| 【表紙】 | |
|---|---|
| 【提出書類】 | 有価証券報告書 |
| 【根拠条文】 | 金融商品取引法第24条第1項 |
| 【提出先】 | 関東財務局長 |
| 【提出日】 | 2025年6月27日 |
| 【事業年度】 | 自 2024年1月1日 至 2024年12月31日 |
| 【会社名】 | バークレイズ・バンク・ピーエルシー (Barclays Bank PLC) |
| 【代表者の役職氏名】 | 最高財務責任者 (Chief Financial Officer) アウノイ・バナジー (Aunoy Banerjee) |
| 【本店の所在の場所】 | 英国 ロンドン市 E14 5HP チャーチル・プレイス 1 (1 Churchill Place, London E14 5HP, United Kingdom) |
| 【代理人の氏名又は名称】 | 弁護士 樋 口 航 |
| 【代理人の住所又は所在地】 | 東京都千代田区大手町一丁目1番1号 大手町パークビルディング アンダーソン・毛利・友常法律事務所外国法共同事業 |
| 【電話番号】 | 03-6775-1000 |
| 【事務連絡者氏名】 | 弁護士 松 本 健 同 隈 大 希 |
| 【連絡場所】 | 東京都千代田区大手町一丁目1番1号 大手町パークビルディング アンダーソン・毛利・友常法律事務所外国法共同事業 |
| 【電話番号】 | 03-6775-1000 |
| 【縦覧に供する場所】 | 該当なし |
注(1) 本書において、文脈上別途解釈される場合を除き、下記の用語は下記の意味を有するものとする。
| 「当グループ」および「バークレイズ・グループ」 | バークレイズ・ピーエルシーおよびその子会社 |
|---|---|
| 「バークレイズ」 | バークレイズ・ピーエルシーまたは文脈に応じてバークレイズ・グループ |
| 「親会社」 | バークレイズ・ピーエルシー |
| 「バークレイズ・バンク・グループ」 | バークレイズ・バンク・ピーエルシーおよびその子会社 |
| 「当行」 | バークレイズ・バンク・ピーエルシー |
| 「英国」 | グレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国 |
(2) 別段の記載がある場合を除き、本書中の「ポンド」または「£」は英国の通貨であるスターリング・ポンドを指すものとし、「ペンス」または「p」は英国の通貨であるペンスを指すものとする。本書において日本人読者のために便宜上記載されている日本円への換算は、1ポンド=194.12円、1ユーロ=163.57円、1米ドル=143.87円の換算率(2025年5月30日現在の株式会社三菱UFJ銀行の対顧客電信売買相場の仲値)によりなされている。ただし、このことは、ポンド建ての金額がかかる換算率において日本円に換算されていたこと、または換算することができたはずであったこと、または換算できることを意味するものではない。
(3) 別段の記載がある場合を除き、本書中の「$」、「ドル」または「米ドル」はアメリカ合衆国ドルを指すものとする。
(4) 別段の記載がある場合を除き、本書中の「ユーロ」または「
」は欧州連合の通貨であるユーロを指すものとする。
(5) 本書中の表において計数が四捨五入されている場合には、その合計は計数の総和と必ずしも一致しない。
(6) 別段の記載がある場合を除き、損益計算書の分析では、2024年12月31日に終了した事業年度とそれに対応する2023年の12カ月間を比較しており、貸借対照表の分析では、2024年12月31日現在の数値と2023年12月31日に関する数値を比較している。「£m」および「£bn」の略語は、それぞれ「百万ポンド」および「十億ポンド」を表しており、「$m」および「$bn」の略語は、それぞれ「百万米ドル」および「十億米ドル」を表しており、また「€m」および「€bn」の略語は、それぞれ「百万ユーロ」および「十億ユーロ」を表している。
(7) 減損の計算等、重要な判断を要する領域は多くあり、それらはモデルに基づいており、また継続的に調整および修正される。報告数値は、ある時点における最善の見積もりおよび判断を表している。
(8) 本書において言及されるウェブサイトに含まれるかまたは当該ウェブサイトを通じて入手可能な情報は、本書の一部を成すものではない。本書におけるウェブサイトへの言及は、あくまで参考情報に過ぎない。
(9) 将来の見通しに関する記述
本書には、バークレイズ・バンク・グループに関して、1934年米国証券取引法(その後の改正を含む。)の第21E条および1933年米国証券法(その後の改正を含む。)の第27A条が定める「将来の見通しに関する記述」が記載されている。読者の皆様には、将来の見通しに関する記述は、将来の業績を保証するものではなく、また実際の業績またはその他の財務状況やパフォーマンス指標は、将来の見通しに関する記述に記載されたものとは大きく異なるおそれがある点に注意されたい。将来の見通しに関する記述は、過去または現在の事実のみに関連するものではないという特徴により識別され、「~するおそれがある」「~するだろう」「しようとしている」「継続する」「狙いとしている」「予期している」「目指している」「予測されている」「見込んでいる」「見積もっている」「企図している」「予定している」「目標としている」「確信している」「達成する」その他同様の意味を持つ表現を使用することがある。将来の見通しに関する記述は、本書に関連し、バークレイズ・バンク・グループの取締役、役員または従業員によって書面または口頭でなされる場合(経営陣によるプレゼンテーションにおいてなされるものを含む。)もある。将来の見通しに関する記述の例としては、とりわけバークレイズ・バンク・グループの将来の財務状態、事業戦略、収益水準、経費、資産および負債、減損費用、引当金、自己資本、レバレッジおよびその他の規制上の比率、資本配分(配当方針および自社株買戻しを含む。)、有形自己資本利益率、バンキングおよび金融市場において予想される成長の水準、業界の動向、コミットメントおよび目標(環境、社会およびガバナンス(ESG)に関するコミットメントおよび目標を含む。)、将来の業務に関する計画および目標、国際財務報告基準(以下「IFRS」という。)に関連する記述またはガイダンス、ならびに過去または現在の事実に基づかないその他の記述等がある。将来の見通しに関する記述は、将来の事象および状況に関連するものであるため、その性質上、リスクおよび不確実性を伴う。将来の見通しに関する記述は、当該記述がなされた日現在における記述に過ぎない。将来の見通しに関する記述は、多数の要因に左右される可能性があり、かかる要因には、(1)法制、規制、政府および規制当局の方針、期待および行動、自主行動規範、ならびにその解釈の変更、IFRSおよびその他の会計基準(その解釈および適用に関する実務を含む。)の変更、ならびに新たに導入され進展しているサステナビリティ報告基準(排出量算定方法を含む。)、(2)現在および将来の法的手続および規制上の調査の結果、(3)バークレイズ・バンク・グループが政府およびその他のステークホルダーとともに、気候変動の影響を効果的に評価し、管理し、軽減する能力、またはバークレイズ・バンク・グループが事業を展開している地域における気候政策の実施方法に関する矛盾や対立(反ESG規則および規定の採用、またはESG政策に反するその他の形態の行政措置および規制措置によるものを含む。)を対処する能力、(4)環境的、社会的および地政学的リスク、ならびにバークレイズ・バンク・グループの支配が及ばない出来事および類似の事象、(5)金融犯罪、(6)バンキングおよび金融サービス業界における競争の影響、(7)過去、現在および将来の会計期間に対して適用される自己資本、流動性、レバレッジ、ならびにその他規制上の規則および要件、(8)英国、米国、ユーロ圏および世界のマクロ経済および事業状況(インフレを含む。)、(9)クレジット市場および資本市場におけるボラティリティ、(10)金利および外国為替レートの変動等の市場関連リスク、(11)ベンチマーク金利および指数の改定、(12)資産評価の上昇または低下、(13)バークレイズ・バンク・グループ内の事業体またはかかる事業体が発行する証券の信用格付の変更、(14)カウンターパーティ・リスクの変化、(15)消費者行動の変化、(16)貿易政策の変更(関税の賦課またはその他の保護貿易措置を含む。)や、ウクライナおよび中東における紛争が欧州および世界のマクロ経済の状況、政治的安定性および金融市場にもたらす直接的および間接的な影響、(17)国政選挙(2024年における米国の選挙による影響および法律や政策のその後の変更を含む。)、(18)英国の欧州連合との関係の進展、(19)サイバー攻撃、情報もしくはセキュリティー侵害、技術的な不具合または事業中断のリスク、およびそれに伴うバークレイズ・バンク・グループの評判、事業または業務に対する影響、(20)バークレイズ・バンク・グループの資金調達能力、ならびに(21)買収、売却およびその他の戦略的な取引の成功が含まれるが、これらに限定されない。これらの要因の多くは、バークレイズ・バンク・グループの支配が及ばないものである。したがって、バークレイズ・バンク・グループの実際の財務状態、業績、財務・非財務指標、パフォーマンス指標またはコミットメントおよび目標を達成する能力は、バークレイズ・バンク・グループの将来の見通しに関する記述における記載またはガイダンスとは大きく異なるおそれがある。バークレイズ・バンク・グループの将来の財務状況および業績に影響を及ぼすおそれのあるその他のリスクおよび要因については、「第3-3 事業等のリスク」における「重大な既存リスクおよび新興リスク」の見出しの下に記載されている。
情報開示および継続的な通知に関する関連法域(英国および米国を含むが、これらに限定されない。)の適用法令に基づくバークレイズ・バンク・グループの義務に従うことを条件として、バークレイズ・バンク・グループは、新たな情報、将来の事象その他によるか否かにかかわらず、将来の見通しに関する記述を更新または改訂して公表する義務を負わない。
第一部 【企業情報】
第1 【本国における法制等の概要】
1 【会社制度等の概要】
(1) 【提出会社の属する国・州等における会社制度】
英国の会社制度
本書の提出日において、当行に適用される法的枠組みは、主に2006年会社法(その後の改正を含む。)(以下「英国会社法」という。)である。会社を設立するためには、発起人が基本定款(以下「基本定款」という。)に署名し、通常定款と呼ばれる文書(以下「通常定款」という。)を作成する必要がある。基本定款および通常定款は、登記官が設立証明書を交付する前に、会社登録機関(以下「本登録機関」という。)に登記されなければならない。
通常定款には、会社の内部的経営管理に関する規則が記載される。法律上、通常定款は、会社の事業、会社の業務、会社の権利および権能、会社の株式資本、ならびにその株主、取締役および他の役員および従業員の権利および権能に関する規定を含みうる。
英国会社法は、一定の事項は株主の単純過半数による普通決議で承認されるものとし、その他の事項は、株主の4分の3以上の多数による特別決議によって承認されるものと定めている。
通常定款は、特別決議によって変更することができる。
株主の会合
株主総会
通常定款の規定に基づき、当行の取締役会(以下「取締役会」という。)は株主総会を招集することができ、また、一定の割合以上の株式を保有する株主は、取締役会に対して株主総会の招集を要求することができる。
年次株主総会
公開会社は、毎年、その他の株主総会に加えて、少なくとも1回の株主総会を年次株主総会として開催しなければならない。年次株主総会は、取締役会が決定する日時および場所において開催される。
慣例上、年次株主総会の主な機能は、年次報告書および決算報告書の受領のみならず、取締役の任命または再任、期末配当の宣言(期末配当が会社の慣例である場合)、会計監査人の再任およびその報酬の決定、ならびに上場会社の場合は、取締役に翌年度の株式割当と翌年度の株式に関する新株引受権を適用外とする権限を付与することである。
経営および営業
取締役会
公開会社には、2人以上の取締役(うち1人は自然人でなければならない。)および会社秘書役を置かなければならないが、法律上、その他特定の役員を任命することは要求されない。会社秘書役は、英国会社法に基づき特定の任務および責任を負い、会社秘書役として行為するための資格を有していなければならない。
取締役会の権限
取締役会は、当行の経営の責任を負い、また通常、当行が有するすべての権限を行使することができる。取締役は、通常、取締役会として行為し、取締役会において、または(通常定款においてかかる手続が制限されていない場合は)書面によって決議を行う。通常、取締役は、通常定款に基づき、1人以上の取締役からなる委員会または業務執行取締役にその権限の一部を委任することができる。
通常定款において、通常、取締役会は、一般にまたは特定事項に関連して、会社を代表して行為する権限をいかなる者(会社の従業員を含む。)にも付与することが認められている。
株式
有限責任
株主は、会社の投資の範囲においてのみ責任を負い、保有する株式にかかる未払額を超えて当行の債務について責任を負わない。
株式資本
会社は、その株式を発行することによって、資金を調達することができる。英国会社法および通常定款に基づき、会社は、それぞれ独自の権利、特権および制限を付された、異なる種類の株式を発行することができる。英国会社法は、既存株主が新株を購入する権利(新株引受権)を含め、株式の発行を規制している。会社の株式資本の減額や、株主への分配についても規制がある。これらの規制に従い、会社は、消却または自社保有(自己株式)によって自己株式を買い戻すことができる。自己株式には、配当その他の分配金を受領する権利は付されておらず、自己株式について議決権を行使することはできない。
株主間の平等
同一の種類の株式の株主は、配当または分配の受領、当行の清算時の資本の償還への参加、ならびに株主総会への参加および投票について、同一の権利を有する。
新株引受権および新株発行
英国会社法には、一定の例外を除き、取締役会が株式の割当てまたは株式を引き受ける権利もしくは有価証券を株式に転換する権利の付与を行うためには、通常定款における授権または株主の普通決議による授権を必要とする旨が定められている。かかる授権においては、割り当てることができる株式の最大数およびその失効日を記載しなければならない。
英国会社法により、その全額が現金で払い込まれたまたは払い込まれるべき持分証券の割当てに関しては株主に新株引受権が与えられている。かかる規定は、株主の特別決議または通常定款により、その適用を除外することができる。
会計
会社は、随時、その時点における会社の財政状態を合理的な正確性で開示するために十分に詳細な会計記録を保持すること、ならびに会社の貸借対照表および損益計算書が会社の業務および損益の状態について真実かつ公正な概観を与えるものであることを取締役が保証できるようにすることを要求される。
会社の取締役は、事業年度毎に、英国会社法の要件に従って、貸借対照表、損益計算書および注記で構成される財務書類を作成しなければならない。取締役会の報告書は、例えば会社が宣言する配当に関する取締役の提案を含む、英国会社法に規定された特定の事項について記載しなければならない。
公開会社の場合、財務書類は、該当の事業年度末から6カ月以内に、株主総会において会社に提出され、本登録機関に交付されなければならない。その有価証券が規制市場での取引を認められている会社は、該当する事業年度末から4カ月以内に、その財務書類を公表しなければならない。
監査
財務書類は、会計士(以下「会計監査人」という。)の監査を受けなければならない。会計監査人は、法律により、貸借対照表および損益計算書が、同人の意見において、英国会社法ならびに関連する財務報告の枠組みに従って適切に作成されているか否かを記載した報告書を作成し、会社に提出しなければならない。
会計監査人は、当該事業年度の取締役会の報告書が、当該事業年度の財務書類と一致しているか否かについても検討しなければならない。
(2) 【提出会社の定款等に規定する制度】
下記は、株主の権利に関連する、本書の日付現在において効力を有している通常定款の規定の一部の要約である。
議決権
当行の普通株主は、通常、当行の株主総会の通知を受領し、当該株主総会に(本人または代理人によって)出席し、当該株主総会において提案される決議について(本人または代理人によって)投票する権限を有する。
優先株主は、株主総会に出席および投票する権限を有しない。
配当に関する権利
株式の発行条件または株式に付随する権利において別段の定めがある場合を除き、すべての配当は、配当が宣言され、支払われる株式についての払込金額(払込請求の前を除く。)に従って宣言され、支払われるものとする。適用法に基づき、当行は、普通決議により、株主それぞれの権利および持分に応じて配当を宣言することができるが、いかなる配当も、取締役が推奨する金額を超過してはならない。株式の条件に定めがある場合を除き、配当は、いかなる通貨でも宣言し、支払うことができる。また、取締役会は、中間配当を宣言し、支払うことができる。優先株主は、保有するクラスの優先株式の条件に従い、配当を受領する権限を有する。
資本に関する権利
清算またはその他の資本の償還に際しての資産の分配(当行がその株式の転換、償還または買戻しを行う場合を除く。)において、株主は、それぞれ保有する株式の種類および通常定款に定める優先順位に従って、当該株式の払込金額を受領する権限を有する。優先株主は、保有するクラスの優先株式の条件に従い、清算またはその他の資本の償還に際しての資産の分配を受領する権限を有する。
取締役の選任、退任および解任
取締役の人数は、5人を下回ってはならない。単一の決議における複数の取締役の選任は、そのための普通決議がまず合意されていない限り、無効である。
欠員の補充または既存の取締役会に人員を追加するため、通常定款が定める取締役の人数の上限に従って、当行の普通株式の過半数を保有する株主は、書面により取締役を選任でき、また、取締役会は、取締役を選任することができる。取締役会は、取締役を執行役に選任することができ、かかる選任を撤回する権限を有する。新規の取締役は、取締役会または株主総会で投票する資格を有する当行の株主が推薦するものとする。
いかなる取締役も、年次株主総会において、ローテーションで退任することを要求されない。取締役の人数が最低人数要件を下回った場合、残存する取締役は、当該要件を満たすために追加の取締役を選任する行為またはそのために株主総会を招集する行為のみを行うことができる。取締役がかかる行為を行う能力または意思がない場合、当行の2人の株主が、取締役を選任するために株主総会を招集することができる。かかる方法で選任された取締役は、次回の年次株主総会までの任期のみを務めるものとする(ただし、当該年次株主総会で再任された場合を除く。)。
取締役は、普通決議または普通株式の過半数の保有者が交付した書面によって、解任されうる(当該解任によって、当該取締役と当行の間の委任契約違反についての請求権は損なわれない。)。取締役の役職は、辞任、固定任期の終了、法的資格の喪失、破産、心身の不能、長期不在、または取締役総数の75%以上の承認を得た辞任要請通知が交付された場合において、欠員となる。
2 【外国為替管理制度】
国際連合および/または英国の金融制裁に関する法律、規則またはその他の命令によって禁止される支払いまたは取引に係る制限を除き、現在、英国の非居住者による当行の株式もしくは債券の取得、または英国の非居住者に対する(ⅰ)株式に関する配当もしくはその他の分配金、(ⅱ)株式の売却による収入、もしくは(ⅲ)債券の元本もしくは利息の送金に係る英国の外国為替管理上の制限は存在しない。
3 【課税上の取扱い】
以下の記述は、英国の課税上の一定の検討事項についての一般的な手引としてのみ利用されることを企図しており、最新の英国税法(2025年6月19日現在(英国時間))および英国歳入税関庁の公表済みの実務および2006年2月2日付の日英租税条約(以下「日英租税条約」という。)(その後の改正を含む。)の規定(ただし、これらはいつでも変更される可能性があり、かかる変更は遡及的効果を持つ場合もある。)に基づくものである。
英国の税制
以下は、当行が発行し、日本国内で販売する社債(以下「本社債」という。)についての元本および利息の支払い、ならびにその他の支払いに関する、本書の日付における英国の源泉徴収税の取扱いの概要である。これは、最新の英国税法(2025年6月19日現在(英国時間))ならびに英国歳入税関庁の公表済みの実務(ただし、これらはいつでも変更される可能性があり、かかる変更は遡及的効果を有する場合もある。)に基づくものである。以下の記述は、本社債の取得、保有または処分に関するその他の英国の税務上の観点には言及していない。以下の記述は、本社債の絶対的な実質保有者の地位にある所持人にのみ関するものである。将来的な本社債権者は、本社債の特定の発行条件が、当該本社債またはその他のシリーズの本社債の税務上の取扱いに影響を与える可能性があることに留意すべきである。以下は、包括的な指針であり、適切な注意を払って取り扱うべきものである。また、以下は税務上の助言を意図したものではなく、将来的な購入者に関連しうる税務上の考慮事項のすべてを記載することを意図したものではない。自身の税務ポジションに疑義がある本社債権者は、自身の専門的アドバイザーに相談すべきである。また、以下の記述は、本社債についての英国における税務上の支払いにかかる特定の観点のみを扱うため、本社債の所得、保有または処分について、英国以外の法域で税務上の責任を負う可能性のある本社債権者は、特に、自身が税務上の責任を負うか否か(該当する場合、いずれの法域の法律による責任であるか)について、自身の専門的アドバイザーに相談すべきである。特に、本社債権者は、本社債に関する支払いが、英国の法律に基づく税務上の源泉徴収または控除なく行われた場合においても、他の法域の法律において、本社債に関する支払いについて、税務上の責任を負う可能性があることを認識すべきである。
(A) 英国の源泉徴収税
1. 当行は、発行日から1年が経過しないうちに満期日が到来する本社債(および借入期間の合計が1年以上となる借入れの一部となるような効果を有する取決めに基づいて発行されたものでない本社債)の利息について、英国の所得税の(またはこれを理由とする)源泉徴収または控除を行うことなく、支払うことができる。
2. 当行が2007年所得税法第878条に定義する「銀行」である限り、かつ、かかる支払いが当行によりその通常の業務過程において支払われる限り、当行は、本社債の利息を、英国の所得税の(またはこれを理由とする)源泉徴収または控除を行うことなく支払うことができる。
3. 上記(A)1および(A)2の免除規定に該当しない場合はすべて、本社債の利息は、基本税率(現在20%)により英国の所得税の控除を受けて支払われることとなる。ただし、適用される二重課税防止条約の規定に基づく英国歳入関税庁の指令により適用される軽減措置がある場合または適用されるその他の免除規定がある場合には、これに従う。
(B) 英国の源泉徴収税:その他の支払い
本社債に関する支払いが、英国の課税上の利息に該当しない(または利息として扱われない)場合で、例えば、かかる支払いが英国の課税上の年次支払い、貸付証券関連支払い、賃料または類似の収入もしくはロイヤルティを構成する(またはそのように扱われる)場合(関連する本社債の最終条件書に規定される条件等により判断される。)には、英国の源泉徴収税の対象となる可能性がある。その場合、かかる支払いは、適用される免除規定および適用される二重課税防止条約の規定に基づく英国歳入関税庁の指示によって適用される軽減措置に従い、英国の税(源泉徴収の税率は、かかる支払いの性質に基づく。)の控除後に行われる可能性がある。
約束証書に基づき当行が行う支払いは、上記の英国の源泉徴収税の免除の対象とはならない。
(C) 英国の源泉徴収税に関するその他の規則
1. 本社債は、元本の100%に満たない発行価格で発行される可能性がある。当該本社債の割引部分は、通常、上記(A)に記載された規定に従い、英国の源泉徴収の対象とはならない。
2. 本社債が、割増で償還される予定であるかまたはその可能性がある場合、割引で発行される場合とは異なり、当該割増部分は、利息の支払いを構成する可能性がある。利息の支払いは、上記の英国の源泉徴収税の対象となる場合がある。
3. 利息もしくはその他の支払いが英国の所得税の控除後に支払われた場合、英国の居住者ではない本社債権者またはクーポン保有者であり、適用ある二重課税防止条約に適切な規定が存在すれば、控除された税額の全部または一部を回収することができる可能性がある。
4. 上記において言及した「利息」は、英国の税法上の解釈による「利息」を意味する。上記の内容は、他の法律において用いられるかまたは本社債の条件もしくはその他関連書類に定められる、「利息」または「元本」の別段の定義は一切考慮に入れていない。本社債権者またはクーポン保有者は、本社債に関する支払いに対する源泉徴収税の扱いであって、英国の税法上の解釈による「利息」または「元本」を構成しないものについては、独自に専門家の助言を受けることが望ましい。
5. 「英国の税制」と題する本項の記載は、本社債の条件による当行の代替がないことを前提としており、かかる代替の税務上の影響を考慮していない。
4 【法律意見】
当行の法律顧問であるクリフォードチャンス法律事務所 外国法共同事業は、次の趣旨の法律意見書を提出している。彼らの知りかつ信ずるところによれば、本書第一部第1の「1 会社制度等の概要」、「2 外国為替管理制度」および「3 課税上の取扱い」の各項に記載されたイングランド法に関する記載は、2025年6月19日現在、それらが記載されている文脈において、すべての重大な点において真実かつ正確である。
第2 【企業の概況】
1 【主要な経営指標等の推移】
最近5連結会計年度に係る主要な経営指標等の推移
| バークレイズ・バンク・グループ | |||||
| 2024年 | 2023年 | 2022年 | 2021年 | 2020年 | |
| (百万ポンド) | (百万ポンド) | (百万ポンド) | (百万ポンド) | (百万ポンド) | |
| 主要損益計算書データ(注) | |||||
| 利息収入純額 | 6,745 | 6,653 | 5,398 | 3,073 | 3,160 |
| 手数料収入純額 | 6,271 | 5,461 | 5,426 | 6,587 | 5,659 |
| 収益合計 | 19,037 | 18,268 | 18,194 | 15,408 | 15,778 |
| 減損前利益 | 6,364 | 5,801 | 5,800 | 5,141 | 6,452 |
| 税引後利益 | 3,748 | 3,561 | 4,382 | 4,588 | 2,451 |
| 以下に帰属するもの:親会社の株主 | 2,956 | 2,753 | 3,650 | 3,957 | 1,774 |
| 当期包括利益合計 | 2,508 | 3,593 | 1,811 | 2,903 | 2,294 |
| 主要貸借対照表データ | |||||
| 株主資本合計 | 59,220 | 60,504 | 58,953 | 56,317 | 53,710 |
| 資産合計 | 1,218,524 | 1,185,166 | 1,203,537 | 1,061,778 | 1,059,731 |
| 主要キャッシュフロー計算書データ | |||||
| 営業活動からのキャッシュ純額 | 1,991 | 16,367 | 24,984 | 17,497 | 42,275 |
| 投資活動からのキャッシュ純額 | (9,234) | (18,787) | (8,611) | (1,653) | (8,192) |
| 財務活動からのキャッシュ純額 | 1,931 | (4,009) | 7,386 | 1,122 | (1,941) |
| 現金および現金同等物 期末残高 | 200,695 | 208,412 | 219,854 | 185,860 | 173,125 |
| 従業員数(フルタイム相当数) | 23,000 | 23,900 | 21,900 | 20,200 | 20,900 |
(続き)
| バークレイズ・バンク・ピーエルシー | |||||
| 2024年 | 2023年 | 2022年 | 2021年 | 2020年 | |
| (百万ポンド) | (百万ポンド) | (百万ポンド) | (百万ポンド) | (百万ポンド) | |
| 主要損益計算書データ(注) | |||||
| 利息収入純額 | |||||
| 手数料収入純額 | |||||
| 収益合計 | |||||
| 減損前利益 | |||||
| 税引後利益 | |||||
| 以下に帰属するもの:親会社の株主 | |||||
| 当期包括利益合計 | |||||
| 主要貸借対照表データ | |||||
| 株主資本合計 | 52,900 | 53,228 | 52,467 | 52,692 | 51,143 |
| 資産合計 | 1,188,017 | 1,193,738 | 1,147,912 | 1,064,671 | 1,081,552 |
| 主要キャッシュフロー計算書データ | |||||
| 営業活動からのキャッシュ純額 | (1,735) | 8,674 | 20,897 | 9,578 | 32,556 |
| 投資活動からのキャッシュ純額 | (2,850) | (16,947) | (10,001) | (1,890) | (9,379) |
| 財務活動からのキャッシュ純額 | 1,523 | (4,569) | 6,922 | 793 | (142) |
| 現金および現金同等物 期末残高 | 163,821 | 168,263 | 185,043 | 159,059 | 153,491 |
| 従業員数(フルタイム相当数) | |||||
(注) 2006年会社法第408条で認められている通り、バークレイズ・バンク・ピーエルシー単体の損益計算書および包括利益計算書は開示していない。
2 【沿革】
バークレイズ・バンク・ピーエルシーの沿革
当行は、1836年6月1日に、コロニアル・バンクとして、設立勅許状(Royal Charter)により設立された。ナショナル・バンク・オブ・サウスアフリカ・リミテッドおよびアングロ・エジプシャン・バンク・リミテッドと合併した1925年に、1925年コロニアル・バンク法により再設立され、商号をバークレイズ・バンク(ドミニオン・コロニアル・アンド・オーバーシーズ)に変更した。この商号は、1954年9月22日にバークレイズ・バンクD.C.Oに短縮され、さらに1971年10月にはバークレイズ・バンク・インターナショナル・リミテッドに変更された。1971年10月4日、当行は1948年-1967年会社法に基づいて登記された。1981年11月27日、当行は1980年会社法に定める株式会社(private company)となった。1984年バークレイズ・バンク法に従い、1985年1月1日には、当行は公開株式会社(public limited company)として再登記され、その商号はバークレイズ・バンク・インターナショナル・リミテッドからバークレイズ・バンク・ピーエルシーに変更された。
2017年7月以降、バークレイズ・バンク・アイルランド・ピーエルシーは、英国のEU離脱後にバークレイズ・グループが欧州経済領域の顧客にサービスを提供するにあたっての主要な事業体となるため、その事業を拡大している。バークレイズ・バンク・アイルランド・ピーエルシーの事業拡大は、(とりわけ)バークレイズ・バンク・ピーエルシーからバークレイズ・バンク・アイルランド・ピーエルシーへの従業員および事業(EUの支店を含む。)の移転を必要とした。バークレイズ・バンク・アイルランド・ピーエルシーは、バークレイズ・バンク・ピーエルシーの完全子会社である。
2017年9月、バークレイズは、バークレイズ・グループ全体の事業に対してテクノロジー、オペレーションおよび機能的サービスを提供するグループ全体のサービス会社として、バークレイズ・サービシズ・リミテッド(その後、バークレイズ・エグゼキューション・サービシズ・リミテッドに改称)を設立した。バークレイズ・エグゼキューション・サービシズ・リミテッドは、バークレイズ・ピーエルシーの完全子会社である。
2018年4月1日、バークレイズ・グループは、英国の規制上の要件を満たすため、リングフェンス銀行であるバークレイズ・バンクUKピーエルシーの設立を完了した。リングフェンス銀行の設立は、当行からバークレイズ・バンクUKピーエルシーへの一定の従業員、事業および様々な法人の移転を必要とした。バークレイズ・バンクUKピーエルシーは(その子会社とともに)、バークレイズ・グループのバークレイズUK部門の大部分(バークレイズ・パートナー・ファイナンス事業以外のパーソナル・バンキング、ビジネス・バンキングおよびバークレイカード・コンシューマーUK事業を含む。)で構成される。バークレイズ・バンクUKピーエルシーは、バークレイズ・ピーエルシーの完全子会社である。
3 【事業の内容】
概要
バークレイズ・バンク・ピーエルシー(以下「BBPLC」または「当行」という。)は、バークレイズ・ピーエルシーの完全子会社である。「バークレイズ・バンク・グループ」とは、バークレイズ・バンク・ピーエルシーとその子会社を表す。「バークレイズ」とは、バークレイズ・ピーエルシー(以下「BPLC」という。)または文脈に応じてバークレイズ・グループのいずれかを指す。「バークレイズ・グループ」とは、BPLCとその子会社を表す。
バークレイズ・バンク・ピーエルシーは、バークレイズ・グループ内の非リングフェンス銀行である。バークレイズ・バンク・グループには、バークレイズUKコーポレート・バンク、バークレイズ・プライベート・バンク・アンド・ウェルス・マネジメント、バークレイズ・インベストメント・バンクおよびバークレイズUSコンシューマー・バンクの各事業部門が含まれる。バークレイズ・バンク・ピーエルシーは、コンシューマー・バンキングとホールセール・バンキングにまたがる幅広い商品やサービスを顧客およびクライアントに提供しており、そのサポートをバークレイズ・エグゼキューション・サービシズ・リミテッド(BX)が行っている。バークレイズ・エグゼキューション・サービシズ・リミテッドは、バークレイズ・グループ全体のサービス会社であり、バークレイズ・グループ全体の事業に対してテクノロジー、オペレーションおよび機能的サービスを提供している。
バークレイズ・バンク・ピーエルシーは、世界中の顧客およびクライアントにサービスを提供することに注力しており、その多様な事業ポートフォリオは、バランス、レジリエンスや活気ある機会を提供する。バークレイズ・バンク・ピーエルシーは、全世界の市場で確固たる地位を築いており、持続的なリターンのために、人材およびテクノロジーへの投資を続けている。
当行の構造
2023年のバークレイズ・バンク・グループの業績は、コーポレート・アンド・インベストメント・バンク、コンシューマー・カード・アンド・ペイメンツおよび本社の各報告セグメントで構成されていた。2024年2月、バークレイズは、事業構造の変更を発表した。当行は、本社ならびにバークレイズUKコーポレート・バンク、バークレイズ・プライベート・バンク・アンド・ウェルス・マネジメント、バークレイズ・インベストメント・バンクおよびバークレイズUSコンシューマー・バンクの4つの事業部門を通じて、より高度な説明責任と透明性を実現し、顧客およびクライアントへのサービス提供方法に相乗効果を発揮できる、よりシンプルな方法で組織化および運営を行っている。
UK****コーポレート・バンク
UKコーポレート・バンク(UKCB)は、年間売上高が6.5百万ポンドを超えるクライアントからFTSE350構成企業までを対象に、コーポレート・レンディングおよびトランザクション・バンキングの幅広いサービスを提供している。
・ コーポレート・レンディング:英国全土のクライアントに対し、特定の業界セクターに合わせてカスタマイズされた融資ソリューションを備えた、様々なタームローン、リボルビングおよび当座借越の融資枠を提供している。
・ トランザクション・バンキング:現金管理、取引および運転資本ソリューション、リスク管理ソリューション、ならびに海外決済サービスを提供している。
プライベート・バンク・アンド・ウェルス・マネジメント
プライベート・バンク・アンド・ウェルス・マネジメント(PBWM)は、PBWM UKおよびPBWMインターナショナルから構成されている。
・ プライベート・バンクUKは、3百万ポンド以上の投資可能資産を持つクライアントにフルサービスを提供している。
・ プライベート・バンク・インターナショナルは、ヨーロッパ、中東およびアジアの富裕層クライアントを中心に、5百万ポンド以上の投資可能資産を持つ海外1のクライアントにフルサービスを提供している。
・ UKアフルエントは、250千ポンドから3百万ポンドの投資可能資産を持つ英国のクライアント向けである。
・ UKデジタル・インベスティングは、英国の自己管理型投資家向けであり、わずか1ポンドから投資が可能である。
脚注
1 インドにおいては、プライベート・バンクは、資産額が3百万ポンド以上のクライアントを対象にサービスを提供している。
インベストメント・バンク
インベストメント・バンク(IB)は、資金運用会社、金融機関、政府機関、超国家組織および法人顧客に対し、アドバイザリー業務、資金調達およびリスク管理サービスを提供している。
・ バークレイズのグローバル・マーケッツ部門は、機関投資家、ソブリンおよび企業に対し、様々な資産クラス(株式、クレジット、金利、FXおよび証券化商品)にわたる幅広い取引実行サービス、アイデアおよびリスク管理ソリューションを提供している。リサーチ・チームは、機関投資家に対し、データに基づく分析、実用的な洞察、ならびに世界中のセクター、市場および経済にわたるアナリストへのアクセスを提供している。
・ バークレイズのインベストメント・バンキング部門は、世界中の会社、政府機関および金融機関と提携し、専門的なアドバイス、革新的なソリューションおよび資本へのアクセスを提供している。この部門には、世界最大規模の企業にホールセール貸付および業界に関する深い知識と現地の専門家によって下支えされている洗練された財務ソリューションを提供する、インターナショナル・コーポレート・バンクが含まれている。
US****コンシューマー・バンク
USコンシューマー・バンク(USCB)は、米国における大手の提携型クレジットカード発行会社および金融サービス・パートナーである。
・ USCBは、20百万人の顧客を擁し、航空、旅行、小売およびアフィニティの分野にわたり20を超えるアメリカの大手ブランドと提携している。
・ 当行は、提携型クレジットカード、中小企業向けクレジットカード、分割払いローン、POSファイナンス、オンライン普通預金口座および預金証書を提供している。
本社
本社は、バークレイズ・バンク・グループ全体にわたり集中的なサービスを提供している。本社には、2023年度の投資家向け最新情報2の一環として発表された本業以外の取引も含まれる。
脚注
2 2024年2月20日に発表され、よりシンプル、より良い、よりバランスのとれた組織になるための戦略の一環であるバークレイズの事業セグメントの再編成に関連して開催されたイベントである。新しいセグメントであるバークレイズUK、UKCB、PBWM、IB、USCBおよび本社が紹介された。
4 【関係会社の状況】
(1) 親会社
バークレイズ・バンク・ピーエルシーの発行済普通株式資本はすべて、バークレイズ・ピーエルシーが実質的に所有する。また、バークレイズ・バンク・ピーエルシーに対する議決権はすべて、バークレイズ・ピーエルシーが保有する。
(2) 子会社および関連会社
本書「第6-1 財務書類」における財務書類に対する注記31、36および41を参照のこと。
「特定子会社」には、バークレイズ・バンク・アイルランド・ピーエルシー、バークレイズ・キャピタル・セキュリティーズ・リミテッドおよびバークレイズUSエルエルシーが含まれる。
バークレイズ・キャピタル・インクおよびバークレイズ・バンク・デラウェアの連結収益合計は、バークレイズ・バンク・グループの連結収益合計の10%を上回っている。
バークレイズ・キャピタル・インクおよびバークレイズ・バンク・デラウェアの財務情報は、公表されていない。
5 【従業員の状況】
2024年12月31日現在の全世界での従業員(フルタイム相当数)の合計数は、23,000名(2023年12月31日現在:23,900名)であった。
事業部門別の従業員数については、本書「第6-1 財務書類」における財務書類に対する注記2を参照のこと。また、従業員給付については、本書「第6-1 財務書類」における財務書類に対する注記28、29および30を参照のこと。
バークレイズ証券株式会社が女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(平成27年法律第64号)(以下「女性活躍推進法」という。)に基づき2024年度について公表している情報は、以下の通りである。
| 男女の賃金の差異* | |
|---|---|
| 全労働者 | 55.50% |
| 正規雇用労働者 | 56.90% |
| 有期雇用労働者** | 31.80% |
* 女性活躍推進法に基づく女性労働者の平均賃金の男性労働者の平均賃金に対する割合
** パートタイム従業員を含む。
第3 【事業の状況】
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
本書「第3-4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」を参照のこと。
2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】
従業員
バークレイズをよりシンプルに、より良く、よりバランスのとれた組織にするという当行の計画を達成する中心にいるのは、当行の従業員である。当行は、共通の目的、価値観および考え方によって団結し、あらゆる業務において一貫して優れた水準を達成している。そして、バークレイズ・バンク・ピーエルシーを、すべての従業員が潜在能力を発揮できる素晴らしい職場にしている。
従業員との対話
当行の戦略を共有し、従業員が実現に向けてどのように貢献できるかを共有することは、2024年の取組みの重要な部分であった。定期的な双方向の対話は、組織全体で何がうまく機能しているか、どこを改善できるかを理解するのに役立つ。
従業員との交流は、タウンホール・ミーティング、スキップレベル・ミーティング、現場訪問、リーダー主導のセッション、フォーカスグループおよびアンケートを通じて行われる。半年ごとに全従業員を対象に実施される「ユア・ビュー(Your View)」調査を通じて、従業員は、バークレイズで働くことについてのフィードバックを共有する機会があり、2024年にはこれまでで最も多くの参加があった。当行は、従業員が安心して発言できる、敬意と包容力のある環境づくりに努めている。さらに、懸念事項の提起および内部告発のプロセスでは、必要に応じて従業員が匿名で通報できる手段を提供している。
英国におけるユナイト(Unite)との長年にわたるパートナーシップにより、当行の従業員の意見に対するさらなる洞察も得られる。当行は、従業員に影響を与える主要な変更プログラムについてユナイトと引き続き協議し、強制的な失業を最小限に抑え、リスキリングと配置転換に重点を置いている。
一貫して優れた水準の継続的達成
一貫して優れた基準を維持することは、当行のカルチャーの不可欠な部分であり、当行の3カ年計画を実現する重要な要素である。これは、グループ全体の複数年にわたる「一貫して優れた」カルチャー変革プログラムを通じて継続的に浸透している。2024年、当行は、リスク管理と統制の強化に重点を置き、より高い基準を達成することの意味を理解し、それを日々実践できるよう同僚をサポートすることに重点を置いてきた。
この水準は現在、当行の採用、昇進および従業員のパフォーマンス管理プロセスの中心となっている。当行は、表彰ポータル、CEO賞および優秀業績賞を通じて、高い水準を達成した従業員を継続的に表彰している。当行のリーダーはここで重要な役割を果たしており、バークレイズ・バンク・グループのエグゼクティブ・コミッティーのメンバーは2年連続で世界中の拠点を訪問し、一貫して優れた水準を維持することについて、これが戦略計画の実現にどのように役立つかに焦点をあてて話し合った。
人材への投資
当行の人材に関する目標は引き続き、人材の獲得、確保および開発に対するバークレイズのアプローチの根幹をなすものである。2024年に、当行は、選考プロセスを刷新し、簡素化し、強化し、新しい単一のグローバル・タレント・フレームワークを導入した。また、これらの変更を従業員に大規模に提供するために、新しい人事プラットフォームも導入した。当行のリーダーシップの枠組みは、バークレイズにおけるリーダーシップの意味を示すベンチマークを継続的に設定している。これは、リーダーがリーダーシップを発揮する方法を改善し、従業員にとって学び、成長し、成功できる環境を作り出すための基盤である。
当行の目標
バークレイズは、差別禁止法を含め、事業を展開するすべての法域の法律を遵守することに尽力している。
多様な視点や背景を反映し、すべての従業員が活躍できるインクルーシブで公平なカルチャーを構築することは、ビジネス上の優先事項である。当行は、帰属意識と思考の多様性のカルチャーをサポートする行動と結果に重点を置いている。当行の取組みは、性別、人種またはその他の保護された特性に関係なく、適格な候補者がリーダーシップの役割に考慮されるリーダーシップ・パイプラインの開発に役立っている。
従業員の支援
従業員が最高のパフォーマンスを発揮できるよう支援することが、当行の最優先事項である。当行の構造化されたハイブリッド・ワーキング・モデルにより、従業員は、直接会ってつながり、また各自の役割に応じてオフィスと自宅での時間を最大限に活用できるよう仕事の計画を立てることができる。当行は引き続き、アプローチをテストし、学習していく。
当行は、従業員の健康支援にも力を入れている。当行では、データに基づく洞察とキャンペーンを通じたエンゲージメントを活用し、従業員が健康的な習慣を身につけ、協力的なカルチャーを促進できるよう支援している。
人材に関する方針
当行の人材に関する方針は、当行の目的、価値観および考え方に沿って、最高の人材を採用し、平等な機会を提供し、インクルーシブなカルチャーを創造するのに役立っており、長期的な成功に導くものである。当該方針は定期的に見直しおよび更新され、当行のより広範な人材戦略との整合を図っている。
2024年も引き続き当行の方針の見直しを行い、従業員のエクスペリエンスを最適化するとともに、可能な限り方針を世界規模で標準化し、従業員および人事リーダーが方針に対応できるよう支援した。
障がいや長期的な病気を抱える候補者や従業員への支援
バークレイズによるインクルージョンへのコミットメントとは、障がいや長期的な病気を抱える候補者が、応募プロセスやそれ以降においてサポートや調整を受けられるようにしたいということを意味する。バークレイズは、あらゆる候補者からの応募を歓迎しており、公正かつインクルーシブな候補者のエクスペリエンスを確実にするため、合理的な調整(便宜)が整備されるようコミットしている。バークレイズは、すべての従業員に対して生産的かつ充実したキャリアを築くために必要なサポートおよびツールを提供することにコミットしている。障がい、健康上の懸念または精神疾患がある場合、従業員が直面する障壁を取り除くまたは軽減するための調整を検討することができる。また、すべての従業員が研修、キャリア開発および昇進の機会を得られるようにしている。
社会
当行の成功は、商業的な実績だけでなく、社会への貢献と、すべてのステークホルダーにとってより良い将来財務のためにどのように一丸となって取り組むかによっても測定される。当行の社会に対する注目は、気候、コミュニティおよびサプライヤーの3つに大別される。
気候
エネルギー転換を成功させるためには資本が不可欠であり、当行の事業規模は、エネルギー転換のための資金調達の支援を可能にしており、当行のグローバルな事業展開、商品、専門知識および世界経済における地位を活用してクライアントと協力することができる。
当行は、銀行が、低炭素技術が繁栄できるエコシステムの構築を支援したり、クライアントや他の組織と協力して新たな金融ソリューションを実現したり、政策や規制に関する議論を理解して情報提供したり、クライアントのためにイノベーションや新たな気候変動ソリューションを支援する方法を見つけたりする等、融資にとどまらない移行を支援するシステム全体の役割を果たすことができると考える。
バークレイズ・バンク・ピーエルシーは引き続き、2050年までにネットゼロ・バンクになるという当グループの目標達成への取組みを支援しており、2024年も当グループの気候戦略の実現を継続的に支援した。当行の事業活動による排出量の削減は順調に進んでおり、当行は引き続き、当行の方針、目標および資金調達を通じて、金融に係る排出量の削減に注力している。
当行は、当行のグローバルな事業展開、金融市場に関する深い専門知識、ならびに移行およびクライアントを理解する能力の向上を活かし、低炭素ビジネスモデルへの移行を進めるクライアントを支援している。
変化し急速に発展している環境において、2050年までにネットゼロ・バンクになるという目標を追求し続ける中で、当行の気候戦略は進化し続ける。
持続可能な成長
バークレイズは、企業が世界中の地域社会における成長と革新の原動力であり、より持続可能で包括的かつ公正な未来への移行を支援するソリューションを開拓していることを認識している。アイデアからIPOまで、企業の成長をサポートする能力、リソースおよびネットワークを備えた当行は、革新的なプログラミング、ワークスペースおよび投資のパッケージを提供している。
詳細については、本書「第3-3 事業等のリスク」中の「企業リスク管理の枠組みは10 の主要リスクを定義している」と題された表における「気候リスク」の行、「個別の主要リスクに影響を及ぼす重大な既存リスクおよび新興リスク」の「ⅰ)気候リスク」および「気候リスクの管理」のセクション、ならびに「第5-3(1) コーポレート・ガバナンスの概要」中の「取締役会持続可能性委員会」、「インクルージョン、ダイバーシティ、公平性」および「持続可能性に関連する追加情報」のセクションも参照のこと。
3 【事業等のリスク】
リスク管理
バークレイズ・バンク・グループは、日々の事業活動の中で、グループ内外のリスクにさらされている。こうしたリスクは、ビジネスモデルの一部として管理されている。
企業リスク管理の枠組み
バークレイズ・バンク・グループでは、企業リスク管理の枠組み(以下「ERMF」という。)に従い、リスクを特定し、管理しており、ERMFは、効果的なリスク管理と強力なリスク管理のカルチャーが定着するよう、事業をサポートしている。
ERMFは、バークレイズ・グループがどのようにリスクを特定し、管理するかについて規定するものである。
リスク管理は、事業の各レベルに組み込まれており、全従業員がリスクの特定と管理に対する責任を負っている。
2024年に、金融犯罪リスクはERMFにおける主要リスクに引き上げられ、2025年1月1日より適用されている。以前は、金融犯罪リスクは、コンプライアンス・リスクの一部として管理されていた。金融犯罪の外部からの脅威が高まっていることを踏まえ、この変更により、バークレイズ・バンク・グループ内の金融犯罪リスクの透明性と可視性が向上し、金融犯罪リスクの独立した評価、管理および監視が強化されることになる。
リスク選好度
リスク選考度は、様々なレベルの財務上および業務上のストレスを考慮しつつ、様々なリスクの種類にわたって受入可能なリスク水準を定義するものである。リスク選好度は、継続的な事業計画や戦略の策定、新商品の承認、事業転換イニシアチブ等、意思決定プロセスにおける重要な要素となっている。
バークレイズ・バンク・グループは、バークレイズ・グループから割り当てられたリスク選好度よりも低いリスク選好度を採用することを選択できるが、バークレイズ・ピーエルシー取締役会の承認なしに、同取締役会が決定したリスク選好度の限度枠よりも高いリスク選好度の限度枠を承認することはできない。
3つの防衛線
第1の防衛線は、収益を生み出す部門とクライアントと接触する部門、ならびに財務、トレジャリー、人事およびオペレーション・テクノロジーを含む、関連するすべてのサポート部門から構成されている。第1の防衛線では、リスクの特定、統制の設定、およびリスク事象が生じた場合の第2の防衛線へのエスカレーションを行う。第1の防衛線の従業員は、リスクに対して主たる責任を負い、その活動は、関連する第2の防衛線と第3の防衛線の監視対象となる。
第2の防衛線は、リスク・コンプライアンス部門で構成され、リスク選好度に沿った限度枠、ルールおよび業務上の制約を設定することによって第1の防衛線を監督する。
第3の防衛線は、内部監査部門で構成され、既存のリスク、システミック・リスクおよび進化するリスクに対するガバナンス、リスク管理および統制の有効性について、バークレイズ・バンク・ピーエルシーの取締役会とバークレイズ・バンク・ピーエルシーのエグゼクティブ・コミッティーに対して独立した保証を提供する。
法務部門は、バークレイズ・バンク・グループ全体をサポートしており、形式上、これら3つの防衛線のいずれにも属していない。法務部門は、適用される法律、規則および規制に関する法的助言を積極的に特定し、伝達し、提供する責任を負う。法務部門が提供または受領する法的助言に関連する場合を除き、バークレイズ・バンク・グループがさらされている法務リスクに加え、自身のオペレーショナル・リスクやコンプライアンス・リスクについて第2の防衛線の監督の対象となる。
リスク・プロファイルのモニタリング
バークレイズ・バンク・ピーエルシーの取締役会は、事業レベルおよびバークレイズ・グループ・レベルのリスク委員会ならびに取締役会レベルのフォーラムを活用した強力なガバナンス・プロセスを通じて、バークレイズ・バンク・グループのリスク・プロファイルに関して定期的に報告を受けている。この報告には、リスク選好度に照らしたリスク・プロファイル値、ならびに新規リスクおよび新興リスクの特定等が含まれる。これらはリスクドライバー(ホライズン・スキャニングにより特定)のリスクテーマに対するマッピングや同様の分析により導出される。モニタリング・リスクの詳細については、下記「リスク委員会」のセクションを参照のこと。
2024年、バークレイズ・バンク・グループは、自己資本の十分性と回復力を評価するために、厳しいが妥当なマクロ経済シナリオの下でストレステストを実施した。このストレステストは、インフレ、金融ストレス、需要ショック等のリスクを対象としたもので、ターミナルレートは、NII(利息収入純額)の利ざやの圧縮を通じて、バークレイズ・バンク・グループの脆弱性をテストするために低く設定された。マクロ経済テストのストレステストの結果は、バークレイズ・バンク・グループが存続可能であることを確認するために、収益性、資本、流動性およびレバレッジの観点から、シナリオのホライズンにわたって通年の財務業績を評価する。
当行の構造およびガバナンスは、変化する経済、政治および市場環境におけるリスク管理の土台となっていると考えている。
| 企業リスク管理の枠組みは10の主要リスクを定義している。 | |||
| 主要リスク | リスクは、以下の通り、主要リスクに分類される。 | リスクの管理方法 | |
| 主要リスク | 信用リスク | ソブリンを含むクラインアント、顧客またはカウンターパーティが、元本、利息、担保およびその他の債権を全額期日通りに支払うことを含むバークレイズ・バンク・グループに対する義務を完全に履行できないことにより、バークレイズ・バンク・グループが損失を被るリスク。 | 信用リスク・チームは、個別に、また全体として、様々な形態の信用エクスポージャーの特定、評価、承認、限度枠の設定およびモニタリングを行っている。第1の防衛線は、詳細な財務予測を継続し、統制を適用し、さらされるリスクを管理することにより、リスク選好度と第2の防衛線が設定したすべての限度枠内で事業計画の実現と商品の提供を行う。 |
| 市場リスク | 金利、外国為替、株価、コモディティ価格、信用スプレッド、インプライド・ボラティリティや資産相関関係等(ただし、これらに限定されない。)の市場変数の変動から生じるバークレイズ・バンク・グループの資産および負債の価値の不利な潜在的変動より損失を被るリスク。 | 市場リスク・チームは、市場リスク・エクスポージャーを特定し評価するための一連の相補的なアプローチを適用している。これらのリスクは、市場リスクの専門家によって測定、制限およびモニタリングされている。第1の防衛線は、第2の防衛線が設定したリスク選好度およびすべてのマンデートと規模の制限の範囲内でトレーディング活動を行う。 | |
| トレジャリー・リスクおよび資本リスク | 流動性リスク: バークレイズ・バンク・グループが契約上の債務もしくは偶発債務を履行できないリスク、または資産の維持に適切な金額、期間および構成の資金および流動性を有していないリスク。 | トレジャリー・リスクおよび資本リスクは、資本、流動性、資産負債管理の各チームの専門家によって特定および管理されている。例えば、限度枠の設定、計画のモニタリング、ストレステスト等、様々なリスク管理アプローチが用いられる。 流動性リスクの評価は、地域レベルおよび法人レベルを含め、すべての資産と負債、オンバランスシート項目およびオフバランスシート項目を反映し、流動性リスクのすべての発生源を評価する包括的なものである必要がある。 資本リスクは主に、資本予測と資本計画を通じて、将来を見据えて評価および管理される。リスクを軽減する措置が合意され、効力が生じるように、主要な資本リスクを事前に十分に特定する必要がある。 年金リスクは、定期的に監視され、関連する年金基金の保険数理士や受託会社との協議をサポートするために、関連するステークホルダーや委員会に報告される。 IRRBB評価では、利益と価値のタイプの指標を使用し、IRRBBのタイプ、会計処理の性質、利益または資本への直接的な影響、およびリスクの適切な保有期間を考慮する。 | |
| 資本リスク: 自己資本の水準または構成が不十分であるため、バークレイズ・バンク・グループが通常の業務活動を行うことができない、または、通常の事業環境およびストレスのかかった状況下(実際にストレスのかかった状況と内部計画または規制上のストレステスト目的で定義されるストレスのかかった状況の両方)で規制上の所要自己資本を満たすことができないリスク。これには、バークレイズ・バンク・グループの年金制度から生じるリスクも含まれる。 | |||
| 銀行勘定における金利リスク: トレーディング目的以外の資産および負債の金利エクスポージャーのミスマッチのために、バークレイズ・バンク・グループの自己資本または収益が不安定になるリスク。これには、銀行勘定における信用スプレッドリスクも含まれる。これは、(トレーディング目的以外の)資産および負債に係る信用スプレッドの変化により、バークレイズ・バンク・グループの自己資本または収益が不安定になるリスクを指す。 | |||
| 気候リスク | 物理的リスクおよび低炭素経済への移行に伴うリスクにより、気候変動から生じる財務的損失を被るリスク。 | バークレイズの第1および第2の防衛線の活動全体にわたって気候変動による財務および業務上のリスクを管理するためのリスク管理フレームワークが導入された。融資ポートフォリオにおける気候物理的リスクと移行リスクの影響を特定し、測定し、定量化するための様々なリスク管理手法が開発され、強化されている。気候シナリオ分析は、物理的リスクと移行リスクの両方の影響を評価し、定量化するバークレイズのアプローチの重要な部分を形成する。さらに、バークレイズは、必要に応じて気候リスク選好度の提案、気候リスクドライバーの特定、評価およびモニタリング、リスク選好度の範囲内に収めるための限度枠その他の統制の設定、報告活動等、主要な事業体レベルで気候リスク管理活動を行っている。 | |
| オペレーショナル・リスク | プロセスもしくはシステムの不備もしくは欠陥、人的要因、または根本的原因が信用リスクもしくは市場リスクによるものではない外的事象(例えば、不正)等の理由によりバークレイズ・バンク・グループが損失を被るリスク。 | オペレーショナル・リスクは、第2の防衛線が所有し監督するオペレーショナル・リスク・フレームワークおよびバークレイズ・コントロール・フレームワーク内の基準に従って管理される。オペレーショナル・リスクの管理に関する第一義的な責任は、リスクが発生する事業および部門にある。経営陣は、プロセス内のオペレーショナル・リスクと統制の有効性を評価するために、リスクと統制の自己評価を行う。特定されたリスク、事象および問題は、適時に通知され、適切な対応に対する合意がなされるよう、上級経営陣および取締役会にエスカレーションされる。 | |
| モデル・リスク | 不正確または誤用されたモデルのアウトプットやレポートに基づいた意思決定により悪影響が生じる可能性。 | 第1の防衛線が所有する統制の範囲には、適時なモデルの特定、頑健なモデルの開発、テスト、文書化、年次評価および継続的なパフォーマンスのモニタリングが含まれる。第2の防衛線が所有する統制の範囲には、独立したモデル検証、継続的なモデル性能の監視、ならびに監視や報告や適切なフォーラムおよび委員会へのエスカレーションを含む全体的なモデル・リスクのガバナンスの実行が含まれる。 | |
| コンプライアンス・リスク | バークレイズ・バンク・グループの商品およびサービスの提供から生じる、顧客、クライアントおよび市場に対して好ましくない結果または損害をもたらすリスク(「コンダクト・リスク」とも呼ばれる。)、ならびにバークレイズ・バンク・グループに適用される法律、規則および規制の不遵守から生じる、バークレイズとそのクライアント、顧客または市場に対するリスク(「法律、規則および規制リスク(LRRリスク)」とも呼ばれる。)。 | 第1の防衛線は、その事業または部門におけるコンプライアンス・リスクの全体的な評価と管理について責任を負い、コンプライアンス・リスク管理フレームワーク(以下「CRMF」という。)に概説されている要求事項を実行する責任を負う。 コンプライアンス部門は、CRMFの遵守とコンプライアンス・リスクの管理を監督し、バークレイズのすべてのビジネスを第2の防衛線による独立した立場から監督し、適切な場合には助言を与え、異議を唱えなければならない。 | |
| レピュテーション・リスク | 行動、取引、投資、事象、意思決定またはビジネス関係により、バークレイズ・バンク・グループの誠実性および/または能力に対する信頼が低下するリスク。 | レピュテーション・リスクは、バークレイズ・バンク・グループ内に目的と価値観を定着させ、統制されたカルチャーを維持することにより管理されており、これにより、誠実に行動すること、また顧客、クライアント、従業員および広く社会との間に強固で信頼できる関係の構築を可能にすることを目的としている。各事業は、標準化されたツールを用いてレピュテーション・リスクを評価し、ガバナンスは、マネジメント・コミッティーやフォーラム、バークレイズ・バンク・ピーエルシーの取締役会への明確なエスカレーションおよびレポーティングラインを通じて遂行されている。 | |
| 法務リスク | バークレイズ・バンク・グループが、適用される法律、規則および規制または契約上の要求事項を満たせないこと、あるいは知的財産権を主張または保護できないことから生じる、損失を被るか、罰金、損害賠償または科料を科されるリスク。 | 法務リスクは、法務部門による法務リスクの識別および管理、必要に応じた法務リスクのエスカレーションによって管理される。バークレイズ・バンク・グループの事業および部門には、法務リスクの可能性がある状況において法務部門を関与させる責任がある。法務リスクは、適用される法律、規則および規制に関する法的助言を積極的に特定し、伝達し、提供するという法律専門家の責任を含む、コンプライアンス・リスク管理フレームワークの要件によっても軽減される。 | |
| 金融犯罪リスク | バークレイズ・バンク・グループおよびその関係者(従業員または第三者)が金融犯罪を実行もしくは助長するリスク、ならびに/またはバークレイズ・バンク・グループの商品およびサービスが金融犯罪を助長するために使用されるリスク。金融犯罪は、市場の健全性を損ない、クライアント、顧客、カウンターパーティもしくは従業員への損害、金融商品やサービスへの信頼の低下、バークレイズ・バンク・グループの評判の失墜、規制違反および/または金銭的罰則を引き起こす可能性がある。 | 第1の防衛線は、その事業または部門における金融犯罪リスクの全体的な評価と管理に責任を負い、金融犯罪リスク管理フレームワーク(以下「FCRMF」という。)に概説されている要件を実施する責任を負う。 金融犯罪部門は、FCRMFの遵守と金融犯罪リスクの管理を監督し、バークレイズの全事業に対して独立した第2の防衛線の監督を提供し、必要に応じてアドバイスや異議申し立てを行う必要がある。 | |
リスクの管理
バークレイズにおけるリスク管理戦略
バークレイズ・バンク・グループのリスク管理戦略
本セクションでは、バークレイズ・バンク・グループのリスク管理およびその特定ならびに健全なリスク・カルチャーの醸成に関するアプローチについて記載する。
企業リスク管理の枠組み(ERMF)
ERMFは、バークレイズ・バンク・グループがリスクを特定および管理する方法について定めている。また、バークレイズ・バンク・グループの様々な従業員グループの基準、目的および主要な責任を定めることにより、リスク管理に関する最高水準の取決めを概説する。これは、バークレイズ・グループの取締役会リスク委員会およびバークレイズ・バンク・グループの最高リスク管理責任者(以下「CRO」という。)の勧告に基づき、バークレイズ・ピーエルシー取締役会によって承認され、その後バークレイズ・バンク・グループにより可決される。
ERMFでは、以下について規定する。
・リスク管理および職務分掌(ERMFは、3つの防衛線を規定する。)
・組織のリスク管理プロセスの指針となる、バークレイズ・バンク・グループが直面する主なリスク
・リスク選好度要件(当行が事業上どの程度のリスクを負えるかを定義するのに役立つ。)
・主要なリスク管理およびガバナンスに関する役割および責任
ERMFは、主に個々の主要なリスクに対応した枠組み、方針および基準によって補完されている。
・枠組みでは、主要なリスクの管理の指針となる高水準の原則を組み込み、どのような政策が必要かについての詳細、また、高水準のガバナンスの取決めを定める。
・方針では、関連する枠組みで明示された主要な原則に対処するための統制目標および高レベルな要求事項を定める。また、範囲内の者が「何を」行うことが要求されているかを示す。
・基準では、方針によって設定された管理目標が達成されるように、管理要件の詳細を規定する。
職務分掌-「3つの防衛線」
ERMFでは、明確な防御構造を規定している。全従業員は、以下の通り個々の役割および責任の範囲内でリスクを理解し管理する責任を負う。
・第1の防衛線は、バークレイズ・バンク・グループの収益を生み出す部門および顧客対応部門ならびに財務、運営、トレジャリー、人事等の関連サポート部門に従事する従業員で構成される。また、関与するリスクを特定し管理し、適用可能な範囲内で運用し、管理体制を構築し、必要に応じてリスク事象および問題をエスカレーションする責任を負う。さらに第1の防衛線における従業員は、そのリスクに対して主たる責任を負い、その活動は、関連する第2の防衛線および第3の防衛線の監督対象となる。
・第2の防衛線は、リスクおよびコンプライアンス部門で構成される。その役割は、バークレイズ・バンク・グループのリスク選好度に沿った、限度枠、規則および制約ならびにすべての活動が行われる枠組み、方針および基準を確立し、当該限度枠、規則および制約に対してバークレイズ・バンク・グループのパフォーマンスを監督することである。第1の防衛線の活動に係る統制は、通常、バークレイズ・バンク・グループの管理体制内で活動する統制責任者により確立される。当該統制は、引き続き第2の防衛線による監督対象となる。
・第3の防衛線は内部監査部門で構成され、既存のリスク、システミック・リスクおよび進化するリスクに対するガバナンス、リスク管理および統制の有効性について、独立した保証を提供する責任を負う。
・法務部門は、バークレイズ・バンク・グループ全体をサポートしており、形式上、3つの防衛線のいずれにも属していない。法務部門は、適用される法律、規則および規制を積極的に特定し、伝達し、それらに関する法的助言を提供する責任を負う。法務部門が提供または受領する法的助言に関連する場合を除き、バークレイズ・バンク・グループがさらされる法務リスクに加えて、自身のオペレーショナル・リスクおよびコンプライアンス・リスクについて、第2の防衛線の監督対象となる。
主要リスク
ERMFは、信用リスク、市場リスク、トレジャリー・リスクおよび資本リスク、気候リスク、オペレーショナル・リスク、モデル・リスク、コンプライアンス・リスク、金融犯罪リスク、レピュテーション・リスク、法務リスクの10の主要リスク(上記「リスク管理」のセクションを参照のこと。)を特定している。2024年に、金融犯罪リスクは主要リスクに引き上げられ、2025年1月1日より適用されている。以前は、金融犯罪リスクは、コンプライアンス・リスクの一部として管理されていた。金融犯罪の外部からの脅威が高まっていることを踏まえ、この変更により、バークレイズ・バンク・グループ内の金融犯罪リスクの透明性と可視性が向上し、金融犯罪リスクの独立した評価、管理および監視が強化されることになる。
各主要リスクは、バークレイズ・グループレベルの役員が責任を持って監督しており、関連する責任および期待を提示し、リスク管理の関連要件を詳述した枠組み、方針および基準に係る監督および/または責任の割当てを担当している。さらに、特定のリスクに至っては複数の主要なリスクにわたっている。
リスク選好度
リスク選好度は、バークレイズ・バンク・グループがその活動を遂行する上で受入可能なリスクの水準を定義するものである。また、リスク選好度により、バークレイズ・バンク・グループの現在および変化するリスク特性に関して、経営陣および取締役会の間の継続的な対話の基礎が提供され、情報に基づいて戦略的および財務的な決定を行うことができる。
リスク選好度は、バークレイズ・ピーエルシーの取締役会により集約的に承認され、バークレイズ・バンク・グループをはじめ法人および事業全体に普及される。バークレイズ・バンク・ピーエルシーの取締役会は、バークレイズ・ピーエルシーの取締役会の承認なしに、バークレイズ・ピーエルシーの取締役会が決定したリスク選好度よりも高いリスク選好度を承認することはできないが、バークレイズ・ピーエルシーの取締役会が承認したリスク選好度よりも低いリスク選好度で運営することはできる。
企業集中リスクに重大な影響を及ぼす特定のエクスポージャーおよび活動を有効化および管理するための制限により、バークレイズ・グループの総合的なリスク選好およびバークレイズ・バンク・グループへのリスク分担を行っている。
リスク委員会
バークレイズ・バンク・グループの各リスク委員会は、それぞれの事業に関連するリスク事項を検討し、必要に応じてバークレイズ・グループ・リスク委員会にエスカレーションし、その委員長も同様に、バークレイズ・バンク・ピーエルシーの取締役会リスク委員会およびバークレイズ・バンク・ピーエルシー取締役会にエスカレーションする。
(訳文)
独立監査人の監査報告書
バークレイズ・バンク・ピーエルシーのメンバーに対する独立監査人の監査報告書
1.無限定適正意見
私どもは、以下を認める。
・ バークレイズ・バンク・ピーエルシーの財務書類は、2024年12月31日現在のグループおよび親会社の財政状態ならびに同日に終了した事業年度におけるグループおよび親会社の経営成績について真実かつ公正な概観を与えている。
・ グループの財務書類は、英国が採用した国際会計基準に準拠して適正に作成されている。
・ 親会社の財務書類は、2006年会社法の規定に準拠して適用される、英国が採用した国際会計基準に準拠して適正に作成されている。
・ グループおよび親会社の財務書類は、2006年会社法の要求事項に準拠して作成されている。
監査意見の範囲
私どもは、年次報告書(原文)に含まれ、以下の書類から構成される、2024年12月31日終了事業年度(以下「2024年度」という。)のバークレイズ・バンク・ピーエルシーのグループおよび親会社の財務書類を監査した。
| グループ(バークレイズ・バンク・ピーエルシーとその子会社) | 親会社(バークレイズ・バンク・ピーエルシー) |
|---|---|
| 連結損益計算書 連結包括利益計算書 連結貸借対照表 連結株主資本等変動計算書 連結キャッシュフロー計算書 重要性がある会計方針の要約を含む連結財務書類に対する注記1から41 | 貸借対照表 株主資本等変動計算書 キャッシュフロー計算書 |
欧州連合が採用しているIFRSに関する追加意見
グループの財務書類に対する注記1にも説明されている通り、グループおよび親会社は、英国が採用した国際会計基準を適用する法的義務に従うことに加えて、欧州連合で適用される規則(EC)第1606/2002号に準拠して採用された国際財務報告基準(以下「EUが採用したIFRS」という。)も適用している。私どもは、グループおよび親会社の財務書類が、EUが採用したIFRSに準拠して適正に作成されているものと認める。
監査意見の根拠
私どもは、国際監査基準(英国)(以下「ISA(英国)」という。)および準拠法に従って監査を実施した。私どもの責任は、以下に記載されている。私どもは、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。本報告書に含まれる私どもの監査意見や事項は、取締役会監査委員会(以下「BAC」という。)と協議し、BACに対する報告に含めた内容と一致している。
私どもは、社会的影響度の高い上場事業体に適用される英国財務報告評議会(以下「FRC」という。)の倫理基準を含む英国の倫理規定の下で、倫理上の責任を果たし、グループに対して独立性を保持している。
2.監査の概要
| 私どものリスク評価に影響を及ぼす要素 | 私どもは、2023年度の監査報告以降に生じたバークレイズ・バンク・ピーエルシー・グループに影響のある状況に基づき、私どものリスク評価を更新した。 マクロ経済の状況は、依然として、私どものリスク評価に影響を及ぼす要素となっている。マクロ経済環境は安定しており、2024年度には主要国経済の大半で金利が小幅に低下したものの、比較的高い金利環境が長期間続くと予想される。これは、継続する地政学的不確実性および予想されるインフレ圧力と相まって、商品の価格設定に関する課題が続く要因となっている。 この経済の不確実性は、減収圧力と増収機会の双方をもたらしている。長期にわたる金利上昇の環境は純金利収入に引き続きプラスの影響を及ぼしており、預金をめぐる競争が激化している。 2024年度は、バークレイズ・ピーエルシー(バークレイズ・バンク・ピーエルシーはその子会社である)が2024年2月のインベスター・アップデートで市場に向けて発表した3カ年戦略計画の初年度である。私どもは、リスク評価の一環として、インベスター・アップデートで設定された目標達成へのプレッシャーによる影響を考慮した。 より安定したマクロ経済環境とモデルの再開発の減少により、信用損失の減損費用の見積りに関連するリスクが低下した。 私どものリスク評価においては、グループの年度末現在および(該当する場合は)将来予測的な主要な見積りの両方に用いた、将来の経済状況に関する仮定が引き続き重要であると判断された。 また、私どものリスク評価においては、法規制違反(グループに対して実施中の強制措置を含む)、具体的には、財務書類に重要な影響を及ぼす可能性があると合理的に予想されるものを考慮した。私どもは、これらの発生経緯ならびにこのリスクがより広範な影響を及ぼすものとなる可能性の有無について経営陣が行ったリスク評価を考慮した。 | |||||||||||||||
| 監査上の主要な検討事項 項目 貸付金(償却原価ベース)に対する減損引当金(オフバランス項目に対する引当金を含む) ↓ 4.1 公正価値で保有する金融商品の評価 ←→ 4.2 英国退職基金(以下「UKRF」という。)に係る確定給付年金債務総額の評価 ←→ 4.3 ユーザー・アクセス管理 ←→ 4.4 | 監査上の主要な検討事項 | 項目 | 貸付金(償却原価ベース)に対する減損引当金(オフバランス項目に対する引当金を含む) | ↓ | 4.1 | 公正価値で保有する金融商品の評価 | ←→ | 4.2 | 英国退職基金(以下「UKRF」という。)に係る確定給付年金債務総額の評価 | ←→ | 4.3 | ユーザー・アクセス管理 | ←→ | 4.4 | ||
| 監査上の主要な検討事項 | 項目 | |||||||||||||||
| 貸付金(償却原価ベース)に対する減損引当金(オフバランス項目に対する引当金を含む) | ↓ | 4.1 | ||||||||||||||
| 公正価値で保有する金融商品の評価 | ←→ | 4.2 | ||||||||||||||
| 英国退職基金(以下「UKRF」という。)に係る確定給付年金債務総額の評価 | ←→ | 4.3 | ||||||||||||||
| ユーザー・アクセス管理 | ←→ | 4.4 |
| 専門家の利用 および監査の変革 | 会計または監査の特定の専門領域に関する知識を有する専門家およびチーム・メンバーの利用:私どもは、監査の様々な局面において会計または監査の専門領域に関する知識を有する専門家およびチーム・メンバーを利用した。これには、例えば、以下の者が含まれている。 - ECLモデルの正確性の評価に利用した信用リスクのモデル専門家 - ECL引当金の算定に用いられたマクロ経済関連の変数やシナリオの妥当性の評価に利用した経済専門家 - 金融商品の公正価値のサンプルを対象に独自に行った価格再評価、経営陣が行った評価のうち私どもの許容範囲外の評価結果に関する批判的検証、ならびに公正価値、リスク・エクスポージャーならびにFVAおよび各種評価調整の計算に使用された重要なモデルおよび手法の適切性に関する批判的検証に利用した評価の専門家 - のれんおよび無形資産の減損評価ならびに子会社株式の帳簿価額の基礎となっている評価手法と、その際に使用された特定の仮定の批判的検証に利用したコーポレートファイナンス評価の専門家 - 確定給付債務の評価に使用された主要な仮定の批判的検証に利用した年金数理人 - 税金費用、実効税率および不確実な税務ポジションの網羅性および正確性の評価に利用した税務の専門家 - IT全般統制および自動化された業務統制の評価を行うIT監査人 - 総勘定元帳の網羅性を評価し、リスクの高い仕訳を特定するための監査手続を支援するデータアナリティクスの専門家。 監査における変革:私どもは、監査手続において変革を推進し、先端技術の活用度を高めることに努めている。2024年度の監査において、私どもは監査全般で引き続き多くのデータアナリティクス・ツールを導入した。私どもは、監査手続に人工知能ベースのソリューションの導入を開始した。また私どもは、特定のポートフォリオに関して、より直近のデータを使用したモデルの仮定のサンプルを独自に再計算することにより、予想信用損失の見積りに係る監査手続の変革も引き続き行った。これを使用してECLの範囲を算出し、その後、経営陣独自の推定値と比較している。 |
|---|---|
| 取締役会監査委員会(BAC)とのコミュニケーション | 2024年度において、BACの会議が16回開催された。ケーピーエムジーは、すべてのBACの会議に招かれ、業務執行取締役不在の下でBACと非公式に話し合う機会も与えられた。私どもは、セクション4に記載されている監査上の主要な検討事項(特定の判断が必要となるような事項を含む)に関してBACとコミュニケーションを行った。 年次報告書(原文)の24ページから25ページのBACの報告書(原文)に含まれる事項は、上記の会議における私どもの見解と実質的に一致している。 さらに、ケーピーエムジーは取締役会リスク委員会の会議に出席するよう招かれている。 |
| 独立性 | 私どもは、社会的影響度の高い事業体に適用されるFRCの倫理基準を含む英国の倫理規定の下で、倫理上の責任を果たし、グループに対して独立性を保持している。 私どもは2024年度において、またはそれ以降に、FRCの倫理基準が禁じる非監査業務を提供していない。 私どもは、2017年12月31日終了事業年度において、株主から初めて監査人に任命された。連続関与期間の合計は、2024年12月31日現在、8事業年度である。 グループ・リード・エンゲージメント・パートナーは、選任から5年で交代しなければならない。2024年度の財務書類は、スチュアート・クリスプが3度目に署名した、グループの財務書類である。同氏は2026年度監査を最後として交代を求められることになる。 構成単位のエンゲージメント・パートナーの平均在任期間は3年で、最短では1年、また最長では4年の関与となっている。 監査報酬合計 42百万ポンド 監査関連報酬(期中レビューを含む) 10百万ポンド その他の業務 6百万ポンド 監査報酬と監査関連報酬の合計額に占める監査以外の報酬の割合(%) 12% 初めて選任された日 2017年3月31日 連続関与期間 8年 入札が求められる次の事業年度 2027年12月31日終了事業年度 グループ・リード・エンゲージ メント・パートナーの在任期間 3年 構成単位のエンゲージメント・パートナーの平均在任期間 3年 | 監査報酬合計 | 42百万ポンド | 監査関連報酬(期中レビューを含む) | 10百万ポンド | その他の業務 | 6百万ポンド | 監査報酬と監査関連報酬の合計額に占める監査以外の報酬の割合(%) | 12% | 初めて選任された日 | 2017年3月31日 | 連続関与期間 | 8年 | 入札が求められる次の事業年度 | 2027年12月31日終了事業年度 | グループ・リード・エンゲージ メント・パートナーの在任期間 | 3年 | 構成単位のエンゲージメント・パートナーの平均在任期間 | 3年 |
| 監査報酬合計 | 42百万ポンド | ||||||||||||||||||
| 監査関連報酬(期中レビューを含む) | 10百万ポンド | ||||||||||||||||||
| その他の業務 | 6百万ポンド | ||||||||||||||||||
| 監査報酬と監査関連報酬の合計額に占める監査以外の報酬の割合(%) | 12% | ||||||||||||||||||
| 初めて選任された日 | 2017年3月31日 | ||||||||||||||||||
| 連続関与期間 | 8年 | ||||||||||||||||||
| 入札が求められる次の事業年度 | 2027年12月31日終了事業年度 | ||||||||||||||||||
| グループ・リード・エンゲージ メント・パートナーの在任期間 | 3年 | ||||||||||||||||||
| 構成単位のエンゲージメント・パートナーの平均在任期間 | 3年 | ||||||||||||||||||
| 重要性の基準値 (後段のセクション6) | 私どもの監査対象範囲は、重要性に関する私どもの見解や、私どもが評価した重要な虚偽表示リスクの影響を受ける。 私どもは、バークレイズ・バンク・ピーエルシー・グループの財務書類全体の重要性の基準値を240百万ポンド(2023年度:230百万ポンド)、また、親会社の財務書類全体の重要性の基準値を150百万ポンド(2023年度:140百万ポンド)に設定した。 私どもは、税引前利益が引き続き、バークレイズ・バンク・ピーエルシー・グループの主要なベンチマークであると判断した。私どもは、2024年2月のインベスター・アップデートによる影響を考慮した。この期待値と目標値の再設定により、時間をかけて目標遂行を成功裏に進める中で、バークレイズ・バンク・ピーエルシーにさらなるプレッシャーがかかることになるが、現時点では、これによるバークレイズ・バンク・ピーエルシーの監査の重要性評価への影響はないと結論付けた。私どもは、2024年度における重要性の基準値は、正常化された税引前利益5,002百万ポンドに基づくものとした(正常化された税引前利益の4.8%(2023年度:4.9%)。グループの通常の継続事業を表すものではなかった項目について、2023年度および2024年度の税引前利益を調整した。 親会社の財務書類全体の重要性の基準値は150百万ポンド(2023年度:140百万ポンド)に設定しており、これは、グループ監査チームによって決定された、親会社にとっての構成単位の重要性の基準値である。これは、純資産のベンチマーク(親会社の税引前利益の0.3%(2023年度:0.3%)を参照して重要性の基準値を設定した場合よりも低い。 GPM グループの手続実施上の重要性の基準値 HCM 構成単位の重要性の基準値(最大) HCM 構成単位の重要性の基準値(最大) PLC 親会社の重要性の基準値 AMPT 未修正の虚偽表示基準値 |
| グループ監査の 範囲 (後段のセクション7) | 私どもは、リスク評価と計画の手続により、グループの財務書類にとって重要な虚偽表示リスクが含まれる可能性が高いグループの構成単位はどれか、当該構成単位において実施する監査手続の種類、ならびにグループの財務書類に対する監査意見を表明するために世界各地の構成単位監査人にどの程度関与を求めるかについて判断を行った。 私どもはまた、グループがインドに設けているグローバル・ケイパビリティ・センター(以下「GCC」という。)の役割の範囲も考慮した。GCCによるアウトプットは、構成単位が報告する財務情報に含まれているため、私どもは、インドにおける業務を個別の構成単位とはみなしていない。 私どもの監査対象範囲に含まれている5つの構成単位の割合は以下の図の通りである。 私どもは、特定の監査手続をグループ全体にわたって実施した。その詳細はセクション7に記載している。私どもはまた、残りの構成単位を対象とするグループ全体での分析を実施し、これらの構成単位にさらなる重要な虚偽表示リスクが存在するかどうかを判断した。 私どもは、取締役会監査委員会に伝達した私どもの監査対象範囲が、意見表明の基礎とするために適切であると判断している。 グループの財務書類に占める割合 私どもは、特定されたすべての構成要素に関して監査手続を実施した。私どもが定量的に重要であると判断した構成要素は、グループの収益合計を構成する収益および費用合計の92%を占めた。 私どもは、特定されたすべての構成要素に関して監査手続を実施した。私どもが定量的に重要であると判断した構成要素は、グループの資産合計の92%を占めた。 |
|---|---|
| 気候変動が 監査に及ぼす影響 | 監査の計画において、私どもは、気候変動に伴うリスクがグループの事業や財務書類に及ぼす潜在的影響を考慮した。グループは、2050年までにネット・ゼロ・バンクになるという目標を掲げている。より詳しい情報は、2024年度の年次報告書(原文)の141ページから144ページに組み込まれているグループの気候および持続性に関する報告書に記載されている。 気候変動に伴うリスクおよび機会、グループのコミットメント、ならびに規制の変更は、グループの事業や業務に重要な影響を及ぼす可能性がある。気候変動に伴う物理的リスクおよび移行リスクはいずれも、信用リスクや市場リスク等の見積りを通じて財務書類残高に影響を及ぼす可能性がある。気候変動に関する事項については、年次報告書(原文)で詳述している。 私どもは、監査の一環として、気候変動リスクや、気候変動に関するグループのコミットメントが、財務書類および私どもの監査アプローチに及ぼす影響についてリスク評価を実施した。このリスク評価の一環として、私どもは内部の気候変動の専門家と協議し、私どものリスク評価を批判的に検証した。この過程においては以下の手続を実施した。 - 経営陣のプロセスの理解:私どもは、気候変動リスクがグループの年次報告書(原文)に潜在的に及ぼす影響、ならびにそれに対するグループの備えについて経営陣がどのように評価しているかを理解するために質問を行った。このプロセスの中で、私どもは、気候変動リスクがグループの年次報告書(原文)に潜在的に及ぼす影響について、経営陣が行ったリスク評価プロセスを理解するための質問を行い、気候変動リスクを反映するためにグループの会計方針(気候変動に関する特性を有する特定の金融商品の会計方針を含む)がどのように更新されているのかについての質問も含めた。また、私どもは、気候リスクが信用リスクに及ぼす影響についてのグループによる評価を裏付けるために、グループが作成した定量的分析を通読し、これについて経営陣と協議した。 - 法人の信用リスク:私どもは、個々の貸付金の評価を通じて、気候変動リスクが法人である取引相手に及ぼす影響についてグループがどのように考慮しているか評価し、正常債権の取引相手については、商業銀行や投資銀行における特定の取引相手を対象として、気候変動リスクがどのような影響を及ぼすかを、該当する場合には当該取引相手の信用格付けにどのような影響を及ぼすかも含めて評価した。私どもは、この手続において、気候変動リスクに対するエクスポージャーがより高い業界、すなわちエネルギー、運輸、素材および建物、農業、食品ならびに林産といったセクターで営業している特定の取引相手に焦点を当てた。 - 市場リスク:私どもは、気候変動リスクが、エネルギー、金属および採鉱を含む高リスクなセクターの特定金融商品の評価に用いられる観察不能インプットに及ぼす影響を検討する手続を私どものリスク評価に織り込んだ。 - 年次報告書(原文)の説明:私どもは、気候変動に関する説明の作成プロセスについて理解するため、説明の作成に用いた主なデータ・ソースやガバナンス・プロセスも含めて、経営陣に質問を行った。私どもは、リスク評価の一環として、年次報告書(原文)前半に記載されている気候変動関連の情報を通読し、財務書類や監査の過程で得た知識と整合しているかを検討した。 上記手続の結果に基づき、気候変動は2024年度の資産価値の算定にリスクをもたらすものではあるものの、当該資産の性質や関連契約の条件に基づき検討すると、そのリスクは重要なものではないという結論に至った。このため、気候変動による監査上の主要な検討事項への重要な影響はなかった。 |
3. 継続企業の前提
取締役は、グループまたは親会社を清算または事業停止する意図がなく、またグループおよび親会社の財政状態が現実的に継続できることを示しているという結論に至ったため、継続企業の前提に基づいて財務書類を作成している。また取締役は、財務書類承認日から少なくとも1年間(以下「継続企業としての存続期間」という。)に継続企業として存続する能力に重大な疑義を生じさせるような重要な不確実性は存在しないという結論にも至っている。
| 継続企業の前提 | |
| 私どもは、グループおよび親会社、金融サービス業界、ならびに経済全般の状況に関する知識を用いて、事業モデルに固有のリスクを特定し、当該リスクが、グループおよび親会社の財源または継続企業としての存続期間にわたる事業の継続能力にどのような影響を及ぼすかを分析した。この期間においてグループおよび親会社の財源に最も不利な影響を及ぼす可能性があると私どもが考えたリスクは以下のものであった。 - 市場全体のストレスが発生した場合に資金調達および流動性を確保する能力 - 景気後退局面での規制資本の要求事項への影響 私どもは、これらのリスクが継続企業としての存続期間において財源の利用可用性に影響を及ぼし得るかを検討するため、これらリスクが個別にまたは集合的に発生することによる生じる深刻だが妥当性の高い下方シナリオを、グループの財務予測に織り込まれている利用可能な財源水準と比較した。 また私どもの手続には、財務書類に対する注記1の継続企業の前提の開示が、継続企業の前提に関する取締役の評価を網羅的かつ正確に説明しているかどうかの評価も含まれた。 それらの手続の結果、私どもは、グループおよび親会社の継続企業としての存続能力に重大な疑義を生じさせるような不確実性は存在しないとして、取締役が継続企業の前提を用いて財務書類を作成するのは許容されると判断した。ただし、私どもがあらゆる将来の事象または状況を予測することは不可能であり、後発事象により、判断を行った時点では合理的であったものが結果として矛盾することになる可能性もあるため、上記の結論は、グループまたは親会社の事業継続を保証するものではない。 | 私どもの結論 ・ 私どもは、取締役が継続企業の前提を用いてグループおよび親会社の財務書類を作成するのは適切であると判断した。 ・ 私どもは、継続企業としての存続期間において、個別にまたは集計すると、グループまたは親会社の継続企業としての存続能力に重大な疑義を生じさせるような重要な不確実性または状況を特定しておらず、当該事象または状況は存在しないという取締役の評価に同意している。 ・ 私どもは、取締役の財務書類に対する注記1の記載内容、すなわち継続企業としての存続期間においてグループおよび親会社の継続企業としての存続能力に重大な疑義を生じさせるような重要な不確実性は存在しないことから継続企業の前提を用いたとする内容について、追加または注意を喚起すべきいかなる重要な事項も特定しておらず、継続企業の前提に関する注記1の開示の内容は十分であると判断した。 |
4. 監査上の主要な検討事項
監査上の主要な検討事項の定義
監査上の主要な検討事項とは、財務書類監査において、私どもが職業的専門家としての判断に基づき最も重要であると判断した事項をいい、以下の事項に最も大きな影響を及ぼすものを含む、私どもがリスク評価を通じて特定した最も重要な虚偽表示リスク(不正に起因するものかどうかは問わない)が含まれる。
・ 全体的な監査方針
・ 監査におけるリソースの配分
・ エンゲージメント・チームの業務の指示
私どもは、監査上の主要な検討事項の内容を、当該事項に対応するための主要な監査手続およびその結果と併せて、監査における重要性の高い順に以下の欄に記載している。当該事項は、財務書類全体の監査において対応した事項であり、私どもの監査意見はこれらの手続が基礎となっている。私どもは当該事項に対して個別の意見を表明しない。
4.1.貸付金(償却原価ベース)に対する減損引当金(オフバランス項目に対する引当金を含む)
| 財務書類計上額 | 私どものリスク評価 (2023年度比) | 私どもの手続の結果 | |||
| 2024 年度 | 2023 年度 | ||||
| 貸付金(償却原価ベース)に対する減損引当金(オフバランス項目に対する引当金を含む)-グループ(158ページ参照) | 39億 ポンド | 45億 ポンド | ↓ | 私どもの評価によると、リスクは2023年度と比べて低下した。これは主に、経営陣によるモデルの再開発が減少し、マクロ経済の不確実性が緩和されたことによる。 | 2024年度:許容可能 2023年度:許容可能 |
| 貸付金(償却原価ベース)に対する減損引当金-親会社(165ページ参照) | 8億 ポンド | 11億 ポンド | |||
| ローン・コミットメントおよび金融保証契約に対する減損引当金-親会社(171ページ参照) | 3億 ポンド | 4億 ポンド | |||
| 監査上の主要な検討事項の説明 | リスクに対する監査上の対応 |
|---|---|
| 主観的な見積り 金融商品の予想信用損失(以下「ECL」という。)の見積りは、重要な判断や見積りを伴う。グループのECLの見積りにおいて、特に経営陣による主観的な判断の余地が大きいため監査重点領域として特定した項目は以下の通りである。 ・ モデルの見積り-デフォルト確率(以下「PD」という。)、デフォルト時損失率(以下「LGD」という。)、およびデフォルト時エクスポージャー(以下「EAD」という。)、または適切なプロキシのいずれかの決定が含まれるECLの見積りには、本質的にはモデル手法や仮定に関する判断が必要となる。このため、特定のモデルまたは基礎とする仮定が、一定期間における債務不履行または回収可能性を正確に予測していない場合、業界の多数の実績からかけ離れている場合、もしくは金融資産の信用リスクを正確に示していない場合には、不適切なECLとなる可能性がある。したがって、IFRS第9号に基づくモデルおよびモデルの仮定は、グループがECLの見積額を算定する上で、それが複雑性および不確実性があるとされる主要な要因である。 ・ 経済シナリオ-IFRS第9号は、グループに対し、一定範囲の将来における経済状況が反映された偏りのない将来予測的なベースに基づくECLを測定するよう求めている。ECLの算定のインプットとして用いられる将来予測的なシナリオ、関連するシナリオの確率加重、およびシナリオを推進する主要な経済変数を決定するためには、経営陣の重要な判断が必要となる。確立加重を算出するために用いられるモデルも非常に複雑である。 ・ 定性的な調整-モデルにより算定されるECLは、減損モデルの既知の限界、新たな動向、またはモデルでは捕捉できないリスクに対応するために経営陣が行う調整の対象となる。調整は、ECLの約0.6%である。これらの調整は本質的に不確実であり、特定のモデル適用後の調整(PMA)および経営陣のオーバーレイの特定および見積りには、経営陣の重要かつ主観的な判断が伴う。そのため、特定の定性的な調整の識別および見積りには、重要な誤謬および不正リスクが伴う。 これらの事項がもたらす影響として、私どもは、リスク評価に基づき、顧客に対する貸付金の減損(オフバランス項目に対する引当金を含む)の見積りは高度な不確実性を伴うものであり、合理的な見積りの範囲が財務書類全体の重要性の基準値を超えるか、場合によってはその何倍にもなる可能性があると判断した。 グループによる感応度の見積りは、年次報告書(原文)の158ページから208ページに記載の信用リスクに関するセクションに開示されている。 開示の質 グループによるIFRS第9号の適用に関する開示(感応度に関する開示を含む)は、IFRS第9号に基づくECLの見積りにおいて用いられた主要な判断や重要なインプットの説明として重要である。 | リスクに対応するために実施した手続 リスク評価:私どもは、グループの財務書類に含まれる、オフバランス項目に対する引当金を含む貸付金(償却原価ベース)全体について、詳細なリスク評価手続を実施した。私どもは、これらのリスク評価手続の一環として、重要な虚偽表示リスク(インプット、手法または仮定のいずれかにより、ECLの見積りに係る重要な判断から生じる重要な虚偽表示リスクを含む)を伴うポートフォリオを特定した。 内部統制評価:私どもは、エンド・ツー・エンドの業務プロセスのウォークスルー手続を実施して、ECLの見積りのプロセスに用いられる主要なシステム、アプリケーションおよび内部統制を特定した。私どもは、ECLの見積りのプロセスに関連する主要なシステムに係る手作業による統制、IT全般統制および業務処理統制を評価した。 私どもの内部統制評価手続には、主に、以下の事項に係るキーコントロールの整備および実施状況ならびに運用状況の有効性評価が含まれていた。 ・ IFRS第9号の減損モデルに用いられる主要なインプットの網羅性および正確性 ・ ステージ分類要件の適用 ・ モデルの検証、適用および監視 ・ モデル適用後の調整や経営陣のオーバーレイに係る網羅性、承認および算定 ・ 経済変数の選択および適用、および経済シナリオの選択および発生確率に係る内部統制 ・ ホールセール顧客全体の顧客のリスク格付けを決定するクレジット・レビュー(リスクベースのサンプリングを含む) 私どもの信用リスクのモデル専門家:私どもは、以下の手続において内部の信用リスクのモデル専門家を利用した。 ・ グループの減損評価手法がIFRS第9号に準ずるものかを評価する手続 ・ 仮定の見積方法に関して経営陣により文書化された手法を通査し、その文書化された手法に従って経営陣の作業を再実施することにより、特定の仮定の適切性を評価する手続 ・ ECLモデルの特定のコンポーネントに用いられるモデル・コードを通査し、グループのモデル手法との整合性を評価する手続 ・ 2024年度に変更または更新されたモデルのサンプルについて、更新されたモデル手法と適用会計基準を照合し評価することにより、当該変更(更新されたモデル・コードを含む)の適切性を評価する手続 ・ 特定の調整を再計算することにより、定性的調整手法との整合性を評価する手続 ・ モデルのサンプルについて、モデルの予測結果と実際の結果を比較して差異を評価することにより、モデルの予測結果の妥当性を評価し、当該予測を再実施する手続 ・ モデルのサンプルについて、当該モデルの機能性を通査し、モデル・コードを再構築して当該モデルを独自に適用した上で、独自のアウトプットを経営陣のアウトプットと比較することにより、モデル・アウトプットを評価する手続 ・ 特定のポートフォリオについて、より直近のデータを用いてモデルのサンプルの仮定を独自に再計算する手続。この再計算は、ECLの金額の範囲を見積り、その結果を、経営陣の独自の見積額と比較するために用いられた。 私どもの経済専門家:私どもは、以下の手続において経済専門家を利用した。 ・ 使用する経済シナリオ、およびシナリオに適用する確率加重を決定するためにグループが用いた手法やモデルの妥当性を評価する手続 ・ 主要経済変数(主要経済変数のサンプルと外部ソースのものとの比較を含む)を評価する手続 ・ グループの予測を監査人独自のモデルで行った予測と比較することにより、経済予測の全体的な妥当性を評価する手続 その他の詳細テスト:私どもは、上記の手続に加えて、主に以下の監査手続も実施した。 ・ ECLの算定に用いた主要なインプットと基礎となるソース文書との突合 ・ 経営陣のオーバーレイの規模や複雑さを考慮し、モデル適用後の調整からサンプルを抽出し、主要な仮定を批判的に検証し、算出手法を通査および再実施し、また使用したサンプル・データからソース・データまでトレースすることによる調整の妥当性の評価 ・ 私どもがその他のリスク評価手続および実証的監査手続から得た知識に基づいて特定した、モデル適用後の調整の網羅性の評価 ・ クレジット・レビュー結果からサンプルを抽出し、主要な判断に対する批判的検証や反証または矛盾する証拠の検討による、顧客のリスク格付けの妥当性の評価 透明性の評価:私どもは、開示の中で、ECLの算定に伴う不確実性に関する開示(感応度に関する開示を含む)の適切性を評価した。加えて私どもは、関連する会計基準に照らして、主要な判断および仮定の開示が適切であったかどうかも評価した。 |
| バークレイズ・バンク・ピーエルシーの取締役会監査委員会とのコミュニケーション 私どもは、以下を含む事項について取締役会監査委員会と協議し、同会に報告した。 ・ ECL引当金の算定に係る内部統制環境の有効性 ・ 認識されている、判断を伴うモデル適用後の調整に係る決定および利用 ・ モデルの監視結果やモデル適用後に実施された調整 ・ 経営陣の経済予測や、関連シナリオの確率加重 ・ 結果的な見積りの不確実性に関する説明を含む、ECLに関する説明の開示 監査人による独自の判断が必要な領域 私どもは、以下の領域を、監査人による独自の判断が必要な領域とした。 ・ モデルの見積り、および現在の経済環境の反映のためにモデルに基づくECLの算定結果に計上された定性的調整の適切性(これらの調整の網羅性を含む) 私どもの手続の結果 私どもは、特定したリスクや実施した手続に基づき、貸付金(償却原価ベース)に対する減損引当金(オフバランス項目を含む)や関連する開示は許容可能なものであると判断した(2023年度の結果:許容可能なものである)。 |
|---|
年次報告書(原文)により詳しい説明がある事項:取締役会監査委員会がなぜ減損を重点領域としたかに関する詳細については、年次報告書(原文)の24ページから25ページの同取締役会監査委員会報告書(原文)を、IFRS第9号に基づく金融商品の減損の会計方針については288ページから291ページを、信用リスクに関する開示については158ページから208ページを、また財務開示については288ページにある注記8「信用に係る減損費用」をそれぞれ参照のこと。
4.2. 公正価値で保有する金融商品の評価
| 財務書類計上額 | 私どものリスク評価 (2023年度比) | 私どもの手続の結果 | |||
| 2024年度 | 2023年度 | ||||
| グループ: 公正価値で測定するレベル2資産*(注記16) | 5,790億 ポンド | 5,490億 ポンド | ←→ | 私どもの評価結果によると、該当リスクは2023年度と同水準である。 | 2024年度:許容可能 2023年度:許容可能 |
| 公正価値で測定するレベル2負債*(注記16) | 5,810億 ポンド | 5,710億 ポンド | |||
| 公正価値で測定するレベル3資産(注記16) | 219億 ポンド | 162億 ポンド | |||
| 公正価値で測定するレベル3負債(注記16) | 69億 ポンド | 62億 ポンド | |||
| 親会社: 公正価値で測定するレベル2資産*(注記16) | 5,760億 ポンド | 5,540億 ポンド | |||
| 公正価値で測定するレベル2負債*(注記16) | 5,860億 ポンド | 5,830億 ポンド | |||
| 公正価値で測定するレベル3資産(注記16) | 190億 ポンド | 140億 ポンド | |||
| 公正価値で測定するレベル3負債(注記16) | 66億 ポンド | 57億 ポンド | |||
| *これらの残高に含まれる1つのレベル2のデリバティブ・ポートフォリオと、デリバティブ評価に対する特定の評価調整が、私どもが特定した監査上の主要な検討事項に関連しており、私どもは、その双方について、測定にはより困難を伴うと考えている。 | |||||
| 監査上の主要な検討事項の説明 | リスクに対する監査上の対応 |
|---|---|
| 主観的な評価 グループおよび親会社の特定の金融商品の公正価値は、評価モデルの選定、価格決定に係るインプット、ならびに公正価値調整(以下「FVA」という。)、ならびにその他の信用価値調整、担保価値評価調整および資金調達価値調整(以下、これらの調整を「各種評価調整」と総称する。)といったモデル適用後の価格決定に係る調整に関して、グループによる重要な判断を必要とする評価技法を用いて算定されている。 価格決定に関する重要なインプットが観察不能な場合、経営陣が公正価値測定に利用可能な信頼できる関連市場データの入手が限定される。そのため、見積りに伴う不確実性および固有の主観性が高まる可能性がある。これらの金融商品はレベル3に分類され、レベル2と3のどちらに分類するかの基準に係る内部統制は経営陣が整備している。 レベル3の金融商品の評価は、価格決定に関する重要な観察不能なインプットに左右されるため、誤謬や不正による重要なリスクがあると考えられている。これは、経営陣の重要な判断および関連する見積りの不確実性によって財務書類における誤謬または不正による虚偽表示が生じる可能性を示している。 また、レベル2の特定の金融商品および公正価値調整については、特に、モデル化された評価技法の使用により評価上重大な制約が生じる場合や、適切な価格決定手法の選定に伴う見積りの不確実性が高いため、市場における商品の評価に複数の手法を使用する可能性がある場合、評価に複雑性が伴う場合がある。 私どもは、上記の複雑性を伴う領域として以下の2つを特定した。 ・ 商品に関連するモデル化に伴う複雑性により、レベル2金融商品の評価がより困難であると考えるデリバティブ・ポートフォリオ ・ 無担保デリバティブおよび一部担保付デリバティブ評価に対する特定の各種評価調整 上記の事項がもたらす影響により、私どもは、リスク評価の一環として、レベル3金融商品、測定がより困難なレベル2金融商品および特定の各種評価調整の公正価値測定における主観的な見積りは高度な不確実性を伴うものであり、合理的な見積りの範囲が財務書類全体の重要性の基準値を超えるか、場合によってはその何倍にもなる可能性があると判断した。グループにより見積られたレベル3のポートフォリオにおける感応度は、財務書類(注記16)に開示されている。 開示の質 レベル3のポートフォリオについての開示(感応度に関する開示を含む)は、評価技法、重要な判断、仮定および重要なインプットの説明として重要である。 | リスクに対応するために実施した手続 リスク評価手続:私どもは、監査期間を通じて、グループの財務書類の該当残高のすべて(すなわち、グループが保有する公正価値で測定する金融商品のすべて)を対象に、詳細なリスク評価手続を実施した。私どもは、これらのリスク評価手続の一環として、重要な虚偽表示リスク(観察不能なインプットまたは複雑なモデルのいずれかにより、公正価値測定に関する重要な判断から生じる重要な虚偽表示リスクを含む)を伴うポートフォリオおよび関連する評価インプットを特定した。私どもは、リスク評価プロセスに評価専門家を関与させた。 内部統制評価:私どもは、経営陣の評価委員会に年間を通じて参加して協議を観察したほか、評価がより困難な公正価値で測定する金融商品の評価に関する議題といった評価委員会の議題を批判的に検証した。 私どもは、エンド・ツー・エンドの業務プロセスのウォークスルー手続を実施して、評価プロセスに用いられている主要なシステム、アプリケーションおよび内部統制を特定した。私どもは、特に上記のポートフォリオに係るキーコントロールの整備状況および運用状況の有効性を評価した。 私どもの内部統制評価手続には、主に、以下の事項に係るキーコントロールの整備および実施状況ならびに運用状況の有効性評価が含まれていた。 ・ 内部統制担当部門が実施する独立第三者価格との比較検証(以下「IPV」という。)プロセス。IPV統制の対象となるポジションや評価インプットの網羅性を含む。 ・ (ポートフォリオをビッドまたはオファー価格で評価するための)出口価格調整を含むFVA、モデルに伴う制約に対応するためのモデル欠点補完措置、仮定ならびに各種評価調整 ・ 評価モデルの検証、網羅性、導入および使用(これには、モデルに伴う制約や仮定に係る内部統制も含まれる) 私どもの評価専門家:私どもは、以下の手続において専門的なスキルと知識を備えた評価専門家を関与させ、以下の実施にあたり支援を受けた。 ・ 公正価値で測定する金融商品のサンプルを対象とした公正価値の独自の再計算と、経営陣の公正価値測定の結果が監査人により事前に定義された許容範囲を超えている場合のより批判的な検証 ・ 業界慣行との比較を含む、公正価値計算、リスク・エクスポージャー、ならびにFVAおよび各種評価調整の計算に用いられる重要なモデルや手法の適切性に対する批判的な検証 矛盾する証拠の評価:私どもは、経営陣の内部統制を通じて特定された担保評価額の不一致のあったサンプルについて、経営陣の公正価値測定結果と取引相手である市場参加者による公正価値との間に重大な差異が観察できる場合に、当該不一致が調査、解消された証拠を通査することにより、経営陣による評価を批判的に検証した。また私どもは、担保評価額の不一致に係るデータを利用し、市場取引相手による公正価値との間に重要な差異が存在する公正価値で測定する金融商品を特定し、当該商品を対象に公正価値の再計算を独自に実施した。 変動の通査:私どもは、レベル3のポジションから生じたトレーディング収益勘定を通査し、発生した重要な初日(day one)損益がトレーディング損益として会計基準に準ずるものかどうかを評価した。 過去との比較:私どもは、監査期間中に生じた公正価値で測定する新たな金融商品、ポジション解消および条件変更のサンプルについて、重要な損益を通査することで遡及的なレビューを実施し、これらのデータが、既存の公正価値測定手法の中に織り込まれていない公正価値の構成要素の存在を示唆していないかどうかを評価した。また私どもは、監査期間中における観察不能なインプットの変動を通査し、発生した損益を批判的に検証した。 透明性の評価:レベル3金融商品に関して、私どもは、関連する見積りの不確実性に関連して、また、関連する会計基準に照らして、開示(感応度に関する開示を含む)の適切性を評価した。 |
バークレイズ・バンク・ピーエルシーの取締役会監査委員会とのコミュニケーション 私どもは、以下を含む事項について取締役会監査委員会と協議し、同会に報告した。 ・ レベル3の金融資産および負債と特定のレベル2の金融資産および負債の公正価値測定を対象とする私どもの監査アプローチ(これには、私どもが実施したリスク評価、内部統制評価手続および実証手続の詳細も含まれる) ・ グループの公正価値測定手法、モデル、価格決定に係るインプットおよび公正価値調整の適切性に関する私どもの結論 監査人による独自の判断が必要な領域 私どもは、以下の領域を、監査人による独自の判断が必要な領域とした。 ・ レベル3の金融商品、測定がより困難なレベル2の金融商品および特定の各種評価調整の公正価値測定(特に、市場データインプット、評価モデルおよび関連する仮定のサンプルに関するもの) 私どもの手続の結果 私どもは、特定したリスクや実施した手続の結果に基づき、認識したレベル3の金融資産および負債と、測定がより困難なレベル2の金融資産および負債の公正価値や、レベル3の金融商品資産および負債に関する関連する開示は許容可能なものであると判断した(2023年度の結果:許容可能なものである)。
年次報告書(原文)により詳しい説明がある事項:取締役会監査委員会がなぜ公正価値測定を重点領域としたかに関する詳細については、年次報告書(原文)の24ページから25ページの取締役会監査委員会報告書(原文)を、金融資産および負債の会計方針については313ページを、また財務開示については313ページから325ページにある注記16「金融商品の公正価値」をそれぞれ参照のこと。
4.3. 英国退職基金(UKRF)に係る確定給付年金債務総額の評価
| 財務書類計上額 | 私どものリスク評価 (2023年度比) | 私どもの手続の結果 | |||
| 2024年度 | 2023年度 | ||||
| UKRFに関する確定給付債務(注記30) | 187億 ポンド | 206億 ポンド | ←→ | 私どもの評価結果によると、該当リスクは2023年度と同水準である。 | 2024年度:許容可能 2023年度:許容可能 |
| 監査上の主要な検討事項の説明 | リスクに対する監査上の対応 |
|---|---|
| 主観的な評価 UKRFに係る確定給付債務の評価は、割引率、小売物価指数(以下「RPI」という。)および死亡率に関する仮定を含む、年金数理計算上の仮定の影響を受ける。これらの仮定は、僅少な変動であっても、確定給付債務の評価に重要な影響を及ぼす可能性が依然としてある。 私どもは、リスク評価の一環として、確定給付債務は、その見積りに高度な不確実性を伴うものであり、合理的な見積りの範囲が財務書類全体の重要性の基準値を超えるか、場合によってはその何倍にもなる可能性があると判断した。 開示の質 グループによるIAS第19号の適用に関する開示(リスク、仮定、感応度や見積りに伴う不確実性の原因に関する開示を含む)は、IAS第19号に基づく確定給付債務の計算における重要な判断の説明として重要である。 | リスクに対応するために実施した手続 リスク評価手続:私どもは、監査期間を通じて、UKRFを対象に、詳細なリスク評価手続を実施した。私どもは、これらの手続の一環として、確定給付債務の計算プロセスの変更、ならびに使用された手法、仮定およびソース・データについて理解するために、経営陣およびバークレイズ・バンク・ピーエルシーの保険数理士に質問を行った。また、エンド・ツー・エンドの業務プロセスのウォークスルー手続を実施し、2024年度における新たな展開が私どものリスク評価および監査アプローチに及ぼす影響を検討した。 内部統制評価:私どもは、エンド・ツー・エンドの業務プロセスのウォークスルー手続を実施して、確定給付債務測定プロセスに用いられる主要なシステム、アプリケーションおよび内部統制を特定した。私どもは、上記のプロセスに係るキーコントロールの整備状況および運用状況の有効性を評価した。 私どもの内部統制評価手続には、割引率、RPIおよび死亡率に関する仮定といった、IAS第19号に基づく仮定に対する経営陣のレビューに係るキーコントロールの整備および実施状況ならびに運用状況の有効性評価が含まれていた。 経営陣が関与させた専門家の評価:私どもは、経営陣が確定給付債務の評価に関与させた年金数理人の客観性や能力を評価した。 私どもの年金数理人:私どもは、以下の手続において専門家を利用した。 ・ 数理計算上の主要な仮定の決定において、経営陣自身および経営陣が関与させた年金数理人が下した判断、ならび手法の適切性の評価 ・ バークレイズ・バンク・ピーエルシーが用いた仮定と、市場で観察可能なデータや市場経験に基づき、私どもが独自に算出した範囲の期待値との比較 透明性の評価:私どもは、確定給付債務の評価の決定に伴う見積りの不確実性に関連して、また、関連会計基準に照らして、グループの財務書類における開示の適切性を評価した。 |
| バークレイズ・バンク・ピーエルシーの取締役会監査委員会とのコミュニケーション 私どもは、以下を含む事項について、取締役会監査委員会と協議し、同会に報告した。 ・ 確定給付債務の評価に関する監査上のリスク評価 ・ 私どもは、専門家を利用して経営陣による年金数理計算の重要な要素の批判的検証を含め、監査上の主要な検討事項への監査上の対応についても協議した。 監査人による独自の判断が必要な領域 ・ グループが用いた年金数理計算上の仮定(割引率、小売物価指数および死亡率に関する仮定を含む)の評価にあたり監査人が行う、主観的かつ複雑な判断 私どもの手続の結果 私どもは、特定したリスクや実施した手続の結果に基づき、UKRFに係る確定給付年金債務総額の評価や関連する開示は許容可能なものであると判断した(2023年度の結果:許容可能なものである)。 |
|---|
年次報告書(原文)により詳しい説明がある事項:確定給付制度の会計方針については年次報告書(原文)の352ページを、また財務上の開示については352ページから361ページにある注記30「年金および退職後給付」をそれぞれ参照のこと。
4.4. ユーザー・アクセス管理
| 財務書類計上額 | 私どものリスク評価 (2023年度比) | 私どもの手続の結果 | |
| ユーザー・アクセス管理は、財務書類全般に影響を及ぼす可能性がある。 | 2024年度および2023年度: | ||
| ←→ | 私どもの評価結果によると、該当リスクは2023年度と同水準である。 | 私どもの手続により、立案した詳細テストの範囲を大幅に拡大しなければならなくなるような、財務報告システムへの不正アクセスは特定されなかった。 | |
| 監査上の主要な検討事項の説明 | リスクに対する監査上の対応 |
|---|---|
| 内部統制の有効性 複数の国で広範な商品やサービスを提供するという事業の性質上、大規模かつ複雑なITインフラが必要となり、財務報告プロセスや関連する内部統制にも影響を及ぼす。 ユーザー・アクセス管理に係る内部統制は、システムへのアクセスならびにシステムおよびデータの変更の双方が承認され適切であることを保証するためのIT環境に不可欠な要素である。私どもの監査アプローチは、ITアクセスおよび変更管理に係る内部統制の有効性に依拠するものである。私どもは、監査手続の実施により、前年度に特定されたものと同様の、財務報告システムへのITアクセスに係る内部統制の不備を検出した。 より具体的には、過年度に特定された内部統制の不備は、システム・コンポーネント上で特権ユーザーが実行している処理の監視に関して、引き続き存在している。経営陣は、上記の不備を是正するための継続的なプログラムを設けている。 上記の不備は、当年度中も存在していたため、私どもは、財務報告に係る自動化された内部統制が無断で変更されるリスクに対応するための追加的手続(経営陣が2024年度に導入および運用した補完的内部統制の評価等)を実施した。 | リスクに対応するために実施した手続 内部統制評価:私どもは、財務書類における重要な残高に関する自動化された内部統制の整備および実施状況および運用状況の有効性を評価した。私どもは、以下を含むユーザー・アクセス管理に係る予防的および発見的IT全般統制の整備状況および運用状況の有効性も評価した。 ・ 新入社員に対するアクセス権の付与 ・ ユーザー・アクセス権の適時削除 ・ ユーザーによる処理のログや監視 ・ 特権ユーザー・アクセスの管理や監視 ・ 開発者による取引情報や残高情報へのアクセス ・ 職務の分離 ・ ユーザー・アクセス権の再設定 ・ システムおよびデータに変更を加えるようなアクセスの制限 私どもは、不正処理に関する私どもの評価を裏付けるため、追加の発見的および補完的内部統制が要求される精度で運用されているかどうかを評価するための手続を実施し、経営陣による発見的統制を評価した。 |
| バークレイズ・バンク・ピーエルシーの取締役会監査委員会とのコミュニケーション 私どもは、以下を含む事項について取締役会監査委員会と協議し、同会に報告した。 ・ 特定されたリスクに対応するための私どもの手続、および実施された手続の結果。 監査人による独自の判断が必要な領域 私どもは、以下の領域を、監査人による独自の判断が必要な領域とした。 ・ ユーザー・アクセス管理に係る内部統制が有効に整備、実施および運用されているかどうかの評価に関する監査上の主要な検討事項。他に特定された監査上の主要な検討事項と比較して、監査人の判断は限定的である。 私どもの手続の結果 特定したリスクや実施した手続の結果に基づき、立案した詳細テストの範囲を大幅に拡大しなければならなくなるような、ユーザー・アクセス管理に係る内部統制の整備状況および運用状況における欠陥は私どもの評価手続において特定されなかった。 |
|---|
5. 私どもの異常検出能力と当該事項への対応
| 不正-不正による重要な虚偽表示リスクの特定と当該リスクへの対応 | |
| 不正リスク評価 | 不正による重要な虚偽表示リスク(以下「不正リスク」という。)を特定するため、私どもは、不正による虚偽表示が生じやすくなる動機もしくはプレッシャー、または不正による虚偽表示を行いうる機会を示唆する事象もしくは状況の有無を評価した。私どもは、このリスク評価において、以下の事項を検討した。 ・ 当年度を通じて、グループリスク管理部門長、グループ法令遵守管理部門長およびグループ法務部門長と会合し、バークレイズ・バンク・ピーエルシー内部での職業倫理および法令遵守状況の報告概要(調査や規制当局とのやり取りに関するものを含む)を検査した結果 ・ オペレーション・マネージャー、内部監査担当者および取締役会監査委員会に対して質問し、以下の事項に関するグループ全体の方針や手続の大枠が記載される方針書の内容を検査した結果 ・ 不正リスクの検出および対応や、グループによる実際の不正、不正の疑いまたは不正の申立てに関する認識の有無 ・ 不正に関するリスクを軽減するための内部統制(リモート/ハイブリッド勤務の状況下における内部統制運用に伴う内部統制の変更の適切性やその影響を含む) ・ グループの報酬方針や、報酬および賞与の水準を決定する主要な要素 ・ ケーピーエムジーの自動化されたデータ分析ルーチン(事前に定義された高リスク・クライテリアを使用して不正リスクが高い仕訳を特定するもの)を使用して分析する、すべての仕訳入力の全母集団。 ・ 戦略計画に定められた目標を達成するというプレッシャーの影響を考慮した。2024年度は、バークレイズ・ピーエルシー(バークレイズ・バンク・ピーエルシーはその子会社である)が2024年2月のインベスター・アップデートで発表した3カ年戦略計画を実行する初年度であった。 ・ 財務書類における不正はどのように、どこで起こり得るかや、不正の兆候を示す事象についてエンゲージメント・チーム内で協議した結果。当エンゲージメント・チームには、不正リスクの発生可能性に関する十分な協議が適切に実施できるほど銀行監査の幅広い経験を有する監査パートナーやスタッフが含まれている。また、上記の協議には監査人独自のフォレンジック専門家も関与させ、グループおよび親会社の状況に関する協議の結果に基づき、不正リスクの特定にあたり支援を受けた。これには、グループと同種のセクターや業界で生じている不正のスキームに関する検討も含まれた。フォレンジック専門家は、不正リスク評価に関する初回の協議に参加した。また私どもは、当該専門家から追加の助言を得る必要がある場合には、その都度相談した。 |
| 不正リスクに 関するコミュニケーション | 私どもは、特定した不正リスクについて監査チーム内で共有しつつ、監査期間を通じて不正の兆候を示唆する状況を引き続き注視した。これには、グループで特定された不正リスクをグループ監査チームから構成単位の監査チームへ伝達すること、ならびに特定された不正リスク、または特定された、あるいは疑わしい不正事例をグループ監査人に報告するよう構成単位監査人に要請することが含まれる。 |
| 不正リスクと 私どもの不正 リスク対応手続 | 私どもは、4つの不正リスクを特定し、構成単位の監査チームに伝達した。特定した不正リスクの性質は、前年度とほぼ同様である。私どもが特定した不正リスクは、以下の通りである。 1) IFRS第9号に基づくECLの見積り:経営陣の主観的な判断を伴う、ECL引当金の定性的な調整 2) 評価:レベル3の金融商品の公正価値測定に用いられる、観察不能な価格インプットに関するリスク 3) コンファーム未了の店頭相対デリバティブの実在性および正確性 4) ISA(英国)に準拠したすべての監査において必須とされている、経営陣による内部統制の無効化リスク 監査基準の要求事項と、統制環境に関する私どもの全般的な知識に基づき、私どもは、上記の各リスク、グループおよび構成単位の経営陣が不適切な会計仕訳入力を行わねばならない立場に置かれるリスク、会計上の見積りや判断の際に偏向が生じるリスクに対応するための手続を実施した。当年度の監査において、グループ全体の収益認識に関連する重大な不正リスクは特定されなかった。この結論は各収益認識フローの性質に基づき、各収益認識フローに伴う特性、量および判断を考慮すると、経営陣が収益を操作する機会は限られていることを示唆している。 私どもの監査手続には、関連内部統制の整備および実施状況ならびに運用状況の有効性評価の手続、重要な会計上の見積りにおける経営陣の偏向の有無を評価する手続、不正リスクに対応するための実証手続が含まれた。 また上記の手続には、ケーピーエムジーの自動化されたデータアナリティクスの専門家を用いて高リスク・クライテリアを設定しテスト対象の仕訳の抽出を行い、抽出された仕訳に対し証憑突合によるテストを実施することが含まれる。 監査における予測不可能性の組み込み:監査基準は、私どもが、意図的に予想外の手続、またバークレイズ・バンク・ピーエルシーの経営陣が合理的には予測し得ない手続を実施することを求めている。例えば、私どもは、経営陣による内部統制の無効化リスクが高い仕訳の抽出基準を毎年更新し、抽出基準の予測ができないようにしている。 |
| 監査上の主要な 検討事項との関連性 | ECLや金融商品の公正価値に関して特定された不正リスクに対応するために私どもが実施した手続の詳細は、当報告書の、監査上の主要な検討事項に関するセクション4.1および4.2に記載されている。当該セクションに記載の見積りに関する手続は、不正リスクにも対応した手続である。 |
| 法令-法令違反による重要な虚偽表示リスクの特定と当該リスクへの対応 | |
| リスク評価 | 私どもは、財務書類に重要な影響を及ぼすと合理的に予想し得る法令の領域を特定した。このリスク評価において、以下の事項を検討した。 ・ 商取引全般や各セクターに関する私どもの経験 ・ 取締役やその他経営陣に対する質問の結果(監査基準の要求事項) ・ グループと規制当局や司法機関の間での主要なやり取りについて通査した結果 ・ 法令遵守に関する方針や手続について通査した結果 ・ グループの外部顧問弁護士と関連事項について協議した結果 ・ 英国健全性監督機構、英国金融行為監督機構および米国連邦準備制度理事会を含む、グループの主要な規制監督当局と関連事項について協議した結果 ・ 法令違反リスクや、当該リスクを軽減するために整備している内部統制についてグループ自身が実施した評価の結果。この評価は、取締役会が検討および承認したものである。 また、私どものリスク評価においては、当年度中に生じた、グループによる法令違反やグループに対する強制措置(特に、財務書類に重要な影響を及ぼすものになると合理的に予想し得る違反や措置)も検討した。 グループは高度に規制された環境で事業を運営しているため、私どもの重要な虚偽表示リスク評価においては、規制要件の充足を保証するためのグループ全体での手続を含む統制環境も検討した。私どもの評価には、整備される主要な枠組み、方針および基準の通査、当該枠組み、方針および基準の策定において法令遵守管理部門が果たしている役割の理解および評価、法令遵守状況の監視、ならびに内部告発や苦情に係る内部統制の評価手続も含まれた。 |
| リスクに関するコミュニケーション | 私どもは、特定した法令違反リスクについて監査チーム内で共有し、監査期間を通じて法令違反の兆候を示唆する状況を注視した。これには、グループ・レベルで特定された関連法令違反リスクをグループ監査チームから構成単位の監査チームへ伝達することが含まれる。 |
| 財務書類に直接的 な影響を及ぼす 法令の内容と 監査との関連性 | 上記の法令が財務書類に及ぼし得る影響は非常に広範にわたる。 初めに、グループは、財務書類に直接的な影響を及ぼす法令に従う必要があり、これには以下の法令が含まれる。 ・ 財務報告に関する法令(関連する会社に関する法令を含む) ・ 配当可能利益に関する法令 ・ 租税に関する法令(直接および間接) 私どもは、該当する財務書類項目を対象とする手続の一環として、上記法令の遵守状況を評価した。 |
| 財務書類に間接的 な影響を及ぼす 最も重要な法令 | 次に、グループは、法令違反により財務書類上の金額または開示事項に重要な影響が及ぶ可能性がある、上記以外の多数の法令にも従う必要がある。具体的には、当該影響には、グループに対する罰金賦科、賠償金もしくは訴訟提起、または所定の法律違反により該当国では事業運営ができなくなる可能性がある場合の営業許可の取り消しが含まれる。 私どもは、以下の法令を、上記の影響をグループに及ぼす可能性が最も高い法令として特定した。 ・ 規制上の自己資本や流動性に係る要件に関する特定の法令 ・ 証券発行法を含む、銀行業務に関するその他の法令 ・ 顧客に関する行動規範 ・ マネー・ロンダリング ・ 制裁対象一覧や金融犯罪 ・ 市場阻害行為規制 ・ グループの事業活動の金融上および規制上の性質を規制する特定の会社関連法 監査基準により、法令違反の特定に必要な監査手続が、取締役やその他経営陣に対する質問や(該当する場合)規制当局や司法機関との主要なやり取りの通査に限定される。営業規制に反する行為が私どもに開示されない場合や、関連するコミュニケーションの内容から必要な証拠を得られない場合は、監査を実施しても法令違反を検出できない。 |
| 監査上の対応 | 注記24に開示されている、法律、競争および規制に関する事項について、私どもは、バークレイズ・バンク・ピーエルシーの内部顧問弁護士に対する質問や、会議の議事録および規制当局とのやり取りの内容の通査を含む監査手続を実施した。上記事項のうち、より重要であると私どもが判断した事項については、バークレイズ・バンク・ピーエルシーの外部顧問弁護士に対して質問し、当該弁護士から弁護士確認状に対する回答を得た。 注記24に開示されているコンダクト・リスクに関する規制対象事項については、規制当局とのやり取りの内容の通査、グループの主な規制当局に対する独自の質問、認識されているコンダクト・リスク引当金について特定された重要な虚偽表示リスクに対応するための手続を含む監査手続を実施した。 |
| 不正または法令違反を検出するための監査の能力に影響を及ぼす事象 | 監査の固有の限界により、私どもの監査には、適用監査基準に従って監査を適切に計画および実施したとしても、財務書類における重要な虚偽表示を検出できない可能性があるという避けられないリスクがある。具体的には、法令違反が財務書類に反映される事象や取引から乖離すればするほど、監査基準での固有の限界により手続が当該違反を特定できる可能性はより低くなる。 また、他の監査同様、監査の対象は通謀、偽造、意図的な省略、不実記載または内部統制の無効化を伴う可能性があるため、監査において不正を検出できないリスクはより高い状況にある。私どもの監査手続は、重要な虚偽表示を検出できるように策定されているが、私どもは法令違反または不正を防止する責任を有してはおらず、あらゆる法令違反の検出を私どもに対し期待することはできない。 |
6. 重要性の基準値の決定
私どもの監査の範囲は、私どもが適用する重要性の基準値の影響を受ける。私どもは、定量的な閾値を設定し、また、定性的な検討の結果に基づき、監査の範囲ならびに監査手続の内容、実施時期および範囲の決定、また、虚偽表示が個別にまた集計した場合に財務書類全体に及ぼす影響の評価に使用した。
| グループの財務書類全体の重要性の基準値 2024年度:240百万ポンド 2023年度:230百万ポンド | 定義 監査計画の策定や実施のための定量的な閾値。 |
| 重要性の基準値の決定の根拠と判断 グループの財務書類全体の重要性の基準値は240百万ポンド(2023年度:230百万ポンド)に決定された。これは、税引前利益をベンチマークとして参照して決定された。 私どもは2023年度と同様に、基本財務書類における指標のうち税引前利益が、財務書類利用者の着目点を最もよく反映するものであることから、税引前利益が引き続き、グループの主要なベンチマークであると判断した。グループの通常の継続事業を表すものではない項目については、税引前利益を調整した。2023年度は、将来の利益を獲得するためにバークレイズが一時的な措置として計上した458百万ポンドという多額の追加費用の影響を調整した。2024年度については、当年度におけるポートフォリオ売却に係る損失からなる本業以外の活動から計上した255百万ポンドの追加損失の影響を調整した。 私どもは、正常化された税引前利益を参照して、グループの財務書類全体の重要性の基準値を240百万ポンドと算定した。税引前利益というベンチマークを用いて財務書類全体の重要性の基準値を決定する場合にケーピーエムジーが社会的影響度の高い事業体に対して用いるアプローチは、当該指標の3%から5%をガイドライン範囲として考慮するというものである。グループの財務書類全体の重要性の基準値は、ベンチマークに対して4.8%(2023年度:4.7%)である。 親会社の財務書類全体の重要性の基準値は150百万ポンド(2023年度:140百万ポンド)に設定しており、これは、グループ監査チームによって決定された、親会社にとっての構成単位の重要性の基準値である。これは、純資産のベンチマーク(親会社の税引前利益の0.3%(2023年度:0.3%)を参照して重要性の基準値を設定した場合よりも低い。 |
| 手続実施上の 重要性の基準値 2024年度:149百万ポンド 2023年度:149百万ポンド | 定義 個々の勘定残高や開示事項を対象とする私どもの手続は、個々の勘定残高レベルでは重要でない虚偽表示が、集計すると財務書類全体で重要な金額となるリスクを許容可能な水準に抑えるために、より低い閾値である手続実施上の重要性の基準値を用いて実施された。 |
| 手続実施上の重要性の基準値の決定の根拠と判断 私どもは、手続実施上の重要性の基準値について、バークレイズ・バンク・ピーエルシー・グループの財務書類全体の重要性の基準値の65%(2023年度:65%)が適切であると判断した。 親会社の手続実施上の重要性の基準値は97百万ポンド(2023年度:110百万ポンド)(親会社の財務書類全体の重要性の基準値の65%(2023年度:65%)に相当する)に設定した。 私どもは、手続実施上の重要性の基準値の決定にあたり、過年度において明らかとなった内部統制の不備の水準に基づき、上記の割合を適用した。 |
| 未修正の虚偽表示基準値 2024年度:12百万ポンド 2023年度:11百万ポンド | 定義 個々の勘定残高や開示事項を対象とする私どもの手続は、個々の勘定残高レベルでは重要でない虚偽表示が、集計すると財務書類全体で重要な金額となるリスクを許容可能な水準に抑えるために、より低い閾値である手続実施上の重要性の基準値を用いて実施された。 |
| 未修正の虚偽表示基準値の決定の根拠と判断 私どもは、未修正の虚偽表示基準値を、グループの財務書類全体の重要性の基準値の5%(2023年度:5%)に設定した。私どもはまた、定性的な観点から報告の必要があると判断したその他に特定された虚偽表示についても、BACに報告した。 私どもはまた、定性的な観点から報告の必要があると判断したその他に特定された虚偽表示についても、取締役会監査委員会に報告した。 |
グループの財務書類全体の重要性の基準値である240百万ポンド(2023年度:230百万ポンド)と、主要な財務書類勘定残高は以下の通りである。
| 収益合計 | 資産合計 | 純資産 | ||||
| 2024年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2023年度 | |
| 19,037 百万ポンド | 18,268 百万ポンド | 1,218,524 百万ポンド | 1,185,166 百万ポンド | 59,220 百万ポンド | 60,504 百万ポンド | |
| グループの財務書類全体の重要性の基準値が上記の額に占める割合 | 1.26% | 1.26% | 0.02% | 0.02% | 0.41% | 0.38% |
7. 監査の範囲
| グループ監査の 範囲 | 定義 グループ監査チームが、グループ全体で実施する手続をどのように決定したか。 |
| 私どもは2024年度のグループの財務書類の監査において、改訂されたグループ監査基準を適用した。当該基準の改訂により、監査人が構成単位を特定する際のアプローチと、構成単位全体における監査手続の計画・実施方法が変更されている。 特に、構成単位の定義が変更されたことにより、事業体がどのように財務情報を作成したかという点から、私どもがグループ監査人としてグループの財務書類の重要な虚偽表示リスクに対応するための監査手続の実施をどのように計画したかという点に重点が移った。同様に、グループ監査人は、監査手続の策定に加え、これらの手続の実施レベル(集約的および/または構成単位レベル)ならびにこれらの手続の実施および監督方法の決定においても、ますます大きな役割を担うようになっている。その結果、私どもはスコーピングとカバレッジとを異なる方法で評価することとなり、前年度のカバレッジの数値との比較は意味をなさなくなった。この監査報告書では、新しい根拠に基づく監査対象範囲のカバレッジを示している。 私どもは、グループのどの構成単位にグループの財務書類にとっての重要な虚偽表示リスクが含まれる可能性があるか、また、そうしたリスクに対応するためにこれらの構成単位においてどのような手続を実施する必要があるかについて判断するために、リスク評価手続を実施した。 私どもは、合計で5つの構成単位を特定した。グループの経営構造、グループの法的構造、共通情報システムの存在、事業体/事業単位/機能/事業活動全体にわたる共通のリスク・プロファイルの存在、地理的所在地、監査特有のその他の要因、および私どもの集約的な監査手続の実施能力についての評価を考慮した。 私どもはこれらのうち、グループの収益合計または資産合計のいずれかにおいて最大の割合を占める、定量的に重要な4つの構成単位を特定し、それらについて監査手続を実施した。 また、監査上の特別な検討が必要な構成単位を1つ特定したが、これは、当該構成単位に含まれる公正価値で保有する金融商品の評価および貸付金(償却原価ベース)に対する減損引当金に関連する重要なリスクに起因していた。 したがって、私どもは5つの構成単位について監査手続を実施し、そのうち3つの構成単位に関する監査業務の実施においては構成単位監査人が関与した。私どもは、正常化されたグループの税引前利益(私どもが重要な虚偽表示リスクがあると評価した場合に、重要性の基準値のベンチマークとして使用される)から除外された項目について監査手続を実施した。また、グループの構成単位であり、かつ、個別に財務書類も開示している親会社の監査も実施した。 私どもは構成単位監査人に対し、監査手続の範囲(関連する重要な虚偽表示リスクおよび報告すべき情報を含む)について指示した。 グループの各構成単位の規模およびリスク・プロファイルの組み合わせを考慮し、構成単位の重要性の基準値は40百万ポンドから240百万ポンドの範囲に設定された。 私どもは、すべての構成単位に関して監査手続を実施した。定量的に重要な構成単位は、グループの収益合計を構成する収益および費用合計の92%、ならびにグループの資産合計の92%を占めた。監査上の特別な検討が必要な構成単位は、グループの収益合計を構成する収益および費用合計の残りの8%、ならびにグループの資産合計の残りの8%を占めた。 内部統制がグループ監査に及ぼす影響 バークレイズは、インドのグローバル・ケイパビリティ・センター(GCC)とローカル国レベルの両方で、グループ・レベルの財務報告に対する内部統制の有効性に依拠しており、自動化された内部統制および手作業の内部統制の両方を運用している。私どもは、重要な虚偽表示リスクが特定された監査のすべての領域において、内部統制の整備状況および運用状況をテストした。 私どもは、監査に関連する主なITアプリケーションとして、611個のアプリケーションを特定した。これには、元帳および連結アプリケーションが含まれる。私どもは、IT専門家の支援を得て、これらのアプリケーションのIT全般統制および自動化された業務統制の整備状況および運用状況の有効性を評価したが、このテストは英国から遂行された。テストを受けて、監査で実施する手続を決定するにあたり、IT全般統制および自動化された業務統制に依拠した。 グループ監査チームは、グループ・レベルで集約的に運用されている、手作業による業務プロセスに係るキーコントロール(GCCで運用されているものを含む)の整備状況および運用状況の有効性を評価した。構成単位監査人はさらに、グループの財務書類の監査意見に影響を及ぼし得る、現地における特定の財務報告リスクに対応するために、ローカル国レベルで運用されている手作業によるキーコントロール(GCCで運用されているものを含む)の整備状況および運用状況の有効性を評価した。すべてのテストの結果は、グループ監査チームに伝達された。 内部統制(関連する場合は補完的内部統制を含む)のテストの結果に基づき、私どもは、監査のすべての領域においてグループが運用していた財務報告に係る内部統制について、私どもの内部統制評価により依拠できるという裏付けが得られた内部統制については依拠することができたため、実証手続の範囲を減らすことができた。 | |
| グループ監査 チームが監督する 業務 | 定義 グループ監査人が構成単位監査人により実施される業務に関与する範囲。 |
| グループ監査全体の監査方針および計画を策定する一環として、私どもは各構成単位監査人とリスク評価および計画に関して協議する会議を開催し、各構成単位に関連するグループ監査リスクについて協議した。私どもは、米国、アイルランドおよびインドを含む海外拠点におけるすべての構成単位と、参加しているその他の主要監査人を訪問し、その監査リスクおよび監査方針について評価を行った。また、すべての構成単位監査人との間で、定期的にビデオ会議および電話会議を開催した。これらの訪問および会議では、私どもが伝達した計画手続の結果と追加の監査手続についてより詳しく協議した後に、グループ監査チームが必要であると判断した追加の手続を構成単位監査人が実施した。 私どもは、グループ監査のために構成監査人が実施した監査手続を通査し、入手した監査証拠から導き出された結論の適切性、および伝達された検出事項と実施された監査手続との一貫性を評価した。その際、特に、貸付金(償却原価ベース)に対する減損引当金および公正価値で保有する金融商品の評価に焦点を当てた。 グループ・リード・エンゲージメント・パートナー(兼上級法定監査人)のスチュアート・クリスプが、バークレイズ・バンク・ピーエルシーの取締役会監査委員会および取締役会リスク委員会の各回と、バークレイズ・バンク・ヨーロッパならびにバークレイズ・キャピタル・インクおよびバークレイズ・バンク・デラウェアをカバーする中間持株会社(IHC)の各取締役会監査委員会に1回以上出席した。 |
8. 年次報告書(原文)におけるその他の情報
取締役は、年次報告書(原文)内に記載されているその他の情報および財務書類に対して責任を有している。私どもの監査意見の対象範囲にはその他の情報は含まれていないため、私どもは下記の内容を除いて、当該その他の情報に対していかなる保証の結論も表明しない。
| その他の情報 | |
| 私どもの責任 私どもの責任は、その他の情報を通読し、通読の過程において、私どもの財務書類監査に基づき、その他の情報に重要な虚偽表示がないか、また、その他の情報と財務書類または私どもが監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうかを検討することである。 | 私どもの報告 実施した手続に基づき、その他の情報に虚偽表示または相違は特定されなかった。 |
| 戦略報告書および取締役報告書 | |
| 私どもの責任と報告 上記その他の情報について私どもが実施した手続に基づき、私どもは以下の事項について報告する。 ・ 戦略報告書および取締役報告書に虚偽表示は特定されなかった。 ・ 私どもの意見では、当年度のそれら報告書に含まれる情報は財務書類の内容と一致している。 ・ 私どもの意見では、これらの報告書は2006年会社法に従って作成されている。 | |
| 私どもが例外的に報告すべきその他の事項 | |
| 私どもの責任 2006年会社法に基づき、私どもの意見において以下に該当する場合には、その旨を報告することが求められる。 ・ 親会社が適正な会計記録を保持していない場合、または私どもが往査していない支店から、私どもが監査の一環として求めた情報として十分な情報が得られていない場合 ・ 親会社の財務書類が、会計記録や得られた情報と一致していない場合 ・ 取締役報酬に関する特定の法定開示が存在しない場合 ・ 私どもが、監査において必要なすべての情報および説明を得られていない場合 | 私どもの報告 左記事項について私どもが報告すべき事項はなかった。 |
9. 欧州単一電子フォーマット(以下「ESEF」という。)
バークレイズ・バンク・ピーエルシーは、連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結株主資本等変動計算書、連結貸借対照表および連結キャッシュフロー計算書とこれらに関連する注記からなる連結財務書類を、ESEFで作成している。このフォーマットに関する要件は、単一電子報告フォーマット形式の仕様についての細則に関する欧州委員会委任規則(EU)第2019/815号(以下「ESEF規則」という。)に定められている。
取締役は、ESEF規則に従って財務書類を作成する責任を有する。私どもは、連結財務書類がすべての重要な点においてESEF規則に従い作成されているかどうかについて報告するよう、バークレイズ・バンク・ピーエルシーから依頼を受けた。
私どもは、2024年12月31日現在のグループの連結財務書類が、適用されるESEF規則の要件に従って作成されているかどうかを評価するために、当該連結財務書類を精査した。これは、有効なxHTMLフォーマットの財務書類や、ESEF規則に定められている主要タクソノミや共通規則を用いた連結財務書類のXBRLマークアップに関連するものであった。
私どもの意見では、2024年12月31日現在のバークレイズ・バンク・ピーエルシーの連結財務書類であるbbplc-2024-12-31は、すべての重要な点においてESEF規則の要件に従い作成されている。
- 取締役および監査人の責任
取締役の責任
年次報告書(原文)の33ページで詳述されている通り、取締役は、財務書類が真実かつ公正な概観を与えているという確証を得ることを含めて、財務書類を作成する責任、不正または誤謬による重要な虚偽表示のない財務書類を作成するために必要であると判断した内部統制を整備する責任、グループおよび親会社の継続企業としての存続能力を評価し、必要であれば、継続企業の前提に関する事項について開示する責任、ならびにグループまたは親会社が、清算または事業停止を予定しているか、そうする以外には現実的な代替案がない場合を除き、継続企業の前提に基づき財務書類を作成する責任を有している。
**
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監査人の責任
私どもの目的は、全体としての財務書類に、不正または誤謬による重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査意見を表明することにある。合理的な保証は、高い水準の保証であるが、ISA(英国)に準拠して行った監査が、実在するすべての重要な虚偽表示を常に発見することを保証するものではない。虚偽表示は、不正または誤謬から発生する可能性があり、個別にまたは集計すると、財務書類の利用者が財務書類に基づく経済的な意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。
私どもの責任に関する完全な説明は、FRCのウェブサイトであるwww.frc.org.uk/auditorsresponsibilitiesに掲載されている。
会社は、開示ガイダンスならびに透明性ルール4.1.17Rおよび4.1.18Rに基づいて作成された年次財務報告書にこれらの財務書類を含める必要がある。この監査報告書は、年次財務報告書がこれらの要件に従って作成されたかどうかについて保証するものではない。
- 監査の目的と私どもが果たす責任の相手
当報告書は、2006年会社法の第16部第3章に従い、一機関である会社のメンバーのためだけに作成されたものである。私どもの監査は、監査報告書において会社のメンバーに伝えるべき事項について意見を表明するために実施したものであり、それ以外の目的で実施したものではない。私どもは、監査、当報告書または表明意見について、準拠法が認めている範囲内で、会社や一機関である会社のメンバー以外の者に対するいかなる責任も負わない。
スチュアート・クリスプ
(上級法定監査人)
ケーピーエムジー エルエルピー 法定監査人
勅許会計士
15 カナダスクエア
ロンドン
E14 5GL
2025年2月12日
(※)この監査報告書の訳文は、英語で作成された原文監査報告書を翻訳したものです。情報、見解または意見のあらゆる解釈において、英語版の原文監査報告書がこの訳文に優先します。
Independent Auditor’s report
Independent Auditor’s report to the members of Barclays Bank PLC
1. OUR OPINION IS UNMODIFIED
In our opinion:
・ the financial statements of Barclays Bank PLC give a true and fair view of the state of the Group’s and of the Parent Company’s affairs as at 31 December 2024, and of the Group’s and the Parent Company's profit for the year then ended;
・ the Group financial statements have been properly prepared in accordance with UK-adopted international accounting standards;
・ the Parent Company financial statements have been properly prepared in accordance with UK-adopted international accounting standards as applied in accordance with the provisions of the Companies Act 2006; and
・ the Group and Parent Company financial statements have been prepared in accordance with the requirements of the Companies Act 2006.
WHAT OUR OPINION COVERS
We have audited the Group and Parent Company financial statements of Barclays Bank PLC ("the Company") for the year ended 31 December 2024 (FY24) included in the Annual Report and accounts, which comprise:
| Group (Barclays Bank PLC and its subsidiaries) | Parent Company (Barclays Bank PLC) |
|---|---|
| Consolidated income statement Consolidated statement of comprehensive income Consolidated balance sheet Consolidated statement of changes in equity Consolidated cash flow statement Notes 1 to 41 of the Consolidated Financial Statements, including the summary of material accounting policies | Balance sheet Statement of changes in equity Cash flow statement |
ADDITIONAL OPINION IN RELATION TO IFRS AS ADOPTED BY THE EUROPEAN UNION
As explained in note 1 to the Group financial statements, the Group and the Parent Company, in addition to complying with its legal obligation to apply UK-adopted international accounting standards, has also applied International Financial Reporting Standards adopted pursuant to Regulation (EC) No 1606/2002 as it applies in the European Union (“IFRSs as adopted by the EU”). In our opinion the group and the parent company financial statements have been properly prepared in accordance with IFRSs as adopted by the EU.
BASIS FOR OPINION
We conducted our audit in accordance with International Standards on Auditing (UK) (“ISAs (UK)”) and applicable law. Our responsibilities are described below. We believe that the audit evidence we have obtained is a sufficient and appropriate basis for our opinion. Our audit opinion and matters included in this report are consistent with those discussed and included in our reporting to the Board Audit Committee (“BAC”).
We have fulfilled our ethical responsibilities under, and we remain independent of the Group in accordance with, UK ethical requirements including the FRC Ethical Standard as applied to listed public interest entities.
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2. OVERVIEW OF OUR AUDIT
| Following our FY 23 audit and considering developments affecting the Barclays Bank PLC Group since then, we have updated our risk assessment. The macroeconomic environment continues to drive our risk assessment. Although the macroeconomic environment has stabilised, with the interest rate across most major economies having seen small reductions in FY24, the relatively higher interest rate environment is expected to remain for longer. This, combined with the continued geopolitical uncertainties as well as the expected inflationary pressure, continue to contribute to sustained affordability challenges. This economic uncertainty has brought both pressures and opportunities. The prolonged higher interest rate environment continues to contribute positively to net interest income and has driven increased competition for deposits. FY24 is the first year of the three year strategic plan that Barclays PLC (of which Barclays Bank PLC is a subsidiary) announced to the market in their February 2024 Investor Update. We have considered the impact of the pressure to meet targets set out in the Investor Update, as part of our risk assessment. The more stable macroeconomic environment, along with fewer model re-developments, have lowered the risks associated with estimating impairment charges for credit losses. As part of our risk assessment, we have maintained our focus on future economic assumptions used by the Group in its key estimates both at the year end and, where relevant, on a forward-looking basis. Our risk assessment also considered instances of non-compliance with laws and regulations (including open enforcement actions against the Group) and specifically those that could reasonably be expected to have a material effect on the financial statements. We considered management’s assessment of how these occurred and their risk assessment of whether the risk could be more pervasive. | Key Audit Matters FY24 Item Impairment allowance on loans and advances at amortised cost, including off- balance sheet elements of the allowance 4.1 Valuation of financial instruments held at fair value ⇔ 4.2 Valuation of the gross defined benefit pension obligation in respect of the UK retirement fund ('UKRF') ⇔ 4.3 User access management ⇔ 4.4 | Key Audit Matters | FY24 | Item | Impairment allowance on loans and advances at amortised cost, including off- balance sheet elements of the allowance | 4.1 | Valuation of financial instruments held at fair value | ⇔ | 4.2 | Valuation of the gross defined benefit pension obligation in respect of the UK retirement fund ('UKRF') | ⇔ | 4.3 | User access management | ⇔ | 4.4 | |||||||
| Key Audit Matters | FY24 | Item | ||||||||||||||||||||
| Impairment allowance on loans and advances at amortised cost, including off- balance sheet elements of the allowance | 4.1 | |||||||||||||||||||||
| Valuation of financial instruments held at fair value | ⇔ | 4.2 | ||||||||||||||||||||
| Valuation of the gross defined benefit pension obligation in respect of the UK retirement fund ('UKRF') | ⇔ | 4.3 | ||||||||||||||||||||
| User access management | ⇔ | 4.4 | ||||||||||||||||||||
| FACTORS DRIVING OUR VIEW OF RISKS | ||||||||||||||||||||||
| OUR USE OF SPECIALISTS AND INNOVATION | Using the work of specialists and specific team members with expertise in a specialised area of accounting or auditing: We used our specialists and specific team members with expertise in a specialised area of accounting or auditing to assist us in various aspects of our audit. This includes, for example: - Credit risk modellers to evaluate the accuracy of the ECL models - Economics specialists to evaluate the reasonableness of macro-economic variables and scenarios used in the determination of the ECL provisions - Valuation specialist to Independently re-price a selection of fair value financial instruments and challenge management on the valuations where they were outside of our acceptable range, as well as challenging the appropriateness of significant models and methodologies used in calculating fair values, risk exposures and in calculating FVAs and XVAs - Corporate finance valuation specialists to challenge the methodology underpinning, and certain of the assumptions used, in the impairment assessment of goodwill and intangible assets and the carrying value of subsidiaries - Actuarial pensions specialists to challenge the key assumptions used in the valuation of the defined benefit obligation - Tax specialists to evaluate the completeness and accuracy of the tax charge, effective tax rate and uncertain tax positions - IT auditors to evaluate the general IT controls and automated business controls - Data analytics specialists to assist with the audit procedures to evaluate the completeness of the general ledger and to identify high-risk journals. Innovation in the audit: We are committed to driving innovation and the increased use of technology in the audit procedures. For the FY24 audit, we continued to deploy a large number of data and analytics tools across our audit. We have begun to introduce Artificial Intelligence based solutions into our audit procedures. We have also continued to innovate our audit of the estimation of expected credit losses through independently recalculating a selection of model assumptions using more recent data for certain portfolios. This is used to develop a range for ECL which we then compare to management’s own point estimate. | |||||||||||||||||||||
| BOARD AUDIT COMMITTEE (“BAC”) INTERACTION | During the year, the BAC met 16 times. KPMG are invited to attend all BAC meetings and are provided with an opportunity to meet with the BAC in private sessions without the Executive Directors being present. For each Key Audit Matter, we have set out communications with the BAC in section 4, including matters that required particular judgement. The matters included in the BAC report on pages 24 to 25 are materially consistent with our observations of those meetings. In addition, KPMG are invited to attend the Board Risk Committee meetings. | |||||||||||||||||||||
| OUR INDEPENDENCE | We have fulfilled our ethical responsibilities under, and we remain independent of the Group in accordance with, UK ethical requirements including the FRC Ethical Standard as applied to public interest entities. We have not performed any non-audit services during FY24 or subsequently which are prohibited by the FRC Ethical Standard. We were first appointed as auditor by the shareholders for the year ended 31 December 2017. The period of total uninterrupted engagement is for the eight financial years ended 31 December 2024. The Group lead engagement partner is required to rotate after five years. This is the third set of Group Financial Statements signed by Stuart Crisp. He will be required to rotate off after the FY26 audit. The average tenure of component engagement partners, is three years, with the shortest being their first year of involvement and longest being four years. | Total audit fee £42m Audit related fees (including interim review) £10m Other services £6m Non-audit fee as a % of total audit and audit related fee % 12% Date first appointed 31 March 2017 Uninterrupted audit tenure 8 years Next financial period which require a tender 31 December 2027 Tenure of Group lead engagement partner 3 years Average tenure of component engagement partners 3 years | Total audit fee | £42m | Audit related fees (including interim review) | £10m | Other services | £6m | Non-audit fee as a % of total audit and audit related fee % | 12% | Date first appointed | 31 March 2017 | Uninterrupted audit tenure | 8 years | Next financial period which require a tender | 31 December 2027 | Tenure of Group lead engagement partner | 3 years | Average tenure of component engagement partners | 3 years | ||
| Total audit fee | £42m | |||||||||||||||||||||
| Audit related fees (including interim review) | £10m | |||||||||||||||||||||
| Other services | £6m | |||||||||||||||||||||
| Non-audit fee as a % of total audit and audit related fee % | 12% | |||||||||||||||||||||
| Date first appointed | 31 March 2017 | |||||||||||||||||||||
| Uninterrupted audit tenure | 8 years | |||||||||||||||||||||
| Next financial period which require a tender | 31 December 2027 | |||||||||||||||||||||
| Tenure of Group lead engagement partner | 3 years | |||||||||||||||||||||
| Average tenure of component engagement partners | 3 years | |||||||||||||||||||||
| MATERIALITY (ITEM 6 BELOW) | The scope of our work is influenced by our view of materiality and our assessed risk of material misstatement. We have determined overall materiality for the Barclays Bank PLC Group Financial Statements as a whole to be £240m (FY23: £230m), and for the Parent Company financial statements as a whole at £150m (FY23: £140m). We determined that profit before tax (PBT) remains the key benchmark for the Barclays Bank PLC Group. We have considered the impact of the Investor Update in February 2024 and while this reset of expectations and targets will add incremental pressure on the Bank to successfully execute over time, we have concluded that this does not impact our materiality assessment for the audit of Barclays Bank PLC at this point. For FY24, we based our materiality on normalised profit before tax of £5,002m, of which it represents 4.8% (FY23: 4.9%). We adjusted PBT in both FY24 and FY23 for items which did not represent the normal, continuing operations of the Group. Materiality for the Parent Company financial statements was set at £150m (2023: £140m), which is the component materiality for the Parent Company determined by the group audit engagement team. This is lower than the materiality we would otherwise have determined with reference to a benchmark of net assets of which it represents 0.3% (FY23: 0.3%). | GPM Group Performance Materiality HCM Highest Component Materiality HCM Highest Component Materiality PLC Parent Company Materiality AMPT Audit Misstatement Posting Threshold |
| GROUP SCOPE (ITEM 7 BELOW) | We have performed risk assessment and planning procedures to determine which of the Group’s components are likely to include risks of material misstatement to the Group financial statements, the type of audit procedures to be performed at these components and the extent of involvement required from component auditors around the world for the purpose of our opinion on the Group Financial Statements. We have also considered the extent to which the Group has established a Global Capability Centre ("GCC") in India. The outputs from the GCC are included in the financial information of the reporting components and so the India operations are not considered to be a separate component. The five components within the scope of our work accounted for the percentages illustrated opposite. We have performed certain audit procedures centrally across the Group, set out in more detail in Section 7. In addition, we have performed Group level analysis on the remaining components to determine whether further risks of material misstatement exist in those components. We consider the scope of our audit, as communicated to the Board Audit Committee, to be an appropriate basis for our audit opinion. | Coverage of Group financial statements We performed audit procedures in relation to all components identified. Components that we deemed quantitatively significant accounted for 92% of the total income and expenses that made up Group total income: We performed audit procedures in relation to all components identified. Components that we deemed quantitatively significant accounted for 92% of Group Total assets: |
| THE IMPACT OF CLIMATE CHANGE ON OUR AUDIT | In planning our audit, we have considered the potential impact of risks arising from climate change on the Group’s business and its financial statements. The Group has set out its ambition to be a net zero bank by 2050. Further information is provided in the Group’s Climate and Sustainability report which has been incorporated into the 2024 Annual Report on pages 141 to 144. Climate change risks, opportunities and the Group’s own commitments and changing regulations could have a significant impact on the Group’s business and operations. There is the possibility that climate change risks, both physical and transitional, could affect financial statement balances, through estimates such as credit risk and market risk. There is enhanced narrative in the Annual Report on climate matters. As part of our audit, we performed a risk assessment of the impact of climate change risk and the commitments made by the Group in respect of climate change on the financial statements and our audit approach. As a part of this we held discussions with our own climate change professionals to challenge our risk assessment. In doing this we performed the following: - Understanding management’s processes: we made enquiries to understand management’s assessment of the potential impact of climate change risk on the Group’s Annual Report and Accounts and the Group’s preparedness for this. As a part of this process we made enquiries to understand management’s risk assessment process as it relates to possible effects of climate change on the Annual Report and Accounts including the way in which the accounting policies of the Group (including those relating to products with specific climate features) are updated to reflect climate change risks. We also read and discussed with management the quantitative analysis prepared by the Group to support its assessment of the impact of climate risk on credit risk. - Corporate credit risk: we assessed how the Group considers the impact of climate risk on corporate counterparties through our individual loan assessments where, for performing counterparties, we assessed how climate change risk impacts certain counterparties within the commercial bank, including the impact on their credit rating as applicable. The focus of our procedures was on certain counterparties who operate in industries with greater exposure to climate risk - the energy, transportation, materials and buildings, agriculture, food and forest product sectors. - Market risk: as part of our risk assessment, we incorporated a consideration of the climate change impact on unobservable inputs used in the valuation of certain financial instruments in elevated risk sectors including energy, metals and mining. - Annual report narrative: we made enquiries of management to understand the process by which climate related narrative is developed including the primary sources of data used and the governance process in place over the narrative. As a part of our risk assessment, we read the climate related information in the front half of the Annual Report and considered consistency with the financial statements and our audit knowledge. On the basis of the procedures performed above, we concluded that, while climate change posed a risk to the determination of asset values in the current year, the risk was not significant when we considered the nature of the assets and the relevant contractual terms. As a result, there was no material impact from climate change on our key audit matters. | |
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3. GOING CONCERN
The Directors have prepared the financial statements on the going concern basis as they do not intend to liquidate the Group or the Parent Company or to cease their operations, and as they have concluded that the Group's and the Parent Company’s financial position means that this is realistic. They have also concluded that there are no material uncertainties that could have cast significant doubt over their ability to continue as a going concern for at least a year from the date of approval of the financial statements (“the going concern period”).
| GOING CONCERN | |
|---|---|
| We used our knowledge of the Group and Parent Company, the financial services industry, and the general economic environment to identify the inherent risks to the business model and analysed how those risks might affect the Group’s and Parent Company’s financial resources or ability to continue operations over the going concern period. The risks that we considered most likely to adversely affect the Group’s and Parent Company’s available financial resources over this period were: - the availability of funding and liquidity in the event of a market wide stress scenario; and - the impact on regulatory capital requirements in the event of an economic slowdown. We considered whether these risks could plausibly affect the availability of financial resources in the going concern period by comparing severe, but plausible downside scenarios that could arise from these risks individually and collectively against the level of available financial resources indicated by the Group’s financial forecasts. Our procedures also included an assessment of whether the going concern disclosure in note 1 to the financial statements gives a complete and accurate description of the Directors’ assessment of going concern. Accordingly, based on those procedures, we found the directors' use of the going concern basis of accounting without any material uncertainty for the Group and Parent Company to be acceptable. However, as we cannot predict all future events or conditions and as subsequent events may result in outcomes that are inconsistent with judgements that were reasonable at the time they were made, the above conclusions are not a guarantee that the Group or the Parent Company will continue in operation. | Our conclusions ・ We consider that the directors’ use of the going concern basis of accounting in the preparation of the Group’s and Parent Company’s financial statements is appropriate; ・ We have not identified, and concur with the directors’ assessment that there is not, a material uncertainty related to events or conditions that, individually or collectively, may cast significant doubt on the Group’s or Parent Company's ability to continue as a going concern for the going concern period; and ・ We have nothing material to add or draw attention to in relation to the directors’ statement in note 1 to the financial statements on the use of the going concern basis of accounting with no material uncertainties that may cast significant doubt over the Group and Parent Company’s use of that basis for the going concern period, and we found the going concern disclosure in note 1 to be adequate. |
4. KEY AUDIT MATTERS
| What we mean | |
| Key audit matters are those matters that, in our professional judgment, were of most significance in the audit of the financial statements and include the most significant assessed risks of material misstatement (whether or not due to fraud) identified by us, including those which had the greatest effect on: ・ the overall audit strategy; ・ the allocation of resources in the audit; and ・ directing the efforts of the engagement team. | |
| We include below the Key Audit Matters in decreasing order of audit significance together with our key audit procedures to address those matters and our results from those procedures. These matters were addressed, and our results are based on procedures undertaken for the purpose of our audit of the financial statements as a whole. We do not provide a separate opinion on these matters. | |
| 4.1. IMPAIRMENT ALLOWANCES ON LOANS AND ADVANCES AT AMORTISED COST, INCLUDING OFF-BALANCE SHEET ELEMENTS OF THE ALLOWANCE | ||||||
| Financial Statement Elements | Our assessment of risk vs FY23 | Our results | ||||
| FY24 | FY23 | |||||
| Impairment allowances on loans and advances at amortised cost, including off-balance sheet elements of the allowance - Group (see page 158) Impairment allowances on loans and advances at amortised cost - Parent (see page 165) Impairment allowances on loan commitments and financial guarantee contracts - Parent (see page 171) | £3.9bn £0.8bn £0.3bn | £4.5bn £1.1bn £0.4bn | ↗ | Our assessment is that the risk has decreased since FY23. This is primarily due to fewer model re-developments by management and the moderation of macroeconomic uncertainty. | FY24: Acceptable FY23: Acceptable | |
| Description of the Key Audit Matter | Our response to the risk |
| Subjective estimate The estimation of expected credit losses (“ECL”) on financial instruments involves significant judgement and estimates. The key areas where we identified greater levels of management judgement and therefore increased levels of audit focus in the Group’s estimation of ECL are: ・ Model estimations - Inherently judgemental modelling techniques and assumptions are used to estimate ECL which involves either determining Probability of Default (“PD”), Loss Given Default (“LGD”), and Exposure at Default (“EAD”) or an appropriate proxy. ECL may be inappropriate if certain models or underlying assumptions do not accurately predict defaults or recoveries over time, become out of line with wider industry experience, or fail to reflect the credit risk of financial assets. As a result, certain IFRS 9 models and model assumptions are the key drivers of complexity and uncertainty in the Group’s calculation of the ECL estimate. ・ Economic scenarios - IFRS 9 requires the Group to measure ECL on an unbiased forward-looking basis reflecting a range of future economic conditions. Significant management judgement is applied in determining the forward-looking economic scenarios used as an input to calculate ECL, the associated scenario probability weightings, and the key economic variables that drive the scenarios. There is also a high level of complexity of models used to derive the probability weightings. ・ Qualitative adjustments - Adjustments to the model-driven ECL results are raised by management to address known impairment model limitations, emerging trends, or risks not captured by models. They represent approximately 0.6% of the ECL. These adjustments are inherently uncertain, significant and subjective management judgement is involved in identifying and estimating certain post model adjustments (“PMA’s”) and management overlays. As such, the identification and estimation of certain qualitative adjustments represent a significant risk of error and fraud. The effect of these matters is that, as part of our risk assessment, we determined that the impairment of loans and advances to customers including off-balance sheet elements of the allowance has a high degree of estimation uncertainty, with a potential range of reasonable outcomes greater than our materiality for the financial statements as a whole, and possibly many times that amount. The credit risk sections of the financial statements (pages 158 to 208) disclose the sensitivities estimated by the Group. Disclosure quality The disclosures regarding the Group’s application of IFRS 9, including the sensitivity disclosures, are key to explaining the key judgements and material inputs to the IFRS 9 ECL results. | Our procedures to address the risk included: Risk assessment: We performed granular and detailed risk assessment procedures over the entirety of the loan and advances at amortised cost including off-balance sheet elements of the allowance within the Group’s financial statements. As part of these risk assessment procedures, we identified the portfolios associated with a risk of material misstatement including those arising from significant judgements over the estimation of ECL either due to inputs, methods or assumptions. Control testing: We performed end to end process walkthroughs to identify the key systems, applications and controls used in the ECL processes. We tested the relevant manual, general IT and application controls over key systems used in the ECL process. Key aspects of our controls testing involved evaluating the design and implementation and testing the operating effectiveness of the key controls over the: ・ completeness and accuracy of the key inputs into the IFRS 9 impairment models; ・ application of the staging criteria; ・ model validation, implementation and monitoring; ・ completeness, authorisation and calculation of post model adjustments and management overlays; ・ selection and implementation of economic variables and the controls over the economic scenario selection and probabilities; and ・ credit reviews that determine customer risk ratings for a population of wholesale customers, including a risk-based selection. Our credit risk modelling expertise: We involved our own credit risk modellers who assisted in the following: ・ evaluating the Group’s impairment methodologies for compliance with IFRS 9; ・ assessing the appropriateness of certain assumptions by inspecting management’s documented methodology for how the assumption is estimated and reperforming management's workings in accordance with the documented methodology; ・ inspecting model code for the calculation of certain components of the ECL model to assess its consistency with the Group’s model methodology; ・ evaluating whether model changes (including updated model code), for a selection of models which were changed or updated during the year, were appropriate by assessing the updated model methodology against the applicable accounting standard; ・ reperforming the calculation of certain adjustments to assess consistency with the qualitative adjustment methodologies; ・ assessing and reperforming, for a selection of models, the reasonableness of the model predictions by comparing them against actual results and evaluating the resulting differences; ・ evaluating the model output for a selection of models by inspecting the corresponding model functionality and independently implementing the model by rebuilding the model code and comparing our independent output with management’s output; and ・ independently recalculating a selection of model assumptions using more recent data for certain portfolios. This is used to develop a range for ECL which is compared to management’s point estimate. |
| Our economics expertise: We involved our own economic specialists who assisted us in: ・ assessing the reasonableness of the Group’s methodology and models for determining the economic scenarios used and the probability weightings applied to them; ・ assessing key economic variables which included comparing samples of economic variables to external sources; and ・ assessing the overall reasonableness of the economic forecasts by comparing the Group’s forecasts to our own modelled forecasts. Other test of details: Key aspects of our audit procedures in addition to those set out above involved: ・ agreeing the key inputs in the ECL calculations to underlying source documentation; ・ selecting a sample of post model adjustments, considering the size and complexity of management overlays, to assess the reasonableness of the adjustments by challenging key assumptions, inspecting and reperforming the calculation methodology and tracing a sample of the data used back to source data; ・ assessing the completeness of post model adjustments identified based on our knowledge gained from other risk-assessment and substantive audit procedures; and ・ selecting a sample of credit reviews to assess the reasonableness of customer risk ratings by challenging key judgements and considering disconfirming or contradictory evidence. Assessing transparency: We assessed whether the appropriateness of the disclosures in relation to the uncertainty which exists when determining the ECL, including the sensitivity disclosure. In addition, we assessed whether the disclosures of the key judgements and assumptions was appropriate, in the context of the relevant accounting standards. |
| Communications with the Barclays Bank PLC Board Audit Committee Our discussions with and reporting to the Board Audit Committee included: ・ The effectiveness of the control environment operating over the calculation of the ECL provisions; ・ The determination and utilisation of judgemental post model adjustments recognised; ・ Model monitoring results and post model adjustments made; ・ Management’s economic forecast and associated scenario probability weights; and ・ The disclosures made to explain ECL, including explaining the resulting estimation uncertainty. Areas of particular auditor judgement We identified the following as the areas of particular auditor judgement: ・ The appropriateness of the model estimations and qualitative adjustments, including completeness of these adjustments, recorded to the model driven ECL calculations to reflect the current economic environment. Our results Based on the risk identified and our procedures performed we considered the impairment allowances on loans and advances at amortised cost, including off-balance sheet elements and the related disclosures to be acceptable (2023 result: acceptable). |
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Further information in the Annual Report and Accounts: See the Board Audit Committee Report on pages 24 to 25 for details on how the Committee considered impairment as an area of significant attention, pages 288 to 291 for the accounting policy for the Impairment of financial instruments under IFRS 9, pages 158 to 208 for the credit risk disclosures, and page 288 for the financial disclosure note 8; Credit Impairment charges.
| 4.2 VALUATION OF FINANCIAL INSTRUMENTS HELD AT FAIR VALUE | |||||
| Financial Statement Elements | Our assessment of risk vs FY23 | Our results | |||
| FY24 | FY23 | ||||
| Group: Level 2 assets at fair value* (note 16) | £579bn | £549bn | ⇔ | Our assessment is that the risk is similar to FY23. | FY24: Acceptable FY23: Acceptable |
| Level 2 liabilities at fair value* (note 16) | £581bn | £571bn | |||
| Level 3 assets at fair value (note 16) | £21.9bn | £16.2bn | |||
| Level 3 liabilities at fair value (note 16) | £6.9bn | £6.2bn | |||
| Parent: Level 2 assets at fair value* £576bn £554bn (note 16) Level 2 liabilities at fair value* (note 16) £586bn £583bn Level 3 assets at fair value (note 16) £19bn £14.0bn Level 3 liabilities at fair value (note 16) £6.6bn £5.7bn *The key audit matter identified relates to one L2 derivatives portfolio within these balances, and certain XVA adjustments made to derivative valuations, both of which we considered to be harder-to-value. | |||||
| Description of the Key Audit Matter | Our response to the risk |
| Subjective valuation The fair value of certain Group’s and Parent Company's financial instruments is determined through the application of valuation techniques which requires the exercise of significant judgement by the Group in relation to the choice of the valuation models, pricing inputs and post-model pricing adjustments, including fair value adjustments (FVAs) and other credit, collateral and funding adjustments (together referred to as XVAs). Where significant pricing inputs are unobservable, management has limited reliable and relevant market data available in determining the fair value. Therefore, estimation uncertainty and inherent subjectivity can be high. These financial instruments are classified as Level 3, with management having controls in place over the boundary between Level 2 and 3 positions. The valuations of Level 3 financial instruments are considered to have a significant risk due to error and fraud as they are driven by significant unobservable pricing inputs, which present an opportunity for erroneous and/or fraudulent misstatement of financial statements due to significant management judgement and related estimation uncertainty. In addition, for certain Level 2 financial instruments and fair value adjustments, there may also be valuation complexity, specifically where valuation modelling techniques result in significant limitations or where there is greater estimation uncertainty around the choice of an appropriate pricing methodology, and consequently more than one valuation methodology could be used for that product across the market. We have identified two areas of such complexity: ・A derivatives portfolio that we considered to be a harder-to-value Level 2 financial instrument due to an element of modelling complexity associated with the product; and ・Certain XVA adjustments made to uncollateralised and partially collateralised derivative valuations. | Our procedures to address the risk included: Risk assessment: We performed granular and detailed risk assessment procedures throughout the audit period over the entirety of the balances within the Group's financial statements (i.e. all of the fair value financial instruments held by the Group). As part of these risk assessment procedures, we identified the portfolios and the associated valuation inputs with a risk of material misstatement including those arising from significant judgements over valuation either due to unobservable inputs or complex models. We involved valuation specialists in our risk assessment process. Control testing: We attended management’s Valuation Committee throughout the year and observed discussion and challenge over valuation themes including items related to the valuation of certain harder-to-value financial instruments recorded at fair value. We performed end to end process walkthroughs to identify the key systems, applications and controls used in the valuations processes. We tested the design and operating effectiveness of key controls relating specifically to these portfolios. Key aspects of our controls testing involved evaluating the design and implementation and testing the operating effectiveness of the key controls over: ・ independent price verification (IPV), performed by a control function, of key market pricing inputs, including completeness of positions and valuation inputs subject to the IPV control; ・ FVAs, including exit adjustments (to mark the portfolio to bid or offer prices), model shortcoming reserves to address model limitations, assumptions and XVAs; and ・ the validation, completeness, implementation and usage of valuation models. This included controls over assessment of model limitations and assumptions. Our valuations expertise: We involved our own valuation specialists with specialised skills and knowledge, who assisted in the following: ・ independently re-pricing a selection of fair value financial instruments and challenging management on the valuations where they were outside our pre-defined acceptable range; and ・ challenging the appropriateness of significant models and methodologies used in calculating fair values, risk exposures and in calculating FVAs and XVAs, including comparison to industry practice. Seeking contradictory evidence: For a selection of collateral disputes identified through management’s control where significant fair value differences were observable with the market participant on the other side of the trade, we challenged management’s valuation by inspecting evidence of the investigation and resolution of the disputes. We also utilised collateral dispute data to identify fair value financial instruments with significant fair value differences against market counterparties and selected these to independently reprice. Inspection of movements: We inspected trading revenue arising on level 3 positions to assess whether material day one gains or losses generated were in line with the accounting standards. Historical comparison: We performed a retrospective review by inspecting significant gains and losses on a selection of new fair value financial instruments, position exits and restructurings throughout the audit period and evaluated whether these data points indicated elements of fair value not incorporated in the current valuation methodologies. We also inspected movements in unobservable inputs throughout the period to challenge whether any gain or loss generated was appropriate. Assessing transparency: For the Level 3 financial instruments, we assessed the appropriateness of the disclosures in relation to the related estimation uncertainty, including sensitivity disclosures and in the context of the relevant accounting standards. |
| The effect of these matters is that, as part of our risk assessment, we determined that the subjective estimates in the fair value measurement of Level 3, harder-to-value Level 2 financial instruments, and certain XVAs have a high degree of estimation uncertainty, with a potential range of reasonable outcomes greater than our materiality for the financial statements as a whole, and possibly many times that amount. The financial statements (note 16) disclose the sensitivity in Level 3 portfolios estimated by the Group. Disclosure quality For the Level 3 portfolios, the disclosures, including the sensitivity disclosures, are key to explaining the valuation techniques, key judgements, assumptions and material inputs. |
| Communications with the Barclays Bank PLC Board Audit Committee Our discussions with and reporting to the Board Audit Committee included: ・ Our approach to the audit of the fair value of Level 3 and certain Level 2 financial instrument assets and liabilities. This included details of our risk assessment, controls and substantive procedures. ・ Our conclusions on the appropriateness of the Group’s fair value methodology, models, pricing inputs and fair value adjustments. Areas of particular auditor judgement We identified the following as the areas of particular auditor judgement: ・ The valuation of Level 3, harder-to-value level 2 financial instruments and certain XVAs, specifically with regards to the selection of market data inputs, valuation models and related assumptions. Our results Based on the risk identified and our procedures performed we consider the fair value of Level 3 and harder-to-value Level 2 financial instrument assets and liabilities recognised and the related disclosures for Level 3 financial instrument assets and liabilities to be acceptable (2023 result: acceptable). |
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Further information in the Annual Report and Accounts: See the Board Audit Committee Report on pages 24 to 25 for details on how the Board Audit Committee considered Valuations as an area of focus, page 313 for the accounting policy on financial assets and liabilities, and pages 313 to 325 for the financial disclosure note 16; Fair value of financial instruments.
| 4.3. VALUATION OF THE GROSS DEFINED BENEFIT PENSION OBLIGATION IN RESPECT OF THE UK RETIREMENT FUND (‘UKRF’) | |||||
| Financial Statement Elements | Our assessment of risk vs FY23 | Our results | |||
| FY24 | FY23 | ||||
| Defined benefit obligation related to UKRF - (note 30) | £18.7bn | £20.6bn | ⇔ | Our assessment is that the risk is similar to FY23. | FY24: Acceptable FY23: Acceptable |
| Description of the Key Audit Matter | Our response to the risk |
|---|---|
| Subjective valuation The valuation of the defined benefit obligation in respect of the UKRF is dependent on key actuarial assumptions, including the discount rates, retail price index (‘RPI’) and mortality assumptions. Small changes to these assumptions could have a significant impact on the valuation of the defined benefit pension obligation. As part of our risk assessment, we determined that the defined benefit pension obligation has a high degree of estimation uncertainty, with a potential range of reasonable outcomes greater than our materiality for the financial statements, and possibly many times that amount. Disclosure quality The disclosures regarding the Group’s application of IAS 19 (including risks, assumptions, sensitivities and sources of estimation uncertainty) are key to explaining the key judgements applied in the IAS 19 Defined Benefit Obligation calculation. | Our procedures to address the risk included: Risk assessment: We performed granular and detailed risk assessment procedures throughout the audit period over the UKRF. As part of these procedures, we inquired with management and the Bank’s actuaries to understand any changes to the process in the computation of the DBO along with the methodology, assumptions and source data used. We also perform end to end process walkthroughs and considered the impact of any new developments during the year on our risk assessment and our audit approach. Control testing: We performed end to end process walkthroughs to identify the key systems, applications and controls used in the defined benefit obligation process. We tested the design and operating effectiveness of key controls relating to the process. Key aspects of our controls testing involved evaluating the design and implementation and testing the operating effectiveness of the key controls over management’s review of IAS19 assumptions including the discount rate, RPI and mortality assumptions; Evaluation of management’s expert: We evaluated the objectivity and competence of management’s actuarial expert involved in the valuation of the defined benefit pension obligation. Our actuarial expertise: We involved our own actuarial specialists in the following: ・ evaluating the judgements made and the appropriateness of methodologies used by management and management’s actuarial expert in determining the key actuarial assumptions; and ・ comparing the assumptions used by Barclays Bank PLC to our independently compiled expected ranges based on market observable data and our market experience. Assessing transparency: We assessed the appropriateness of the Group’s financial statements disclosures in relation to the estimation uncertainty involved in determining the valuation of defined benefit obligations and in the context of the relevant accounting standards. |
| Communications with the Barclays Bank PLC Board Audit Committee Our discussions with and reporting to the Board Audit Committee included; ・ Our audit risk assessment for the valuation of the defined benefit pension obligation. ・ We also discussed our audit response to the key audit matter which included the use of specialists to challenge key aspects of management’s actuarial valuation. Areas of particular auditor judgement ・ Subjective and complex auditor judgement was required in evaluating the key actuarial assumptions used by the Group (including the discount rate, retail price index and mortality assumptions). Our results Based on the risk identified and our procedures performed we consider the valuation of the defined benefit pension obligation in respect of UKRF and the related disclosures to be acceptable (2023 result: acceptable). |
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Further information in the Annual Report and Accounts: See page 352 for the accounting policy on defined benefit schemes, and pages 352 to 361 for the financial disclosure note 30; Pensions and post-retirement benefits.
| 4.4. USER ACCESS MANAGEMENT | |||
| Financial Statement Elements | Our assessment of risk vs FY23 | Our results | |
| User access management has a potential impact throughout the financial statements. | ⇔ | Our assessment is that the risk is similar to FY23. | FY24 and FY23: Our testing did not identify unauthorised user activities in the systems relevant to financial reporting which would have required us to significantly expand the extent of our planned detailed testing. |
| Description of the Key Audit Matter | Our response to the risk | ||
| Control Performance Operations across several countries support a wide range of products and services resulting in a large and complex IT infrastructure relevant to the financial reporting processes and related internal controls. User access management controls are an integral part of the IT environment to ensure both system access and changes made to systems and data are authorised and appropriate. Our audit approach relies on the effectiveness of IT access and change management controls. Our audit procedures identified deficiencies in certain IT access controls for systems relevant to financial reporting, similar to those identified in the prior year. More specifically, previously identified control deficiencies remain open around monitoring of activities performed by privileged users on infrastructure components. Management has an ongoing programme to remediate the deficiencies. Since these deficiencies were open during the year, we performed additional procedures to respond to the risk of unauthorised changes to automated controls over financial reporting, such as an assessment of compensating controls implemented and operated by management during the period. | Our procedures to address the risk included: Control testing: We tested the design, implementation and operating effectiveness of automated controls that support material balances in the financial statements. We also tested the design and operating effectiveness of the relevant preventative and detective general IT controls over user access management including: ・ authorising access rights for new joiners; ・ timely removal of user access rights; ・ logging and monitoring of user activities; ・ privileged user access management and monitoring; ・ developer access to transaction and balance information; ・ segregation of duties; ・ re-certification of user access rights; and ・ restricting access to make changes to systems and data. We performed procedures to assess whether additional detective compensating controls operate at the required level of precision to support our assessed risk of unauthorised activities and we tested management’s detective controls. | ||
| Communications with the Barclays Bank PLC Board Audit Committee Our discussions with and reporting to the Board Audit Committee included: ・ Our procedures to address the identified risk, as well as the results of the procedures performed. Areas of particular auditor judgement We identified the following as the areas of particular auditor judgement: ・ The Key Audit Matter relates to determining whether user access management controls were designed and implemented and operated effectively. Limited auditor judgement was required relative to the other Key Audit Matters which have been identified. Our results Based on the risk identified and our procedures performed, our testing did not identify weaknesses in the design and operation of user access management controls that would have required us to significantly expand the extent of our planned detailed testing. |
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5. OUR ABILITY TO DETECT IRREGULARITIES, AND OUR RESPONSE
| FRAUD - IDENTIFYING AND RESPONDING TO RISKS OF MATERIAL MISSTATEMENT DUE TO FRAUD | |
| FRAUD RISK ASSESSMENT | To identify risks of material misstatement due to fraud (“fraud risks”) we assessed events or conditions that could indicate an incentive or pressure to commit fraud or provide an opportunity to commit fraud. In this risk assessment we considered the following: ・ Our meetings throughout the year with the Group Head of Risk, Group Head of Compliance and Group Head of Legal and inspection of Barclays Bank PLC’s internal ethics and compliance reporting summaries, including those concerning investigations and regulatory correspondence. ・ Enquiries of operational managers, internal audit, and the Board Audit Committee and inspection of policy documentation as to the Group’s high-level policies and procedures relating to: ・ detecting and responding to the risks of fraud as well as whether they have knowledge of any actual, suspected or alleged fraud; and ・ the internal controls established to mitigate risks related to fraud, including the appropriateness and impact of changes made to these controls to facilitate remote/hybrid working; ・ The Group’s remuneration policies and key drivers for remuneration and bonus levels; ・ The full population of all journal entries to analyse using KPMG automated data analytics routines to identify any journals with high risk of fraud using predefined high risk criteria. ・ Considered the impact of the pressure to meet the targets set out in the strategic plan. FY24 marked the first year of execution against the three-year strategic plan announced by Barclays PLC (of which Barclays Bank PLC is a subsidiary) in their February 2024 Investor Update; and ・ Discussions among the engagement team regarding how and where fraud might occur in the financial statements and any potential indicators of fraud. The engagement team includes audit partners and staff who have extensive experience of working with banks, and this experience was relevant to the discussion about where fraud risks may arise. The discussions also involved our forensic specialists to assist us in identifying fraud risks based on discussions of the circumstances of the Group and Company, including consideration of fraudulent schemes that had arisen in similar sectors and industries. The forensic specialists participated in the initial fraud risk assessment discussions and were consulted as required where further guidance was necessary. |
| FRAUD RISK COMMUNICATIONS | We communicated identified fraud risks throughout the audit team and we remained alert to any indications of fraud throughout the audit. This included communication from the Group to component audit teams of relevant fraud risks identified at the Group and requesting component auditors to report to the Group auditor any identified fraud risks or identified or suspected instances of fraud. |
| FRAUD RISKS AND OUR PROCEDURES TO ADDRESS THEM | We identified four fraud risks which were communicated to component audit teams. The nature of these fraud risks is substantially unchanged from the prior year. The fraud risks we identified are set out below: 1) IFRS 9 ECL: Judgemental qualitative adjustments made to the ECL provision 2) Valuations- risk relating to unobservable pricing inputs used to price level 3 fair value instruments 3) Existence and accuracy of unconfirmed over-the-counter bilateral derivatives 4) The risk of management override of controls, common with all audits under ISAs (UK). As required by auditing standards and taking into account our overall knowledge of the control environment, we performed procedures to address the above risks, the risk that Group and component management may be in a position to make inappropriate accounting entries and the risk of bias in accounting estimates and judgements. In this audit, we have not identified a significant risk of fraud related to revenue recognition for the Group as a whole. This conclusion is based on the nature of the revenue streams, which suggests limited opportunities for management to manipulate revenue, considering the characteristics, volume, and judgments involved in each revenue stream. Our audit procedures included evaluating the design and implementation and operating effectiveness of relevant internal controls, assessing significant accounting estimates for bias, as well as substantive procedures to address the fraud risks. These procedures also included identifying journal entries using KPMG’s data analytics specialists to test based on high risk criteria and comparing the identified entries to supporting documentation. Incorporating unpredictability into our audit: A requirement of the auditing standards is that we undertake procedures which are deliberately unexpected and could not have reasonably been predicted by Barclays Bank PLC’s management. As an example, we update our criteria for selecting journals with a higher risk of management override for testing each year so that the selection criteria do not become predictable. |
| LINK TO KEY AUDIT MATTERS | Further details of the testing we perform over the identified fraud risks for ECL and fair value of financial instruments are included in the respective key audit matters sections 4.1 and 4.2 of this report, as the procedures relating to those estimates also address the risk of fraud. |
| LAWS AND REGULATIONS - IDENTIFYING AND RESPONDING TO RISKS OF MATERIAL MISSTATEMENT DUE TO NON- COMPLIANCE WITH LAWS AND REGULATIONS | |
| RISK ASSESSMENT | We identified areas of laws and regulations that could reasonably be expected to have a material effect on the financial statements. For this risk assessment, matters considered include the following: ・ our general commercial and sector experience; ・ inquiries with the directors and other management (as required by auditing standards); ・ inspection of the Group’s key regulatory and legal correspondence; ・ inspection of the policies and procedures regarding compliance with laws and regulations; ・ relevant discussions with the Group’s external legal counsel; ・ relevant discussions with the Group’s key regulatory supervisors including the Prudential Regulation Authority, Financial Conduct Authority, and Federal Reserve Board; and ・ the Group’s own assessment of the risks of non-compliance with laws and regulations, and the internal controls established to mitigate these. This assessment was considered and approved by the Board. Our risk assessment also considered instances of non-compliance with laws and regulations and enforcement actions against the Group during the year and specifically those that could reasonably be expected to have a material effect on the financial statements. As the Group operates in a highly regulated environment, our assessment of risks of material misstatement also considered the control environment, including the Group’s higher-level procedures for complying with regulatory requirements. Our assessment included inspection of key frameworks, policies and standards in place, understanding and evaluating the role of the compliance function in establishing these and monitoring compliance and testing of related controls around whistleblowing and complaints. |
| RISK COMMUNICATION | Our identified laws and regulations risks were communicated throughout our team and we remained alert to any indications of non-compliance throughout the audit. This included communication from the Group to component audit teams of relevant laws and regulations identified at Group level. |
| DIRECT LAWS CONTEXT AND LINK TO AUDIT | The potential effect of these laws and regulations on the financial statements varies considerably. Firstly, the Group is subject to laws and regulations that directly impact the financial statements including: ・ financial reporting legislation (including related companies’ legislation); ・ distributable profits legislation; and ・ taxation legislation (direct and indirect). We assessed the extent of compliance with these laws and regulations as part of our procedures on the related financial statement items. |
| MOST SIGNIFICANT INDIRECT LAW/ REGULATION AREAS | Secondly, the Group is subject to many other laws and regulations where the consequences of non-compliance could have a material effect on amounts or disclosures in the financial statements, for instance through the imposition of fines, remediation payments or litigation, or the loss of the Group’s permission to operate in countries where the non-adherence to laws could prevent trading in such countries. We identified the following areas as those most likely to have such an effect: ・ Specific aspects of regulatory capital and liquidity requirements ・ Other banking laws and regulations including securities issuance law ・ Customer conduct rules ・ Money laundering ・ Sanctions list and financial crime ・ Market abuse regulations ・ Certain aspects of companies legislation recognising the financial and regulated nature of the Group’s activities. Auditing standards limit the required audit procedures to identify non-compliance with these laws and regulations to enquiry of the directors and other management and inspection of regulatory and legal correspondence, if any. If a breach of operational regulations is not disclosed to us or evident from relevant correspondence, an audit will not detect that breach. |
| AUDIT RESPONSE | In relation to the legal, competition and regulatory matters disclosed in note 24 we performed audit procedures which included making inquiries of Barclays Bank PLC’s internal counsel and inspection of minutes of meetings and of regulatory correspondence. For a subset of these matters which we deemed to be more significant we also made enquiries of external counsel and obtained legal confirmations from Barclays Bank PLC’s external counsel. In respect of regulatory matters relating to conduct risk as disclosed in note 24 our procedures included inspection of regulatory correspondence, independent inquiry of the Group’s main regulators and performing audit procedures to respond to risks of material misstatement identified in recognised conduct provisions. |
| CONTEXT OF THE ABILITY OF THE AUDIT TO DETECT FRAUD OR BREACHES OF LAW OR REGULATION | Owing to the inherent limitations of an audit, there is an unavoidable risk that we may not have detected some material misstatements in the financial statements, even though we have properly planned and performed our audit in accordance with auditing standards. For example, the further removed non-compliance with laws and regulations is from the events and transactions reflected in the financial statements, the less likely the inherently limited procedures required by auditing standards would identify it. In addition, as with any audit, there remained a higher risk of non-detection of fraud, as these may involve collusion, forgery, intentional omissions, misrepresentations, or the override of internal controls. Our audit procedures are designed to detect material misstatement. We are not responsible for preventing non-compliance or fraud and cannot be expected to detect non-compliance with all laws and regulations. |
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6. OUR DETERMINATION OF MATERIALITY
The scope of our audit was influenced by our application of materiality. We set quantitative thresholds and overlay qualitative considerations to help us determine the scope of our audit and the nature, timing and extent of our procedures, and in evaluating the effect of misstatements, both individually and in the aggregate, on the financial statements as a whole.
| MATERIALITY FOR THE GROUP FINANCIAL STATEMENTS AS A WHOLE 2024: £240m 2023: £230m | What we mean A quantitative reference for the purpose of planning and performing our audit |
| Basis for determining materiality and judgements applied Materiality for the Group financial statements as a whole was set at £240 m (FY23: £230m). This was determined with reference to a benchmark of profit before tax (PBT). Consistent with FY23, we determined that PBT remains the main benchmark for the Group as it is the metric in the primary statements which best reflects the focus of the users of the financial statements.We adjusted PBT for items which did not represent the normal and continuing operations of the Group. In FY23 we adjusted for the impact of one-off actions taken by Barclays to drive future returns that resulted in significant additional costs of £458m. In FY24 we adjusted for the impact of inorganic activities, which comprised losses on portfolio sales during the year, that resulted in additional losses of £255m. Our Group materiality of £240m was determined with reference to the normalised PBT. When using a benchmark of PBT to determine overall materiality, KPMG’s approach for public interest entities considers a guideline range 3% - 5% of the measure. Overall Group materiality represents 4.8%% (FY23: 4.7%) to the benchmark. Materiality for the Parent Company financial statements as a whole was set at £150m (FY23: £140m), which is the component materiality for the parent company determined by the group audit engagement team. This is lower than the materiality we would otherwise have determined with reference to a benchmark of net assets of which it represents 0.3% (FY23 0.3%). |
| PERFORMANCE MATERIALITY 2024: £149m 2023: £149m | What we mean Our procedures on individual account balances and disclosures were performed to a lower threshold, performance materiality, so as to reduce to an acceptable level the risk that individually immaterial misstatements in individual account balances add up to a material amount across the financial statements as a whole. |
| Basis for determining performance materiality and judgements applied We have considered performance materiality at a level of 65% (2023: 65%) of materiality for Barclays Bank PLC Group’s financial statements as a whole to be appropriate. The Parent Company performance materiality was set at £97m (2023: £110m) which equates to 65% (2023: 65%) of materiality for the Parent Company financial statements as a whole. We applied this percentage in our determination of performance materiality based on the level of control deficiencies during the prior period. |
| AUDIT MISSTATEMENT POSTING THRESHOLD 2024: £12m 2023: £11m | What we mean Our procedures on individual account balances and disclosures were performed to a lower threshold, performance materiality, so as to reduce to an acceptable level the risk that individually immaterial misstatements in individual account balances add up to a material amount across the financial statements as a whole. |
| Basis for determining the audit misstatement reporting threshold and judgements applied We set our audit misstatement posting threshold at 5% (FY23: 5%) of our materiality for the Group financial statements. We also report to the BAC any other identified misstatements that warrant reporting on qualitative grounds. We also report to the Audit Committee any other identified misstatements that warrant reporting on qualitative grounds. |
The overall materiality for the Group financial statements of £240m (2023: £230m) compares as follows to the other main financial statement elements amounts.
| Total Revenue | Total Assets | Net Assets | ||||
| 2024 | 2023 | 2024 | 2023 | 2024 | 2023 | |
| £19,037m | £18,268m | £1,218,524m | £1,185,166m | £59,220m | £60,504m | |
| Group Materiality as % of caption | 1.26% | 1.26% | 0.02% | 0.02% | 0.41% | 0.38% |
7. THE SCOPE OF OUR AUDIT
| GROUP SCOPE | What we mean How the Group audit team determined the procedures to be performed across the Group. |
| This year, we applied the revised group auditing standard in our audit of the Group financial statements. The revised standard changes how an auditor approaches the identification of components, and how the audit procedures are planned and executed across components. In particular, the definition of a component has changed, shifting the focus from how the entity prepares financial information to how we, as the group auditor, plan to perform audit procedures to address group risks of material misstatement (“RMMs”). Similarly, the group auditor has an increased role in designing the audit procedures as well as making decisions on where these procedures are performed (centrally and/or at component level) and how these procedures are executed and supervised. As a result, we assess scoping and coverage in a different way and comparisons to prior period coverage figures are not meaningful. In this report we provide an indication of scope coverage on the new basis. We performed risk assessment procedures to determine which of the Group’s components are likely to include risks of material misstatement to the Group financial statements and which procedures to perform at these components to address those risks. In total, we identified five components. Having considered our evaluation of the Group's operational structure; the Group's legal structure; the existence of common information systems; the existence of common risk profile across entities/business units/functions/business activity; geographical locations; and other audit specific factors and our ability to perform audit procedures centrally. Of those, we identified four quantitatively significant components which contained the largest percentages of either total revenue or total assets of the Group, for which we performed audit procedures. We also identified one component as requiring special audit consideration, owing to significant risks related to the valuation of financial instruments held at fair value and impairment allowances on loans and advances at amortised cost residing in that component. Accordingly, we performed audit procedures on five components, of which we involved component auditors in performing the audit work on three components. We performed audit procedures on the items excluded from the normalised Group profit before tax used as the benchmark for our materiality where we assessed there to be a risk of material misstatement. We also performed an audit of the parent Company which is both a component of the Group and has separately disclosed financial statements. We instructed component auditors on the scope of their work, including the relevant risks of material misstatement and the information to be reported back. We set the component materialities, ranging from £40m to £240m, having regard to the mix of size and risk profile of the Group across the components. We performed audit procedures in relation to all components. Quantitatively significant components accounted for 92% of the total income and expenses that made up Group total income and 92% of Group total assets. Components requiring special audit consideration accounted for the remaining 8% of the total income and expenses that made up Group total income and 8% of Group total assets. Impact of controls on our Group audit Barclays relies on the effectiveness of internal controls over financial reporting at the Group level, both in the Global Capability Centre (GCC) in India and at country level, and operates both automated and manual controls. We have tested the design and operations of controls in all areas of our audit where we identified a risk of material misstatement. We identified 611 applications to be the main IT applications relevant to the audit. This included the ledger and the consolidation application. We used IT specialists to assist us in assessing the design and operating effectiveness of the general IT controls and business automated controls of these applications, with this testing managed from the UK. Following our testing, we relied on general IT controls and business automated controls in determining the work to be performed in the audit. The Group audit team evaluated the design and operating effectiveness of key manual process level controls operating centrally at the Group level (including those operated at the GCC). Component auditors further evaluated the design and operating effectiveness of key manual controls that operate at country level (including those operated at the GCC) to address specific local financial reporting risks that could impact the group audit opinion. Results from all testing were communicated to the group audit team. Based on the outcome of our testing of controls, including compensating controls where relevant, we were able to rely upon the Group’s internal control over financial reporting in all areas of our audit and, where our controls testing supported this approach, we were able to reduce the scope of our substantive audit work. |
| GROUP AUDIT TEAM OVERSIGHT | What we mean The extent of the Group auditor’s involvement in work performed by component auditors. |
| As part of establishing the overall Group audit strategy and plan, we conducted the risk assessment and planning discussion meetings with component auditors to discuss Group audit risks relevant to the components. We visited all components and other key participating auditors in overseas locations including the US, Ireland and India to assess the audit risks and strategy. Video and telephone conference meetings were also held with all component auditors on a regular basis. At these visits and meetings, the results of the planning procedures and further audit procedures communicated by us were discussed in more detail, and any further work required by us was then performed by the component auditors. We inspected the work performed by the component auditors for the purpose of the Group audit and evaluated the appropriateness of conclusions drawn from the audit evidence obtained and consistencies between communicated findings and work performed, with a particular focus on impairment allowance on loans and advances at amortised costs and valuation of financial instruments held at fair value.. Stuart Crisp, the Group Lead Engagement Partner (and Senior Statutory Auditor), attended each Board Audit Committee and Board Risk Committee for Barclays Bank PLC and at least one Board Audit Committee for Barclays Bank Europe, and the Intermediate Holding Company (IHC) covering Barclays Capital Inc. and Barclays Bank Delaware. |
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8. OTHER INFORMATION IN THE ANNUAL REPORT
The directors are responsible for the other information presented in the Annual Report together with the financial statements. Our opinion on the financial statements does not cover the other information and, accordingly, we do not express an audit opinion or, except as explicitly stated below, any form of assurance conclusion thereon.
| ALL OTHER INFORMATION | |
| Our responsibility Our responsibility is to read the other information and, in doing so, consider whether, based on our financial statements audit work, the information therein is materially misstated or inconsistent with the financial statements or our audit knowledge. | Our reporting Based solely on that work we have not identified material misstatements or inconsistencies in the other information. |
| STRATEGIC REPORT AND THE DIRECTORS’ REPORT | |
| Our responsibility and reporting Based solely on our work on the other information described above we report to you as follows: ・ we have not identified material misstatements in the strategic report and the directors’ report; ・ in our opinion the information given in those reports for the financial year is consistent with the financial statements; and ・ in our opinion those reports have been prepared in accordance with the Companies Act 2006. | |
| OTHER MATTERS ON WHICH WE ARE REQUIRED TO REPORT BY EXCEPTION | |
| Our responsibility Under the Companies Act 2006, we are required to report to you if, in our opinion: ・ adequate accounting records have not been kept by the Parent Company, or returns adequate for our audit have not been received from branches not visited by us; or ・ the Parent Company financial statements are not in agreement with the accounting records and returns; or ・ certain disclosures of directors’ remuneration specified by law are not made; or ・ we have not received all the information and explanations we require for our audit. | Our reporting We have nothing to report in these respects. |
9. EUROPEAN SINGLE ELECTRONIC FORMAT (ESEF)
Barclays Bank PLC has prepared its consolidated financial statements, which comprise the consolidated income statement, consolidated statement of comprehensive income, consolidated statement of changes in equity, consolidated balance sheet, and consolidated cash flow statement and the related notes, in ESEF. The requirements for this format are set out in the Commission Delegated Regulation (EU) 2019/815 with regard to regulatory technical standards on the specification of a single electronic reporting format (“the ESEF Regulation”).
The Directors are responsible for preparing the financial statements in accordance with the ESEF regulation. We were engaged by Barclays Bank PLC to report on whether the consolidated financial statements are prepared, in all material respects, in accordance with the ESEF regulation.
We have examined the consolidated financial statements in order to determine whether the consolidated financial statements of the Group as at 31 December 2024 have been prepared in compliance with the relevant requirements in the ESEF Regulation that are applicable to financial statements. This relates to financial statements prepared in a valid xHTML format, and the XBRL markup of the consolidated financial statements using the core taxonomy and the common rules on markups specified in the ESEF Regulation.
In our opinion the consolidated financial statements of Barclays Bank PLC as at 31 December 2024, identified as bbplc-2024-12-31 have been prepared, in all material respects, in compliance with the requirements of the ESEF Regulation.
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10. RESPECTIVE RESPONSIBILITIES
Directors’ responsibilities
As explained more fully in their statement set out on page 33 the directors are responsible for: the preparation of the financial statements including being satisfied that they give a true and fair view; such internal control as they determine is necessary to enable the preparation of financial statements that are free from material misstatement, whether due to fraud or error; assessing the Group and Parent Company’s ability to continue as a going concern, disclosing, as applicable, matters related to going concern; and using the going concern basis of accounting unless they either intend to liquidate the Group or the Parent Company or to cease operations, or have no realistic alternative but to do so.
Auditor’s responsibilities
Our objectives are to obtain reasonable assurance about whether the financial statements as a whole are free from material misstatement, whether due to fraud or error, and to issue our opinion in an auditor’s report. Reasonable assurance is a high level of assurance, but does not guarantee that an audit conducted in accordance with ISAs (UK) will always detect a material misstatement when it exists. Misstatements can arise from fraud or error and are considered material if, individually or in aggregate, they could reasonably be expected to influence the economic decisions of users taken on the basis of the financial statements.
A fuller description of our responsibilities is provided on the FRC’s website at www.frc.org.uk/auditorsresponsibilities.
The Company is required to include these financial statements in an annual financial report prepared under Disclosure Guidance and Transparency Rule 4.1.17R and 4.1.18R. This auditor's report provides no assurance over whether the annual financial report has been prepared in accordance with those requirements.
11. THE PURPOSE OF OUR AUDIT WORK AND TO WHOM WE OWE OUR RESPONSIBILITIES
This report is made solely to the Company’s members, as a body, in accordance with Chapter 3 of Part 16 of the Companies Act 2006. Our audit work has been undertaken so that we might state to the Company’s members those matters we are required to state to them in an auditor’s report and for no other purpose. To the fullest extent permitted by law, we do not accept or assume responsibility to anyone other than the Company and the Company’s members, as a body, for our audit work, for this report, or for the opinions we have formed.
Stuart Crisp
(Senior Statutory Auditor)
for and on behalf of KPMG LLP, Statutory Auditor
Chartered Accountants
15 Canada Square London
E14 5GL
12 February 2025
(※)上記は、監査報告書の原本に記載された事項を電子化したものであり、その原本は本書提出会社が別途保管しております。