| 【表紙】 | |
|---|---|
| 【提出書類】 | 有価証券報告書 |
| 【根拠条文】 | 金融商品取引法第24条第1項 |
| 【提出先】 | 関東財務局長 |
| 【提出日】 | 2023年6月13日 |
| 【事業年度】 | 自 2022年1月1日 至 2022年12月31日 |
| 【会社名】 | ナティクシス (Natixis) |
| 【代表者の役職氏名】 | アジア太平洋コーポレート・バンキングおよびインベストメント・バンキング部門主席執行役員 ブルーノ・ル・サン (Bruno Le Saint, Chief Executive Officer, Corporate & Investment Banking, Asia Pacific) |
| 【本店の所在の場所】 | フランス、75013 パリ市プロムナード・ジェルメーヌ・サブロン7番地 (7, promenade Germaine Sablon, 75013 Paris, France) |
| 【代理人の氏名又は名称】 | 弁護士 黒 田 康 之 |
| 【代理人の住所又は所在地】 | 東京都千代田区大手町一丁目1番1号 大手町パークビルディング アンダーソン・毛利・友常法律事務所外国法共同事業 |
| 【電話番号】 | 03-6775-1000 |
| 【事務連絡者氏名】 | 弁護士 井 上 貴 美 子 同 山 橋 信 也 同 今 枝 泰 郎 同 石 山 夏 穂 同 中 川 佳 直 同 酒 寄 里 彩 |
| 【連絡場所】 | 東京都千代田区大手町一丁目1番1号 大手町パークビルディング アンダーソン・毛利・友常法律事務所外国法共同事業 |
| 【電話番号】 | 03-6775-1840 |
| 【縦覧に供する場所】 | 該当事項なし |
| (注) 1. | 別段の記載がある場合を除き、本書に記載の「ユーロ」、「€」または「EUR」は欧州経済通貨同盟に参加している欧州連合(以下「EU」という。)の加盟国の統一通貨を、「米ドル」はアメリカ合衆国の法定通貨を、「円」または「日本円」は日本国の法定通貨を指すものとする。本書において、別段の記載がある場合を除き、便宜上記載されている日本円への換算は、1ユーロ=147.35円の為替レート(2023年4月21日現在の株式会社三菱UFJ銀行の対顧客電信直物売買相場仲値)により計算されている。 |
| 2. | 本書において、文脈上別段の記載または解釈がなされる場合を除き、「当行」および「ナティクシス」は、ナティクシスを、「当行グループ」はナティクシスおよびその連結子会社を指す。 |
| 3. | 本書において、文脈上別段の記載または解釈がなされる場合を除き、「Groupe BPCE」は、Groupe BPCEを指す。Groupe BPCEは、Banques PopulairesおよびCaisses d'Epargneの2大ブランドを有するフランスの銀行グループである。Groupe BPCEは主にBanques Populairesの14の銀行、15のCaisses d'Epargne、ナティクシス、Crédit Foncier、Banque PalatineおよびBPCE Internationalで構成される。 |
| 4. | 本書中の表で計数が四捨五入されている場合、合計は計数の総和と必ずしも一致しない。 |
| 5. | 将来予測に関する記述 本書に含まれる記載は、将来予測に関する記述を含んでいる。「信じている」、「意図している」、「予想している」、「考えている」、「見積もっている」、「予測している」、「~の可能性がある」、「計画している」、「~であろう」、「企図している」、「期待している」、「目的としている」、「将来」および「~に違いない」といった用語ならびにこれらに類似する表現は、将来予測に関する記述であることを明確にすることを意図している。これらの将来予測に関する記述は、将来の事象に関する本書の日付現在の当行の予想および仮定に基づくものである。 かかる将来予測に関する記述は、リスク、不確実性その他実際の結果と将来予測に関する記述において明示または黙示される記述との相違を生じさせる要因による影響を受ける。 |
第一部 【企業情報】
第1 【本国における法制等の概要】
1 【会社制度等の概要】
(1)【提出会社の属する国・州等における会社制度】
当行は株式会社(Sociét**é Anonyme(SA))の形態をとるフランスの有限責任会社である。
フランスの有限責任会社として、当行はフランス商法(Code de commerce)第2編の第L.225-1条以下に従う(下記「以下の記載は、当行を含む株式会社に適用されるフランス商法の主要な規定の概略である。」を参照のこと。)。金融機関として、当行はフランス通貨金融法典(code monétaire et financier)の第L.511-1条以下および第L.531-1条以下に従う。
以下の記載は、当行を含む株式会社に適用されるフランス商法の主要な規定の概略である。
定款は株式会社の準拠する根本規則を定めた文書である。定款には特に株式会社の商号、存続期間、登録事務所の所在地、企業目的、資本金の額および株式の譲渡性についての一切の制限を定めることを要する。
a) 資本金
2009年4月1日以降(2009年1月22日付指令番号2009-80に従い)株式会社の法定最低資本金は37,000ユーロで、1株当たりの額面金額について法律上の制約はない。株式には、普通株式と優先株式のような異なる種類を設けることができる。優先株式とは、議決権の有無にかかわらず、優先的配当または清算に関する権利等、普通株式に対する優先的な権利を持つすべての株式をいう。フランス法上、議決権のない優先株式(actions de préférence sans droit de vote)が株式会社の資本金全体に占める割合は、50%を超えることができない。
b) 株式の様式、所有および譲渡
従来の意味における無記名式株式の概念、すなわち会社がその無記名式株式の株券を発行し、かかる株券の所有者は株券を引き渡すことにより第三者に当該株式を譲渡することができ、またかかる株券を発行会社に呈示することにより株券に表章された権利を会社に対して行使することができるという概念は、フランスではもはや存在しない。記名式であれ、無記名式であれ、株式の所有権は、もはや株券によってではなく、記名式株式(titres en nominatif pur)の場合には、会社の株主名簿への登録によって、無記名式株式(titres au porteur)または管理登録株式(titres en nominatif administr**é)の場合には、実質株主が承認仲介機関において保有する個々の口座への記帳によって表章される。所有権またはその譲渡は、記名式株式の場合には会社により、管理登録株式または無記名式株式の場合には承認仲介機関により発行される証明書によって証明される。
当行の定款には、株式譲渡を制限する条項はない。
c) 株式取得
会社は、株主による事前の授権を条件として、その資本金の10%を上限に自己株式を取得することができる。フランス商法は次のような株式の会社間の相互保有を制限している。すなわち、もしある会社が他の会社の株式を10%以上直接所有している場合、当該他の会社は前者の会社の株式を所有することができない。さらに、もしある会社が直接的にもしくはその子会社またはその支配する会社を通じて間接的に自己株式を支配している場合、それらの株式については、当該会社の株主総会において議決権の行使が認められない。
d) 株主の責任は所有株式の額面金額を限度とする。
e) 資本金の変更
増資
フランス商法の規定に基づき、当行の資本金は、取締役会からの提案を受けた臨時株主総会における株主の承認を得たうえでのみ増加させることができる。増資は、以下の方法により実施することができる。
・株式の追加発行
・発行済株式の額面金額の増加
有価証券の追加発行による増資は、以下の一つまたは複数の方法により実施することができる。
・現金を対価とする方法(換金可能な対価および当行に対する債権を含む。)
・現物出資資産を対価とする方法
・合併または会社分割による方法
・資本へのアクセスを可能にする譲渡可能証券に付与された権利の行使による方法
・利益、準備金もしくは資本剰余金の資本組入れによる方法
・様々な条件に従い、当行が負う債務を弁済するために行う方法
準備金、利益および/または資本剰余金の資本組入れによる増資を決定するには、定時株主総会に適用される定足数および多数決要件に従い開催された臨時株主総会における承認が必要である。株式の額面金額の増加により実施される増資は、準備金、利益または資本剰余金の資本組入れにより実施される場合を除き、株主の全員一致による承認が必要である。その他のすべての増資は、通常の定足数および多数決要件に従い開催された臨時株主総会における承認が必要である。
当該増資が株主により承認された場合、株主は、当該増資を実施する権限を取締役会に委託することができる。取締役会は、かかる権限をさらに最高経営責任者に委託することができる。
減資
フランス商法に基づき、当行の資本金を減少するには、臨時株主総会において議決権を行使する資格を有する株主による承認が必要である。資本金は、発行済株式の額面金額の減少または発行済株式数の減少のいずれかにより減少させることができる。発行済株式数は、株式の交換または株式の買戻しおよび消却により減少させることができる。各種類の株式の株主は、影響を受ける各株主が別途合意しない限り、同等に扱われなければならない。
当該減資が株主により承認された場合、株主は、当該減資を実施する権限を取締役会に委託することができる。
優先的新株引受権
フランス商法に基づき、当行が資本金に影響を及ぼす(発行時であるかその後であるかを問わない。)株式または有価証券を発行する場合、現在の普通株式の株主は、比例計算による、かかる有価証券の優先的引受権を有する。かかる優先的新株引受権により、当行は、現在の普通株式の株主を優先的に扱うことが求められる。かかる権利により、これを有する個人または団体は、当行の資本金を増加することのできる有価証券が発行される場合に、これを現金により引き受けることができる。優先的新株引受権は、特定の募集に係る申込期間中に譲渡することができる。
特定の募集に係る優先的新株引受権は、臨時株主総会における議決権のある株式の3分の2の多数票を有する株主の決議により、放棄することができる。取締役会およびその独立法定監査人は、フランス法により、優先的新株引受権を放棄する提案を明確に示した報告書を提出する必要がある。放棄を行う場合、有価証券の発行は法律で定められた期間内に完了しなければならない。
普通株式の株主はまた、その選択により、特定の募集に関する自身の優先的新株引受権を放棄したい旨当行に通知することができる。
普通株式の株主は、限定された期間において、普通株式の既存株主に対して、新規の有価証券を引き受けるための譲渡不能な優先権を与えることを臨時株主総会で決定することができる。
f) 株式払込請求および株式の失権
株式払込請求
フランス法上、株式会社(Sociét**é Anonyme(SA))として組織された会社は、以下の条件に従い、引受け時に全額の払込が行われない株式を発行することができる。
・当該会社の設立時に現金により引き受けられた株式は、その額面価額の少なくとも50%が払い込まれなければならない。
・増資により現金で支払われた株式は、その額面価額の少なくとも4分の1が払い込まれなければならない。
いずれの場合にも、残高は、会社の登記または増資から5年以内に一括または分割で支払われなければならない。
定款により明示的に認められていない場合、当該会社は、その授権機関により決定された分割払いの事前支払いを株主より受け入れることを要しない。
また、配当受領権は、株主がその引き受けた株式の支払金を当該会社の授権機関が定めた期間内に支払わなかった場合にのみ停止される。
株式が額面金額を超えた価格で発行されるときは、かかるプレミアムは発行時に全額払い込まれることを要する。
株式の失権
フランス法上、株主が取締役会の要求する方法および日時による分割払いを行わなかった場合、以下の結果が生じる。
・取締役会が定めた当該分割払いの支払日以降、未払いの金額に対して、適用ある法定金利による利息が付される。
・会社が損失を被った場合、当該株主は損害賠償の責任を負う可能性がある。
・当該株主に対して正式な通知が送付されてから30日が経過した後においても当該分割払い金が支払われていない場合、当該分割払い金が支払われていない株式による、株主総会への出席権および議決権の付与が停止される。かかる株式に付随する議決権は、株主総会における定足数および多数決に算入されないものとする。
このような株式に付随する配当受領権および優先的新株引受権は、一時的に停止される。元本および利息の全額支払いの後、当該株主は、未受領の配当がある場合にはその支払いを要求することができる。しかしながら、当該株主は、申込期間の終了後に当該優先的新株引受権を行使することはできない。
g) 経営および運営
フランス法上、株式会社の株主は2種類の経営制度を選択することができる。すなわち、最高経営責任者を伴う取締役会の制度、または業務執行役員会と監督委員会の制度である。
(ⅰ) 取締役会および最高経営責任者
取締役会(Conseil d'administration)は3名以上18名以内の取締役からなる。また、吸収合併または新設合併の場合、取締役の数を暫定的に最高24名まで増加することができる。取締役はフランス人もしくは外国人または法人でもよいが、取締役として選任された法人の場合はその常任代表者として自然人1名を指名しなければならない。
2009年1月1日以降、定款に別段の定めがある場合を除き、取締役会構成員が会社株式を1株以上保有しなければならないとする要件はない。
2011年1月27日以降、法律により、会社の取締役会における女性の構成員の最低人数が定められている。この法律に従い、取締役会には、2014年1月1日以降に開催される最初の定時株主総会までに少なくとも20%、2017年1月1日以降に開催される最初の定時株主総会までに少なくとも40%の女性を含めなければならない。
取締役会構成員は最長任期6年で株主により選任され、定款に別段の定めがない限り、(定款に定めがある場合はその年齢制限の範囲内で)何度でも再任されることができる。取締役は、株主により事前の通知、理由または補償なしに解任され得る。
取締役会は会社の活動の方向性を決定し、その実行を確保する。取締役会は、株主総会に明示的に与えられた権限に従い、また会社の目的の範囲内で会社の適切な運営に関する一切の問題を取り扱い、会社に関する事項を協議によって決定する。取締役会はその任務の遂行に必要なすべての文書および情報を与えられる。
審議を有効とするためには、少なくとも半数の取締役が実際に審議の場に出席する必要がある。取締役会の決議は、出席取締役または委任状により代理された取締役の多数決により決せられる。可否同数の場合は、定款に別段の定めがない限り、取締役会会長(Président du Conseil d'Administration - PCA)が決定権限を有する。
取締役会会長は取締役会の構成員の中から同構成員によって選任される。取締役会会長は取締役会の業務を調整および監督し、株主総会にこれを報告する。取締役会会長は会社の企業組織が正常に機能していることを確認し、特に他の取締役会構成員がそれぞれの任務を遂行できることを確保する。
取締役会は、会社の経営管理を組織化する方法を決定する。会社の経営管理は、取締役会会長が、または取締役会に選任された最高経営責任者(directeur général)の肩書を有する者が、自らの責任で担当することができる。
最高経営責任者は、すべての状況において会社を代表して行為をする幅広い権限を与えられている。最高経営責任者は、会社の目的の範囲内で、かつ、法が明示的に株主総会または取締役会に与えた権限に従って、その権限を行使する。
最高経営責任者は、第三者との関係で会社を代表する。会社は、第三者が、当該行為が会社の目的の範囲外であることを知っていたこと、または定款の公表だけではかかる証明をするのに十分でないと思われる場合は知っていたはずであることが証明されない限り、会社の目的の範囲外の最高経営責任者の行為によっても拘束される。
2016年12月9日以降、「サパン2」法により、500名超の従業員を雇用し、100百万ユーロを超える売上高を有するフランス企業の最高経営責任者に対し、腐敗および斡旋収賄の防止のため、フランス国内外の会社およびその子会社に適用されるコンプライアンス・プログラムの実施が義務付けられた。
取締役会は最高経営責任者の権限を制限することができるが、この制限は第三者に対しては効力を有しない。
最高経営責任者は、取締役会により選任され、取締役会によりいつでも解任され得る。
取締役会は、最高経営責任者の提案により、最高経営責任者代理(directeur général délégu**é)の肩書で最高経営責任者を補佐する責任を負う者を5名まで選任することができる。取締役会は、最高経営責任者の提案により、いずれの最高経営責任者代理も解任することができる。
取締役会は、最高経営責任者の同意を得て、最高経営責任者代理に与えられる権限の範囲および期間を決定する。ただし、最高経営責任者代理は、第三者との関係においては、最高経営責任者と同一の権限を有するものとする。
(ⅱ) 業務執行役員会および監督委員会
本制度の下で会社は監督委員会(Conseil de surveillance)の監督下にある業務執行役員会(Directoire)により経営される。
監督委員会は3名以上18名以内の監事から構成され、監事にはフランス人もしくは外国人または法人がなることができ、最長任期6年で株主により選任される。ただし、何度でも再任されることができる。監事は定時株主総会で理由を示されることなく解任され得る。法人が監事になっている場合は、その法人は自然人1名をその常任代表者として定めなければならない。各監事は、定款に定めがある場合に限り、会社の株式を一定数保有しなければならない。監督委員会に関係する規定の大部分は、取締役会に適用されるものと同様であるが、監督委員会は業務執行役員会を単に監督するのに対して取締役会は経営機能を有する点が異なる。
業務執行役員会は、2名以上5名以内の構成員からなり、その構成員は自然人であることを要し、監督委員会により選任されるが、構成員は、定款に別段の定めのある場合を除き、株主である必要はない。資本金が150,000ユーロ未満の株式会社の業務執行役員会は1名の構成員を有するだけでよい。この場合、当該構成員は単独最高経営責任者(directeur général unique)と呼ばれる。業務執行役員会の構成員の任期は、定款に定めがなければ4年、定めがあるときは最低2年で、かつ最長6年である。業務執行役員会の権限は広範で、会社の目的ならびに監督委員会および株主総会に法律上留保された決定によってのみ制約を受ける。最高経営責任者に対する腐敗防止に関する規則は、業務執行役員会に対しても同様に適用される。業務執行役員会の権限に加えられた制限は会社内部では拘束力を有するが、第三者に対してその制限をもって対抗することはできない。業務執行役員会によりなされる経営上の決定に関する規則は定款に定められる。業務執行役員会は合議制の経営機関である。業務執行役員会の構成員1名は監督委員会により会社を代表すべきことを定められる。このように選定された者は業務執行役員会会長の肩書を有する。
2012年1月27日以降、取締役会の構成に適用される女性構成員に関する規則と同様の規則が監督委員会に適用される。
業務執行役員会は、四半期ごとの営業報告書を監督委員会に提出することとなっている。業務執行役員会の構成員は監事を兼ねることができない。業務執行役員会の構成員は、定時株主総会および定款で定められている場合において監督委員会により解任され得る。業務執行役員会の構成員が正当な理由なく解任された場合、当該構成員には損害賠償の請求を行う権利が認められている。
取締役の契約上の利益
フランス法に基づき、直接または間接的に利害関係のある者は、自身または自身と関係のある事業体と当行との間で直接または間接的に締結される契約を認識した場合、直ちに取締役会に報告しなければならない。かかる契約は、通常の業務において締結された通常の条件での取引を除き、関連当事者間取引(conventions réglementées)と呼ばれ、取締役会による事前の同意および次の株主総会における事後承認を得なければならない。取締役会による事前承認は正当な動機に基づいたものでなければならず、とりわけ取引に係る経済的な条件を考慮しなければならない。承認された関連当事者間の取引は効力を有する限り、各会計年度において取締役会により再審査される。直接または間接的に利害関係のある者は、かかる取引の事前または事後の承認(場合による。)のために取締役会または年次株主総会に提示された議題についての審議および投票に参加することができない。当該利害関係者は、フランスの裁判所の最終的な管理の下で、関連当事者間取引が通常の条件でかつ通常の業務において行われたか否かを決定する責任を有する。
フランス法上、通常の業務において締結された通常の条件でない関連当事者間取引は、最終的に、かかる取引に関する法定監査人または取締役会会長の特別報告書が提供された後の年次株主総会(またはこれに関して開催されたその他の定時株主総会)に出席し、またはこれに代理出席した株主による投票の過半数により承認されなければならない。利害関係者はかかる投票に参加することができず、その有する株式は、当該投票に係る定足数および多数決の計算において算入されない。ただし、フランス法に基づき、かかる関連当事者間取引は、取締役会の承認を得た場合には有効となる。かかる取締役会の事前承認がない場合、次の株主総会において承認されない限り、当行にとって不利益ないかなる契約も無効であると宣言することができる。利害関係者はまた、民事責任を負う。一度取締役会により正式に承認されると、(不正行為として失効させられない限り)関連当事者間取引は有効で、次回の年次株主総会において承認されなかったとしても、第三者に対する効力を有し続ける。利害関係者および(必要な場合には)その他の取締役は、この場合、かかる取引の結果当行が被った損失に対して責任を負う。
フランス法上、取締役は、自身の取締役としての選任および職務の終了に関して株主総会に提示された議題について、議決権を行使することができ、また定足数に含めることができる。
フランス法に基づき、取締役は、通常の条件での通常の商慣習による取引を除き、当行によって提供された融資、融資類似の取引、保証またはその他の信用供与から直接または間接的に個人的な利益を得ることを禁止されている。
かかる規則は業務執行役員会および監督委員会にも準用され、関連当事者間取引は事前承認を得るために監査役会に提示される。
法定監査人
株式会社は、法定の指定基準を超えている限りは1名以上、会社が持株会社であり、連結会計表示の義務がある場合には2名以上の法定監査人を置かなければならない。法定監査人は、取締役会、監督委員会または株主の提案を受けて株主総会において指名される。法定監査人は、特に会社勘定を監査する法的任務を有する。法定監査人は、その任務を報告書に詳述し、かかる勘定が会社の状態に関する真実かつ公正な見解を示しているかについての見解を述べ、これを証明する。
法定監査人に関する詳細については、下記「h) 株式に付与された権利-(ⅳ) 法定監査人」を参照のこと。
h) 株式に付与された権利
(ⅰ) 株主総会
株主は、総会を通じて会社に対する支配権を行使する。
総会には定時・臨時の2種類がある。
定時株主総会
定時株主総会は、少なくとも毎年1回、財務書類を承認するために事業年度末から6ヶ月以内(銀行については5ヶ月以内)に開催されなければならない。その他の定時株主総会は、定款を変更する場合を除き、あらゆる事項について必要とされる場合に開催することができる。以下の事項は定時株主総会による決議を必要とする。
・取締役の選任、変更または解任
・取締役の報酬の原則および基準の承認
・最高経営責任者の報酬の承認
・独立法定監査人の選任
・年次決算の承認
・配当の宣言または株式による配当支払いの承認
・当行、その取締役、執行役員(すなわち、最高経営責任者および最高経営責任者代理)または大株主を当事者とする一定の取引の承認
定時株主総会の第1回招集の場合の定足数は、資本の20%を有する株主が出席し、または代理出席することにより充足される。第2回招集については定足数の要件はない。承認のためには、出席または代理出席した株主による過半数の賛成投票(代理投票を含む。)を要する。
臨時株主総会
臨時株主総会のみが定款を変更する権限を有する。利益準備金、準備金または資本剰余金の資本組入れは、臨時株主総会で承認されるが、その定足数および多数決要件は定時株主総会の場合と同じである。その他のすべての決議については、定足数は少なくとも第1回招集で資本の25%または第2回招集で20%を有する株主が出席し、または代理出席することにより充足される。承認のためには、出席または代理出席した株主の3分の2の多数の賛成投票(代理投票を含む。)を要する。定款により数種の株式が定められている場合は、全株主に適法に通知された臨時株主総会の承認がなければこれら数種の株式の権利内容に変更を加えることができない。さらに、関係する種類の株式の株主の特別総会により当該決議が承認されなければならない。
(ⅱ) 配当および準備金
配当および利益処分は株主により承認されなければならない。定款に別段の記載がある場合を除き配当金の支払いについて制限はないが、配当は分配可能利益を上回ることはできない。さらに、各年、純利益の最低5%は、発行済株式の資本金の10%に達するまで法定準備金に組み入れることを要する。定款により第1順位配当を設けることができる。法定監査人が意見を述べた最終または中間貸借対照表により、利益が減価償却、準備金および適用ある場合は繰越損失による調整後の中間配当の額以上であることが示される場合には、会社は中間配当を支払うこともできる。取締役会(または業務執行役員会)は、中間配当の支払い、その金額および支払日について決定する。
(ⅲ) 法定監査人
会社の財務書類は、非常に広い調査権限を有する1名または複数名の法定監査人により監査され得る。かかる法定監査人は定時株主総会において株主より選任され、任期は6事業年度とする。法定監査人は当該会社と共通の利益を有してはならない。
(ⅳ) 清算
会社の清算の場合は、全負債および清算費用支払い後の残余金は、株主(議決権証券保有者を除く。)の間で分配される。
(2)【提出会社の定款等に規定する制度】
以下の記載は、フランス法の一定の条項における本書提出日現在までの当行の定款の規定の要約である。かかる当行の要約された情報に関する記載は完全なものでなく、そのすべてにつき当行の定款を参照することが必要である。定款は2022年11月8日の取締役会会議で最終修正された(2022年12月1日に効力を発する。)。
当行の企業目的(定款第2条)
当行のフランスおよびその他の構成国における企業目的は、以下のとおりである。
・銀行法の意味するところのあらゆる銀行業務およびそれに付随する事業の実施;
・フランス通貨金融法典に定められているところのあらゆる投資サービスの提供;
・特別な契約の一環として、フランス国家から経済金融分野において委任される任意のミッションの遂行;
・あらゆる仲介業務の実施;
・上記活動に直接的または間接的に関連する企業、グループまたは団体への資本参加;
・ならびにあらゆる民事および商事取引の実行。
株式
(a) 資本金(定款第3条)
当行の資本金は5,894,485,553.60ユーロとし、1株当たり額面金額1.60ユーロの当行の普通株式3,684,053,471株からなり、そのすべてが全額払込済である。
(b) 株式の様式(定款第4条)
当行の株式は、記名式で保有することが強制されている。
株式は自由に譲渡することができる。株式は株主名簿に登録し、現行の法令で定める条件と方法に従って口座間振替で譲渡を行う。
(c) 株式の不可分性(定款第5条)
株式は当行に対して不可分とする。共同所有者は、当行に対してその中の1人または株主以外の1人の受任者を自らの代表者としなければならない。
(d) 株式に付着する権利と義務(定款第6条)
優先株がある場合に優先株に付与される権利を除き、各株式は、会社資産の所有権の範囲で、発行済の株式数に比例する1個の持分を受ける権利を与える。
株主は自らの出資の範囲内においてのみ損失を負担する。
株式に付着する義務と権利とは株券に付随する。株式の所有は、法律上当然に、当行の定款および株主総会の決議に従うことを意味する。
経営
(a) 取締役会(定款第8条および第10条)
(ⅰ) 取締役会の構成
当行は、法律で定める合併の場合における例外規定に従い、3人以上18人以内で構成される取締役会により運営される。
取締役は定時株主総会によって選任される。ただし、死亡または辞職により、単数または複数の取締役の職に欠員が出た場合は、次回の株主総会で追認されることを条件として、それぞれの前任者の任期の残存期間を任期として取締役会による補欠の選任を行うことができる。
現行の規則に従って、従業員株主の所有する資本金の割合が法律で規定される上限を超えたことが明らかになった場合、従業員貯蓄基金の理事会によって、このために指名された候補者の中から1人の取締役が定時株主総会で選任される。このように選任された取締役は、本条第1項に規定される取締役の員数制限の計算には考慮されない。
このように選任された取締役は、取締役会の構成員であり、投票権を有する。かかる取締役は、当行の他の取締役と同様の権利と義務を有するものとする。
70歳を上回る取締役の人数が現職の取締役全体の3分の1を超えることがあってはならない。この割合に達した場合、次回の定時株主総会終了後に最年長の取締役が辞任する。
取締役の任期は4年とし、再任可能とする。取締役の任期は、取締役の任期が満了する年に開催され、過年度の決算承認が行われる定時株主総会の終結時に終了する。
(ⅱ) 取締役会の会議
取締役会は、取締役会長による招集により、本社または招集通知(電子メールにより送付することができる。)に示される他の場所において、当行の利益および法令の規定により必要が生じた場合に随時開催される。
取締役会長はまた、取締役の3分の1以上または最高経営責任者による要請がある場合、特定の議題に基づいて取締役会を招集することができる。取締役会長は、かかる方法による要請に従うものとする。
(b) 取締役会長および最高経営責任者(定款第9条、第14条および第15条)
(ⅰ) 取締役会長
取締役会は、取締役会長(自然人に限る)を互選で選出する。取締役会長の任期は取締役の任期とし、再任可能とする。
取締役会は取締役会長の報酬を決定する。
取締役会は、取締役会長の提案により、1人または複数の副会長を互選で選出することができる。
取締役会長の任期は、遅くとも取締役会長が65歳に達した過年度の決算承認が行われる定時株主総会の終結時に終了する。
取締役会長は取締役会の会議を招集しなければならない。取締役会長は、会議を計画および開催し、これを株主総会に報告する。
取締役会長は、会社組織の円滑な機能、特に取締役による任務の遂行状況に対する責任を持つ。
(ⅱ) 執行役員
A 最高経営責任者
取締役会は、最高経営責任者を取締役の中または取締役以外の者から任命することができる。
最高経営責任者は、いかなる状況においても当行の名で行為する広範な権限が与えられる。最高経営責任者は、当行の目的の範囲内で、法令により明示的に株主総会および取締役会に付与される権限ならびに内規により定められた規定および制限に従って、その権限を行使する。最高経営責任者は第三者に対して当行を代表する。
取締役会は、最高経営責任者の報酬および任期を決定する。かかる最高経営責任者が取締役を兼任している場合は、最高経営責任者としての任期は取締役としての任期を超えてはならない。
最高経営責任者は、取締役会によっていつでも解任することができる。
取締役会は、最高経営責任者の権限を制限することができる。ただし、かかる権限の制限は、第三者に対抗することができない。
最高経営責任者は、その他の者に代理される権利を有しているかどうかを問わず、その権限の一部を自ら選択する代表者に委任することができる。
B 最高経営責任者代理
最高経営責任者の提案により、取締役会は、最高経営責任者代理の肩書きにおいて最高経営責任者を補佐する責任を負う1人から5人の自然人を取締役の中または取締役以外の者から選出し、任命することができる。
取締役会は、最高経営責任者代理に与える権限の範囲および期間を、最高経営責任者の同意をもって決定する。最高経営責任者代理は、第三者に関して最高経営責任者と同様の権限を有する。
(c) 監査人(定款第17条)
定時株主総会は、1人または複数の監査人を選任することができる。
監査人の任期は4年とする。監査人の任期は、その任期が満了する年に開催され、前事業年度の決算承認が行われる定時株主総会の終結時に終了する。監査人は再任可能とし、株主総会は監査人を解任することができる。
監査人は、取締役と同一の情報を受け取り、すべての取締役会の会合に招集され、諮問的な立場で取締役会に参加するものとする。
取締役会は、その直後に開催される株主総会で追認されることを条件として、監査人を仮に選任することができる。
監査人は報酬を受け取ることができる。その金額は取締役会が決定する。
株主総会
(a) 株主総会(定款第19条)
株主の決議は定時または臨時の株主総会で行う。
(b) 株主総会の通知(定款第20条)
株主総会は取締役会が招集を行う。取締役会が招集しない場合は、現行の規則で定める条件に従ってこれを行う。
(c) 参加許可および委任状(定款第21条)
株主総会は必要な株式の払込を行ったすべての株主で構成される。
株主総会への出席権を得るためには、株主総会の2営業日前の午前零時(パリ時間)(D-2)までに、当行が保有する記名式株式の株主名簿または共有電子登録システムに株式が登録されていなくてはならない。
法令の規定で定められた条件に従って、株主はいつでも他の株主、配偶者またはシビルパートナーを株主総会へ出席させることができる。
法令の規定で定める条件に従って、株主は、郵送投票または委任状によって投票を行うことができる。
取締役会は、現行の法令で規定される条件に従い、テレビ会議または本人確認が可能な電磁的方法により、株主を株主総会に出席させ、また、投票させることができる。取締役会が特定の株主総会についてこの選択権の行使を決定した場合、かかる決定は招集通知に記載される。取締役会の裁量により、テレビ会議または上記記載のその他の電磁的方法のいずれかにより株主総会に出席する株主は、定足数および過半数を計算するうえで出席したものとみなされる。
このように株主総会前に株主の特定が可能な電磁的方法により行われた委任状または投票、および発行される受領通知は、書面による取消不能な表明としてみなされ、すべての当事者を拘束するものとする。株主総会の2営業日前の午前零時(パリ時間)までに株式が譲渡された場合には、当行はこれを受けて、その日時までに行われた委任状または投票を無効にするまたは変更する(場合による。)ことが明記されている。
(d) 議決権(定款第24条)
株式に付随する議決権は、それが表す株式資本の量に比例し、1株につき1票の議決権を有する。
当事業年度の利益-配当(定款第32条)
法令の定めるところにより、前期繰越損失を控除した各事業年度の最終利益のうち少なくとも5%が法定準備金として留保されるものとする。かかる規定は、当該準備金が資本金の10分の1に達した場合には適用されなくなるが、いかなる理由においても当該準備金がかかる最低要件を下回った場合は再びこの留保が再開される。
利益残高は、繰越利益とともに、取締役会の提案による次期繰越、準備金の積み増しもしくは一部または全額の分配のいずれかの方法により、法律により認められる範囲内で定時株主総会が自由に処分することが可能な分配可能利益を構成する。
定時株主総会は、また、繰越利益または株主総会が自由に処分できる準備金から留保した額を分配する決定を行うこともできる。この場合、当該決定に、使用する準備金の勘定科目について明示しなければならない。
定時株主総会決議により、分配配当金の全額または一部について、現金による配当または株式による配当のいずれかを選択するオプションを与えることができる。株式配当の場合は、適用法令の規定に従って、当行の株式を分配することにより配当金の支払いを行う。
取締役会は、法律により認められる範囲内で、現金配当または株式配当のいずれかによる中間配当を実施する決定を行うことができる。
株主総会(または中間配当の場合は取締役会)は、配当金、中間配当、準備金、プレミアムまたは繰越利益の分配の全額または一部を、金融証券を含む現物資産の交付により行うことを決定できる。いかなる場合も、株主総会は、単位未満株式の権利を譲渡または移転することができないものとする決定を行うことができる。特に、株主が配当を受領する権利を有する株式が配当に用いられる測定単位の整数と一致しない場合、株主は、当該株式数を越えない最大の測定単位の整数に、差額の現金支払いまたは株主総会(または中間配当の場合は取締役会)で規定された条件に従って譲渡することができる測定単位の端数に対する権利のいずれかを追加して受け取るとする決定を行うことができる。
年間配当金の支払いは、事業年度末日から9ヶ月以内の取締役会の定める時期に実施する。
解散-清算(定款第34条)
当行の存続期間の満了または早期解散の場合は、株主総会は、取締役会の提案および現行の法律の要件に基づき、清算の方法を決定し、1人または複数の清算人を選任し、その権限を定める。
2 【外国為替管理制度】
(1) 株式の所有
本書の日付現在、フランス通貨金融法典第L.151-1条に従い、フランスおよび外国との間の外国為替取引は原則として自由である。しかしながら、フランスの政府機関は、フランス通貨金融法典第L.151-2条に従い、特に国益の防衛を確保するため、また、経済大臣の報告を受けて制定された命令により、通知および事前の許可を与え、またはフランスにおける対内投資の設立および清算を管理する(下記を参照のこと。)。
フランス通貨金融法典第L.151-3条に従い、EUの非居住者が、フランス企業の支配的持分を取得する際、事前の許可を得る必要はない。ただし、慎重を要する一部の業界および戦略分野については、この限りではない。
当行に対する対内投資は、フランス通貨金融法典第L.151-3条の範囲に該当しないため、事前の許可を得る必要はない。
フランス通貨金融法典第L.151-2条以降に規定される承認制度の実行ならびに慎重を要する業界および戦略分野への対内投資に係る申請の目的において、「投資」という用語は、フランス通貨金融法典第R.151-2条によれば、3つの種類の投資を指す。
(a) フランス法に準拠する事業体における支配的持分の買収
(b) フランス法に準拠する事業体に係る事業分野(branche d*’activité*)の直接買収または間接買収
(c) フランス法に準拠する事業体の資本金もしくは議決権の単独もしくは共有の直接保有または間接保有を25%超に増加させること。
(ⅰ)欧州連合の加盟国の国籍もしくはフランスと「管理支援協定」を締結している欧州経済地域の加盟国の国籍を有し、かかる国に居住する自然人または(ⅱ)管理チェーンのすべての構成員が、これらの国のうちの1つの法律に該当するか、もしくはかかる国の国籍を有し、かつ、居住する事業体には上記(c)は適用されないことに留意すべきである。
フランス通貨金融法典第R.151-1条に従い、不安定な産業および戦略部門に対する対内投資に適用される許可制度は、以下による(上記に定義されるような)投資を懸念している。
(ⅰ) 外国籍を有する自然人
(ⅱ) フランスに居住していないフランス国籍の自然人
(ⅲ) 外国法に準拠する事業体
(ⅳ) 上記(ⅰ)、(ⅱ)もしくは(ⅲ)で述べられている1もしくは複数の人または事業体によって管理されている、フランス法に準拠する事業体
フランス通貨金融法典第L.151-3条の意味における不安定な産業および戦略部門の一覧表は、フランス通貨金融法典第R.151-3条に規定される。
フランス通貨金融法典第R.151-5条以下に記載される承認制度は、30営業日以内にフランスの経済大臣により第一段階の審査が行われ、必要に応じて、45営業日以内に第二段階の審査が行われることを規定している。
(2) 外国為替管理
現行のフランスの為替管理規則の下では、当行が非居住者に対して送金できる現金支払額に関する制限はない。
2005年10月26日付欧州規則第1889/2005号は、2018年10月23日付欧州規則第2018/1672号(以下「欧州規則2018」という。)により廃止された。欧州規則2018は、2021年6月3日に発効した。この欧州規則2018により、フランス通貨金融法典第L.152-1条が改正された。
現行の規則(フランス通貨金融法典第L.152-1条を含む。)に従い、自然人によるフランスから他のEU域内の国へまたは他のEU域内の国からフランスへの現金(欧州規則2018において「現金」とは、通貨、無記名流通証券、流通性の高い価値の貯蔵手段として使用される商品および特定の種類のプリペイドカードを意味する。)の支払いについては、当該指令に定める条件に基づき関税当局に対して届出を行わなければならない。ただし、送金される金額が10,000ユーロより低い場合を除く。
欧州規則2018は、自然人によるEU域内の国から外国に対する送金または外国からEU域内の国に対する送金に関し、10,000ユーロを超える額の現金の支払いがなされる場合にも、届出が必要であることを定めている。
3 【課税上の取扱い】
フランスの租税制度
以下の記載は、(ⅰ)フランスの税務上、フランスの非居住者であり、(ⅱ)恒久的施設または固定的拠点としてフランスで行われている事業または職業に関連して当行が発行する社債(以下「本社債」という。)を保有しておらず、かつ(ⅲ)当行の株式を同時に保有していない本社債の所持人に関連し得る、一定の源泉徴収税の効果についての基礎的概要である。本概要は、現在有効でありかつフランスの税務当局が適用するフランスの税法および規則に基づいており、いずれも今後変更または異なる解釈がなされることがある。本概要は、一般的な情報のみを目的としており、特定の保有者の特殊な状況に照らして関連し得るフランスの税務上のすべての考慮事項に言及するものではない。自身の税務上の状況について疑義のある者は、専門の税務アドバイザーに相談すべきである。
フランス一般租税法典第125AⅢ条に基づき、利息および本社債に関して当行に生じたその他の収益の支払いは、当該支払いがフランス一般租税法典第238-0 A条の意義の範囲に含まれるフランス国外の非協力的国家または非協力的地域(以下「非協力国」という。)においてなされる場合を除き、源泉課税の対象にはならない。当該本社債に基づく当該支払いが非協力国においてなされた場合は、75%の源泉課税が適用される(ただし、一定の例外(その一部は下記に記載する。)および適用ある二重課税条約のより有利な規定に従う。)。非協力国の一覧は政府の行政命令により公開され、毎年更新される。
ただし、社債の発行の主たる目的および趣旨が非協力国における利息またはその他の収益の支払いを許容するものでないことを当行が証明することができる場合は、社債の特定の発行に関し、源泉課税は適用されない(以下「源泉免除」という。)。
さらに、フランス一般租税法典第238A条に従い、利息およびその他の収益は、その者が優遇税制により利益を得る管轄地域(非協力国を含むが、これらに限られない。)(以下「優遇税制管轄地域」という。)において居住し、もしくは設立された者に対して支払われ、もしくは発生した場合、または当該優遇税制管轄地域に所在する金融機関に開設された銀行口座に支払われた場合は、当行の課税所得から控除することはできない(以下「控除不適用」という。)。一定の条件の下では、控除できない利息およびその他の収益はフランス一般租税法典第109条以下に従って、みなし配当と位置付けられることがある。その場合、かかる控除できない利息およびその他の収益は、適用ある二重課税条約のより有利な規定に従い、25%または75%の税率で、同法典第119の2条に規定する源泉課税の対象となることがある。
ただし、該当する利息または収益が真正な取引に関連するものであること、それらが異常なまたは過大な金額でないこと、また、優遇税制管轄地域が非協力国である場合、社債の発行の主たる目的および趣旨が当該非協力国における利息またはその他の収益の支払いを許容するものでないことを当行が証明することができる場合は、社債の特定の発行に関し、控除不適用またはかかる控除不適用の結果課される可能性のある第119の2条に規定する源泉課税のいずれも適用されない(以下本項において「控除不適用の免除」という。)。
また、フランスの租税に関する行政指導指針(Bulletin Officiel des Finances Publiques-Impôts BOI-INT-DG-20-50-11/02/2014、BOI-RPPM-RCM-30-10-20-40-20/12/2019)の規定に従って、以下のいずれかに該当する場合は、当行が社債の発行の主たる目的および趣旨を立証する証拠を提出しなくても、社債の発行には控除不適用の免除および源泉免除が適用される。
(ⅰ) 社債がフランス通貨金融法典第L.411-1条の意義の範囲内における公募により、または非協力国以外の国家における同等の募集に従って募集される場合。ここでいう「同等の募集」とは、外国証券市場当局による、または外国証券市場当局への募集書類の届出または提出を必要とする募集を意味する。
(ⅱ) 社債が規制市場またはフランスもしくは外国の多国間証券取引システムでの取引を承認されている場合。ただし、当該市場またはシステムは非協力国に所在せず、また、当該市場の運営は市場運営者もしくは投資サービス提供者またはその他類似の外国事業体により行われているものとする。さらに、当該市場運営者、投資サービス提供者または事業体は非協力国には所在しないものとする。
(ⅲ) 社債が、発行時に、フランス通貨金融法典第L.561-2条の意義の範囲内にある振替決済制度もしくは証券決済・引渡・支払制度の運営者の業務または1つもしくは複数の類似の外国の振替機関もしくは運営者の業務に承認されている場合。ただし、当該振替機関または運営者は非協力国には所在しないものとする。
本社債は公募に相当する募集方法により募集されるため、本社債に関して当行によりまたは当行に代わり支払われる利息またはその他の収益は、フランス一般租税法典第125AⅢ条に規定される源泉課税の対象にならない。
フランス一般租税法典第244 2C条に基づき、本社債の売却益は、フランスの課税対象とはならない。
4 【法律意見】
当行のフランスにおける法律顧問であるカティア・ペトローバ氏より、以下の趣旨の法律意見書が提出されている。
(ⅰ) 当行は、フランスの法律に基づき、株式会社として有効に存在しており、有価証券報告書に記載されている事業を行い、財産を所有し、運用する完全な権限を有している。
(ⅱ) 当行は、関東財務局長に有価証券報告書を提出する権限を有している。
(ⅲ) 本有価証券報告書の「1 会社制度等の概要」、「2 外国為替管理制度」および「3 課税上の取扱い-フランスの租税制度」に記載されているフランスの法律に関する記述は、当該記載が各箇所で説明されるフランスの法令の特定の規定を要約した記載である限りにおいて、すべての重要な点において真実かつ正確である。
第2 【企業の概況】
1 【主要な経営指標等の推移】
(1) 最近の連結事業年度に係る主要な経営指標等の推移
2022年、ナティクシスは、マクロ経済および金融情勢の影響にもかかわらず、事業分野の多様化および特に好調な商業活動により収益は回復力を見せ、1,800百万ユーロもの純利益の大幅な増加を示した。
ナティクシスの損益計算書
| (単位:百万ユーロ) | 2022年 | 2021年(1) プロフォーマ | 2020年 |
|---|---|---|---|
| 銀行業務純収益 | 7,114 | 7,497 | 7,306 |
| 営業総利益 | 1,516 | 1,761 | 1,478 |
| 税引前利益 | 1,256 | 1,579 | 579 |
| 当期純利益(グループ持分) | 1,800(2) | 1,403 | 101 |
(1) ナティクシスの損益計算書は、2022年3月22日の保険および決済事業ならびに2022年3月1日のNatixis Immobilier Exploitationの売却ならびに支援部門の一部がBPCE S.A.へ移管されたことを受け、表示が変更された。
(2) 保険および決済事業のBPCE S.A.への売却による収益を含む。
事業分野
事業分野別の銀行業務純収益(1) (単位:百万ユーロ) 事業分野別の税引前利益(1) (単位:百万ユーロ)
(1) 2021年12月31日現在の連結財務諸表において「非継続事業からの利益」として再分類された、保険および決済事業分野のNBIへの寄与を除く主要な事業分野別に創出された銀行業務純利益(NBI)および税引前利益(PTP)。
財政構造
普通株式等Tier1比率 バーゼル3 (単位:%) リスク加重資産 バーゼル3(段階的) (単位:十億ユーロ) 貸借対照表上の合計 (単位:十億ユーロ)
(1) 保険および決済事業の売却後。
(2) 最近の事業年度に係る主要な経営指標等の推移
「第6 経理の状況-1 財務書類-(2) 個別財務諸表および注記-個別財務諸表注記」の注記39を参照のこと。
2 【沿革】
・ 2009年
フランス第2位の銀行グループであるGroupe BPCEが、CNCEおよびBanque Fédérale des Banques Populairesの合併により設立された。
ナティクシスは、Groupe BPCEのコーポレート・バンキングおよびインベストメント・バンキング部門、貯蓄部門、ソリューション部門ならびに専門金融サービス部門を担うその位置付けを強固なものとするために、2009年-2013年のニュー・ディール戦略計画を打ち出した。
・ 2013年
ナティクシスは、その顧客にのみ的を絞った、付加価値の高いソリューションを提供する銀行となるという目標を軸とした2014年-2017年のニュー・フロンティア戦略計画を打ち出した。
・ 2014年
ナティクシスは独自の保険部門を創設し、Groupe BPCEが本格的なバンカシュアランスの会社となる道を開いた。
・ 2017年
ナティクシスは欧州の決済部門において主要なプレーヤーとなるという目的で、新たな決済事業分野を創設した。
ナティクシスは、その共有の文化である「パープル・タッチ」を反映した新たなブランド領域および新たなビジュアル・アイデンティティを公表した。
・ 2018年
ナティクシスは、強化、デジタル化および差別化という3つの柱に基づく、2018年-2020年のニュー・ディメンション戦略計画を打ち出した。
Groupe BPCEは、Banques PopulairesおよびCaisses d'Epargneネットワークを通じて顧客のニーズをより満たすため、ナティクシスの専門金融サービス事業分野をBPCE S.A.へ譲渡することを決定した。
・ 2019年
Groupe BPCEとナティクシスは、責任銀行原則に署名し、業務上戦略的に提携している国際連合の持続可能な開発目標および気候変動に関するパリ協定に熱心に取り組んだ。
ナティクシスは、グリーン・ウェイティング・ファクターの実施により貸借対照表上の気候の影響に積極的に対応する初めての銀行となった。
Groupe BPCEとBanque Postale Asset Managementは、ナティクシスが主要な欧州保険マネージャーおよびユーロ・フィックスド・インカム・マネージャーとなることを許可するための協議を行った。
・ 2020年
健康危機のさなか、ナティクシスは、すべての事業分野において顧客に対する支援を強化し、適当な商品およびサービスならびにより多くの助言を提供した。
ナティクシスおよびLa Banque Postaleは、債券運用および保険関連の資産運用における欧州のリーダーとなるOstrum Asset Managementを設立した。同社は、資産運用に係るオファリングおよび専門の投資サービスを提供する。
ナティクシスは、シェールオイルおよびシェールガスからの撤退を発表し、石炭産業からの撤退を加速した。
・ 2021年
Groupe BPCEは、ナティクシスの株式の簡易的公開買付けおよびグループ組織の簡素化業務の両方から成るPléiadeプロジェクトを立ち上げた。
ナティクシスのダイバーシティ・アンド・インクルージョン・ポリシーを強化し、すべての人を尊重する職場環境を促進するため、上級経営委員会がL'Autre Cercleの「LGBT+ Engagement Charter」に署名した。
「BPCE 2024」の一環として、3つの原則(顧客の利益および当行の発展のための多様化、エネルギー移行およびSRIファイナンスへの取組み、自己変革および持続可能な価値を創造するための投資)に基づくナティクシス事業分野の戦略目標を発表した。
La Banque PostaleがOstrum Asset ManagementおよびAEW Europeに対して保有する非支配持分を取得するため、Natixis Investment Managersが独占的交渉を開始した。
・ 2022年
1月5日、ナティクシスがCofaceの残余持分を売却した。
3月22日、Groupe BPCEのグローバル事業分野である、Natixis Corporate & Investment Bankingのブランドで展開するコーポレート・バンキングおよびインベストメント・バンキングならびに特にNatixis Investment Managersのブランドによる資産運用およびウェルス・マネジメントを統合し、グローバル金融サービス(GFS)部門が誕生した。
3月25日、Natixis Investment ManagersおよびH2O AMがパートナーシップの解消に合意した。
5月13日、Natixis Investment ManagersによるLa Banque Postaleの保有するOstrum AM(45%)およびAEW Europe(40%)の持分の取得が完了し、La Banque Postaleとの資産運用における産業パートナーシップが2030年末まで延長された。かかる取引の完了により、Natixis IMはOstrum AMおよびAEW Europeを100%保有することになった。
3 【事業の内容】
ナティクシス
ナティクシスは、資産運用およびウェルス・マネジメントならびにコーポレート・バンキングおよびインベストメント・バンキングを専門とするフランスの金融機関である。
ナティクシスの事業分野
BPCEおよびナティクシスが2021年7月8日に承認した戦略計画の一環として公表したように、Groupe BPCEは、特にNatixis S.A.の保険および決済事業分野をBPCE内に合併することにより、その組織を変更している。
2022年3月22日、グローバル金融サービス(GFS)部門が誕生し、Groupe BPCEのグローバルな事業分野である、(特にNatixis Investment Managers(Natixis IM)ブランドおよびNatixis Wealth Management (NWM)ブランドによる)資産運用およびウェルス・マネジメントと(特にNatixis Corporate & Investment Banking(Natixis CIB)ブランドによる)コーポレート・バンキングおよびインベストメント・バンキングが統合された。
(a) 資産運用およびウェルス・マネジメント
資産運用およびウェルス・マネジメントは、Groupe BPCEの様々な個人顧客および機関顧客の貯蓄、投資、リスク管理およびアドバイザリーのニーズに合わせたソリューションを開発する。その目的はアクティブ運用における世界のリーダーとしての地位を確立することである。
① 資産運用
Natixis Investment Managersは、世界の資産運用において主導的地位を占めており(2022年12月末現在の運用資産額は1,079十億ユーロ)、投資家に多種多様な責任あるソリューションを提供することにより、投資家のポートフォリオの構築を支援している。
Natixis Investment Managersは、世界の約20社の資産運用会社の専門知識を利用するマルチ・アフィリエイト・モデルにより、市況にかからわず顧客が投資目的を達成できるよう幅広いソリューションを提供している。同社は、4つの主要な専門分野である基本的アクティブ運用、負債制限下運用、実物資産運用およびクオンツ運用に関連するサービスを拡充している。
2022年、Natixis IMは、マルチ・アフィリエイト・モデルを引続き強化し、アフィリエイト・ポートフォリオのアクティブ運用を引続き行った。
同社は、La Banque Postaleがこれまで保有していたOstrum AM(45%)およびAEW Europe(40%)の株式取得を完了した。また、Natixis IMおよびLa Banque Postaleは、機関投資家向け資産運用のパートナーシップを2030年末まで延長した。また、Natixis IMは、H2O AMとの間で締結したパートナーシップ解消に関する契約を成立させた。同社は、AlphaSimplex Groupの持分100%をVirtus Investment Partnersに売却する契約も締結し、カナダ市場向け企業との販売契約を更新する一方で、Fiera Capitalの単位株を売却した。最後に、SeeyondおよびNatixis IM Solutionsのチームは保険運用を専門とし、仕組商品はOstrum AMに統合されている。
Mirovaは、資産運用会社であるSunFunderの買収を発表し、インパクト投資における世界的なリーダーを目指し、その発展を加速させている。
Natixis IMはまた、個人資産の展開を継続した。この部門は、2021年末に運用資産合計の7%であったのに対し、2022年末には9%となった。
Natixis IMは、顧客フィードバックシステムを引続き展開し、新たなクライアント・ポータルの展開、アセット・スタジオ(フィンテック7社と共同開発したデジタル・プラットフォーム)の開始およびブロックチェーン技術に基づくファンズDLTのソリューションの開発等、顧客体験を重視した一連のプロジェクトおよび取組みを開始した。これらの新たな取組みは、最も革新的な技術ソリューションに対するL'Agefi AM Tech Day 2022 awardを受賞した。Natixis IMはまた、Loomis Saylesが開発したNatixis IMの業務サービス・プラットフォームを米国の関係会社に対して引続き展開した。
Natixis IMおよびその関係会社が受賞した賞の中でも特に、DNCA、Loomis Sayles、WCM Investment ManagementおよびHarris Associatesで構成されるチームは、欧州および米国におけるそれらのファンドの優れた実績を評価するRefinitiv Lipper Fund Awardsを複数受賞している。Loomis Saylesは、Insurance Asset Risk Awards for North Americaにおいて本年度のマルチ・アセット・マネージャーに選ばれた。また、DNCA Financeチームは、2022年のGrand Prix de la Financeにおいて9つの賞を受賞している。また、2年連続で、Mirovaは、「顧客」に影響を与える分野で著しくプラスの影響を与えたことが評価され、B Corp Best For The WorldTMに選ばれた。
| Natixis Investment Managers:米国、欧州およびアジアにおける20社程の専門的な資産運用会社 (2022年12月末現在-運用資産額の単位:十億ユーロ) ・ AEW(67.5十億ユーロ):不動産資産運用、不動産投資信託(SCPI)および不動産ミューチュアルファンド(OPCI) ・ Alpha Simplex Group LLC(7.7十億ユーロ):クオンツ投資運用 ・ DNCA Finance(27.9十億ユーロ):債券運用および株式運用 ・ Dorval Asset Management(1.3十億ユーロ):フレキシブル・マネジメント ・ Flexstone Partners(5.4十億ユーロ):プライベート・エクイティ ・ Gateway Investment Advisers, LLC(8.1十億ユーロ):ヘッジ株式 ・ Harris Associates(88.2十億ユーロ):米国および海外の株式運用 ・ Investors Mutual Limited(2.9十億ユーロ):バリュー型オーストラリア株式運用 ・ Loomis, Sayles & Co.(264.3十億ユーロ):株式運用(グロース型、コア型、バリュー型)および債券運用(コア型から高利回り型) ・ Mirova(27.2十億ユーロ):SRI株式運用および債券運用、インフラストラクチャー・プロジェクト・ファイナンス ・ MV Credit(4.4十億ユーロ):実物資産 ・ Naxicap Partners(6.8十億ユーロ):プライベート・エクイティ ・ OSSIAM(7.8十億ユーロ):戦略的ベースによるETFs(上場投資信託) ・ Ostrum Asset Management(373.6十億ユーロ):債券運用および株式運用 ・ Seeyond(7.3十億ユーロ):仕組商品およびボラティリティ ・ Seventure Partners(0.9十億ユーロ):プライベート・エクイティ ・ Thematics Asset Management(2.7十億ユーロ):国際的テーマ型投資 ・ Vauban Infrastructure Partners(7.4十億ユーロ) ・ Vaughan Nelson Investment Management(12.8十億ユーロ):株式運用および債券運用 ・ WCM Investment Management(67.6十億ユーロ) |
|---|
| Solutionsによる運用の提供 (2022年12月末現在-運用資産額の単位:十億ユーロ) ・ Natixis Investment Managers Solutions International(40.6十億ユーロ) ・ Natixis Investment Managers Solutions US(33.8十億ユーロ) |
|---|
Natixis Interépargne
Natixis Interépargneは、現在Natixis IM内に統合され、あらゆる規模の会社の従業員貯蓄制度および年金貯蓄制度ならびに業績の原動力となる従業員持株の設置および管理を行っている。Groupe BPCEの従業員貯蓄制度および年金貯蓄制度への関与、50年超にわたり革新の先駆者であること、絶えず変化する環境および用途に適応可能な能力により、同社は、企業貯蓄制度、証券口座形式または保険形式(Arial CNP Assurancesとの提携による)の企業年金貯蓄制度などのあらゆる従業員貯蓄および補完的な年金ソリューションを全面的に提供することができる。
Natixis Interépargneは、従業員貯蓄制度のアクティブ運用の専門会社であるNatixis Investment Managersによって提供される財務管理提案に依拠している。2022年、Natixis Interépargneは、81,000社超の法人顧客および3.1百万人超の貯蓄者(2022年12月31日現在のデータ)を有する従業員貯蓄制度および年金貯蓄制度における主導的プレーヤーとしての地位を強化した。
2022****年、Natixis Interépargneは、第37回Corbeilles Mieux Vivre Votre Argentにおいて、長期従業員貯蓄部門でCorbeilles de l'Epargne Salariale****の第2位およびthe certificate for the best management of diversified fundsという2つの賞を受賞した。
Natixis Interépargneは、そのレンジの品質および一貫性ならびにNatixis Investment Managers Internationalにおける管理チームの専門知識により、長期的な業績を挙げている。
Natixis Interépargneは、Focusの「退職およびキャリア」の貯蓄者に対し、退職に向けてより良い準備を手助けする個別サービスを提供するために、退職に関する専門知識を持つリーダーであるFrance Retraiteとのパートナーシップを締結した。
最後に、Natixis Interépargneは、退職貯蓄制度に特化し、Avenirレンジに統合したFCPE Avenir Actions Long Termeを立ち上げた。海外上場・非上場株式に投資するこのFCPEにより、投資家は、投資を促進し、プライベート・エクイティの世界にアクセスすることができる。
② ウェルス・マネジメント
フランスおよびルクセンブルクで設立されたNatixis Wealth Managementは、会社の取締役、執行役、大口個人投資家および家族株主の資産を構築・管理するためのカスタマイズされた資産および金融ソリューションを設計し、これを実行する。
Natixis Wealth Managementは、コーポレート・アドバイザリー、オリジネーション、バニラ・ファイナンスおよびコンプレックス・ファイナンス、投資、資産設計、資産運用および特にプライベート・エクイティにおけるソリューションの多様化といった、プロジェクトの規模または段階を問わず、あらゆるニーズを網羅する幅広い専門知識を引き受け、投資し、取り込み、結集させる取組みにおいて顧客を支援している。
すべての価値提案は、顧客が要求するカスタマイズのレベルに合わせて調整され、BtC(企業対消費者間取引)とBtB(企業間取引)の2つのチャネルを介して提供される。
上場・非上場のマネジメント商品およびサービスの範囲を拡大するため、Natixis Wealth Managementは、2つの子会社(VEGA Investment ManagersおよびMassena Partners)に依拠している。VEGA Investment Managersのオープン・アーキテクチャを基本とする一括管理、委託管理およびファンド選択における中核的な専門性は、Massena Partnersのそれを補完し、主にプライベート・エクイティにおいて、私有の家族経営団体およびファミリーオフィスにアドバイスを提供している。
2022年、Natixis Wealth Managementの勢いは、市場へのマイナスの影響にもかかわらず、好調であった。2022年12月31日時点で30十億ユーロ超の資産を運用した。
当行は、戦略的ロードマップを展開し、変革プログラムを継続し、特にルクセンブルクにおいては、「富裕層の個人」セグメントにおける直接顧客により良いサービスを提供するために、フランチャイズを再配置した。
Natixis Wealth Managementは、Groupe BPCE、特にNatixis CIBとの間で事業の展開を強化し、シナジーを加速するためのプログラムを開始した。この取組みは、2事業体間の既存の架け橋に基づくものである。その目的は、中堅企業部門と実施する共同作業の数を増やし、それによりこの顧客セグメント向けのBPCEの戦略計画の目標をより達成することである。また、Natixis CIBと共同で、同社は、慈善的側面を持つグリーン債務証券の販売に成功し、投資合計額の0.20%が非課税優遇の形でInstitut Pasteurに寄付された。
同社は、現在10のSRI認証ファンドの範囲を有するVEGA Investment Managersが提供する商品の範囲を拡大し、SRIの管理および監視の枠組を強化することにより、ESGの取組みを進めている。VEGA IMは、Funds Magazineの「50 management companies that count」のランキングに入選した。
Natixis Wealth Managementによる子会社のTEORAは、Banques Populaires、Caisses d'EpargneおよびNatixis Wealth Managementの顧客向けにカスタマイズされたソリューションを提供するオープン構造のハイエンド生命保険仲介会社であり、サービス開始から1年半で大幅な成長を遂げ、特にGroupe BPCEとの2つの新しいパートナーシップを開始した。
最後に、Natixis Wealth Managementは、L'Agefiからベスト・プライベート・バンク(「Prix de la gestion privée」)に選ばれた。同社は、2022年のSommet du Patrimoine et de la Performanceの「Meilleure banque privée affiliée」部門においても銀賞を受賞した。
(b) コーポレート・バンキングおよびインベストメント・バンキング
Natixis Corporate & Investment Banking(Natixis CIB)は、法人顧客、金融機関、機関投資家、資金スポンサー、公的部門の事業体およびGroupe BPCEネットワークを支援している。本部門は、コンサルティング、インベストメント・バンキング、ファイナンス、コマーシャル・バンキングおよびキャピタル・マーケッツにおける幅広い専門知識を活用することで、各顧客に助言し、その戦略を支援するための革新的かつ各顧客向けにカスタマイズされたソリューションを開発する。
コーポレート・バンキングおよびインベストメント・バンキングは、3つのプラットフォーム(南北アメリカ大陸、EMEAおよびアジア太平洋)および28ヶ国におけるグローバル・プレゼンスに依拠している。
コーポレート・バンキングおよびインベストメント・バンキング(CIB)は、Natixis CIBの顧客への対応を専門とする機能横断的なアドバイザリーおよびカバレッジ・チームを有している。2021年以降、かかるチームは、銀行家と部門の専門家を同一チーム内にまとめた。かかるチームはフランスにおいて強固な地域的プレゼンスを有し、すべてのNatixis CIBの専門家チームから国際的な支援を受けている。当該構造は、顧客への高い反応性、顧客との緊密かつ個別的な仕事上の関係および顧客との長期にわたる詳細な戦略的対話を促進し、顧客の環境および技術の移行のモデルの変革において顧客を支援する。
コーポレート・バンキングおよびインベストメント・バンキングの専門知識の分野は、以下のとおりである。
・ 資本市場**:**Natixis CIBは、ナティクシスは、法人顧客、機関顧客およびGroupe BPCEネットワークの顧客に対し、認知された経済調査と組み合わせた、債券、クレジット、外国為替、コモディティおよび株式市場における幅広いヘッジ商品、ファイナンスおよび投資ソリューションを提供している。
資本市場における活動の展開は、以下の分野を中心として構成されている。
・ 様々な資産クラス向けの各顧客固有かつ革新的なソリューションの提供の強化。この各顧客固有のアプローチにより、ナティクシスは各顧客の具体的なニーズに応え、その競合企業と自身を差別化することが可能となる。
・ 顧客に流動性を提供するために役立つ電子プラットフォームによる幅広いキャッシュ・フロー商品の提供。
・ 欧州、中東、南北アメリカ大陸およびアジア太平洋におけるNatixis CIBのプレゼンスに依拠した顧客および地域に関する国際的な発展の継続。
・ 金融市場、債券市場および株式市場において活動するグローバル証券ファイナンシングチームによって示される複数の原資産の焦点。
・ 実物資産ファイナンス:実物資産事業分野には、航空機、インフラストラクチャーおよびエネルギー、ならびに不動産およびホテルの3部門におけるストラクチャード・ファイナンスの組成および仕組みが含まれる。実物資産は、顧客に革新的で適応性の高いソリューションを提供するため、世界中の10のオフィスにおける専門家のグローバルネットワークに依拠している。
この制度のおかげで、実物資産は、IJGlobalによると再生可能なプロジェクト・ファイナンスでは世界第4位、インフラストラクチャー・ファイナンスでは世界第9位であり、これらのランキングおよびリーグの表が示すように、これらの部門での市場の主要プレーヤーの1つとして認識される。
・ **インベストメント・バンキング:**インベストメント・バンキング・チームは、資産およびより一般的には成長プロジェクトの買収、売却または購入という顧客の戦略的意思決定を支援する。この目的のために、同チームは金融アドバイスから資本提供まで、革新的で付加価値のある幅広いソリューションを提供している。
インベストメント・バンキングには、買収および戦略ファイナンス、債券および株式の発行市場でのファイナンス、上場持株会社に適用される金融工学(インベストメント・バンキング担当部長およびグローバル・マーケッツ担当部長の両方に直属するチームである、戦略的株式資本市場取引チーム)が含まれる。
・ **グローバル・トレード:**グローバル・トレードは、法人顧客、商品取引事業者ならびにBanques PopulairesおよびCaisses d'Epargneのネットワークの顧客向けのインターナショナル・トレード・ファイナンス事業、輸出業務のためのストラクチャード・ファイナンス・ソリューション事業および現金管理事業を統括している。この事業分野は、CIBおよびGroupe BPCEの戦略の中心であり、持続可能な方法で顧客の商業開発を支援し、資金提供するように設計されている。
同部門は、認められた専門知識、新興国に関する十分な知識および顧客に統合的なソリューションを提供する能力を備えた、フランス国内(パリおよびその周辺地域)および当行の国際ネットワーク全体のチームに依拠している。グローバル・トレードは、特に以下に関する顧客ニーズに基づいて成長戦略を策定している。
・ 貿易金融および現金管理のため、トレーサビリティ、即時性および詐欺防止に重点を置く取引所のデジタル化
・ 「持続可能性に関連した」取引の構築等、エネルギー移行の支援。Natixis CIBは、Touton、Viterra、Sucafina BrasilまたはCoffee America等の顧客のために、リボルビング・クレジット・ラインまたは借入基盤のグリーン/サスティナビリティ・コーディネーターとして活動してきた。
・ **販売およびポートフォリオ・マネジメント:**販売およびポートフォリオ・マネジメント(DPM)事業分野は、投資家のために魅力的な投資機会の開発を可能にする販売に向けた組成(O2D)モデルを用いたすべての資金調達の管理および販売に責任を有する。その使命を遂行するために、DPMは、3つの国際プラットフォーム(南北アメリカ大陸、EMEAおよびアジア太平洋)で調整された3つの専門家チームに依拠している。
・ **販売:**ナティクシスのファイナンスのプライマリーおよびセカンダリーのシンジケートならびに構造化された革新的ソリューション(証券化、リパッケージ等)の実施を担当する。
・ ポートフォリオ・マネジメント**:**リスク、収益性および温度に関するナティクシスのファイナンス・ポートフォリオのプロアクティブ運用を担当する。ポートフォリオ・マネジメントチームは、当行の希少資源および制限(セクター別、国別等)も監視する。
・ リストラクチャリングおよびワークアウト**:**機密ファイルの再構築および回復を担当する。
これら3つのチームは、グローバル・ファイナンス・チェーンによる変革において支援されており、かかるチェーンは、すべてのファイナンス・チェーン・プロジェクトの運営およびO2Dモデル(Ncinoとのパートナーシップ、プライベート・デット・プラットフォーム等)を加速するための技術ソリューションの構築を担当している。
・ **合併および買収:**Natixis CIBの合併および買収(M&A)チームは、大・中規模の商業および事業会社、機関投資家ならびに投資ファンドに対し、事業分割または合併、資金調達、組織再編および資本保護取引に関する準備および実施を支援する。この専門知識は、8ヶ国にあるNatixis Partners、Solomon Partners、Fenchurch、Natixis Partners Iberia、Vermilion、Azure CapitalおよびClippertonという7つのブティックのネットワークによって支援されている。
・ **経済調査:**CIBリサーチは、ナティクシスの商業アプローチを支援している。CIBリサーチは、ナティクシスに顧客の決定に知らせるための分析を発表し、意見を表明するためのビデオ会議またはオンライン会議および時事、市場または部門に係る事項に関するラウンドテーブルを開催するかまたはそれらに参加している。
2022年、コーポレート・バンキングおよびインベストメント・バンキング部門は、2021年に定められた分野に沿ったBPCE 2024年戦略計画を引続き実施した。
・ 顧客、専門知識および地域の多様化**:**8つの中核事業(エネルギー、金属および鉱業、不動産、運輸、通信およびテクノロジー、環境、健康、保険)への拡大、機関顧客との特別な関係の構築を継続する中での商業銀行サービスによる法人顧客(中規模企業を含む。)への支援の拡大、ならびにグローバルな側面ならびに南北アメリカ大陸プラットフォームおよびアジア太平洋地域における顧客支援能力の再確認による。
・ **顧客のエネルギー転換のためのベンチマーク・ファイナンシャル・パートナー:**特に、2020年から2024年の間に「グリーン」収益を1.7倍にするという商業目標ならびに社会的側面、天然資源および生物多様性を含むダイナミックな展開による。
・ **堅牢性、競争力および魅力の強化に向けた投資:**市場化までの時間および業務効率の強化のための技術への投資の促進、人材の誘致、およびNatixis Corporate & Investment Bankingのブランドの発展による。
4 【関係会社の状況】
(1) 親会社
2023年3月31日現在
| 親会社の名称 | 設立地および営業地 | 資本金 | 主要事業 | 親会社が保有する 当行の議決権比率 (%) |
|---|---|---|---|---|
| BPCE S.A. | フランス・パリ | 180,478,270ユーロ | 銀行業 | 99.84 |
(a) 2022年12月31日現在の組織
上記「第2 企業の概況-3 事業の内容」ならびに下記「3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析-(3) 財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況の分析」も参照のこと。
(2) 経営環境
ナティクシスの将来の展望
インフレ圧力および供給制約が世界と欧州の活動にのしかかり、経済予測はより悲観的なものとなった。IMF(国際通貨基金)によると、金融危機の可能性によって増幅されるおそれのある景気後退は、世界経済の3分の1に影響を及ぼすとされている。経済の準不況の停滞は、価格の流れを断ち切るために必要でないとしても、また、技術的かつ一時的なものに過ぎないとしても、いまや大西洋の両側では2023年には避けられず、ユーロ圏でさえ切迫していると考えられている。連邦準備制度理事会が開始した、欧州中央銀行よりもより強い金融シフトは、これに沿っている。
解決されるべき不均衡の規模(需要と供給のミスマッチ、インフレメカニズム、過剰債務)は、重畳する多くのグローバルリスクと相まって、先進国の経済を不況のスパイラルに陥れる可能性がある。これらの共同脅威とは、主に、地政学的および健康上の不確実性(ウクライナにおける紛争、台湾と中国の緊張感の高まり、中国のゼロコロナ政策の有効性への疑問)、特に米国におけるインフレ抑制法(IRA)のような保護主義的傾向の発展、相次ぐ金融引締めおよび予算支援の縮小といった活動への悪影響による遅れならびにユーロ圏の、特に天然ガスおよび電力に関する契約の再交渉の遅れである。
とはいえ、深刻な景気後退が最も可能性の高いシナリオであるとは言えない。この圧力の緩和は、欧州の暖冬およびガス在庫の再構築の効果に加え、実際すでに供給制約の緩和、2022年半ば以降の原油価格の下落ならびにガスおよび電力価格の紛争前の水準への下落へとつながっている。
ユーロ圏では、成長率が再び上昇する前に、2022年第4四半期から2023年初頭にかけて経済縮小が起こる可能性がある。これは、民間部門が直面する負の収入ショックによって引き起こされる。しかし、政府からの大きな支援により、景気後退が短期間のみとなることは確実だろう。GDP成長率は2023年に0.3%、その後2024年には1.8%と予想される。インフレは、エネルギー価格に連動するインフレ要因の反転と金融政策の引締めにより、2024年末まで徐々に減速すると予想される。そのため、欧州中央銀行は2022年12月に公表したように、2023年5~6月までに預金金利を3.5%まで引き上げ、2023年3月に量的引締めを開始する可能性がある。
米国は、2023年に景気後退を回避できるが、急激な減速に見舞われるだろう。GDP成長率は0.5%に達すると予想される。インフレはすでに目に見えて減速しているにもかかわらず、連邦準備制度理事会の2%目標を上回る状態が続くだろう。2023年には3%に達すると予想される。一方で、連邦準備制度理事会は金融引締めサイクルをより緩やかなペースで継続し、2023年上半期には最終的なフェデラル・ファンドレートの目標値を5%にすると思われる。
世界のその他の地域では、ラテンアメリカで、展望が悪化している環境が回復するものの、成長率は3.1%に鈍化する。インフレも徐々に低下し始めるとはいえ、高止まりするだろう。
中国では構造的なブレーキはあるものの、コロナ対策の緩和のおかげで循環的な回復が見込まれる。GDP成長率は2023年に5.5%に達する可能性がある。この回復は、輸入と観光を通じてアジアの他の地域を支えることができる。しかし、金利の上昇ならびに米国および欧州の減速は、成長の勢いを制限するだろう。
ナティクシスのビジネスに関して、2023年は2021年7月8日に発表した「BPCE 2024」戦略計画の展開を継続する。当該戦略計画は、2024年まで様々なナティクシスの分野における開発の優先課題を設定している。
留意点として、ナティクシスのグローバル金融サービス事業分野(資産運用およびウェルス・マネジメント、コーポレート・バンキングおよびインベストメント・バンキング)の2024年の主要目標は、以下の3つの方針に基づいている。
・ 顧客の利益および発展のための多様化
・ エネルギー転換およびSRI関連金融への取組み
・ 持続可能な価値の創造のための変革および投資
かかる3つの方針に関して、ナティクシスの各事業分野は2024年に向けての明白な目標を有している。
・ 資産運用およびウェルス・マネジメント:Natixis Investment Managersが資産運用における世界的大手であることを確かなものにするため、プライベート・バンキングについては、当行の直接の個人富裕層(HNWI)顧客ならびにBanque PopulaireおよびCaisses d'Epargneのネットワークの顧客に対して高付加価値サービスを提供する。
・ コーポレート・バンキングおよびインベストメント・バンキング:当行の精選されかつ多岐にわたる専門知識の観点から、ナティクシスのコーポレート・バンキングおよびインベストメント・バンキングを、顧客に選ばれる銀行にする。
ナティクシスの事業分野の見通しもまた、前述の状況により影響を受ける可能性がある。資産運用事業は、金利の上昇に伴う資産クラス間の裁定取引を受けながら、すべての資産クラスの市場の影響に引続きさらされる。コーポレート・バンキングおよびインベストメント・バンキングにおいては、市場のボラティリティ(金利、通貨、コモディティ)が高い状況下で、顧客のヘッジニーズが引続き増加し、不透明なマクロ経済や地政学的な環境は複数の企業をより多難にさらす可能性がある。
最後に、財務の見通しは、ウクライナにおける紛争の継続によって影響を受ける可能性がある。留意点として、ナティクシスはロシアに子会社、Natixis Moscowを所有しており、貸借対照表の合計は92.8百万ユーロ相当で、そのうち株主資本が28.1百万ユーロ相当、ナティクシスへの劣後債務が50.6百万ユーロ相当である。かかる資産は、主に特派員預金およびロシア中央銀行への預金で構成される。
下記「2 事業等のリスク」ならびに「3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析-(3) 財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況の分析」も参照のこと。
(3) 対処すべき課題
下記「2 事業等のリスク」ならびに「3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析-(3) 財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況の分析」を参照のこと。
2 【事業等のリスク】
本項に含まれる将来予測に関する記述は、本書の提出日現在の予測である。
2022年の規制比率
リスク加重資産の変動(単位:十億ユーロ)
リスク分類別資本要件 事業分野別資本要件
2021年から2022年の期間のナティクシスの規制上のVaR
② 統制機能調整委員会
統制機能調整委員会(CFCC)は、ナティクシスの最高経営責任者またはその代理であり、コンプライアンス、法務、サステナビリティ、ガバナンスおよび規制関連業務を担当する相談役が議長を務める。当該委員会は、最高リスク管理責任者、コンプライアンス部門長、内部監査部門の部門長、G-TRMの部門長、永久財務統制部門の部門長、BPCEの事務総長(またはその代理人)および、必要に応じ、コンプライアンス統制部門の部門長などの一定の業務部門または職務部門のマネージャーをまとめている。CFCCは以下のとおり全体の内部統制枠組を調整する。
・ 組織および統制業務計画に関するあらゆる問題を取り扱う。
・ 検討範囲内での新規のまたは反復的なリスク分野を洗い出し、重大な異常を発見した場合は執行機関に報告する(例えば、主な是正措置の未処理分を監視する。)。
・ 内部または外部の統制機能の担当者または規制当局により現在行われている統制業務の最新情報を執行機関に提供し、それらの結果を業務の事業分野に確実に検討させる。
2022年には、4回のCFCCの会合が開かれた。
内部監査および外部監査の結果によって補完される、かかるシステムの下実施される統制の結果は、取締役会の派生機関である監査委員会およびリスク委員会を経由して取締役会に報告される。
③ 第一段階の永久統制
第一段階の永久統制は、内部手続ならびに法的要件および規制要件に従い、業務スタッフまたは職務スタッフが自身で行う取引に関して実施される。取引は、業務スタッフ自身による統制に従うことがあり(レベル1.1)、また、指揮系統またはかかる取引を認証する責任を有する職務部門により、別個の統制(レベル1.2)に従うこともある。
第一段階の統制は、業績を強固なものとし、リスク範囲を特定し、報告書を作成するために使用される専用ツールを通じて集中的に管理される。コンプライアンス部門は、業務部門または支援部門がその統制を定め、更新することを支援する。
④ 第二段階の永久統制
第二段階の永久統制は、業務部門のスタッフおよび支援部門のスタッフから独立した4つの部門が行う。
コンプライアンス部門は、特に、顧客保護、職業行為および倫理、市場における不正行為、顧客デューディリジェンス(KYC)ならびに金融セキュリティといった分野における不遵守リスクに関連する永久統制を実行する責任を有する。不遵守リスクに加えて、当該部門は、特定のオペレーショナル・リスク対する第二段階の永久統制を行う。さらに、コンプライアンス部門は、推奨される是正措置の業務の事業分野による実施および支援部門を監視する*(不遵守リスクに関する詳細については、「(h) 不遵守リスク」を参照のこと。)*。データ保護に特化した統制は、DPO(データ保護責任者)が直接行っている。
**グローバル・テクノロジー・リスク管理部門(G-TRM)*の主な活動は、グループセキュリティ部門のレベルにおいて、Grope BPCEが定義したテクノロジー・リスクに関する方針、規則および統制をナティクシスの範囲内で適切に実施することに関連する。そのため、当該部門は、方針および規則を規定し、第二段階の統制を行い、関連するリスクの評価および管理を監督する。第二段階の統制計画は、Groupe BPCE全体に適用されるセクションで構成され、全体としてナティクシス固有のセクションにより補完されている。これは、リスクに基づくアプローチによるものである。これらの統制は、貢献者(データおよびテクノロジー部門、許可を行う論理セキュリティ担当者、事業継続計画の現地マネージャー)により報告される第一段階の統制に基づき実行される(ITリスクに関する詳細については、「(h) 不遵守リスク」を参照のこと。)*。
リスク部門は、信用および取引相手方リスク、市場リスク、構造的な貸借対照表上のリスク、オペレーショナル・リスクおよびモデル・リスクに関して統制を行う。資産運用業務に関連した個別リスクは、これらの統制に含まれ、その活動範囲はナティクシスの連結の範囲内のすべての事業体を対象とする。
財務部門の永久財務統制チームは、機能的にはコンプライアンス部門に直属する。当該チームは、財務部門により作成された会計、税務申告および重要な報告を含む、規制当局が要求する多くの報告を網羅する統制枠組の実施を通して、会計および財務情報の信頼性を確かなものにするべく支援している。
⑤ 定期統制
2014年11月3日付改正省令の意味における第三段階の統制(内部監査機能)は、Naitxis CIB(CIB業務およびGFS統制機能のため)およびAWMの2つの内部監査部門により実施される。
そのため、当該部門はすべてのナティクシスの経営上および職務上の事業体から独立しており、業務上の役割を委託されることはない。したがって、利益相反の立場に立つことも一切ない。当該部門は、それぞれの事業体の最高経営責任者および取締役会のリスク委員会の議長に直属する。内部監査機能について責任を有するNatixis CIBおよびAWMの内部監査部門長はそれぞれ、ナティクシスおよびNIMの監査およびリスク委員会の客員常任委員である。当該部門長は、リスク委員会の議長と一対一で会う機会がある。BPCEの監査憲章に基づき、当該部門はBPCEの一般的調査部門と、職務上密接な関係を有する。かかる同様の方針に基づき、ナティクシスの内部監査部門はその範囲内で全体的な監査機能を調整し、Groupe BPCEの内部監査機能の一部となっている。
内部監査部門は、そのすべての活動およびプロジェクトについて、リスク委員会に報告し、リスク委員会は、かかる報告を受け、取締役会へ概括報告書を提出する。
当該部門は、ナティクシスの全範囲(Natixis S.A.、子会社および支店)にわたり監査を行い、実施された多様な事業分野の業務により生じるあらゆる種類のリスクを網羅する。当該部門は、すべての情報(機密か機密でないかを問わず)を完全かつ無制限に入手できる。その調査領域は、業務活動のすべて、支援部門(事業体において永久統制任務を担当する職務部門を含む。)および外部委託活動を含む。すべての事業分野に関して、かかる監査は、監査過程における既存の統制のポイントの適切性の評価、また、関連する活動より生じるリスクの評価につながる。当該部門は、業務部門および第二段階の永久統制機能により、この分野において反復的に行われる業務に基づいている。監査は、監査されるリスクを統制および管理し、これらをより包括的にするためのメカニズムを強化する、優先順位をつけた助言へとつながる。
Natixis CIBの内部監査報告書は、BPCEの業務執行役員会会長、一般的調査部門、ナティクシスのリスク委員会の議長および上級経営陣ならびに監査された部署に対して提出される。同様に、AWMの内部監査報告書は、NIMの最高経営責任者、BPCEの一般的調査部門および被監査者に提出される。概要は、ナティクシスの経営管理委員会およびナティクシスのリスク委員会に提示される。
AWMの内部監査部門と連携し、Natixis CIBの一般的調査部門は、定期的に助言の実施を監視し、ナティクシスの上級経営委員会、リスク委員会および取締役会に対して監査結果を提示する。この目的に向けて、当該部門は、デューディリジェンスを行い、再監査を実施する。
内部監査部門の活動は、上級経営委員会の様々な委員の助言を受けた後、BPCEの一般的調査部門の承認のため提出された、年次の監査計画に基づいている。当該年次計画は、干渉の間隔を定義し、リスクおよび規制の再発要件に対して適合する資源を調整する、最大5年間にわたる複数年計画の一部である。
監査計画は、上級経営陣から要求があった場合または状況により必要な場合(例えば時事問題、環境の悪化または新たなリスクの出現)、年度の途中で変更される可能性がある。Natixis CIBおよびAWMの内部監査部門もまた、従来の監査業務に加え、年度中に発生し監査計画に当初含まれていなかったニーズに対応するため、特別調査を実施するためのリソースを有している。
年次のまたは複数年にわたる監査計画は、最高経営責任者の承認を受ける。年次の監査計画は、リスク委員会により検討され、取締役会に承認される。
2022年、内部監査部門は、市場活動およびモデルの使用に関するリスクの統制に注ぎ込む資源を引続き強化し、また健康危機および経済危機によって発生する可能性のあるコンプライアンス・リスクおよび信用リスクの統制について常に警戒を怠らないようにしながら、活動によって生じるすべての種類のリスク階級についての職務を果たした。
さらに、いくつかのプロジェクトおよび専門的な現場にはNatixis CIBの内部監査部門の全職員がかかる部門全体で動員された。Groupe BPCEの組織再編プロジェクトの実施に伴い、組織の見直しが行われ、国際プラットフォームの監査チームとの統合において大きな進展があった。
継続的な改善アプローチの一環として、AWMの内部監査は内部報告ツールの改良や、NIMの内部監査チームとNWMをまとめるための業務の合理化および再構築を行っており、単一のAWM監査チームが設置された2023年1月1日から完全に有効となった。
(b) リスク・ガバナンスおよび管理メカニズム
① リスク管理枠組
(IFRS第7号に従い、法定監査人により認定されたデータ)
ナティクシスのリスク・ガバナンスは、当行の全レベルを含む構造化された組織に基づいている。
・ 取締役会およびその特別委員会(リスク委員会、監査委員会等)
・ 当行内の業務執行取締役および特別リスク委員会
・ 3つの防衛ラインとして、事業分野、独立した統制機能およびナティクシスの事業体の内部監査
リスク管理部門は、リスク選好の枠組を指示し、Groupe BPCEのリスク方針に一致するリスク方針を承認のため上級経営陣に推奨し、以下の分野における原則および規則に関する上級経営陣への提案を行う。
・ リスクの引受けに関する決定手順
・ 権限付与の枠組
・ リスク測定
・ リスク監督
同機能は、ナティクシスのリスクの管理および監督に関わるエグゼクティブ委員会の体制によってサポートされており、その傘下にある委員会であるグローバルリスク委員会は、少なくとも四半期に一度、最高経営責任者を委員長として会議を開催している。
同機能は、分析および成果をナティクシスの業務執行取締役、ナティクシスの監督機関およびGroupe BPCEへ提出し、その作業につき定期的に報告する。生じている様々なリスク(信用リスク、市場リスク、流動性リスク、オペレーショナル・リスク、モデル・リスク等)を報告するため、概要はダッシュボートの形式で定期的に作成および提出される。これらの責任を果たすために、リスク部門は、ナティクシスの事業分野の業務のために適合され、そのモデリングおよびリスクの種類ごとの定量化方法を適用するITシステムを利用する。
コンプライアンス部門は、ネットワーク構造を通じてNatixis S.A.ならびにそのフランス国内外の支店および子会社のコンプライアンス・リスクの管理に責任を有する。
コンプライアンス部門に直属するグローバル・テクノロジー・リスク管理(G-TRM)部門は、ITリスクの管理に責任を有する。
コンプライアンス部門の組織ならびにコンプライアンスの管理およびITリスクに関する枠組の詳細については、「(h) 不遵守リスク」を参照のこと。
② リスク部門の組織
リスク管理は、独立機能として構成され、その責任下のすべてのリスク範囲および関連する地理的地域を網羅するグローバルなマトリクスで組織されている。
リスク部門は、以下の4つの主要な分野で編成されている。
・ 全社的リスク管理部門は、リスクに関する部門横断的な見解を集約し、リスク選好枠組、リスク測定の定義、BCBS239の監督メカニズムの調整および規制管理の全体的な運営を保証する。
・ 信用リスク部門、市場リスク部門、オペレーショナル・リスク部門およびリスク機能監督部門ならびに構造的な貸借対照表上のリスク部門は、フランス国内外およびすべての事業分野におけるそれぞれの範囲のリスクを網羅する。
・ 地域部門は、アジア太平洋、EMEA(フランスを除く欧州、中東およびアフリカ)、南北アメリカ大陸/CUSO(統合米国業務(Combined US Operations))プラットフォームにおけるリスクを網羅している。
・ 資産運用およびウェルス・マネジメント部門(Natixis Investment ManagersおよびNatixis Wealth Management)のリスク部門は、資産運用およびウェルス・マネジメント業務から生じるすべてのリスクの監督を担当している。
また、リスク部門は、Group BPCEのリスク部門内に設置され機能的にはナティクシスの最高リスク責任者に直属する、Group BPCEレベルで共有される2つの専門的なセンターに依拠している。
・ MRMおよびホールセール・バンキング検証部門は、当行グループのモデル・リスク管理枠組の一環として、モデルの独立した検証を実施している。
・ 気候リスク部門は、気候リスクの運用監視を担当し、当行グループおよびナティクシスの事業分野における気候リスク監督メカニズムの展開をサポートする。
最後に、IT部門は、コーポレート・バンキングおよびインベストメント・バンキングのリスクの監督に関わるITシステムを専門にしている。この部門は、コーポレート・バンキングおよびインベストメント・バンキングのITシステム部門の一部であり、機能的にはリスク部門に直属している。
③ リスク文化
ナティクシスは、その組織のあらゆるレベルにおいて、強固なリスク文化により特徴付けられている。
そのリスク文化は、リスク部門憲章に規定されているように、リスク機能の指針の中心となる。リスク文化の枠組は以下の2つの主な柱に基づいている。
・ 当行の主要なリスク(信用、市場、オペレーショナルおよびモデル)のすべてをカバーするリスク政策、基準および手続の概要を展開させ、銀行の戦略的ビジョンおよびリスク選好の概要を示すことにより、当行内のベストプラクティスを調和させること。
・ 以下の3つの分野に基づく、組織を通じて強く一貫性のあるリスク文化を促進するための戦略の展開
1.啓発およびコミュニケーションを行い、デジタル・コミュニケーションおよびフィジカル・コミュニケーションへの取組み(広報紙、内部ソーシャル・ネットワーク、シェア・ポイント、会議等)を組み合わせ、リスク管理枠組およびリスク環境に関する話題の問題またはケーススタディに取り組んでいる。
2.研修においては、リスク監督システム全体に関する義務またはオンデマンドの研修および規制環境またはリスク監督システムの変更に関係した特別研修の資料の集成を拡充した。
3.キャリアパスには、部門内および部門間(サポート分野および事業分野)の内部異動の促進ならびに従業員のオンボーディングへの特化が含まれる。
さらに、ナティクシスの行動規範は、すべての従業員に適用される行動規則を定義し、さらなる関与および説明責任を促すため、リスク文化の推進に積極的に寄与する。これらの指針は、以下のテーマに分類される。
・ 顧客中心であること。
・ 倫理的に行動すること。
・ 社会に対して責任を持って行動すること。
・ ナティクシスおよびGroupe BPCEの資産やレピュテーションを保護すること。
ナティクシスは、事業分野、人事、コンプライアンス部門およびリスク部門の専門のガバナンスを含む管理枠組を設置した。行動規範は、全従業員のための義務研修の対象である。
加えて、2021年以降ナティクシスは、I-CARE「エスカレーションのために報告義務があると見なされた事案」と呼ばれる報告メカニズムを有している。この枠組は「問題」、つまり、ナティクシスを1つもしくはそれ以上のリスクにさらす可能性のある手続、システムまたは管理の中に確認された機能不全、不具合もしくは脆弱性を指す。
最後に、ナティクシスの報酬方針は、過度なリスク負担となる行為を奨励することなく、従業員の長期的なコミットメントを促進し、当行の魅力を強化するように構成されている。
④ リスク管理枠組の適切性
2022年の間、取締役会のリスク委員会は、当年度中のリスク政策およびリスク管理枠組の適切性の評価における主要な変更の概要を提示された。
これらのシステムは、内部統制に関する2014年11月3日付の省令(2021年2月25日付の省令により改正済み)に説明されるとおり、すべてのリスクをカバーする。
⑤ リスク選好
(IFRS第7号に従い、法定監査人により認定されたデータ)
ナティクシスのリスク選好は、その事業モデルおよび戦略の範囲内で当行が負うことをいとわないリスクの性質および度合いとして定義される。
リスク選好は、ナティクシスが実施する戦略計画、予算手続および活動と一致するように確立され、Groupe BPCEのリスク選好の全般的な枠組に含まれる。
この枠組は、以下の2つの要素に基づく。
1.リスク選好報告書(RAS):質的および量的観点において、当行が受け入れるリスクをその事業モデルに基づき設定する。
2.リスク選好枠組(RAF):組織の主要な手続とRASを実行に移すための統制の実施との接点を規定する。
リスク選好は、上級経営陣が1年ごとに見直し、リスク委員会と協議の上、取締役会により承認される。
リスク選好報告書
ナティクシスのリスク選好の原則は、その事業モデルの遂行にあたり、当行が受け入れるあらゆる種類のリスクの選定および管理に由来している。かかる原則は、ナティクシスの包括的な戦略ガイドラインとそのリスク管理能力との一貫性を確保している。
ナティクシスが展開する事業モデルは、自身の特化している分野(コーポレート・ファイナンス、資本市場活動ならびに資産運用およびウェルス・マネジメント)に基づいており、自身の顧客およびGroupe BPCEの顧客のニーズに応えている。
当行は、希少な資源(資本、流動性、貸借対照表)の消費とのバランスがとれた持続的かつ一貫性のある収益性を追い求めている。当行は、習得していない業務には従事しない。
リスク/収益比率が高い業務は、厳正なる選考および監視の対象となっている。特に市場リスク管理は、非常に選択的な投資アプローチを有し、極端なリスクへの限られた許容誤差および徹底した監視の対象にもなっている。
ナティクシスは、本質的にコーポレート・バンキングおよびインベストメント・バンキングならびに資産運用およびウェルス・マネジメントの事業活動に固有のリスクを負う。
・ コーポレート・バンキングおよびインベストメント・バンキングにより生じる信用リスクは、事業および子会社に採用される個別のリスク政策、取引相手方、国別(先進国および新興国)、部門別に定義される集中制限に基づき、ストレス・テストおよび部門審査を含むポートフォリオに対する広範囲の監視を通じて管理される。かかる枠組は、様々な信用委員会によって実施される独立した分析(事業分野/リスク機能)を通じて、発行預託金の選択的管理を確保する。
・ 自身の顧客のニーズを満たし、あらゆる形の自己勘定売買を除くことを目的とする当行の市場活動は、市場リスクを負う。これによる市場リスクは、リスク政策ならびに個別の質的および量的指標の主要部分に従って管理される(例えば、授権商品のリスト、VaRの測定、ストレス・テスト、感応度)。
・ レバレッジリスクおよび流動性リスクは、バッファー部門、業務部門、ALMおよびトレジャリー部門によって監視され、専門のガバナンス機関(2ヶ月に一度のALM委員会)内の上級経営陣による個別の監督を受ける。これら2つのリスクにより、専用の枠組および事業分野で必要なレバレッジの管理目的を用いた希少な資源の管理のための個別の目的の設定が必要となる。さらに、流動性リスクは、関連会社の「最終的な貸し手」であり、公共の「バニラ」資金調達のMLT問題に責任を持つBPCEと共同で監視されている。構造的な貸借対照表上のリスク内で、ナティクシスは、信用スプレッド・リスクにさらされている。
・ 当行のソルベンシーの軌道は、上級経営陣により設定され、資本および資本消費の目標レベルを設定する財務実績および資本政策部門によって監視される。かかる軌道は、当行の範囲および活動の変化、特に規制資本要件の計算に関する方法論の変更ならびに債券または資本の発行を考慮している。
・ オペレーショナル・リスクは、その性質上、当行のすべての事業分野および機能に存在している。かかるリスクは、事業分野および地理的地域全体に展開されるシステムを通じて、毎年リスクをマッピングし、損失および事象についてのフィードバックをするために、他の管理機能とあわせて、共有データ収集ツールを用いて管理される。これにより、是正および予防措置制度を適切に実施することが可能となる。ルールとして、ナティクシスは、オペレーショナル・リスクに対して特別な選好は持たずに、厳密に管理している。
・ ナティクシスは、銀行業務および金融規制に関する不遵守リスクにさらされており、行動規範の実施および金融セキュリティ、倫理および顧客保護の領域において、フランス国内外で業務を管理する法律、規則、基準を遵守することで管理することを義務付けられている。
・ ナティクシスの最も重要な資産は、自身のレピュテーションおよび顧客との関係である。そのため、顧客の利益が最優先され、当行は、(事業活動、事業体または地理的地域に関係なく)最高レベルの倫理基準で営業することに専念し、最善の取引の遂行や安全の基準に従っている。金融リスク、法的リスクまたはオペレーショナル・リスクなどのその他の「直接的」リスクの存在から生じるリスクは、事前/事後アプローチを兼ね備える指標を用いて注意深く監視されている。
・ モデル・リスクは、指令第2013/36/EU号(CRD4)の意味における内部モデルおよび連邦準備制度理事会の指令第SR11-7号に基づくモデルの定義の意味における当行が使用するすべてのその他モデル(金融商品の評価に使用されたモデルを含む。)のどちらにも関係している。モデル・リスクは、主に、コーポレート・バンキングおよびインベストメント・バンキングの市場業務に関係しており、専門的なガバナンスおよび特定の指標を使用した監視の対象である。
・ 資産運用業務はレピュテーション・リスク、不遵守リスク(利益相反特有の管理)およびオペレーショナル・リスクを含む。これらは、投資リスク(プライベート・エクイティ、シード・マネーおよび不動産)にもさらされている。収益は市場トレンドに大きく依存している。また、資産運用が信託業務であるため、金融リスクの大部分は投資家が負う。
・ ナティクシスは、以下のグローバルリスクにさらされている。事業および戦略リスク、マクロ経済および規制上の変更に関連するリスク(好ましくない経済状況および規制要件の強化)ならびにその他の外的要素に関連するリスク。これを踏まえ、気候変動に関連するリスクはナティクシスの主なリスク特定および監視手続に直接組み込まれている。
リスク選好枠組
当行にとって重要であると特定および判断された各リスクは、指標および耐性閾値を使用して監視される。
・ 各事業分野に割り当てられるリスク・エンベロープを設定する閾値
・ 上限を超えた場合、ソルベンシー、流動性、業績およびレピュテーションの点でナティクシスの事業継続性および/または安定性にリスクを与える可能性がある最大リスクについての上限
リスク選好枠組において定義される許容閾値(閾値および限界)を超過した場合、業務執行取締役に続き監督機関への通知およびエスカレーションの手続の対象となる。かかる業務枠組は、リスクのタイプ(信用および取引相手方リスク、市場リスク、流動性リスクおよびレバレッジリスクを含む構造的貸借対照表上のリスク、オペレーショナル・リスク、ソルベンシー・リスク等)に応じて適用され、ナティクシスの既存の測定および報告システムに依拠している。
同枠組は、定期的に見直され、強化され、また上級経営委員会および取締役会のリスク委員会に提示される。
リスク選好枠組は、特に下記に関する、ナティクシスの主要な手続の一部を形成する。
・ リスク特定:ナティクシスが直面しているまたは直面する可能性のあるリスクの概要を示すため、事業分野およびリスクの種類別に、毎年リスクが示される。当該アプローチにより、重要なリスクを特定することができ、その指標はリスク選好枠組内に含まれている。
・ 予算過程および全体的なストレス・テスト
・ 当行グループの戦略計画-BPCE2024
システム上重要な金融機関に関する規則に従って、Groupe BPCEは再建防止計画(PPR)を作成した。
⑥ リスクの報告および評価システム
地方および中央レベルの両方において、ファイナンスおよびリスク機能チームは、データを集め、統合したリスク指標および報告書を提出する。
リスク評価枠組の情報システムは、グローバルであり、フランス国内外に全体的(ナティクシスの子会社および支店を含む。)に展開されている。
BCBS239規制に従って、IT構造原則は、複数年展開計画の基本スキームの実施により明確化され、承認され、支援されている。
この作業は、BCBS239の要件を遵守するためにリスクおよびファイナンス機能の対象構造を定めた。かかる原則は、以下の目的に沿って構成されている。
・ リスク指標の作成は、事業分野の責任のもとに置かれ、「ゴールデン・ソース」アプリケーションに認証されるオペレーショナル・データに基づいている。
・ リスクおよびファイナンス・アプリケーションは共通のデータ枠組を共有している。
・ Groupe BPCEに関連するものを含む、中央(ナティクシスS.A.)および地方(子会社および支店)間のデータの連携。
・ 特にリスクおよびファイナンスのデータレイクを通じた事業プロセスおよび報告実務の自動化。
・ 様々な保管場所を通じてデータの全履歴および関連する監査証跡を利用する能力。
・ 標準化された分析ツールおよびインターフェースを通じて作成されたデータおよび測定結果への容易なアクセス。
・ 会計に関するリスク測定の一貫性ならびに契約/取引レベルで計算されるファイナンスおよびリスクデータのクロスリファレンス能力。
・ データのクオリティおよび測定の一貫性を監視するための統制および監視手続の実施。
これらの構造原則は、以下の6つの主要なアプリケーション・スコープに適用される。
・ 信用リスク、市場リスク、取引相手方リスク、構造上のリスク(流動性、利率、外国為替)およびオペレーショナル・リスクの計算チェーン。
・ RWAの計算のためのプルーデンシャル・チェーン。
⑦ リスク類型論
(IFRS第7号に従い、法定監査人により認定されたデータ)
ナティクシスは、特に規制要件の結果により変更する可能性のある業務に伴う一連のリスクにさらされている。
信用リスクおよび取引相手方リスク
信用リスクは、債務者が契約上の義務を履行できないことによる財務上の損失のリスクである。デフォルトの可能性およびその場合予想される回収率の程度の評価が、信用の質の測定における主要な要因である。信用リスクは、かかる状況がデフォルト率の上昇を生じる可能性がある限り、経済的不確実性の期間に増加する。
取引相手方リスクは、市場取引において取引相手方がデフォルトした際にさらされるリスクである。取引相手方リスクは、市場パラメーターの動きにより変化する。
ナティクシスは、その顧客と共に実行している取引(例えば、融資業務、店頭デリバティブ(スワップ、オプション等)および再購入契約等。)によりこれらのリスクにさらされている。
証券化リスク
証券化とは、特定目的事業体(通常、特定目的事業体(SPE)または「コンデュイット」)に一連のエクスポージャーに固有の信用リスクが置かれる取引であり、その後、通常は投資家に販売する目的で、各トランシェに分けられる。SPEは、ある場合には投資家により直接引き受けられるか、短期満期債券(財務省債券またはコマーシャルペーパー)を発行することにより株式の購入をリファイナンスするマルチセラー・コンデュイットによって引き受けられる株式を発行する。
格付機関は、投資家に対して販売される株式の信用度を評価する。
一般的に、証券化には下記の特徴がある。
・ 結果としてナティクシスにより組成された取引のリスクを物質的に移転させる。
・ 取引の過程で行われる決済は、裏付けとなるエクスポージャーの業績によって決まる。
・ 取引により定義される各トランシェの劣後は、リスク移転期間における損失の配分を決定する。
市場リスク
市場リスクとは、市場パラメーターの動きの悪化により発生する価値損失のリスクである。これらのパラメーターは、とりわけ証券(債券、株式)および原料の価格、金利、デリバティブ金融商品の価格ならびに外国為替相場を含む。
資産流動性は、市場リスクの重要な構成要素である。流動性が不十分かまたは全くない場合(例えば、取引数の減少または特定の資産の需給の著しい不均衡によるもの。)、金融商品またはその他の譲渡可能資産は、見積価格で取引できない可能性がある。
流動性の欠如は、資本市場へのアクセスの減少、不測の現金もしくは資本の必要性、または法的規則につながる可能性がある。
オペレーショナル・リスク
オペレーショナル・リスクとは、不十分もしくは失敗した内部プロセス(従業員によるものか情報システムによるものかを問わない。)または財務、規制、法律もしくはレピュテーションによる影響といった外部的事象に関連する損失のリスクである。
Groupe BPCEの保険部門は、保険をかけられるオペレーショナル・リスクの分析および適切な保険を適用することに責任を負っている。ナティクシスおよびその子会社は、詐欺、横領および窃盗により生じる可能性のある重大な結果、営業損失またはナティクシスもしくはその子会社もしくはナティクシスが責任を負う従業員の民事責任の影響に対するGroupe BPCEと共通の保険方針を享受する。
不遵守リスク
不遵守リスクとは、フランス法令では、国内のもしくは直接適用できる欧州の細則もしくは規則または業務執行取締役による指示であるかを問わず、監督機関の政策により発布された銀行業務および金融活動に特有の規定の不遵守により生じる著しい財務上の損失またはレピュテーションの毀損を伴う法的処分、行政処分または懲戒処分のリスクをいう。このリスクは、定義上はオペレーショナル・リスクの下位カテゴリーである。
サイバー・リスク
サイバー・リスクは、会社、従業員、パートナーおよび顧客に重大な損失を被らせることを目的とし、デジタルにデータ(個人情報、銀行/保険情報、技術情報または戦略情報)、プロセスおよびユーザーを操作する不当および/または不正な行為に起因するリスクである。銀行情報システムの変化、それに付随する新技術および関連サービスの外部委託の増加により、より高度化および自動化した攻撃を実行する新たな機会がサイバー犯罪者に提供されている。
ナティクシスの事業を行う能力は、その情報システムの入手可能性、データの一貫性および機密性の保証ならびに各取引のトレーサビリティにより決定される。
レピュテーション・リスク
レピュテーション・リスクとは、その信頼があらゆる点において通常の事業の遂行に不可欠である顧客、取引相手方、供給者、従業員、株主、監督者またはその他の第三者からの当行に対する信頼を損なうリスクをいう。
レピュテーション・リスクは、本質的に当行が被るその他のリスクに付随するリスクである。
法的リスク
法的リスクとは、フランス法令の下、当行の業務に起因する可能性のある不正確性、不作為または不備から生じる第三者との訴訟のリスクとして定義される。
モデル・リスク
モデル・リスクとは、評価モデル、規制上の資本モデルもしくはその他のモデルの定義、実行または使用の際に生じるエラーを起因とする、直接的な経済損失またはイメージに関わる問題、訴訟もしくは風評被害の結果として生じる経済損失のリスクである。
総合的な金利リスク
総合的な金利リスクは、現在使用されている金利と資産の金利との相違による金利の不利な変動に起因する銀行業務ポートフォリオに対する損失リスクとして定義される。
大半のコーポレート銀行兼投資銀行と同様に、ナティクシスは構造的な金利ポジションが生じる金融資産および負債をほとんど有していない。ナティクシスの総合的な金利リスクは、契約上の取引に関連する。最も重要なポジションは、イールド・カーブのショートエンドに対するエクスポージャーに関するもので、特にIBOR金利更改日の変更に関連する。したがって、銀行レベルでは二次的リスクである。
流動性リスクおよびリファイナンスリスク
流動性リスクとは、資産と負債の満期における超過分によって、ナティクシスが債権者に対する責務を果たすことができなくなるリスクである。例えば、多額の顧客預金の引出し、信用危機または市場全体の流動性危機が生じる場合に、かかるリスクが発生する。コーポレート銀行兼投資銀行として、かかるリスクは、主に契約上の満期を有する取引間のポジションの不一致によって生じる。これは、リテール・バンクに比べてナティクシスには安定的かつ恒久的な顧客資源が限られていることや、一部には業務の資金調達を市場で行っているからである。
流動性危機の文脈において、流動性スプレッド・リスクとは、固定金利付長期資産により、または現在利用可能な資産と比較して高いマージンで長期ファンドを買い替えることにより、資金調達費用が増加するリスクである。
構造的な為替リスク
構造的な為替リスクとは、純投資の通貨(同一の通貨購入によってリファイナンスされる。)と株主資本の通貨の不一致に起因して、連結会計に使用される通貨に対する為替相場の不利な変動によって生じる譲渡可能な株主資本の損失リスクとして定義される。
ナティクシスの構造的な為替リスクの大部分は、米ドルで資金調達が行われた海外の支店および子会社の連結に起因する同通貨の構造的ポジションに関連するものである。
その他のリスク
戦略リスクとは、選択した戦略に伴うリスクまたはナティクシスが戦略を実行できなかったことから生じるリスクである。
気候リスクは、気候指数(気温、雨量、風、雪等)の変動に対して増加する事業の脆弱性を表す。当該リスクは、本質的なもの(異常気象現象の増加)であるか、または環境の遷移(新たな炭素規制)に関連するものである可能性がある。
環境および社会的リスクは、ナティクシスが投資する顧客および企業の業務から生じる。
⑧ ストレス・テスト
ナティクシスは、リスクを動的に監視し、管理する包括的なストレス・テストメカニズムを開発した。
そのツールは、ナティクシスのリスク管理、財務実績および資本管理システムの不可欠な部分を担っており、ナティクシスの資本要件および規制要件の計画プロセスに貢献する。
ナティクシスのストレス・テストメカニズムは、下記で構成されている。
・ 総合的な内部および外部のテスト
・ 定期的な規制上のテスト
・ 特定の対象範囲ごとのテスト
包括的な内部ストレス・テスト
包括的な内部ストレス・テストの目的は、基本的な経済シナリオの影響ならびに当行の損益計算書、リスク加重資産および株式に係るストレス下の経済シナリオの影響を評価することである。
経済リサーチ・チームにより提案される同シナリオは、Groupe BPCEの経営管理委員会により議論および承認され、ナティクシスの上級経営委員会に提示される。
同シナリオは、レベルまたは3年の期間における経済変数および財務変数(GDP、インフレ率、雇用率および失業率、金利および為替レート、主要な株式市場の指数レベルおよびコモディティの価格等)に対する衝撃に変換される。これらの変数は、損益計算書、リスク加重資産および株式のあらゆる総計に対してストレスを適用するため、ナティクシスにより使用される予測モデルの要素として組み込まれる。
基本的なシナリオの軌道は、市場コンセンサス、先渡取引および先物取引から導かれる。
2022年に世界中で実施された内部ストレス・テストにおいて、ロシア・ウクライナ危機およびその影響という観点からストレス・シナリオを適合させなければならなかった。したがって、1つ目のストレス・シナリオは、巨額の債務を抱えるユーロ圏の不安定さおよびいくつかの国における極端な物価上昇が誘発するリスクに基づいている。2つ目のストレス・シナリオは、持続的なインフレおよび金利の上昇に基づいている。
1つ目のストレス・シナリオは、ユーロ圏における政情不安を特徴とする。特に、2022年のイタリアでは極右政権が発足し、スペインは分裂し、ドイツの支援がもはや一切保証されていない周辺国のソブリン債に対するリスク認知が高まった。インフレ率が予想以上に高く、特にウクライナにおける戦争がエネルギー価格に持続的な影響を及ぼしていることから、ECBは金融の引締めを行い、ソブリン・スプレッドの拡大を抑制するための支援を一切拒否するとしている。ユーロ資本が米国に向きを変えることで、ユーロ/米ドルは弱まる可能性がある。米国にも影響を及ぼすリスク回避の状況は、2023年には連邦準備制度理事会による利下げにつながる可能性がある。これらの要素は、株式市場に反動を与える可能性があり、それが恒久的となる可能性がある。
2つ目のストレス・シナリオは、スタグフレーションに近い、持続するインフレの状況をシミュレーションしたものである。中央銀行は、積極的な金融引締めを余儀なくされる可能性がある。このような急激な金利の上昇およびインフレに賃金が追い付かず、消費およびGDPの減少を引き起こす可能性がある。金利の上昇は、長期金利にも影響し、借手の信用力に負荷をかける。中央銀行の金融引締め政策は、株式市場および信用スプレッドに突然かつ持続的な影響を与える可能性がある。
リバース・ストレス・テストに使用されるリバース・シナリオは、このシナリオがナティクシスのすべての事業分野、すべての脆弱な分野および事業を行うすべての地域に影響を与え、比率が対照的なシナリオの所定の目標水準に達成する限り、2つ目のストレス・シナリオに基づく。
これらの予測は、財務変数および経済変数に見られる感度および傾向または内部の歴史的データに基づく内部モデルに基づいている。
これらのストレス・テストの結果は、上級経営委員会に承認され、取締役会のリスク委員会に提示された。それらは、ナティクシスのソルベンシーの軌道の計算プロセスの一環として分析された。かかる影響は、純利益(グループ持分)、銀行業務純収益、リスク加重資産および普通株式等Tier1において測定される。
これらのテストはナティクシスが脆弱性または弱点を示す分野を評価することに役立ち、適応策または改善策の確立に貢献する。
規制上のストレス・テスト
規制上のストレス・テストは、ECB、EBAおよびその他の監督機関の特別の要請に対応するものである。直近の規制上のテスト(気候ストレス・テスト)は、ECBの代わりにSSMにより公表された方法に基づき2022年上半期に実行された。ナティクシスは、Groupe BPCEの範囲において実施されたテストに貢献した。
特定のストレス・テスト
ナティクシスのリスク部門により実施された特定のストレス・テストの詳細は、本書の各セクションにおいて記載されている(とりわけ、信用ストレス・テストについては、「(c) 信用リスクおよび取引相手方リスク-⑩ コミットメントを監視する枠組」を、また市場ストレス・テストについては、「(e) 市場リスク-③ 市場リスクの測定方法」を参照のこと。)。
(c) 信用リスクおよび取引相手方リスク
① 組織
リスク統制枠組は、当行のすべての事業分野および支援部門の活発な関与を伴い、リスク部門により監視される。すべての内部基準、方針および手続は、BPCEの枠組と一致しており、内部統制、規制上の変更および当行のリスク選好の結果を考慮するために定期的に見直される。
信用リスク管理および統制は、職務の分担に従って実施される。したがって、リスク部門は、その他の部門と共に、以下を行う様々なチームを通じて信用リスクの監視に責任を負う。
・ 信用リスク方針および内部信用リスク管理手続を定義する。
・ 信用リスクの上限およびエクスポージャー閾値を設定する。
・ クレジットの承認および上限の承認のプロセスに従った信用リスクおよび取引相手方リスクの再分析の後、取引の承認を発行する。
・ 格付専門家およびLGDに基づく内部手法およびモデルを所有する。
・ 第二段階の恒常的な統制を実施する。
・ エクスポージャーを監視し、上級経営陣に報告する。
リスク部門の主要な職務は、各事業分野と連携しつつ、当行が取るリスクに関する関連性および有用性のあるすべての情報に基づき、意見を述べることである。
信用決定は、事業分野およびリスク部門の特定の担当者の両方に付与された制限付きの権限内で行われ、最高経営責任者または最高経営責任者がそのために権限を与える者が、自ら承認する。かかる権限の付与は、取引相手方の種類および内部信用格付ならびに取引契約の性質および期間、ならびに部門および/または事業別に決定された各種のリスク方針基準の遵守状況により異なる。
ナティクシスは、BPCEと協力し、共同保有する資産クラスが適用対象となる格付方法を定義した。
信用リスクの監視の枠組は、以下を主要な目的とする多数の委員会の設置を基盤として機能する。
・ ナティクシスが設定した委任レベルに従い、ナティクシス信用委員会(CCN)または地域信用委員会(CCR)を通じて、すべての取引相手方およびすべての取引の限度枠、格付およびLGDに関する個別のリスクを決定する。
・ 信用リスク限度枠監督委員会を通じて、限度枠に係るコンプライアンスを遵守し、すべての必要かつ具体的な対応を行う。
・ ウォッチリスト・引当金委員会を通じて、取引相手方の監視および引当金の水準について決定を行い、当該取引相手方の監視の強化を行う。
・ 公正市場評価委員会を通じて、IFRSの規則およびECBのガイドラインに従い、分配手続が完了していないことを受けたオーバーホールディング取引の公正価値測定の妥当性を検証する。
・ ナティクシス信用リスク委員会の枠組において、個々の取引相手方とは無関係の事項に係る信用リスクに関する決定事項を記録する。
・ 地域部門委員会を通じて、部門、国およびソブリンの格付けを検証し、IFRS第9号のシナリオに付随する確率を推奨し、内部のストレス・テスト・シナリオを提示かつ検証し、上級経営陣が特定した事柄に関する分析を提示する。
② リスク特性
ナティクシスのリスク特性は、リスク選好およびリスク方針により管理されており、これにはナティクシスが設定した部門別の限度枠および様々な国別上限が含まれる。
ナティクシスは、27ヶ国の大企業顧客との業務に付随する、信用リスク、取引相手方リスクおよび販売リスクにさらされている。
・ 財務事業
・ 従来の「プレーン・バニラ」によるファイナンスの組成、アレンジおよびシンジケーションならびに「販売に向けた組成」モデルに基づくすべての当該ファイナンスのポートフォリオの管理
・ 戦略的ファイナンスや買収(買収ファイナンス、LBOファイナンス)の組成、アレンジおよびシンジケーション、ならびに債券発行市場および株式発行市場でのファイナンス
・ 投資に関する金融工学および金融構造に関する助言
・ 金利ヘッジ、外国為替、コモディティ、株式または再購入契約による市場活動
・ 取引金融活動
・ インフラストラクチャーおよびエネルギー、不動産およびホスピタリティ、ならびに航空機の3つの主要な事業分野を中心に構成された専門的な財務事業
・ 証券化活動およびストラクチャード・クレジット活動
③ 目標およびリスク方針
ナティクシスのリスク方針は、当行のリスク選好、信用リスク統制枠組および管理枠組全体の構成要素として定義されている。当該方針は、リスク部門および当行の様々な事業分野による協議の産物である。当該方針は、リスク負担の枠組を確立しながら、リスク選好およびナティクシスの事業分野または部門による戦略的見通しを適用することを目的としている。
現在約20あるナティクシスのリスク方針は定期的に改訂され、コーポレート・バンキングおよびインベストメント・バンキングの様々な事業分野(コーポレート、LBO、エアクラフト・ファイナンス、不動産ファイナンス、プロジェクト・ファイナンス、商品ファイナンス、銀行、保険等)および子会社におけるこれらの事業を網羅している。
当該リスク方針により策定される枠組は、ベストプラクティスに基づく推奨ならびに(定性的または定量的に)厳格な監視基準、意思決定過程および通常の上限の承認のシステムに影響を与える逸脱との間で区別をつける。
ナティクシスはまた、7つの分野別のESR方針を有しており、適用の分析にあたりそれらが考慮される。
定量的な枠組は通常以下に基づいている。
・ 事業分野または部門による取組みの上限
・ 取引相手方の種類、商品の種類または(場合によっては)地理的地域による取組みのサブリミット
・ リスク方針に組み込まれたパラメーター(期間の上限、財務比率、分散基準等)
当該枠組は特定の部門または特定の種類のリスクに対し、当行の取組みが集中していないかの監視に役立っている。
一方、定性的な枠組は以下の基準に基づいて構築されている。
・ 事業部門:優先部門、禁止部門
・ ターゲット:様々な基準(規模、格付、事業が展開されている国等)に基づいてターゲットとするべきまたは除外すべき顧客
・ 構造:契約条項、保証スキーム等
・ 商品
リスク方針の適切な適用を確実に行うため、ローン承認の個別審査において、必要に応じて調査が行われる。全体の調査(上限および逸脱数との整合性の確認)も四半期ごとに実施され、グローバルリスク委員会に提出される。
最後に、グローバル・ポリシーは、ナティクシスの主要分野へのエクスポージャーも管理している。その他の与信方針と同様、設定されたいずれかの分野の限度枠に対する違反は、対応策の決定のために関連する委員会/機関へ報告され、必要ある場合、付随する限度枠以下となるよう当該分野のエクスポージャーを減らすための改善計画が提示される。
④ 許可および信用リスクの管理についての一般原則
ナティクシスの信用リスクの測定および管理手続は、以下のものに基づく。
・ 上限承認のシステムおよび意思決定の委員会により構築された、標準化されたリスク負担プロセス
・ ローン承認審査プロセスにおいて、リスク部門が実施した独立した分析
・ 取引相手方リスクの標準化され、適合された評価を提供する格付手段および手法(これにより1年以内のデフォルト率およびデフォルト時損失率を評価することが可能となる。)
・ リスク水準の高い取引相手方を監視する枠組
・ ローン残額および信用限度の検討を行う情報システム
・ 限度枠の違反を監視および調整する枠組
・ 特にリスク選好の枠組の一部として定義された指標の変化を監視するための、ダッシュボードの公表を通じて経営陣および中央機関に対して定期的に行われる情報提供
さらに、ナティシクスは、健康危機を背景に、以下により信用リスクの監視および予測手続を強化した。
・ 支援策(国が保証する貸出、債務返済猶予、危機に関連して行われた調整または特定の融資等)による恩恵を受けた顧客の情報システムへの識別子の適用
・ 支援策による恩恵を受けた顧客のエクスポージャーの変化を監視するための、新しいダッシュボードの導入
・ 特定の事例におけるリスク管理措置の実施を含む、脆弱な分野のポートフォリオに特化した査定
・ ポートフォリオの詳細な査定に基づくリスク予見演習の費用
ナティシクスは、CSR(企業の社会的責任)に関連して、コーポレート・バンキングおよびインベストメント・バンキングにおけるエクスポージャーの評価および管理のための複数のツールを徐々に導入してきた。
信用リスク部門は、分野別の与信方針へのESG(環境、社会およびガバナンス)基準の組み込み、当行の取引承認ならびにコーポレート・バンキングおよびインベストメント・バンキングの審査プロセスにおける気候リスクの考慮を確実にし、また気候リスク識別ツールの運用を確実なものにしている。当該部門では、多くの機密性の高い取引につき、CSR部門の専門知識に依拠している。
そのため、信用供与および定期的な検討手続において、各事例は以下のシステムに基づく特定の査定を受けなければならない。
・ 気候変動格付の付与により、取引がもたらす気候への影響を評価する「グリーン・ウェイティング・ファクター」ツールの実施
・ 定期的な検討において各取引に付与された気候変動格付の更新および信用委員会への提示
・ コミットメント遵守の分析(特に石炭および石油の分野における、適用されるCSR方針と関連する除外リストの遵守状況)
・ KYCシステムにおいて法人顧客がさらされる環境、社会およびガバナンスのリスクの特定および評価ならびに最もリスクが高いと認識される顧客について詳細な分析を行う「ESRスクリーニング」システムの適用
・ 広義のプロジェクト・ファイナンス(プロジェクトの取得のためのファイナンス、企業保証が付されたプロジェクトへのファイナンス等を含む。)に関する、エクエーター原則に基づく分析。当該デューディリジェンスには、事業分野およびCSR部門の双方の関与に基づいている。
物理的な気候リスクおよび気候変動リスクの評価を強化するため、ナティクシスは、2020年以降、物理的な気候リスクおよび気候変動リスクに対するエクスポージャーの定量的な測定手法に係る取組みを行っている。
⑤ 取引相手方リスク管理
(IFRS第7号に従い、法定監査人により認定されたデータ)
取引相手方リスク管理の原則は以下に基づいている。
・ 取引相手方リスクに対するエクスポージャー測定
・ 取引相手方リスクの上限および配分手続
・ 取引相手方リスクに関する価値調整(信用評価調整)
・ 取引相手方リスクの軽減
・ 誤方向リスクの組込み
取引相手方リスクに対するエクスポージャー測定
ナティクシスは、その取引相手方リスクを測定および管理するために内部モデルを用いる。かかるモデルは、主要なリスク要因に対するモンテカルロ型シミュレーションに基づいて、相殺および担保基準を考慮しつつ各取引相手方およびエクスポージャーの存続期間全体の状況を測定する。
このようにして、かかるモデルは、EPE(正の期待エクスポージャー)特性およびPFE(将来の潜在的エクスポージャー)特性を決定する。後者は、ナティクシスが取引相手方リスク・エクスポージャーの評価に用いる主要な指標である。
ECBは、取引相手方リスクに係る自己資金の算定の一環として、Natixis S.A.の事業体に対し、バニラ・デリバティブの比率、外国為替、インフレおよびコモディティへのエクスポージャーの算出にあたり内部IMMモデルを利用することについて部分的な承認を与えた。その他の事業体およびNatixis S.A.の内部モデルにおいて認められていない範囲に関しては、エクスポージャーは、デリバティブに係る標準的SA-CCR手法ならびに貸出金、借入金およびレポに係る標準的手法により算定される。
取引相手方リスクに関する上限枠組
上限は、取引相手方リスク特性に応じて、意思決定プロセスに関連性および有用性のあるすべての情報の分析後に定義される。
上限は、ナティクシスの信用承認プロセスに沿ったもので、委任を受けた機関または信用委員会のいずれかにより検証および承認される。
上限は、監督メカニズムの遵守を確実にするために、専用の統合システムを用いて日常的に監視される。
信用評価調整
ナティクシスは、デリバティブ商品の評価に、信用評価調整(CVA)を含む。
これらの調整は、取引相手方の債務不履行リスクごとの期待損失を含み、ナティクシスは、取引の市場価値のすべてを回復することはできないという事実を説明することを目的とする。
ナティクシスは、2014年1月1日からCVAの資本要件を算出している。
誤方向リスク
誤方向リスク(WWR)とは、ナティクシスの取引相手方に対するエクスポージャーが、取引相手方のデフォルト率と深く関連しているリスクをいう。
このリスクは、規制の観点から以下の2つのコンセプトにより表される。
・ 特定の誤方向リスク(SWWR):これは、将来のエクスポージャーが、取引相手方のデフォルト確率と強い正の相関関係にあり、原資産の発行者と取引相手方の間に直接的な法的関係がある場合に発生する。例えば、証券金融取引の場合、対象資産の発行者と取引相手方が同じグループであれば、SWWRを特定することができる。当該リスクは、欧州規則のCRD4指令に基づき評価され、資本要件の算出時には資本サーチャージの設定が義務づけられる。SWWRに基づく取引の承認手続は、特定の付与システムに依拠する。
・ 事前:かかる取引の特定を担当する営業部門は、規制上の自己資本の監視、報告および算出のため、また承認手続の一環として、当該取引についてリスク部門へ通知しなければならない。SWWRに提出された取引は、既存の限度枠にかかわらず(市場リスクおよび信用リスクの両方に関して)「一時的な」申請として扱われる。当該取引のリスク加重資産(RWA)は、各取引を想定元本に対応するデフォルト時のエクスポージャー(EAD)を有する個別のネッティングのためのセットとして考慮した上で決定される。
・ 事後:SWWRを伴う各取引は、それが事前に承認されたことを確認するための調査を受ける。かかる管理は、リスク部門により、これに特化した週次報告を通じて行われる。
・ 一般的な誤方向リスク。すなわち、取引相手方の信用の質と一般的な市場要素との間に相関関係が存在する場合に発生するリスクをいう。当該リスクは、新興国を対象に設定された限度枠の枠組を通じて、カントリーリスクへのエクスポージャーに基づき評価され、委員会により毎年検証が行われる。より具体的には、当該限度枠は、証券金融取引(以下「証券金融取引」という。)(すなわちレポ契約、トータル・リターン・スワップ)およびクレジット・デリバティブ(CDS)において、WWRを発生させる活動に対して適用される。WWRの限度枠は、オーバーステッピング委員会により毎月監視される。
⑥ 格付システム
内部格付システム
(IFRS第7号に従い、法定監査人により認定されたデータ)
内部格付システムは、ナティクシスの信用リスクの評価、監視枠組および統制枠組の不可欠な部分である。これは、信用リスクの評価に使用されるすべての手法、プロセス、方法および管理をカバーしている。これは、基礎的インプット(格付に対応するデフォルト率(PD)およびデフォルト時エクスポージャー(EAD)に対する比率で表わされるデフォルト時損失率(LGD)を含む。)を考慮している。
規制上の要件に従って、銀行帳簿および関連エクスポージャーの中のすべての取引相手方は、以下の場合に、内部格付を有さなければならない。
・ 貸付があるかまたは信用限度が割り当てられている場合
・ ローンを保証する場合
・ 貸付担保として使用される証券を発行する場合
この内部格付システムは、以下のものに基づく。
・ 様々なバーゼル資産クラスに特有で、ナティクシスのリスク特性に一致する内部格付手法。各取引相手方の種類に対して独自の格付手続および方法論が存在する。
・ 当該プロセスの開始から承認および完成プロセスの記録まで、格付プロセスの継続的段階の管理に使用されるITシステム
・ 取引の開始からデフォルトしている取引相手方および関連ローンにおいて発生した損失の事後分析まで、リスク管理枠組の中心に内部格付を置く手続および管理
・ 格付手法、LGDの計算方法および潜在的リスク・インプットの定期的審査
カントリーリスクに関して、同システムは、ソブリン格付およびソブリンでない取引相手方に付与される格付を制限する国に対する格付に基づく。これらの格付は、毎年(必要な場合はより頻繁に)審査される。
2010年9月30日以降、ナティクシスは、フランスの金融健全性監督・破綻処理機構が承認し、「会社」、「ソブリン」、「銀行」、「専門金融機関」のエクスポージャー分類を格付けするために先進的内部格付手法(A-IRB)を使用する、各資産クラスに特有の内部格付方法を使用している。
格付は、2つのアプローチ(統計的アプローチおよび全社的リスク管理部門内の信用リスク測定モデルを担当する部門が信用リスク部門と共同で(特に専門家モデルの所有者FRSとして)開発した専門家評価方法に基づくアプローチ)により定められている。全社的リスク管理部門内の信用モデルを担当する部門は、オペレーショナル・リスクおよび非金融リスク(気候リスク等)の両方を含む信用リスクの測定方法および評価方法すべてを担当している。
部門は、以下に焦点を当てた業務を行っている。
・ 個別のリスク・パラメーターの定量的モデル(PD、LGD、CCF等)
・ 専門家の信用リスク格付方法
・ 予測方法(ストレス・テストおよびIFRS第9号)
・ オペレーショナル・リスクおよび非金融リスク(気候リスク)のモデリング
・ 経済資本(信用デフォルト、集中等)および非金融リスクの測定
専門家評価に基づく内部格付および外部格付(会社、銀行、専門金融機関)の対応標示
| 内部格付 | 対応するS&P/Fitchの格付 | 対応するMoody'sの格付 | 1年以内のデフォルト率 |
|---|---|---|---|
| AAA | AAA | Aaa | 0.03% |
| AA+ | AA+ | Aa1 | 0.03% |
| AA | AA | Aa2 | 0.03% |
| AA- | AA- | Aa3 | 0.03% |
| A+ | A+ | A1 | 0.03% |
| A | A | A2 | 0.03% |
| A- | A- | A3 | 0.08% |
| BBB+ | BBB+ | Baa1 | 0.16% |
| BBB | BBB | Baa2 | 0.30% |
| BBB- | BBB- | Baa3 | 0.52% |
| BB+ | BB+ | Ba1 | 0.85% |
| BB | BB | Ba2 | 1.33% |
| BB- | BB- | Ba3 | 2.00% |
| B+ | B+ | B1 | 2.91% |
| B | B | B2 | 4.12% |
| B- | B- | B3 | 5.71% |
| CCC+ | CCC+ | Caa1 | 7.74% |
| CCC | CCC | Caa2 | 10.31% |
| CCC- | CCC- | Caa3 | 13.54% |
| CC | CC | Ca | 17.50% |
| C | C | C | 22.32% |
取引相手方の種類により格付の尺度は異なり、主要な会社、銀行および専門金融の場合は21階級に分類される。内部格付もまた、信用取引申請書の承認に必要な権限のレベルを図るために使われる基準の1つである。
外部格付システム
標準方式を用いる資産については、ナティクシスは、Fitch Ratings、Standard & Poor's、Moody's、DBRS(ドミニオン・ボンド格付サービス)およびBanque de France(BDF)といった機関の外部格付を用いる。
外部格付機関の英数字からなる信用格付段階およびリスク加重係数は、ACPRが公表する注記(CRD4に基づく健全性比率算出方法(資本要件指令4))に従って調整される。
銀行ポートフォリオのエクスポージャーがそのまま適用できる外部信用格付を有しない場合には、当行の顧客標準により、個別に、分析の後で、発行体(または該当する場合には保証人)の内部またはエクスポージャー格付に部分的に基づく格付の適用が許可される。
⑦ 内部モデルの検証
モデルの検証
規制要件に従って、Groupe BPCEは、ナティクシスに適用される信用リスクおよび取引相手方リスクの内部評価モデルを検証するための方針および手続を実施した。この独立したモデルの検証方針は、より広範なリスク・モデル管理枠組の一部である。
Groupe BPCEの最高リスク管理責任者の直属であるモデル・リスク管理および検証ホールセール・バンキング部門が、モデルのライフサイクルのガバナンスおよび基準について責任を負う。モデルのライフサイクルにおける様々なステージ(デザイン、ITの開発、検証および使用)が明確に提示され、各参加者の役割および責任が特定および詳述される。
内部取引相手方リスク・モデルおよび内部格付システムの検証は、Groupe BPCEのリスク部門の検証チームにより行われる。モデルの検証プロセスは、以下の7つの段階に基づいている。
・ モデルにより適用されたデータおよびパラメーター:データの質および代表性の分析、統制の完全性、エラー報告、データの包括性等
・ 手法およびデザイン:モデルの基礎となる理論の分析、推計値、測定方法、リスク指標、集計規則、モデルのベンチマーキングの分析、精度および収束値の分析
・ 恒久的監視:検証チームは、モデルの監視手法の存在を確保し、かかる手法の実施に伴うリスクを評価する。
・ モデルのパフォーマンス:設計段階および定期的に行われる、モデルのパフォーマンスに関連するリスクの評価
・ ITの開発:カウンター・インプリメンテーション、コード分析、検証
・ 文書化:受領した手法に関する文書の質および包括性の分析
・ モデル管理:モデルがそのライフサイクルを通じて内部基準を遵守しているか否かの評価
モデルのデザイン、改良および継続的な管理は、モデル所有者に代わってモデルデザイナーにより実施される。Groupe BPCEのリスク部門の検証チームは独立して活動し、あらゆる新規のモデルおよび既存のモデルに関するすべての修正または改善につき相談を受ける。格付モデルの設計(より一般的には、信用リスクまたは取引相手方リスクの算出)を担当する当該チームは、1年ごとに、バックテストおよび使用試験の分析を網羅するモデルの定期的審査を行っている。
第三防衛ラインは、一般的調査部門であるが、内部モデルの審査およびリスク・モデル管理枠組を遵守しているか、またモデル・リスク管理がその方針および手続を正しく適用しているかについて毎年審査している。
モデル検証手続の結論および結果は、リスク・モデル監督委員会に検証のために伝達され、次にモデル・リスク管理委員会に提出される。
モデル・リスク管理委員会の役割は、モデル・リスクの管理を監督し、モデル・リスクの管理のための適切な措置の調整および実施を確保することである。リスク・モデル監督委員会の議長は、モデル・リスク管理および検証ホールセール・バンキング部門の部門長が務める。モデル・リスク管理委員会の議長は、年に2回、Groupe BPCEの業務執行役員会会長およびGroupe BPCEを担当する最高経営責任者が権限の委任を通じてこれを務める。
格付手法のパフォーマンスの監視(バックテストおよびベンチマーキング)
バックテストおよびベンチマーキングは、モデルの評価プロセスにおいて不可欠である。バックテストおよび業績監視プログラムは、格付モデル、デフォルト率の高さならびにLGDおよびEADの見積りモデルの質および信頼性を確保するために、少なくとも年に一度使用される。これらには、指標の範囲、例えば格付機関による格付と比較した厳格性および移行に関する差異、デフォルト前の格付の変更、観察されたデフォルトならびにデフォルト前の損失および格付の変更、ならびに歴史的データの量的分析に基づき、定性的分析により補完されたLGDモデルのパフォーマンス測定に基づく詳細な分析が含まれる。
格付手法のパフォーマンスの監視およびPDのバックテスト
専門家評価手法による格付の一貫性ならびに規制要件に従った長期的頑健性を保証するため、格付手法は定期的に調べられ、外部のベンチマーキングを受ける。監視方法は、各モデルの種類に適合したバックテストを経て決定される。
ナティクシスの低デフォルト・ポートフォリオは、ソブリン、銀行および企業(ストラクチャード・ファイナンスを含む。)であり、これらは専門の格付手法を用いて処理される。これらのポートフォリオに対しては、その特異性(具体的には、デフォルト率の低さおよび内部データに基づいてPD基準を作成しかつ維持することの難しさ)を考慮してバックテストが行われる。
バックテストの手続には、当該データ(バンキング・モデルまたは(とりわけ、主要な会社の格付階級のバックテストを行う場合は)しばしば外部のデータ)が利用される。かかる手続は、デフォルト率および内部変化に基づく絶対的パフォーマンスの分析ならびに外部格付との比較に基づく相対的パフォーマンスの分析の2つの段階により構成される。また、必要に応じて、パフォーマンスの規定および指標に基づいた警告が発令される。
内部格付と格付機関の間に見られる格付の厳格性が検討されている。ナティクシスは、格付機関(Standard and Poor's、Moody'sおよびFitch)により格付されている取引相手方についてのすべての内部格付を分析している。当該分析により、リスク評価の整合性を判断することができる。
内部格付の変化を通して、1年間を通してのポートフォリオの信用度の変化も分析される。内部リスク・ランキング(ジニ係数、平均格付、前年の格付、デフォルトした取引相手方の格付)を明らかにするために追加の指標も計算され、統計データとして定性的分析の補完をする。
発展的手法を使用した内部LGD、(CCFを通じた)EADおよびELBEの監視およびバックテスト
時間の経過を経ての推定信頼度を検証するため、格付モデルおよび関連PDと同様に、融資範囲が異なるLGD、ELBE(期待損失最良見積)ならびにEAD(CCF)(クレジット・コンバージョン・ファクター)のレベルは(内部データに基づいて)、バックテストを少なくとも年に1回は行う。
リスク部門のチーム(全社的リスク管理)は、以下の目的のためにLGD、EAD(CCF)およびELBEのバックテストを行う。
・ 当該モデルが正確に検査されていることの実証
・ 当該モデルの識別能力の評価
・ 時間経過における当該モデルの安定性の評価
専門金融および担保(金融またはそれ以外)の範囲のモデルのインプットは、可能な限り正確に実際の状況を反映するよう、定期的に更新されている。市場インプットおよびコレクション・インプットも共に更新される。当該モデルにより算出された損失および見積りは、可能な限り長期間の過去のデータと比較される。
バックテストの指標は、当該モデルの検証およびそのパフォーマンスの測定の両方のために使用されている。使用されている指標は主に2種類である。
・ 母集団の安定性指標:これらの分析は、モデルを構築した際の母集団と現在観測している母集団が依然として同様であることを確認するものである。当該モデルは、セグメンテーション変数またはLGDの結果によってあまりにも大きく分布の違いが表れる場合、疑問視される可能性がある。当該指標はすべてベンチマーク指標(通常はモデルが構築された際に計算された指標もしくは外部のデータまたは機関による指標)と比較される。これらの分析は、専門家評価に基づくモデルと統計的モデルそれぞれに適用される。
・ モデル・パフォーマンス指標:セグメンテーションを実証し、予想および実際の数値との間の違いを全体として数値化するために、当該モデルのパフォーマンスを測定する。これはモデリング時に計算された統計指標と比較される統計指標を用いることにより達成される。
デフォルト時損失率モデル(内部LGD)は、以下に基づいて算出される。
・ 銀行およびソブリンに関する内部記録および外部記録ならびに外部ベンチマークに基づく専門家モデル
・ コーポレート資産クラスの統計的データ
・ 金融資産に対する申立がある場合には、確率的モデルの使用
バックテストの結果、必要に応じて、リスク・インプットの再修正が必要となる可能性がある。
バックテストが完了した後は、以下の項目を示すバックテストのレポートが作成される。
・ バックテストにおいて使用された指標の結果すべて
・ 追加の分析
・ 当行グループの基準従う結果に関する全体的な意見
当該レポートは、まず、意見を求めるために内部検証チームに提出され、続いて当行の経営陣へ通知するために様々な委員会に提示される。
エクスポージャー・クラス別LGDおよびPDのバックテスト
| 2022年のバックテストの数値 | ||||
| 観察されたLGD | LGDモデル | 観察された デフォルト率 | 推定されるPD | |
| ソブリン | 40.20% | 65.20% | 0.52% | 2.23% |
| 銀行 | 41.31% | 64.96% | 0.18% | 0.50% |
| 企業 | 29.68% | 32.57% | 0.60% | 0.67% |
この表は、システムのパフォーマンスの一般的な要約を示しているが、当行グループ内で実施している年次のバックテストとは異なる。かかる年次のバックテストは、ポートフォリオ別に総合的に実施されるものではなく、モデルごとに実施されている。しかしながら、この表は長期間にわたる内部インプットごとの推定と実結果との比較、およびエクスポージャー・クラスごとの重要で代表的な割合の推定値と実結果との比較を可能にする。実結果は、モデリングに使用されたデータ・ウェアハウスから得ている。この結果は、デフォルト率およびPDに関してはすべての稼動している顧客、そしてLGDのデフォルトに関してはすべての顧客に基づいている。これらの結果は、最新の規制の変更(デフォルト確率(PD)予想およびデフォルト時損失率(LGD)予想についての指針)も考慮に入れている。
これらの調査は、様々な格付モデルのバックテストにより、規模ごとに年に1回実施され、かかる結果は少なくとも四半期ごとに開催される信用リスク・モデル委員会(CRMMC)に提示される。その後かかる結果は、当行の内部承認チームに提出され、当行の経営陣に通知するために様々な委員会に提示される。
CRMMC委員会は、以下を行う。
・ パフォーマンスおよび安定性の測定の結果を発表する場としての役割を果たす。
・ 警戒閾値を越えた指標の分析。
・ 逸脱または異常を正す為の手段の決定。当該手段は、格付手法、方法論、パフォーマンス分析または警戒閾値の変更等様々な形を取る。
取引相手方リスク・モデルの監視およびバックテスト
バックテストおよび検証は内部モデル手法によるアプローチの重要な項目である。一般的な規制要件に従い、包括的なバックテストプログラムを用いて、内部モデルの信頼性を定期的に監視しなければならない。内部のリスク管理および規制義務の遵守の双方の観点から開発および使用されているモデルから得られる結果の質および関連性を確保するために、かかるプロセスは不可欠である。
取引相手方リスクに関するバックテストプログラムは、エクスポージャー・モデルが構築される重要な仮定(市場リスク要因における確率的なプロセス、相関および価格モデル)を検証し、特定のモデルの構成要素における特筆すべき相違点を識別するように設計されている。
これらの作成された枠組は、以下の2つのバックテストに基づいている。
・ 市場リスク要因に係るバックテスト。すなわち、特殊なリスク要因の力学を説明するために用いられる確率的プロセスの予測能力を評価すること。
・ ポートフォリオに係るバックテスト。すなわち、ナティクシスのエクスポージャーを代表するポートフォリオについての完全なエクスポージャー・モデル(確率的プロセス、相関および価格)を評価すること。
市場リスク要因について、確率的プロセスに基づくリスク要因予測を検証するため、バックテストでは過去の傾向を用いる。バックテストは、選択した検証期間の過去の市場の集合データを用いるか、またはより長い対象期間の結果を含めることおよび/もしくはより広範囲の市況を網羅することにより事後に実施することができる。また、これは遡及的に実施することもでき、この特定のアプローチは、遡及的バックテストと呼ばれる。かかる遡及的バックテストの目的は、これよりも前の期間にモデルが実施されていたとしても当該モデルは正確に機能したといえることから、これを将来使用することが適切であるということを示すことにある。
エクスポージャーの観点では、予測した将来の時価評価(MtM)での価値を検証するため、バックテストの統計的ポートフォリオの過去のMtMでの価値をバックテストに適用する。リスク要因の観点では、サブグループの商品に対して遡及的バックテストが導入された場合であっても、エクスポージャーは、過去の価格を集計することにより事後にバックテストが行われる。事後アプローチは、営業部門のシステム内における専用のバックテスト用のポートフォリオに直接取引を重複させることを伴う。そのため、経年プロセスは実際のポートフォリオのものと類似する。遡及的バックテストは、主要な商品の分類における遡及的バックテスト用のMtMに対して特定の手段を用いる。
結果は、ヒストリカル・アプローチおよび遡及的アプローチについて取引水準および集計水準(商品の種類およびヒストリカル・アプローチについてのみ取引相手方を含む。)に織り込まれる。営業部門のポートフォリオにおいて統計的バックテストの検討ために重複される取引は、ポートフォリオの代表性を確保する方法で選択され、また年間ベースでは割り引かれる。現在および将来の価格は、参考となるCCR(取引相手方信用リスク)モデル・エンジン、営業部門のシステムの現在の価格に伴い四半期ごとに再調整される現在の価格から取得される。
⑧ ナティクシスが用いる主要な内部モデル
主要な内部モデル:PD、LGD、CCFおよびボラティリティ・ディスカウント(EU CRE)
| インプット ・モデル | ポートフォリオ | モデル数 | 詳細/方法 |
|---|---|---|---|
| PD | ソブリン | 1 | マクロ経済基準ならびに法的および政治的リスクの評価を用いた専門家の分析に基づく格付モデル。 |
| 銀行 | 3 | 量的基準(会計バランスシート)および質的基準(アンケート調査)に基づく専門家の分析に基づく格付モデル。取引相手方の種類別および地理的地域別にそれぞれ1モデル。 | |
| 企業 (中小企業を含む。) | 12 | 専門家の分析に基づく企業の事業部門および中小企業の統計的モデル(点数)別の格付モデル。 | |
| 専門ファイナンス | 6 | 専門家の分析に基づく金融資産の種類別の格付モデル。 | |
| 個人中小企業 | 6 | 事業部門別統計的モデル。 | |
| LGD | ソブリン | 1 | 内部および外部の債務不履行に基づく質的モデル。すべての債務不履行がLGDモデルに含まれる限りにおいて、衰退期のLGDの評価が含まれる。 |
| 銀行 | 1 | 取引相手方の種類別の内部および外部の債務不履行に基づく質的モデル。このモデルで評価されるLGDは、衰退期に発生する債務不履行を含む。 | |
| 企業 (中小企業を含む。) | 2 | 金融資産の種類別統計的モデル(意思決定の樹状図または回収可能資産の評価)。LGDモデルに含まれる安全バッファーは、衰退期に(主にブートストラップ手法を通じて)対処するのに役立つ。 | |
| 専門ファイナンス | 4 | 再販売資産の評価に用いられるモデル。資産処分の仮定は、不利なシナリオに基づく。 | |
| CCF | 企業ファイナンス(中小企業を含む。)、金融機関およびソブリン | 1 | 商品の種類および取引相手方の種類別の内部債務不履行およびセグメンテーションに基づき測定されるモデル。 |
| ボラティリティによる 修正 | 金融およびその他の担保 | 4 | 内部データおよび専門知識を根拠とする仮定を基にした過去の市場価格に基づく確率的モデル。 |
取引相手方リスクに使用される主要なモデル
EEPE(正の実効期待エクスポージャー)の計算には、モンテカルロ型アプローチを用いた多くのシナリオにおける将来の日付時点のリスク要因の変動可能性のシミュレーションが必要となる。そのため、各取引の時価評価での価値は各シミュレーションの期間および各シナリオにおいて再測定される。ネッティングおよび担保の設定の段階では、エクスポージャーは、価格のネッティングおよび担保をエクスポージャーに含めることを許容する法的枠組(マスター契約およびクレジット・サポート・アネックス)を考慮し、価格を集計することで計算される。特定の取引相手方に対するエクスポージャーの金額は、すべての相殺金額および非清算取引について計算されたエクスポージャーの合計額と一致する。
当該モデルは、主に以下の要素を適用している。
・ 様々な軌道について商品を再評価するための価格モデル
・ クローズアウト・ネッティングの枠組のモデリングおよびクレジット・サポート・アネックスに規定される担保取引
・ 評価段階において分布および要求された要素に係る分布モデル
| 資産クラス別モデル |
|---|
| 金利/通貨分布モデル |
| 基準金利/通貨分布モデル |
| 株式分布モデル |
| 商品先物分布モデル |
| 信用分布モデル |
| インフレ分布モデル |
⑨ 信用リスクおよび取引相手方リスクの軽減法
(IFRS第7号に従い、法定監査人により認定されたデータ)
信用リスクの軽減は、取引相手方が、一部または完全な債務不履行に陥った場合に、当行が被る信用リスクを軽減するための手法である。
信用リスクの軽減(CRM)手法は、適格性(欧州議会が規定する多様な基準および当行の内部書面に記載のある理事会規則第575/2013号の遵守)に基づく健全な資本要求の計算において考慮される。これには、ネッティング契約、担保(担保として提供された資産)および個人保証(請求払い保証、保証、クレジット・デリバティブ)の認識が含まれる。参考までに、ナティクシスの貸借対照表上の取引の相殺に使用される基準は、「第6 経理の状況-1 財務書類-(1) 連結財務諸表および注記-連結財務諸表注記」の注記7.3に記載されている。
CRMは、専用のアプリケーションに入力され、規制の計算ツールに組み込まれる。ARCは、健全性の規定に係る勧告に従って考慮されなければならない。保証の適格性は、保証の付与から資本要求の計算までのプロセスを通じて規定される統制のポイントに基づく。
ナティクシスは、多くの信用リスク削減法(相殺契約、個人保証、資産保証またはヘッジ目的の信用デフォルト・スワップ(CDS)の使用を含む。)を有している。
信用リスク軽減法には、以下の2つの種類の保証が含まれる。
・ 非金融または個人担保:
借手が債務不履行に陥った場合に、1人または複数の保証人が債権者への支払いを担保する。これには、個人保証、請求払いの保証およびクレジット・デリバティブが含まれる。
・ 金融または不動産担保もしくは担保付ローン:
金融担保により、債権者に借手または保証人に属する1つまたは複数の資産に対する不動産担保権が付与される。担保の形式には、現預金、証券、(金等の)コモディティ、不動産資産、住宅ローン担保証券、生命保険証券が含まれる。
担保の適格性は、以下のプロセスに従って規制される。
・ 法務部門による担保に関連する書類および担保の執行可能性の検証
・ リスク部門による検証
規制上の要件に従い、当行は保証の評価を行い、これらの評価を定期的に見直し、必要に応じて調整を行う。
担保は、ボラティリティおよび種類を調整される。担保の回収は、保守的な評価および債務減免に基づき四半期ごとまたは毎年見積もられ、景気減速の際には、かかる担保権を現実に実行することを考慮する。
その性質に応じて、担保による保証は以下の個別の適格性基準を満たさなければならない。
・ 非金融保証:個人保証の適格性は、保証人の質によって左右され、複数の条件を満たさなければならない。
・ 保証人に対する直接的な請求の表明および個別エクスポージャーへの言及
・ 取消不能および無条件
・ 取引相手方が債務不履行となった場合には、当行は、遅延している支払いを受けるために、取引を管理する法的文書に基づき、許される時間の枠組内で保証人に対して法的措置を講じることができる。
・ 保証とは、保証人の負債を負わせた法的文書により課せられる債務である。
・ 保証人が、当該借手により行われるべき支払いのすべての種類を網羅する。
・ 金融保証:適格性は、関連する法的枠組、保証の性質(金融担保、不動産担保または相殺契約)、借手および流動性により決定する。適格性は、少なくとも年に一度評価され、以下の条件のうちいくつかを満たさなければならない。
・ すべての法的文書は、すべての関係者に対して拘束力を有し、すべての関連管轄において法的に有効である。
・ 当行は、債務不履行、支払不能または破産の場合に、担保を現金化するまたは担保の所有権を取得する権利を有する。
・ 取引相手方の信用の質と担保の評価との間に重大なプラスの関連性は存在しない。
・ 資産は流動的でなければならず、その評価は、現金化が確実に行われるよう、長期的に十分に安定していなければならない。
監視に関して、担保契約および相殺契約につき、以下が行われる。
・ 融資申込が承認されまたは審査された場合、提供された商品または保証ならびにリスクの質における関連する改善の適格性を確定するための分析
・ 標準契約または法務部門が承認した契約に基づく検証、処理および文書作成
・ リスク管理および管理メカニズムにおける登録および監視手続の対象となる。
同様に、保証人の提供機関(署名による保証、CDSまたは個人信用保証による。)は、債務者に対するのと同様に、検証され、格付けされ、監視される。
ナティクシスは、取引相手方、部門および地理的地域別のリスク集中を減少させるために、債務を減じる措置を講じる可能性がある。集中リスクは、ストレス・テストの方法(マクロ経済のシナリオによる格付の変更)に基づき、分析により完成される。ナティクシスは、リスクの市場への移転により、いくつかの資産に付随する信用リスク・エクスポージャーの全部または一部を軽減するために、クレジット・デフォルト・スワップを購入し、総合的証券化取引を行う可能性がある。ナティクシスは、一般的にOECD銀行であるクレジット・デフォルト・スワップの売り手に付随する取引相手方リスクを負担する。ノンバンクである第三者との取引は、現金で全額担保される。これらの取引は、デリバティブ取引に適用される意思決定および監視手続に従う。
取引相手方リスクの軽減
ナティクシスは、以下の3つの措置を用いて取引相手方リスクに対するエクスポージャーを軽減する。
・ 可能な場合、取引相手方とのネッティングを完全に終了することができる包括協定の締結。包括協定を締結する主要な目的の1つは、1名の当事者がデフォルトに陥った際に、その他当事者が既存の取引をすべて終了することができる点にある。マスター契約は、基礎となる取引の評価方法およびすべてのヘッジ取引を相殺することによる最終的な決算金額の確定方法について規定する。クローズアウト・ネッティングのメカニズムにより、相手方当事者の信用リスクを軽減することができる。
店頭取引でのデリバティブ取引に最もよく用いられる包括協定とは、国際スワップ・デリバティブ協会(ISDA)またはフランス法に基づく店頭取引でのデリバティブ取引の場合には、Fédération Bancaire Française(FBF)に基づくものである。
・ 当該包括協定に追加される、関連する取引相手方との間の取引のポートフォリオの評価に応じて変動する担保交換の適用について規定する担保契約。保証のメカニズムにより、信用リスクおよび市場の変動から生じるデリバティブ取引の潜在的な損失が軽減される。担保は、追加証拠金の後に両当事者間で交換される現金または有価証券(国債等)の形をとることもある。当事者は、適格担保の種類、追加証拠金の頻度、閾値または最低送金額を変更することにより、担保交換の条件を追加または修正することができる。欧州市場インフラ規則(以下「EMIR」という。)により、強制清算の対象とならないデリバティブについて、担保契約(以下「VM CSA」という。)の締結が義務化された。
・ イニシャル・マージン取引。当該イニシャル・マージンは、EMIRの一環として、義務的ネッティングの対象とならないデリバティブのために設定された。当該規制では、現在の信用エクスポージャーを対象とするヴァリエーション・マージン(上記にて定義される「VM」)のほか、取引相手方のデフォルトに伴い、VMの最終交換からポジションの清算までの期間における潜在的な将来の信用エクスポージャーを対象とするイニシャル・マージン(以下「IM」という。)の導入についても規定される。VMとは異なり、IMは分離され、再度使用することはできない。当該イニシャル・マージンは、過去のデータに基づきモデル化した信頼区間99%、清算期間10日間の極端な推定値を用いた場合の、清算期間中の取引額の変動を補填するための預り保証金として機能する。
・ クリアリングハウスの使用。クリアリングハウスは、構成員の代理を務めることにより取引相手方リスクの大部分を負担する。これを実行するために、クリアリングハウスは、イニシャル・マージンおよびヴァリエーション・マージンのコール・システムを用いる。
クリアリングハウス(CCP)の使用
ナティクシスは、EMIRおよびドッド・フランク法の規定に基づき、市場活動(レポ、デリバティブ)における通常の取引相手方リスクの軽減枠組の一環として、ネッティングを使用している。
ナティクシスは、適切な法的文書を締結し、最低A(ブローカーはA-)の内部格付を付与され、承認を受けた機関とのみ、直接的または間接的に取引を行う。
決済業務は、特定の枠組から恩恵を受け、またナティクシスが当該クリアリングハウスの一員である場合には、イニシャル・マージンおよびデフォルト・ファンドに係る特定の閾値の設定を伴う。
ナティクシスがブローカーの仲介サービスを利用する場合、ナティクシスがかかる取引相手方に関して設定しているその他の限度枠に、イニシャル・マージンの限度枠が追加される。
閾値の設定および年次の見直しに係る新たな要請は、ナティクシスの与信判断の手続に従い、信用委員会が精査する。
信用リスク監視部門は、閾値の遵守状況を毎日監視するほか、信用リスクの監視ツールの閾値を更新し、月次のCCPエクスポージャー・ダッシュボードを作成する。さらに、違反が指摘された場合は、当該部門は、市場違反に係る週報および月例の違反委員会を通じてかかる情報を報告する。
当該限度枠は、特に主要なリスクおよび集中について、当行のシステミック・リスク感応度に組み入れられる。
⑩ コミットメントを監視する枠組
(IFRS第7号に従い、法定監査人により認定されたデータ)
集中リスクおよび監視
取引相手方のグループごとの集中リスクは、主に主要な規制リスク枠組により管理されている。大規模なエクスポージャーの管理に関する規制は、1社の取引相手方が財務上の困難に陥った場合、他の取引相手方も資金調達または返済が困難になる可能性が高いことから、同一の取引相手方への過度なリスクの集中を回避するためにある。単一の受益者に対するリスクの合計額は、当該機関の総資本の25%を超えてはならない。ナティクシスは、顧客グループに対するエクスポージャーの限度枠を自己資本の最大10%までと社内規定で定めているため、かかる規制に基づく集中の閾値を下回っている。
国および地域別の集中リスクの監視は、毎年見直される全般的な限度枠に基づき行われる。
主要部門における部門集中のリスクは、前述の「② リスク特性」の全般的な方針により管理されている。運用限度枠は、該当する分野の取引相手方が関与するすべての資金調達取引を包含する。
評価枠組および監視枠組
ナティクシスの取引契約は、専用の統合システムを用いて日常的に評価および監視される。あるITシステムは、ナティクシスの信用リスクに対するエクスポージャーのすべておよびその子会社全体の信用リスクに対するエクスポージャーを占める範囲における限度枠および信用エクスポージャーの包括的な統合を可能にする。
リスク部門は、ナティクシスのリスク(傾向分析、指標、ストレス・テストの結果等)の分析に関する報告を上級経営陣および当行の事業分野担当部長に提出する。
信用リスク監督は、以下に基づいている。
・ 事業分野の責任
・ リスク部門の信用リスク部門が行う様々な第二段階の統制活動(格付および限度枠の確認等)
この監督は、特に「クレジット・アラート」システムを通じて、融資申込の厳格な審査、取引相手方の定期的な監視およびそれらの潜在的な悪化の予測に基づいている。このシステムは、関連するアナリスト(営業部門およびリスク部門)に送られる日々の情報に基づいており、以下を対象としている。
・ 財務データ(事業による株式またはキャッシュ・フローの不利な変動等)
・ 市場データ(株価、外部格付、CDS等)
・ 当行の展開に関連する事象(警戒リストの設定等)
これは、さらに多くの指標を組み込むことによって、状況が悪化する前に対処することを可能にしている(ファイルの確認、警戒リストまたは債務不履行への切替等)。
制限違反については、専門の月例委員会が特定の指標(数、想定、デュレーション、関連事業分野等)を用いて、制限違反を分析し、著しい違反を調査し、改善状況を監視する。
債務不履行に関する新しい欧州ガイドラインの導入以降、ナティクシスはBPCEに未払いの請求書、当座貸越、破産手続および一時返済猶予の状況を常時送付し、他の当行グループの機関から報告されたデータと集計後、すべての第三者に適用される状況(健全、慎重または債務不履行)を受領する。
リスクのレベルに悪化の見られるエクスポージャーは、それらが生じた時に、確認され、取引相手方警戒リスト、特定の規定および緊急手順の両方に従って、直ちにリスク部門および関連事業に報告される。
それらは次に、エクスポージャーの程度によって、警戒リストに載せるか、リスク部門または管轄権を有する信用委員会により決定される。
コーポレート・バンキングおよびインベストメント・バンキングのリスクは、必要な場合に困難なまたは債務不履行の案件に介入するリストラクチャリングおよびワークアウト部門により監視される。訴訟部門は、訴訟における貸付金の回収を取り扱う。
不良債権および貸倒懸念債権の監視ならびに引当メカニズム
(IFRS第7号に従い、法定監査人により認定されたデータ)
個別の引当金
ナティクシスの警戒リスト・引当委員会は、四半期に一度開催され、当行のすべての事業分野を対象とする。同委員会は、事業分野、リストラクチャリングおよびワークアウト部門ならびにリスク部門が同委員会に個別に提出した引当額に基づき、その監視下にある、引当金または既存の引当金の調整を生じさせる可能性のあるすべての不良債権を審査し、必要な引当額を決定する。
この委員会は、リスク部門により組織され、最高経営責任者が議長を務める。同委員会は、最高リスク責任者、事業分野および財務部門を担当する上級経営委員会の構成員、財務統制部門ならびに関連する支援部門の部長を招集する。
これは、リスク部門および当行の各事業分野が共同で指示する予備的委員会の構造を利用する。
予想信用損失引当金
個別の引当金に加え、ナティクシスは、当初認識時の予想信用損失(ECL)引当金を計上している。
これらの金融商品は、当初認識時以降に観察される信用リスクの増加度合いに応じて3つの区分に分類される。各区分における貸出金残高に係る減損損失は以下のとおり計上される。
信用リスクが当初認識以降に著しく増大する正常債権は、ステージ2(S2)に分類される。信用リスクに係る減損または引当金は、当該金融商品の満期時予想信用損失(Lifetime ECL)に基づいて決定される。
S2に分類された信用リスクの増大の測定は、定量的基準および定性的基準の組み合わせを基にしている。定量的基準は当初認識時以降の格付の変化に基づいている。追加の定性的な基準は、S3以外の警戒リストに含まれ、財政難(一時返済猶予)または30日超延滞が原因で調整された契約をステージ2に区分するために使用される。部門の格付やカントリーリスクのレベルに基づく追加の基準も使用される。
部門の格付およびカントリー格付の手続は、財務部門、リスク部門ならびにコーポレート・バンキングおよびインベストメント・バンキングの代表者で構成される地域部門委員会を中心とする。IFRS第9号の実施を目的として設立された当該委員会の主な目的は、四半期ごとに部門の格付ならびに国およびソブリンの評価を認証することである。これらの格付はその後、ECLの算出の根拠として使用される。特に部門の格付は、半期財務諸表に含まれる結果に基づく。
ストレス・テスト
信用ストレス・テスト枠組は、A-IRB、F-IRBおよび標準方式に従ってナティクシスの範囲を対象としている。かかるシステムは、妥当な危機的状況および深刻度の高い状況を複製するシナリオの選択に基づいており、市場慣習に沿って、過去の出来事、市場動向および環境を考慮に入れることで単なる過去のシナリオまたは理論的シナリオが排除されるようになっている。
当該枠組は、定期的に導入および見直されるシナリオを有する実質的なリスク管理手段である。リスク部門は、特に市場ストレス・テストの要件を念頭に置きながら、ストレス・シナリオについて使用されている手法の改善および定義の範囲を追加するよう定期的に努めている。
2022年には新たなシナリオが見直され、グローバルリスク委員会および上級経営委員会に提示された。これらの内部の信用ストレス・テスト・シナリオは、経済調査アナリスト、カントリーリスク・アナリストおよびGroupe BPCEと協力して作成されたマクロ経済の前提に基づいており、2023年から2025年を対象期間とする3つのシナリオで構成される。
・ 1つの基本シナリオは、外部の情報源(コンセンサス予想、中央銀行等)に基づく最も起こりうるマクロ経済および金融背景に基づいている。この参照シナリオは、引当金に関する当行の方針にも使用されている。
・ 2つの不利な信用シナリオとは、(ⅰ)欧州ソブリン債務危機および(ⅱ)スタグフレーション・シナリオに近い、ストレス・ホライズンを超える深刻かつ持続的なインフレである。
⑪ 定量的情報
バーゼルのエクスポージャーの分類別のエクスポージャーおよびEAD(NX03)
(IFRS第7号に従い、法定監査人により認定されたデータ)
| (単位:百万ユーロ) エクスポージャーの分類 | エクスポージャー | EAD | |||
| 2022年 12月31日 | うち、 オフバランス シート | 2022年 12月31日 | うち、 オフバランス シート | 2022年平均 | |
| 企業 | 137,142 | 80,594 | 108,766 | 52,914 | 114,737 |
| 中小企業およびSF以外 | 111,528 | 69,975 | 87,753 | 46,428 | 92,955 |
| 専門的ファイナンス(SF) | 22,755 | 9,837 | 18,821 | 5,903 | 19,647 |
| 中小企業 | 2,859 | 782 | 2,193 | 583 | 2,135 |
| 機関 | 136,698 | 56,975 | 122,471 | 42,748 | 128,413 |
| 政府および中央銀行 | 74,690 | 15,276 | 73,967 | 14,556 | 73,051 |
| 中央政府および中央銀行 | 73,268 | 14,708 | 72,657 | 14,097 | 71,491 |
| 地域政府または地方自治体 | 257 | 61 | 254 | 61 | 370 |
| 公共部門事業体 | 1,165 | 506 | 1,056 | 398 | 1,190 |
| リテール | 625 | 139 | 256 | 23 | 352 |
| 中小企業以外 | 431 | 78 | 139 | 14 | 217 |
| 中小企業 | 194 | 61 | 117 | 9 | 136 |
| 証券化 | 18,213 | 12,437 | 17,855 | 12,437 | 15,500 |
| その他の資産 | 6,248 | 6,248 | 6,180 | ||
| 株式 | 2,655 | 176 | 2,655 | 176 | 3,534 |
| 集合投資スキーム | |||||
| 不動産抵当付エクスポージャー | 329 | 2 | 328 | 1 | 318 |
| 短期格付を有する機関および 法人に対するエクスポージャー | 150 | 107 | 142 | 98 | 195 |
| デフォルト時エクスポージャー | 205 | 1 | 57 | 56 | |
| 合計(2022年12月31日現在) | 376,956 | 165,706 | 332,746 | 122,954 | 342,336 |
| 合計(2021年12月31日現在) | 385,853 | 157,646 | 344,602 | 117,716 | 330,879 |
地理的地域およびバーゼル・エクスポージャーの分類別のEAD(NX05)
(IFRS第7号に従い、法定監査人により認定されたデータ)
| (単位:百万ユーロ) エクスポージャーの分類 | フランス | 欧州* | 北米 | その他 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 企業 | 32,073 | 33,605 | 22,393 | 20,695 | 108,766 |
| 中小企業およびSF以外 | 27,361 | 26,746 | 17,554 | 16,092 | 87,753 |
| 専門的ファイナンス(SF) | 3,421 | 6,257 | 4,808 | 4,335 | 18,821 |
| 中小企業 | 1,291 | 602 | 31 | 268 | 2,193 |
| 機関 | 85,962 | 18,115 | 10,953 | 7,440 | 122,471 |
| 政府および中央銀行 | 39,160 | 7,480 | 15,900 | 11,426 | 73,967 |
| 中央政府および中央銀行 | 38,433 | 6,826 | 15,820 | 11,404 | 72,483 |
| 国際組織 | 174 | 174 | |||
| 国際開発金融機関 | |||||
| 地域政府または地方自治体 | 212 | 42 | 254 | ||
| 公共部門事業体 | 515 | 438 | 80 | 23 | 1,056 |
| 証券化 | 5,612 | 2,292 | 9,153 | 798 | 17,855 |
| その他の資産 | 5,904 | 166 | 122 | 57 | 6,248 |
| 株式 | 1,358 | 452 | 762 | 84 | 2,655 |
| リテール | 166 | 30 | 60 | 256 | |
| 中小企業以外 | 109 | 28 | 3 | 139 | |
| 中小企業 | 57 | 3 | 57 | 117 | |
| 不動産抵当付エクスポージャー | 323 | 2 | 3 | 328 | |
| 短期格付を有する機関および 法人に対するエクスポージャー | 10 | 22 | 16 | 94 | 142 |
| デフォルト時エクスポージャー | 35 | 19 | 2 | 57 | |
| 集合投資スキーム | |||||
| 合計(2022年12月31日現在) | 170,605 | 62,183 | 59,300 | 40,659 | 332,746 |
| 合計(2021年12月31日現在) | 186,845 | 63,043 | 51,407 | 43,308 | 344,602 |
* 欧州=欧州連合+欧州連合加盟国以外
■ EADの地理的地域別内訳(NX06)
(IFRS第7号に従い、法定監査人により認定されたデータ)
2022年12月31日現在(*)
(*) 2022**年12月31日現在において、英国は欧州連合に属していない。
2021年12月31日現在(*)
(*) 2021**年12月31日現在において、英国は欧州連合に属していない。
■ 内部格付別(S&Pに相当)のEAD(NX12)
(IFRS第7号に従い、法定監査人により認定されたデータ)
以下の表は、リスクにさらされているエクスポージャーの内訳を、IRBを用いて計算した資産クラスに対する内部格付(S&Pに相当)別に示している。ただし、以下を控除後とする。
・ 株式に対するエクスポージャー(単純加重手法により計算)
・ 共同出資ベースのエクスポージャー(取得したポートフォリオ)および同種のリスクのクラスに分類された第三者
・ 証券化ポジション
| (単位:内訳%) 適格 | 内部格付 | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 |
|---|---|---|---|
| 投資適格 | AAA | 0.2% | |
| AA+ | 5.3% | 5.0% | |
| AA | 17.5% | 18.7% | |
| AA- | 15.7% | 13.4% | |
| A+ | 11.5% | 7.1% | |
| A | 8.9% | 9.8% | |
| A- | 7.8% | 10.1% | |
| BBB+ | 5.9% | 5.8% | |
| BBB | 5.5% | 6.4% | |
| BBB- | 6.3% | 7.1% | |
| 投資適格 | 84.5% | 83.4% | |
| 非投資適格 | BB+ | 4.7% | 4.5% |
| BB | 3.0% | 3.6% | |
| BB- | 2.6% | 3.2% | |
| B+ | 1.7% | 1.7% | |
| B | 0.8% | 0.8% | |
| B- | 0.8% | 0.6% | |
| CCC+ | |||
| CCC | |||
| CCC- | |||
| CC | |||
| C | |||
| 非投資適格 | 13.7% | 14.3% | |
| 格付なし | 格付なし | 0.5% | 0.5% |
| 債務不履行 | D | 1.3% | 1.7% |
| 合 計 | 100.0% | 100.0% |
(d) 証券化取引
① 一般方針
(IFRS第7号に従い、法定監査人により認定されたデータ)
ナティクシスは、魅力的な条件の資金調達にアクセスし、資金調達源を多様化し、また貸借対照表の構成および比率を改善するために、顧客に対して証券化サービスを提供している。
このサービスには、取引の斡旋、マーケット・プレースメント、一時的なバック・トゥ・バック・ファイナンス(ウェアハウジング)および証券化ビークルと締結した金利デリバティブなどの様々なサービスが含まれる可能性があり、これらは単独でまたは組み合わせて行うことができる。このサービスは、ABS(資産担保証券)およびCLO(企業向け貸出金を担保とする証券)についての限定的なマーケット・メイク活動によって補完される。主に優先証券レベルのエクスポージャーを考慮したこの活動は、投資家に適切な証券を販売すること、および顧客のために市場を動かすことに必要な専門知識を提供するものである。
このサービスは、この事業分野が展開されている3つのプラットフォーム(欧州、米国およびアジア)で提供されている。銀行、特定の信用金融機関(クレジットカード発行会社、消費者金融等)、クレジット・ファンド、プライベート・エクイティ・ファンド、保険会社、資産運用会社など、サービスの顧客は多様であることが想定される。
これらの取引が行われるポートフォリオはほとんど均質的だが、その資産の種類は以下のように多岐にわたる。
・ 商事債権
・ リース債権
・ 住宅ローンまたは商業用不動産ローン
・ ビジネス・ローン
・ 消費者ローンまたはクレジットカードの利用残高
ナティクシスは、自己の資金調達およびリスク管理の一環としても、この活動を行っている。
この活動を行う際、ナティクシスは様々な役割を担う可能性がある。
・ 投資家として、顧客のための金融取引および/もしくは金利デリバティブ取引、またはナティクシスが行うABSおよびCLOに係るマーケット・メイク活動を通じて携わった。投資家として、ナティクシスは、地政学的観点ならびに原資産および部門の種類の両方における多様化戦略を遂行している。
・ スポンサーとして、すなわち、ABSプログラムの設定および管理を行うため、自己の顧客のための取引において携わった。
・ オリジネーターとして、自己の資金調達活動の一環としてまたは(債券ポートフォリオの信用リスクの一部を投資家に移転することを目的とした)総合的証券化を通じて携わった。
かかる活動はナティクシスの一般的な「販売に向けた組成」戦略に基づき実行されている。ナティクシスから顧客に対して付与する証券化による資産担保融資は、市場取引を通じてリファイナンスされる前提のため、基本的には期間限定である。保有するリスクポジションは、「再証券化」には分類されていない。証券化によるすべての顧客融資プロジェクトは、ナティクシスの信用判定プロセスに従っている。3つの基準が採用されており、それらは金額、満期および信用の質(格付(もしあれば外部格付)を含む。)である。
判定のために提出される各仕組配置には、理由を記載した請願書、ならびに斡旋、担保、売主/オリジネーターおよび証券化計画の資本構成(トランシェ分け)についての説明、さらに関連する保護および規制を遵守した多数のストレス・テストの分析が含まれなければならない。
トレーディング勘定に含まれない証券化資産については、信用委員会の承認を必要とする。
その後リスク部門により再分析が行われ、必要がある場合は、ポートフォリオのデフォルトリスクの定量分析が行われる。取引は、融資申込みに係るすべてのパラメーター(貸出金に係る予想利益率、資金消失および現行のリスク方針の遵守を含む。)に基づき検討され、決定が行われる。
バニラ・ファイナンス取引のように、証券化の仕組みおよび取引は、最低年1回再検討され、さらに警戒リストに記載のある取引については、最低四半期に1回再検討される。
ナティクシスは、2つのメカニズムを通じて、証券化ポジションに関するリスクを管理する。
・ 第1のものには、ナティクシスの証券化ポジションおよび関連する潜在的リスクに影響を及ぼすすべての格付の降格(該当する場合)の日次確認、また必要な場合には、適切な方策の決定が含まれる。
・ 第2のものは、定量的(ポートフォリオの格下げに対する耐性、信用の質、もしあれば格付、評価)および定性的基準(分析)による証券化ポジションの分析に基づくものである。
銀行勘定における市場リスク:
エクスポージャーが通貨およびレートと合致しているので、リスクの規模は限定的である。
銀行勘定における資産の流動化リスク:
証券化ポジションは、当行グループの資金またはナティクシスが出資するコンデュイットから内部的に資金調達をしている。
トレーディング勘定で認識された活動について、ナティクシスは、顧客との売買取引から生じる証券化ポジション(流通市場)を保有する可能性がある。かかる活動は、ボルカー・マニュアルならびに発生するリスクの種類および保有手続を特定するリミット・マンデートにより管理される。
ナティクシスは、証券化ポジションについてIAA(バーゼル内部評価手法)は用いていない。
② 格付システム
(IFRS第7号に従い、法定監査人により認定されたデータ)
ナティクシスは、状況に応じて、SEC-IRBA、SEC-SAおよびSEC-ERBA手法を使用し、手法の階層を考慮しながら適切な種類を選択している。
ナティクシスは、証券化取引において、特にMoody's、DBRS(Dominion Bond Rating Service)、Fitch IBCAおよびStandard & Poor'sの4つの外部信用格付機関に依頼している。
③ 証券化ビークル
ナティクシスは、Versailles、BleachersおよびMagentaの3つのビークルを通じたABCP証券化取引においてスポンサーとしての役割を担う。これらのビークルのうち、VersaillesおよびBleachersの2つのみがナティクシスの規制連結範囲において連結されている。両ビークルの取得債権の選択および管理ならびに発行プログラムの管理において、ナティクシスは重要な役割を果たす。したがって、ナティクシスは、コンデュイットの関連業務に対する権限を与えられ、利益還元額に対する影響を受ける。対照的に、ナティクシスがMagentaの関連業務に対する権限を有する管理機関の一部ではないことを考慮すると、かかるコンデュイットは、ナティクシスの規制連結範囲において連結されていない。
(e) 市場リスク
① 目標および方針
(IFRS第7号に従い、法定監査人により認定されたデータ)
リスク部門は、市場リスク部門を通じて、質的分析および将来の見通しについての分析の双方に基づく市場取引に関するすべてのリスク方針の正式な規定を非常に重視している。かかるアプローチは、主にグローバルリスク予算の戦略的な検討、事業目的および市場の傾向に基づいており、リスクに最も敏感な分野について早期に警告する先行システムに依存する。
これらの市場リスク方針は、リスク監視および管理に関する一連の方法論的原理を重視し、ビジネスへの資産区分および管理戦略によるマトリックスアプローチを提供する。
② 市場リスク管理の組織
(IFRS第7号に従い、法定監査人により認定されたデータ)
市場リスク統制枠組は、グローバルリスク委員会に監視される委任体制に基づいており、最高経営責任者またはその代理が議長を務める市場リスク委員会が重要な役割を果たす。
リスク部門は、
・ 市場リスクに関するリスク測定方法、基準および手続を規定する。
・ 年次限度評価(リスク選考を含む。)および特別変更要請(VaR、ストレス・テスト、業務インジケーターおよび損失警告)の調査を行う。
・ 事業分野または上級経営陣にリスク領域に対して注意を喚起する。
・ 経済的損益、仮説的損益および現実的損益の分析と日次測定、生じたリスクの測定、これらすべての測定基準の日次報告、ならびに割り当てられた制限を超過した場合に当行グループの営業担当および経営陣への報告を行う責任を有する。
・ 規制に従い、独立して価格を検証し、調整する。
・ ポジション状態にある金融商品の評価に使用されるパラメーターが規制を遵守しているか判定する。
・ 管理ツールとして営業担当に使用される評価モデルおよびリスク測定モデル、ならびに当行の内部モデルに関するモデルおよび手法の検証および監督を行う。
③ 市場リスクの測定方法
(IFRS第7号に従い、法定監査人により認定されたデータ)
ナティクシスの市場リスク管理は、当行の各事業体により生じたリスクを測定するリスク測定方法に基づいている。
市場リスクを測定するために様々な手法が用いられ、これらの手法により、ポートフォリオのポジションに生じたリスクを異なるショックに応じて特定することができる。
・ 局所的には、感応度装置により、内在するリスク要因のわずかな変動による潜在的な損失を特定することが可能である。
・ ストレスがかかっていない日次的ショックの場合は、過去年において最も重大なショックが適用された現ポートフォリオのポジションについて潜在的な損失を見積もるためにVaRが用いられる。
・ ストレスのかかった日次的ショックの場合は、ストレスのかかったVaRにより、直近の過去年において最も重大なショックが適用された現ポートフォリオのポジションについて潜在的な損失を見積もることが可能である。
・ 3日から10日の連続したより大きな規模のショックについては、(特定のおよびグローバルな)ストレス・テストにより、例外的で即時性がある潜在的損失を見積もることが可能である。
これらのリスク測定は、包括的な監視枠組により管理されており、特定の制限のある枠組に基づくナティクシスのリスク選好に対応している。
トレーディング勘定におけるポジションの割当
当行の金融資産およびオフバランスシート商品は、健全性規制が定義するトレーディング勘定または銀行勘定という2つのポートフォリオのうちどちらかに分類されなければならない。トレーディング勘定に含まれないポジションは、銀行勘定に振り分けられる。
規制(CRRの第4条(1)(86))によると、トレーディング勘定には「第104条に従い、取引目的またはすでに取引目的で保有しているポジションをヘッジする目的で組織が保有する金融商品およびコモディティのすべてのポジション」が含まれる。
取引は、特に商品の管理方針および流動性を基準とする専用の手続に従って、トレーディング勘定に割り当てられる。このナティクシスレベルに適用される手続は、Groupe BPCEのために設計された手続全体の一部である。銀行ポートフォリオとトレーディングポートフォリオの間でのポジションの再分類は、例外的であり、ナティクシスのプルーデンシャル委員会の承認を受け、最終的にはBPCEの特別機関によって承認される。
ポジションはポートフォリオ・レベルで運用上分類され、その管理方針は各オペレーターのリスク・マンデートで定義される。
バリューアットリスク(VaR)
ナティクシスの内部VaRモデルは、2009年1月にフランス健全性監督機構に承認された。ナティクシスは、承認された範囲内(主にフィックスド・インカムの範囲)で市場リスクに係る資本要件を計算し、市場リスクの管理および監視のためにもVaRを使用している。本モデルは、様々なリスク要因に関してポートフォリオの潜在的な非線形の特性を考慮に入れた、モンテカルロ型の方式に基づくコンピューター・シミュレーションにより計算されている。
ナティクシスのすべてのトレーディングポートフォリオ(グローバル・マーケット、ALM、キャッシュ、非継続事業)に関して、VaRは毎日計算および監視されている。ポートフォリオの評価に用いられた市場データ(株価、指数、金利、為替レート、商品価格およびそれらに関連する変動)は、可能な場合は毎日、また統計データ(標準偏差および相関)は、毎週更新される。
すべてのトレーディングポートフォリオは、有効な市場リスク方針に従い、適切なリスク監視・監督メカニズムの対象となっている。VaRの限度は総合的な水準で、事業ごとに設定される。
これらの手段は、VaRについて理解させ、あらかじめ定められた信頼水準(99%)および時間(1日)に基づき、各事業における潜在的損失を識別するのに役立つ。
この目的を達成するために、ポートフォリオの価値に影響を及ぼす市場パラメーターの動向を追跡する統計的モデルが構築された。計算方法は、標準偏差が12ヶ月間および3ヶ月間で定期的に計算される(それぞれのリスク要因ごとの)最大標準偏差として計算される計量経済学モデルに基づいている。この方法により、市場が突然不安定になった場合にVaRがより敏感に反応するようになる。
VaRの計算のためのポートフォリオ保有期間は、リスク監視は1日、資産計算は10日と設定されている。10日の保有期間は、1日VaRに10の平方根をかけることで推定される。
最も複雑な商品を含む一連の商品について、VaRは感応度を通じた限定的な変化によって測定される。
VaRの水準は、ナティクシスにおける様々なレベル(デスクや事業分野)で設定された制限によって管理されており、営業の観点からみた当行のリスク選好の低下に資している。
ポートフォリオの評価方法は、商品により異なり、(特に金融派生商品では)全体の再評価、または線型および非線型効果の両方を考慮するために、市場のインプットに対する一次または二次感度に基づく。
一般的なリスクおよび特定のリスクは、リスク要因同士の相関関係を考慮した単一のモデルに従って計算される。
リスク要因の予想される変動をシミュレーションするためにナティクシスにより用いられた収益は、ほぼすべてのリスク要因の絶対収率である。この規定における例外は、為替レート、指数、貴金属価格および指数ならびに商品指数および商品先物である。
さらに、VaRの信頼性は、日々の取引結果の変動と比較することにより、定期的に測定される(このプロセスはバックテストとしても知られている。)。これにより、VaRが事前に予測した潜在的損失と実際の損失との事後比較が可能となる。
ストレスのかかったバリューアットリスク(SVaR)
規制基準(バーゼル2.5)の変更により、ナティクシスは日次のストレスのかかったVaR(SVaR)モデルを実施した。かかるモデルは、ポートフォリオ(VaRと同じ範囲)に関係する代表的な危機シナリオを含む固定された計量経済学モデルに基づき、連続する12ヶ月間にわたり計算される。かかる計算方法は、99%の信頼水準で1日のホライズンのヒストリカル・シミュレーションに基づく。一方で、1年間で変動する260の日内変動シナリオを用いるVaRと異なり、ストレスのかかったVaRは、関連する金融不安期に対応する過去1年間の時間枠を用いる。
VaRと同様に、ストレスのかかったVaRは、最も複雑な商品に対するリスク要因別の感応度を通じた限定的な変化によって算出される。
VaRと同様に、ポートフォリオの評価方法は、商品により異なり、(特に金融派生商品では)全体の再評価または線型および非線型効果の両方を考慮するために、市場のインプットに対する一次または二次感度に基づく。
現在ナティクシスが用いているストレスのかかった期間は、ストレスのかかったVaRを算出するのに最適な時期である2008年8月1日から2009年7月31日を含む。
VaRの場合と同様に、ナティクシスが用いる10日の保有期間は、1日のストレスのかかったVaRに10の平方根をかけることで推定される。
VaR、SVaRおよびVaRのバックテストの監視
ナティクシスの内部モデルはVaRおよびストレスのかかったVaRの計算に基づいている。
計算の前提、特に99%の信頼区間が保証されていることを確認するため、損益のバックテストの計算が1日単位で実施される。
かかる検証には、99%のVaR水準と日次の現実的損益水準および仮説的損益水準との比較が含まれる。
測定は、ナティクシスの連結会計およびすべての主要な活動にわたり実施されている。
マイナスの現実的損益水準または仮説的損益水準が同日のVaR計算を上回った場合、分析の上、内部で定義された基準に基づいて説明を行う。
その後、規制当局に連絡し、ナティクシスが承認した連結の範囲内で生じたかかる例外について通知する。
1年間で相当数の例外が発生した場合、ナティクシスの資本の計測の際のVaRおよびSVaR計算に適用される乗算係数に前年同期比ベースで付加が与えられる。
追加的リスクに係る自己資本賦課(IRC)
IRCは、負債性金融商品(債券、信用デフォルト・スワップおよび関連するデリバティブ)のうち、特定金利リスクのVaRに基づき認可を得た製品について、1年間の期間にわたる格付の変動リスクおよび発行者の債務不履行リスクのために要する資本費である。この資本費は、ナティクシスが認可したすべての活動に対して、VaRおよびSVaRに基づいて算出された費用に追加される。IRCは、モンテカルロ内部シミュレーション・モデルにより計算され、1年間において最も悪い数値の0.1%を除外した後の最大のリスクに相当する99.9%のバリューアットリスクである。
格付の変動および債務不履行の有無は、発行者の相関モデルおよび移行マトリックスを1年の資産ホライズンを使用し、シミュレーションする。格付は、多様な状況に合わせて再測定される。したがって、それぞれの状況により、格下げや格上げまたは債務不履行に陥る可能性もある。
IRC計算モデルに使用される流動性ホライズンは、不利な市況下での格付の売却または分散に要する時間を表し、その期間はすべての役職および発行者において1年である。
遷移マトリックスのカリブレーションは、Standard & Poor'sの過去の遷移データに基づく。コーポレートおよびソブリン両者の履歴データは20年を超える。Standard & Poor'sに格付けされていない発行者の調整は、内部で行われる。
相関前提は、各発行者のIRCホライズン(1年)における信用度の格付に基づく。シミュレーションプロセスは、部門内の相関インプットに基づく。
この内部モデルは、いくつかの領域で定期的に監視されている。
・ IRCレベルの分析は市場リスク内の生産担当チームによって実施され、この測定基準を定期的に認証する効果がある。本モデルの主要なパラメーターに対する感度の測定は毎週実施され、毎月実施される分析により本モデルの一貫性が保証される。
・ 本モデルは様々なパラメーターに影響を与えるストレス・テストの対象となる。
-規範的なICAAPのニーズを対象とした内部ストレス・テスト枠組内
-EBAストレス・テスト実施期間に規制要件を満たすため
・ 本モデルは半年に一度のモデル監視の対象となる。この監視は特に以下の項目を対象としている。
-使用された軌道の数を考慮した信頼区間
-格付のない発行体のデフォルト格付は、ナティクシスのポートフォリオに基づいて推定される。この推定は、TRIMガイドに従ってその影響が測定される。
-経験的相関および暗黙的相関を比較することによる、本モデルによる相関の表示
・ 業務生産プロセスにおいて事後統制が実施される。
ナティクシスが用いる内部IRC計算モデルは、2012年にフランス健全性監督機構により承認された。かかる承認は2019年に更新され、IRCの対象となるすべてのポートフォリオに対して同じモデルが使用される。
規制上の要件に従い、Groupe BPCEは、内部モデル検証に関する方針および手続を構築した。本モデル検証段階は、IRC使用に際しての必須要件である。IRCモデルは、内部モデル検証チームによって定期的に再検証されている。
ストレス・テストおよび業務インジケーター
VaR、SVaRおよびIRC手法に加え、ストレス・テストは、ナティクシスのポートフォリオおよび業務インジケーターの価値に厳しい市況が及ぼす影響をシミュレーションするために用いられる。
1. 厳しい市況におけるポートフォリオの潜在的損失を測定するためのストレス・テスト。ナティクシスの枠組は、全般的ストレス・テストおよび事業ごとの専用ストレス・テストの2種類のストレス・テストに基づいている。
全般的ストレス・テストは、継続的な検証の対象である。総合的なストレス・テストは日々実施され、次の2種類に分類することができる。
-過去のストレス・テストは、計上済の損益の変動について事後的なシミュレーションを行うために、過去の危機的時期に観測された市場パラメーターにおける一連の変動を複製することからなる。ストレス・テストは予測する力は有していないが、既知のシナリオに対するポートフォリオのエクスポージャーについての測定を行うことを可能にする。2008年のリーマンショック以来、2011年のソブリン危機、そして2020年の最新のCOVID-19危機まで、最も重要な出来事を考慮する3つの一連のシナリオが規定された。
-仮説的ストレス・テストは、最初のショックの特性に従って、他の市場と比較した場合のある市場の予想される反応について妥当と思われる仮定に基づき行われる、すべての活動に係る市場パラメーターの変動のシミュレーションに使用される。ストレスは、リスク部門、営業部門および経済調査の共同の取組みを通じて決定される。5つの一連のシナリオが規定された。
1.イールド・カーブのフラット化および信用スプレッドの増加と相まった株式市場の指標の暴落。
2.インフレ環境における力強い欧州金利の上昇。
3.信用スプレッドおよび金利の上昇ならびに株式市場のわずかな下落に伴う金融機関の破綻。
4.地政学的事象による供給への障害のシナリオに基づく商品危機。
5.欧州銀行連盟スプレッドの急な拡大、流動性スプレッドの拡大および「末梢」イールドの増加によって主に特徴付けられる流動性危機。
現在、すべてのシナリオは、すべてのポジションを再評価することによって正確に計算されている。
個別ストレス・テストもまた、すべてのポートフォリオについて管理ツールにおいて日々計算され、限度が定められている。個別のストレス・テストは、同じ過酷度水準に基づき設定され、ポートフォリオごとに主な損失が生じる分野を特定することを目的としている。
ストレス・テスト測定の集計、すなわち事業分野ごとに計算された個別ストレス・テストを組み合わせたものにより、全体的な枠組が完成する。各事業の特色および異なる事業分野の多様性が及ぼす影響を反映するよう設計された多様な個別ストレス・テストの二次的に集計した合計から、この当行レベルの概要インジケーターが導き出される。
さらに、この枠組は、市場で大規模な変動を引き起こす可能性のある時事問題を明らかにする特別なストレス・テストによって補完される。特別なストレス・テストは、経済調査に基づく全体的なストレス・テストのシナリオに変換される市場動向予測を使用している。それらは主要な時事問題に対する銀行の回復力を測定し、適宜ヘッジ戦略の適用を可能にしている。
ストレス・テストの枠組は、リスク部門により定義され、リスク部門は、原則、方法および調整の規定ならびにシナリオの選択に責任を有する。ストレス・テスト委員会は、ストレス・テストの運用実施において責任を有し、隔月に会合する。同委員会は、実施される作業および作業量を承認し、年間のIT予算を決定する。
2. ポートフォリオおよび事業分野ごとに集計される損失警告は、所定の月数にわたり、または年初からの累積で損失が一定の上限に達した場合、経営陣およびリスク部門に警告する。かかる上限は、各ポートフォリオの特性、過去の業績および予算目標に応じて市場リスク委員会により設定される。
3. 制限体制もまた、全般的な経営指標および/または事業を含み、より直接的に観測可能な基準(原商品の変動に対する感度、変動性、相関関係、名目等)に焦点を当てる。これらの質的および量的な指標の制限は、VaRおよびストレス・テストの限界に従っている。
独立した評価管理
ナティクシスの多様な市場製品の評価は、専用の手続による独立した統制枠組を形成する。
IFRS第9号に従い、損益を通じて公正価値で認識される金融商品は、その市場価値で評価される*(金融商品の公正価値を決定するために用いられる原則に係る情報については、「第6 経理の状況-1 財務書類-(1) 連結財務諸表および注記-連結財務諸表注記」の注記5.6および注記7.5を参照のこと。)*。
公正価値の決定は、金融商品の価格および評価モデルに関する独立機能による決定および検証に基づくことの立証を目指す管理手続に従う。
独立した価格検証
独立した価格検証は、部門の方針に沿って銀行取引の評価手続に要する市場投入を管理する、市場リスク部門のIPV(Independent Price Verification)チームによって行われる。市場投入の検証は、経済効果および財務諸表で確認される評価調整の要因となることもある。
IPV管理は、特に以下に基づく。
・ 委員会を中心に構築された監督枠組(公正価値レベル委員会、評価委員会、IPV委員会)
・ 検証およびエスカレーション枠組を説明する、方針および一連の手続
・ 週次および月次の一連の報告書
・ 専用ツール
モデルの検証
規制要件に従って、Groupe BPCEは、内部の市場リスク評価モデルおよびナティクシスの範囲に適用される評価モデルを検証するための方針および手続を実施した。この独立したモデルの検証方針は、より広範なリスク・モデル管理枠組の一部である。
Groupe BPCEの最高リスク管理責任者の直属であるモデル・リスク管理および検証ホールセール・バンキング部門が、モデルのライフサイクルのガバナンスおよび基準について責任を負う。モデルのライフサイクルにおける様々なステージ(デザイン、ITの開発、検証および使用)が明確に提示され、各参加者の役割および責任が特定および詳述される。
内部の市場リスク・モデルは、Groupe BPCEのリスク部門の検証チームによって検証される。ナティクシスが使用するモデルの検証プロセスは、以下の7つの側面に焦点を当てている。
・ モデルにより適用されたデータおよびパラメーター:データの質および代表性の分析、統制の完全性、エラー報告、データの包括性等
・ 手法:モデルの基礎となる理論の分析、推計値、測定方法、リスク指標、集計規則、モデルのベンチマーキングの分析、精度および収束値の分析
・ 恒久的監視:検証チームは、モデルの監視手法の存在を確保し、かかる手法の実施に伴うリスクを評価する。
・ モデルのパフォーマンス:設計段階および定期的に行われる、モデルのパフォーマンスに関連するリスクの評価
・ ITの開発:カウンター・インプリメンテーション、コード分析、検証
・ 文書化:受領した手法に関する文書の質および包括性の分析
・ モデル管理:モデルがそのライフサイクルを通じて内部基準を遵守しているか否かの評価
具体的には、以下の側面が評価モデルに関して検証される。
・ モデルの論理的および数学的検証、仮定の分析ならびにモデル・ドキュメンテーションにおける正当化
・ アルゴリズムの検証およびベンチマーキング
・ ストレス・シナリオにおけるモデルの安定性の分析および数値法の収束
・ 黙示されたリスク要因および目盛りの評価、インプットの検証ならびにモデルの上流識別
・ モデル・リスクの査定および関連する準備方法の検証
モデルのデザイン、改良および継続的な管理は、モデル所有者に代わってモデルデザイナーにより実施される。Groupe BPCEのリスク部門の検証チームは独立して活動し、あらゆる新規のモデルおよび既存のモデルに関するすべての修正または改善につき相談を受ける。内部モデルまたは評価モデルの設計を担当するチームは、主にバックテストおよび使用試験を通じてモデルの性能を1年ごとに監視する。
第三防衛ラインは、一般的調査部門であるが、内部モデルの審査およびリスク・モデル管理枠組を遵守しているか、またモデル・リスク管理がその方針および手続を正しく適用しているかについて毎年審査している。
モデル検証手続の結論および結果は、モデル監督委員会に検証のために伝達され、次にモデル・リスク管理委員会に提出される。
モデル・リスク管理委員会の役割は、モデル・リスクの管理を監督し、モデル・リスクの管理のための適切な措置の調整および実施を確保することである。モデル監督委員会の議長は、モデル・リスク管理および検証ホールセール・バンキング部門の部門長が務める。モデル・リスク管理委員会の議長は、年に2回、Groupe BPCEの業務執行役員会会長およびGroupe BPCEを担当する最高経営責任者が権限の委任を通じてこれを務める。
ナティクシスの調整方針
リスク部門は、資本市場活動の運営結果の調整方針を定義し、遂行する職務を負う。
当該方針の目的は、報告された結果の信頼性を保証することである。
したがって、調整方針は、公正価値で評価された金融商品への市場リスクの調整算出指針を定義する。
市場リスクの調整は、以下に分類される。
・ 反転するポジションおよび流動性ポジションの費用調整
・ インプットの不確実性を考慮した調整
・ モデルの不確実性を考慮した調整
適用された衝撃および使用された方法は、進行形でアップデートされる。
調整金額は毎月アップデートされる。市場およびモデルに関連した不確実性を考慮した調整算出方法の変更は、モデル・リスク管理および検証ホールセール・バンキング部門による独立した検証のために提出される。
④ 定量的市場リスクの測定データ
(IFRS第7号に従い、法定監査人により認定されたデータ)
ナティクシスのVaRの変動
ナティクシスのトレーディング勘定についてのVaRの水準は、平均して9.4百万ユーロであった。2022年1月18日に5.4百万ユーロの最低水準まで下落し、2022年5月25日には最大12.8百万ユーロに達し、2022年12月30日現在では9.4百万ユーロとなった。
以下の図は、2021年12月31日から2022年12月30日までの期間の、全体的なVaRのトレーディング推移を示している。
■ ナティクシスの全体的なVaR-トレーディングポートフォリオ(信頼水準99%の1日VaR)
2022年には、ナティクシスの規制上の水準において、1つの実質的バックテストの例外および3つの仮説的バックテストの例外が確認された。
3つの仮説的バックテストの例外は、2月9日、2月24日および3月8日に記録された。実質的バックテストの例外は2月24日に発生した。これらは、ウクライナがロシア軍に侵攻された際に観察された市場の混乱、すなわちユーロ短期金利のイールド・カーブに生じた緊張に続くものである。
■ ナティクシスの規制上のストレスのかかったVaR
ナティクシスの規制上のストレスのかかったVaRは、平均して20.9百万ユーロであり、2022年12月15日に14.4百万ユーロの最低水準まで下落し、2022年7月11日には最大32百万ユーロに達し、2022年12月30日現在では20.1百万ユーロとなった。
規制上のVaR(信頼水準99%の1日VaR)およびストレスのかかったVaR(信頼水準99%の1日SVaR)の変動
■ IRC指標
この指標は、規制上の範囲を対象としている。ナティクシスのIRCは、平均して23.9百万ユーロであり、2022年3月14日に最大36.7百万ユーロに達し、2022年1月6日には12.2百万ユーロの最低水準まで下落し、2022年12月30日現在では21百万ユーロであった。
これは、パラメータEAD、PDおよびLGDの積を、各予測年度について割り引いて合計したものである。
・ EAD(t)(Exposure At Default:デフォルト時エクスポージャー):当該機関がt年度中に対象貸出金に関してさらされうる損失額のことで、必要なときは加速償却率や信用リスク換算率が含まれる。
・ PD(t)(Probability of Default:デフォルト確率):取引相手方がt年度中に債務不履行に陥る確率。
・ LGD(Loss Given Default:デフォルト時損失):取引相手方が対象貸出金について債務不履行に陥ったときに、回復フェーズ後に回収できない契約上のキャッシュ・フローの額。
ナティクシスはこれらのインプットを定義するのに既存の概念とメカニズムを利用している。具体的には、規制上の自己資本要件(自己資本比率)を計算するために開発された内部モデルや、ストレス・テスト・メカニズムで使用されるものと類似の予測モデルを利用している。IFRS第9号の仕様を遵守するために一定の調整が行われている。
・ IFRS第9号のパラメータは会計上の引当金を設定するうえで必要な損失の正確な見積りを与えることを目的としている一方、プルーデンシャル・パラメータは、規制の枠組みのためにより慎重なものになっている。したがって、PDおよびLGDの景気後退期の付加や規制上のフロア、内部コストなど、プルーデンシャル・パラメータに組み込まれている安全バッファーのいくつかは修正再表示されている。
・ ステージ2に分類された貸出金に係る引当金を計算するために使用されるIFRS第9号のパラメータは、全期間予想信用損失の計算を可能にする必要がある一方、プルーデンシャル・パラメータは、12ヶ月デフォルト率を算定するために定められたものである。したがって、12ヶ月のパラメータは、より長い時間的枠組みにわたって予測される。
・ IFRS第9号のパラメータは将来予測的で、予測期間にわたる経済情勢の予想を考慮に入れなければならない一方、プルーデンシャル・パラメータは、一定周期の平均の見積り(PDに関して)または景気最悪時の見積り(LGDおよび当該金融商品の全期間にわたる見積りフローに関して)に相当する。したがって、プルーデンシャル・パラメータであるPDおよびLGDは、経済情勢の予想を基に調整されている。
先に述べたとおり、PDに関するセクター別調整が、6-12ヶ月の予測期間にわたる経済セクター別の格付け評価を基に算出された。
移行マトリクスから作成されたセクター別加重平均PD予想は、各セクターの格付け予想における同等のPDに収束させるために比較・調整される。
経済情勢に応じてパラメータを調整するために、期間を3年として3つの経済シナリオが構築されている。中心シナリオは戦略計画の予算シナリオに相当し、財務管理プロセスとの一貫性の確保を図っている。そしてこのシナリオについて、楽観的シナリオと悲観的シナリオから成る2つのバリエーションも、マクロ経済上のパラメータの観察を基に構築されている。
最良および最悪経済シナリオの狙いは、中心シナリオで見積った経済変数の不確実性を想定することにある。
これらのシナリオごとに変数を定めているということはつまり、経済シナリオごとにPDとLGDのパラメータを変えることができ、また予想信用損失を経済シナリオごとに計算できるということである。
3年よりも長い期間のパラメータは、長期平均へ徐々に回帰するという原則を基に予測されている。整合性を保つために、PDおよびLGDパラメータを変更するために使用されるモデルは、ストレス・テスト・メカニズムで開発されたモデルに基づいている。これらの経済シナリオは発生確率と関連付けられており、最終的にはIFRS第9号に基づく減損額として使用される、平均予想損失額を算出することが可能となっている。
発生確率の算定方法は、経済に関する市場コンセンサスの分析、および当行グループの経済シナリオとこの市場コンセンサスとの開きに基づいている。つまり、経済シナリオとコンセンサスの開きが小さいほど、発生確率が高い。
3つのシナリオはすべて、予算プロセスのために定めているものと同じ組織構造およびガバナンスを用いて定められており、また、経済調査部による提案を基に毎年見直されている。これらのシナリオは、2022年に数回更新された。2022年12月31日時点で使用されたシナリオは、2022年10月にグループの機関によって更新され検証された。これらはパラメータの悪化を重視しており、11月のコンセンサス予想にほぼ沿っている。
2022事業年度中に、加重の決定と適用に使用される手法に変更が加えられた。変更された手法では、定義されたシナリオに関連するマクロ経済環境において地域の特定の地理的特徴とポジショニングを考慮して加重を決定する。フランス、フランスを除く欧州、および米国の3つの地域に対して個別の加重が定められた。上記の地域に属さないエクスポージャーに関連する計算に使用される加重は、これらの地域のGDPが米国とより密接に相関しているため、米国地域に使用される加重である。これらの地域は、EADのシェアがナティクシスのEADの10%未満である残高に相当することに留意すべきである。この追加的な基準を超える場合は、特定の加重を定義する必要がある。
このように定義されたパラメータは、評価対象のすべてのエクスポージャーの信用損失を評価するために使用される。
ただし、所要自己資本が標準的手法を用いて計算され、かつエクスポージャーが格付システムに組み込まれていない一部の企業は、当該企業が個別に調整を加えた過去の損失率に基づいて正常債権に係る引当金を計算する手法を導入している。
IFRS第9号パラメータの検証メカニズムは、ナティクシスとBPCEグループ内の既存のモデルに関する検証メカニズムに完全に組み込まれている。したがって、モデルの検証では、独立した内部モデル検証ユニットによるレビュー・プロセスを受ける。
ステージ3の資産に係る予想信用損失の計算
ステージ3の金融資産に係る予想信用損失に対する減損は、当該債権の償却原価と回収可能価額(すなわち、回収可能な見積将来キャッシュ・フローの現在価値。なお、これらのキャッシュ・フローが相手方当事者の活動によるものか、または保証の実行可能性によるものかを問わない)の差額として算定される。短期資産(満期が1年未満のもの)については、将来キャッシュ・フローの割引は行わない。減損の算定は全世界ベースで行われ、利息と元本は区別されない。ステージ3の貸出コミットメントまたは保証コミットメントに起因する予想信用損失は、貸借対照表の負債の部に認識される引当金を通じて考慮される。債権の各区分に係る回収実績に基づいて決定される満期スケジュールを基に、各債券の具体的な減損額が計算される。
予想信用損失を測定する際は、当該金融資産の契約条件の不可欠な部分を構成しかつ当該企業が別途認識していない担保資産およびその他の信用補完を考慮に入れて、予想されるキャッシュ・フローの不足額を見積る。
5.4 デリバティブ金融商品およびヘッジ会計
デリバティブ金融商品は、トレーディング目的で保有されるかヘッジ目的で保有されるかにかかわらず、貸借対照表において公正価値で認識される。
5.4.1 トレーディング目的で保有されるデリバティブ金融商品
トレーディング目的で保有されるデリバティブは、市場価値がプラスの場合は貸借対照表の「純損益を通じて公正価値で測定される金融資産」に、市場価値がマイナスの場合は「純損益を通じて公正価値で測定される金融負債」に計上される。
当初認識の後の公正価値の変動は、損益計算書の「純損益を通じて公正価値で測定される金融商品に係る純損益」に計上される。かかる金融商品に係る未収・未払利息も、この表示項目に含められる。
金融負債の組込デリバティブの特定事例
組込デリバティブとは、基礎となる指標(金利、株価、為替レートまたはその他の指標)の変動に対応して、当該契約のキャッシュ・フローの一部または全部の変動を生じさせるような主契約の構成要素である。
ハイブリッド商品(主契約およびデリバティブ)が純損益を通じて公正価値で測定されない場合において、組込デリバティブは、デリバティブおよびその経済的特性の定義に係る規準を満たしており、かつ関連するリスクが主契約のリスクに密接に関わっていない場合、主契約から分離される。
このようにして主契約から分離されたデリバティブは、純損益を通じて公正価値で測定される資産および負債に含められる。
5.4.2 ヘッジ手段
IFRS第9号が認めるオプションを用い、ナティクシスはヘッジ取引の会計処理に引き続きIAS第39号を適用することを選択している。
IAS第39号は、ヘッジ関係として、キャッシュ・フロー・ヘッジ、公正価値ヘッジおよび在外営業活動体に対する純投資ヘッジの3つの種類を認識している。
デリバティブは、開始時点で、およびヘッジ期間を通じてIAS第39号に定められた規準を満たす場合にのみ、ヘッジとして指定することができる。これらの規準には、デリバティブとヘッジ対象の間のヘッジ関係が、将来に向かっても、また遡及的にも有効であることの正式な文書化が含まれる。ヘッジ関係は、ヘッジ手段の価値の変動がヘッジ対象の価値の変動を80%から125%の範囲で遡及的に相殺している場合、有効であると推定される。
キャッシュ・フロー・ヘッジ
キャッシュ・フロー・ヘッジは、既存の取引または可能性の高い予定取引からの将来キャッシュ・フローをヘッジするために用いられる。
変動金利の借入および発行のヘッジ
ナティクシスは、銀行間借入および公募/私募発行の将来コストを固定するため、固定金利の金利スワップ借入を用いている。
変動金利の貸出のヘッジ
ナティクシスは、将来の変動金利借入コストを固定するため、固定金利のプレーンバニラ金利スワップ貸出を用いている。
金利リスクの全体的なヘッジ
キャッシュ・フロー・ヘッジは、主としてナティクシスの全体的な金利リスクをヘッジするために用いられる。
これらの構造的ヘッジの文書化は、すべての変動金利取引に係る将来の変動資金管理スケジュールに基づいている。
将来に向かってのヘッジの有効性のテストには、満期区分別の累積的な変動金利借入および固定金利借手スワップと、満期区分別の累積的な変動金利貸出および固定金利貸手スワップの設定(指標および通貨別)が含まれる。
各満期について、ヘッジされるべき項目の名目金額がヘッジ目的デリバティブの想定額を上回っている場合、ヘッジは証明される。
遡及的なヘッジの有効性のテストは、当該ヘッジが異なるさまざまな報告日現在で有効であったかどうかを検証するために用いられる。かかる各報告日現在で、ヘッジ手段の公正価値(未収・未払利息を除く)の変動は、ヘッジされる仮想デリバティブ金融商品(ヘッジ対象の資産または負債および経営者の意思を表す合成金融商品)の公正価値の変動と比較される。ヘッジ手段の公正価値の変動は、ヘッジ対象の公正価値の変動を80%から125%の範囲で相殺していなければならない。これらの限度から外れた場合、当該ヘッジは適格でなくなる。
キャッシュ・フロー・ヘッジの会計処理
ヘッジに係る損益の有効な部分が株主資本において直接認識される一方で、非有効な部分は各報告日現在で「純損益を通じて公正価値で測定される金融商品に係る純損益」において損益計算書に計上される。ヘッジ対象については、特定の仕訳は行われない(これらがヘッジされなかった場合に行われるであろうものを除く)。
ヘッジ関係が中断される場合(特に、ヘッジの有効性が限度値[80%、125%]から外れた場合)、会計処理では当該デリバティブを「純損益を通じて公正価値で測定される金融商品」に分類変更し、かつ、当該ヘッジ取引が純損益に影響を及ぼすときは、「資本に直接計上された損益」のもとリサイクル可能な従前のヘッジ期間において株主資本に累積された有効なデリバティブの額を純損益を通じて戻し入れる。
公正価値ヘッジ
公正価値ヘッジは、認識された資産もしくは負債、または未認識の確定コミットメントの公正価値の変動に対するエクスポージャーのヘッジを目的としている。
金利リスクの全体的なヘッジ
子会社であるNatixis Financial Products LLCは、公正価値ヘッジのルールに従い、金利リスクの全体的なヘッジを文書化している。これらの取引を会計処理するため、当該子会社は、EUによって採用されたIAS第39号のカーブアウト規定を適用している。会計処理上、構造的な公正価値ヘッジとして指定されたデリバティブ金融商品の会計処理は、公正価値ヘッジ目的のデリバティブに適用される会計処理に類似している。ヘッジ対象の金融商品のポートフォリオに係る公正価値の変動は、貸借対照表の個別の表示項目(「金利リスクをヘッジしたポートフォリオの再評価調整額」)において報告され、対応する仕訳が損益計算書において行われる。
固定金利の貸出および借入のヘッジ
ナティクシスは、固定金利の借入および発行に係る金利の不利な変動の影響をヘッジするため、固定金利のプレーンバニラ金利スワップ貸出を用いている。また固定金利の貸出および有価証券に係る金利の不利な変動の影響をヘッジするため、固定金利のプレーンバニラ・スワップ借入を用いている。
公正価値ヘッジの文書化
将来に向かってのヘッジの有効性のテストには、ヘッジ対象とヘッジ手段の金融上の特性、すなわち、評価日、満期日、想定額、固定金利、および支払いの頻度が実質的に同じであることの検証が含まれる。
遡及的なヘッジの有効性のテストは、当該ヘッジが異なる報告日現在で有効であったかどうかを検証するために用いられる。
かかる各報告日現在で、ヘッジ手段の公正価値(未収・未払利息を除く)の変動は、ヘッジされる仮想資産および負債(ヘッジされる資産または負債を表す合成金融商品)の公正価値の変動と比較される。ヘッジ手段の公正価値の変動は、ヘッジ対象の公正価値の変動を80%から125%の範囲で相殺していなければならない。
この範囲から外れた場合、当該ヘッジはIFRSに基づくヘッジ会計に適格でなくなる。
公正価値ヘッジの会計処理
デリバティブの公正価値の変動は、有効な部分と非有効な部分の両方について、損益に認識される。
これを対称的に、ヘッジ対象の公正価値の変動も損益に認識される。
したがって、ヘッジの非有効な部分のみが損益計算書に影響を及ぼすことになる。
未収・未払利息を除くヘッジ目的デリバティブの公正価値の変動は、「純損益を通じて公正価値で測定される金融商品に係る純損益」として損益に計上される。これらの金融商品に関連する未収・未払利息は、「受取利息および類似収益」または「支払利息および類似費用」に計上される。
ヘッジ関係が中止される場合、当該ヘッジ手段は「純損益を通じて公正価値で測定される金融商品」に分類変更される一方で、ヘッジ対象に係る未実現損益はヘッジが中止された日現在の額に固定され、満期まで損益に計上される。
在外営業活動体に対する純投資のヘッジ
純投資のヘッジは、純外貨投資(連結子会社または投資)において生じる為替リスクをヘッジするために用いられる。これらは、キャッシュ・フロー・ヘッジと同じ方法で会計処理される。ヘッジ手段(外貨建ての貨幣性デリバティブまたは負債)に係る公正価値の変動の有効な部分は株主資本において認識される。企業が連結される際に認識される為替換算調整額は、これらの公正価値の変動と相殺される*(注記2.9参照)*。公正価値の変動の非有効な部分は損益計算書において認識される。資本において直接計上された未実現損益は、当該純投資の全部または一部が売却された場合、損益に振替えられる。
5.4.3 内部契約
ナティクシスとその子会社の間には、ヘッジ会計において用いられるデリバティブを含んだ多くの内部契約が存在する。当該取引が連結目的においてヘッジ会計の規準を満たしていることを確認するため、ナティクシスはこれらが市場において正確にヘッジされていることを定期的に検証している。
5.4.4 クレジット・デリバティブ
ナティクシスが用いるクレジット・デリバティブは金融保証とはみなされず、IAS第39号の適用範囲に含まれるデリバティブとみなされる。これらは、純損益を通じて公正価値で測定される資産または負債に分類される。
5.5 外貨建取引
ナティクシスが締結した外貨建て取引に関連する資産および負債の会計処理に用いる方法は、その資産または負債が貨幣性項目に分類されるかまたは非貨幣性項目に分類されるかによって決まる。
外貨建ての貨幣性資産および負債は、報告日の実勢直物レートで機能通貨に換算される。この換算により生じる為替差額は損益に認識される。この規則には次の2つの例外がある。
・ その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産の償却原価に基づいて計算された為替差損益のみが損益に認識され、残りは「資本に直接計上された損益」に認識される。
・ キャッシュ・フロー・ヘッジに指定された貨幣性項目または在外企業に対する純投資の一部に関して生じた為替差損益は、「資本に直接計上された損益」に認識される。
取得原価で測定される外貨建ての非貨幣性項目は、取引日(または発行済の永久超劣後債の株主資本への分類変更日:注記11.3.1参照)の為替レートで換算される。
公正価値で測定される外貨建ての非貨幣性項目は、決算日の終わり時点の実勢為替レートで換算される。外貨建ての非貨幣性項目(例えば、資本性金融商品)に係る損益は、当該資産が「純損益を通じて公正価値で測定される金融資産」に分類される場合は損益として認識され、当該資産が「その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産」に分類される場合は資本において認識されるが、当該金融資産が公正価値ヘッジにおいてヘッジ対象として指定されている場合には、為替差損益は損益に認識される。
5.6 金融商品の公正価値
一般原則
金融商品(金融資産または金融負債)の公正価値とは、測定日における市場参加者間の標準的な独立当事者間取引において、資産を売却して受領する価格または負債を移転して支払う価格をいう。
したがって、公正価値は出口価格に基づく。
当初認識時の金融商品の公正価値は通常、取引価格、すなわち、資産取得時の支払価格または負債引受時の受領価格である。
当初認識後の測定においては、資産および負債の見積公正価値は、主に観測可能な市場データに基づくものでなければならず、公正価値の計算に使用されるすべてのインプットは、市場参加者が取引で使用するであろう価格と整合性のあるものにしなければならない。
この場合、公正価値は、ミッド・マーケット・プライスならびに対象となる金融商品およびその関連リスクに応じて決定した追加的な評価調整により構成される。
ミッド・マーケット・プライスは以下に基づき入手される。
・ 金融商品が活発な市場で相場が付けられている場合は、その相場価格。金融商品は、証券取引所、ディーラー、ブローカー、業界団体、価格決定機関または規制当局より、相場価格が容易にかつ定期的に入手可能である場合には、活発な市場で相場が付けられているとみなされ、かかる価格が、主要市場において、またはそれがない場合には最も有利な市場において、実際かつ定期的に発生する独立当事者間取引を表す。
・ 金融商品の市場が活発ではない場合、公正価値は評価技法を使用して確定される。使用される技法は、関連する観察可能な入力データを最大限活用し、観察可能でない入力データの利用を最小限に抑えなければならない。この技法は、最近の取引から得られる観察可能なデータ、類似の金融商品の公正価値、割引キャッシュ・フロー分析およびオプション・プライシング・モデル、プライシング・データまたは市場データが入手できないハイブリッド商品または観察可能でないデータの場合には独自のモデルを参照することができる。
追加的な評価調整は、主要な市場における出口取引の結果生じるコストを考慮するために、市場リスクおよび信用リスクに係るリスク・プレミアムなど評価の不確実性に関する要素を組み込む。
主な追加的な資金調達評価調整は以下のとおりである。
ビッド/アスク調整-流動性リスク
この調整は、ビッド価格(買呼値)とアスク価格(売呼値)との間の差で、販売費に相当する。これは、ポジションを取得するリスクまたは別の市場参加者からの提案価格で売却するリスクに関して市場参加者から要求される報酬を反映する。
モデルの不確実性の調整
この調整は、使用する評価技法の欠点、とりわけ、観察可能な市場インプットを入手可能な場合であっても、考慮されないリスク要因を考慮に入れるものである。これは、さまざまな金融商品に固有のリスクが、評価に使用される観察可能なインプットによって考慮されるリスクと異なる場合に該当する。
インプットの不確実性の調整
評価技法で使用される特定の価格またはインプットの観察が困難であるか、あるいは価格またはインプットが定期的に入手不能で売却価格を決定できない場合がある。このような状況下においては、市場参加者が金融商品の公正価値を評価するときに同一のインプットについて異なる値を採用するという可能性を反映させるために調整が必要な場合がある。
信用評価調整(CVA)
この調整は、取引相手方の信用の質を考慮していない評価に適用される。これは、取引相手方の債務不履行リスクに関連する予想損失に対応し、ナティクシスが当該取引の市場価額の全額を回収できるとは限らないという事実を勘案することを目指している。
CVAの決定方法は、この計算に含まれる取引相手方の全セグメントに関する専門的な市場慣行に則した市場インプットの使用を基礎としている。流動性のある市場のインプットがない場合には、この方法は取引相手方の種類、格付け、地域別の代替値を使用した。
資金調達評価調整(FVA)
FVAの目的は、無担保または完全に担保されていないOTCデリバティブに関連する流動性コストを考慮することである。FVAは担保されたヘッジ目的デリバティブに関連する、将来において支払うまたは受取る追加証拠金を借換えるまたは資金調達する必要性によって生み出されている。将来の資金調達/借換要件(すなわち、エクスポージャーの満期まで)の測定は、無担保デリバティブや流動性スプレッドカーブに関して予想される将来のエクスポージャーに基づいている。
債務評価調整(DVA)
DVAは、CVAと対称をなし、公正価値で測定すると指定されたデリバティブ金融商品の負債評価に係る取引相手方の視点からの予想損失を示す。これは、ナティクシス自体の信用の質がこれらの商品の評価に与える影響を反映する。当該期間中におけるBPCEの「ゼロ・クーポン」スプレッドの流動性を考慮し、比較可能な企業のサンプルに係る「ゼロ・クーポン」スプレッドを観察することにより、調整が行われる。DVAの計算は、資金調達評価調整(FVA)を考慮して行われる。
活発な市場の識別
市場が活発かどうかの決定には以下の規準が使用される。
・ 市場の活動水準および動向(発行市場における活動水準を含む)
・ 類似した市場取引で観察された過去の価格データの期間の長さ
・ サービス・プロバイダーによって回収された価格の希少性
・ ビッド価格とアスク価格間のスプレッドの大きさ
・ 一定期間または異なる市場参加者間における急激な価格変動
評価管理手続は第[3]章「リスク要因、リスク管理および第三の柱」の第3.2.6節「市場リスク」(訳者注:原文の章および節)に表示されている。
公正価値で測定および表示される金融資産および金融負債は、以下の尺度に基づいて区分される。
・ レベル1:同一の資産および負債の活発な市場における相場価格を用いて、市場価額が直接算定される。
・ レベル2:市場にて直接または間接的に観察可能な重要なデータを基にした評価技法を用いて市場価額が算定される。
・ レベル3:一般的ではないモデルや観察できない市場データを基にしたモデルを用いて市場価額が算定される。これらのモデルが評価額に著しい影響を及ぼす公算が大きい。
公正価値ヒエラルキーに応じて区分された金融資産および金融負債と主なモデルの説明は注記7.5に表示されている。
5.7 有形固定資産および無形資産(のれんを除く)
貸借対照表に認識している固定資産には、有形固定資産、無形資産および投資不動産が含まれている。リース資産に関する使用権(その主な項目は注記5.2において説明されている)は、ナティクシスが完全な所有権を有する類似資産に該当する固定資産の科目に表示されている。
当初認識時における測定
IFRSの基準が最初に適用されたとき、有形固定資産はIFRS第1号に従い取得原価で計上されていた。
有形固定資産は、購入価格に、直接起因するコスト(譲渡に係る税金、報酬、手数料および登録費用)および(IAS第23号「借入コスト」に定める資産計上の規準を満たす場合には)借入コストを加えて計上される。
社内で開発されたコンピューター・ソフトウェアは、「無形資産」にその開発の直接コストで認識される。この直接コストに含まれるのは関連するハードウェア費用、サービス原価、当該ソフトウェアの作成および使用準備に直接的に起因する人件費、ならびに(IAS第23号「借入コスト」に定める資産計上の規準を満たす場合には)借入コストなどである。
開発段階で発生する費用は、IAS第38号に定める無形資産としての認識規準を満たす場合には、資産計上される。この規準に含まれるのは、技術的実現可能性、当該資産を完成させ使用または販売するという意思、当該資産が将来の経済的便益を生み出す可能性、資源の入手可能性、および当該資産開発期間に帰すことができる支出を信頼性をもって測定できる能力などがある。研究段階で発生したコストは、資産計上されず、費用として認識される。
事後測定
取得後、固定資産は取得原価から減損、償却および減損損失の累計額を差し引いて計上される。
減価償却および償却
有形固定資産および無形資産は、その使用目的において、ナティクシスによって使用できる状態になり次第、見積耐用年数にわたって、定額法、定率法または逓増減価償却法の内、経済的便益の消費パターンを最も良く反映する方法で減価償却または償却される。資産の残存価額は、信頼性をもって測定可能な場合、減価償却または償却可能額から控除される。ナティクシスは、土地および歴史的記念建造物に分類される破壊できない建物を除く項目の残存価額を信頼性をもって測定できないと考えている。したがって、それらの残存価額をゼロとする。
IAS第16号に従って、異なる耐用年数を持ち、または項目全体とは異なる将来の経済的利益の消費が見込まれる有形固定資産勘定の重要な各構成要素に対して、特別な減価償却明細表が定められている。事業用建物に対しては、下記の構成要素および減価償却期間が適用される。
| 構成要素 | 減価償却期間 |
|---|---|
| 土地 | 非適用 |
| 歴史的記念建造物に分類される破壊できない建物 | 非適用 |
| 壁、屋根および防水処理 | 20~40年 |
| 基礎および骨組 | 30~60年 |
| 外部下塗り | 10~20年 |
| 装置および付帯設備 | 10~20年 |
| 内部の什器備品および器具 | 8~15年 |
有形固定資産のその他の項目は、その見積耐用年数(一般に5~10年)にわたって減価償却される。
固定資産が賃借建物に関するものであるときは、その減価償却期間をリース期間に合致させる。
購入したソフトウェアは、定額法によって見積耐用年数(ほとんどの場合5年未満)にわたって償却される。自己創設ソフトウェアは、見積耐用年数(15年を超えてはならない)にわたって償却される。
その他の無形資産は、主に契約期間(通常は5~10年間)にわたって償却される顧客ポートフォリオの価値で構成される。
減価償却期間は1年に1回見直す必要があり、該当する場合、見積りの変更による影響は、変更日から将来に向かって損益計算書に認識される。
固定資産の減価償却および償却は、連結損益計算書の表示項目「有形固定資産および無形資産の減価償却、償却および減損引当金」のもとに表示されている。
減損
資産は、減損の客観的な証拠がある場合はいつでも、また、無期限の耐用年数を有する無形資産の場合は少なくとも年1回減損テストを実施する。ナティクシスは、各報告日に減損の証拠があるか検討し、かかる証拠が存在する場合、可能な限り個々の資産の回収可能価額を見積り、それができない場合は、当該資産が属する資本生成単位(CGU)の回収可能価額を見積る。回収可能価額は、売却コスト控除後の公正価値と、将来のキャッシュ・フローの現在価値に当たる使用価値のいずれか高い方の金額である。資産またはCGUの回収可能価額が帳簿価額よりも低い場合、損益計算書の「有形固定資産および無形資産の減価償却、償却および減損引当金」に減損損失が認識される。
減損は、当初その減損を引き起こした状況に変化があった場合(例えば、減損の客観的な証拠がなくなった場合など)には、戻入れすることができる。
処分損益
事業用資産の処分損益は、損益計算書の「その他の資産に係る損益」で認識され、投資不動産の処分損益は、「その他業務収益」または「その他業務費用」に計上される。
建設中の固定資産の除去または中断
固定資産の除去により発生した費用は、連結損益計算書の「有形固定資産および無形資産の減価償却、償却および減損引当金」に計上される。
開発中のITプロジェクトが中断すると、その認識の中止となる。対応する費用は、連結損益計算書の「有形固定資産および無形資産に係る損益」に転記される。
5.8 売却目的で保有する資産および非継続事業
非流動資産(または資産グループ)は、その帳簿価額が売却により回収されるときに処分されることが意図されている。この資産(または資産グループ)は、即時売却可能でなければならず、12ヶ月以内に売却される可能性が高いものでなければならない。
売却の可能性が高いのは、以下の場合である。
・ 活発なマーケティングを伴う資産(または資産グループ)の売却計画が、経営陣によって策定されている場合
・ 少なくとも1人の購入希望者が拘束力のない購入申込を行っている場合
・ 計画が大幅に変更されたり、撤回される可能性が低い場合
該当する資産は、「売却目的で保有する非流動資産」の表示項目に分類され、分類変更され次第、償却が停止される。帳簿価額が売却コスト控除後の公正価値を上回る場合、減損損失が認識される。関連負債も、貸借対照表の独立した表示項目に表示される。
売却目的保有グループは、複数のCGUのグループのこともあれば、1つのCGUまたは1つのCGUの一部のこともある。当該グループには、IFRS第5号に基づく測定規定の適用範囲に含まれない流動資産、流動負債および資産を含む、企業の資産および負債が含まれることがある。IFRS第5号に基づく測定規定の適用範囲に含まれる非流動資産が売却目的保有グループの一部である場合、IFRS第5号に基づく測定規定は、グループ全体に適用される。つまり、当該グループは、その帳簿価額または売却費用控除後の公正価値のいずれか低い金額で測定される。
資産および負債のグループの公正価値がその正味帳簿価額よりも低いときは、ナティクシスは減損の額を、IFRS第5号に従って測定される非流動資産(のれん、無形資産および有形固定資産)に限定する。
「売却目的で保有する非流動資産」に分類されてから12ヶ月以内に売却されなかった場合、ナティクシスがコントロールできない特別な状況を除き、当該資産または資産グループのこの区分への分類は停止される。
ナティクシスが資産売却計画を表明している子会社は、注記2.6「売却目的で保有する子会社」において一覧にされている。
非継続事業は、処分済であるかまたは売却目的の保有に分類されていることが、明確に識別可能な企業の構成単位であり、かつ、以下のいずれかの条件を満たす。
・ 独立の主要な事業分野または営業地域を表す。
・ 独立の主要な事業分野または営業地域を構成するのではなく、独立の主要な事業分野または営業地域を処分する単一の統一された計画の一部である。
・ 転売のみを目的に取得した子会社である。
非継続事業に関連する資産および負債は、売却目的で保有する資産グループと同一の方法で貸借対照表に計上される。非継続事業からの損益は、損益計算書の独立した表示項目とし、この中には、処分までの間に発生した当該非継続事業の純利益/(損失)および売却コスト控除後の公正価値で計上されている売却目的で保有する資産または資産グループの売却もしくは評価から生じる純利益/(損失)が含まれる。
5.9 純損益を通じて公正価値で測定される金融負債
トレーディング目的で保有する金融負債(デリバティブ金融商品を含む)およびIFRS第9号のもとで利用可能な公正価値オプションを用いて当初認識時に自発的にこの区分に分類された金融負債がこれに該当する。
純損益を通じて公正価値で測定する金融商品として認識されたレポ契約およびデリバティブ取引に関係して設定された担保区分の保証金および追加証拠金も、トレーディング目的で保有する金融負債に含めている。これは、これらの項目が、これらがカバーする活動または金融商品に密接に関係し、かつ、これらが関係する活動のビジネス・モデルの不可欠な部分を構成するからである。
この取消不能オプションのもとで評価される有価証券は、以下に示す3つの区分のいずれか一つに該当する。
・ 公正価値で測定され管理される金融資産グループの一部を構成する金融商品:このオプションは、公正価値で測定、管理される負債に適用される。ただし、経営者が公正価値リスク管理方針に従う場合に限る。
・ 関係する金融資産や金融負債との会計上のミスマッチがある金融商品:このオプションを適用することで、単一の戦略のもとで管理される金融商品に異なる評価ルールを適用することから生じる会計上のミスマッチを解消できる。
・ 重要かつ分離可能な組込デリバティブが1件以上組み込まれているハイブリッド金融商品:組込デリバティブとは、金融ハイブリット商品または非金融ハイブリッド商品の構成要素のうち、デリバティブの定義を満たすものをいう。このオプションにより当該金融商品全体を公正価値で測定できるようになるため、組込デリバティブを抽出、認識または分離して測定する必要がなくなる。
この区分に属する金融負債は、報告日現在の公正価値で計上され、貸借対照表の「純損益を通じて公正価値で測定される金融負債」として表示される。公正価値の変動は、損益計算書の「純損益を通じて公正価値で測定される金融商品に係る純損益」において当該年度の損益として認識される。ただし、純損益を通じて公正価値で測定される金融負債に係る自己の信用リスクに起因する公正価値の変動は、この認識が会計上のミスマッチを生じさせたり、拡大させたりすることがないことから、この対象から除かれる。自己の信用リスクに起因する価値の変動は、「その他の包括利益に直接認識された損益」の下の「純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された金融負債に係る自己の信用リスクの再評価額」に認識される。
純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された金融負債を期限前償還するときは、自己の信用リスクに起因する公正価値の実現損益を、「純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された金融負債に係る自己の信用リスクの再評価額」から資本の部に属する「利益剰余金」へ直接振り替える。
5.10 負債
純損益を通じて公正価値で測定される金融負債に分類されない、ナティクシスによって生み出された債務は、償却原価法を用いて測定され、貸借対照表の「銀行預り金」、「顧客預り金」、「債務証券」または「劣後債務」に認識される。
BPCEを介したECBとの長期借換取引(TLTRO 3)は、IFRS第9号の規則に従い償却原価で認識される。利息は、ECBによって設定された貸付目標の達成に関する前提に基づいて見積られた実効金利法を使用して、純損益に認識される。
これは調整可能な収益率であるため、適用される実効金利は期間によって異なる。Groupe BPCEは、ECBによって設定された貸付目標を達成した。その結果、(0.50)%のボーナスが問題の12ヶ月の期間にわたって収益に認識された。
2022年10月28日、ECBは次のとおりTLTRO 3の報酬の変更を発表した。
・ 2022年6月23日から2022年11月22日までの間、適用される金利は、TLTRO 3の開始日から2022年11月22日までのECBの平均預金ファシリティ金利であった。
・ 2022年11月23日以降、適用される金利は、進行中の各TLTRO 3取引の満期日または早期償還日まで適用されるECBの平均預金ファシリティ金利である。2022年12月31日現在の連結財務諸表では、実効金利は最新の既知の預金ファシリティ金利である(2022年12月21日以降2%)。
この変更の影響は、2022年6月23日から2022年11月22日までの期間と、先を見越して2022年11月23日からの新しい期間について、利益の調整額として認識された。
債務証券は、当初認識時に、取引コストを含めた発行価格で測定される。その後は償却原価で測定され、発行費は当該金融商品の利用期間にわたって認識される。
5.11 認識の中止
ナティクシスは、金融資産からのキャッシュ・フローに関する契約上の権利が失効した場合、当該金融資産の全部または一部の認識を中止する。また、これらの契約上の権利または所有に係るリスクと経済価値のほとんどすべてが移転された場合にも、当該金融資産の全部または一部の認識を中止する。
ナティクシスが契約上の権利を譲渡しておらず、リスクと経済価値のほとんどすべてを保持しているわけでもない場合、ナティクシスは、当該資産の支配を移転したか否かを決定する。支配が失われた場合、資産の認識は中止される。ナティクシスが支配を保持する間、資産は「継続的関与」の水準まで引き続き貸借対照表に計上される。
「継続的関与」の原則に基づき、特に移転の契約条件で以下が規定されている場合、移転した金融資産との結び付きが維持される。
・ 移転した資産を買戻すというオプションまたは義務
・ 移転した資産のパフォーマンスに関係する金銭的補償の回収
金融負債は、清算、取消または失効したときに認識が中止される。
5.11.1 レポ契約
a)譲渡人
売却された有価証券に対する認識は中止されない。ナティクシスは、受領した資金を返却するというコミットメントを表すものとして、負債を認識する(「レポ契約に基づく売却有価証券」)。
b)譲受人
購入された有価証券は認識されず、譲受人から受け取るべき未収金が貸付けた資金を表すものとして計上される。当該資産に対する支出金額が、「レポ契約に基づく取得有価証券」に認識される。
その後の各報告日に、当該有価証券は、最初に分類された区分に適用される規則に従って譲渡人により引き続き評価される。譲受人の勘定には、譲渡人から受取るべき金額が、引き続き貸借対照表に表示される。
5.11.2 貸付/借入有価証券
貸付/借入有価証券取引は、IFRSにおける意味の範囲内で、金融資産の譲渡を伴わない。したがって、これらの取引によって、貸付有価証券の認識が中止されることはない。貸付有価証券は、IFRSのもとでは識別されず、当初のIFRS区分に引き続き計上され、適宜測定される。借入有価証券は、借手によって認識されない。
5.12 金融資産と金融負債の相殺
IAS第32号に従い、ナティクシスは、金融資産と金融負債の相殺について、(i)計上された金額を相殺する法的に強制可能な権利を有し、(ii)正味金額を決済するかまたは当該資産の現金化および負債の決済を同時に実行する意思があるという2要素から成る条件を前提として、金融資産と金融負債の相殺を実施し、正味残高を貸借対照表に表示する。
運営原則が上記の2つの規準を満たしている清算機関で実施されるデリバティブおよびレポ契約に関する取引は、貸借対照表で相殺される*(注記7.3参照)*。
5.13 引当金
引当金は、時期または金額が不確実な負債である。負債は、過去の事象によって生じる現在の債務であり、それを清算すると、信頼性をもって測定できる経済的便益を包含する資源の流出をもたらすと予想される。
引当金として認識される金額は、決算日における現在の債務を清算するのに要する支出の最善の見積りでなければならない。この金額は、割引の影響が重大である場合は割り引かれる。引当金は、決算日ごとに見直され、必要に応じて調整がなされる。従業員給付をカバーするための引当金を除き、貸借対照表上で認識される引当金は、主にリストラ引当金ならびにリスクおよび訴訟に対する引当金に関係する。
a)リストラ引当金
リストラ費用に対する引当金は、引当金認識についての下記の標準的な規準および下記の2つの条件が満たされたときに、認識される。
・ 決算日現在で、少なくとも下記の事項を明確にしたリストラに関する詳細な正式の計画がある。
・ 関係する事業
・ 影響を受ける主たる事業所
・ 雇用契約の終了により補償を受ける従業員の勤務地、職種およびその概数
・ 負担する費用
・ 計画実施日
・ ナティクシスは、リストラ計画の実施を開始することによって、または決算日にその概要を告知することによって、リストラ実施につき、影響を受ける人々の予想を確実なものにしている。
リストラ費用に対する引当金は、リストラに直接的に関係する支出のみを含む。
b)リスク、手続および訴訟に対する引当金
ナティクシスがさらされている主なリスクおよび手続については、第3章「リスク要因、リスク管理および第三の柱」の第3.2.10節(訳者注:原文の章および節)に記載されている。
引当金の変動は、損益計算書において将来支出の種類に対応する表示項目で認識される。
2022年12月31日現在および2021年12月31日現在のナティクシスの財務諸表の負債に計上されている引当金については、注記7.17「引当金の要約」に表示されており、手当は注記6.6「その他の損益」、注記6.7「営業費用ならびに減価償却、償却および減損」および注記6.8「リスク費用」に記載されている。
5.14 従業員給付
IAS第19号に従い、従業員給付は、以下の4つの区分のうちの1つに分類される。
・ **「短期給付」:**当期中に支払われる給料、社会保障負担、年次休暇、従業員利益分配、奨励制度、追加負担および賞与が含まれる。
・ **「解雇手当」:**企業の決定または雇用終了と引き換えに退職手当パッケージを受取るという従業員の決定の結果として、通常の退職年齢前に社員の雇用を終了するのと引き換えに付与される従業員給付から成る。
・ **「退職後給付」:**年金、銀行業界に適用されるその他の補足的退職給付、退職時の報酬および退職者に支払われるその他の契約上の給付など。
・ **「その他の長期給付」:*長期勤続報奨、タイム・セービング口座のもとでの支払額、現金で支払われる繰延報酬および公正価値を表さない評価方式に連動する現金で支払われる繰延報酬を含む(注記5.16参照)*。
短期従業員給付は、当該給付の見返りに従業員が勤務した期間の費用として認識される。
退職給付に対する引当金が発生するのは、雇用主が退職給付の提供を明確に確約したとき、または雇用主が退職給付の支払いを定めたリストラの費用を認識したときである。
IAS第19号に規定された認識の原則に従い、ナティクシスは以下の種類の退職後給付を識別する。
・ 確定拠出制度:この制度のもとでは、企業体は特定の給付額を支払う義務を一切負わない。
・ 確定給付制度:この制度のもとでは、ナティクシスは特定の給付額を支払う法的または推定的義務を有する。
確定拠出制度のもとで拠出された負担金は、従業員が当該負担金と引き換えに勤務した期間において、費用計上される。
予測単位積増方式を用いた給付債務の査定に基づき、確定給付制度に対する引当金が設定される。この方法は、人口統計および財務上の仮定を活用したものである。制度資産の価値は、数理計算上の債務から控除される。この評価は独立保険数理士によって定期的に実施される。
ナティクシスの確定給付制度債務の全部または一部に資金供給することを目的とし、ナティクシスの関連当事者によって引き受けられた保険契約は、貸借対照表の資産側の「未収勘定およびその他資産」に計上されている。
数理計算上の仮定の変動および実績による修正(数理計算上の仮定と実績との間の差異による影響)に関連する数理計算上の負債についての再評価調整は、「資本に直接計上された損益」内の利益にリサイクルできない項目に計上される。
確定給付制度につき認識された年間人件費は、以下により構成される。
・ 当期中に受益者によって確定された権利を表す勤務費用
・ 制度の変更または縮小および制度の清算の影響によって生じる過去勤務費用
・ 正味の債務に対する割引の巻戻しの影響を反映する正味利息費用
その他の長期給付は、確定給付制度のもとで退職後給付に適用されるのと同一の保険数理的方法を用いて評価される。ただし、負債再評価項目は、直接費用として認識される。
繰延変動報酬制度に従って従業員が勤続することを条件とする、現金決済の変動報酬に関連する費用見積額は、権利確定期間にわたって認識される。
5.15 負債と資本の区別
IAS第32号に従い、発行済の金融商品は、現金を保有者に提供する契約上の義務が組込まれているか否かにより、負債または資本に分類される。
・ 超劣後債および優先株式は、連結ベースで利益が計上された場合には利払いが義務付けられる条項についての再交渉が2009年に行われ、それ以降いずれに区分すべきかについて任意とされたことから、資本に分類されている。
期中残高の変動は、注記7.16「劣後債の期中変動」および注記11.2「資本管理と自己資本比率」に記載されている。
・ しかし、金融商品が資本に分類される場合は以下のとおりである。
・ その金融商品に係る支払は配当と同様に扱われる。ただし、それら分配の税効果は、2019年1月1日をもって発効になった2017年12月付のIAS第12号の修正に従い、分配する額の由来に応じて、資本に直接計上される損益として利益剰余金に認識されるか、または損益に認識される。したがって、当該分配がIFRS第9号における配当の定義に合致するときは、税効果は損益に計上される。この規定は、会計目的上配当として扱われる超劣後債による受取利息に適用される。
・ 資本に当初分類された日においてユーロに換算された結果の取得原価で固定される。
・ ナティクシスの連結範囲に含まれる専用ミューチュアルファンドの純資産の第三者投資家持分は、貸借対照表の「純損益を通じて公正価値で測定される金融負債」に計上される金融負債を構成する。ミューチュアルファンドの利益に対する第三者投資家の持分は、連結損益計算書の「純損益を通じて公正価値で測定される金融商品に係る純損益」として計上されている。
・ ナティクシスが全部連結の対象とする償還期日付きファンドの第三者投資家による保有ユニットは、清算時にファンドの純資産に対する持分の返済を受ける権利を保有者に付与するものであり、連結貸借対照表の「未払勘定および雑負債」として負債に分類されている。ファンドの利益に対する第三者投資家の持分は、連結損益計算書の「支払利息および類似費用」に計上されている。
5.16 株式に基づく報酬
繰延変動報酬制度
変動報酬方針は、2022年(したがって、2022年に提供したサービスに関して2023年2月に与えられるナティクシスの2023年の繰延変動報酬制度を含む)と2021年に適用される欧州CRD V規制を含む規制フレームワークに準拠している。欧州CRD IV規制は従来の制度に適用される。また、変動報酬方針は、ACPR、ECBおよびAMFの透明性要件を満たしている。
これに関連して付与され、報酬が株式に基づき行われる制度は、株式により決済されるか、あるいは株価に連動してまたは評価方式に基づいて現金により決済される。
株式に基づく繰延変動報酬制度
IFRS第2号「株式に基づく報酬」に基づき、従業員に対する無償株式の交付により、付与日に受領した財貨またはサービスの公正価値に相当する費用が発生する。この人件費は資本に対して認識される。受領したサービスの公正価値は、付与日の株式の公正価値から権利確定期間中に従業員が放棄した配当の現在価値を控除し、勤続要件を考慮して算定される。
費用は定額法で権利確定期間にわたって認識される。費用は権利の損失を反映するよう権利確定期間にわたって調整される。
ナティクシス株価に連動する現金決済型従業員繰延変動報酬制度
現金決済される株式に基づく報酬に適用される会計処理は、IFRS第2号「株式に基づく報酬」に準拠している。
当該基準に基づき、取得されたサービスおよび負担した負債は公正価値で測定される。負債が決済されるまで、債務は各決算日および決済日に再測定され、公正価値の変動は当該期間の損益に認識される。報告日における負債の再測定は、勤続要件および業績条件が満たされているか否かとともに、原株式の価値の変動が考慮される。
報酬の支払いが勤続要件の対象となる場合、対応する費用は定額法で権利確定期間にわたって計上され、勤続要件が存在しない場合、費用は直ちに債務として認識される。後者はその後、業績条件および基礎となる株式の価値の変動を考慮に入れて、各決算日に再測定する。
ナティクシスの株価またはその子会社の株価に連動する現金決済型従業員繰延変動報酬制度の条件変更によって、当該制度が株式決済型従業員繰延変動報酬制度に分類変更される場合には、当該変更日において、ナティクシスの株価またはその子会社の株価に連動する当初の制度に対して計上されていた負債の認識が中止されるとともに、株式決済型従業員繰延変動報酬制度のもとで提供されるサービスに相当する負債が認識されることになる。資本での認識と負債の認識中止との差額は損益に直接計上される。
ナティクシス株式の公正価値を表さない評価方式に連動する現金で決済される繰延変動報酬制度
2021年7月21日のナティクシス株式の上場廃止を受け、連動した現金で決済される繰延変動報酬制度(それらの構成要素はまだ確定していない)は修正された。現在、決済はナティクシス株式の簡易株式公開買付の株価(すなわち、4ユーロ)とGoupe BPCEの収入の変化(グループ持分)に基づく方式に基づいている。
これらの制度はIAS第19号の範囲内に該当し、「その他の長期給付」と同等である。この種類の制度に適用できるIAS第19号の原則は、上記に記載のIFRS第2号の株価に連動する現金決済型制度と類似している。
これらの制度に関する詳細な情報と当年度中の数量的影響は、注記10.2.3に記載されている。
5.17 自己株式および自己株式に関連したデリバティブ
ナティクシスが保有するすべての自己株式は、それらの取得または保有目的にかかわらず、資本から差し引かれる。トレーディング目的または売却可能として保有する自己株式の売却、測定または減損に関して、親会社の財務諸表において認識されたいかなる損益も、連結財務諸表において資本から差し引かれる。
5.18 受取報酬および受取手数料
IFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」のもとでは、企業は通常活動から生じる収益を、顧客に約束した財およびサービスの移転と引き換えに企業が受け取ると予想する対価が反映された金額で認識しなければならない。収益は5段階で認識される。
・ 顧客との契約の識別
・ 互いに個別に認識すべき特定の履行義務(または項目)の識別
・ 全体の取引価格の算定
・ さまざまな特定の履行義務への取引価格の配分
・ 履行義務が充足された時点での収益の認識
この手法は、(IFRS第16号の対象である)リースと(IFRS第9号の対象である)金融商品を除き、顧客との契約のすべてに適用される。収益または契約コストに関して具体的な規定が他の基準に定められているときは、それらを先に適用する。
この手法が適用されるナティクシスの主な事業は以下のとおりである。
・ 受取報酬および受取手数料。この収益が実効金利に組み込まれていない場合のバンキング・サービスによるもの、または資産運用もしくは金融工学サービスによるもの。
・ その他の事業活動による収益。特にリースに含まれるサービスに関するもの。
受取手数料は、提供したサービスの種類および提供したサービスに付帯する金融商品の会計処理方法に従って、損益に認識される。
報酬額の測定について不確実性が残るときは(資産運用の成功報酬や金融工学に関する変動報酬など)、報告日時点で入手可能な情報を鑑みて、当行グループの権利が確定している金額のみが認識される。
サービス報酬を分析し、同報酬のさまざまな構成要素(または履行義務)を個別に識別し、それに起因する収益の割合を各構成要素に割り当てている。そのうえで、各構成要素を、提供したサービスの種類および提供したサービスに付帯する金融商品の会計処理方法に応じて、収益に認識する。
・ 保証報酬や管理報酬など、継続サービスに対する報酬および手数料は、当該サービスを提供する期間にわたり繰り延べられる。
・ ビジネス・プロバイダー報酬など、単発のサービスに対する報酬および手数料は、当該サービスを提供次第、収益に認識される。
シンジケーション取引の一環として行うものをはじめ、顧客への特定の貸出の手配に関連するストラクチャリングおよびアレンジメントに対する報酬は、法的な取引完了日または(シンジケート・ローンの場合は)シンジケーション期間の末日に損益に認識される。
貸出金設定に対する報酬など、金融商品に係る実効利回りの不可欠な一部を成す報酬および手数料は、当該貸出金の見積期間にわたって認識され、実効金利の調整として償却される。これらの報酬および手数料は、「正味受取報酬および受取手数料」ではなく受取利息として認識される。
支払日とサービスの実施日が異なるときは、契約の種類および当該相違の性質に応じて資産または負債が生じ、「その他の資産」または「その他の負債」に計上される。
5.19 税金費用
当事業年度の税金費用は、以下により構成される。
・ 各フランス企業が、25.83%の率で支払うべき税金、または海外の企業および支店に対して現地で定められている率で支払うべき税金。
・ 資産・負債の帳簿価額と、貸借対照表負債法により計算されるその税務基準額との間の一時的差異から生じる繰延税金。
繰延税金資産・負債は、現地の税法に従い、一時的差異が解消される日現在で適用されているまたは実質的に適用されている税率に基づき、各課税企業レベルで計算される。繰延税金は割り引かれない。
繰延税金資産は、当該課税企業が一定期間(最長10年間)の間に税効果を実現できる可能性が高い場合にのみ、報告日に認識される。こうした税効果は、当該期間内に一時的差異または繰越欠損金が将来の見積課税所得から控除されることで実現される。
繰延税金資産・負債は、各課税企業のレベルで相殺される。課税企業は、当行グループの減税目的のために選ばれた単体企業または、該当する場合には、企業グループの一部のいずれかである。
すべての一時的差異は、それらの解消日または支払日にかかわらず、認識されている。繰延税金の正味残高は貸借対照表の「繰延税金資産」に表示される。
付加価値負担金、すなわち「Cotisation sur la Valeur Ajoutée des Entreprises」(CVAE)については、その計算が当期純利益を基にされないとナティクシスは考えており、「営業費用」として計上されている。
5.20 貸出コミットメントおよび保証コミットメント
a)金融保証
供与したコミットメント
デリバティブに分類されない金融保証コミットメントは、債務者が契約上支払うべき分割払込金の支払いを怠ったために生じた損失について、保証対象企業に返済するため、発行体に特定の支払いをすることを求める契約である。こうした権利の行使は、不確実な将来事象の発生を条件とする。
供与した金融保証は、当初は公正価値で表示され、当初認識後は次のうちいずれか高い方で表示される。
・ 当初認識額から、該当する場合には、IFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」に記載の原則に沿って計上された償却額を控除した額。この償却額は、当該保証によってカバーされる期間中にわたって、受領報酬が遅延認識されることを表す。
・ 予想信用損失モデル*(注記5.3参照)*の引当金に応じて算定される引当金額。
これらの引当金は注記7.17「引当金の要約」に表示されている。
ミューチュアルファンドに対する保証の具体例
ナティクシスは一部のミューチュアルファンドのユニットについて、元本および/またはリターンを保証している。満期日におけるファンドの1ユニット当たりの純資産価額が、保証する純資産価額を下回った場合に限りそれらの保証が実行される。
これらの保証はデリバティブとして計上され、IFRS第13号の規定に従って公正価値で測定されている。
受け取った保証コミットメント
IFRSでは、受け取った金融保証に関する基準はない。具体的な指針がない場合、適用される会計処理は、類似した状況下で他の基準によって規定された会計処理との類似性によって決定しなければならない。したがって、発行体に対する金融保証の定義に合致する受取保証は、以下に従って処理される。
・ 金融資産(負債性金融商品)に関して受け取った保証についてはIFRS第9号。実際には、金融資産に関係する予想信用損失の測定では、当該負債性金融商品の不可欠な部分だと考えられる保証が発生するフローを考慮に入れなければならない。
・ IAS第37号の適用範囲に該当する非金融負債に関して受け取った保証については、IAS第37号。
b)貸出コミットメント
貸出コミットメントとは、事前に定められた条件のもとで貸出を実行するというナティクシスの取消不能なコミットメントをいう。
ナティクシスが供与する貸出コミットメントの大半は、付与日の市場価格で供与され償却原価で認識される貸出金を生じさせる。よって、またIFRS第9号に従って、貸出を行うというコミットメントと貸出そのものは、連続した段階から成る一つのプロセスであり、同一の金融商品とみなされる。したがって、貸出を行うというコミットメントはIFRS第9号の範囲に該当しない。つまり、オフバランスシート取引として扱われ、再評価は行われない。しかしながら、貸出コミットメントはIFRS第9号に基づく引当金計上のメカニズムを適用できる*(注記5.3参照)*。IFRS第9号は、貸出コミットメントの発行者は、本基準の範囲に該当しないローン・コミットメントに引当金計上規準を適用しなければならないと規定している。これらのコミットメントに関係して認識された引当金は、注記7.17「引当金の要約」に表示されている。
5.21 銀行破綻処理メカニズムへの拠出
2015年10月27日付のフランスの省令によって預金保証・破綻処理基金の設立手続が変更になった。預金保証・破綻処理基金への拠出は、共同出資証明書、ならびに、貸借対照表上で資産として認識される現金保証金(取消不能なコミットメントの保証)およびその他の営業費用の中の「所得税を除く税金」として損益に計上される拠出(この拠出は運用の承認を自主的に撤回する場合には払い戻しされない)の形で支払うことができる*(注記6.7参照)*。
銀行や投資会社の再生や破綻処理の枠組み構築に関するEU指令第2014/59号(BRRD - 銀行再生・破綻処理指令)およびEU規則第806/2014号(単一破綻処理制度(SRM)規則)によって、2015年時点で破綻処理基金の創設が定められた。2016年に、当該基金は単一監督メカニズム(SSM)の参加国間での単一破綻処理基金(SRF)となった。このSRFは破綻処理のための資金調達メカニズムであり、破綻処理当局である単一破綻処理理事会が利用できる。単一破綻処理理事会は、破綻処理手続の実施に際して当該基金を利用することができる。
委任規則第2015/63号および破綻処理のための資金調達メカニズムへの事前拠出に関するBRRD指令の補足となる実施規則第2015/81号に従って、単一破綻処理理事会は2022年度の単一破綻処理基金への拠出水準を設定した。単一破綻処理基金への拠出は貸借対照表上に資産として認識される現金保証金(現金保証金の15%)および「所得税を除く税金」として損益計上される拠出の形で支払うことができる*(注記6.7参照)*。
5.22 見積りと判断の使用
財務諸表の作成において、ナティクシスは、専門家の判断を必要とする可能性がある入手可能な情報に基づき、一定の見積りおよび仮定を立てる必要がある。
これらの見積りおよび仮定は、損益計算書における収益および費用の計算、貸借対照表における資産および負債の価額、および/または財務諸表注記における一定の開示事項に影響する可能性のある不確実性の原因となる。よって、特定の取引の将来の結果が、とりわけ現在の極めて不確実な環境において2022年12月31日現在の財務諸表の決算に用いられている見積りとは著しく異なるものとなる可能性がある。
仮定を必要とする会計上の見積りは、主に以下に記載の項目の測定に用いられている。
5.22.1 公正価値で計上される金融商品
活発な市場で取引されていないハイブリッド市場金融商品の公正価値は、評価技法を用いて算定される。評価モデルを用いて生成された評価は、当該金融商品および関連するリスクに応じて、正味ポジションのビッド/アスク価格、モデリング・リスク、無担保のデリバティブまたは完全に担保されていないデリバティブからの将来キャッシュ・フローの財務コストに関する仮定、ならびに取引相手方リスクおよびインプット・リスクを勘案して調整される。これらの方法により得た公正価値は、市場で売却される場合、取引時の実際の価格と異なることがある。
流動性の低い金融商品の価格設定に使用される評価モデルについては、注記7.5に記載されている。
IFRS第9号により「純損益を通じて公正価値で測定される金融資産」または「リサイクル不能なその他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産」として区分される非上場の資本性金融商品の一部は非連結企業に対する投資で構成されている。非上場非連結企業に対する投資の公正価値は、主としてマルチプルまたはDCF(割引キャッシュ・フロー)に基づく評価方法により得られる。当該評価方法を使用するためには、予想将来キャッシュ・フローの予測および割引率を含む、ある特定の選択および前提を事前に決定しておく必要がある。
5.22.2 予想信用損失による減損
予想信用損失による減損モデルは、損失に対する引当金および評価調整に影響を及ぼすパラメータや前提に基づいている。当該パラメータや前提は、現在および/または過去のデータに基づいており、かかるデータには、将来の経済シナリオの見積りおよび加重などの合理的かつ正当な予測も含まれる。また、ナティクシスは、これらのパラメータや前提を見積り適用する際には専門家の意見を検討する。
IFRS第9号のフレームワークは、3つのマクロ経済シナリオ(楽観的、中心、悲観的)に従って計算された予想損失に基づいている。財務諸表で使用された予想損失は、マクロ経済環境における予想ポジショニングに照らして評価され、発生確率を各シナリオに帰することにより、これら3つのシナリオに概括される(3つのシナリオすべてに帰せられる加重の合計が1に等しい場合)。
2021年12月31日現在の経済予測で使用された中心シナリオは、2021年6月にグループの機関によって検証された。このシナリオは2021年8月のコンセンサス予想と整合しており、フランスにおける景気回復を反映するさまざまな経済指標の改善(GDPの成長、失業率の低下)を考慮していた。米国における状況も改善し、GDP成長率の水準は2019年末の水準に近似していた。しかし、2021年第4四半期に健康危機の影響が解消したように思われたにもかかわらず、米国の景気回復は予想より遅れ、経済環境の変化に関する一定の不確実性が依然として存在していた。
2022年12月31日現在、経済環境は、主に(i)ロシア・ウクライナ戦争、(ii)高インフレを抑制しようとする中央銀行の金融政策、(iii)ゼロコロナ戦略を放棄した後の中国の状況から、依然として非常に不確実である。
世界の成長は2023年に鈍化すると予想され、非常に悲観的/不利なシナリオでは景気後退のリスクが生じる。これに関連して、経済調査部は中心シナリオを更新し、これは2022年10月に検証された。悲観的シナリオは、持続的なインフレと急激な景気減速または景気後退のシナリオに基づき、2022年に国内でストレスが高まる不利なシナリオの1つに対応する。反対に、楽観的なシナリオは、インフレが徐々に正常な水準に戻り、経済活動がより堅調に回復する状況に対応している。
中心シナリオからの逸脱は、楽観的シナリオよりも悲観的シナリオの方が大きい。
フランス圏に対する加重は、11月のコンセンサス予想の平均値に基づいている。ユーロ圏と米国圏に対する加重は、同じコンセンサス予想と12月の更新値を使用している。中心限度の大きな加重は、シナリオの更新とその深刻度によって説明される。
フランス圏のマクロ経済シナリオは、昨年と比べて大幅に悲観的であるとみられる。経済状況と経済見通しは引き続き悪化し、マクロ経済変数の予測値はさらに引き下げられている。2022年、予測担当者はウクライナ危機に関連してフランスの予想GDP成長率の大幅な悪化を指摘し、中心シナリオにおいて2022年は+2.5%、2023年は+0.6%の予想となっている。
これらのシナリオは、予算プロセスに対して定められたものと同じ手法およびガバナンスで定義されレビューされる。COVID-19危機以降の妥当性が四半期ごとにレビューされ、経済調査部からの提案と上級経営委員会による検証に基づいて、観察された状況に重大な逸脱が認められた場合は、マクロ経済予測が改定される可能性がある。
中心シナリオとその限度値に変数を定めているということは、経済シナリオごとにPDとLGDのパラメータを変えることができ、また予想信用損失を経済シナリオごとに計算できるということである。3年よりも長い期間のパラメータは、長期平均へ徐々に回帰するという原則を基に予測されている。これらの経済シナリオは発生確率と関連付けられており、最終的にはIFRS第9号に基づく減損額として使用される、平均予想損失額を算出することが可能となっている。
さらに、第5.3節で述べたように、2022年9月30日から、加重の決定および適用の手法に変更が加えられた。変更された手法では、定義されたシナリオに関連するマクロ経済環境において地域の特定の地理的特徴とポジショニングを考慮して加重を決定する。
2022年12月31日現在、使用された加重は以下のとおりであった。フランス(悲観的35%、中心45%、楽観的20%)、フランスを除く欧州(悲観的21%、中心56%、楽観的22%)、米国圏(悲観的29%、中心48%、楽観的23%)。
さらに計算では、6~12ヶ月の期間にわたる経済セクター別の格付け評価に基づくデフォルト確率(PD)へのセクター別調整により、セクター別の側面も加味されている。移行マトリクスから作成されたセクター別加重平均PD予想は、各セクターの格付け見通しにおける同等のPDに収束させるために比較・調整される。
中心限度に係るナティクシスのエコノミストのシナリオに基づいて使用された、主要なマクロ経済変数の3年間の予測は、以下に示されたとおりである。
2022年12月31日時点で使用された中心シナリオ:
| 2023年 | 2024年 | 2025年 | |
|---|---|---|---|
| S&P 500 | 3,500 | 3,500 | 3,500 |
| SLS | 27.2 | 19.4 | 13.1 |
| VIX | 28 | 24 | 20 |
| Fed指標金利 | 4.5 | 3.8 | 3.5 |
| Libor 6-12ヶ月物スプレッド | 0.1 | 0.1 | 0.0 |
留意事項:2021年12月31日時点で使用された中心シナリオ:
| 2022年 | 2023年 | 2024年 | |
|---|---|---|---|
| S&P 500 | 4,525 | 4,835 | 4,905 |
| SLS | 10.7 | 5 | 4 |
| VIX | 25 | 17 | 15 |
| Fed指標金利 | 2.5 | 3.0 | 2.5 |
| Libor 6-12ヶ月物スプレッド | (0.2) | (0.1) | (0.1) |
最後に、予想信用損失の見積りに係るさまざまなモデルは、高い不確実性の経済的背景において、予想損失額を増額する専門家の調整によって補完される可能性があることに留意すべきである。この点において、ナティクシスは2022年12月31日現在62.0百万ユーロ(2021年12月31日現在では32.0百万ユーロ)の引当金を追加で認識した。
より大きな加重を楽観シナリオまたは悲観シナリオへ適用すると、将来の年における中心シナリオの実現幅に応じて予想損失額の感応度を見積ることができる。
よって、悲観的シナリオの発生確率を100%で加重すると、2022年12月31日現在で予想信用損失は39.0%増加すると認識される。反対に、楽観的シナリオの発生確率を100%で加重すると、予想信用損失額は30.7%減少する。
5.22.3 資金生成単位(CGU)の評価
減損テストを行えるよう、すべてののれんがCGUに割り当てられている。ナティクシスによって実施されるテストは、それぞれのCGU(のれんを含む)の帳簿価額をその回収可能価額と比較することからなる。回収可能価額が使用価値に等しい場合、年間のフリー・キャッシュ・フローを永続価値に割り引くことによって算定される。割引キャッシュ・フロー法の使用は以下を伴う。
・ 将来キャッシュ・フローを見積る。ナティクシスは、これらの見積りの基礎を、そのビジネス単位の中期計画に含まれる予測に置く。
・ 中期計画の最終年のキャッシュ・フローを、予想年間成長率を反映させた利率で、無期限の将来にわたって見積る。
・ 各CGUの個別の利率でキャッシュ・フローを割り引く。
5.22.4 償却原価で測定される貸出金および債権の公正価値
活発な市場で相場が付けられていない貸出金の公正価値は、割引キャッシュ・フロー法を使用することにより決定される。割引率は、類似のリスク特性を持つ貸出金グループに対して、当該期間中に機関投資家によって使用される利率の評価に基づく。貸出金は、統計調査に基づき類似のリスク特性を持つグループに分類されており、信用スプレッドに影響を与える要因の特定を可能にしている。ナティクシスはまた、この分類を改良するために、専門家の判断に依拠している。
5.22.5 従業員給付
ナティクシスは、主な従業員給付の算定を独立保険数理士に依頼している。これらのコミットメントは、昇給率、割引率および制度資産の収益率などの仮定を用いて決定される。これらの割引率および収益率は、各計算期間の末日現在の観察された市場レート(例えば割引率については、AA格付の社債のイールド・カーブ)に基づく。長期給付債務に適用される場合、これらのレートが、評価に不確実性をもたらす。
5.22.6 繰延税金
欠損金の繰越は、フランスおよび英国においては無期限に認められており、その他の国でも極めて長期間(米国では2018年1月1日より前に発生した税務上の欠損金については20年間)にわたって控除可能である中で、ナティクシスは予防措置として、一定期間(最長10年)にわたって課税所得を生み出す能力に対応させる形で正味繰延税金資産を計上している。
このため、ナティクシスは、各事業部門の中期計画に基づき、税務上の事業計画を作成している。
5.22.7 法人所得税務処理をめぐる不確実性(IFRIC第23号)
ナティクシスは、税務当局が法人所得税務処理を受け入れる可能性が高くないと結論付けた場合、財務諸表において法人所得税務処理に関する不確実性を開示している。
ある税務上のポジションが不確実かどうかを判断し、それが当グループの法人所得税の金額に与える影響を評価するために、ナティクシスは、税務当局があらゆる利用可能な情報を総合的に把握したうえで、報告されたすべての金額を検証すると仮定している。判断の基礎となるのは特に、行政方針、判例、税務当局が類似の不確実性に対して実施した是正の前歴である。ナティクシスは、例えば税法の変更、時効期間の終了、または税務当局が実施した管理策や施策の結果から生じる可能性のある、関連する事象および状況の変化があった場合、税務上の不確実性に関して税務当局に支払うまたは税務当局から還付を受けると予想する金額の見積りの見直しを行う。
所管の税務当局が採用された処理に疑義を呈する可能性が高い場合、これらの不確実性は、税金負債のもとに表示される税金リスクに対する引当金によって税金収益および費用に反映される。ナティクシスは過年度について会計監査を受けている。指摘された修正点についてナティクシスが同意しない場合は合理的な方法で争われ、その適用においては、リスクの見積りに対して引当金が計上される。
ナティクシスがさらされている主なリスクおよび訴訟(財務上の問題に関わるものを含む)については、第3章「リスク要因、リスク管理および第三の柱」の第3.2.10節(訳者注:原文の章および節)に記載されている。
5.22.8 その他の引当金
金融商品と従業員給付に関連する引当金を除き、連結貸借対照表で負債として認識される引当金は、主に訴訟、リストラ、罰金および課徴金に対する引当金に関係するものである。
引当金が計上されるのは、過去の事象により生じた債務を清算するために、経済的便益を包含する資源の流出が必要となる可能性が高く、かつ、債務額を信頼性をもって見積ることができる場合である。この金額を算定するために、ナティクシスはリスクの発生確率を評価する必要がある。また割引の影響が重大である場合には、将来キャッシュ・フローが割引かれる。
ナティクシスがさらされている主なリスクおよび手続については、第3章「リスク要因、リスク管理および第三の柱」の第3.2.10節(訳者注:原文の章および節)に記載されている。
5.22.9 気候リスク
環境および気候に関する緊急事態は、世界経済およびすべての経済プレーヤーが現在直面する最大の課題の1つである。金融は、資金の流れを持続可能な経済へ振り向けることによって、エコロジーの移行に貢献できる。ナティクシスは気候変動から生じるリスクおよび機会の重要性を確信し、エネルギーの移行および気候を、新たな戦略計画の中心に位置付けている。
ナティクシスは直接的または間接的にいくつかの気候関連のリスク要因にさらされている。それらを限定するため、ナティクシスは、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース(1))によって提案されるリスク用語である「移行リスク」および「物理的リスク」を採用している。
(1) TCFD**の提言に従い、2021年10月にナティクシスにより公表されたTCFD気候報告書は、ナティクシスのウェブサイト上で閲覧可能である(https://www.natixis.com/natixis/fr/1er-rapport-tcfd-sur-le-climat-lpaz5\_133744.html)。
リスク選好およびリスク識別プロセスの一環として、これらのリスクの重要性の評価は年次でレビューされる予定であり、かつ新たな測定手法を用いて精緻化される可能性がある。
物理的リスクは、現在、ナティクシスの資本要件の内部評価(ICAAPプロセス)と移行リスクの内部評価において暗黙的に考慮されている。実際のところ、取引相手方の内部格付モデルは、合理的な時間枠(1年から3年)内における考えられる経済環境の変化をすでに考慮しており、したがって考えられる気候の移行の影響を(たとえ現在は切り分けることができないとしても)対象に含んでいる。ストレス・テストの展開によって、移行リスクの潜在的な長期的影響をより適切に考慮するための議論が進行中である。
また、コーポレート・バンキングおよびインベストメント・バンキングにおいて、ナティクシスは自行のエクスポージャーを評価および管理するためのいくつかのツールを徐々に展開している。ナティクシスは資産、もしくはファイナンスされるプロジェクトに対して、または伝統的な融資の場合における借手に対して、気候格付(「グリーン加重係数カラー格付」)を割り当てることにより、自行の取引が気候に及ぼす影響を評価している。
2020年11月の気候および環境リスクに関する欧州中央銀行のガイドに基づき、気候関連リスクの識別、定量化および管理のプロセスは、特にリスク定量化および物理的リスク監視フレームワークの完成により、BPCEの作業に沿って強化される予定である。
連結財務諸表の作成に関して、ナティクシスは気候リスクを徐々に統合する作業を継続している。
ナティクシスは、移行リスクに関するACPRの気候パイロット・エクササイズに参加した。同エクササイズは、特にACPRによって用いられるセグメント区分と内部区分の間の違い、およびかかる長期間(2050年までの予測)にわたる内部ポートフォリオ予測手法における特定の側面の要求される適応に関連するいくつかの困難を乗り越えるため、信用リスクに関して方法論的フレームワークを検討し、これらのエクササイズの先の作業を識別することを可能にした。またナティクシスは2022年に、BPCEによって取りまとめられた、最初のECB気候ストレス・テスト・エクササイズに参加した。このストレス・テストは、銀行の貸借対照表全体ではなく、気候リスクにさらされている特定の資産のカテゴリーを対象にしている。同エクササイズは以下の3つのモジュールに基づいていた。
・ 1つ目は、78問の定性的な質問票(方法論的トピック、データ収集、ガバナンスおよび商業的戦略に関する11のテーマに分けられている)である。
・ 2つ目のモジュールは、気候リスクへの感応度が高いとみなされる22のセクターについて、特定の数の指標(炭素集約度や、融資されるCO2のギガトン数など)を収集することを目的としている。
・ 最後の3つ目のモジュールは、さまざまな期間(1年、3年および30年)にわたるリスクのパラメータを予測するための自行独自の内部モデルを用い、かつ物理的リスクと移行リスクの切り分けによるいくつかのシナリオに基づいた、純利益の観点からの影響の推定で構成される。
ナティクシスは、市場の大部分の銀行と同様に、最長30年の期間にわたってセグメントの側面を組み込むことにより、自行の内部モデルを補完しなければならなかった。
これらのエクササイズの終了時点で、考慮された時間尺度における、信用リスクの観点から見た影響は無視できる程度であった。ただし、特に長期において、とりわけ方法論的側面に関する作業は継続され、かつ充実されなければならない。
5.22.10 金利指標改革に関連する不確実性
2022年1月以降、金利指標改革に関連する不確実性は、主として米ドルLIBOR(翌日物、1ヶ月物、3ヶ月物、6ヶ月物および12ヶ月物)を参照する2021年12月31日より前の契約の修正に限定されている。2022年1月1日時点で、新たな契約に係る米ドルLIBOR指標の使用は、監督当局が定める例外(この場合、該当する契約にはISDAが規定したフォールバック条項が盛り込まれている)を除き、もはや認められない。ICEベンチマーク・アドミニストレーション(LIBORの運営管理機関)を監督する英国の規制当局である金融行為監督機構(FCA)によって決定された、2023年6月30日までの米ドルLIBORの公表期間の延長は、まだ移行していない契約の代替金利への緩やかな移行を可能にすると思われる。
この改革を背景として、ナティクシスは2018年上半期に、法律、商業、財務、リスク、システム、会計処理の観点からベンチマーク指標改革に関連する影響の予測を担当するプロジェクト・チームを設置した。この問題の実務上の側面を分析するために、ナティクシスの4つの事業部門すべてに関わるガバナンス体制が構築されている。
2019年中の作業はEURIBOR改革、EONIAから€STRへの移行、指標の廃止に関する契約条項の強化に焦点が当てられた。
EURIBORについては、「ハイブリッド」EURIBORへの切替を目的とした新たな計算手法(ベルギーの規制当局がBMR要件に準拠していると認めた)が2019年11月に最終決定された。これ以降、EURIBORの持続可能性は、その運営管理機関であるEMMIにも2022年1月1日から当該指標の監督者となっているESMAにも疑問を投げ掛けられていない。
2020年からは、2021年12月31日に消滅予定の指標を主な対象とする、運用面により重点を置いた段階が、これらのベンチマーク金利へのエクスポージャーの移行および軽減を伴って始まった。この段階は、新たな指標の使用に係る準備作業、これらの指標に連動した新たな商品の導入、既存契約の修正計画の特定と実施、および当行顧客との活発なコミュニケーションを含んでいた。2022年1月以降公表されていないEONIAおよびLIBORの指標(翌日物、1ヶ月物、3ヶ月物、6ヶ月物および12ヶ月物の米ドルLIBORを除く)に連動した契約の修正プロセスは、ナティクシスによって最終決定された。
この運用面により重点を置いた段階は、米ドルLIBOR(翌日物、1ヶ月物、3ヶ月物、6ヶ月物および12ヶ月物)について、2022年を通じて継続している。2022年は、2022年包括歳出法の一部として「調整可能金利(LIBOR)法」が2022年3月15日に成立したことによって特徴付けられた。同法はフォールバック条項が存在しないか不十分である米国の法律に準拠した契約について、米ドルLIBORから代替ベンチマーク金利への移行に関連する法務リスク、オペレーショナル・リスクおよび経済リスクの最小化を目的とした規定を設けている。2022年12月16日、FRBは最終的な規則を導入してこの規定を補完した。これにより、米ドルLIBORは、SOFRにBloombergの算定したスプレッドを上乗せした金利に置き換えられると規定された。これは、2021年3月5日に金融行為監督機構(FCA)がLIBORの将来的な公表終了と代表性の喪失に関して行った発表を受けたものである。また、FCAは、2つのコンサルテーションを2022年6月と11月にそれぞれ開始した。2023年6月30日から2024年9月末までに、翌日物、1ヶ月物、3ヶ月物、6ヶ月物のシンセティック米ドルLIBOR指数を公表するかどうかを決定する。この合成指数の使用は、フォールバック条項がなく、2023年6月30日までに修正が完了していない契約のみを対象とする。FCAは、この件に関する最終決定を2023年上半期中に発表する予定である。欧州の代替ベンチマーク金利に関する作業部会も、米ドルLIBORに代わる法定金利を指定する立法メカニズムが必要であるかどうかについてコンサルテーションを開始した。
米ドルLIBORの置き換えに関する市場の議論の進展に伴い、金融商品および債券に関わる米ドルLIBORに連動した契約の修正プロセスが2022年に開始された(主に既存のフォールバック条項の分析、修正戦略の定義、および修正措置の開始)。これは2023年も継続される。主として契約であるデリバティブは、クリアリングハウスが提供する転換プロセスと、ナティクシスおよびその取引相手方がISDAのプロトコルを順守することによる修正を通じて、2023年上半期に移行される。相対の再交渉を必要とするその他の契約については、ナティクシスは2023年上半期に、2021年12月31日以降公表されていない指数に使用したものと同じアプローチを適用する予定である。留意事項として、これらの指標については、契約におけるベンチマークの入れ替え前後の経済的な同等性の維持を推奨する、規制当局および作業部会によって公表された提言が、修正において考慮された。この原則は、結果として、これら2つの金利間の差異を埋めるための固定マージンが上乗せされた代替ベンチマーク金利による過去のベンチマーク金利の置換を生じさせた。指標におけるこのマージンの調整は、主として、市場当局または市場慣行によって設定された信用リスク・マージンの使用の結果として生じている。
また、2022年は、2024年6月28日に予定されるCDOR(カナダ銀行間取引金利)の公表停止に係る2022年5月16日の発表によっても特徴付けられた。この指標へのエクスポージャーが極めて限定的であるナティクシスは、米ドルLIBORについて計画されたプロセスと同一の移行プロセスを適用する予定である。2023年6月および2024年12月にそれぞれ消滅すると予想される、ナティクシスが同様にエクスポージャーをほとんど有していないSORおよびSIBOR(シンガポールのベンチマーク金利)に連動した契約には、同じアプローチが適用される予定である。
ベンチマーク金利への移行は、ナティクシス・グループをさまざまなリスクにさらしている。特に、
・ ナティクシスの顧客の情報と扱いにおける非対称性が顧客との紛争につながり得る場合における変更管理に関連するリスク。このリスクを防ぐため、ナティクシスは、指標の移行、顧客へのコミュニケーション・キャンペーン、コントロール計画の適用という課題について従業員向けの研修イニシアティブを実施している。
・ ベンチマーク金利の非遵守的使用(当局によって認められた例外を除く)に関連する規制リスク。従業員および顧客はこれらの指標の制約について情報を与えられている。加えて、コンプライアンスは例外管理手続を公表しており、統制が導入されている。
・ 顧客が市場および/またはナティクシスによって提案されたフォールバック条項を導入する修正措置を採用しない既存取引に関する法務文書リスク(これも顧客との紛争につながり得る)。ナティクシスのチームは、後継金利を提言することを目的としたさまざまな法域の立法施策を積極的にモニタリングしている。
・ 新たな金利を参照する新たな取引を執行する能力、および既存取引の修正に関連するオペレーショナル・リスク。プロジェクト・チームは、影響を受ける情報システムについて実施スケジュールが確実に順守されるように努めている。修正コストを経時的に分散させるための早期の再交渉行動が実施されている。
・ 米ドルLIBOR、CDOR、SORおよびSIBORに連動した商品ポートフォリオの修正により生じる財務損失に反映する潜在的な財務リスク。代替ベンチマーク金利に適用されるスプレッド調整を考慮しない修正に関する収益の喪失のシミュレーションは、顧客との再交渉における事業部門間の意識を高めるため、上級経営陣によって直接モニタリングされている。この調整(または「信用調整スプレッド」)の適用は、RFR金利による参照指標の置換の前後における、契約のキャッシュ・フローの経済的な同等性を確実にすることを目的としている。
・ 価格ボラティリティに関連するバリュエーション・リスク、および代替ベンチマーク金利への移行に起因するベーシス・リスク。リスク管理手法と評価モデルの両方に関する必要な更新が利用されている。
2022年1月1日以降、これらのリスクは、主として米ドルLIBORの指標(翌日物、1ヶ月物、3ヶ月物、6ヶ月物および12ヶ月物)からSOFR金利への移行、ならびに小さな規模におけるCDOR、SORおよびSIBORの指標からそれぞれの代替ベンチマーク金利への移行に限定されている。
会計処理の側面については、IASBが以下を公表している。
・ 2019年9月、IFRS第9号、IAS第39号およびIFRS第7号への修正。これらはヘッジに関連する事項に関するIFRS第9号およびIAS第39号の要求事項に一時的に適用可能な例外措置について規定し、ヘッジ手段およびヘッジ対象の新たな金利への移行期間におけるヘッジ関係の継続を認めている。IFRS第7号の修正は、これらの例外措置が適用されるヘッジ関係について、IBOR改革に対する企業のエクスポージャー、代替ベンチマーク金利への移行の企業による管理、およびこれらの修正を適用するために企業が採用した仮定または重要な判断に関する情報を要求している。これらの修正を通じて、IASBは、代替ベンチマーク金利への移行に先立つ期間におけるIBOR改革に関連する不確実性のために企業がヘッジ関係を中止しなければならない事態を防ぐことを目指している。当該改革の影響下にあり、かつ新たな金利への移行がまだ完了していない、ナティクシスの財務諸表において計上されたヘッジ目的デリバティブは、米ドルLIBOR金利にのみ連動している。これらの契約の取引相手方は基本的にクリアリングハウスのLCH Clearnet Ltdであるが、同社はこの指標のために同社が適用を意図する移行方法に関するコンサルテーションを2022年4月に開始した。このコンサルテーションの結果と運用上の転換プロセスの計画は、2022年7月、9月、12月に公表および更新された。この文書は継続的な法律上および規制上の審査を受けるため、LCH Clearnetはまた、提示された転換プロセスの重要な日付を変更する権利を留保している。ナティクシスはこの点において、米ドルLIBORに連動した自行のヘッジ契約に関する不確実性が依然として存在しており、かつかかる契約はこれらの修正の適用による恩恵を受け続けることができるとみなしている。米ドルLIBORに連動したヘッジ目的デリバティブの想定元本は、注記7.19に開示されている。
・ 代替ベンチマーク金利によるベンチマーク金利の置換から生じる問題に対処するための、2020年8月におけるIFRS第9号、IAS第39号、IFRS第7号、IFRS第4号およびIFRS第16号の修正。欧州委員会によって2021年1月13日に採択され、ナティクシスによって2020年12月31日の財務諸表において早期適用されたこのテキストは、変動金利に連動した金融商品のキャッシュ・フローの再見積りのため、IFRS第9号およびIFRS第16号の規定に従い、償却原価で測定される金融資産および金融負債、ならびにリース負債の契約上のキャッシュ・フローにおける変更を処理することを可能にしているが、これらの変更が当該改革によって直接引き起こされていること、および契約上のキャッシュ・フローの計算根拠が当該変更の直前に用いられた計算根拠と経済的に同等であることを条件とする。これは金融資産および負債(リース債務を除く)に係る実効金利の将来的な変更、ならびにリースに関連する金融負債に係るレンタル債務の将来的な変更(代替ベンチマークへの切替を考慮するための割引率の変更を含む)を意味する。よってこれらの修正の適用は、問題となる変更について、代替ベンチマーク金利への移行日の時点でナティクシスが損益計算書においていかなる影響も認識しないことを可能にする。ヘッジ会計に関して、これらの修正は、ヘッジ関係の中止を避けることを目的として、IFRS第9号およびIAS第39号に基づくヘッジ会計の適用の規準に係る新たな例外措置を導入した。ナティクシスの財務諸表において計上された米ドルLIBORのヘッジ目的デリバティブは主としてクリアリングハウスのLCH Clearnet Ltd(上記参照)との間で締結されているため、これらの修正は現段階で適用可能になっていない。
5.23 1株当たり利益/(損失)
希薄化後1株当たり利益/(損失)は、グループ持分の当期純利益/(損失)を、希薄化金融商品の普通株式への転換により生じる最大の影響額に応じて調整された加重平均株式数で割った額に相当する。希薄化後1株当たり利益/(損失)を計算する際には、発行済ストック・オプションが考慮される。これらの金融商品の転換は、希薄化後1株当たり利益/(損失)の計算に使用される当期純利益/(損失)に影響を与えない。
| 2022年12月31日に 終了した年度 | 2021年12月31日に 終了した年度 | |
|---|---|---|
| 1株当たり利益/(損失) | ||
| 当期純利益(グループ持分)(単位:百万ユーロ) | 1,800 | 1,403 |
| 株主に帰属する当期純利益(単位:百万ユーロ)(a) | 1,666 | 1,298 |
| 期中平均発行済流通普通株式数 | 3,567,461,427 | 3,157,614,806 |
| 期中平均自己株式数 | 2,461,581 | 2,544,077 |
| 1株当たり利益/(損失)の計算に使用される平均株式数 | 3,564,999,846 | 3,155,070,729 |
| 1株当たり利益/(損失)(単位:ユーロ) | 0.47 | 0.41 |
| 希薄化後1株当たり利益/(損失) | ||
| 当期純利益(グループ持分)(単位:百万ユーロ) | 1,800 | 1,403 |
| 株主に帰属する当期純利益(単位:百万ユーロ)(a) | 1,666 | 1,298 |
| 期中平均発行済流通普通株式数 | 3,567,461,427 | 3,157,614,806 |
| 期中平均自己株式数 | 2,461,581 | 2,544,077 |
| ストック・オプション制度および無償株式割当により当期中に発行される希薄化性潜在的株式数(b) | 2,461,978 | 5,250,564 |
| 希薄化後1株当たり利益/(損失)の計算に使用される平均株式数 | 3,567,461,824 | 3,160,321,293 |
| 希薄化後1株当たり利益/(損失)(単位:ユーロ) | 0.47 | 0.41 |
(a) グループ持分に帰属する当期純利益と、株主に帰属する当期純利益/(損失)との差異は、超劣後債および優先株式で発生した利息、すなわち、2022年12月31日現在の(133.3)百万ユーロおよび2021年12月31日現在の(105)百万ユーロに相当する。
(b) この株式数は、2020年株式報酬制度(PAGA)および2018年決済事業部門制度(PMP)のもとに付与された株式数を指している。
注記6 損益計算書注記
6.1 金利差益
「受取利息および類似収益」ならびに「支払利息および類似費用」は、「その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産」および「償却原価で測定される金融資産」として認識される固定利付有価証券に係る利息ならびに銀行および顧客に対する貸出金および債権に係る利息から成る。
償却原価で評価される金融資産および金融負債には、実効金利法により計算される利息が認識される。
この表示項目には、ヘッジ目的デリバティブに係る利息も含まれる。
受取利息はまた、トレーディング・モデルの下で保有されていない非SPPI負債性金融商品(基本的に、公正価値で測定される金融商品に分類される)に係る利息からも成る。
金融資産に係るマイナスの利息は「支払利息および類似費用」に表示されている。金融負債に係るマイナスの利息は「受取利息および類似収益」に表示されている。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日に終了した年度 | 2021年12月31日に終了した年度 | ||||
| 収益 | 費用 | 正味 | 収益 | 費用 | 正味 | |
| 償却原価で測定される金融資産および金融負債 | 4,058 | (2,857) | 1,201 | 2,286 | (825) | 1,461 |
| 中央銀行預け金 | 586 | (101) | 485 | 29 | (111) | (82) |
| 有価証券に係る利息 | 99 | (68) | 30 | 86 | (78) | 8 |
| 債権、貸出金および借入金 | 3,374 | (1,965) | 1,409 | 2,172 | (513) | 1,658 |
| 銀行 | 786 | (1,498) | (713) | 496 | (386) | 110 |
| 顧客(a) | 2,582 | (466) | 2,116 | 1,671 | (127) | 1,544 |
| ファイナンス・リース | 5 | 5 | 5 | 5 | ||
| 債務証券および劣後債務 | (711) | (711) | (113) | (113) | ||
| リース負債 | (12) | (12) | (11) | (11) | ||
| その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産 | 118 | 0 | 118 | 25 | 0 | 25 |
| 有価証券に係る利息 | 118 | 0 | 118 | 25 | 0 | 25 |
| 貸出金および債権 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
| 純損益を通じて公正価値で評価される金融資産 | 36 | 36 | 53 | 53 | ||
| 貸出金および債権 | 23 | 23 | 31 | 31 | ||
| 有価証券に係る利息 | 13 | 13 | 23 | 23 | ||
| ヘッジ目的デリバティブ | 187 | (233) | (46) | 281 | (400) | (119) |
| 合計(b) | 4,398 | (3,090) | 1,308 | 2,645 | (1,225) | 1,421 |
(a) SGL**の延長の影響に関して、2021年12月31日現在の35.3百万ユーロの収益に対し10.2百万ユーロの費用を含む(「キャッチアップ」:将来キャッシュ・フローの再評価)。
(b) 2022**年12月31日現在、金融資産および金融負債に係るマイナスの利息はそれぞれ(176)百万ユーロ(2021年12月31日は(205)百万ユーロ)および244.5百万ユーロ(2021年12月31日は372.9百万ユーロ)にのぼった。
6.2 正味受取報酬および受取手数料
サービスまたは金融商品に関連して受け取った報酬および手数料の会計処理方法は、提供されたサービスの最終的な目的およびそのサービスが関連する金融商品の会計処理方法に応じて異なる。適用している主な会計原則は注記5.18に表示されている。
受託者または類似の報酬および手数料は、個々の顧客、年金制度またはその他の機関に代わり保有または投資されている資産から生ずるものである。とりわけ、信託取引は、資産管理および保管業務で、第三者に代わり行われるものを含む。
Natixis Investment Managersの関連会社が運用する特定のファンドについては、目論見書の契約規定にファンドのオーバーパフォーマンスに対する「成功報酬」の支払いが定められている。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日に終了した年度 | 2021年12月31日に終了した年度 | ||||
| 収益 | 費用 | 正味 | 収益 | 費用 | 正味 | |
| インターバンク取引 | 19 | (4) | 16 | 10 | (3) | 7 |
| 顧客との取引 | 593 | (1) | 592 | 675 | (60) | 615 |
| 有価証券取引 | 60 | (135) | (75) | 65 | (146) | (81) |
| 決済サービス | 31 | (40) | (9) | 29 | (29) | 0 |
| 金融サービス | 149 | (586) | (437) | 248 | (546) | (298) |
| 受託取引(a) | 3,689 | 0 | 3,689 | 4,056 | 0 | 4,056 |
| 貸出、保証、有価証券およびデリバティブの コミットメント | 233 | (259) | (27) | 288 | (156) | 131 |
| その他 | 142 | (16) | 126 | 147 | (13) | 134 |
| 合計 | 4,916 | (1,041) | 3,875 | 5,518 | (953) | 4,566 |
(a) うち成功報酬は、2022年12月31日に終了した年度が193百万ユーロ(うち97百万ユーロが欧州向け)、2021年12月31日に終了した年度が587百万ユーロ(うち532百万ユーロが欧州向け)。
6.3 純損益を通じて公正価値で測定される金融商品に係る損益
この項目には、トレーディング目的で保有されているか、公正価値オプションに基づき指定されているか、公正価値で測定されているかを問わず、純損益を通じて公正価値で測定される金融資産および金融負債に係る損益が含まれる。この表示項目には、これらの商品に対する利息(受取利息として表示されるものを除く)も含まれる。
「ヘッジ目的デリバティブ」には、公正価値ヘッジとして分類されたデリバティブの公正価値の変動(利息を除く)およびこれと対称関係となるヘッジ対象の再評価を含む。また、ヘッジ目的デリバティブには、キャッシュ・フロー・ヘッジの「非有効」部分も含む。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日 に終了した年度 | 2021年12月31日 に終了した年度 |
|---|---|---|
| ヘッジ目的デリバティブを除く金融資産および金融負債に係る純損益 | 1,965 | 1,537 |
| トレーディング目的で保有する金融資産および金融負債に係る純損益(b) | (2,106) | 2,650 |
| うち、ヘッジ会計として適格でないデリバティブ | 1,205 | (7,630) |
| 純損益を通じて公正価値で評価される金融資産に係る純損益 | (165) | 7 |
| 公正価値オプションに基づく金融資産および金融負債に係る純損益 | 4,047 | (1,229) |
| その他 | 190 | 109 |
| ヘッジ手段およびヘッジ対象の再評価 | 22 | (7) |
| キャッシュ・フロー・ヘッジ(CFH)の非有効部分 | (5) | (18) |
| 公正価値ヘッジ(FVH)の非有効部分 | 26 | 12 |
| 公正価値ヘッジの変動 | 599 | 179 |
| ヘッジ対象の変動 | (573) | (167) |
| 合計(a) | 1,987 | 1,531 |
(a) 損益計算書に計上される費用および利益が機能ではなく種類によって分類される限り、純損益を通じて公正価値で測定される金融商品に係る活動の純利益は、全体として考慮されるべきである。上記の結果は、受取利息あるいは支払利息として計上される当該金融商品の借換コストを含んでいない。
(b) 「トレーディング目的で保有する金融資産および金融負債に係る純損益」には、以下が含まれる。
・ モノライン保険会社との間で締結したCDSの公正価値に対して適用された調整額:2021年12月31日現在で調整額の13百万ユーロの減少が計上された(収益として認識)のに対し、2022年は調整額の0.6百万ユーロの減少が計上された(為替の影響を除く)。これにより調整額の合計残高は、2021年12月31日現在の16.8百万ユーロに対し、2022年12月31日現在は17.4百万ユーロとなった。
・ 自己信用リスク調整に係るデリバティブの受動的評価に基づいて計上された価値調整(DVA)は、2021年12月31日現在の(4.1)百万ユーロの費用に対し、2022年12月31日現在は22.4百万ユーロ(収益)であった。
・ さらに、金融資産の取引相手方リスクの評価に関する価値調整(CVA)は、2021年12月31日現在の(25.7)百万ユーロの費用に対して、2022年12月31日現在は4.7百万ユーロ(収益)である。
・ 2022年12月31日現在、無担保のデリバティブまたは部分的にしか担保されていないデリバティブについて利用される資金調達評価調整(FVA)額2.4百万ユーロ(収益)もこの項目に認識された(2021年12月31日現在は(16.1)百万ユーロ(費用))。
6.4 その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産に係る損益
下記の表は、報告期間にわたり純損益に認識されるその他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産の純損益を示している。これらは主に、以下から成る。
・ ヘッジ手段の影響の控除後の負債性金融商品の売却益
・ 資本性金融商品の配当金
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日 に終了した年度 | 2021年12月31日 に終了した年度 |
|---|---|---|
| 負債性金融商品に係る純利得 | (19) | 34 |
| 貸出金および債権に係る純利得 | ||
| 資本性金融商品に係る純利得(配当金) | 68 | 94 |
| 合計 | 49 | 128 |
報告期間にわたり計上された未実現損益は、「当期純利益(損失)およびその他の包括利益に直接計上された損益に係る計算書」に表示されている。
6.5 償却原価で測定される金融商品の認識中止に起因する純損益
この表示項目には、ヘッジ手段の影響を含め、償却原価で認識される債務証券ならびに貸出金および債権の認識中止によって生じた損益が含まれる。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日 に終了した年度 | 2021年12月31日 に終了した年度 |
|---|---|---|
| 償却原価で測定される金融資産の認識中止によって生じた純損益(a) | (45) | (8) |
| 償却原価で測定される金融負債の認識中止によって生じた純損益 | (8) | (0) |
| 合計 | (52) | (8) |
(a) 保険部門の企業によって発行された劣後借入金のBPCEとの更改に係る(37.9)百万ユーロを含む。
6.6 その他の損益
その他の業務からの損益には付随的収益・費用が含まれている。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日に終了した年度 | 2021年12月31日に終了した年度 | ||||
| 収益 | 費用 | 正味 | 収益 | 費用 | 正味 | |
| オペレーティング・リース | 3 | 3 | 31 | 0 | 31 | |
| その他の関連損益 | 90 | (95) | (6) | 69 | (79) | (10) |
| 合計 | 93 | (95) | (3) | 100 | (79) | 21 |
6.7 営業費用ならびに減価償却、償却および減損
営業費用の主な内訳には、再請求費用を控除した賃金・給料を含む人件費、社会保障費、年金(確定給付制度)等の従業員給付およびIFRS第2号に従い認識される株式に基づく報酬に関連する費用がある。これらの費用の内訳については、注記10に記載されている。
この項目にはまた、すべての一般管理費および外部委託費も含まれる。
| (単位:百万ユーロ) | 注記 | 2022年12月31日に 終了した年度 | 2021年12月31日に終了した年度 |
|---|---|---|---|
| 人件費 | 10.2 | ||
| 賃金および給料 | (2,626) | (2,864) | |
| うち株式報酬(a) | (59) | (17) | |
| 年金その他の長期従業員給付 | (207) | (217) | |
| 社会保障費 | (540) | (613) | |
| インセンティブおよび利益分配制度 | (126) | (138) | |
| 給与税 | (63) | (88) | |
| その他 | (9) | (29) | |
| 人件費合計 | (3,570) | (3,949) | |
| その他の営業費用 | |||
| 租税公課(b) | (307) | (214) | |
| 外部委託費 | (1,499) | (1,321) | |
| その他 | (14) | (25) | |
| その他の営業費用合計 | (1,820) | (1,560) | |
| 営業費用合計 | (5,390) | (5,509) | |
| 有形固定資産および無形資産の減価償却、償却および減損引当金合計 | (266) | (349) |
(a) 現金決済された株価に連動する従業員維持および業績報酬制度(ERPP)に関して2022年に認識された繰延費用は、(58.4)百万ユーロであった(2021年12月31日現在は(16)百万ユーロの費用)。
(b) 2022**年12月31日現在の単一破綻処理基金(Single Resolution Fund:SRF)への拠出である(228.9)百万ユーロを含む(2021年12月31日現在では(136.7)百万ユーロ)。
うち企業連帯社会拠出金(C3S)は、2021年12月31日現在の(13.9)百万ユーロに対して2022年12月31日現在は(21.4)百万ユーロ。
また、有形固定資産および無形資産に係る減価償却、償却および減損には、当年度に退去した建物の付帯設備に対する加速減価償却の3.2百万ユーロが含まれている。
6.8 リスク費用
この表示項目には主に、IFRS第9号によって定義される信用リスクの認識に関連する収益が含まれる。
・ 以下に関連する12ヶ月および全期間の予想信用損失に対する引当金および減損に係るキャッシュ・フロー
・ 償却原価またはその他の包括利益を通じて公正価値で認識される負債性金融商品
・ リース債権
・ デリバティブ金融商品の定義に適合しない供与した貸出コミットメントまたは保証コミットメント
・ 回収不能貸出金に係る損失、および従前に損失として認識した貸出金の回収
| 2022年12月31日に終了した年度 | 2021年12月31日に終了した年度 | |||||||||
| (単位:百万ユーロ) | 繰入額 | 正味 戻入額 | 引当金で 充当されなかった償却 | 償却済 貸倒債権の回収 | 純額 | 繰入額 | 正味 戻入額 | 引当金で 充当されなかった償却 | 償却済 貸倒債権 の回収 | 純額 |
| 金融資産の減損引当金 | (1,318) | 1,017 | (13) | 13 | (301) | (992) | 849 | (7) | 6 | (144) |
| 減損していない金融資産-12ヶ月の予想信用損失 | (299) | 283 | 0 | 0 | (16) | (168) | 149 | 0 | 0 | (18) |
| 減損していない金融資産-全期間の予想信用損失 | (637) | 532 | 0 | 0 | (105) | (490) | 523 | 0 | 0 | 33 |
| 減損した金融資産-全期間の予想信用損失 | (382) | 203 | (13) | 13 | (179) | (334) | 176 | (7) | 6 | (159) |
| その他 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 偶発損失引当金 | (429) | 443 | (0) | 0 | 14 | (519) | 482 | (0) | 0 | (37) |
| 貸出コミットメント-12ヶ月の予想信用損失 | (113) | 107 | 0 | 0 | (6) | (104) | 98 | 0 | 0 | (6) |
| 貸出コミットメント-全期間の予想信用損失 | (249) | 243 | 0 | 0 | (6) | (351) | 329 | 0 | 0 | (22) |
| 減損した貸出コミットメント-全期間の予想信用損失 | (60) | 83 | 0 | 0 | 23 | (50) | 47 | 0 | 0 | (4) |
| その他 | (7) | 10 | (0) | 0 | 3 | (13) | 8 | (0) | 0 | (6) |
| 合計 | (1,747) | 1,460 | (14) | 13 | (287) | (1,511) | 1,331 | (7) | 6 | (181) |
| うち: | ||||||||||
| 超過減損引当金の戻入額 | 1,460 | 1,331 | ||||||||
| 取崩減損引当金の戻入額 | 334 | 576 | ||||||||
| 戻入額小計 | 1,794 | 1,907 | ||||||||
| 引当金で充当された償却 | (334) | (576) | ||||||||
| 正味戻入額合計 | 1,460 | 1,331 | ||||||||
この表示項目には、OTC商品の取引相手方に関連する確認された債務不履行リスクに関して計上されたすべての減損も含まれ、2022年12月31日現在で(20.5)百万ユーロに等しい、純損益を通じて公正価値で測定される金融資産として計上されている(2021年12月31日現在は(7.6)百万ユーロ)。
6.9 その他の資産に係る損益
この項目は、有形固定資産および無形資産の処分から生じたキャピタル・ゲインおよびロス、ならびに連結対象会社に対する投資の処分に係るキャピタル・ゲインおよびロスから成る。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日に終了した年度 | 2021年12月31日に終了した年度 | ||||
| 連結子会社に対する投資 | 有形固定資産 および無形資産 | 合計(a) | 連結子会社に 対する投資 | 有形固定資産 および無形資産 | 合計(b) | |
| 処分に係る正味キャピタル・ゲイン/(ロス) | 17 | 14 | 31 | (61) | 5 | (56) |
| 合計 | 17 | 14 | 31 | (61) | 5 | (56) |
(a) H2O**の処分16.4百万ユーロ(注記1.2.2参照)と、不動産企業Altaïr IおよびAltaïr IIの所有する建物の処分13.7百万ユーロを含む。
(b) 2021**年に認識されたH2Oに関する(84.2)百万ユーロを含む(2021年12月31日現在の財務諸表の注記2.6参照)。
6.10 財務諸表中の税務費用と理論上の税務費用の調整
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日 に終了した年度 | 2021年12月31日 に終了した年度 |
|---|---|---|
| + 当期純利益(グループ持分) | 1,800 | 1,403 |
| + 非支配持分に帰属する当期純利益 | 58 | 106 |
| + 法人所得税費用 | 393 | 452 |
| + 非継続事業からの損益 | (985) | (379) |
| + のれんの減損 | ||
| - 持分法による投資純利益 | (13) | (19) |
| = 税金、のれん、償却および持分法による投資利益控除前連結当期純利益/(損失) | 1,253 | 1,563 |
| +/- 永久差異(a) | 186 | (21) |
| = 連結課税所得/(欠損金) | 1,439 | 1,542 |
| x 理論上の税率(b) | 25.83% | 28.40% |
| = 理論上の税額 | (372) | (438) |
| + 軽減税率での法人所得税 | 0 | (1) |
| + 繰延税金目的上認識されない当期の欠損金 | 8 | 29 |
| + 連結納税に係る影響額 | 14 | 5 |
| + 海外子会社での税率差 | 13 | 19 |
| + 過年度税金およびその他の税金(c) | (56) | (66) |
| = 当期の税金費用 | (393) | (452) |
| うち:当期税金 | (609) | (468) |
| 繰延税金 | 216 | 16 |
(a) 永久差異には、Natixis Investment ManagersによるH2Oの売却に関連する利得の認識の影響(2021年12月31日現在の84.2百万ユーロに対して、2022年12月31日現在は(16.4)百万ユーロ)、および税務上損金に算入されない規制上の拠出金によるプラスの影響(2021年12月31日現在の89.1百万ユーロに対して、2022年12月31日現在は174.0百万ユーロ)が含まれる。2021年の永久差異には、フランスにおける連結納税終了の影響として49.0百万ユーロが含まれる。
(b) 2022**年、標準法人税率は25.83%に低下した。
(c) フランスにおけるナティクシスの損失について認識された繰延税金資産の変動の影響額を含む。これらの影響額は主として、2021年12月31日に終了したナティクシスの連結納税グループの企業が2022年1月1日付でBPCE連結納税グループに組み入れられたことによるものである。この組み入れは、拡張ベースと呼ばれる法的メカニズムにおいてBPCEが策定した選択肢を伴っており、それにより旧ナティクシス・グループの損失と、BPCE連結納税グループに加わったナティクシス連結納税グループの企業の利益を相殺することができる。この選択肢は、損金を配分する将来的な能力を向上させ、この配分に関連する節税分はナティクシスに全額再配分される。
6.11 非継続事業からの純利益
「非継続事業からの利益」には以下が含まれる。
・ 2022年12月31日現在で、2022事業年度に認識された保険および決済の事業部門に関連する企業の処分による純利益985.3百万ユーロ*(注記1.2.1参照)*。
・ 2021年12月31日現在、BPCEに移管される保険および決済の事業部門に関連する企業の純利益(2021年12月31日の財務諸表の注記1.2および2.8参照)は379百万ユーロで、その内訳は税引前利益559百万ユーロ(うち保険事業部門は490百万ユーロ、決済事業部門は69百万ユーロ)と法人所得税の費用(180)百万ユーロであった。
注記7 貸借対照表注記
7.1 純損益を通じて公正価値で測定される金融資産および金融負債
これらの資産および負債は報告日現在の公正価値で測定され、利息を含めた公正価値の変動は「純損益を通じて公正価値で測定される金融商品に係る純損益」として損益計算書に認識される。ただし、以下を除く。
・ 損益計算書上で受取利息および支払利息として計上されるヘッジ目的デリバティブおよび非SPPI商品に係る利息
・ 純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された金融負債に係る自己の信用リスクに起因する公正価値の変動であって、その他の包括利益の「純損益を通じて公正価値で測定するものと指定された金融負債に係る自己の信用リスクの再評価額」として計上されるもの
7.1.1 純損益を通じて公正価値で測定される金融資産
下記の表は、純損益を通じて公正価値で測定される金融資産の内訳を金融商品の種類ごとに示している。
純損益を通じて公正価値で測定しなければならない金融商品には、負債性金融商品および非SPPIローン(これらの分類規準は注記5.1.2に記載されている)、ならびに資本に認識しないことを選択した資本性金融商品が含まれる。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||||
| トレーディング目的で保有する金融資産 | 純損益を通じて公正価値で評価される金融資産(a) | 公正価値オプションに基づき指定された金融資産(b) | 合計 | トレーディング目的で保有する金融資産 | 純損益を通じて公正価値で評価される金融資産(a) | 公正価値オプションに基づき指定された金融資産(b) | 合計 | |
| 有価証券 | 44,239 | 2,445 | 0 | 46,684 | 60,537 | 2,703 | 44 | 63,286 |
| 負債性金融商品 | 14,205 | 1,637 | 0 | 15,843 | 18,962 | 1,721 | 44 | 20,727 |
| 資本性金融商品 | 30,033 | 808 | 30,841 | 41,575 | 983 | 42,559 | ||
| リバース・レポに対する資金調達(c) | 73,655 | 73,655 | 72,742 | 72,742 | ||||
| 貸出金および債権 | 4,490 | 881 | 0 | 5,371 | 4,607 | 1,329 | 0 | 5,936 |
| 銀行 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 377 | 0 | 377 |
| 顧客 | 4,490 | 881 | 0 | 5,371 | 4,607 | 952 | 0 | 5,559 |
| ヘッジ会計として適格でないデリバティブ金融商品(c) | 68,795 | 68,795 | 54,725 | 54,725 | ||||
| 差入保証金 | 18,081 | 18,081 | 15,338 | 15,338 | ||||
| 合計 | 209,260 | 3,326 | 0 | 212,586 | 207,949 | 4,032 | 44 | 212,025 |
(a) ナティクシスが使用しているSPPI規準を満たさない場合、金融資産を純損益を通じて公正価値で測定される金融資産に分類するための規準は注記5.1.2に記載されている。
(b) IFRS第9号で定義されている会計上のミスマッチの場合に限る(注記5.1.5**参照)。
(c) *この情報は、IAS第32号に従って実施した相殺の影響を考慮して表示されている(注記7.3参照)。*
7.1.2 純損益を通じて公正価値で測定される金融負債
下記の表は、純損益を通じて公正価値で測定される金融負債の内訳を金融商品の種類ごとに示している。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | |||||
| 取引のために発行された 金融負債 | 公正価値オプションに基づき指定された金融負債 | 合計 | 取引のために発行された 金融負債 | 公正価値オプションに基づき指定された金融負債 | 合計 | ||
| 注記 | 7.1.2.1 | 7.1.2.1 | |||||
| 有価証券 | 22,086 | 23,272 | 45,357 | 24,639 | 22,367 | 47,006 | |
| 債務証券 | 2 | 23,272 | 23,274 | 7 | 22,267 | 22,274 | |
| 劣後債務 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 | 100 | |
| 空売り | 22,084 | 0 | 22,084 | 24,632 | 0 | 24,632 | |
| 買戻有価証券(a) | 74,751 | 0 | 74,751 | 87,665 | 0 | 87,665 | |
| 負債 | 8 | 232 | 240 | 5 | 300 | 305 | |
| 銀行預り金 | 0 | 124 | 124 | 0 | 151 | 151 | |
| 顧客預り金 | 8 | 42 | 50 | 5 | 36 | 41 | |
| その他の負債 | 0 | 67 | 67 | 0 | 113 | 113 | |
| ヘッジ会計として適格でないデリバティブ金融商品(a) | 68,077 | 0 | 68,077 | 51,875 | 0 | 51,875 | |
| 預り保証金 | 16,968 | 0 | 16,968 | 13,776 | 0 | 13,776 | |
| 合計 | 181,891 | 23,504 | 205,394 | 177,961 | 22,667 | 200,628 | |
(a) *この情報は、IAS第32号に従って実施した相殺の影響を考慮して表示されている(注記7.3参照)。*
公正価値オプションに基づき測定される金融負債に分類するための条件
金融負債は、純損益を通じて公正価値で指定することを選択した方がより適切な情報を提供できる場合、または当該金融商品が1つ以上の重要かつ分離可能なデリバティブを組み込んでいる場合、純損益を通じて公正価値で指定される*(注記5.1.5参照)*。
以下の2つの状況においては、公正価値オプションを使用した方が、より適切な情報を提供できるとみなされる。
・ 経済的に関連性がある資産と負債間で会計上のミスマッチがある場合。特に、公正価値オプションはヘッジ会計の条件が満たされていない場合に用いられる。そうした場合、ヘッジ対象の公正価値の変動は自動的にヘッジ目的デリバティブの公正価値の変動を相殺する。
・ 金融資産および負債のポートフォリオが、資産および負債管理の文書化された方針の一環として公正価値で管理され認識されている場合。
純損益を通じて公正価値で測定される負債は主に、顧客のために組成され仕組まれた発行証券で、そのリスクとヘッジはまとめて管理されている。そうした発行証券には、重要な組込デリバティブが含まれており、その価値の変動は、自己の信用リスクに配分される部分を除き、それらをヘッジするデリバティブ手段の価値の変動により相殺される。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||||
| 帳簿価額 | 会計上の ミスマッチ | 公正価値に 基づく管理 | 組込デリバ ティブ | 帳簿価額 | 会計上の ミスマッチ | 公正価値に 基づく管理 | 組込デリバ ティブ | |
| 銀行預り金 | 124 | 3 | 121 | 151 | 3 | 148 | ||
| 顧客預り金 | 42 | 0 | 42 | 36 | 0 | 36 | ||
| 債務証券 | 23,272 | 19,567 | 3,704 | 22,267 | 18,661 | 3,606 | ||
| 劣後債務 | 0 | 100 | 0 | 100 | ||||
| その他の負債 | 67 | 67 | 0 | 113 | 113 | 0 | ||
| 合計 | 23,504 | 19,637 | 3,867 | 22,667 | 18,777 | 3,890 | ||
発行後、純損益を通じて公正価値オプションに基づき認識される一部の負債は、保証の対象である。この保証の影響は、負債の公正価値に織り込まれている。
7.1.2.1 公正価値オプションに基づき測定される金融負債および信用リスク
純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された金融負債の帳簿価額は、貸借対照表上に表示されたそれらの公正価値に相当する。
借入金について満期時に契約上支払うべき金額は、報告日時点の元本残高に、支払期日が到来していない未払利息を加えた金額である。有価証券について契約上支払うべき金額は、その償還価額である。
関連する信用リスクが「その他の包括利益」に表示されている、公正価値オプションに基づき指定された金融負債
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||||
| 帳簿価額 | 契約上の 満期時支払金額 | 帳簿価額と 契約上の満期時支払金額との差額 | 純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された金融負債の公正価値の累計変動額で信用リスクに起因するもの | 帳簿価額 | 契約上の 満期時支払金額 | 帳簿価額と 契約上の満期時支払金額との差額 | 純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された金融負債の公正価値の累計変動額で信用リスクに起因するもの | |
| 債務証券(a) | 23,272 | 28,539 | (5,267) | (306) | 22,267 | 22,169 | 98 | 124 |
| 劣後債務(a) | 100 | 100 | 0 | (0) | ||||
| 合計(b) | 23,272 | 28,539 | (5,267) | (306) | 22,367 | 22,269 | 98 | 124 |
(a) ナティクシス発行証券の早期償還に関連して2022年度に株主資本に認識された支払残高は、2021年度の3百万ユーロに対して、合計(1)百万ユーロであった。
(b) ナティクシス発行証券に係る内部信用リスクに関して認識された公正価値(注記7.5に記載されている計算方法を用いて決定された)は、2021年12月31日現在の(123.9)百万ユーロに対し、2022年12月31日現在は合計305.8百万ユーロであった。
この差額は、元本残高の変動に加えて、前年度決算以降のナティクシスのスプレッドの変動を反映している。
信用リスクが純利益に認識される、公正価値オプションに基づき測定される金融負債
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | |||||
| 帳簿価額 | 契約上の満期時 支払金額 | 帳簿価額と契約上の満期時支払金額との差額 | 帳簿価額 | 契約上の満期時 支払金額 | 帳簿価額と契約上の満期時支払金額との差額 | ||
| 銀行預り金 | 124 | 173 | (49) | 151 | 156 | (5) | |
| 顧客預り金 | 42 | 43 | (1) | 36 | 36 | 0 | |
| その他の負債 | 67 | 67 | 0 | 113 | 113 | 0 | |
| 合計 | 232 | 282 | (50) | 300 | 305 | (5) | |
7.1.3 ヘッジ会計を適用できないデリバティブ
ヘッジ会計として適格でないデリバティブ金融商品は、予想保有期間にかかわらずトレーディング目的保有に分類される。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||
| 想定元本 | 資産 | 負債 | 想定元本 | 資産 | 負債 | |
| 組織的市場 | 332,572 | 1,238 | 785 | 377,929 | 1,621 | 1,579 |
| 金利デリバティブ | 260,816 | 0 | 305,422 | 0 | ||
| 通貨デリバティブ | 5 | 200 | ||||
| 株式デリバティブ | 70,977 | 1,238 | 785 | 71,583 | 1,621 | 1,579 |
| クレジット・デリバティブ | 0 | 0 | ||||
| その他の契約 | 775 | 724 | ||||
| 店頭取引 | 10,684,099 | 67,556 | 67,292 | 8,622,310 | 53,104 | 50,296 |
| 金利デリバティブ | 9,184,449 | 34,841 | 34,788 | 7,291,330 | 30,010 | 26,221 |
| 通貨デリバティブ | 1,240,798 | 28,436 | 28,045 | 1,096,399 | 18,586 | 18,673 |
| 株式デリバティブ | 87,666 | 1,972 | 2,116 | 111,349 | 2,666 | 3,352 |
| クレジット・デリバティブ | 77,735 | 932 | 821 | 36,340 | 706 | 730 |
| その他の契約 | 93,451 | 1,375 | 1,522 | 86,892 | 1,136 | 1,321 |
| 合計 | 11,016,672 | 68,795 | 68,077 | 9,000,240 | 54,725 | 51,875 |
| うち、銀行 | 1,901,266 | 49,030 | 43,322 | 1,743,158 | 37,606 | 33,748 |
| うち、その他の金融機関 | 8,466,760 | 10,990 | 13,053 | 6,607,114 | 9,569 | 11,745 |
デリバティブ金融商品の想定元本は、単に金融商品市場での当行グループの取引高を示しているだけであり、当該金融商品に係る市場リスクを反映していない。
7.2 ヘッジ目的デリバティブ
デリバティブは、開始時点で、およびヘッジ期間を通じてIAS第39号に定められた規準を満たす場合にのみ、ヘッジとして指定することができる。これらの規準には、デリバティブとヘッジ対象の間のヘッジ関係が、将来に向かっても、また遡及的にも有効であることの正式な文書化が含まれる。ヘッジ関係は、ヘッジ手段の価値の変動がヘッジ対象の価値の変動を80%から125%の範囲で遡及的に相殺している場合、有効であると推定される。
キャッシュ・フロー・ヘッジは、主にナティクシスによって、全般的な金利リスクに対するヘッジとして使用されている。
公正価値ヘッジは、固定利付有価証券の公正価値の変動を個別にヘッジするために、またIAS第39号のカーブアウト(適用除外)規定に従い、Natixis Financial Products LLCの金利リスクの包括的ヘッジとして使用される。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||
| 公正価値資産 | 公正価値負債 | 公正価値資産 | 公正価値負債 | |
| キャッシュ・フロー・ヘッジ | 164 | 48 | 62 | 29 |
| 店頭取引 | 164 | 48 | 62 | 29 |
| 金利デリバティブ | 164 | 48 | 62 | 29 |
| 通貨デリバティブ | ||||
| 公正価値ヘッジ | 552 | 285 | 127 | 259 |
| 店頭取引 | 552 | 285 | 127 | 259 |
| 金利デリバティブ | 552 | 285 | 127 | 259 |
| 通貨デリバティブ | ||||
| 合計 | 716 | 333 | 190 | 288 |
7.2.1 資産および負債の公正価値ヘッジ
| (単位:百万ユーロ) | 金利リスクのヘッジ | 金利リスクのヘッジ | ||||
| 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | |||||
| 帳簿価額 | うちヘッジ 対象部分の 再評価 | 繰延ヘッジ部分 | 帳簿価額 | うちヘッジ 対象部分の 再評価 | 繰延ヘッジ部分 | |
| 資産 | 14,467 | (958) | (1) | 17,194 | 71 | 0 |
| その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産 | 7,699 | (680) | 10,171 | (37) | ||
| 固定利付有価証券 | 7,699 | (680) | 10,171 | (37) | ||
| 株式およびその他の変動利付有価証券 | ||||||
| 償却原価で測定される金融資産 | 6,768 | (278) | (1) | 7,023 | 108 | 0 |
| 銀行貸出金および債権 | 5,322 | (164) | 5,364 | 99 | 0 | |
| 顧客貸出金および債権 | 1,427 | (114) | (1) | 1,660 | 9 | |
| 固定利付有価証券 | 20 | |||||
| 負債 | 2,867 | (191) | 0 | 3,498 | 40 | |
| 償却原価で測定される金融負債 | 2,867 | (191) | 0 | 3,498 | 40 | |
| 金融機関債務 | 1,303 | (86) | 0 | 2,033 | (3) | |
| 顧客預り金 | 149 | (5) | 5 | (0) | ||
| 債務証券 | 1,306 | (112) | 1,331 | 1 | ||
| 劣後債務 | 110 | 13 | 130 | 42 | ||
**
**
7.2.2 資産および負債のキャッシュ・フロー・ヘッジ
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||
| ヘッジ目的 デリバティブの公正価値(a) | うち、 有効部分 | うち、 非有効部分 | ヘッジ目的 デリバティブの公正価値(a) | うち、 有効部分 | うち、 非有効部分 | |
| 金利リスクのヘッジ | 116 | 110 | 6 | 33 | 30 | 3 |
| 通貨ヘッジ | (25) | (20) | (4) | |||
| 合計 | 116 | 110 | 6 | 9 | 10 | (1) |
(a) ヘッジ目的デリバティブの資産および負債の公正価値は、純額で表示される。
7.2.2.1 キャッシュ・フロー・ヘッジ-その他の包括利益項目の分析
| (単位:百万ユーロ) | 2021年 1月1日現在 | 有効部分の変動 | 有効部分の損益における分類変更 | ヘッジ対象の一部または全部決済 | 2021年 12月31日現在 | 有効部分の変動 | 有効部分の損益における分類変更 | ヘッジ対象の一部または全部決済 | 連結範囲の変更(a) | 2022年 12月31日現在 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| CFH取引のOCIの金額 | 5 | (41) | 66 | 16 | 46 | 81 | (5) | 1 | 20 | 143 |
| 合計 | 5 | (41) | 66 | 16 | 46 | 81 | (5) | 1 | 20 | 143 |
(a) BPCE**への拠出による保険事業部門からの未実現準備金のリサイクルに相当する(注記1.2.1参照)。
繰り延べられるヘッジ部分は、2022年12月31日現在が34百万ユーロ、2021年12月31日現在が37百万ユーロとなった。
7.3 金融資産と金融負債の相殺
下記の表は、IAS第32号に定める規準を満たすナティクシスの貸借対照表上の相殺額、およびIAS第32号に定める相殺処理の規準を満たさないマスター・ネッティング契約または類似の契約に基づく法的強制力のある相殺権の存在に関連する影響を表示したものである。
総相殺額を控除した後に認識される金融資産および金融負債の純額(マスター・ネッティング契約または類似の契約の適用対象になる場合もならない場合もある、貸借対照表上で相殺されない金額を含む)は、貸借対照表に表示される総残高に対応している。
貸借対照表上の総相殺額は、IAS第32号に定める規準を満たす、買戻契約(レポ)およびデリバティブ取引を反映しており、その大半がクリアリングハウスとの間で実行される。
・ 上場デリバティブについては、次のオプションに関する各資産および負債項目に計上しているポジションは:
・ 指数オプションおよび先物オプションについては、満期および通貨ごとに相殺している。
・ 株式オプションについては、ISINコードおよび満期日ごとに相殺している。
・ OTCデリバティブについては、情報は資産評価と負債評価との間の通貨相殺およびマージンの変動の影響を考慮して、表示されている。
・ レポについては、ナティクシスは、同一の取引相手方と締結したもので、かつ以下の条件を満たすレポとリバース・レポの純額を貸借対照表に計上している。
・ 満期日が同じであること
・ 同一の保管機関または決済プラットフォームを通じて運用されていること
・ 同じ通貨建てであること
クリアリングハウスのLCH Clearnet Ltd、Eurex Clearing AGおよびCME Clearingによって処理されるOTCデリバティブは、IAS第32号の意味における会計上の相殺の対象ではなく、日次清算の対象となっている(それら3つのクリアリングハウスが定める時価決済の原則が適用され、その結果、現在では追加証拠金請求は、従前のように保証金ではなく、デリバティブの定型的な清算とみなされている)。
またこれらの表は、差金決済規準もしくは資産と負債の同時決済を証明できないマスター・ネッティング契約もしくは類似の契約、または1人以上の取引相手方のデフォルト、支払不能もしくは破産の場合を除き、相殺権を行使できないマスター・ネッティング契約もしくは類似の契約によってカバーされるデリバティブ金額またはレポ残高に対応するマスター契約または類似の契約の影響も示している。これらの金額は、貸借対照表上では相殺されない。
7.3.1 金融資産
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||
| 貸借対照表上で相殺された 金融資産総額 | 貸借対照表上で相殺された金融負債総額 | 貸借対照表上で認識されている金融資産純額 | 貸借対照表上で相殺された 金融資産総額 | 貸借対照表上で相殺された金融負債総額 | 貸借対照表上で認識されている金融資産純額 | |
| (a) | (b) | (c) = (a) - (b) | (a) | (b) | (c) = (a) - (b) | |
| 純損益を通じて公正価値で測定される金融資産 | 164,559 | 22,109 | 142,450 | 162,053 | 34,586 | 127,467 |
| デリバティブ | 71,156 | 2,361 | 68,795 | 57,817 | 3,091 | 54,725 |
| レポ契約 | 93,403 | 19,748 | 73,655 | 104,237 | 31,495 | 72,742 |
| ヘッジ目的デリバティブ | 828 | 112 | 716 | 226 | 37 | 190 |
| 金融機関貸出金および債権 | 2,532 | 1,000 | 1,533 | 3,683 | 1,850 | 1,833 |
| レポ契約 | 2,532 | 1,000 | 1,533 | 3,683 | 1,850 | 1,833 |
| 顧客貸出金および債権 | 1,576 | 0 | 1,576 | 3,035 | 0 | 3,035 |
| レポ契約 | 1,576 | 0 | 1,576 | 3,035 | 0 | 3,035 |
| 合計 | 169,496 | 23,220 | 146,275 | 168,998 | 36,473 | 132,525 |
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||||
| 貸借対照表上で認識されている金融資産純額 | マスター・ ネッティング契約および類似の契約の影響(a) | 現金で 受領した保証 | 正味エクスポージャー | 貸借対照表上で認識されている金融資産純額 | マスター・ ネッティング契約および類似の契約の影響(a) | 現金で 受領した保証 | 正味エクスポージャー | |
| (c) | (d) | (f) | (g) = (c) - (d) | (c) | (d) | (f) | (g) =(c) - (d) | |
| デリバティブ | 69,511 | 43,082 | 11,411 | 15,018 | 54,915 | 34,773 | 9,253 | 10,889 |
| レポ契約 | 76,764 | 75,360 | 40 | 1,364 | 77,610 | 75,990 | 8 | 1,612 |
| 合計 | 146,275 | 118,443 | 11,451 | 16,382 | 132,525 | 110,763 | 9,260 | 12,501 |
(a) 有価証券の形で受領した保証を含む。
**
**
7.3.2 金融負債
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||
| 貸借対照表上で相殺された 金融負債総額 | 貸借対照表上で相殺された金融資産総額 | 貸借対照表上で認識されている金融負債純額 | 貸借対照表上で相殺された 金融負債総額 | 貸借対照表上で相殺された金融資産総額 | 貸借対照表上で認識されている金融負債純額 | |
| (a) | (b) | (c) = (a) - (b) | (a) | (b) | (c) = (a) - (b) | |
| 純損益を通じて公正価値で測定される金融負債 | 164,939 | 22,111 | 142,828 | 174,128 | 34,589 | 139,540 |
| デリバティブ | 70,441 | 2,363 | 68,077 | 54,969 | 3,094 | 51,875 |
| レポ契約 | 94,499 | 19,748 | 74,751 | 119,160 | 31,495 | 87,665 |
| ヘッジ目的デリバティブ | 442 | 110 | 333 | 322 | 34 | 288 |
| 金融機関債務 | 2,617 | 1,000 | 1,617 | 7,835 | 1,850 | 5,985 |
| レポ契約 | 2,617 | 1,000 | 1,617 | 7,835 | 1,850 | 5,985 |
| 顧客債務 | 130 | 0 | 130 | 797 | 0 | 797 |
| レポ契約 | 130 | 0 | 130 | 797 | 0 | 797 |
| 合計 | 168,128 | 23,220 | 144,908 | 183,083 | 36,473 | 146,610 |
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||||
| 貸借対照表上で認識されている金融負債純額 | マスター・ ネッティング契約および類似の契約の影響(a) | 現金の形で付与した保証 | 正味エクスポージャー | 貸借対照表上で認識されている金融負債純額 | マスター・ ネッティング契約および類似の契約の影響(a) | 現金の形で付与した保証 | 正味エクスポージャー | |
| (c) | (d) | (f) | (g) = (c) - (d) | (c) | (d) | (f) | (g) =(c) - (d) | |
| デリバティブ | 68,410 | 44,868 | 9,945 | 13,596 | 52,163 | 35,681 | 8,899 | 7,582 |
| レポ契約 | 76,498 | 75,967 | 19 | 512 | 94,447 | 93,110 | 1 | 1,337 |
| 合計 | 144,908 | 120,835 | 9,964 | 14,109 | 146,610 | 128,791 | 8,899 | 8,919 |
(a) 有価**証券の形で付与した保証を含む。
7.4 その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産
この表示項目は、流動性準備金の一部として保有されている負債性金融商品などSPPI規準を満たすキャッシュ・フローを有する「回収かつ売却目的保有」事業モデルの下で管理されている負債性金融商品*(注記5.1.4参照)*、およびナティクシスがその他の包括利益を通じて公正価値で測定することを取消不能条件で選択している資本性金融商品を扱っている。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||||
| 負債性金融商品 | 負債性金融商品 | |||||||
| 減損して いない 金融資産(a) | 減損した金融資産(b) | 資本性 金融商品 | 合計 | 減損して いない 金融資産(a) | 減損した金融資産(b) | 資本性 金融商品 | 合計 | |
| 注記 | 7.4.1 | 7.4.1 | 7.4.2 | 7.4.1 | 7.4.1 | 7.4.2 | ||
| 有価証券 | 8,743 | 810 | 9,553 | 11,101 | 1,022 | 12,122 | ||
| 貸出金および債権 | ||||||||
| 合計 | 8,743 | 810 | 9,553 | 11,101 | 1,022 | 12,122 | ||
(a) 12**ヶ月予想信用損失(ステージ1)または全期間予想信用損失(ステージ2)に基づいて価額調整が計算されている、減損していない金融資産で構成されている。
(b) 減損した金融資産(ステージ3)は、金融機関の規制要件に関する2013年6月26日付EU規制の第178条に定義される債務不履行事象が識別された資産である。
**
**
7.4.1 リサイクル可能なその他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産に係る調整表
下記の表は、金融商品のクラスごとに、リサイクル可能な資本を通じて公正価値で測定される金融資産に関連する会計項目ならびに減損および引当金の2022事業年度にわたる変動を示している。
| (単位:百万ユーロ) | リサイクル可能なその他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産 | |||||||||
| 予想信用損失が12ヶ月にわたり 測定される減損 していない資産 (S1バケット) | 予想信用損失が 全期間にわたって測定される減損していない資産 (S2バケット) | 組成/取得後に 減損した資産 (S3バケット) | 組成/取得時に 減損した資産 | 合計 | ||||||
| 帳簿価額総額 | 信用損失評価 調整額 | 帳簿価額総額 | 信用損失評価 調整額 | 帳簿価額総額 | 信用損失評価 調整額 | 帳簿価額総額 | 信用損失評価 調整額 | 帳簿価額総額 | 信用損失評価 調整額 | |
| 2021年1月1日現在の残高 | 12,551 | (1) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 12,551 | (1) |
| 新規に組成または取得した契約 | 1,648 | (0) | 1,648 | (0) | ||||||
| 認識中止に至らなかった契約上のキャッシュ・フローの変動 | ||||||||||
| 信用リスク・パラメータの変更に関連する変動(振替を除く) | (1,818) | 0 | (1,818) | 0 | ||||||
| 金融資産の振替 | ||||||||||
| S1への振替 | ||||||||||
| S2への振替 | ||||||||||
| S3への振替 | ||||||||||
| 期中に全額返済または売却された契約 | (1,485) | 0 | (1,485) | 0 | ||||||
| 価値の減損(償却) | ||||||||||
| 為替レートの変動に関連する変動 | 205 | (0) | 205 | (0) | ||||||
| 使用モデルの変更 | ||||||||||
| その他の変更 | 0 | 0 | 0 | |||||||
| 2021年12月31日現在の残高 | 11,101 | (0) | 11,101 | (0) | ||||||
| 新規に組成または取得した契約 | 6,636 | (0) | 6,636 | (0) | ||||||
| 認識中止に至らなかった契約上のキャッシュ・フローの変動 | ||||||||||
| 信用リスク・パラメータの変更に関連する変動(振替を除く) | (1,433) | (0) | (1,433) | (0) | ||||||
| 金融資産の振替 | ||||||||||
| S1への振替 | ||||||||||
| S2への振替 | ||||||||||
| S3への振替 | ||||||||||
| 期中に全額返済または売却された契約 | (7,749) | 0 | (7,749) | 0 | ||||||
| 価値の減損(償却) | ||||||||||
| 為替レート変動に関連する変動 | 190 | (0) | 190 | (0) | ||||||
| 使用モデルの変更 | ||||||||||
| その他の変更 | (0) | (0) | ||||||||
| 2022年12月31日現在の残高 | 8,744 | (1) | 8,744 | (1) | ||||||
**
**
7.4.2 その他の包括利益を通じて公正価値で測定される資本性金融商品
| 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | |||||||||
| 当該期間にわたり認識された配当金 | 当該期間にわたり認識中止 | 当該期間にわたり 認識された配当金 | 当該期間にわたり認識中止 | |||||||
| (単位:百万ユーロ) | 公正価値 | 2022年12月31日現在 保有する 資本性 金融商品 | 期中に 認識中止された資本性金融商品 | 売却日 時点の 公正価値 | 売却日 時点の 累積損益 | 公正価値 | 2021年12月31日 現在 保有する資本性金融商品 | 期中に 認識中止された資本性金融商品 | 売却日 時点の 公正価値 | 売却日 時点の 累積損益 |
| 非連結会社に対する投資 | 657 | 68 | 0 | 247 | 27 | 1,022 | 94 | 0 | 37 | 7 |
| その他の資本性金融商品 | 152 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 合計 | 810 | 68 | 0 | 247 | 27 | 1,022 | 94 | 0 | 37 | 7 |
7.5 貸借対照表において公正価値で計上されている金融資産および金融負債の公正価値
財務報告の目的上、金融商品および非金融商品の公正価値は、これらの評価を行うために使用されたモデルおよび変数の観察可能性を反映する公正価値ヒエラルキーに従って分類されている*(注記5.6参照)*。公正価値ヒエラルキーの3つのレベルは以下に示されている。
デリバティブ商品に関しては、公正価値は主要なリスク要因、すなわち主に金利リスク、為替リスク、信用リスクおよび株式リスクに基づいて分類される。
| 資産 (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||||
| 帳簿価額 | レベル1 | レベル2 | レベル3 | 帳簿価額 | レベル1 | レベル2 | レベル3 | |
| トレーディング目的で保有する金融資産 | 140,465 | 57,830 | 78,098 | 4,537 | 153,223 | 56,414 | 92,956 | 3,853 |
| うち、有価証券形式の負債性金融商品 | 14,205 | 11,804 | 2,238 | 164 | 18,962 | 16,592 | 2,135 | 235 |
| うち、資本性金融商品 | 30,033 | 28,363 | 1,665 | 5 | 41,575 | 39,822 | 1,747 | 6 |
| うち、貸出金および債権 | 78,146 | 73,777 | 4,368 | 77,349 | 73,737 | 3,612 | ||
| うち、差入保証金 | 18,081 | 17,663 | 418 | 15,338 | 15,338 | |||
| ヘッジ会計として適格でないデリバティブ金融商品(プラスの公正価値) | 68,795 | 75 | 66,291 | 2,429 | 54,725 | 312 | 51,596 | 2,817 |
| うち、金利デリバティブ | 34,841 | 33,700 | 1,141 | 30,010 | 0 | 29,166 | 844 | |
| うち、通貨デリバティブ * | 28,436 | 4 | 27,776 | 655 | 18,586 | 17,900 | 686 | |
| うち、クレジット・デリバティブ | 932 | 817 | 116 | 706 | 515 | 191 | ||
| うち、株式デリバティブ | 3,210 | 2,856 | 355 | 4,287 | 0 | 3,193 | 1,094 | |
| うち、その他 | 1,375 | 71 | 1,142 | 162 | 1,137 | 312 | 822 | 3 |
| 純損益を通じて公正価値で評価される金融資産 | 3,326 | 920 | 277 | 2,130 | 4,032 | 1,158 | 940 | 1,935 |
| うち、資本性金融商品 | 809 | 1 | 808 | 983 | 208 | 0 | 775 | |
| うち、有価証券形式の負債性金融商品 | 1,637 | 919 | 58 | 660 | 1,721 | 949 | 107 | 665 |
| うち、貸出金および債権 | 881 | 219 | 662 | 1,329 | 833 | 496 | ||
| 公正価値オプションに基づき指定された金融資産 | 44 | 44 | ||||||
| うち、有価証券形式の負債性金融商品 | 44 | 44 | ||||||
| うち、貸出金および債権 | ||||||||
| ヘッジ目的デリバティブ(資産) | 716 | 716 | 190 | 190 | ||||
| うち、金利デリバティブ | 716 | 716 | 190 | 190 | ||||
| その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産 | 9,553 | 8,480 | 370 | 703 | 12,121 | 11,017 | 456 | 648 |
| うち、資本性金融商品 | 810 | 101 | 6 | 703 | 1,020 | 372 | 0 | 648 |
| うち、有価証券形式の負債性金融商品 | 8,743 | 8,379 | 365 | 11,101 | 10,645 | 456 | ||
| うち、貸出金および債権 | ||||||||
| 合計 | 222,855 | 67,305 | 145,752 | 9,799 | 224,336 | 68,901 | 146,138 | 9,298 |
| 負債 (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||||
| 帳簿価額 | レベル1 | レベル2 | レベル3 | 帳簿価額 | レベル1 | レベル2 | レベル3 | |
| トレーディング目的で保有する金融負債 | 39,054 | 38,640 | 396 | 18 | 38,416 | 24,488 | 13,907 | 21 |
| うち、トレーディング目的で発行された有価証券 | 22,086 | 21,672 | 395 | 18 | 24,640 | 24,488 | 130 | 21 |
| うち、預り保証金 | 16,968 | 16,968 | 13,776 | 13,776 | ||||
| ヘッジ会計として適格でないデリバティブ金融商品(マイナスの公正価値) | 68,077 | 143 | 65,779 | 2,155 | 51,875 | 143 | 48,876 | 2,857 |
| うち、金利デリバティブ | 34,788 | 33,416 | 1,372 | 26,221 | 25,531 | 690 | ||
| うち、通貨デリバティブ * | 28,045 | 2 | 27,817 | 226 | 18,673 | 18,117 | 556 | |
| うち、クレジット・デリバティブ | 821 | 692 | 129 | 730 | 514 | 216 | ||
| うち、株式デリバティブ | 2,901 | 2,507 | 395 | 4,931 | 0 | 3,583 | 1,347 | |
| うち、その他 | 1,522 | 141 | 1,348 | 33 | 1,321 | 142 | 1,131 | 48 |
| トレーディング目的で保有されるその他の金融負債 | 74,759 | 8 | 74,548 | 203 | 87,670 | 87,257 | 412 | |
| 公正価値オプションに基づき指定された金融負債 | 23,504 | 67 | 14,295 | 9,142 | 22,667 | 112 | 12,887 | 9,668 |
| うち、公正価値オプションに基づく有価証券 | 23,272 | 14,177 | 9,095 | 22,367 | 12,803 | 9,564 | ||
| うち、公正価値オプションに基づくその他の金融負債 | 232 | 67 | 117 | 48 | 300 | 112 | 83 | 105 |
| ヘッジ目的デリバティブ(負債) | 333 | 333 | 288 | 288 | ||||
| うち、金利デリバティブ | 333 | 333 | 288 | 288 | ||||
| 合計 | 205,727 | 38,858 | 155,351 | 11,518 | 200,915 | 24,743 | 163,214 | 12,959 |
a)レベル1:流動性のある市場の相場を用いた測定
レベル1は、活発な市場で相場が付けられている直接利用可能な価格に基づいて公正価値が決定される金融商品で構成される。
レベル1に主に含まれるのは、証券取引所に上場しているかまたは他の活発な市場で継続的に売買されている有価証券、流動性が実証可能な組織的市場で取引されるデリバティブ(先物、オプションなど)、およびNAV(1株当たり純資産価額)が毎日決定され報告されるミューチュアルファンド・ユニットである。
b)レベル2:観察可能な市場データおよびパラメータを用いた測定
レベル2の公正価値は、レベル1の公正価値に挙げられている以外の金融商品、および満期まで直接観察可能(価格)または間接的に観察可能(価格デリバティブ)のいずれかであるインプットを組み込んだ評価技法を用いて測定される金融商品で構成される。主な商品には、以下が含まれる。
単純な金融商品
大部分のOTCデリバティブ、スワップ、クレジット・デリバティブ、金利先渡契約、キャップ、フロアおよびプレーン・バニラ・オプションは、活発な市場(すなわち、取引が定期的に発生する流動性の高い市場)で取引される。これらの金融商品は、一般的に認められたモデル(割引キャッシュ・フロー法、ブラック ・ショールズ・モデル、内挿法)を用いて、直接観察可能なインプットに基づいて評価される。これらの金融商品については、これらのモデルが使用される範囲およびインプットの観察可能性が文書化されている。
レベル2のインプットを用いて測定される金融商品には、以下も含まれる。
・ レベル1に分類されているものより流動性の低い有価証券であって、その公正価値が合理的な数の活発なマーケット・メーカーにより提示され、(必ずしも直接的に実行可能ではないが)定期的に観察可能な外部価格に基づいて決定されるもの(価格は主にコントリビューション・データベースおよびコンセンサス・データベースから得られる)。これらの規準を満たさない場合、当該有価証券はレベル3の公正価値に分類される。
・ 活発な市場に上場されていない有価証券であって、その公正価値が、観察可能な市場データに基づいて決定されるもの。例えば、比較可能な企業からの市場データの使用または市場参加者に広く用いられている技法に基づくマルチプル法など。
・ ミューチュアルファンド・ユニットであって、そのNAVが毎日決定され公表されているわけではないが、定期的な報告がなされるか、または最近の取引から観察可能なデータが得られるもの。
・ 対象となるデリバティブがレベル2に分類される、公正価値オプションに基づき測定される発行債券。
発行体の信用リスクも観察可能とみなされる。その評価は、イールド・カーブ、再評価スプレッドなどのインプットを用いた割引キャッシュ・フロー法を基礎とする。この評価は、各債券に関して、コールの存在を考慮に入れ、かつ(過去の報告日同様、2022年12月31日現在のBPCEのキャッシュ・リオファー・カーブに基づく)再評価スプレッドと平均発行スプレッドとの差異に基づいた、残存する想定元本およびその感応度の積に対応する。発行体スプレッドの変動は、当初満期日が1年未満の債券の場合、一般に重要ではない。
複雑な金融商品
一部のよりハイブリッドなおよび/または長期の金融商品は、イールド・カーブ、オプションのインプライド・ボラティリティのレイヤー、市場コンセンサスのデータ、活発なOTC市場などの観察可能なデータに由来する市場インプットを基礎とする広く認められたモデルを用いて測定される。
これらの金融商品の公正価値の決定に用いられる主なモデルを、商品の種類ごとに以下に示す。
・ 資本性商品:資本性商品には一般に固有の特性があり、その特性によってモデルの選択が決定される。
資本性商品に用いられる主なモデルは、ローカル・ボラティリティ・モデル、ハル・ホワイト1ファクター(H&W1F)モデルと組み合わせたローカル・ボラティリティ・モデル、およびローカル確率ボラティリティ(「LSV」)モデルであり、単一または複数の基礎となるフレームワークで利用できる場合がある。
ローカル・ボラティリティ・モデルは、ボラティリティを時間と原資産の価格の関数として取り扱う。その主要な特性は、(市場データから得た)オプションのインプライド・ボラティリティを、権利行使価格に関連付けて考慮する点にある。
H&W1Fと組み合わせたハイブリッド・ローカル・ボラティリティ・モデルは、上述のローカル・ボラティリティ・モデルと後述のハル・ホワイト1ファクターモデルの組み合わせで構成される(後述の固定利付商品を参照)。
LSVモデルは、原資産とそのボラティリティの同時拡散に基づいており(全部で2ファクター)、すべてのバニラ・オプションと整合させるために、ローカル・ボラティリティ関数(「デコレーター」と呼ばれる)を有している。
・ 固定利付商品:固定利付商品には一般的に固有の特性があり、その特性によってモデルの選択が決定される。
固定利付商品の評価および管理に使用される主なモデルは、ハル・ホワイト1ファクター(HW1F)モデル、2ファクター(HW2F)モデル、または1ファクター確率ボラティリティ(HW1FVS)モデルである。
HW1Fモデルは、バニラ金利オプションを1回キャリブレーションすることで、単一のガウスファクターによりイールド・カーブをモデル化することが可能である。
HW2Fモデルは、バニラ金利オプションおよびスプレッド・オプション商品を1回キャリブレーションすることで、2つのファクターによりイールド・カーブをモデル化することが可能である。
HW1FVSモデルは、イールド・カーブに対応するガウスファクターおよびそのボラティリティを同時にモデル化することが可能である(株式に関するLSVモデルと同様)。
・ 通貨商品:通貨商品には一般的に固有の特性があり、その特性によってモデルの選択が決定される。
通貨商品の評価および管理に使用される主なモデルは、ローカル・ボラティリティ・モデルおよび確率モデル(株式の範囲におけるLSVモデルと同様)に加え、原通貨のモデルと、国内および外国経済の固定利付商品のイールド・カーブを捕捉するための2つのハル・ホワイト1ファクターモデルを組み合わせたハイブリッド・モデルである。
・ クレジット・デリバティブ:固有の特性があり、その特性によってモデルの選択が決定される。
クレジット商品の評価および管理に使用される主要モデルは、ハル・ホワイト1ファクタークレジット・モデル(HW1Fクレジット)およびハイブリッド型のBi-ハル・ホワイト・レート・クレジット・モデル(Bi-HWレート/クレジット)である。
HW1Fクレジット・モデルは、ガウスファクターによりクレジット・カーブ(CDSカーブ)を拡散させるのに用いられる。
Bi-HWレート/クレジット・モデルは、イールド・カーブとクレジット・カーブを、相関するガウスファクターによりそれぞれ同時に拡散させることを可能にする。
・ コモディティ商品:コモディティ商品には一般に固有の特性があり、その特性によってモデルの選択が決定される。
コモディティ商品の評価および管理に使用される主なモデルは、ローカル・ボラティリティおよびハル・ホワイト1ファクター(H&W1F)を組み合わせたローカル・ボラティリティによるブラック・ショールズ・モデルであり、コモディティ群のあらゆる先物を管理するためにこれらのすべてのモデルを複数フレームワーク原資産とする拡張版である。
ブラック・ショールズ・モデルは、原資産に係る対数正規分布および決定論的なボラティリティ仮定に基づく。
ローカル・ボラティリティ・モデルは、ボラティリティを時間と原資産の価格の関数として取り扱う。その主要な特性は、(市場データから得た)オプションのインプライド・ボラティリティを、権利行使価格に関連付けて考慮する点にある。
H&WIFモデルは、上述のローカル・ボラティリティ・モデルとハル・ホワイト1ファクターモデル*(上述の固定利付商品を参照)*の組み合わせで構成される。
斯かるレベル2すべての金融商品に関連するインプットが観察可能であると実証され、文書化されている。方法論的観点から、観察可能性は以下の4つの不可分の規準に基づく。
・ インプットが、外部の情報源(例えば、主に一般に認められたコントリビューター)に由来する。
・ インプットが、定期的に更新される。
・ インプットが、最近の取引を表す。
・ インプットの特性が、取引の特性と同一である。必要に応じて代用を使用することができる。ただし、そのような手順の妥当性が実証され文書化されることを条件とする。
評価モデルを用いて得られた金融商品の公正価値は、流動性リスク(ビッド/アスク)、取引相手方リスク、無担保のデリバティブまたは完全に担保されていないデリバティブの融資コストに関連するリスク、自己の信用リスク(負債デリバティブ・ポジションの測定)、モデリング・リスクおよびインプット・リスクを考慮に入れるために調整される。
これらの金融商品の取引開始により発生する利益は、直ちに損益に認識される。
c)レベル3:観察可能でない市場データを用いた公正価値測定
レベル3は、評価に重大な影響を与える可能性がある一般に認められていないモデルおよび/または観察可能でない市場データに基づくモデルを用いて測定された金融商品で構成される。これには、主として以下が含まれる。
・ 公正価値を観察可能なインプットを用いて決定することができない非上場株式
・ 活発な市場に上場していないプライベート・エクイティ有価証券であって、国際プライベート・エクイティ評価(IPEV)基準に従って市場参加者が一般的に使用するモデルを用いた公正価値で測定されるが、市場の変動による影響を受けやすく、その公正価値の決定に必然的に判断を伴うもの。
・ ハイブリッドな利付商品、通貨デリバティブおよびクレジット・デリバティブのうち、レベル2に分類されないもの
・ 流通市場価格のない、シンジケーション・プロセスにおける貸出金
・ 公正価値が専門家の評価に基づいて決定される、証券化プロセスにおける貸出金
・ 市場の流動性が低いローン・トレーディング取引
・ 市場相場での賃貸料の資産計上と、市場取引との比較の組み合わせに基づいた多規準アプローチを用いて公正価値を取得している投資不動産
・ 繰延初日利益のある金融商品
・ ファンドが評価日現在の最近のNAVを公表していない、または当該有価証券について観察された低い流動性を考慮して入手可能な市場価格(NAVなど)の大幅な調整を要する制限期間等の制約のあるミューチュアルファンド・ユニット
・ 公正価値オプションに基づき測定される発行債券は、対象となるデリバティブがレベル3に分類される場合、レベル3に分類される。関連する「発行体の信用リスク」は観察可能とみなされ、したがってレベル2に分類される。
・ モノライン保険会社と契約締結したCDS。その減損の測定に使用される評価モデルは、方法に関して言えば、取引相手方リスクについて行われる調整(信用評価調整:CVA)により則したモデルになっている。また、エクスポージャーの予想評価減および市場データに織り込まれている取引相手方スプレッドも考慮に入れている。
・ プレーン・バニラ・デリバティブも、エクスポージャーが基礎となる通貨またはボラティリティ・サーフェイス(例えば、特定の外貨オプションおよびボラティリティのキャップ/フロア)によって決定された流動性ホライズンを超えている場合、公正価値ヒエラルキーのレベル3に分類される。
第三の柱の要件に関する2013年6月26日付EU規則第575/2013号(CRR)を修正した2019年5月20日付規則第2019/876号(CRR II)に従い、使用されている各モデルについて、適用した危機のシミュレーションおよび事後的統制フレームワーク(内部モデルおよびモデル構築手続の正確性および一貫性の検証)に係る説明を第[3]章「リスク要因、リスク管理および第三の柱」の第3.2.6節(訳者注:原文の章および節)に記載している。
IFRS第9号に基づき、初日利益は、市場参加者が価格設定において考慮するであろう要因の変化によって生じた場合にのみ、すなわち、評価に使用されるモデルおよびパラメータが観察可能な場合にのみ、認識されるべきである。
選択された評価モデルが現行の市場慣行によって一般に認められていない場合、または金融商品の評価に重要な影響を及ぼすインプットの1つが観察可能でない場合においては、取引日の取引利益を直ちに損益計算書において認識することはできない。当該利益は、取引期間にわたってまたはインプットが観察可能となる日まで、定額法で収益として計上する。取引日に損失が生じた場合には、直ちに損益計算書に認識される。
2022年12月31日現在、初日利益/損失の認識が繰り延べられた金融商品には、以下が含まれる。
・ 複数の株式および指数を原資産とする仕組商品
・ スポンサード指数に連動した単一の原資産を持つ仕組商品
・ シンセティック・ローン
・ ファンドに係るオプション(複数資産およびミューチュアルファンド)
・ 仕組固定利付商品
・ 証券化スワップ
これらの金融商品について、下記の表に、主な観察可能でないインプットおよび値の範囲を示す。
| 商品の主な種類 | 使用される評価技法 | 主な観察可能でないデータ | 観察可能でないデータの範囲 最小値-最大値 (2022年12月) |
| 動きの鈍いCMS/ボラティリティ債券 | 金利オプション用の評価モデル | 平均回帰性パラメータ | [0.5%; 2.5%] |
| コーラブル・スプレッド・オプションおよびコリドー・コーラブル・スプレッド・オプション | 複数のイールド・カーブ要因を表すモデル | 平均回帰性スプレッド | [0%; 30%] |
| バミューダ型アクリーティング | アクリーティング係数 | [71%; 94%] | |
| ボラティリティのキャップ/フロア | 金利オプション用の評価モデル | 金利ボラティリティ | [41%; 182%] |
| プレーン・バニラ・デリバティブ、複雑なデリバティブ、株式のバスケットまたはファンド | さまざまな株式オプション評価モデル、株式バスケットまたはファンド | 株式ボラティリティ | [1%; 176%] |
| ファンド・ボラティリティ | [2%; 33%] | ||
| 株式/株式相関 | [13.05%; 95.84%] | ||
| 一般担保バスケットに関するレポ | [(0.76)%; 1.15%] | ||
| 為替デリバティブ | 為替オプション評価モデル | 為替ボラティリティ | [2.9673%; 19.3765%] |
| 長期PRDC/PRDKO/TARN | ハイブリッド型固定利付/為替オプション評価モデル | 外国為替相場と金利の相関、および長期ボラティリティ水準 | [(40)%; 60%] |
| [2.9673%; 19.3765%] | |||
| CDO | デフォルト率は基礎となるPFI債券の市場価格に基づき、回収率は過去の格付機関のデータに基づく | 資産間の相関、現金資産とデリバティブ資産の間のベース・スプレッド、回収率 | [70%; 80%] |
| 証券化スワップ | 原資産であるポートフォリオの早期償還仮定に基づいて予想される割引キャッシュ・フロー | 早期償還率 | [16.49%; 50.42%] |
| ハイブリッド型株式/固定利付/為替(FX)デリバティブ | 株式ディフュージョン、為替ディフュージョンおよび固定利付ディフュージョンを連結したハイブリッド・モデル | 株式/為替相関 | [(99.30)%; 99.98%] |
| 株式/金利相関 | [14%; 33%] | ||
| 固定利付/為替相関 | [(19)%; 44%] | ||
| Helvetix:長期オプションのストリップ、クォント・オプションのストリップ、デジタル・オプションのストリップ | ブラック・ショールズ・モデル | EUR/CHFおよびEUR/USD の相関 | [7%; 46%] |
| Helvetix:スプレッド・オプションおよびデジタル・スプレッド・オプション | ガウス・コピュラ | USD/CHFおよびEUR/CHFの長期ボラティリティ | USD/CHFボラティリティ:[8.9918%; 12.2943%] EUR/CHFボラティリティ:[7.1346%; 8.9918%] |
d**)**公正価値のレベル間の振替に関するナティクシスの方針
公正価値のレベル間の振替は、財務およびリスク機能ならびに事業部門から成る公正価値レベル委員会が検証および承認する。当該検証および承認に当たり公正価値レベル委員会は、定期的に実施される評価モデルおよび/またはパラメータの観察可能性調査に依拠する。
これらの公正価値のレベル間の振替は評価運営委員会にも提出される。同委員会は2022年上半期中、方法的改良を理由として、レベル2からレベル1への追加証拠金の振替を承認した。
留意事項として、2021年12月31日に実行された主な分類変更*(注記7.5.1参照)*は以下に関連するものだった。
・ 市場パラメータの観察可能性に関する方法的改良を原因とする、OTCデリバティブおよび発行証券の公正価値レベル3への振替
・ 方法的改良を原因とする、上場デリバティブの公正価値レベル1から公正価値レベル2への振替
・ 市場の非流動性を原因とする、ローン・トレーディング取引の公正価値レベル3への振替
・ 減少の公正価値を調和させるために公正価値レベル2へ振替えられた減少
7.5.1 公正価値ヒエラルキーのレベル3を用いて公正価値で測定される金融資産および負債
2022年12月31****日現在
| 金融資産 (単位:百万ユーロ) | レベル3 期首残高 2022年 1月1日現在 | 期中に認識された損益 | 期中に実行された取引 | 期中の分類変更 | 連結範囲の変更 | 為替換算調整額 | レベル3 期末残高2022年12月31日現在 | |||||
| 損益計算書 | 資本に直接計上された損益 | 購入/発行 | 売却/償還 | レベル3外へ | レベル3へ | その他の分類変更 | ||||||
| 報告日現在 保有取引 | 期中に 失効/ 償還した 取引 | |||||||||||
| トレーディング目的で保有する金融資産 | 3,853 | 130 | 74 | 11,142 | (10,790) | (217) | 249 | 96 | 4,537 | |||
| うち、有価証券形式の負債性金融商品 | 235 | (36) | 8 | 124 | (170) | (20) | 9 | 13 | 164 | |||
| うち、資本性金融商品 | 6 | 24 | 271 | (491) | (2) | 198 | 5 | |||||
| うち、貸出金および債権 | 3,612 | 142 | 67 | 10,747 | (10,129) | (195) | 42 | 83 | 4,368 | |||
| ヘッジ会計として適格でないデリバティブ金融商品(プラスの公正価値) | 2,817 | 299 | (655) | 1,028 | (1,372) | (595) | 712 | 2 | 194 | 2,429 | ||
| うち、金利デリバティブ | 844 | (52) | (97) | 211 | (121) | (52) | 410 | (2) | 1,141 | |||
| うち、通貨デリバティブ | 686 | 86 | (199) | 53 | (146) | (310) | 273 | 210 | 654 | |||
| うち、クレジット・デリバティブ | 191 | (49) | (24) | 18 | (15) | (5) | 6 | (7) | 116 | |||
| うち、株式デリバティブ | 1,094 | 142 | (335) | 714 | (1,046) | (228) | 22 | (8) | 355 | |||
| うち、その他 | 2 | 172 | (1) | 32 | (45) | 1 | 2 | 163 | ||||
| トレーディング目的で保有するその他の金融資産 | ||||||||||||
| 純損益を通じて公正価値で評価される金融資産 | 1,934 | 17 | (15) | 617 | (307) | (152) | 1 | 35 | 2,130 | |||
| うち、資本性金融商品 | 774 | 84 | (15) | 14 | (60) | 1 | 11 | 808 | ||||
| うち、有価証券形式の負債性金融商品 | 655 | (8) | 228 | (228) | 3 | 660 | ||||||
| うち、貸出金および債権 | 496 | (59) | 375 | (19) | (152) | 21 | 662 | |||||
| 公正価値オプションのもと純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された金融資産 | 44 | (48) | 3 | |||||||||
| うち、有価証券形式の負債性金融商品 | 44 | (48) | 3 | |||||||||
| うち、資本性金融商品 | ||||||||||||
| うち、貸出金および債権 | ||||||||||||
| その他の包括利益を通じて公正価値で評価される金融資産 | 648 | 61 | (138) | 155 | (61) | 2 | 34 | 703 | ||||
| うち、資本性金融商品 | 648 | 61 | (138) | 155 | (61) | 2 | 34 | 703 | ||||
| うち、有価証券形式の負債性金融商品 | ||||||||||||
| うち、貸出金および債権 | ||||||||||||
| 公正価値で計上される金融資産合計 | 9,298 | 507 | (596) | (138) | 12,942 | (12,578) | (964) | 961 | 3 | 2 | 362 | 9,799 |
**
**
| 金融負債 (単位:百万ユーロ) | レベル3 期首残高 2022年 1月1日現在 | 期中に認識された損益 | 期中に実行された取引 | 期中の分類変更 | 連結範囲の変更 | 為替換算調整額 | レベル3 期末残高2022年12月31日現在 | |||||
| 損益計算書 | 資本に直接計上された損益 | 購入/発行 | 売却/償還 | レベル3外へ | レベル3へ | その他の分類変更 | ||||||
| 報告日現在 保有取引 | 期中に 失効/ 償還した 取引 | |||||||||||
| トレーディング目的で保有する有価証券 | 21 | 26 | (46) | 18 | 18 | |||||||
| ヘッジ会計として適格でないデリバティブ金融商品(マイナスの公正価値) | 2,857 | 215 | (864) | 1,624 | (1,675) | (631) | 801 | (170) | 2,155 | |||
| うち、金利デリバティブ | 690 | 158 | (39) | 168 | (93) | (46) | 531 | 4 | 1,372 | |||
| うち、通貨デリバティブ | 556 | (21) | (33) | 50 | (124) | (451) | 238 | 11 | 226 | |||
| うち、クレジット・デリバティブ | 216 | (41) | (66) | 58 | (12) | (21) | 2 | (6) | 129 | |||
| うち、株式デリバティブ | 1,347 | 78 | (712) | 1,336 | (1,431) | (64) | 20 | (180) | 395 | |||
| うち、その他 | 48 | 42 | (14) | 11 | (15) | (48) | 9 | 1 | 33 | |||
| トレーディング目的で保有するその他の金融負債 | 412 | (23) | (10) | 100 | (280) | 4 | 203 | |||||
| 純損益を通じて公正価値オプションに基づき測定される金融負債 | 9,668 | (1,366) | 185 | 6,453 | (6,191) | (970) | 201 | 1,015 | 147 | 9,142 | ||
| うち、公正価値オプションに基づく有価証券 | 9,564 | (1,358) | 185 | 6,438 | (6,189) | (907) | 201 | 1,015 | 147 | 9,095 | ||
| うち、公正価値オプションに基づくその他の金融負債 | 105 | (8) | 16 | (2) | (63) | 48 | ||||||
| 公正価値で認識される金融負債合計 | 12,959 | (1,174) | (689) | 8,203 | (8,192) | (1,601) | 1,020 | 1,015 | (19) | 11,518 | ||
| (a) ナティクシス・エス・エーによって発行され、保険事業部門によって引き受けられ、2022年上半期にBPCEに移管された発行証券に相当する(注記1.2.1および注記2.3参照)。 | ||||||||||||
2021年12月31****日現在
| 金融資産 (単位:百万ユーロ) | レベル3 期首残高 2021年 1月1日現在* | 期中に認識された損益 | 期中に実行された取引 | 期中の分類変更(a) | 連結範囲の変更 | 為替換算調整額 | レベル3 期末残高2021年12月31日現在 | |||||
| 損益計算書 | 資本に直接計上された損益 | 購入/発行 | 売却/償還 | レベル3外へ | レベル3へ | その他の分類変更(b) | ||||||
| 報告日現在 保有取引 | 期中に 失効/ 償還した 取引 | |||||||||||
| トレーディング目的で保有する金融資産 | 2,062 | 1,121 | 22 | 18,538 | (18,118) | (258) | 416 | (9) | 79 | 3,853 | ||
| うち、有価証券形式の負債性金融商品 | 98 | (34) | 7 | 162 | (143) | (21) | 156 | 11 | 235 | |||
| うち、資本性金融商品 | (70) | 448 | (536) | 173 | (9) | 6 | ||||||
| うち、貸出金および債権 | 1,964 | 1,226 | 15 | 17,928 | (17,438) | (237) | 87 | 68 | 3,612 | |||
| ヘッジ会計として適格でないデリバティブ金融商品(プラスの公正価値) | 1,757 | 1,083 | 55 | 809 | (1,330) | (188) | 563 | 26 | 43 | 2,817 | ||
| うち、金利デリバティブ | 545 | 138 | (31) | 16 | (147) | (161) | 479 | 5 | 844 | |||
| うち、通貨デリバティブ * | 484 | (63) | (31) | 243 | (74) | 85 | 29 | (2) | 16 | 686 | ||
| うち、クレジット・デリバティブ | 184 | (10) | (29) | 5 | (13) | (2) | 19 | 28 | 10 | 191 | ||
| うち、株式デリバティブ | 544 | 1,016 | 147 | 545 | (1,095) | (110) | 36 | 11 | 1,094 | |||
| うち、その他 | 2 | 1 | 2 | |||||||||
| トレーディング目的で保有するその他の金融資産 | ||||||||||||
| 純損益を通じて公正価値で評価される金融資産 | 1,205 | (39) | 26 | 220 | 170 | 340 | (21) | 33 | 1,934 | |||
| うち、資本性金融商品 | 578 | 101 | 18 | 95 | (5) | 3 | (21) | 5 | 774 | |||
| うち、有価証券形式の負債性金融商品 | 568 | 85 | 7 | 170 | (181) | 16 | 665 | |||||
| うち、貸出金および債権 | 59 | (225) | 1 | 394 | (83) | 337 | 12 | 496 | ||||
| 公正価値オプションのもと純損益を通じて公正価値で測定するものとして指定された金融資産 | 21 | 22 | 2 | 44 | ||||||||
| うち、有価証券形式の負債性金融商品 | 21 | 22 | 2 | 44 | ||||||||
| うち、資本性金融商品 | ||||||||||||
| うち、貸出金および債権 | ||||||||||||
| その他の包括利益を通じて公正価値で評価される金融資産 | 490 | 77 | 130 | 4 | (77) | (13) | 38 | 648 | ||||
| うち、資本性金融商品 | 490 | 77 | 130 | 4 | (77) | (13) | 38 | 648 | ||||
| うち、有価証券形式の負債性金融商品 | ||||||||||||
| うち、貸出金および債権 | ||||||||||||
| 公正価値で計上される金融資産合計 | 5,534 | 2,265 | 103 | 130 | 20,011 | (19,794) | (446) | 1,319 | (18) | 194 | 9,298 | |
| * 2020年12月31日現在の財務諸表に関連して修正再表示されていない金額。 (a) 上表の「期中の分類変更」の欄に表示されたフローは、2021年12月31日現在の取引残高を基に算定された。 | ||||||||||||
**
**
| 金融負債 (単位:百万ユーロ) | レベル3 期首残高 2021年 1月1日現在* | 期中に認識された損益 | 期中に実行された取引 | 期中の分類変更(a) | 連結範囲の変更 | 為替換算調整額 | レベル3 期末残高2021年12月31日現在 | |||||
| 損益計算書 | 資本に直接計上された損益 | 購入/発行 | 売却/償還 | レベル3外へ | レベル3へ | その他の分類変更 | ||||||
| 報告日現在 保有取引 | 期中に 失効/ 償還した 取引 | |||||||||||
| トレーディング目的で保有する有価証券 | 0 | 97 | (0) | 4,996 | (5,099) | (0) | 28 | 21 | ||||
| ヘッジ会計として適格でないデリバティブ金融商品(マイナスの公正価値) | 1,477 | 1,213 | (5) | 781 | (1,423) | (8) | 747 | 133 | (59) | 2,857 | ||
| うち、金利デリバティブ | 322 | 64 | (41) | 45 | (133) | (10) | 437 | 6 | 690 | |||
| うち、通貨デリバティブ * | 282 | 101 | (8) | 60 | (29) | 65 | 85 | (0) | 556 | |||
| うち、クレジット・デリバティブ | 263 | (27) | (192) | 4 | (21) | (8) | 51 | 133 | 12 | 216 | ||
| うち、株式デリバティブ | 601 | 1,036 | 237 | 661 | (1,228) | (55) | 173 | (77) | 1,347 | |||
| うち、その他 | 8 | 39 | (1) | 11 | (11) | 1 | 1 | 48 | ||||
| トレーディング目的で保有するその他の金融負債 | 574 | 6 | (15) | 280 | (499) | 63 | 3 | 412 | ||||
| 純損益を通じて公正価値オプションに基づき測定される金融負債 | 8,758 | 208 | 375 | 6,715 | (7,491) | (1,056) | 1,932 | 79 | 149 | 9,668 | ||
| うち、公正価値オプションに基づく有価証券 | 8,754 | 210 | 375 | 6,650 | (7,491) | (1,056) | 1,894 | 79 | 149 | 9,564 | ||
| うち、公正価値オプションに基づくその他の金融負債 | 4 | (2) | 65 | 38 | 105 | |||||||
| 公正価値で認識される金融負債合計 | 10,809 | 1,524 | 355 | 12,772 | (14,513) | (1,064) | 2,770 | 212 | 93 | 12,959 | ||
| * 2020年12月31日現在の財務諸表に関連して修正再表示されていない金額。 (a) 上表の「期中の分類変更」の欄に表示されたフローは、2021年12月31日現在の取引残高を基に算定された。 | ||||||||||||
レベル3で測定された金融商品の公正価値の感応度分析-資産および負債
観察不能なインプットを使用して測定される金融商品の公正価値の感応度について、2022年12月31日現在で分析を行った。以下に報告された金額は、評価日現在で主な観察不能なパラメータの見積りを行うのに必要な判断の行使に固有の不確実性を説明することを目的としている。それらは、レベル3の金融商品に関する市場リスクの測定値に相当するものではない。
この見積りは評価調整方針に基づくものである。株式および債務証券については、見積りは+/-1%のショックに基づいている。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||
| 損益計算書への潜在的影響額 | 損益計算書への潜在的影響額 | |||
| マイナス | プラス | マイナス | プラス | |
| 株式 | (8) | 8 | (6) | 6 |
| 債務証券 | (10) | 10 | (6) | 8 |
| 株式デリバティブ | (15) | 30 | (13) | 42 |
| ボラティリティ | (7) | 11 | (5) | 18 |
| レポ・レート | (5) | 9 | (4) | 14 |
| 配当 | (2) | 6 | (1) | 5 |
| 相関関係 | (2) | 5 | (3) | 5 |
| 債券デリバティブ | (20) | 34 | (11) | 28 |
| 為替レートの相関関係 | (10) | 15 | (2) | 6 |
| 金利の相関関係 | (7) | 13 | (3) | 5 |
| 金利のボラティリティ | (2) | 2 | (2) | 6 |
| 為替レートのボラティリティ | <1 | <1 | (2) | 6 |
| CDSスプレッド | <1 | <1 | (2) | 4 |
| バミューダ・スワプションの「アクリーティング係数」 | <1 | <1 | 0 | 0 |
| 回収率 | <1 | 2 | 0 | 0 |
| インフレ率のボラティリティ | <1 | <1 | 0 | 0 |
| 証券化の償却率(CPR) | <1 | 2 | <1 | 1 |
| コモディティ・デリバティブ | <1 | <1 | 0 | 0 |
| コモディティのボラティリティ | <1 | <1 | 0 | 0 |
| レベル3金融商品の感応度 | (54) | 83 | (36) | 84 |
7.5.2 金融商品に係る繰延利益の修正再表示
繰延利益は、1つ以上の観察不能な市場パラメータに基づいて測定される金融商品に関連している*(注記5.6参照)*。この利益は一定期間繰り延べられ、場合に応じ、当該商品の満期時点で、売却もしくは移管の時点で、時間経過と共に、または市場パラメータが観察可能になった時点で認識される。
下記の表は、損益計算書に依然として認識されている金額および当年度における新規取引の繰延利益を示している。
| (単位:百万ユーロ) | 2021年 1月1日現在 | 新たな取引から生じた利益 | 期中に 認識された利益 | その他の変動 | 2021年12月31日現在 | 新たな取引から生じた利益 | 期中に 認識された利益 | その他の変動 | 2022年12月31日現在 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 金利デリバティブ商品 | 14 | 6 | (10) | 0 | 10 | 10 | (10) | 1 | 11 |
| 通貨デリバティブ商品 | 3 | 4 | (2) | 0 | 5 | 31 | (29) | 0 | 7 |
| クレジット・デリバティブ商品 | 4 | 2 | (2) | 1 | 5 | 15 | (13) | 0 | 7 |
| 株式デリバティブ商品 | 133 | 174 | (96) | (0) | 210 | 132 | (118) | (1) | 223 |
| レポ契約 | 9 | 11 | (6) | (1) | 13 | 21 | (11) | 0 | 23 |
| 合計 | 163 | 197 | (117) | 0 | 244 | 209 | (181) | 0 | 273 |
**
**
7.5.3 公正価値で測定された金融資産および金融負債:公正価値レベル間での振替
金融資産
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | |||||||||||||
| レベル1 | レベル2 | レベル2 | レベル3 | レベル3 | レベル1 | レベル2 | レベル2 | レベル3 | レベル3 | ||||||
| 振替後 | レベル2 | レベル1 | レベル3 | レベル1 | レベル2 | レベル2 | レベル1 | レベル3 | レベル1 | レベル2 | |||||
| 純損益を通じて公正価値で測定される金融資産 | 790 | 12,703 | 961 | 964 | 1,022 | 1,181 | 1,319 | 447 | |||||||
| トレーディング目的で保有する金融資産 | 786 | 12,703 | 249 | 217 | 609 | 1,131 | 416 | 258 | |||||||
| うち、有価証券形式の負債性金融商品 | 730 | 1,109 | 9 | 20 | 318 | 1,130 | 156 | 21 | |||||||
| うち、資本性金融商品 | 55 | 285 | 198 | 2 | 291 | 1 | 173 | ||||||||
| うち、貸出金および債権 | 36 | 42 | 195 | 87 | 237 | ||||||||||
| うち、差入保証金(a) | 11,274 | ||||||||||||||
| ヘッジ会計として適格でないデリバティブ金融商品(プラスの公正価値) | 4 | 712 | 595 | 413 | 0 | 563 | 189 | ||||||||
| うち、金利デリバティブ | 410 | 52 | 479 | 161 | |||||||||||
| うち、通貨デリバティブ | 273 | 310 | 29 | (85) | |||||||||||
| うち、クレジット・デリバティブ | 6 | 5 | 19 | 2 | |||||||||||
| うち、株式デリバティブ | 4 | 22 | 228 | 245 | 0 | 36 | 110 | ||||||||
| うち、その他 | 1 | 168 | 1 | ||||||||||||
| 純損益を通じて公正価値で評価される金融資産 | 152 | 49 | 340 | 0 | |||||||||||
| うち、有価証券形式の負債性金融商品 | 49 | 0 | 0 | ||||||||||||
| うち、その他の変動利付証券 | 3 | ||||||||||||||
| うち、貸出金および債権 | 152 | 337 | |||||||||||||
| 公正価値オプションに基づき指定された金融資産 | |||||||||||||||
| その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産 | 260 | 435 | 242 | 524 | |||||||||||
| うち、資本性金融商品 | |||||||||||||||
| うち、有価証券形式の負債性金融商品 | 260 | 435 | 242 | 524 | |||||||||||
| うち、貸出金および債権 | |||||||||||||||
(a) 注記7.5の*d)項を参照。*
**
**
金融負債
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | |||||||||
| レベル1 | レベル2 | レベル2 | レベル3 | レベル3 | レベル1 | レベル2 | レベル2 | レベル3 | レベル3 | ||
| 振替後 | レベル2 | レベル1 | レベル3 | レベル1 | レベル2 | レベル2 | レベル1 | レベル3 | レベル1 | レベル2 | |
| トレーディング目的で保有する金融負債(a) | 18 | 14,070 | 818 | 631 | 286 | 1 | 838 | 8 | |||
| トレーディング目的で保有する有価証券 | 12 | 53 | 18 | 24 | 1 | 28 | 0 | ||||
| ヘッジ会計として適格でないデリバティブ金融商品(マイナスの公正価値) | 5 | 801 | 631 | 262 | 747 | 8 | |||||
| うち、金利デリバティブ | 1 | 531 | 46 | 437 | 10 | ||||||
| うち、通貨デリバティブ | 238 | 451 | 85 | (65) | |||||||
| うち、クレジット・デリバティブ | 2 | 21 | 51 | 8 | |||||||
| うち、株式デリバティブ | 5 | 20 | 64 | 136 | 173 | 55 | |||||
| うち、その他 | 9 | 48 | 126 | 1 | |||||||
| トレーディング目的で保有するその他の金融負債 | 63 | ||||||||||
| 預り保証金 | 14,017 | ||||||||||
| 公正価値オプションに基づき指定された金融負債 | 201 | 970 | 1,932 | 1,056 | |||||||
| うち、公正価値オプションに基づく有価証券 | 201 | 907 | 1,894 | 1,056 | |||||||
| うち、公正価値オプションに基づくその他の金融負債 | 63 | 38 | |||||||||
(a) 注記7.5の*d)項を参照。*
7.5.4 償却原価で測定される金融資産および金融負債の公正価値
金融資産
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||||||
| 帳簿価額 | 公正価値 | レベル1 | レベル2 | レベル3 | 帳簿価額 | 公正価値 | レベル1 | レベル2 | レベル3 | |
| 償却原価で測定される銀行貸出金および債権 | 74,676 | 74,503 | 74,440 | 63 | 86,732 | 86,946 | 86,814 | 131 | ||
| 当座貸越 | 6,198 | 6,197 | 6,197 | 6,971 | 6,949 | 6,949 | ||||
| 貸出金および債権 | 66,912 | 66,739 | 66,676 | 63 | 77,919 | 78,154 | 78,023 | 131 | ||
| リバース・レポ契約 | 1,533 | 1,533 | 1,533 | 1,833 | 1,833 | 1,833 | ||||
| その他 | 34 | 34 | 34 | 10 | 10 | 10 | ||||
| 償却原価で測定される顧客貸出金および債権 | 72,676 | 75,276 | 52,750 | 22,526 | 70,146 | 70,576 | 48,409 | 22,167 | ||
| 当座貸越 | 2,295 | 2,295 | 2,295 | 2,110 | 2,110 | 2,110 | ||||
| その他貸出金および債権 | 68,654 | 71,254 | 48,736 | 22,518 | 64,900 | 65,331 | 43,170 | 22,160 | ||
| リバース・レポ契約 | 1,576 | 1,576 | 1,576 | 3,035 | 3,035 | 3,032 | 3 | |||
| ファイナンス・リース | 39 | 39 | 31 | 8 | 33 | 33 | 29 | 4 | ||
| 差入保証金 | 112 | 112 | 112 | 66 | 66 | 66 | ||||
| その他 | 1 | 1 | 1 | |||||||
| 償却原価で測定される有価証券形式の負債性金融商品 | 1,434 | 1,435 | 820 | 615 | 1,277 | 1,276 | 600 | 676 | ||
| 金融資産合計 | 148,787 | 151,215 | 128,011 | 23,204 | 158,155 | 158,798 | 135,824 | 22,975 | ||
**
**
金融負債
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||||||
| 帳簿価額 | 公正価値 | レベル1 | レベル2 | レベル3 | 帳簿価額 | 公正価値 | レベル1 | レベル2 | レベル3 | |
| 金融機関債務 | 108,249 | 108,260 | 107,826 | 434 | 135,863 | 136,091 | 135,507 | 584 | ||
| うち、口座および預金 | 101,823 | 101,834 | 101,400 | 434 | 129,829 | 130,058 | 129,474 | 584 | ||
| うち、レポ契約 | 1,617 | 1,617 | 1,617 | 5,985 | 5,985 | 5,985 | ||||
| うち、預り保証金 | 108 | 108 | 108 | 48 | 48 | 48 | ||||
| うち、その他 | 4,701 | 4,701 | 4,701 | 1 | ||||||
| 顧客預り金 | 36,664 | 36,657 | 34,762 | 1,895 | 34,355 | 34,356 | 32,524 | 1,831 | ||
| うち、口座および預金 | 35,555 | 35,547 | 33,652 | 1,895 | 32,280 | 32,281 | 30,449 | 1,831 | ||
| うち、レポ契約 | 130 | 130 | 130 | 797 | 797 | 797 | ||||
| うち、その他 | 980 | 980 | 980 | 1,278 | 1,278 | 1,278 | ||||
| 債務証券 | 45,992 | 45,888 | 44,282 | 1,607 | 38,723 | 38,725 | 36,607 | 2,118 | ||
| 劣後債務 | 3,023 | 2,975 | 96 | 2,879 | 4,073 | 4,374 | 6 | 4,368 | ||
| 金融負債合計 | 193,928 | 193,781 | 186,966 | 6,815 | 213,014 | 213,546 | 204,644 | 8,901 | ||
IFRS第13号は、貸出金を含めて償却原価で計上されるすべての金融商品の公正価値および関連する公正価値ヒエラルキーを、財務諸表注記に開示することを求めている。財務諸表注記に開示される公正価値の決定に使用した評価方法を以下に示す。
償却原価で認識される貸出金
ナティクシスの貸出金の大部分は変動金利型ローンであり、その公正価値は割引将来キャッシュ・フローに基づいて決定される。一定の貸出金に適用される割引率は、ナティクシスが報告日において同等の取引相手方に対して同等の性質の貸出を行う場合の金利である。これらは主として変動金利型ローンであるため、契約利率は、市場の貸出金利および取引相手方リスクの傾向に従って調整される。
レポ契約の公正価値は、決算日の市場レートにて予想キャッシュ・フローを割り引き、流動性スプレッドを加算して計算する。
IFRS第13号の規準を満たす相場価格がある場合には、その相場が使用される。
当初期間が1年未満の貸出金の公正価値は、帳簿価額と同等とみなされる。このことは一般的に、償還期間が1年以下の金融資産および当座勘定についても当てはまる。該当する債権は、公正価値ヒエラルキーのレベル2に分類されている。
借入金および預貯金
ナティクシスの借入金および債務証券の公正価値の測定は、原資産の金利カーブおよびナティクシスとグループ企業との間の貸付/借入に適用されるスプレッドなど報告日現在のインプットを用いた割引キャッシュ・フロー法に基づいている。1年未満で満期を迎える債務の公正価値は、帳簿価額と同等であるとみなされる。これらの債務は、公正価値ヒエラルキーのレベル2に分類されている。
7.6 償却原価で測定される金融資産
これらは、「回収目的保有」モデルに基づき保有されるSPPI金融資産である。当グループによって供与される貸出金の大半は、この区分に分類される。
7.6.1 償却原価で測定される銀行貸出金および債権
| 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | |||||
| (単位:百万ユーロ) | 減損していない 金融資産(a) | 減損した 金融資産(b) | 合計 | 減損していない金融資産(a) | 減損した 金融資産(b) | 合計 |
| 当座貸越 | 6,201 | 0 | 6,201 | 6,972 | 0 | 6,972 |
| 貸出金および債権 | 68,511 | 30 | 68,541 | 79,764 | 24 | 79,789 |
| 差入保証金 | ||||||
| 信用損失評価調整額 | (42) | (24) | (66) | (5) | (24) | (29) |
| 合計 | 74,670 | 6 | 74,676 | 86,732 | 0 | 86,732 |
(a*)12ヶ月予想信用損失(ステージ1)または全期間予想信用損失(ステージ2)に基づいて価額調整が計算されている、減損していない金融資産で構成されている。*
(b) 減損した金融資産(ステージ3)は、金融機関の規制要件に関する2013年6月26日付EU規制の第178条に定義されている債務不履行事象が識別された資産である。
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償却原価で測定される銀行貸出金および債権の調整表
| 償却原価で測定される銀行貸出金および債権 | |||||||||||
| 予想信用損失が 12ヶ月にわたり 測定される減損 していない資産 (S1バケット) | 予想信用損失が 全期間にわたって測定される減損していない資産 (S2バケット) | 組成/取得後に 減損した資産 (S3バケット) | 組成/取得時に 減損した資産 | 合計 | |||||||
| (単位:百万ユーロ) | 帳簿価額総額 | 信用損失評価 調整額 | 帳簿価額総額 | 信用損失評価 調整額 | 帳簿価額総額 | 信用損失評価 調整額 | 帳簿価額総額 | 信用損失評価 調整額 | 帳簿価額総額 | 信用損失評価 調整額 | |
| 2021年1月1日現在の残高 | 43,997 | (0) | 442 | (4) | 29 | (29) | 0 | 0 | 44,468 | (34) | |
| 新規に組成または取得した契約 | 69,921 | 0 | 7 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 69,929 | 0 | |
| 認識中止に至らなかった契約上のキャッシュ・フローの変動 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
| 信用リスク・パラメータの変更(振替を除く)に関連する変動 | 688 | (1) | 5 | 2 | (10) | 10 | 10 | (10) | 693 | 1 | |
| 金融資産の振替 | 154 | 0 | (154) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
| S1への振替 | 155 | 0 | (155) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
| S2への振替 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
| S3への振替 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
| 売却目的保有の非流動資産への振替(b) | (488) | 0 | (47) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | (535) | 0 | |
| 期中に全額返済または売却された契約 | (27,822) | 0 | (87) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | (27,909) | 0 | |
| 価値の減損(償却) | 0 | 0 | (5) | 5 | (5) | 5 | |||||
| 為替レート変動に関連する変動 | 108 | 0 | 17 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 125 | 0 | |
| 使用モデルの変更 | 0 | ||||||||||
| その他の変動 | 3 | 0 | (7) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | (5) | 0 | |
| 2021年12月31日現在の残高(a) | 86,562 | (2) | 175 | (2) | 19 | (19) | 5 | (5) | 86,761 | (29) | |
| 新規に組成または取得した契約 | 61,781 | (0) | 5 | (0) | 0 | 0 | 0 | 0 | 61,786 | (0) | |
| 認識中止に至らなかった契約上のキャッシュ・フローの変動 | (0) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | (0) | 0 | |
| 信用リスク・パラメータの変更(振替を除く)に関連する変動 | 486 | (1) | (14) | (39) | (5) | 4 | 4 | (4) | 471 | (39) | |
| 金融資産の振替 | (40) | 0 | 34 | 0 | 6 | (0) | (0) | (0) | |||
| S1への振替 | 4 | (0) | (4) | 0 | 0 | 0 | (0) | (0) | |||
| S2への振替 | (39) | 0 | 39 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |||
| S3への振替 | (6) | 0 | 0 | 0 | 6 | (0) | 0 | 0 | |||
| 売却目的で保有する非流動資産への振替(c) | (2) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | (2) | 0 | |||
| 期中に全額返済または売却された契約 | (74,334) | 0 | (2) | 0 | (0) | 0 | 0 | 0 | (74,336) | 0 | |
| 価値の減損(償却) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |||||
| 為替レート変動に関連する変動 | 46 | (0) | 16 | 2 | 0 | (0) | 0 | (0) | 63 | 2 | |
| 使用モデルの変更 | 0 | ||||||||||
| その他の変動 | (0) | 0 | (0) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | (0) | 0 | |
| 2022年12月31日現在の残高 | 74,498 | (3) | 214 | (39) | 21 | (15) | 9 | (9) | 74,742 | (66) | |
(a) 保険会社の拠出金を除く総帳簿価額を表示している。
(b) 2020**年12月31日から「売却目的で保有する非流動資産」に分類されているH20の資産と、2021年12月31日現在「売却目的で保有する非流動資産」に分類されている決済事業の資産に相当する。
(c) 2022**年12月31日現在、「売却目的で保有する非流動資産」に分類されたAlphaSimplexの資産に相当する。
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7.6.2 顧客貸出金および債権
| 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | |||||
| (単位:百万ユーロ) | 減損していない金融資産(a) | 減損した金融資産(b) | 合計 | 減損していない金融資産(a) | 減損した金融資産(b) | 合計 |
| リバース・レポ契約 | 1,576 | 1,576 | 3,035 | 3,035 | ||
| 当座貸越 | 2,286 | 47 | 2,333 | 2,104 | 34 | 2,138 |
| ファイナンス・リース | 39 | 3 | 41 | 33 | 4 | 37 |
| その他 | 67,694 | 2,170 | 69,864 | 63,126 | 3,031 | 66,157 |
| 差入保証金 | 112 | 112 | 66 | 66 | ||
| 信用損失評価調整額 | (290) | (960) | (1,250) | (199) | (1,088) | (1,287) |
| 合計(c)(d) | 71,416 | 1,260 | 72,676 | 68,165 | 1,981 | 70,146 |
(a) 12**ヶ月予想信用損失(ステージ1)または全期間予想信用損失(ステージ2)に基づいて価額調整が計算されている、減損していない金融資産で構成されている。
(b) 減損した金融資産(ステージ3)は、金融機関の規制要件に関する2013年6月26日付EU規制の第178条に定義されているように債務不履行事象が識別された資産である。
*(c) 2022年12月31日現在、国家が保証する総貸出残高(GBL)は1,405.4百万ユーロ(2021年12月31日現在は2,152百万ユーロ)、国家から受け取る関連保証金は1,236.7百万ユーロ(2021年12月31日現在は1,904百万ユーロ)であった。当該残高のうち、207.8百万ユーロ(2021年12月31日現在は143百万ユーロ)は購入または組成した信用減損資産(POCI)として分類され、335百万ユーロ(2021年12月31日現在は360*百万ユーロ)は条件緩和債権として分類された。
*(d) 2022年12月31日現在、(個別の)返済猶予の対象となる貸出金残高総額は、2021年12月31日現在の3,336.5百万ユーロに対して2,838.9*百万ユーロであった。
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償却原価で測定される顧客貸出金および債権の調整表
| 償却原価で測定される顧客貸出金および債権 | |||||||||||
| 予想信用損失が 12ヶ月にわたり 測定される減損 していない資産 (S1バケット) | 予想信用損失が 全期間にわたって測定される減損していない資産 (S2バケット) | 組成/取得後に 減損した資産 (S3バケット) | 組成/取得時に 減損した資産 | 合計 | |||||||
| (単位:百万ユーロ) | 帳簿価額総額 | 信用損失評価 調整額 | 帳簿価額総額 | 信用損失評価 調整額 | 帳簿価額総額 | 信用損失評価 調整額 | 帳簿価額総額 | 信用損失評価 調整額 | 帳簿価額総額 | 信用損失評価 調整額 | |
| 2021年1月1日現在の残高 | 50,470 | (62) | 15,200 | (146) | 3,323 | (1,100) | 327 | (73) | 69,319 | (1,380) | |
| 新規に組成または取得した契約 | 19,103 | (32) | 2,567 | (20) | 0 | 0 | 257 | 0 | 21,927 | (53) | |
| 認識中止に至らなかった契約上のキャッシュ・フローの変動 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
| 信用リスク・パラメータの変更(振替を除く)に関連する変動 | (3,563) | 8 | (3,879) | 41 | (483) | (100) | 89 | (65) | (7,836) | (116) | |
| 金融資産の振替 | (1,108) | 3 | 743 | (4) | 365 | (53) | 0 | (55) | |||
| S1への振替 | 537 | (7) | (536) | 8 | (1) | 0 | 0 | 2 | |||
| S2への振替 | (1,594) | 9 | 1,639 | (21) | (45) | 1 | 0 | (10) | |||
| S3への振替 | (51) | 0 | (360) | 8 | 411 | (54) | (0) | (46) | |||
| 売却目的で保有する非流動資産への振替(a) | 2 | 2 | 0 | ||||||||
| 期中に全額返済または売却された契約 | (11,456) | 10 | (2,270) | 13 | (461) | 64 | (19) | 2 | (14,205) | 89 | |
| 価値の減損(償却) | (273) | 266 | (10) | 10 | (282) | 276 | |||||
| 為替レート変動に関連する変動 | 2,008 | (2) | 504 | (4) | 112 | (39) | 12 | (3) | 2,636 | (48) | |
| 使用モデルの変更 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||||||
| その他の変動 | (51) | (0) | (21) | (0) | (56) | 1 | 0 | 0 | (128) | 0 | |
| 2021年12月31日現在の残高 | 55,405 | (76) | 12,844 | (121) | 2,527 | (961) | 657 | (129) | 71,433 | (1,287) | |
| 新規に組成または取得した契約 | 18,073 | (36) | 652 | (25) | 0 | 0 | 206 | 0 | 18,931 | (61) | |
| 認識中止に至らなかった契約上のキャッシュ・フローの変動 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
| 信用リスク・パラメータの変化に関連する変動(振替を除く) | (3,537) | 4 | (1,457) | (3) | (404) | 5 | 28 | (103) | (5,371) | (97) | |
| 金融資産の振替 | (1,594) | 1 | 1,596 | (62) | (2) | (124) | (3) | 0 | (187) | ||
| S1への振替 | 728 | (3) | (720) | 5 | (8) | 0 | 0 | 0 | 3 | ||
| S2への振替 | (2,010) | 3 | 2,569 | (72) | (559) | 2 | (1) | 0 | (68) | ||
| S3への振替 | (312) | 2 | (253) | 5 | 565 | (126) | (2) | (0) | (122) | ||
| 売却目的保有の非流動資産への振替 | 0 | 0 | 0 | ||||||||
| 期中に全額返済または売却された契約 | (11,475) | 17 | (1,207) | 19 | (234) | 57 | (56) | 3 | (12,972) | 96 | |
| 価値の減損(償却) | (319) | 318 | (36) | 34 | (355) | 352 | |||||
| 為替レート変動に関連する変動 | 1,691 | (2) | 430 | (3) | 106 | (55) | 6 | (2) | 2,233 | (61) | |
| 使用モデルの変更 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||||||
| その他の変動 | 53 | (0) | (26) | 0 | (1) | (4) | 0 | 0 | 26 | (4) | |
| 2022年12月31日現在の残高 | 58,616 | (92) | 12,833 | (195) | 1,752 | (771) | 726 | (192) | 73,926 | (1,250) | |
(a) 2021年12月31**日現在、「売却目的で保有する非流動資産」に分類された決済事業部門の資産に相当する。
7.6.2.1 財政的困難によりリストラクチャリングされた資産およびコミットメント
下表には、債務者の財政状態により付与された譲歩を構成する当初の契約条件の変更またはリファイナンスの対象となった金融資産(トレーディング目的で保有する資産を除く)および貸出コミットメントがまとめられている*(注記5.1.3参照)*。
| (単位: 百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||||||
| 総エクスポージャー | 総エクスポージャー | |||||||||
| リストラクチャリング:条件の変更 | リストラクチャリング:リファイナンス | 合計 | 信用損失評価 調整額 | 受け 取った保証 | リストラクチャリング:条件の変更 | リストラクチャリング:リファイナンス | 合計 | 信用損失評価 調整額 | 受け 取った保証 | |
| 貸借対照表上 | 2,037 | 324 | 2,362 | 532 | 1,109 | 1,949 | 523 | 2,472 | 429 | 1,135 |
| オフバランスシート | 335 | 335 | 16 | 110 | 345 | 6 | 351 | 2 | 123 | |
| 合計 | 2,372 | 324 | 2,696 | 548 | 1,220 | 2,294 | 529 | 2,823 | 432 | 1,259 |
| (単位:百万 ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||||||
| 合計 | 純エクスポージャー合計 | 合計 | 純エクスポージャー合計 | |||||||
| 総エクスポージャー | 信用損失評価 調整額 | 減損していない貸出金 | 減損した貸出金 | 合計 | 総エクス ポージャー | 信用損失評価 調整額 | 減損していない貸出金 | 減損した貸出金 | 合計 | |
| 合計 | 2,696 | 548 | 1,502 | 647 | 2,149 | 2,823 | 432 | 671 | 1,721 | 2,391 |
| うち:フランス | 1,100 | 201 | 645 | 254 | 899 | 1,094 | 172 | 273 | 649 | 922 |
| その他のEU | 810 | 174 | 553 | 83 | 636 | 763 | 99 | 188 | 477 | 665 |
| 北米 | 135 | 22 | 6 | 107 | 113 | 305 | 41 | 37 | 226 | 264 |
| その他 | 651 | 151 | 297 | 203 | 500 | 661 | 120 | 173 | 368 | 541 |
7.6.2.2 その他の顧客に対する貸出金および債権
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||
| 減損していない金融資産(a) | 減損した金融資産(b) | 合計 | 減損していない 金融資産(a) | 減損した金融資産(b) | 合計 | |
| 商業貸出金 | 804 | 59 | 863 | 565 | 52 | 617 |
| 輸出信用 | 2,439 | 59 | 2,498 | 2,549 | 150 | 2,699 |
| 現金および消費者信用 | 38,211 | 1,217 | 39,428 | 35,270 | 1,833 | 37,103 |
| 設備貸出金 | 7,601 | 308 | 7,909 | 8,383 | 410 | 8,793 |
| 住宅ローン | 937 | 11 | 948 | 739 | 12 | 751 |
| その他の顧客貸出金 | 17,701 | 517 | 18,218 | 15,620 | 574 | 16,194 |
| 信用損失に対する価額調整 | (283) | (927) | (1,210) | (191) | (1,065) | (1,256) |
| 合計 | 67,411 | 1,243 | 68,654 | 62,935 | 1,966 | 64,901 |
(a) 12**ヶ月予想信用損失(ステージ1)または全期間予想信用損失(ステージ2)に基づいて価額調整が計算されている、減損していない金融資産で構成されている。
(b) 減損した金融資産(ステージ3)は、金融機関の規制要件に関する2013年6月26日付EU規制の第178条に定義されている債務不履行事象が識別された資産である。
7.6.3 償却原価で測定される負債性金融商品
| 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | |||||
| (単位:百万ユーロ) | 減損していない金融資産(a) | 減損した金融資産(b) | 合計 | 減損していない 金融資産(a) | 減損した金融資産(b) | 合計 |
| 負債性金融商品 | 1,392 | 139 | 1,531 | 1,237 | 133 | 1,370 |
| 信用損失評価調整額 | (0) | (96) | (97) | (6) | (88) | (94) |
| 合計 | 1,392 | 42 | 1,434 | 1,232 | 45 | 1,277 |
(a) 12**ヶ月予想信用損失(ステージ1)または全期間予想信用損失(ステージ2)に基づいて価額調整が計算されている、減損していない金融資産で構成されている。
(b) 減損した金融資産(ステージ3)は、金融機関の規制要件に関する2013年6月26日付EU規制の第178条に定義されている債務不履行事象が識別された資産である。
**
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償却原価で測定される債務証券の調整表
| 償却原価で測定される債務証券 | |||||||||||||
| 予想信用損失が 12ヶ月にわたり測定される減損していない資産 (S1バケット) | 予想信用損失が 全期間にわたって測定される減損していない資産 (S2バケット) | 組成/取得後に 減損した資産 (S3バケット) | 組成/取得時に 減損した資産 | 合計 | |||||||||
| (単位:百万ユーロ) | 帳簿価額総額 | 信用損失評価 調整額 | 帳簿価額総額 | 信用損失評価 調整額 | 帳簿価額総額 | 信用損失評価 調整額 | 帳簿価額総額 | 信用損失評価 調整額 | 帳簿価額総額 | 信用損失評価 調整額 | |||
| 2021年1月1日現在の残高 | 1,389 | (5) | 494 | 87 | (87) | 106 | (55) | 2,076 | (146) | ||||
| 新規に組成または取得した契約 | 108 | 27 | - | - | 135 | ||||||||
| 認識中止に至らなかった契約上のキャッシュ・フローの変動 | - | - | |||||||||||
| 信用リスク・パラメータの変更(振替を除く)に関連する変動 | (36) | 1 | (118) | (6) | 6 | (46) | 39 | (206) | 46 | ||||
| 金融資産の振替 | 194 | (194) | (2) | (1) | |||||||||
| S1への振替 | 207 | (207) | |||||||||||
| S2への振替 | (13) | 13 | (2) | (1) | |||||||||
| S3への振替 | |||||||||||||
| 期中に全額返済または売却された契約 | (574) | (130) | - | - | (705) | ||||||||
| 価値の減損(償却) | (43) | 43 | (43) | 43 | |||||||||
| 為替レート変動に関連する変動 | 63 | 14 | 1 | (1) | 5 | (4) | 83 | (5) | |||||
| 使用モデルの変更 | - | ||||||||||||
| IFRS第5号-売却目的で保有する企業 | - | - | |||||||||||
| その他の変動 | 30 | (30) | 30 | (30) | |||||||||
| 2021年12月31日現在の残高 | 1,144 | (4) | 93 | (2) | 81 | (81) | 52 | (7) | 1,370 | (94) | |||
| 新規に組成または取得した契約 | 346 | (0) | 346 | (0) | |||||||||
| 認識中止に至らなかった契約上のキャッシュ・フローの変動 | |||||||||||||
| 信用リスク・パラメータの変更(振替を除く)に関連する変動 | (158) | 0 | (24) | 2 | 7 | (7) | 8 | (2) | (167) | (6) | |||
| 金融資産の振替 | 4 | (4) | |||||||||||
| S1への振替 | 7 | (7) | |||||||||||
| S2への振替 | (3) | 3 | |||||||||||
| S3への振替 | |||||||||||||
| 期中に全額返済または売却された契約 | (82) | 4 | (5) | 0 | 0 | (10) | (97) | 4 | |||||
| 価値の減損(償却) | |||||||||||||
| 為替レート変動に関連する変動 | 75 | (0) | 4 | (0) | 0 | (0) | 1 | 0 | 80 | (0) | |||
| 使用モデルの変更 | |||||||||||||
| IFRS第5号-売却目的で保有する企業 | |||||||||||||
| その他の変動 | |||||||||||||
| 2022年12月31日現在の残高 | 1,329 | (0) | 63 | (0) | 88 | (88) | 51 | (8) | 1,531 | (97) | |||
7.7 金融資産に関するその他の情報
7.7.1 負債の担保として提供された金融資産
下記の表は、とりわけ下記の項目の帳簿価額を示したものである。
・ カバード・ボンド発行の原資産
・ 中央銀行に預けられ、いつでもリファイナンスオペの担保として譲渡可能な金融商品(有価証券および債権)
これらの金融商品は、引き続き当初の分類に従って連結貸借対照表上に開示されている。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日 現在 | 2021年12月31日 現在 |
|---|---|---|
| 負債性金融商品 | 2,796 | 4,425 |
| 貸出金および預け金 | 1,355 | 1,313 |
| その他 | ||
| 合計 | 4,151 | 5,738 |
7.7.2 譲渡金融資産
下記の各表は、一部または全部の認識が中止されていない譲渡金融資産と、完全に認識が中止されているがナティクシスが継続的関与を維持している譲渡金融資産という2つの区分の譲渡資産を区別するというIFRS第7号の修正に従った金融資産の譲渡を表示している。
金融資産が一部または全部譲渡されるのは、ナティクシスが当該金融資産からのキャッシュ・フローを回収するという契約上の権利を譲渡した場合、または当該金融資産からのキャッシュ・フローを回収するという契約上の権利を保持するが、1人以上の受益者にそれらのキャッシュ・フローを支払うという契約上の義務を引き受ける場合である。
ナティクシスが完全に認識が中止された譲渡金融資産の継続的関与を有するのは、譲渡条件に従い、ナティクシスが当該資産に付随する契約上の権利もしくは義務を保持するか、または当該資産の新しい契約上の権利を取得するかもしくは義務を引き受ける場合である。
7.7.2.1 譲渡したが完全には認識を中止していない金融資産
認識が中止されていない譲渡金融資産は、基本的に下記の金融商品で構成される。
・ 買戻有価証券
・ 現金の受渡しを担保とする有価証券貸付
・ 現金担保付有価証券貸付
・ 関連債務の取引相手方が譲渡資産に対してのみ償還請求権を有する証券化
これらの金融商品は、ナティクシスと当該資産およびそれに付随するキャッシュ・フローの所有権の譲受人との間の譲渡を取りまとめる取引の原資産であるため、譲渡資産とみなされる。
これらは、(ナティクシスに債務不履行がない限り)有価証券がナティクシスに返却されなければならないことから、経済価値およびリスクの事実上すべてが維持されるため、連結貸借対照表の資産側に維持される。
レポ契約
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||
| 資産の帳簿価額 | 関連負債の 帳簿価額 | 資産の帳簿価額 | 関連負債の 帳簿価額 | |
| 純損益を通じて公正価値で測定される金融資産 | 2,883 | 3,044 | 7,977 | 7,831 |
| その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産 | ||||
| 償却原価で測定される貸出金および債権 | ||||
| 合計 | 2,883 | 3,044 | 7,977 | 7,831 |
有価証券貸付
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日 現在 | 2021年12月31日 現在 |
| 資産の帳簿価額 | 資産の帳簿価額 | |
| 純損益を通じて公正価値で測定される金融資産 | 1,886 | 1,540 |
| その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産 | ||
| 合計 | 1,886 | 1,540 |
関連債務の取引相手方が譲渡資産に対してのみ償還請求権を有する資産の証券化
| (単位:百万 ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||||||
| 資産の 帳簿価額 | 関連負債の帳簿価額 | 資産の 公正価値 | 関連負債の公正価値 | 正味ポジション | 資産の 帳簿価額 | 関連負債の帳簿価額 | 資産の 公正価値 | 関連負債の公正価値 | 正味ポジション | |
| 資産証券化 | 4,918 | 4,678 | 4,918 | 4,678 | (240) | 4,015 | 3,792 | 4,015 | 3,792 | (223) |
| 合計 | 4,918 | 4,678 | 4,918 | 4,678 | (240) | 4,015 | 3,792 | 4,015 | 3,792 | (223) |
7.7.2.2 継続的関与が維持されているが完全に認識が中止された譲渡金融資産
ナティクシスが継続的関与を維持しているものの完全に認識が中止された譲渡金融資産には、当該譲渡資産に付随する実質上すべての経済価値およびリスクが移転されるという条件を満たした上で、ナティクシスが持分または債務を有する連結対象外の証券化ビークルへ譲渡した資産が含まれる。
2022年12月31日現在、(2021年12月31日現在と同様に)ナティクシスによって維持されている証券化ビークルへの継続的関与による重大な影響はない。
7.7.3 担保として受領し売却または担保として再利用可能な金融資産
この表示項目は、保証所有者の側に債務不履行がない場合に資産を再利用する権利の付いた金融保証契約に基づき担保として受領した金融資産を対象として含む。
ナティクシスが担保として売却または再利用できる、担保として受領した金融資産の公正価値は、2021年12月31日現在の230十億ユーロに対して、2022年12月31日現在は213十億ユーロであった。
担保として受領した金融資産のうち、担保として再売却または再利用したものの公正価値は2021年12月31日現在の163十億ユーロに対して、2022年12月31日現在は147十億ユーロであった。
7.7.4 支払期日が経過しているが減損処理されていない金融資産
下記の表は、報告日現在において支払期日が経過しているが個別に減損処理されていない金融資産の経過日数の明細を金融商品の種類別に表示したものである。ポートフォリオベースでの減損損失は考慮されていない。
支払期日経過資産は、延滞している(すなわち元本の返済または利息の支払がなされていない)が、まだ減損が認識されていない資産である。
当座貸越については、延滞は、顧客への通知日から起算され、表示された金額は、当座貸越合計額を示す。
回収過程で発生する偶発的事象に関係し、取引相手方の財務状況に無関係な支払遅延を意味する「テクニカルな」支払遅延が含まれる。
各延滞金額の経過日数は、対象残高の最初の支払遅延からの経過日数に従って決定される。当期内訳は、最初の支払遅延に基づいて作成されている。
| 資産の種類 (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在の支払遅延 | 2021年12月31日現在の支払遅延 | ||||||||
| < 90日 | > 90日 <180日 | > 180日 < 1年 | > 1年 | 合計 | < 90日 | > 90日 <180日 | > 180日 < 1年 | > 1年 | 合計 | |
| 銀行貸出金および債権 | ||||||||||
| 顧客貸出金および債権 | 1,441 | 1,441 | 349 | 349 | ||||||
| その他の金融資産 | ||||||||||
| 合計 | 1,441 | 1,441 | 349 | 349 | ||||||
**
**
7.8 繰延税金資産および負債
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||
| 基準額 | 繰延税金 資産 | 繰延税金 負債 | 基準額 | 繰延税金 資産 | 繰延税金 負債 | |
| 繰延税金の源泉(a) | ||||||
| のれんの税務上の償却(b) | (1,387) | (1,286) | ||||
| 従業員給付引当金 | 180 | 232 | ||||
| その他の税務上控除されない引当金 | 738 | 724 | ||||
| 税務上控除されない未払費用(繰延報酬を含む) | 674 | 688 | ||||
| 平準化積立金の全額取崩し | 0 | |||||
| 純損益を通じたその他の繰延税金の源泉 | 212 | 38 | ||||
| 通常の税務上の損失 | 5,647 | 6,263 | ||||
| 繰延税金資産に係る未認識の源泉 | (2,418) | (3,624) | ||||
| 純損益を通じた繰延税金源泉合計 | 3,646 | 1,453 | 392 | 3,035 | 1,201 | 362 |
| リサイクル可能なOCIに対する繰延税金の源泉 | 169 | (43) | (2) | 141 | (33) | 0 |
| リサイクル不能なOCIに対する繰延税金の源泉 | (455) | (72) | 57 | 176 | 58 | 92 |
| 繰延税金源泉合計 | 3,360 | 1,338 | 447 | 3,352 | 1,226 | 454 |
(a) プラスの金額は、繰延税金資産を発生させる繰延税金の源泉、マイナスの金額は、繰延税金負債を発生させる源泉を示す。
(b) 米国におけるのれんの税務上の償却に関連する繰延税金。
欠損金に係る繰延税金資産の地域別内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | 法定繰越期間 | 最長資産計上期間 |
|---|---|---|---|---|
| 欠損金に係る繰延税金資産の地域別内訳 | ||||
| フランス(a) | 728 | 533 | 無期限 | 10年 |
| 米国 | 71 | 85 | 無期限(b) | 10年(c) |
| 英国 | 27 | 18 | 無期限 | 10年 |
| その他 | 55 | 68 | ||
| 合計 | 881 | 704 |
(a) フランスにおいて認識された欠損金の基準額は、3,151百万ユーロの繰越欠損金合計のうち2,821百万ユーロである。2022年12月31日現在、ナティクシスは税務上の事業計画を実行する際に適用される仮定による繰延税金資産への潜在的影響を測定するためのテストを実施した。銀行業務純利益の成長率に関する仮定の10%の上振れまたは下振れによる影響の測定を主に行う、これらのテストにより、繰延税金の資産計上の一環として使用した、ナティクシスが欠損金を将来の課税利益と相殺できる見込みについて確認した。
(b) 2018**年1月1日より前に発生した欠損金を除く(20年以内)。
(c) 連邦の赤字に関しては、「州」と「市」の部分はより長い期間にわたって資産計上される可能性がある(法定期限に制限される)。
7.9 未収・未払勘定、その他の資産および負債
この項目は理論上の勘定に該当する。以下にその内訳を示す。
7.9.1 雑務用など****その他の資産
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日 現在 | 2021年12月31日 現在 |
|---|---|---|
| 未収勘定 | 1,853 | 1,589 |
| 証券決済口座 | 12 | 22 |
| その他の項目および雑資産 | 163 | 201 |
| 差入保証金 | 228 | 196 |
| その他の雑債権 | 2,770 | 2,413 |
| その他の資産 | 215 | 217 |
| 合計 | 5,241 | 4,637 |
**
**
7.9.2 その他の負債
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日 現在 | 2021年12月31日 現在 |
|---|---|---|
| 未払勘定 | 3,472 | 2,496 |
| 雑債務 | 430 | 662 |
| 証券決済勘定 | 28 | 12 |
| 預り保証金 | 0 | 0 |
| リース負債 | 847 | 737 |
| 雑負債 | 1,998 | 2,528 |
| その他 | 0 | 0 |
| 合計 | 6,776 | 6,435 |
**
**
7.10 売却目的で保有する非流動資産・負債
表示項目「売却目的で保有する非流動資産」および「売却目的で保有する非流動資産に係る負債」の内訳を主な区分に分けて下表に示す。
2022年12月31日現在、表示項目「売却目的で保有する非流動資産」および「売却目的で保有する非流動資産に係る負債」は、AlphaSimplex Groupの資産および負債に関係していた(注記2.6参照)。
2021年12月31日現在、表示項目「売却目的で保有する非流動資産」および「売却目的で保有する非流動資産に係る負債」は、保険および決済事業部門、BPCEに移管されるNatixis Immo Exploitation(NIE)、ならびにH20の資産および負債に関係する*(注記1.2および2.6参照)*。
| (単位:百万ユーロ) | 注記 | 2021年12月31日現在 | 保険 | 決済 | Natixis Immo Exploitation | H20 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 現金および中央銀行預け金 | 0 | 0 | ||||
| 純損益を通じて公正価値で測定される金融資産 | 188 | 1 | 187 | |||
| その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産 | 12 | 12 | ||||
| 償却原価で測定される銀行貸出金および債権ならびに類似項目 | 7.10.1 | 957 | 294 | 525 | 10 | 129 |
| 償却原価で測定される顧客貸出金および債権 | 8 | 8 | ||||
| 保険事業の投資 | 7.10.2 | 122,691 | 122,691 | |||
| 当期税金資産 | 4 | 1 | 3 | 1 | ||
| 繰延税金資産 | 54 | 26 | 12 | (5) | 21 | |
| 未収勘定および雑資産 | 664 | 300 | 192 | 109 | 63 | |
| 関連会社に対する投資 | 196 | 196 | ||||
| 有形固定資産 | 7.10.3 | 559 | 45 | 39 | 476 | (1) |
| 無形資産 | 7.10.3 | 316 | 148 | 167 | ||
| のれん | 231 | 93 | 137 | |||
| 売却目的で保有する非流動資産 | 125,880 | 123,793 | 1,084 | 601 | 401 | |
| 中央銀行預り金 | 0 | |||||
| 純損益を通じて公正価値で測定される金融負債 | 7.10.5 | 5,523 | 5,523 | |||
| 銀行預り金および借入金ならびに類似項目 | 7.10.6 | 3,016 | 3,014 | 1 | ||
| 顧客預り金および借入金 | 7.10.6 | 120 | 120 | 0 | ||
| 当期税金負債 | 28 | 1 | 10 | 17 | ||
| 繰延税金負債 | 39 | 36 | 2 | 2 | ||
| 未払勘定および雑負債 | 1,554 | 314 | 657 | 524 | 59 | |
| 保険契約関連の負債 | 7.10.4 | 113,747 | 113,747 | |||
| 引当金 | 89 | 42 | 23 | 23 | 0 | |
| 劣後債務 | 251 | 251 | ||||
| 売却目的で保有する非流動資産に係る負債 | 124,366 | 122,928 | 813 | 549 | 76 | |
| 供与した貸出コミットメント | 12 | 12 | ||||
| 受け取った貸出コミットメント | 0 | |||||
| 供与した保証コミットメント | 21 | 14 | 7 | |||
| 銀行から受け取った保証コミットメント | 3,903 | 3,903 |
**
**
7.11 有形固定資産および無形資産
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||
| 総価額 | 減価償却および償却 | 正味価額 | 総価額 | 減価償却および償却 | 正味価額 | |
| 有形固定資産 | 2,199 | (1,152) | 1,047 | 2,231 | (1,267) | 964 |
| 土地および建物 | 297 | (232) | 65 | 320 | (243) | 77 |
| リース契約(借手)に関する使用権 | 1,026 | (243) | 783 | 1,060 | (380) | 680 |
| うち、不動産 | 1,023 | (241) | 782 | 1,056 | (378) | 678 |
| うち、動産 | 3 | (2) | 1 | 4 | (2) | 2 |
| その他 | 877 | (678) | 199 | 851 | (644) | 207 |
| 無形資産 | 1,319 | (872) | 447 | 1,178 | (830) | 348 |
| のれん | 20 | (1) | 19 | 20 | (1) | 19 |
| ソフトウェア | 872 | (766) | 106 | 828 | (723) | 104 |
| その他 | 428 | (105) | 322 | 331 | (106) | 225 |
| 合計 | 3,519 | (2,024) | 1,494 | 3,409 | (2,097) | 1,312 |
2022****年12月31日現在
| (単位:百万ユーロ) | 総価額 2022年 1月1日現在 | 増加 | 減少 | 連結範囲の変更およびその他の項目(a) | 総価額 2022年 12月31日現在 |
|---|---|---|---|---|---|
| 有形固定資産 | 2,231 | 207 | (201) | (38) | 2,200 |
| 土地および建物 | 320 | 6 | (32) | 2 | 297 |
| オペレーティング・リースにより提供された有形固定資産 | |||||
| リース契約(借手)に関する使用権 | 1,060 | 158 | (144) | (48) | 1,026 |
| うち、不動産 | 1,056 | 158 | (143) | (48) | 1,023 |
| うち、動産 | 4 | 0 | (1) | 0 | 3 |
| その他 | 851 | 43 | (25) | 8 | 877 |
| 無形資産 | 1,178 | 152 | (31) | 19 | 1,319 |
| のれん | 20 | 0 | 0 | 0 | 20 |
| ソフトウェア | 828 | 44 | (15) | 15 | 872 |
| その他 | 331 | 108 | (16) | 4 | 428 |
| 合計 | 3,409 | 359 | (232) | (19) | 3,519 |
(a) 2022年12月31日現在「売却目的で保有する非流動資産」に分類されているAlphaSimplex Group*に関する(19.9)百万ユーロを含む(注記2.6*参照)。
2021****年12月31日現在
| (単位:百万ユーロ) | 総価額 2021年 1月1日現在 | 増加 | 減少 | 連結範囲の変更およびその他の項目(a) | 総価額 2021年 12月31日現在 |
|---|---|---|---|---|---|
| 有形固定資産 | 2,517 | 588 | (118) | (756) | 2,231 |
| 土地および建物 | 371 | 81 | (1) | (131) | 320 |
| オペレーティング・リースにより提供された有形固定資産 | |||||
| リース契約(借手)に関する使用権 | 1,241 | 427 | (85) | (523) | 1,060 |
| うち、不動産 | 1,238 | 426 | (85) | (523) | 1,056 |
| うち、動産 | 3 | 1 | (0) | (0) | 4 |
| その他の項目 | 905 | 80 | (32) | (102) | 852 |
| 無形資産 | 1,899 | 189 | (124) | (785) | 1,178 |
| のれん | 30 | 1 | 0 | (12) | 20 |
| ソフトウェア | 1,471 | 113 | (124) | (632) | 828 |
| その他 | 398 | 74 | (0) | (141) | 331 |
| 合計 | 4,416 | 777 | (243) | (1,541) | 3,409 |
(a) 2021年12月31日現在「売却目的で保有する非流動資産」に分類されている保険および決済事業部門*、ならびにNatixis Immo Exploitationに関する(1,539.6)百万ユーロを含む(2021年12月31日の財務諸表の注記1.2および7.10*参照)。
7.12 担保の差押えにより取得した資産
2022年12月31日現在、ナティクシスは、担保の差押えにより取得した資産を貸借対照表に計上している。これらは2022年12月31日現在、147百万ユーロ(初期価額153.4百万ユーロ)のその他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産に分類される変動利付有価証券であり、担保権の行使の一環として受け取った有価証券に相当する。
7.13 のれん
2022****年12月31日現在
| (単位:百万ユーロ) | 2022年 1月1日 現在 | 2022年12月31日現在 | |||||||
| 期首残高 | 期中 取得(b) | 譲渡 | 減損 | 為替換算 調整額 | 「売却目的で保有する資産」への変更(c) | 分類 変更 | その他の変動 | 期末残高 | |
| 資産運用およびウェルス・マネジメント(a) | 3,297 | 27 | 91 | (48) | (18) | 3,350 | |||
| コーポレート・バンキングおよびインベストメント・バンキング | 143 | 3 | 147 | ||||||
| 保険 | 0 | 0 | |||||||
| 決済 | 0 | 0 | |||||||
| 合計 | 3,440 | 27 | 0 | 0 | 95 | (48) | 0 | (18) | 3,496 |
(a) 米国で計上されたのれんの中には、のれんの帳簿価額とその税務上の価額の差異に起因して15年の税務償却が発生するものがある。当該取扱いの差異による、2022年12月31日現在の繰延税金負債は373.2百万ユーロであった。
(b) 資産運用事業部門のMirovaによる企業SunFunderの100%買収に関連して、2022年第2四半期に27.2百万ユーロののれんを認識。
(c) 資産運用事業部門の企業AlphaSimplex Group(ASG)の進行中の処分を考慮して、同社ののれんを「売却目的で保有する資産」に分類変更し、(47.9)百万ユーロを計上(注記2.6参照)。
2021****年12月31日現在
| (単位:百万ユーロ) | 2021年 1月1日 現在 | 2021年12月31日現在 | ||||||||
| 期首残高 | 期中 取得(b) | 譲渡 | 減損 | 為替換算 調整額 | 「売却目的で保有する資産」への変更(c) | 分類 変更 | その他の 変動 | 期末残高 | ||
| 資産運用およびウェルス・マネジメント(a) | 3,168 | 30 | 104 | (5) | 3,297 | |||||
| コーポレート・バンキングおよびインベストメント・バンキング | 135 | 9 | 143 | |||||||
| 保険 | 93 | (93) | 0 | |||||||
| 決済 | 137 | 1 | (137) | 0 | ||||||
| 合計 | 3,533 | 31 | 0 | 0 | 113 | (231) | 0 | (5) | 3,440 | |
(a) 米国で計上されたのれんの中には、のれんの帳簿価額とその税務上の価額の差異に起因して15年の税務償却が発生するものがある。当該取扱いの差異による、2021年12月31日現在の繰延税金負債は349.3百万ユーロだった。
(b) 30**百万ユーロは、以前は50%保有していた企業AEW UK Investment Management LLPの100%取得時に認識されたのれんに相当し、+0.8百万ユーロは決済部門におけるJackpotの取得によるものである。
*(c) (231)*百万ユーロは、保険および決済部門ののれんの売却目的で保有する資産としての分類変更に相当する。
**
**
7.14 銀行預り金および顧客預り金
銀行預り金および顧客預り金の額を預り金の種類別(要求払預金か定期預金か)に表示する。これらの額は、IFRS第9号に従って償却原価法を用いて測定され、その他の金融負債として認識されている。
7.14.1 信用預り金
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 |
|---|---|---|
| 当座勘定 | 5,713 | 4,028 |
| 預り金および借入金 | 96,109 | 125,801 |
| レポ契約 | 1,617 | 5,985 |
| 預り保証金 | 108 | 48 |
| その他の負債 | 4,701 | 1 |
| 合計 | 108,249 | 135,863 |
銀行預り金の公正価値は注記7.5.4に記載されている。
7.14.2 顧客預り金
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 |
|---|---|---|
| 当座勘定 | 29,454 | 24,741 |
| 預り金および借入金 | 6,018 | 7,526 |
| レポ契約 | 130 | 797 |
| 特別貯蓄預金 | 254 | 174 |
| ファクタリング勘定 | ||
| 預り保証金 | ||
| その他の負債 | 726 | 1,104 |
| 未払利息 | 83 | 12 |
| 合計 | 36,664 | 34,355 |
銀行預り金の公正価値は注記7.5.4に記載されている。
7.15 債務証券
債務証券(利付社債、インターバンク市場有価証券等)は、有価証券の種類別に分類されているが、「劣後債務」に含まれる劣後有価証券は除かれている。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 |
|---|---|---|
| 市場性のある負債性金融商品 | 43,673 | 36,337 |
| 債券 | 1,642 | 1,747 |
| その他の債務証券 | 677 | 640 |
| 合計 | 45,992 | 38,723 |
債務証券の公正価値は注記7.5.4に表示されている。
7.16 劣後債務
劣後債務は、借入や発行済債券と異なり、すべてのシニア債権者および無担保債権者への弁済後に、配当参加権付借入金および有価証券ならびに超劣後有価証券の返済よりも優先して支払われる。劣後債務は、償却原価で評価される。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 |
|---|---|---|
| 期限付劣後債務(a) | 2,968 | 4,018 |
| 永久劣後債務 | 45 | 45 |
| 未払利息 | 10 | 10 |
| 合計 | 3,023 | 4,073 |
劣後債の発行に関する主な特徴はナティクシスのウェブサイト*(www.natixis.groupebpce.com)**に掲載されている。*
(a) 劣後債の発行契約書は、コベナンツが遵守されていない場合の期限前償還を規定する条項を織り込んでいない。
劣後債務の公正価値は注記7.5.4に表示されている。
2022年度中の劣後債務の変動
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日現在 | 発行 | 償還 | 為替換算 調整額 | 範囲の変動 | その他(a) | 2022年12月31日 現在 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| その他の期限付劣後債務 | 4,018 | (1,020) | (31) | 2,968 | |||
| 劣後債 | 168 | (20) | (31) | 118 | |||
| 劣後借入金 | 3,850 | (1,000) | 2,850 | ||||
| その他の無期限劣後債務 | 45 | 45 | |||||
| 超劣後債 | |||||||
| 劣後債 | 45 | 45 | |||||
| 劣後借入金 | |||||||
| 合計 | 4,063 | (1,020) | (31) | 3,013 |
この表には未払利息が含まれていない。
(a) その他の変動は主に、ヘッジ対象の債務の再評価に関するものである。
2021年度中の劣後債務の変動
| (単位:百万ユーロ) | 2020年12月31日現在 | 発行 | 償還 | 為替換算 調整額 | 売却目的で保有する負債への振替(b) | その他(a) | 2021年12月31日 現在 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| その他の期限付劣後債務 | 3,629 | 1,800 | (1,400) | (10) | 4,018 | ||
| 劣後債 | 679 | (500) | (10) | 168 | |||
| 劣後借入金 | 2,950 | 1,800 | (900) | 3,850 | |||
| その他の無期限劣後債務 | 296 | (251) | 45 | ||||
| 超劣後債 | 0 | ||||||
| 劣後債 | 45 | 45 | |||||
| 劣後借入金 | 251 | (251) | |||||
| 合計 | 3,925 | 1,800 | (1,400) | (251) | (10) | 4,063 |
この表には未払利息が含まれていない。
(a) その他の変動は主に、ヘッジ対象の債務の再評価に関するものである。
(b) 2021**年12月31日現在「売却目的で保有する非流動資産に係る負債」に分類されている保険事業部門に関するもの。
7.17 引当金および減損
以下の表には、償却原価で測定される金融資産に関する信用損失に対する価額調整*(注記5.1.3参照)、または株主資本を通じて公正価値で測定される金融資産に関する信用損失に対する価額調整(注記5.1.4参照)、ならびに供与された貸出コミットメントおよび保証コミットメントに関連する信用損失に対する価額調整(注記5.20参照)*は含まれない。
2022****年12月31日現在
| (単位:百万ユーロ) | 2022年 1月1日 現在 | 繰入額 | 戻入額(引当金充当額) | 戻入額(引当金超過額) | 為替換算 調整額 | その他 | 2022年12月31日現在 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 取引相手方リスク | 718 | 426 | (13) | (441) | 37 | 4 | 732 |
| 貸出および保証コミットメント | 205 | 419 | 0 | (430) | 3 | 0 | 198 |
| 訴訟(a) | 509 | 0 | (8) | (2) | 34 | 0 | 532 |
| その他の引当金 | 3 | 7 | (4) | (9) | 0 | 4 | 2 |
| 減損リスク | 148 | 0 | (141) | 0 | 0 | (4) | 3 |
| 長期投資 | 148 | 0 | (141) | 0 | 0 | (4) | 3 |
| 不動産開発 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| その他の引当金 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 従業員給付債務 | 532 | 126 | (169) | (21) | 1 | (45) | 423 |
| オペレーショナル・リスク | 182 | 47 | (52) | (4) | 3 | (1) | 175 |
| 偶発損失積立金合計 | 1,580 | 599 | (375) | (467) | 42 | (46) | 1,333 |
(a) うち2022年12月31日現在の引当金の339.7百万ユーロがMadoff詐欺のエクスポージャーに関するものである(2022年ユニバーサル登録届出書の第[3]章「リスク要因、リスク管理および第三の柱」の第3.2.10節(訳者注:原文の章および節)参照)。
**
**
2021****年12月31日現在
| (単位:百万ユーロ) | 2021年 1月1日 現在 | 繰入額 | 戻入額(引当金充当額) | 戻入額(引当金超過額) | 為替換算 調整額 | その他(b) | 2021年12月31日現在 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 取引相手方リスク | 890 | 519 | (259) | (481) | 48 | 0 | 718 |
| 貸出および保証コミットメント | 168 | 506 | (474) | 6 | 1 | 205 | |
| 訴訟(a) | 714 | 9 | (255) | (1) | 42 | 0 | 509 |
| その他の引当金 | 8 | 5 | (3) | (6) | 0 | (0) | 3 |
| 減損リスク | 61 | 110 | 0 | (0) | 0 | (23) | 148 |
| 長期投資 | 61 | 87 | 0 | (0) | 0 | 0 | 148 |
| 不動産開発 | 0 | 0 | 0 | (0) | 0 | 0 | 0 |
| その他の引当金 | 0 | 23 | 0 | 0 | 0 | (23) | 0 |
| 従業員給付債務 | 502 | 153 | (89) | (14) | 10 | (30) | 532 |
| オペレーショナル・リスク | 170 | 109 | (21) | (35) | 3 | (44) | 182 |
| 偶発損失積立金合計 | 1,623 | 891 | (368) | (530) | 61 | (97) | 1,580 |
(a) うち2021年12月31日現在の引当金の319.3百万ユーロがMadoff詐欺のエクスポージャーに関するものである(第[3]章「リスク要因、リスク管理および第三の柱」の第3.2.10節(訳者注:原文の章および節)参照)。当事業年度中のこの引当金の減少は主に、ナティクシスの名義で預託されていた一部資産の清算の確定後になされた、引当金で全額充当された償却に起因するものである。
(b) 主に、(31.6)百万ユーロにのぼる確定給付制度の数理評価の影響ならびに2021年12月31日現在の保険および決済事業部門ならびにNatixis Immo Exploitationの(42.1)百万ユーロにのぼる「売却目的で保有する非流動資産に係る負債」への分類変更によるものである。
7.18 金融資産および金融負債の契約上の満期別内訳
下表は、貸借対照表中の金融資産および金融負債を契約上の満期別に示している。変動利付資産、トレーディング目的およびヘッジ目的デリバティブ金融商品ならびに金融資産および金融負債によるヘッジ対象および対象外の構成要素の再評価額は、「無期限」の満期を有するものとみなされる。同様に、延滞または不良債権も、「無期限」の満期を有するものとみなされる。
| 使用 (単位:十億ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||||||||||
| 1ヶ月未満 | 1ヶ月以上 3ヶ月 未満 | 3ヶ月 以上1年未満 | 1年以上5年未満 | 5年超 | 無期限 | 合計 | 1ヶ月未満 | 1ヶ月以上 3ヶ月 未満 | 3ヶ月 以上1年未満 | 1年以上5年未満 | 5年超 | 無期限 | 合計 | |
| 現金および中央銀行預け金 | 45 | 45 | 49 | 49 | ||||||||||
| 純損益を通じて公正価値で測定される資産-トレーディング目的保有のデリバティブを除く | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 143 | 144 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 156 | 157 |
| ヘッジ会計として適格でないデリバティブ | 69 | 69 | 55 | 55 | ||||||||||
| ヘッジ目的デリバティブ | 1 | 1 | 0 | 0 | ||||||||||
| その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産 | 0 | 0 | 0 | 1 | 7 | 1 | 10 | 0 | 1 | 0 | 1 | 8 | 1 | 12 |
| 金融機関貸出金および債権 | 9 | 0 | 50 | 6 | 9 | 0 | 75 | 11 | 2 | 4 | 61 | 9 | 0 | 87 |
| 顧客貸出金および債権 | 16 | 7 | 7 | 29 | 12 | 1 | 73 | 13 | 7 | 9 | 28 | 12 | 2 | 70 |
| 償却原価での負債性金融商品 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | ||
| 金利リスクをヘッジしたポートフォリオに係る再評価調整額 | ||||||||||||||
| 合計 | 70 | 8 | 58 | 37 | 30 | 214 | 416 | 73 | 10 | 14 | 90 | 30 | 214 | 431 |
| リソース (単位:十億ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||||||||||
| 1ヶ月未満 | 1ヶ月以上 3ヶ月未満 | 3ヶ月以上1年未満 | 1年以上5年未満 | 5年超 | 無期限 | 合計 | 1ヶ月未満 | 1ヶ月以上 3ヶ月未満 | 3ヶ月以上1年未満 | 1年以上5年未満 | 5年超 | 無期限 | 合計 | |
| 中央銀行預り金 | ||||||||||||||
| 純損益を通じて公正価値で測定される金融負債 | 11 | 0 | 0 | 1 | 12 | 114 | 137 | 7 | 0 | 0 | 1 | 14 | 126 | 149 |
| うち、レポ契約 | 75 | 75 | 88 | 88 | ||||||||||
| 担保付債務 | 10 | 0 | 0 | 1 | 12 | 39 | 62 | 7 | 0 | 0 | 1 | 14 | 38 | 61 |
| うち、上位債務 | ||||||||||||||
| 無担保債 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| うち、上位債務 | ||||||||||||||
| カバード・ボンド | 0 | 0 | ||||||||||||
| トレーディング目的デリバティブ | 68 | 68 | 52 | 52 | ||||||||||
| ヘッジ目的デリバティブ | 0 | 0 | 0 | 0 | ||||||||||
| 金融機関債務 | 20 | 6 | 19 | 61 | 3 | 0 | 108 | 31 | 6 | 22 | 75 | 2 | 1 | 136 |
| うち、レポ契約 | 2 | 2 | 5 | 1 | 6 | |||||||||
| 顧客預り金 | 25 | 5 | 4 | 1 | 1 | 0 | 37 | 28 | 3 | 2 | 0 | 1 | 0 | 34 |
| 債務証券 | 20 | 10 | 14 | 1 | 1 | 0 | 46 | 16 | 8 | 13 | 1 | 1 | 0 | 39 |
| うち、担保付債務 | ||||||||||||||
| カバード・ボンド | ||||||||||||||
| 劣後債務 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 4 | ||
| 満期別金融負債 | 76 | 20 | 38 | 64 | 19 | 182 | 400 | 82 | 17 | 37 | 77 | 22 | 179 | 414 |
| 供与された貸出コミットメント | 1 | 4 | 10 | 42 | 7 | 64 | 2 | 4 | 11 | 40 | 7 | 63 | ||
| 供与された保証コミットメント | 2 | 4 | 10 | 14 | 3 | 32 | 1 | 3 | 7 | 16 | 1 | 28 | ||
7.19 指標改革の影響を受ける金融商品
下表に、指標改革の一環として移行される予定の指標別に金融商品を示す。表示されているデータは、ALMマネジメント・データベースから抽出されたもので、米ドルLIBORとSORについては満期が2023年6月30日より後の金融商品、CDORについては満期が2024年6月28日より後の金融商品、SIBORについては満期が2024年12月31日より後の金融商品に関するものである。以下の合意が考慮に入れられている。
・ デリバティブを除く金融資産および金融負債は、引当金を除いた額面価額(発行済資本)を基に表示されている。ただし、固定利付証券(発行を除く)は例外で、評価を含めて繰り延べられている。
・ デリバティブは2022年12月31日現在の想定元本を基に表示されている。
・ レポ契約は、会計上の相殺前で分類されている。
・ 借入部分と貸出部分から成り、それぞれがベンチマーク金利に連動するデリバティブに関しては、両部分を財務諸表に対する注記において報告し、それら2つの部分に関するベンチマーク金利に対するナティクシスのエクスポージャーを効果的に反映させている。
2022****年12月31日現在
| 2022年12月31日現在 | ||||
| (単位:百万ユーロ) | 代替RFR | 金融資産 | 金融負債 | デリバティブ(想定元本) |
| LIBOR-ロンドン銀行間取引金利-米ドル | 担保付翌日物調達金利(SOFR) | 10,925 | 4,519 | 2,596,606 |
| SOR-スワップ・オファー・レート | SORA-シンガポール翌日物平均金利 | 95 | 10 | 3,617 |
| SIBOR-シンガポール銀行間取引金利 | SORA-シンガポール翌日物平均金利 | 0 | 0 | 140 |
| CDOR-カナダ銀行間取引金利 | カナダ翌日物レポ平均金利(CORRA) | 236 | 1 | 3,205 |
| 合計 | 11,257 | 4,530 | 2,603,569 | |
2021****年12月31日現在
| 2021年12月31日現在 | ||||
| (単位:百万ユーロ) | 金融資産 | 金融負債 | デリバティブ(想定元本) | |
| EURIBOR-欧州銀行間取引金利 | ユーロ短期金利(€STER) | 44,239 | 19,505 | 2,572,929 |
| EONIA-ユーロ圏無担保翌日物平均金利 | ユーロ短期金利(€STER) | 175 | 278 | 4,944 |
| LIBOR-ロンドン銀行間取引金利-英ポンド | ポンド翌日物平均金利(SONIA) | 862 | 0 | 130,630 |
| LIBOR-ロンドン銀行間取引金利-スイスフラン | スイス翌日物平均金利(SARON) | 184 | 3 | 30,522 |
| LIBOR-ロンドン銀行間取引金利-日本円 | 無担保コール翌日物金利(TONA) | 478 | 1,154 | 126,100 |
| LIBOR-ロンドン銀行間取引金利-ユーロ | ユーロ短期金利(€STER) | 220 | 0 | 261 |
| LIBOR-ロンドン銀行間取引金利-米ドル(1週間物・2ヶ月物) | 担保付翌日物調達金利(SOFR) | 1,611 | 0 | 0 |
| LIBOR-ロンドン銀行間取引金利-米ドル(1週間物・2ヶ月物を除く) | 担保付翌日物調達金利(SOFR) | 12,905 | 4,303 | 1,959,706 |
| 合計 | 60,674 | 25,244 | 4,825,093 | |
注記8 セグメント報告
2021年7月、BPCEグループは新たな戦略計画「BPCE 2024」を打ち出した。この発展計画は、3つの戦略的優先事項(勝利の精神、顧客、気候)および3つの主要原則(シンプル、革新、安全)を基礎としており、リテール・バンキングおよび保険ならびにグローバル金融サービス事業部門に関わる野心的な目標を含んでいる。ナティクシスの事業部門はこの戦略計画に完全に準拠する。
ナティクシスは現在、次の2事業部門で構成されている。
・ 資産運用およびウェルス・マネジメント。Natixis Investment Managersの資産運用事業部門とウェルス・マネジメント事業部門(従業員貯蓄制度を含む)から成る。
・ コーポレート・バンキングおよびインベストメント・バンキング。企業、機関投資家、保険会社、銀行、公共部門組織に対しアドバイスを行い、さまざまな種類の金融ソリューションを提供するとともに、資本市場へのアクセスも提供する。主な責務は3つであり、まず、当行の顧客重視の姿勢を強化すること、発行体と投資家の仲立ちを務めること、そして「OTD(Originate-to-distribute:組成販売型)」モデルを展開し、融資ポートフォリオの積極的な運用によって当行のバランスシートの回転の最適化を図ることである。
保険および決済の部門は、2022年第1四半期にBPCEに移管された*(注記1.2「重要な事象」参照)*。
プライベート・エクイティ(ランオフ方式で運用される自己勘定取引およびスポンサー・ファンドの割当分)、およびNatixis Algérieの事業は非戦略的事業とみなされ、コーポレート・センターの一部に加えられている。
この組織構造に基づき、上級経営陣が期間中にわたって部門別の営業成績を監視しており、事業計画の策定および事業管理を行っている。IFRS第8号「事業セグメント」に従い、これがナティクシスがその事業セグメントとして定めた事業区分である。
8.1 資産運用およびウェルス・マネジメント
・ **資産運用:**資産運用事業は、Natixis Investment Managersのもとに集約されている。同部門は、すべての資産クラスを網羅しており、主に米国とフランスで事業を展開している。この事業は、それぞれ独立した企業(専門の運用会社や販売組織)が担っており、持株会社が、戦略的方向性を監督することで組織の一貫性を確保し、事業の調整を図っている。よってこれらの会社は、適切な経済モデルに基づき、自己の中核事業に集中し、堅調なパフォーマンスを達成することに注力しながら、自己の法人の顧客を開拓するという選択肢を残し、かつ本事業部門の他のサポート機能を利用できる。これら資産運用会社の多くは、Loomis Sayles、Harris Associates、AEW、Mirova、DNCAおよびOstrum Asset Management(2020年末にLa Banque Postale Asset Managementの固定利付および保険関連資産運用業務に参加した)など広く知られている。
Natixis Investment Managersは、H2O Asset Managementからの段階的撤退を継続しており、H2Oに対するNatixis Investment Managersの持分を処分する合意は、2022年3月25日に発効した。後者は以下の2段階を経て実行される。
・ 2022年3月25日における株式資本の26.61%の処分
・ 4年後かつ遅くとも6年以内に、規制上の承認を条件として、残る23.4%の処分
当該取引を受けて、Natixis Investment Managersは、H2Oに対する支配を失い、その結果、H2Oは財務諸表においてもはや連結されていない*(注記1.2.2参照)*。
これら専門の資産運用会社を集約しているおかげで当グループは、総合的なノウハウを提供し、あらゆる顧客セグメントの需要に応えることができる。共通のプラットフォームと、各資産運用会社が長年かけて構築した営業フランチャイズを活用した販売の確立により、各種顧客セグメントの取り込みの最適化を図っている。2014年初頭以降、第三者のために運用されるプライベート・エクイティはNatixis Investment Managersに直属する。チームには、スポンサー対象の株式保有を通じた、フランスや欧州にある基本的に未上場の中小企業へのエクイティ・ファイナンスにおいて幅広い専門知識がある。
・ **ウェルス・マネジメント:**この事業部門は、フランスおよびルクセンブルクでのウェルス・マネジメント事業と資産運用を網羅する。Natixis Wealth Managementはフランス市場において重要な地位を占めている。当行は、ビジネス・オーナー、上級経営幹部または同族資本所有者である顧客に、ウェルス・マネジメント・ソリューションや金融ソリューションを提供して長期的支援を行っている。当行は、アドバイス業務、ファイナンシャル・プランニングおよびノウハウならびにミューチュアル・ファンド・ユニット運用ソリューションを提供している。
**
**
8.2 コーポレート・バンキングおよびインベストメント・バンキング
コーポレート・バンキングおよびインベストメント・バンキング(ナティクシスのCIB)は、法人顧客、機関投資家、資金拠出者、公共部門組織およびBPCEグループのネットワークにサービスを提供している。ナティクシスのCIBは、コンサルタント業務、投資銀行業務、ファイナンシング業務、商業銀行業務における、および資本市場に関する全般的な専門知識を生かして、それらの顧客にアドバイスを行い、革新的なテーラーメイドのソリューションを開発することにより、それらの顧客の戦略を支援している。
さまざまな影響力ある金融の取り組みが、ナティクシスのCIBによって実行された。ナティクシスのCIBは、数多くのフランスや海外の顧客とともにイノベーションの先頭に立つことによりそれらの領域における地位を強化した。
ナティクシスのCIBの組織は2021年に、主要な動向に対応し、そのセクターの重要な課題に貢献するために変革を遂げた。
コーポレート・バンキングおよびインベストメント・バンキングの専門分野は以下のとおりである。
・ **資本市場:**固定利付、クレジット、為替、コモディティ、株式市場に関する、広範囲にわたる多様な標準的およびテーラーメイドの商品およびソリューション
・ **ファイナンシング:**実物資産の組成、アレンジメントおよびシンジケーション、ならびに従来型ファイナンシングおよびストラクチャード・ファイナンシングのほか、組成分配型(O2D)モデルに基づくすべてのファイナンシングに係るポートフォリオ管理
・ **グローバル・トレード:**キャッシュ・マネジメント、貿易金融、輸出金融およびコモディティ・トレードのソリューション
・ **投資銀行業務:**買収ファイナンスおよび戦略的ファイナンス、債券および株式の発行市場におけるファイナンシング、保有資産に適用されるファイナンシャル・エンジニアリング、ならびに財務構造および格付けの助言業務
・ **合併・買収:**売却および合併の準備・実行、資金調達、業務再構築ならびに資本保全
これらの専門分野は、以下の3つの国際的プラットフォームで現地対応している。
・ 北米および南米
・ アジア太平洋
・ EMEA(欧州、中東およびアフリカ)
以下の2つの部門横断チームが、すべての資産クラスに関して主要な情報や綿密な分析を提供することによって、ナティクシスのCIBの顧客による投資やヘッジの決定に資する情報をもたらすために、各事業部門に重要な支援を提供している。
・ 環境保護および社会関連のトピックに関してはグリーン&サステナブル・ハブ。
・ 主要なマクロ経済的動向、市場変動および地政学的情勢に関するリサーチ。
8.3 コーポレート・センター
これらの業務部門に加えて、コーポレート・センター業務があり、これには主に、中央資金調達メカニズムおよびナティクシスの資産負債管理に関連する収益と費用が含まれる。
また、どの部門にも属さない当行の投資ポートフォリオの成果に加え、自己勘定のプライベート・エクイティ業務(ランオフ方式で運用される)、Natixis Algérieの事業、フランス政府およびその下部機関を代理する機関業務のほか、単一破綻処理基金への拠出金に関連する費用も含む。
8.4 セグメント報告
2022****年12月31日現在
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日に終了した年度 | |||||
| 資産運用 および ウェルス・ マネジメント | コーポレート・ バンキングおよび インベストメント・バンキング | コーポレート・ センター | 合計 | 非継続事業 からの残余項目 | 計上額 合計 | |
| 銀行業務純利益 | 3,349 | 3,594 | 183 | 7,126 | 38 | 7,164 |
| 2021/2022変動(a) | (12)% | 1% | 16% | (5)% | (4)% | |
| 費用 | (2,638) | (2,469) | (498) | (5,605) | (51) | (5,656) |
| 2021/2022変動(a) | (4)% | 2% | (9)% | (2)% | (1)% | |
| 営業総利益 | 711 | 1,125 | (315) | 1,521 | (13) | 1,508 |
| 2021/2022変動(a) | (31)% | 1% | (19)% | (14)% | (14)% | |
| リスク費用 | 5 | (252) | (40) | (287) | (287) | |
| 2021/2022変動(a) | (232)% | 51% | 259% | 58% | 58% | |
| 営業純利益 | 716 | 872 | (354) | 1,234 | (13) | 1,221 |
| 2021/2022変動(a) | (30)% | (8)% | (12)% | (22)% | (23)% | |
| 関連会社 | 0 | 12 | (0) | 13 | 13 | |
| 2021/2022変動(a) | (72)% | 19% | 8% | 8% | ||
| その他 | 6 | (0) | 25 | 31 | 31 | |
| 2021/2022変動(a) | (115)% | 36% | 26% | |||
| 税引前利益 | 722 | 884 | (329) | 1,277 | (13) | 1,265 |
| 2021/2022変動(a) | (30)% | (8)% | (14)% | (21)% | (22)% | |
| 当期純利益 (グループ持分) | 479 | 651 | 680 | 1,809 | (9) | 1,800 |
| 2021/2022変動(a) | (33)% | (7)% | ||||
| 貸借対照表上の資産合計 | 6,384 | 325,077 | 97,359 | 428,821 | 428,821 | |
| 貸借対照表上の負債合計 | 6,384 | 325,077 | 97,359 | 428,821 | 428,821 | |
この情報は、2022年12月31日現在で欧州連合が採択していたIFRSに従って適用された会計原則を基に算出されたものである。
(a) 2021**年12月31日から2022年12月31日までの変動を修正再表示。
銀行業務純利益の内訳
| (単位:百万ユーロ) | 銀行業務純利益 | 2021/2022変動 |
|---|---|---|
| 資産運用およびウェルス・マネジメント | 3,349 | (12)% |
| 資産運用 | 3,171 | (12% |
| ウェルス・マネジメント | 178 | (3)% |
| コーポレート・バンキングおよびインベストメント・バンキング | 3,594 | 1% |
| 資本市場 | 1,671 | 14% |
| グローバル・ファイナンスおよびインベストメント・バンキング | 1,932 | (8)% |
| その他 | (10) | |
| コーポレート・センター | 183 | 16% |
| 非継続事業からの残余項目 | 38 | |
| 合計 | 7,164 | (4)% |
2021****年12月31日現在-修正再表示ベース
以下に修正再表示された2021年12月31日現在のセグメント別収益項目は、2022年12月31日にナティクシスによって採用された新しい事業部門組織に基づいて表示されている。2021年12月31日現在で公表された連結純利益データについてなされた修正再表示は、2022年12月31日現在のセグメント別収益情報との比較を容易にすることを目的としている。この修正再表示は以下のものを含んでいる。
・ 保険および決済の事業部門ならびにNatixis Immo Exploitationの企業による純利益の寄与分の除去。
・ Cofaceに対する持分の29.5%の処分損益の除去、および2021年6月30日現在のナティクシスの連結収益に対するH2Oの寄与分の修正再表示。
・ 移管された事業部門によって実行されていたナティクシスのサポート機能の新サービスのモデル化。
・ 2022年から適用された方法によるサポート機能コストの再配分(BPCEによって当該サポート機能に提供された業務を含む)のモデル化。その方法はより直接的であり、その結果、中央機関の寄与分に係るシミュレーション費用の再配分に関しては各事業部門のNBIから控除され他の再配分費用に関しては営業費用が認識されることになる。
・ 移管/処分取引によって売却され、現在はナティクシスの連結グループ外にある企業に対してナティクシス・エス・エーによって引き続き提供されるIT業務の、銀行業務純利益における分類。
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日に終了した年度* | |||
| 資産運用および ウェルス・ マネジメント | コーポレート・ バンキングおよび インベストメント・バンキング | コーポレート・ センター | 修正再表示後合計 | |
| 銀行業務純利益 | 3,790 | 3,548 | 158 | 7,497 |
| 費用 | (2,758) | (2,430) | (549) | (5,737) |
| 営業総利益 | 1,033 | 1,118 | (390) | 1,761 |
| リスク費用 | (4) | (167) | (11) | (181) |
| 営業純利益 | 1,029 | 952 | (401) | 1,579 |
| 関連会社 | 1 | 10 | (0) | 12 |
| その他 | 6 | 1 | 18 | 25 |
| 税引前利益 | 1,036 | 963 | (383) | 1,616 |
| 当期純利益(グループ持分) | 709 | 696 | (338) | 1,068 |
* この情報は、2022年12月31日にナティクシスによって採用された新しい事業部門組織に従って表示されている。
2021****年12月31日現在-報告ベース
| (単位:百万ユーロ) | 2021年12月31日に終了した年度 | |||||
| 資産運用 および ウェルス・ マネジメント | コーポレート・ バンキングおよび インベストメント・バンキング | 保険 | 決済 | コーポレート・ センター | 合計 | |
| 銀行業務純利益 | 3,921 | 3,553 | 185 | 7,658 | ||
| 2020/2021変動(a) | 22% | 35% | 61% | 5% | ||
| 費用 | (2,842) | (2,373) | (644) | (5,858) | ||
| 2020/2021変動(a) | 19% | 16% | 25% | 1% | ||
| 営業総利益 | 1,079 | 1,180 | (459) | 1,800 | ||
| 2020/2021変動(a) | 30% | 101% | 14% | 22% | ||
| リスク費用 | (4) | (167) | (11) | (181) | ||
| 2020/2021変動(a) | (87)% | (80)% | 38% | (79)% | ||
| 営業純利益 | 1,075 | 1,013 | (471) | 1,618 | ||
| 2020/2021変動(a) | 34% | 15% | 158% | |||
| 関連会社 | 1 | 10 | 7 | 19 | ||
| 2020/2021変動(a) | 18% | 4% | ||||
| その他 | (79) | 1 | 22 | (55) | ||
| 2020/2021変動(a) | 42% | (70)% | ||||
| 税引前利益 | 998 | 1,024 | (440) | 1,582 | ||
| 2020/2021変動(a) | 33% | (25)% | ||||
| 非継続事業からの利益 | 350 | 29 | 379 | |||
| 2020/2021変動(a) | ||||||
| 当期純利益(グループ持分) | 637 | 742 | 350 | 29 | (356) | 1,403 |
| 2020/2021変動(a) | 40% | 28% | (11)% | (28)% | ||
| 貸借対照表上の資産合計 | 7,318 | 312,334 | 122,427 | 595 | 125,919 | 568,594 |
| 貸借対照表上の負債合計 | 7,318 | 312,334 | 122,427 | 595 | 125,919 | 568,594 |
この情報は、2021年12月31日現在欧州連合が採択していたIFRSに従って適用された会計原則に基づいて算定された。
(a) 2020**年12月31日から2021年12月31日までの修正再表示後の変動。
**
**
銀行業務純利益の内訳
| (単位:百万ユーロ) | 銀行業務純収益 | 2020/2021変動 |
|---|---|---|
| 資産運用およびウェルス・マネジメント | 3,921 | 22% |
| 資産運用 | 3,625 | 23% |
| ウェルス・マネジメント | 185 | 4% |
| 従業員貯蓄制度 | 110 | 11% |
| コーポレート・バンキングおよびインベストメント・バンキング | 3,553 | 35% |
| 資本市場 | 1,462 | 57% |
| グローバル・ファイナンスおよびインベストメント・バンキング | 2,112 | 24% |
| その他 | (21) | |
| 保険 | 0 | |
| 決済 | 0 | |
| コーポレート・センター | 185 | 61% |
| 合計 | 7,658 | 5% |
8.5 その他の開示
2022****年12月31日現在
| (単位:百万ユーロ) | フランス | その他のEU | 北米 | その他のOECD | その他の国 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 銀行業務純利益 | 2,940 | 516 | 2,927 | 187 | 595 | 7,164 |
| 当期純利益(グループ持分) | 953 | 85 | 572 | 46 | 143 | 1,800 |
| 資産合計 | 335,625 | 13,993 | 40,799 | 22,077 | 16,327 | 428,821 |
2021****年12月31日現在
| (単位:百万ユーロ) | フランス | その他のEU | 北米 | その他のOECD(a) | その他の国 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 銀行業務純利益 | 2,906 | 316 | 3,147 | 713 | 576 | 7,658 |
| 当期純利益(グループ持分) | 441 | 94 | 537 | 187 | 143 | 1,403 |
| 資産合計 | 464,551 | 16,708 | 41,639 | 28,787 | 16,910 | 568,594 |
(a) 英国を含む。
注記9 リスク管理
9.1 信用リスクおよび取引相手方リスク
IFRS第7号に基づき要求されているリスク管理に関する情報は、以下に示している開示事項を除き、第[3]章「リスク要因、リスク管理および第三の柱」の第3.2.4節(訳者注:原文の章および節)に記載されている。
9.1.1 リスク・プロファイル
この表は、IFRS第9号の引当金設定基準を満たす各会計上の残高を信用リスク区分別に分解した内訳(S1、S2およびS3に分解したもの)およびそれに対応する減損および引当金を表示するためのものである(保険会社による分を除く)。各信用リスク区分を、基本シナリオに関連するIFRS第9号に基づくデフォルト確率の範囲ごとに示している(注記5.3参照)。
2022****年12月31日現在
| (単位:百万ユーロ) | 帳簿価額総額 | 予想信用損失に対する減損または引当金 | |||||||||||
| デフォルト確率の目盛り | デフォルト確率の目盛り | ||||||||||||
| 0.00以上0.05未満 | 0.05以上0.10未満 | 0.10以上0.15未満 | 0.15以上0.25未満 | 0.25以上100.0未満 | 100.0 | 0.00以上0.05未満 | 0.05以上0.10未満 | 0.10以上0.15未満 | 0.15以上0.25未満 | 0.25以上100.0未満 | 100.0 | 差引額 | |
| その他の包括利益を通じて公正価値で測定される負債性金融商品 | 8,744 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 8,743 |
| S1 | 8,744 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 8,743 |
| S2 | 0 | ||||||||||||
| S3 | 0 | ||||||||||||
| 償却原価で測定される有価証券 | 1,392 | 0 | 0 | 0 | 0 | 139 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 96 | 1,434 |
| S1 | 1,329 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1,329 |
| S2 | 63 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 63 |
| S3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 139 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 96 | 42 |
| 償却原価で測定される金融機関貸出金および債権ならびに類似項目 | 74,697 | 14 | 0 | 1 | 0 | 30 | 21 | 20 | 0 | 1 | 0 | 24 | 74,676 |
| S1 | 74,498 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 74,495 |
| S2 | 200 | 14 | 0 | 1 | 0 | 0 | 18 | 20 | 0 | 1 | 0 | 0 | 176 |
| S3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 24 | 6 |
| 償却原価で測定される顧客貸出金および債権 | 66,810 | 2,368 | 716 | 1,517 | 296 | 2,220 | 121 | 34 | 30 | 90 | 16 | 960 | 72,676 |
| S1 | 56,180 | 1,388 | 396 | 612 | 40 | 0 | 61 | 10 | 10 | 9 | 2 | 0 | 58,525 |
| S2 | 10,630 | 980 | 319 | 904 | 257 | 0 | 60 | 24 | 20 | 80 | 14 | 0 | 12,892 |
| S3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2,220 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 960 | 1,260 |
| 供与した貸出コミットメント | 61,253 | 1,534 | 523 | 325 | 52 | 186 | 55 | 17 | 76 | 6 | 3 | 1 | |
| S1 | 57,626 | 1,185 | 118 | 233 | 1 | 0 | 30 | 5 | 2 | 4 | 0 | 0 | |
| S2 | 3,627 | 349 | 404 | 92 | 51 | 0 | 25 | 12 | 74 | 2 | 3 | 0 | |
| S3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 186 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | |
| 供与した保証コミットメント | 30,841 | 604 | 295 | 121 | 13 | 249 | 12 | 4 | 4 | 1 | 1 | 18 | |
| S1 | 27,754 | 170 | 70 | 7 | 0 | 0 | 9 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
| S2 | 3,087 | 434 | 224 | 114 | 13 | 0 | 3 | 4 | 3 | 1 | 1 | 0 | |
| S3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 249 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 18 | |
| 2022年12月31日現在合計 | 243,737 | 4,520 | 1,533 | 1,963 | 362 | 2,823 | 211 | 75 | 110 | 98 | 19 | 1,100 | |
2021****年12月31日現在
| (単位:百万ユーロ) | 帳簿価額総額 | 予想信用損失に対する減損または引当金 | |||||||||||
| デフォルト確率の目盛り | デフォルト確率の目盛り | ||||||||||||
| 0.00以上0.05未満 | 0.05以上0.10未満 | 0.10以上0.15未満 | 0.15以上0.25未満 | 0.25以上100.0未満 | 100.0 | 0.00以上0.05未満 | 0.05以上0.10未満 | 0.10以上0.15未満 | 0.15以上0.25未満 | 0.25以上100.0未満 | 100.0 | 差引額 | |
| その他の包括利益を通じて公正価値で測定される負債性金融商品 | 11,101 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 11,101 |
| S1 | 11,101 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 11,101 |
| S2 | 0 | ||||||||||||
| S3 | 0 | ||||||||||||
| 償却原価で測定される有価証券 | 1,237 | 0 | 0 | 0 | 0 | 133 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 88 | 1,277 |
| S1 | 1,144 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1,141 |
| S2 | 93 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 91 |
| S3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 133 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 88 | 45 |
| 償却原価で測定される金融機関貸出金および債権ならびに類似項目 | 86,657 | 79 | 0 | 1 | 0 | 24 | 3 | 2 | 0 | 0 | 0 | 24 | 86,732 |
| S1 | 86,507 | 54 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 86,559 |
| S2 | 150 | 25 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 173 |
| S3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 24 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 24 | 0 |
| 償却原価で測定される顧客貸出金および債権 | 64,479 | 2,456 | 703 | 578 | 147 | 3,069 | 95 | 46 | 15 | 29 | 13 | 1,088 | 70,146 |
| S1 | 53,743 | 1,207 | 303 | 112 | 39 | 0 | 44 | 17 | 6 | 5 | 5 | 0 | 55,329 |
| S2 | 10,736 | 1,249 | 400 | 466 | 108 | 0 | 52 | 29 | 9 | 25 | 8 | 0 | 12,836 |
| S3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3,069 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1,088 | 1,981 |
| 供与した貸出コミットメント | 60,220 | 1,133 | 524 | 271 | 373 | 271 | 84 | 32 | 18 | 13 | 1 | 2 | |
| S1 | 55,325 | 676 | 304 | 89 | 360 | 0 | 25 | 3 | 8 | 1 | 0 | 0 | |
| S2 | 4,894 | 457 | 219 | 181 | 13 | 0 | 59 | 29 | 10 | 12 | 1 | 0 | |
| S3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 271 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | |
| 供与した保証コミットメント | 26,879 | 481 | 170 | 57 | 90 | 481 | 9 | 2 | 2 | 1 | 2 | 39 | |
| S1 | 23,114 | 225 | 37 | 0 | 1 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
| S2 | 3,765 | 255 | 133 | 57 | 89 | 0 | 4 | 1 | 2 | 1 | 2 | 0 | |
| S3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 481 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 39 | |
| 2021年12月31日現在合計 | 250,572 | 4,148 | 1,397 | 906 | 611 | 3,978 | 198 | 82 | 34 | 43 | 16 | 1,242 | |
9.1.2 IFRS****第9号に基づき減損した金融商品について受け取っている保証
| 下表は、ナティクシスの全金融資産の信用リスクおよび取引相手方リスクに対するエクスポージャーを示す。信用リスク(未認識の相殺および担保を考慮に入れずに算定)および取引相手方リスクに対するこのエクスポージャーは、金融資産の正味帳簿価額に相当する。 |
|---|
| 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | |||||||||
| 減損した金融商品の分類(a) (単位:百万ユーロ) | 最大リスク・ エクスポージャー(b) | 減損 | 減損控除後の最大エクスポージャー(c) | 保証 | 最大リスク・ エクスポージャー(b) | 減損 | 減損控除後の最大エクスポージャー(c) | 保証 | ||
| 個人保証 | 物的担保 | 個人保証 | 物的担保 | |||||||
| 債務証券-FVOCI R | ||||||||||
| 銀行貸出金および債権-FVOCI R | ||||||||||
| 顧客貸出金および債権-FVOCI R | ||||||||||
| 償却原価で測定される債務証券 | 139 | (96) | 42 | 133 | (88) | 45 | ||||
| 償却原価で測定される銀行貸出金 および債権 | 30 | (24) | 6 | 24 | (24) | - | ||||
| 償却原価で測定される顧客貸出金 および債権 | 2,220 | (960) | 1,260 | 267 | 313 | 3,069 | (1,089) | 1,981 | 245 | 775 |
| 供与した貸出コミットメント | 182 | (1) | 180 | 15 | 1 | 271 | (2) | 269 | 41 | 6 |
| 供与した保証コミットメント | 247 | (17) | 229 | 209 | 5 | 481 | (39) | 442 | 207 | 29 |
| 合計 | 2,817 | (1,099) | 1,717 | 491 | 320 | 3,978 | (1,242) | 2,736 | 493 | 810 |
(a) 組成/取得後に減損した資産(ステージ3)または組成/取得時に減損していた資産(POCI)。
(b) 帳簿価額総額。
(c) 貸借対照表上の帳簿価額。
9.2 市場リスク、全体的金利リスク、流動性リスクおよび構造的な為替リスク
市場リスクの管理に関してIFRS第7号で要求される情報は、2022年度ユニバーサル登録届出書の第[3]章「リスク要因、リスク管理および第三の柱」の3.2.6節に記載されている。また、全般的な金利リスク、流動性リスク、および構造的な為替リスクに関する情報は、同書の第[3]章「リスク要因、リスク管理および第三の柱」の3.2.8節に記載されている。
注記10 従業員数、報酬および従業員給付
10.1 従業員数
| (単位:人) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 |
|---|---|---|
| 従業員数(a) | 14,030 | 17,491 |
(a) 報告日現在におけるナティクシスの従業員数(フルタイム換算)(2022年12月31日現在、IFRS第5号に基づき修正再表示されたAlphaSimplex Groupの従業員43人と、保険、決済、Natixis Immo ExploitationおよびH2O事業部門に関して2021年12月31日現在、IFRS第5号のもと修正再表示された企業の従業員3,258人を含む)。
従業員数の内訳は、第[7]章「従業員数の変動」の注記7.5.1.1(訳者注:原文の章および注記)に表示されている。
10.2 報酬および従業員給付
報酬および従業員給付には、賃金および給与(払戻請求に基づき、役務が提供された報告期間末から12ヶ月以内に支払われた費用控除後)、現金決済型または株式決済型繰延変動報酬、その期に係る従業員インセンティブおよび利益分配、年金費用、長期勤続報奨および従業員のために留保されていた増資に関連する給付など他の従業員給付債務が含まれる。
2022年12月31日に終了した年度の人件費は、2021年12月31日に終了した年度が合計3,949百万ユーロであったのに対し合計3,570百万ユーロであった。
10.2.1 短期従業員給付
この項目には、関連役務が提供された報告期間末から12ヶ月以内に支払われた賃金および給与、従業員インセンティブならびに利益分配のうち、改訂IAS第19号「従業員給付」に基づく短期給付の定義を満たすものが含まれる。この基準に従い、短期給付は、従業員が当該給付を発生させる役務を提供した期間に費用計上される。
10.2.2 年金給付およびその他の長期従業員給付
退職後確定拠出制度
ナティクシスは、退職後確定拠出制度の下で、独立の企業に固定額の拠出金を支払っており、それ以上の拠出金を支払う義務を負っていない。
ナティクシスの従業員が利用可能な主要な確定拠出制度はフランスで運営されている。それらには、強制加入の年金制度ならびに国家的な制度であるAGIRC(管理職補足年金制度)およびARRCO(被用者補足年金制度)が含まれている。
従業員が任意加入できる年金制度は、一部のナティクシス企業によって運営されており、同様に、確定拠出制度として分類されている。これらの企業は、単独の拠出義務(PERCO(年金貯蓄プラン)への拠出)を負っている。
確定拠出制度に基づいて支払われた拠出金は、役務が提供された期間に費用計上される。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日に 終了した年度 | 2021年12月31日に 終了した年度 |
|---|---|---|
| 退職後確定拠出制度に基づき費用計上された拠出 | 86 | 86 |
退職後確定給付制度およびその他の長期従業員給付
退職後確定給付制度には、ナティクシスが所定水準の給付を支払うことを約束したすべての退職後給付が含まれる。
付与されたこれらの給付に関わる負債は、その全部または一部が制度資産によってヘッジされている。当該資産は主に、退職を専門とするフランスの保険会社が管理する、外部委託された保険契約で構成されている。その年金が現金化される際の長寿リスクは、それらの保険会社が負担する。制度資産は保険会社の一般基金に投資されるが、その大部分は通常債券から成っている。保険会社はフランスのプルーデンシャル基準および規制の適用を受ける。
保険会社はまた、給付債務のうち各々が保障する部分に係る資産/負債戦略の管理も行う。
それ以外の部分については、ナティクシスが長期的なキャッシュ・フローを裏付として金利および流動性ヘッジを構築している。
ナティクシスの確定給付制度債務の全部または一部に資金供給することを目的とし、ナティクシスの関連当事者によって引き受けられた保険契約は、貸借対照表の資産側の「未収勘定およびその他資産」に計上されている。
その他の長期従業員給付は、従業員が関連役務を提供した期間末から12ヶ月以内に全額の支払義務が発生しない、退職後給付および退職時給付以外の給付によって構成される。
これらの給付には主に、長期勤続報奨、期間末から12ヶ月以上が経過した後に現金で支払われる繰延報酬および2020年からのタイム・セービング口座(CET)が含まれる。IAS第19号に従って処理される繰延報酬に関する情報は、注記10.3に表示されており、下表には含まれていない。
a)2022年12月31日現在で貸借対照表に認識されている金額
貸借対照表の負債側に認識される引当金の金額は、確定給付制度に基づく数理計算上の債務の価額から、これらの給付債務をヘッジする資産の市場価格を控除した額に相当する。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||||||
| 退職後確定給付制度 | その他の 長期従業員給付 | 退職後確定給付制度 | その他の 長期従業員給付 | |||||||
| 補足的年金 給付等 | 退職時報奨 | 長期勤続報奨 | その他の給付 | 合計 | 補足的年金 給付等 | 退職時報奨 | 長期勤続報奨 | その他の給付 | 合計 | |
| 数理計算上の債務 | 421 | 116 | 29 | 269 | 835 | 558 | 173 | 41 | 271 | 1,043 |
| 制度資産の公正価値 | (347) | (85) | 0 | 0 | (432) | (443) | (96) | 0 | 0 | (538) |
| 分離資産の公正価値(a) | 0 | (29) | 0 | 0 | (29) | (36) | (27) | 0 | 0 | (64) |
| 資産の上限による影響 | 6 | 0 | 0 | 0 | 6 | 20 | 0 | 0 | 0 | 20 |
| 貸借対照表において認識された正味金額 | 80 | 2 | 29 | 269 | 380 | 99 | 50 | 41 | 271 | 461 |
| 負債 | 80 | 31 | 29 | 269 | 409 | 135 | 78 | 41 | 271 | 525 |
| 資産 | 0 | 29 | 0 | 0 | 29 | 36 | 27 | 0 | 0 | 64 |
(a) 分離資産の構成要素は大部分が、BPCEの保険企業(BPCE生命保険部門)の貸借対照表に分離されている。この分離資産は、連結対象となるナティクシス・グループの他の企業の給付債務をヘッジするもので、いくつかの従業員カテゴリーの退職後給付をヘッジするために移管された。
b)貸借対照表に認識された金額の変動(数理計算上の債務の変動)
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日に終了した年度 | 2021年12月31日に終了した年度 | ||||||||
| 退職後確定給付制度 | その他の 長期従業員給付 | 退職後確定給付制度 | その他の 長期従業員給付 | |||||||
| 補足的年金 給付等 | 退職時 報奨 | 長期勤続報奨 | その他の給付 | 合計 | 補足的年金 給付等 | 退職時 報奨 | 長期勤続報奨 | その他の給付 | 合計 | |
| 期首における数理計算上の債務 | 558 | 173 | 41 | 271 | 1,043 | 579 | 212 | 49 | 185 | 1,025 |
| 純損益に計上された変動 | (18) | (19) | (13) | 12 | (38) | (13) | (1) | 1 | 101 | 88 |
| 勤務費用 | 3 | 11 | 3 | 71 | 88 | 2 | 13 | 4 | 57 | 77 |
| 過去勤務費用 | (1) | 0 | (1) | 0 | (1) | 0 | (0) | 1 | 0 | 1 |
| うち、制度の清算および縮小 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | (0) | (0) | 0 | (0) |
| 利息費用 | 11 | 1 | 0 | 0 | 12 | 9 | 1 | 0 | 0 | 11 |
| 給付金支払額 | (28) | (8) | (2) | (46) | (83) | (24) | (15) | (2) | (35) | (76) |
| うち、制度の清算に関連する払出金額 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | (7) | (13) | 0 | 0 | (21) |
| その他の長期従業員給付に係る再評価調整額 | 0 | 0 | (7) | 0 | (7) | 0 | 0 | (1) | 0 | (1) |
| その他 | (4) | (23) | (7) | (14) | (47) | (0) | 0 | (1) | 78 | 77 |
| 資本に直接認識されたリサイクル不能な変動 | (135) | (42) | 0 | 0 | (177) | (33) | (9) | 0 | 0 | (43) |
| 再評価調整額-人口統計上の仮定 | 8 | (7) | 0 | 0 | 1 | 0 | (5) | 0 | 0 | (5) |
| 再評価調整額-財務上の仮定 | (110) | (34) | 0 | 0 | (144) | (23) | (2) | 0 | 0 | (25) |
| 再評価調整額-過去の実績の影響 | (33) | (1) | 0 | 0 | (34) | (11) | (2) | 0 | 0 | (13) |
| 為替換算調整額 | 21 | 0 | 0 | 4 | 24 | 22 | (0) | 0 | 2 | 24 |
| 売却目的で保有する非流動資産に関係する変動(a) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | (0) | (29) | (10) | (17) | (56) |
| 範囲の変動 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| その他 | (5) | 4 | 1 | (17) | (17) | 3 | 1 | 1 | (0) | 4 |
| 期末における数理計算上の債務 | 421 | 116 | 29 | 269 | 835 | 558 | 173 | 41 | 271 | 1,043 |
(a) 2021**年12月31日現在、IFRS第5号に基づき会計処理されている保険、決済およびNatixis Immo Exploitation事業部門に相当する。
**
**
c)貸借対照表に認識された金額の変動(ヘッジ資産の変動)
制度資産
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日に終了した年度 | 2021年12月31日に終了した年度 | ||||
| 退職後確定給付制度 | 退職後確定給付制度 | |||||
| 補足的年金 給付等 | 退職時報奨 | 合計 | 補足的年金 給付等 | 退職時報奨 | 合計 | |
| 期首における資産の公正価値 | 443 | 96 | 538 | 423 | 105 | 528 |
| 純損益に計上された変動 | 22 | (8) | 14 | (12) | (0) | (12) |
| 受取利息 | 10 | 0 | 11 | 8 | 0 | 8 |
| 制度加入者の拠出金 | 1 | 1 | 1 | 1 | 0 | 1 |
| うち、雇用主支払分 | 1 | 1 | 1 | 1 | 0 | 1 |
| うち、受益者支払分 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 給付金支払額 | (25) | (9) | (34) | (21) | (2) | (22) |
| うち、制度の清算に関連する払出金額 | 0 | 0 | 0 | (6) | (1) | (7) |
| その他 | 36 | 0 | 36 | 0 | 1 | 1 |
| 資本に直接認識されたリサイクル不能な変動 | (123) | 1 | (121) | 8 | 2 | 10 |
| 再評価調整額-資産の収益 | (123) | 1 | (121) | 8 | 2 | 10 |
| 為替換算調整額 | 20 | 0 | 20 | 20 | 0 | 20 |
| 売却目的で保有する非流動資産に関係する変動(a) | 0 | 0 | 0 | 0 | (12) | (12) |
| 範囲の変動 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| その他 | (14) | (4) | (18) | 3 | 0 | 4 |
| 期末における資産の公正価値 | 347 | 85 | 432 | 443 | 96 | 538 |
(a) 2021**年12月31日現在、IFRS第5号に基づき会計処理されている保険、決済およびNatixis Immo Exploitation事業部門に相当する。
分離資産
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日に終了した年度 | 2021年12月31日に終了した年度 | ||||
| 退職後確定給付制度 | 退職後確定給付制度 | |||||
| 補足的年金 給付等(a) | 退職時報奨 | 合計 | 補足的年金 給付等 | 退職時報奨 | 合計 | |
| 期首における資産の公正価値 | 36 | 27 | 64 | 33 | 29 | 62 |
| 純損益に計上された変動 | (36) | 0 | (36) | (0) | (3) | (4) |
| 受取利息 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 制度加入者の拠出金 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| うち、雇用主支払分 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| うち、受益者支払分 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 給付金支払額 | 0 | 0 | 0 | 0 | (3) | (3) |
| うち、制度の清算に関連する払出金額 | 0 | 0 | 0 | 0 | (3) | (3) |
| その他 | (36) | 0 | (36) | (0) | 0 | (0) |
| 資本に直接認識されたリサイクル不能な変動 | (12) | 1 | (11) | 4 | 1 | 5 |
| 再評価調整額-資産の収益 | (12) | 1 | (11) | 4 | 1 | 5 |
| 為替換算調整額 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 売却目的で保有する非流動資産に関係する変動 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 範囲の変動 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| その他 | 12 | 0 | 12 | 0 | 0 | 0 |
| 期末における資産の公正価値 | 0 | 29 | 29 | 36 | 27 | 64 |
(a) CAR BP**制度の制度資産は会計上、2022年1月1日から制度資産として処理されている。
d)制度資産の内訳
| 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | |||||||
| 構成比率 (%) | 資産の公正価値 | 構成比率(%) | 資産の公正価値 | |||||
| 合計 | 活発な市場に上場している (%) | 活発な市場に上場していない (%) | 合計 | 活発な市場に上場している (%) | 活発な市場に上場していない (%) | |||
| 短期金融市場 | 8% | 33 | 92% | 11% | 9% | 51 | 99% | 1% |
| 株式 | 19% | 78 | 87% | 16% | 19% | 101 | 65% | 35% |
| 債券 | 46% | 218 | 103% | 0% | 46% | 250 | 100% | 0% |
| 不動産 | 2% | - | 0% | 100% | 1% | 8 | 0% | 100% |
| デリバティブ | 0% | - | 0% | - | ||||
| 投資ファンド | 24% | 102 | 91% | 11% | 24% | 128 | 85% | 15% |
| 資産担保証券 | 0% | - | 0% | - | ||||
| 仕組負債性金融商品 | 0% | - | 0% | - | ||||
| 合計 | 100% | 432 | 91% | 9% | 100% | 538 | 88% | 12% |
e)退職後制度の再評価差異
数理計算上の債務の再評価の内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||
| 退職後確定給付制度 | 退職後確定給付制度 | |||||
| 補足的年金給付等 | 退職時報奨 | 合計 | 補足的年金給付等 | 退職時報奨 | 合計 | |
| 期首における再評価調整額合計 | 300 | (3) | 296 | 330 | 12 | 343 |
| 期中における再評価調整額 | (118) | (43) | (162) | (31) | (9) | (40) |
| 売却目的で保有する非流動資産に関連する変動(a) | 0 | 0 | 0 | 0 | (7) | (7) |
| 期末における再評価調整額合計 | 181 | (47) | 135 | 300 | (3) | 296 |
(a) 2021**年12月31日現在、IFRS第5号に基づき会計処理されている保険、決済およびNatixis Immo Exploitation事業部門に相当する。
制度資産
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||
| 退職後確定給付制度 | 退職後確定給付制度 | |||||
| 補足的年金給付等 | 退職時報奨 | 合計 | 補足的年金給付等 | 退職時報奨 | 合計 | |
| 期首における再評価調整額合計 | 153 | 7 | 159 | 166 | 5 | 171 |
| うち、資産の上限による影響 | (20) | 0 | (20) | 1 | 0 | 1 |
| 期中における再評価調整額 | (95) | 1 | (94) | (13) | 3 | (11) |
| うち、制度資産の上限による影響 | 14 | 0 | 14 | (20) | 0 | (20) |
| 売却目的で保有する非流動資産に関連する変動 | 0 | 0 | 0 | (1) | (1) | |
| 期末における再評価調整額合計 | 57 | 8 | 65 | 153 | 7 | 159 |
| うち、資産の上限による影響 | (6) | 0 | (6) | (20) | (20) | |
分離資産
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||
| 退職後確定給付制度 | 退職後確定給付制度 | |||||
| 補足的年金給付等 | 退職時報奨 | 合計 | 補足的年金給付等 | 退職時報奨 | 合計 | |
| 期首における再評価調整額合計 | 12 | 8 | 20 | 8 | 7 | 15 |
| うち、資産の上限による影響 | ||||||
| 期中における再評価調整額 | (12) | 1 | (11) | 4 | 1 | 5 |
| うち、制度資産の上限による影響 | ||||||
| 売却目的で保有する非流動資産に関連する変動 | ||||||
| 期末における再評価調整額合計 | - | 9 | 9 | 12 | 8 | 20 |
| うち、資産の上限による影響 | ||||||
(a) CAR BP**制度の制度資産は会計上、2022年1月1日から制度資産として処理されている。
f)当期費用の分析
確定給付制度につき認識された年間人件費は、以下により構成される。
・ 当期中に受益者によって確定された権利を表す勤務費用
・ 制度の変更または縮小および制度の清算の影響によって生じる過去勤務費用
・ 正味の債務に対する割引の巻戻しの影響を反映する正味利息費用
その他の長期従業員給付に関連する債務は、退職後確定給付債務について使用されるものと同じ保険数理評価法を使用して会計処理される。ただし、再評価調整額は直ちに損益に認識される。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日に終了した年度 | 2021年12月31日に 終了した年度 | ||||
| 退職後確定給付制度 | その他の 長期従業員給付 | 合計 | 合計 | |||
| 補足的年金給付等 | 退職時報奨 | 長期勤続報奨 | その他の給付 | |||
| 勤務費用 | 3 | 11 | 3 | 71 | 88 | 77 |
| 過去勤務費用 | (1) | 0 | (1) | 0 | (1) | 1 |
| 利息費用 | 11 | 1 | 0 | - | 12 | 11 |
| 受取利息 | (10) | (1) | - | - | (11) | (8) |
| その他 | (3) | (23) | (7) | (14) | (47) | (2) |
| 当期費用合計 | 0 | (12) | (5) | 57 | 41 | 78 |
g)2022年12月31日現在における主な数理計算上の仮定
退職後確定給付制度に係る引当金額は、人口統計上および財務上のさまざまな仮定を用いた保険数理基準に基づいて計算されている。
| 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | |||||
| フランス | 欧州 | 米国(a) | フランス | 欧州 | 米国(a) | |
| 割引率(タイム・セービング口座を除く) | 3.65% | 4.22% | 4.98% | 0.62% | 1.67% | 2.71% |
| インフレ率 | 2.40% | 2.76% | 1.70% | 2.83% | ||
| 給与上昇率 | 2.96% | 2.41% | 2.68% | 2.72% | ||
| 医療費上昇率 | 3.40% | 0.00% | 5.20% | 2.70% | 0.00% | 5.50% |
| デュレーション(単位:年) | 11 | 16 | 12 | 12 | 20 | 14 |
(a) インフレ率と給与上昇率の2つのパラメータは、米国での負債の評価において考慮されなくなった。
| 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | |||||||
| 退職後確定給付制度 | その他の 長期従業員給付 | 退職後確定給付制度 | その他の 長期従業員給付 | |||||
| 補足的 年金給付等 | 退職時 報奨 | 長期勤続 報奨 | その他の 給付 | 補足的 年金給付等 | 退職時 報奨 | 長期勤続 報奨 | その他の給付 | |
| 割引率(タイム・セービング口座を除く) | 4.49% | 3.54% | 3.62% | 4.02% | 1.98% | 0.31% | 0.54% | 1.45% |
| インフレ率 | 2.49% | 2.40% | 2.39% | 2.36% | 2.04% | 1.70% | 1.70% | 1.70% |
| 給与上昇率 (インフレを含む) | 2.82% | 2.95% | 2.96% | 2.92% | 2.69% | 2.68% | 2.64% | 2.67% |
| 医療費上昇率 (インフレを含む) | 4.38% | 4.35% | ||||||
| デュレーション (単位:年) | 12 | 7 | 8 | 10 | 15 | 7 | 9 | 12 |
割引率は、デュレーションが同じAA格社債の利回りに基づいて決定される。このベンチマークは、Bloombergの「EURコンポジット(AA)ゼロ・クーポン・イールド」のイールド・カーブから入手される。
退職時報奨および長期勤続報奨については、7年間の平均に基づき年齢区分別および等級別に従業員の労働移動率が計算される。60歳以上の従業員については労働移動率を0%とする。
インフレを考慮に入れた賃金上昇率は、過去7年間の実質報酬成長率の平均を用いて算定している。この賃金上昇率は、同期間中に観察された名目上昇率の最大値を上限としている。
**
**
h)主要な仮定に対する感応度分析
| (単位:%) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||||
| 退職後確定給付制度 | その他の 長期従業員給付 | 退職後確定給付制度 | その他の 長期従業員給付 | |||||
| 補足的年金給付等 | 退職時 報奨 | 長期勤続報奨 | その他の給付 | 補足的年金給付等 | 退職時 報奨 | 長期勤続 報奨 | その他の給付 | |
| 割引率の+0.5%の変動 | (6.65)% | (4.27)% | (2.87)% | (0.54)% | (8.21)% | (5.23)% | (3.89)% | (0.79)% |
| 割引率の-0.5%の変動 | 7.17% | 4.64% | 3.51% | 0.60% | 9.23% | 5.70% | 4.18% | 0.96% |
| 医療費上昇率の+1%の変動 | 0.89% | 1.06% | ||||||
| 医療費上昇率の-1%の変動 | (0.75)% | (0.88)% | ||||||
| 給与および所得の上昇率の+1%の変動(インフレを含む) | 7.49% | 9.65% | 6.85% | 9.36% | 11.61% | 7.81% | ||
| 給与および所得の上昇率の-1%の変動(インフレを含む) | (6)% | (8.31)% | (6.1)% | (7.39)% | (10.02)% | (6.93)% | ||
i)非割引支払の予定表
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||
| 退職後確定給付制度 | 退職後確定給付制度 | |||
| 補足的年金給付等 | 退職時報奨 | 補足的年金給付等 | 退職時報奨 | |
| n+1からn+5(1~5年後) | 121 | 41 | 122 | 49 |
| n+6からn+10(6~10年後) | 105 | 45 | 95 | 58 |
| n+11からn+15(11~15年後) | 109 | 65 | 97 | 72 |
| n+16からn+20(16~20年後) | 108 | 69 | 98 | 79 |
| > n+20(21年後以降) | 323 | 118 | 336 | 120 |
| 合計 | 765 | 338 | 748 | 377 |
10.2.3 繰延報酬
繰延変動報酬制度
2010年から2020年までの毎年、ナティクシスは特定の従業員区分に対してナティクシスの株式に基づく報酬制度を割当ててきた。
2021年7月21日にナティクシス株式の上場を廃止したため、ナティクシス株価に連動する現金決済型制度は(まだ権利が確定されていない部分について)修正された。現在の支払は、ナティクシス株式に対する簡易株式公開買付価格(すなわち、4ユーロ)およびGroupe BPCEの純利益の変動(グループ持分)に基づく算定式に連動している。これらの制度の会計処理については注記5.16に記載されている。なお、2021年に割当てられた制度は、ナティクシス株式が上場を廃止した場合について、その条件が制度の設定時に既に適用されていたため、修正する必要がなかったことに留意いただきたい。
2021年に関して2022年に付与された繰延変動報酬制度は、BPCEの純利益の変動(グループ持分)に連動して現金のみで決済できる。
株式決済型制度に関して、BPCEは2021年6月、無償株式の各受益者と流動性契約を締結した。これは、受益者が株式の入手可能日から60暦日以内に行使できる売却契約と、その後、売却の約束の行使期間終了日から60暦日間、BPCEがBPCEに有利な条件で行使できるBPCEが各受益者に対して付与した購入の約束から成る。当該流動性契約は、これらの制度の一定の特徴と、これらの制度が修正されていないという事実を考慮すると、2022年12月31日現在のナティクシスの連結財務諸表に影響を及ぼさない。したがって、ナティクシスの連結財務諸表におけるこれらの制度に係る会計処理に変更はない。各制度の付与日に計算される費用は引き続き、権利確定期間にわたって分割され、在籍および業績に係る仮定の変更に応じて報告日に調整される*(注記5.16参照)*。
2023年度制度に関しては、財務諸表の報告日時点で割当てが正式に実施されていないため、費用の見積りは2022年12月31日現在の最善の見積りに基づいている。また、この制度は、評価額算定式に連動する現金で全額精算される予定である。この制度では、受益者の区分に応じて異なる支払日が規定される(区分:CRDの定めるところによる規制対象の従業員/規制対象外の従業員、上級経営陣の構成員/上級経営陣以外の従業員、英国で施行されている現地規制の適用対象の従業員/適用対象外の従業員)。
ナティクシスの子会社も自己株式による株式報酬制度を導入している場合がある。2022年12月31日現在のこれらの制度に関連する費用は、2021年の(16)百万ユーロに対して(58.4)百万ユーロであった。
ナティクシスの繰延変動報酬制度の特徴を以下の段落で詳述する。
評価額算定式に連動する現金決済型長期報酬制度
| 制度の割当年度 | 付与日 | 当初割当てられたユニット数/ | 取得日 | 受益者が取得したユニット数 | 評価日における 連動・現金決済型 ユニットの公正価値 (単位:ユーロ) |
| 2019年度制度 | 2019年4月12日 | 3,111,057 | 2021年3月 | 894,846 | 4.40 |
| 2022年3月 | 2,146,224 | ||||
| 2020年度制度 | 2020年4月10日 | 5,867,435 | 2022年3月 | [4.40; 4.47] | |
| 2023年3月 | 1,640,619 | ||||
| 2021年度制度 | 2021年2月18日 | 2,638,236 | 2022年3月 2023年3月 | [4.40; 5.31] | |
| 2024年3月 | 849,167 | ||||
| 2021年度制度 | 2021年4月15日 | 2,075,079 | 2023年3月 2024年3月 | [4.47; 5.49] | |
| 2025年3月 | |||||
| 2022年度制度 | 2022年3月17日 | 67,306,358 | 2023年3月 2024年3月 2025年3月 | ||
| 2026年3月 2027年3月 | |||||
| 2023年度制度(a) | 2023年3月9日 | 2023年3月 2024年3月 2025年3月 2026年3月 | |||
| 2027年3月 2028年3月 2029年3月 2030年3月 |
これらの制度に基づく支払は、CRDの定めるところによる規制対象従業員に係る在籍および業績規準の適用を受ける。
(a) 2023**年度制度に関しては、2022年12月31日時点で割当てが正式に実施されていない。
株式決済型報酬制度
| 制度の割当年度 | 付与日 | 当初割当て られた株式数 | 取得日 | 受益者が 取得した ユニット数 | 付与日における 無償株の株価 (単位:ユーロ) | 評価日における無償株の公正価値 (単位:ユーロ) |
| 2018年度制度 | 2018年4月13日 | 446,162 | 2021年4月 | 6.72 | 4.38 | |
| 2023年4月 | 0 | |||||
| 2019年度制度 | 2019年4月12日 | 2,600,406 | 2021年3月 | 540,080 | 4.99 | 3.37 |
| 2022年3月 | 1,610,941 | |||||
| 2020年度制度 | 2020年4月10日 | 3,598,382 | 2022年3月 | 2.24 | 1.35 | |
| 2023年3月 | 1,132,405 | |||||
| 2020年度制度 | 2020年5月20日 | 267,618 | 2024年5月 | 2.06 | 0.94 | |
| 2021年度制度(a) | 2022年1月13日 | 294,710 | 2022年5月 2023年5月 | 4.00 | [7.48; 7.85] | |
| 2024年5月 | 57,937 |
これらの制度に基づく支払は、CRDの定めるところによる規制対象従業員に係る在籍および業績規準の適用を受ける。
(a) 2018**年度、2019年度、2020年度の長期インセンティブ制度(LTIP)のもとで、在籍および業績規準を条件として、無償のパフォーマンス・シェアが上級経営委員会の構成員に付与された。2021年にナティクシス株式が上場廃止となったことを考慮して、現在取得されているパフォーマンス・シェアは、単位価値が4ユーロの「ファントム・シェア」に転換された(2018年度、2019年度、2020年度のLTIPに代わって2021年度のLTIPを導入)。
ナティクシスの繰延変動報酬制度で表される当期費用
| 費用 (単位:百万ユーロ) | 2022事業年度に係る費用 | 2021事業年度に係る費用 (単位:百万ユーロ) | ||
| 株式決済型制度 | 評価額算定式に連動する現金決済型制度 | 合計 | ||
| 過年度の制度 | (0.2) | (35.3) | (35.5) | (35.9) |
| 当年度に付与された制度 | (30.9) | (30.9) | (33.8) | |
| 合計 | (0.2) | (66.2) | (66.4) | (69.7) |
これらの制度の費用を計算するために使用された評価インプット
| 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | |
|---|---|---|
| 株価 | ||
| 連動・現金決済型ユニットの公正価値(a) | [4.40ユーロ; 5.49ユーロ] | [4.40ユーロ; 5.49ユーロ] |
| 無リスク利子率 | 1.79% | (0.69)% |
| 配当性向(b) | ||
| 権利失効率 | 5.18% | 4.97% |
(a) 連動・現金決済型ユニットの公正価値の範囲に相当するもので、2021年からは制度および年度によって異なる。
(b) 2021年から、配当の予測を連動・現金決済型ユニットの公正価値に含めている。
現金決済型繰延変動報酬制度
現金で支払われる繰延維持および業績賞与が一部の従業員に付与される。この賞与は、勤続要件および業績規準の適用を受ける。会計処理としては、「その他の長期従業員給付」に計上される。見積費用は、これらの条件が満たされる確率に関する数理計算上の見積りに基づいている。この費用は権利確定期間にわたり認識される。2022事業年度に認識された金額は以下のとおりであった。
| 制度の割当年度 | 付与日 | 取得日 | 2022事業年度に係る費用 (単位:百万ユーロ) | 2021事業年度に係る費用 (単位:百万ユーロ) |
| 2019年度制度 | 2019年2月26日 | 2020年3月 | (0.5) | |
| 2021年3月 | ||||
| 2020年度制度 | 2020年1月22日 | 2021年3月 | (0.3) | (3.6) |
| 2022年3月 | ||||
| 2021年度制度 | 2021年1月20日 | 2022年3月 | (6.7) | (8.6) |
| 2023年3月 | ||||
| 合計 | (7.0) | (12.7) |
注記11 資本管理
11.1 株式資本
| 普通株式 | 株式数 | 額面 | 資本(単位:ユーロ) |
|---|---|---|---|
| 期首残高 | 3,157,958,331 | 1.60 | 5,052,733,330 |
| 増資 | 526,095,140 | 1.60 | 841,752,224 |
| 期末残高 | 3,684,053,471 | 5,894,485,554 |
2022年12月31日現在の自己株式数は、2021年12月31日現在の2,461,581株に対して、2,461,581株であった。
2022年に実施された増資は、2022年3月22日の株主総会後に決定された523,351,794株の新規発行と、報酬が株式に基づき支払われる2019年度と2020年度の従業員維持および業績報酬制度(ERPP)に基づくナティクシスの特定の従業員に対する2,743,346株の無償株式の割り当てに相当する。
11.2 資本管理および自己資本比率
資本管理に関するナティクシスの主な目的は、資本とソルベンシーに関する規制上の要件の順守を確保することである。資本運営のフレームワークでは、監督当局、株主、投資家の要件を満たすことを目的としてすべてのプロセスを適応させる。これには特に以下が含まれる。
・ 自己資本比率に関して設定された目標を継続的に順守する。
・ ナティクシスの自己資本に関する内部評価プロセス(ICAAP)の開発。
・ ナティクシスの自己資本比率方針のフレームワーク全体の中で、事業分野に固有の資本要件を予測/予見する。
・ 規制の変更と、それがナティクシスのさまざまな事業部門に与える影響を予想する。
・ 各事業部門の資本消費と収益性を分析するためのメカニズム。
・ 戦略計画および年間予算の一部としての各事業部門への資本配分。
規制の枠組み
2014年1月1日以降、ナティクシスは、欧州連合においてCRD IV指令およびCRR規則を通じて実施されているバーゼル3規制を適用している。これらの規制は、次の3つの柱に基づいている。
・ 第一の柱:考えられるさまざまな手法と最低限の観察可能な要件に基づいて、リスクと資本の測定を規定する一連の規則。
・ 第二の柱:監督当局の役割を規定するフレームワーク。所管の当局は、監督対象の機関ごとに、リスク・エクスポージャー、内部ガバナンスおよび運営フレームワークに応じて追加の資本要件を規定する場合がある。
・ 第三の柱:リスク負担の水準、自己資本比率、および経営の適切性を重視して多数の項目を開示することを金融機関に要求する。
CRR/CRD IVパッケージは、特に以下を提起することにより、金融機関の財務健全性を強化することを目的としている。
・ 規制上の資本要件を満たす適格な資本項目の定義の厳密化。
・ 特にデリバティブに係る取引相手方リスクに関する規制上の資本要件の強化。
・ 特にCET1資本と資本バッファーに関する順守比率の引き上げ。
・ 資本保全バッファー:総加重リスク・エクスポージャーの2.5%に相当。
・ カウンターシクリカル資本バッファー:ナティクシスがリスク・エクスポージャーを有する各国のカウンターシクリカル資本バッファーの平均を当該エクスポージャーの量で加重する。フランスで適用される比率は、2020年第2四半期以降ゼロとなっている。2022年下半期以降、特に2023年から、多くの国のマクロプルーデンス監督当局はカウンターシクリカル・バッファーの比率を引き上げている。フランスでは、HCSFが2023年4月7日から比率を0.5%に引き上げ、2024年1月2日からは1%に引き上げることを決定した。
・ システム上重要な金融機関のバッファー:大規模な金融機関(G-SIB/O-SIB)に対する追加的な要件であり、破綻のリスクを軽減することを目的としている。ナティクシスはこのバッファーの対象ではない。
・ システミック・リスク・バッファー:目的は長期にわたる非循環的なシステミック・リスクまたはマクロプルーデンス・リスクを抑制することである。これは金融機関のすべてのエクスポージャーまたはセクター別エクスポージャーに適用できる。現在は0%である。
・ さらに、配当性向、追加的ティア1(AT1)劣後債務に係る利息、および変動報酬(最大分配可能額(MDA))を制限するメカニズムなど、その他のメカニズムが導入されている。
資本管理および自己資本比率に関する情報は、「資本管理および自己資本比率」の章の第3.3.1節(訳者注:原文の章および節)に記載されている。
11.3 資本性金融商品の発行
11.3.1 永久超劣後債および優先株式
IAS第32号に従い、発行済の金融商品は、現金を保有者に提供する契約上の義務が組込まれているか否かにより、負債性または資本性に分類される。
2009年12月31日以降、発行済の永久超劣後債および優先株式は、配当支払を任意とする条項に従って発行された資本性金融商品として認識され、連結貸借対照表の「利益剰余金」に計上されてきた。
これらの負債性金融商品を資本性金融商品に転換した結果、2009年6月30日に418百万ユーロの利得が純利益に認識された。
2009年6月30日より後の発行分は、その報酬の任意性に鑑み、常に株主資本に分類している。
超劣後債の総額は、2022年12月31日現在で2,181.1百万ユーロとなった(2021年12月31日現在は2,248.3百万ユーロ)。
期中におけるこの(67.2)百万ユーロの減少は、規制資本の推移の管理の一環であり、以下に相当する。
・ 2022年2月9日にBPCEが引き受けた460百万米ドル(402.5百万ユーロ)の永久超劣後債(ESSDI)。
・ 2022年第1四半期にBPCEが引き受けた永久超劣後債(TSSDI)の400百万ユーロの返済。
・ 2022年第1四半期に実行された、2005年発行の永久超劣後債(TSSDI)の69.7百万ユーロの償還。
2022年12月31日現在、損益に計上された外貨建て超劣後債の為替レート変動の総額は、2021年12月31日現在での69百万ユーロ(税引後49.4百万ユーロ)に対し、111百万ユーロ(税引後82.3百万ユーロ)であったことに留意されたい。
永久超劣後債の主な特徴は、ナティクシスのウェブサイト(www.natixis.groupebpce.com)に掲載されている。
**
**
注記12 コミットメント
12.1 保証コミットメント
金融保証とは、債務者が期限到来の支払を履行しなかったために、契約保有者が損失を被った場合、保証の発行体がその損失を補償する義務を負う契約をいう。こうした権利の行使は、不確実な将来事象の発生を条件とする。
下記の金額は、引き受けたコミットメントの額面で表示している。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日 現在 | 2021年12月31日 現在 |
|---|---|---|
| 供与した保証コミットメント | ||
| 銀行向け | 5,552 | 5,831 |
| 信用状の確認 | 2,265 | 1,707 |
| その他の保証 | 3,287 | 4,124 |
| 顧客向け | 26,570 | 22,341 |
| 不動産保証 | 161 | 124 |
| 行政・納税保証金 | 1,163 | 202 |
| 供与したその他の保証金および裏書 | 488 | 678 |
| その他の保証 | 24,757 | 21,338 |
| 供与した保証コミットメント合計 | 32,122 | 28,172 |
| 銀行から受けた保証コミットメント | 34,738 | 21,665 |
保証コミットメント調整表
| 保証コミットメント | ||||||||||
| 予想信用損失が12ヶ月にわたり測定される減損していないコミットメント(S1バケット) | 予想信用損失が全期間にわたって測定される減損していないコミットメント(S2バケット) | 組成/購入後に減損した コミットメント(S3バケット) | 組成/購入時に減損していたコミットメント | 合計 | ||||||
| (単位:百万ユーロ) | 総エクスポージャー | 損失引当金 | 総エクスポージャー | 損失引当金 | 総エクスポージャー | 損失引当金 | 総エクスポージャー | 損失引当金 | 総エクスポージャー | 損失引当金 |
| 2020年12月31日現在の残高 | 20,960 | (6) | 2,553 | (14) | 433 | (34) | 2 | 0 | 23,946 | (54) |
| 組成または購入した新しいOBSコミットメント | 14,144 | (5) | 1,431 | (4) | 77 | 0 | 15,652 | (9) | ||
| 信用リスク・パラメータの変更(振替を除く)に関連する変動 | (959) | 3 | (5) | 7 | (224) | (8) | (1) | (6) | (1,188) | (3) |
| 保証コミットメントの振替 | (1,003) | 1 | 731 | (1) | 272 | (1) | 0 | (1) | ||
| S1への振替 | 457 | 0 | (457) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||
| S2への振替 | (1,457) | 1 | 1,458 | (2) | (1) | 0 | 0 | (1) | ||
| S3への振替 | (3) | 0 | (270) | 1 | 273 | (1) | 0 | 0 | ||
| 全額売却、実行または期間満了したコミットメント | (10,965) | 2 | (589) | 3 | (101) | 12 | 0 | 0 | (11,655) | 17 |
| 為替レート変動に関連する変動 | 1,209 | 0 | 177 | 0 | 24 | (1) | 0 | 0 | 1,410 | (2) |
| 使用モデルの変更 | 0 | 0 | 0 | 0 | ||||||
| その他の変動 | (6) | 0 | (2) | 0 | 0 | (1) | 0 | 0 | (8) | (1) |
| 2021年12月31日現在の残高(a) | 23,378 | (6) | 4,297 | (10) | 404 | (33) | 78 | (6) | 28,157 | (55) |
| 組成または購入した新しいOBSコミットメント | 20,389 | (8) | 1,006 | (4) | 1 | 0 | 21,396 | (12) | ||
| 信用リスク・パラメータの変更(振替を除く)に関連する変動 | (4,006) | 0 | (781) | 1 | 8 | (3) | 1 | 6 | (4,778) | 4 |
| 保証コミットメントの振替 | (314) | 0 | 339 | (1) | (26) | 0 | 0 | (2) | 0 | (3) |
| S1への振替 | 517 | 0 | (500) | 2 | (17) | 0 | 0 | 0 | 1 | |
| S2への振替 | (779) | 839 | (3) | (61) | 0 | 0 | (2) | 0 | (4) | |
| S3への振替 | (52) | 0 | 0 | 0 | 52 | 0 | 0 | 0 | ||
| 全額売却、実行または期間満了したコミットメント | (12,432) | 3 | (1,262) | 5 | (151) | 18 | (1) | 0 | (13,846) | 26 |
| 為替レート変動に関連する変動 | 973 | 0 | 202 | (1) | 19 | 0 | 0 | 0 | 1,194 | (1) |
| 使用モデルの変更 | ||||||||||
| その他の変動 | 13 | 1 | (9) | 0 | (5) | 1 | 0 | 0 | (1) | 1 |
| 2022年12月31日現在の残高 | 28,002 | (10) | 3,793 | (10) | 249 | (17) | 79 | (2) | 32,122 | (39) |
| (a) 保険会社の拠出金を除く総帳簿価額を表示している。 | ||||||||||
12.2 貸出コミットメント
以下の貸出コミットメントはIFRS第9号の適用範囲に含まれる。
・ コミットメントを供与した企業が貸出の実行後直ちに当該貸出を転売または証券化する場合、純損益を通じて公正価値で測定される金融負債として適格であるコミットメント
・ 純額決済(すなわち売却)されるコミットメント
・ 市場金利を下回る利率で付与される貸出金を生じさせるコミットメント
上記以外の貸出コミットメントはIAS第37号の適用範囲に含まれる。
供与した貸出コミットメントは、以下のいずれかに該当する場合、IAS第37号の定義による偶発負債に該当する。
・ 過去の事象から発生し得る債務のうち、必ずしも企業が支配できる範囲にあるとはいえない将来の1つもしくは複数の不確実な事象が発生するか、または発生しないことによりその存在が確認されるもの
・ 過去の事象の結果として発生した現在の債務であるが、以下のいずれかの理由により認識していないもの
・ 債務決済のために経済的便益の流出が必要となる可能性が高くない。
・ 債務の金額を十分な信頼性をもって測定できない。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日 現在 | 2021年12月31日 現在 |
|---|---|---|
| 供与した貸出コミットメント | ||
| 銀行向け | 1,812 | 2,152 |
| 顧客向け | 62,061 | 60,638 |
| 信用状の発行 | 2,480 | 3,311 |
| その他の確認済み与信枠 | 58,869 | 56,429 |
| その他のコミットメント | 712 | 898 |
| 供与した貸出コミットメント合計 | 63,873 | 62,790 |
| 受け取った貸出コミットメント | ||
| ・ 銀行から | 2,528 | 4,366 |
| ・ 顧客から | 21 | 5 |
| 受け取った貸出コミットメント合計 | 2,549 | 4,371 |
貸出コミットメント調整表
| 貸出コミットメント | ||||||||||
| 予想信用損失が12ヶ月にわたり測定される減損していないコミットメント(S1バケット) | 予想信用損失が全期間にわたって測定される減損していないコミットメント(S2バケット) | 組成/購入後に減損した コミットメント(S3バケット) | 組成/購入時に減損していたコミットメント | 合計 | ||||||
| (単位:百万ユーロ) | 総エクスポージャー | 損失引当金 | 総エクスポージャー | 損失引当金 | 総エクスポージャー | 損失引当金 | 総エクスポージャー | 損失引当金 | 総エクスポージャー | 損失引当金 |
| 2020年12月31日現在の残高 | 46,527 | (15) | 5,590 | (48) | 76 | (12) | 9 | 0 | 52,201 | (76) |
| 組成または購入した新しいOBSコミットメント | 29,015 | (16) | 1,175 | (7) | 19 | 0 | 30,209 | (23) | ||
| 信用リスク・パラメータの変更(振替を除く)に関連する変動 | (2,383) | 5 | (1,670) | (30) | 13 | (3) | 209 | 0 | (3,831) | (28) |
| 貸出コミットメントの振替 | (1,137) | 0 | 1,118 | (6) | 19 | (1) | 0 | (6) | ||
| S1への振替 | 473 | (2) | (473) | 3 | 0 | 0 | 0 | 2 | ||
| S2への振替 | (1,609) | 2 | 1,620 | (10) | (11) | 0 | 0 | (8) | ||
| S3への振替 | (1) | 0 | (29) | 1 | 30 | (1) | 0 | 0 | ||
| 全額売却、実行または期間満了したコミットメント | (23,307) | 7 | (1,292) | 12 | (18) | 4 | (17) | 0 | (24,634) | 24 |
| 為替レート変動に関連する変動 | 1,402 | (1) | 251 | (2) | 3 | 0 | 0 | 0 | 1,656 | (3) |
| 使用モデルの変更 | 0 | |||||||||
| その他の変動 | 362 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 362 | 0 |
| 2021年12月31日現在の残高 | 56,754 | (37) | 5,746 | (111) | 66 | (2) | 224 | 0 | 62,790 | (150) |
| 組成または購入した新しいOBSコミットメント | 19,198 | (13) | 282 | (2) | 9 | 0 | 19,490 | (14) | ||
| 信用リスク・パラメータの変更(振替を除く)に関連する変動 | 11,962 | 2 | (1,394) | 11 | 196 | 2 | (1) | (3) | 10,681 | 12 |
| 貸出コミットメントの振替 | (134) | 0 | 127 | 0 | (74) | (1) | 0 | (15) | 0 | (15) |
| S1への振替 | 1,054 | (2) | (1,053) | 8 | (81) | 0 | 0 | 7 | ||
| S2への振替 | (1,188) | 2 | 1,192 | (9) | (5) | 0 | (15) | 0 | (22) | |
| S3への振替 | (12) | 1 | 12 | (1) | ||||||
| 全額売却、実行または期間満了したコミットメント | (30,099) | 7 | (655) | 2 | (10) | 0 | (19) | 0 | (30,782) | 13 |
| 為替レート変動に関連する変動 | 1,328 | (1) | 206 | (1) | 4 | 0 | 0 | 0 | 1,537 | (2) |
| 使用モデルの変更 | ||||||||||
| その他の変動 | 155 | 0 | 1 | (1) | 0 | 0 | 0 | 0 | 157 | (1) |
| 2022年12月31日現在の残高 | 59,164 | (41) | 4,313 | (101) | 182 | (1) | 214 | (15) | 63,873 | (159) |
注記13 その他の情報
13.1 ナティクシスが借手のリース
13.1.1 借手としてのリース契約による損益計算書への影響
借手としてのリースに関連する使用権資産の純額は、2022年12月31日現在で783百万ユーロである(2021年12月31日現在では680百万ユーロ)。そのうち782百万ユーロ(2021年12月31日現在では678百万ユーロ)は不動産のリースに関連している*(注記7.11参照)*。
借手としてのリースに関連するリース負債は、847百万ユーロ(2021年12月31日現在では737百万ユーロ)で、これは「その他の負債」に計上されている*(注記7.9.2参照)*。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日に 終了した年度 | 2021年12月31日に 終了した年度 |
|---|---|---|
| リース負債に係る支払利息 | (12) | (11) |
| 使用権資産の償却 | (138) | (201) |
| リース負債の評価に含めていない変動リース料 | (34) | (6) |
| 貸借対照表に認識しているリース契約の損益計算書に対する影響額 | (184) | (217) |
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日に 終了した年度 | 2021年12月31日に 終了した年度 |
|---|---|---|
| 短期リースに係るリース費用 | (0) | (1) |
| 少額リースに係るリース費用 | (0) | (0) |
| 貸借対照表に認識していないリース契約の損益計算書に対する影響額 | (0) | (1) |
少額契約および短期契約に関連するリース費用は、連結損益計算書の「その他業務費用」に計上している。
13.1.2 使用権資産の転貸による収益
ナティクシスが賃借している資産の全部または一部を転貸する場合、当該転貸借契約は、貸手が採用する手法と同様の実質基準分析を実施する必要がある。
これらの契約によって稼得する収益は、貸手とまったく同じ方法で計上される。すなわち、オペレーティング・リースの場合は「その他業務収益」に計上され*(注記6.6参照)、ファイナンス・リースの場合は「受取利息」に計上される(注記6.1参照)*。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日に終了した年度 | 2021年12月31日に終了した年度 |
|---|---|---|
| サブリース収益-オペレーティング・リース | 3 | 31 |
| サブリース収益-ファイナンス・リース | 0 | 0 |
13.1.3 リース負債およびオフバランスシートのコミットメントの契約満期別内訳
下表に表示している金額は、割引前の契約上のキャッシュ・フローから成る。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||||||||||||
| 1ヶ月 未満 | 1-3ヶ月 | 3-6ヶ月 | 6ヶ月- 1年 | 1-2年 | 2-5年 | 5年超 | 合計 | 1ヶ月 未満 | 1-3ヶ月 | 3-6ヶ月 | 6ヶ月- 1年 | 1-2年 | 2-5年 | 5年超 | 合計 | |
| 割引前のリース負債 (金融費用控除前) | 17 | 19 | 34 | 68 | 130 | 300 | 351 | 919 | 39 | 12 | 51 | 102 | 145 | 454 | 526 | 1,329 |
下表は、まだ開始されていないが、ナティクシスが引き受けたコミットメントに相当するリースに関して、2022年12月31日現在のリース負債の測定に含まれていない、将来のキャッシュ・アウトフローを示している。
| 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | |||||||||||||||
| (単位:百万ユーロ) | 1ヶ月 未満 | 1-3ヶ月 | 3-6ヶ月 | 6ヶ月- 1年 | 1-2年 | 2-5年 | 5年超 | 合計 | 1ヶ月 未満 | 1-3ヶ月 | 3-6ヶ月 | 6ヶ月- 1年 | 1-2年 | 2-5年 | 5年超 | 合計 |
| 既に契約したが原資産をまだ使用に供することができないリース | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 13 | 18 | 35 |
**
**
13.2 ナティクシスが貸手のリース
| リースの貸手 (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | ||||||||||||
| 残存期間 | 残存期間 | |||||||||||||
| 1年 未満 | 1年以上2年未満 | 2年以上3年未満 | 3年以上4年未満 | 4年以上5年未満 | 5年超 | 合計 | 1年 未満 | 1年以上2年未満 | 2年以上3年未満 | 3年以上4年未満 | 4年以上5年未満 | 5年超 | 合計 | |
| ファイナンス・リース | ||||||||||||||
| 投資総額 | 14 | 10 | 6 | 3 | 1 | 0 | 35 | 12 | 9 | 7 | 3 | 1 | 0 | 32 |
| 未収最低支払リース料の現在価値 | 12 | 9 | 6 | 3 | 1 | 0 | 31 | 11 | 8 | 6 | 3 | 1 | 0 | 28 |
| 未稼得金融収益 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 4 | 3 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 4 |
| オペレーティング・リース | ||||||||||||||
| 解約不能リースに基づく未収最低支払リース料(a) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 45 | 37 | 31 | 25 | 20 | 63 | 221 |
(a) 2022**年第1四半期にBPCEに移管された保険事業部門の2021年12月31日現在の寄与分に相当する(注記1.2.1および注記2.6参照)。
13.3 関連当事者
グループの連結対象企業間の関係
ナティクシスと関連当事者(BPCEおよび子会社、Banques Populairesの各行およびその子会社を含むBanque Populaireグループ、Caisses d’Epargneおよびその子会社を含むCaisses d’Epargneのネットワーク、ならびに持分法を用いて連結されるすべての関連会社)との間の主な取引は以下のとおりである。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | |||||||
| BPCE(a) | 保険部門 | ファイナンス・ソリューションおよび専門部門(b) | Banques Populaires | Caisses d'Epargne | BPCE(a) | ファイナンス・ソリューションおよび専門部門(b) | Banques Populaires | Caisses d'Epargne | |
| 資産 | |||||||||
| 純損益を通じて公正価値で測定される金融資産 | 14,288 | 192 | 486 | 5,495 | 6,336 | 20,156 | 125 | 3,342 | 3,508 |
| その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産 | |||||||||
| 償却原価で測定される負債性金融商品 | 0 | ||||||||
| 償却原価で測定される銀行貸出金および債権ならびに類似項目 | 23,725 | 2,472 | 19,111 | 22,805 | 76,057 | 3,156 | 257 | 40 | |
| 償却原価で測定される顧客貸出金および債権 | 168 | 37 | 11 | 60 | 16 | 46 | 110 | ||
| 保険事業の投資 | 11,389 | 23 | |||||||
| 売却目的で保有する非流動資産 | 432 | 316 | 880 | ||||||
| 負債 | |||||||||
| 純損益を通じて公正価値で測定される金融負債 | 8,741 | 2,847 | 617 | 3,819 | 4,613 | 5,513 | 167 | 2,440 | 2,993 |
| 銀行預り金および借入金ならびに類似項目 | 43,526 | 430 | 18,918 | 22,831 | 111,246 | 443 | 309 | 3 | |
| 顧客預り金および借入金 | 643 | 210 | 71 | 48 | 0 | 103 | 130 | 64 | 12 |
| 債務証券 | 281 | 70 | 264 | ||||||
| 劣後債務 | 2,866 | 3,866 | |||||||
| 保険契約関連の負債 | |||||||||
| 売却目的で保有する資産に係る負債 | 1 | 12 | 88 | ||||||
| 株主資本 | 2,181 | 2,086 | |||||||
| コミットメント | |||||||||
| 供与コミットメント | 1,514 | 2 | 0 | 0 | 349 | 1,371 | 583 | 273 | 277 |
| 受取コミットメント | 28,127 | 101 | 7,986 | 68 | 642 | 14,331 | 2,299 | 303 | 834 |
関連会社および共同支配企業との関係は重要ではない。
*(a) BPCE S.A.*およびその子会社(保険、ファクタリング、消費者金融、リース、金融抵当および保証の各企業を除く)に相当する。
(b) ファクタリング、消費者金融、リース、金融抵当および保証の各企業に相当する。
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | |||||||
| BPCE(a) | 保険部門 | ファイナンス・ソリューションおよび専門部門(b) | Banques Populaires | Caisses d'Epargne | BPCE(a) | ファイナンス・ソリューションおよび専門部門(b) | Banques Populaires | Caisses d'Epargne | |
| 収益 | |||||||||
| 受取利息および類似収益 | 447 | 1 | 25 | 93 | 141 | 383 | 29 | 40 | |
| 支払利息および類似費用 | (980) | (3) | (2) | (87) | (157) | (430) | (1) | ||
| 正味受取報酬および受取手数料 | (110) | (35) | (18) | (34) | (56) | (9) | 2 | (33) | (59) |
| 純損益を通じて公正価値で測定される金融商品に係る純損益 | 4,699 | (4) | (636) | (1,446) | (2,716) | 581 | (83) | 92 | (219) |
| その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産に係る純損益 | |||||||||
| 償却原価で測定される金融資産の認識中止による純損益 | (38) | ||||||||
| 純損益を通じて公正価値で測定される金融資産に分類変更された償却原価で測定される金融資産に係る純損益 | |||||||||
| 純損益を通じて公正価値で測定される金融資産に分類変更されたその他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産に係る純損益 | |||||||||
| その他業務の収益および費用 | (21) | 21 | 2 | 0 | 0 | 6 | 20 | 1 | |
| 営業費用 | (326) | 16 | 7 | 2 | 4 | (205) | 6 | 3 | |
| 非継続的事業からの利益 | 53 | (37) | (428) | (321) | |||||
関連会社および共同支配企業との関係は重要ではない。
*(a) BPCE S.A.*およびその子会社(保険、ファクタリング、消費者金融、リース、金融抵当および保証の各企業を除く)に相当する。
(b) ファクタリング、消費者金融、リース、金融抵当および保証の各企業に相当する。
経営陣の報酬
| (単位:ユーロ) | 2022年12月31日に終了した年度 | 2021年12月31日に終了した年度 |
|---|---|---|
| ナティクシスの取締役(a) | 627,260 | 621,611 |
| 執行役(b) | 12,232,498 | 15,962,701 |
(a) 2022**年度および2021年度に取締役会の構成員に支払われた報酬には、固定部分(1名当たり8,000ユーロ)および変動部分(1回の取締役会開催につき1名当たり2,000ユーロ)が含まれていた。監査委員会およびリスク委員会の構成員は、3,000ユーロの固定報酬(委員長は17,000ユーロ)および1回の会議開催につき1名当たり1,000ユーロの変動報酬(委員長は2,000ユーロ)を受け取った。任命委員会および報酬委員会の構成員は、2,000ユーロの固定報酬(委員長は15,000ユーロ)と1回の会議開催につき1名当たり1,000ユーロの変動報酬(委員長は2,000ユーロ)を受け取った。CSR委員会の構成員は2,000ユーロの固定報酬(委員長は12,000ユーロ)と1回の会議開催につき1名当たり1,000ユーロの変動報酬(委員長は2,000ユーロ)を受け取った。戦略委員会の構成員は2,000ユーロの変動報酬を、戦略委員会の委員長は12,000ユーロの固定報酬を受け取った。
(b) 表示している金額は、執行役委員会の構成員に支払われたまたは支給された報酬の総額をそれぞれ表している。
役員の報酬
役員の報酬は、登録届出書の第2.3項におけるAMFの勧告に従って標準表に詳しく示している。
下表は、当事業年度に支払われた報酬を示している。
| 2022事業年度 | 2021事業年度 | |
|---|---|---|
| ローラン・ミニョン(Laurent Mignon)、取締役会長 | ||
| 当事業年度の報酬 | 276,613 ユーロ | 300,000 ユーロ |
| 当事業年度に支払われたオプションの価額 | 0 ユーロ | 0 ユーロ |
| 当事業年度に支払われたパフォーマンス・シェアの価額 | 0 ユーロ | 0 ユーロ |
| 合計 | 276,613 ユーロ | 300,000 ユーロ |
| ニコラス・ナミアス(Nicolas Namias)、最高経営責任者 | ||
| 当事業年度の報酬(a) | 1,689,901 ユーロ | 1,037,305 ユーロ |
| 当事業年度に支払われたオプションの価額 | 0 ユーロ | 0 ユーロ |
| 当事業年度に支払われたパフォーマンス・シェアの価額 | 0 ユーロ | 0 ユーロ |
| 合計 | 1,689,901 ユーロ | 1,037,305 ユーロ |
| ステファニー・ピース(Stéphanie Paix)、最高経営責任者 | ||
| 当事業年度の報酬(b) | 62,756 ユーロ | |
| 当事業年度に支払われたオプションの価額 | 0 ユーロ | |
| 当事業年度に支払われたパフォーマンス・シェアの価額 | 0 ユーロ | |
| 合計 | 62,756 ユーロ | 該当なし |
(a) 2022**年度は2,925ユーロの家族手当と社用車に関する9,279ユーロの現物給付、2021年度は447ユーロの家族手当と社用車に関する9,079ユーロの現物給付を含む。
(b) 2022**年度は390ユーロの車両手当を含む。
執行役の年金制度
ニコラス・ナミアス(Nicolas Namias)、最高経営責任者(2022年12月2日まで)
ナティクシスの最高経営責任者は、ナティクシスの特別上級管理職(すなわち、ニコラス・ナミアス)向けの年金制度の適用を受けている。
・ 区分1の社会保障拠出金
・ 区分1のAGIRC-ARRCO年金制度(13.53%)
・ PASSの4倍を上限とする区分2(3.86%)のAGIRC-ARRCO補足的年金制度
・ 区分2(21.59%)のAGIRC-ARRCO年金制度
その他の職員同様、最高経営責任者は公的年金制度の対象である。ただし、フランス一般税法第39条または第83条にて説明されている種類の補足的年金制度の対象ではない。
ステファニー・ピース(Stéphanie Paix)、最高経営責任者(2022年12月3日以降)
ナティクシスの最高経営責任者は、ナティクシスの特別上級管理職向け年金制度の適用を受けている。
・ 区分1の社会保障拠出金
・ 区分1のAGIRC-ARRCO年金制度(13.53%)
・ PASSの4倍を上限とする区分2(3.86%)のAGIRC-ARRCO補足的年金制度
・ 区分2(21.59%)のAGIRC-ARRCO年金制度
最高経営責任者は、すべての従業員と同様に公的年金制度の恩恵を受ける。
また、Groupe BPCEの経営幹部向けの補足的な確定給付年金制度も適用される。
この付加的な制度はフランス社会保障法第L.137-11条に基づくもので、2014年7月1日以降、新規加入者を受け付けていない。
この制度には以下の条件が適用される。
・ Groupe BPCE内で職歴を完了する。この条件は希望退職後、社会保障年金が引き出される前日に当該受給者が従業員の一員であれば満たされる。
・ この社会保障年金制度に基づく年金の支払日時点で、少なくとも7年間の所要最低勤続年数に相当する経営幹部の地位にあることを証明する。
上記の条件を満たす受給者は、社会保障年金制度に基づく年金の支払日までの5暦年に関して付与された上位3つの年間報酬の平均に相当する標準報酬の15%に相当する年金を受け取る権利がある。その上限は年間の社会保障受給額上限の4倍である。
年俸とは、当該年度に関して付与される以下の報酬の合計を意味する。
・ 定額報酬:現物給付または退職後賞与を除く。
・ 変動報酬:定額報酬の100%の限度内で保持され、変動報酬の合計として定義される。これには、数年にわたって繰り延べられる可能性があり、金融機関における変動報酬の規制に関して在籍および業績規準に従う部分を含む。
この補足的な年金は、配偶者および再婚していない離婚した元配偶者の利益のために、清算後に60%の割合で戻し入れることができる。
この制度に係る資金調達が完全にグループの責任であり、保険会社QuatremおよびAllianzとの2件の保険契約によってカバーされる。資産および負債の目標カバー率は80%であり、退職した受給者については100%である。
Groupe BPCEが選択したオプションに応じて、同社が負担する費用は、保険会社が受益者に支払う年金に係る32%の拠出金で構成される。
フランス社会保障法第L.137-11条「経営幹部向けの制度」に基づく補足的年金制度は、Afep(フランス私企業協会)- Medef(フランス企業連盟)企業統治規範のポイント25.6.2の条項に準拠している。実際、この制度は、受給者の質、基本報酬の全体的な設定、年功の条件、勤続年数に応じた潜在的権利の漸進的拡大、給付の算定において考慮される基準期間、人為的な増額の禁止に関して設定された原則に適合している。
退職時の手当
退職金
月額標準報酬は、直近の1勤務年に支払われた定額報酬に、直近の3勤務年に支払われた変動報酬の平均を加算して得た額の12分の1に等しい。
退職金額は、月額標準報酬×(12ヶ月+1勤続年当たり1ヶ月)に等しい。
最高経営責任者は、重大な過失もしくは故意の不正行為により辞職するとき、自らの意思で当行を退職し他の職に就くもしくはBPCEグループ内で異動するとき、または退職する権利を行使するときは、契約終了時の支払は受け取れない。
また、Afep(フランス私企業協会)- Medef(フランス企業連盟)企業統治規範の規定に従い、各給付に対する権利が認められるには、業績規準・要件を満たさなければならない。こうした規準の達成は、必要に応じて取締役会が検証する。
ナティクシスの取締役会は2021年2月11日付の会議にて、最高経営責任者の役務提供の終了に対する補償を算定するための新しい方法を定めた。同方法のもとでは、目標の達成を、当該役務提供終了前に終了した事業年度を基に評価する。その業績規準は以下のとおりである。
1. 退職前の2事業年度におけるナティクシスの基礎となる平均純利益が、同期間中の平均期待予算額の75%以上である。
2. 退職前の2事業年度におけるナティクシスの基礎となる平均株主資本利益率(ROE)が、同期間中の平均期待予算額の75%以上である。
3. 退職前6ヶ月のナティクシスの費用収益比率が75%未満である。
支払額は、達成した業績基準の数に応じて決まる。
・ 3つの基準すべてを達成したとき:合意した支払額の100%
・ 2つの基準を達成したとき:合意した支払額の66%
・ 1つの基準を達成したとき:合意した支払額の33%
・ 1つも基準を達成できなかったとき:一切支払われない
なお、CEOの契約終了時の支払金額と、競業避止補償金の合計額は、基本月額報酬の24ヶ月分を超えてはならない。
競業避止補償金
競業避止契約は、6ヶ月間に限定しており、当該CEOが退職する日に有効な定額報酬6ヶ月分相当の補償金を支払う義務を定めている。
競業避止補償金の支払いは、当該役員が年金受給権を行使したときに除外される。いかなる場合も、競業避止補償金は65歳を超えて支払われない。また、競業避止給付金はその期間中に分割して支払われなければならないと定められている。
最高経営責任者が受け取る競業避止補償金は、契約終了時の支払いがある場合はそれと合算して、月額標準報酬(定額と変動の両方)の24ヶ月以下という上限が設けられている。
最高経営責任者の退職時には、取締役会は、競業避止条項を発動させるか否かについて判断をしなければならない。
注記14 法定監査人の報酬
| 当行の財務諸表は、法定監査人2社の監査を受けている。 プライスウォーターハウスクーパース・オーディット(1)は、2022年5月に開催された株主総会において、2028年に前年度財務諸表の承認を目的として開催される株主総会をもって終了する6年の期間につき、株主によって再選任された。 マザー(2)は、2022年5月に開催された株主総会において、2028年に前年度財務諸表の承認を目的として開催される株主総会をもって終了する6年の期間につき、株主によって選任された。 マザーおよびプライスウォーターハウスクーパース・オーディットは、ベルサイユ地方監査人協会(Compagnie Régionale des Commissaires aux Comptes de Versailles)に法定監査人として登録されており、フランス高等監査人委員会(Haut Conseil du Commissariat aux Comptes)の監督下にある。 法定監査人およびそのネットワークがその業務の対価として支払いを受けた報酬金額は以下のとおりであった。 |
|---|
| デロイト・エ・アソシエ | PwC | マザー | 合計 | |||||||||||||||||
| 2022年度 | 2021年度 | 変動 | 2022年度 | 2021年度 | 変動 | 2022年度 | 2021年度 | 変動 | 2022年度 | 2021年度 | 変動 | |||||||||
| (単位:千ユーロ) | 金額 | % | 金額 | % | % | 金額 | % | 金額 | % | % | 金額 | % | 金額 | % | % | 金額 | % | 金額 | % | % |
| 個別・連結財務諸表の独立監査、証明および検証 | 1,521 | 68% | 6,341 | 73% | (76)% | 9,695 | 83% | 7,981 | 73% | 21% | 3,554 | 84% | 2,770 | 84% | 28% | 14,770 | 81% | 17,092 | 74% | (14)% |
| 発行体 | 512 | 3,588 | (86)% | 3,106 | 1,866 | 66% | 1,543 | 2 | 5,161 | 5,456 | (5)% | |||||||||
| 全部連結子会社 | 1,009 | 2,753 | (63)% | 6,589 | 6,114 | 8% | 2,011 | 2,768 | (27)% | 9,609 | 11,635 | (17)% | ||||||||
| 財務諸表の証明以外のサービス | 703 | 32% | 2,363 | 27% | (70)% | 2,036 | 17% | 3,013 | 27% | (32)% | 661 | 16% | 514 | 16% | 29% | 3,401 | 19% | 5,890 | 26% | (42)% |
| 発行体 | 286 | 1,259 | (77)% | 1,010 | 1,028 | (2)% | 105 | 455 | (77)% | 1,402 | 2,742 | (49)% | ||||||||
| 全部連結子会社 | 417 | 1,104 | (62)% | 1,026 | 1,985 | (48)% | 556 | 59 | 1,999 | 3,148 | (37)% | |||||||||
| 合計 | 2,225 | 100% | 8,704 | 100% | (74)% | 11,731 | 100% | 10,994 | 100% | 7% | 4,215 | 100% | 3,284 | 100% | 28% | 18,171 | 100% | 22,982 | 100% | (21)% |
| うち、財務諸表の証明に対して連結企業の法定監査人へ支払った報酬 | 866 | 2,576 | (66)% | 3,176 | 3,871 | (18)% | 2,713 | 1,765 | 54% | 6,755 | 8,212 | (18)% | ||||||||
| うち、財務諸表の証明以外のサービスに対して連結企業の法定監査人へ支払った報酬 | 142 | 556 | (74)% | 92 | 154 | (40)% | 73 | 59 | 24% | 307 | 769 | (60)% | ||||||||
財務諸表の証明以外のサービスには以下のものが含まれている。 ・ 導入したメカニズムのコンプライアンス遵守支援が0.2百万ユーロ。 ・ 欧州連合域外で実施されたものを中心とする税務監査が0.9百万ユーロ。 ・ 専門的支援業務が0.5百万ユーロ。 (1) プライスウォーターハウスクーパース・オーディット - 63, rue de Villiers 92208 Neuilly-Sur-Seine, 代表署名者はエマニュエル・ベノア。 (2) マザー - 61 rue Henri Regnault, 92400 Courbevoie, 代表署名者はエマニュエル・ドゥースマンとオリビエ・ガタール。
注記15 国別企業活動
2013年7月26日法律第2013-672号フランス金融法第7条(第L.511-45条の改正)においては、金融機関が国または地域ごとにその所在地および企業活動に関する情報を公表することを定めている。
上記の条項に従い、次に記載する表は、2022年12月31日現在の銀行業務純利益、税引前利益、法人所得税および従業員数に関する情報を詳記している。
15.1 2022****年12月31日現在の国別企業活動
| 営業国 | 業務内容 |
|---|---|
| アルジェリア | |
| NATIXIS ALGÉRIE | 銀行 |
| ドイツ | |
| NATIXIS PFANDBRIEFBANK AG | 銀行 |
| NATIXIS ドイツ支店 | 金融機関 |
| NATIXIS INVESTMENT MANAGERS S.A., ドイツ支店 | 販売 |
| AEW INVEST GmbH | 販売 |
| NATIXIS INVESTMENT MANAGERS INTERNATIONAL, ドイツ支店 | 販売 |
| サウジアラビア | |
| SAUDI ARABIA INVESTMENT COMPANY | 金融機関 |
| オーストラリア | |
| NATIXIS AUSTRALIA PTY LTD | 金融機関 |
| INVESTORS MUTUAL LIMITED | 資産運用 |
| NATIXIS INVESTMENT MANAGERS AUSTRALIA PTY LIMITED | 販売 |
| AEW ASIA LIMITED オーストラリア支店 | 資産運用 |
| AZURE CAPITAL HOLDINGS PTY LTD | M&A助言サービス |
| THE AZURE CAPITAL TRUST | 持株会社 |
| AZURE CAPITAL LIMITED | 持株会社 |
| AEW AUSTRALIA PTY LTD | 資産運用 |
| ベルギー | |
| NATIXIS BELGIQUE INVESTISSEMENTS | 投資会社 |
| NATIXIS INVESTMENT MANAGERS S.A., ベルギー支店 | 販売 |
| カナダ | |
| NATIXIS CANADA | 金融機関 |
| NATIXIS IM CANADA HOLDINGS LTD | 持株会社 |
| 中国 | |
| NATIXIS SHANGHAI | 金融機関 |
| NATIXIS BEIJING | 金融機関 |
| VERMILION (BEIJING) ADVISORY COMPANY LIMITED | M&A助言サービス |
| 大韓民国 | |
| NATIXIS INVESTMENT MANAGERS KOREA LIMITED | 販売 |
| AEW KOREA LLC | 資産運用 |
| NATIXIS SEOUL | 金融機関 |
| NATIXIS IM KOREA LIMITED (NIMKL) | 販売 |
| アラブ首長国連邦 | |
| NATIXIS DUBAI | 金融機関 |
| NATIXIS INVESTMENT MANAGERS MIDDLE EAST | 販売 |
| スペイン | |
| NATIXIS MADRID | 金融機関 |
| NATIXIS INVESTMENT MANAGERS スペイン支店 | 販売 |
| NATIXIS PARTNERS IBERIA, S.A. | M&A助言サービス |
| NATIXIS INVESTMENT MANAGERS INTERNATIONAL, スペイン支店 | 販売 |
| AEW EUROPE LLP スペイン支店 | 販売 |
| 米国 | |
| AEW CAPITAL MANAGEMENT, INC. | 資産運用 |
| AEW CAPITAL MANAGEMENT, LP | 資産運用 |
| AEW PARTNERS V, INC. | 資産運用 |
| AEW PARTNERS VI, INC. | 資産運用 |
| AEW PARTNERS VII, INC. | 資産運用 |
| ALPHASIMPLEX GROUP LLC | 資産運用 |
| AURORA INVESTMENT MANAGEMENT LLC | 資産運用 |
| CASPIAN CAPITAL MANAGEMENT, LLC | 資産運用 |
| EPI SLP LLC | 資産運用 |
| GATEWAY INVESTMENT ADVISERS, LLC | 資産運用 |
| HARRIS ALTERNATIVES HOLDING INC. | 持株会社 |
| HARRIS ASSOCIATES LP | 資産運用 |
| HARRIS ASSOCIATES SECURITIES, LP | 販売 |
| LOOMIS SAYLES & COMPANY, INC. | 資産運用 |
| LOOMIS SAYLES & COMPANY, LP | 資産運用 |
| LOOMIS SAYLES ALPHA, LLC | 資産運用 |
| LOOMIS SAYLES DISTRIBUTORS, INC. | 販売 |
| LOOMIS SAYLES DISTRIBUTORS, LP | 販売 |
| NATIXIS ASG HOLDINGS, INC. | 販売 |
| NATIXIS FINANCIAL PRODUCTS LLC | デリバティブ取引 |
| NATIXIS NEW YORK | 金融機関 |
| NATIXIS NORTH AMERICA LLC | 持株会社 |
| NATIXIS REAL ESTATE CAPITAL LLC | 不動産金融 |
| NATIXIS REAL ESTATE HOLDINGS LLC | 不動産金融 |
| NATIXIS US MTN PROGRAM LLC | 発行ビークル |
| NATIXIS FUNDING CORP | その他の金融会社 |
| NATIXIS SECURITIES AMERICAS LLC | 証券会社 |
| EPI SO SLP LLC | 資産運用 |
| LOOMIS SAYLES TRUST COMPANY, LLC | 資産運用 |
| VERSAILLES | 証券化ビークル |
| HARRIS ASSOCIATES, INC. | 資産運用 |
| VAUGHAN NELSON INVESTMENT MANAGEMENT, INC. | 資産運用 |
| NATIXIS INVESTMENT MANAGERS, LLC | 持株会社 |
| NATIXIS INVESTMENT MANAGERS INTERNATIONAL, LLC | 販売 |
| AEW SENIOR HOUSING INVESTORS II INC. | 資産運用 |
| VAUGHAN NELSON INVESTMENT MANAGEMENT, LP | 資産運用 |
| AEW PARTNERS REAL ESTATE FUND IX, LLC | 資産運用 |
| CM REO HOLDINGS TRUST | 流通市場ファイナンス |
| CM REO TRUST | 流通市場ファイナンス |
| MSR TRUST | 不動産ファイナンス |
| AEW PARTNERS REAL ESTATE FUND VIII LLC | 資産運用 |
| AEW SENIOR HOUSING INVESTORS III LLC | 資産運用 |
| AEW SENIOR HOUSING INVESTORS IV LLC | 資産運用 |
| MIROVA US LLC | 資産運用 |
| SEAPORT STRATEGIC PROPERTY PROGRAM I CO-INVESTORS, LLC | 資産運用 |
| OSTRUM AM US LLC | 資産運用 |
| FLEXSTONE PARTNERS LLC | 資産運用 |
| NATIXIS ADVISORS, LLC(旧NATIXIS ADVISORS, LP) | 販売 |
| NATIXIS DITSRIBUTION, LLC(旧NATIXIS DISTRIBUTION, LP) | 販売 |
| NIM-OS, LLC | メディア・アンド・デジタル |
| AEW COLD OPS MM, LLC | 資産運用 |
| AEW EHF GP, LLC | 資産運用 |
| AEW CORE PROPERTY (US) GP, LLC | 資産運用 |
| SOLOMON PARTNERS, LP(旧PETER J. SOLOMON COMPANY LP) | M&A助言サービス |
| SOLOMON PARTNERS SECURITIES COMPANY LLC(旧PETER J. SOLOMON SECURITIES COMPANY LLC) | 証券会社 |
| MIROVA US HOLDINGS LLC | 持株会社 |
| SUNFUNDER INC. | プライベート・デット運用会社 |
| AEW PARTNERS X GP, LLC | 資産運用 |
| NATIXIS INVESTMENT MANAGERS S.A. HOLDINGS, LLC | 持株会社 |
| フランス | |
| NATIXIS IMMO DÉVELOPPEMENT | 居住用不動産の開発 |
| NATIXIS INNOV | 持株会社 |
| NATIXIS MARCO | 投資会社 -(事業拡大) |
| NATIXIS S.A. | 銀行 |
| SEVENTURE PARTNERS | 資産運用 |
| CONTANGO TRADING S.A. | 証券会社 |
| NATIXIS PARTNERS | M&A助言サービス |
| DNCA FINANCE | 資産運用 |
| NAXICAP PARTNERS | ベンチャーキャピタル・ミューチュアルファンドの運用 |
| OSSIAM | 資産運用 |
| SPG | SICAV |
| NATIXIS INVESTMENT MANAGERS | 持株会社 |
| NATIXIS INVESTMENT MANAGERS PARTICIPATIONS 1 | 持株会社 |
| NATIXIS INVESTMENT MANAGERS PARTICIPATIONS 3 | 持株会社 |
| INVESTIMA 77 | 持株会社 |
| MIROVA | ベンチャーキャピタル・ミューチュアルファンドの運用 |
| OSTRUM AM (新規) | 資産運用 |
| SEEYOND | 資産運用 |
| NATIXIS INVESTMENT MANAGERS INTERNATIONAL | 販売 |
| THEMATICS ASSET MANAGEMENT | 資産運用 |
| VAUBAN INFRASTRUCTURE PARTNERS | 資産運用 |
| DARIUS CAPITAL CONSEIL | 投資顧問サービス |
| DORVAL ASSET MANAGEMENT | 資産運用 |
| FLEXTONE PARTNERS SAS | 資産運用 |
| NATIXIS IM INNOVATION | 資産運用 |
| AEW EUROPE S.A.(旧AEW S.A.) | 資産運用 |
| AEW(旧AEW CILOGER) | 不動産管理 |
| NATIXIS TRADEX SOLUTIONS | 持株会社 |
| NATIXIS INVESTMENT MANAGERS PARTICIPATIONS 5(旧MV CREDIT FRANCE) | 持株会社 |
| LOOMIS SAYLES CAPITAL RE | 資産運用 |
| MV CREDIT SARL, フランス支店 | 資産運用 |
| NATIXIS PRIVATE EQUITY | プライベート・エクイティ |
| NATIXIS WEALTH MANAGEMENT | 銀行 |
| VEGA INVESTMENT MANAGERS | ミューチュアルファンド持株会社 |
| 1818 IMMOBILIER | 不動産業 |
| MASSENA PARTNERS - 支店 | 資産運用および投資顧問サービス |
| TEORA | 保険仲介会社 |
| NATIXIS COFICINÉ | 金融会社(音響・映像) |
| NATIXIS INTÉRÉPARGNE | 従業員貯蓄制度口座管理 |
| SCI ALTAIR 1 | 不動産業 |
| SCI ALTAIR 2 | 不動産業 |
| NATIXIS FONCIERE S.A. | 不動投資 |
| FONCIERE KUPKA | 不動産業 |
| 英国 | |
| AEW EUROPE ADVISORY LTD | 資産運用 |
| AEW EUROPE CC LTD | 資産運用 |
| AEW EUROPE HOLDING LTD | 資産運用 |
| AEW EUROPE INVESTMENT LTD | 資産運用 |
| AEW EUROPE LLP | 資産運用 |
| AEW GLOBAL LTD | 資産運用 |
| AEW GLOBAL UK LTD | 資産運用 |
| LOOMIS SAYLES INVESTMENTS LTD (UK) | 資産運用 |
| NATIXIS LONDON | 金融機関 |
| AEW UK INVESTMENT MANAGEMENT LLP | 資産運用 |
| NATIXIS INVESTMENT MANAGERS UK LTD | 販売 |
| NATIXIS ALTERNATIVE HOLDING LIMITED | 持株会社 |
| FENCHURCH PARTNERS LLP | M&A助言サービス |
| VERMILION PARTNERS (UK) LIMITED | 持株会社 |
| VERMILION PARTNERS LLP | M&A助言サービス |
| MV CREDIT LIMITED | 資産運用 |
| MV CREDIT LLP | 資産運用 |
| AEW PROMOTE LP LTD | 資産運用 |
| NATIXIS INVESTMENT MANAGERS UK (FUNDS) LIMITED (UK), LLC | 業務支援 |
| AEW EVP GP LLP | 資産運用 |
| AEW GLOBAL ADVISORS (EUROPE) LTD | 資産運用 |
| MIROVA UK LIMITED(旧MIROVA NATURAL CAPITAL LIMITED) | 資産運用 |
| 香港 | |
| AEW ASIA LIMITED | 資産運用 |
| NATIXIS ASIA LTD | その他の金融会社 |
| NATIXIS HONG KONG | 金融機関 |
| NATIXIS INVESTMENT MANAGERS HONG KONG LIMITED | 資産運用 |
| VERMILION PARTNERS (HOLDINGS) LIMITED | 持株会社 |
| VERMILION PARTNERS LIMITED | 持株会社 |
| NATIXIS HOLDINGS (HONG KONG) LIMITED | 持株会社 |
| NATIXIS INVESTMENT MANAGERS INTERNATIONAL HONG KONG LIMITED | 資産運用 |
| ケイマン諸島 | |
| DF EFG3 LIMITED | 持株会社 |
| インド | |
| NATIXIS GLOBAL SERVICES (INDIA) PRIVATE LIMITED | 業務支援 |
| アイルランド | |
| BLEACHERS FINANCE | 証券化ビークル |
| PURPLE FINANCE CLO 1 | 証券化ビークル |
| PURPLE FINANCE CLO 2 | 証券化ビークル |
| イタリア | |
| NATIXIS MILAN | 金融機関 |
| DNCA FINANCEミラノ支店 | 資産運用 |
| AEW イタリア支店(旧AEW CILOGER イタリア支店) | 販売 |
| NATIXIS INVESTMENT MANAGERS INTERNATIONAL, イタリア支店 | 販売 |
| SEEYOND, イタリア支店 | 資産運用 |
| OSTRUM ASSET MANAGEMENT ITALIA | 資産運用 |
| 日本 | |
| NATIXIS JAPAN SECURITIES CO, LTD | 金融機関 |
| NATIXIS TOKYO | 金融機関 |
| NATIXIS INVESTMENT MANAGERS JAPAN CO., LTD | 資産運用 |
| AEW JAPAN CORPORATION | 資産運用 |
| ジャージー | |
| AEW VALUE INVESTORS ASIA II GP LIMITED | 資産運用 |
| NATIXIS STRUCTURED PRODUCTS LTD | 発行ビークル |
| AEW VALUE INVESTORS ASIA III GP LIMITED | 資産運用 |
| AEW APREF INVESTORS, LP | 資産運用 |
| ケニア | |
| SUNFUNDER EAST AFRICA LTD | プライベート・デット運用会社 |
| ルクセンブルク | |
| KENNEDY FINANCEMENT LUXEMBOURG | 投資会社 - 資産運用 |
| KENNEDY FINANCEMENT LUXEMBOURG 2 | 財務部本部 - 資産運用 |
| NATIXIS ALTERNATIVE ASSETS | 持株会社 |
| NATIXIS REAL ESTATE FEEDER SARL | 投資会社 |
| NATIXIS TRUST | 持株会社 |
| NATIXIS STRUCTURED ISSUANCE | 発行ビークル |
| NATIXIS INVESTMENT MANAGERS S.A. | 販売 |
| MV CREDIT SARL | 資産運用 |
| DNCA FINANCE ルクセンブルク支店 | 資産運用 |
| LOOMIS SAYLES ALPHA LUXEMBOURG, LLC | 資産運用 |
| AEW VIA IV GP PARTNERS S.À RL | 資産運用 |
| AEW APREF GP S.À RL | 資産運用 |
| AEW CORE PROPERTY (US) LUX GP, SARL | 資産運用 |
| AEW EUROPE SARL | 資産運用 |
| AEW EUROPE GLOBAL LUX | 資産運用 |
| AEW VIA V GP PARTNERS S.À R.L | 資産運用 |
| LOOMIS SAYLES EURO INVESTMENT GRADE CREDIT | 資産運用 |
| NATIXIS WEALTH MANAGEMENT LUXEMBOURG | 銀行 |
| MASSENA PARTNERS S.A. | 資産運用および投資助言サービス |
| MASSENA Wealth Management SARL | 資産運用および投資助言サービス |
| マレーシア | |
| NATIXIS LABUAN | 金融機関 |
| メキシコ | |
| NATIXIS IM MEXICO, S. DE R.L DE C.V. | 資産運用 |
| オランダ | |
| LOOMIS SAYLES & COMPANY, LP, オランダ支店 | 販売 |
| LOOMIS SAYLES (NETHERLANDS) BV | 販売 |
| NATIXIS INVESTMENT MANAGERS INTERNATIONAL, NEDERLANDS | 販売 |
| AEW - オランダ支店 | 不動産管理 |
| ポーランド | |
| AEW CENTRAL EUROPE | 資産運用 |
| ポルトガル | |
| NATIXIS PORTO | 金融機関 |
| チェコ共和国 | |
| AEW CENTRAL EUROPE CZECH | 販売 |
| ロシア | |
| NATIXIS BANK JSC, MOSCOW | 銀行 |
| シンガポール | |
| LOOMIS SAYLES INVESTMENTS ASIA PTE LTD | 資産運用 |
| NATIXIS SINGAPORE | 金融機関 |
| AEW ASIA PTE LTD | 資産運用 |
| NATIXIS INVESTMENT MANAGERS SINGAPORE LIMITED | 資産運用 |
| スウェーデン | |
| MIROVA スウェーデン子会社 | 資産運用 |
| NATIXIS INVESTMENT MANAGERS INTERNATIONAL, 北欧子会社 | 販売 |
| スイス | |
| NATIXIS INVESTMENT MANAGERS SWITZERLAND SARL | 資産運用 |
| FLEXSTONE PARTNERS SARL | 資産運用 |
| 台湾 | |
| NATIXIS TAÏWAN | 金融機関 |
| NATIXIS INVESTMENT MANAGERS SECURITIES INVESTMENT CONSULTING CO. LTD | 資産運用 |
| ウルグアイ | |
| NATIXIS INVESTMENT MANAGERS URUGUAY S.A. | 販売 |
15.2 2022****年12月31日現在の国別の銀行業務純利益、税引前利益、税金および従業員数
| 営業国 | 銀行業務純利益 (単位:百万ユーロ) | 税引前利益/(損失)(事業税を含む) | 税引前利益 または損失 | 法人所得税 | 従業員数(FTE) |
|---|---|---|---|---|---|
| アルジェリア | 61 | 29 | 27 | (8) | 819 |
| ドイツ | 79 | 29 | 28 | (9) | 140 |
| サウジアラビア | 0 | 0 | (0) | 0 | 4 |
| オーストラリア | 56 | 22 | 22 | (7) | 118 |
| ベルギー | 0 | (0) | (1) | (0) | 2 |
| カナダ | 3 | 0 | 0 | (1) | 8 |
| 中国 | 25 | 7 | 7 | (2) | 66 |
| 大韓民国 | 2 | 0 | 0 | (0) | 19 |
| アラブ首長国連邦 | 40 | 18 | 17 | 0 | 59 |
| スペイン | 63 | 45 | 43 | (12) | 91 |
| 米国 | 2,785 | 770 | 723 | (144) | 2,896 |
| フランス | 3,102 | 380 | 160 | (179) | 6,601 |
| 英国 | 311 | 97 | 86 | (8) | 540 |
| 香港 | 305 | 129 | 123 | (18) | 402 |
| ケイマン諸島 | 6 | 6 | 6 | 0 | 0 |
| インド | (0) | 2 | 2 | (0) | 89 |
| アイルランド | (1) | (2) | (2) | 0 | 0 |
| イタリア | 98 | 30 | 29 | (14) | 99 |
| 日本 | 67 | 31 | 30 | 6 | 108 |
| ケニア | 1 | (3) | (3) | (0) | 18 |
| ルクセンブルク | (4) | (73) | (78) | 9 | 162 |
| マレーシア | 3 | 3 | 3 | (0) | 4 |
| メキシコ | 1 | 0 | 0 | (0) | 2 |
| モナコ | 4 | 3 | 3 | (1) | 0 |
| オランダ | 3 | (3) | (3) | (0) | 11 |
| ポーランド | 1 | (1) | (1) | 0 | 3 |
| ポルトガル | (0) | 4 | 4 | (1) | 1,428 |
| チェコ共和国 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
| ロシア | 6 | 1 | 0 | (0) | 23 |
| シンガポール | 132 | 40 | 34 | (5) | 275 |
| スウェーデン | 0 | 0 | 0 | (0) | 3 |
| スイス | 6 | 2 | 2 | (0) | 18 |
| 台湾 | 9 | (7) | (8) | 2 | 18 |
| ウルグアイ | 1 | 0 | 0 | (0) | 2 |
| 7,164 | 1,559 | 1,252 | (393) | 14,030 |
注記16 連結範囲比較情報
| 事業部門 連結子会社 | 業務内容 | 2022年 12月31日 現在の 連結方法 | 2022年12月31日現在 | 2021年12月31日現在 | |||
| % | % | 国 | |||||
| 支配 | 所有 | 支配 | 所有 | ||||
| コーポレート・バンキングおよびインベストメント・バンキング | |||||||
| NATIXIS PFANDBRIEFBANK AG | 銀行 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | ドイツ |
| Azure Capital Holdings Pty Ltd | M&A助言サービス | 全部連結 | 56 | 56 | 53 | 53 | オーストラリア |
| Azure Capital Securities Pty Ltd (y) | 資金管理およびエクイティ・キャピタル・マーケッツ | 全部連結 | 53 | 53 | オーストラリア | ||
| The Azure Capital Trust | 持株会社 | 全部連結 | 56 | 56 | 53 | 53 | オーストラリア |
| Azure Capital Limited | 持株会社 | 全部連結 | 56 | 56 | 53 | 53 | オーストラリア |
| NATIXIS AUSTRALIA PTY Ltd | 金融機関 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | オーストラリア |
| Saudi Arabia Investment Company | 金融機関 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | サウジアラビア |
| NATIXIS BELGIQUE INVESTISSEMENTS | 投資会社 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | ベルギー |
| EDF GROUP INVESTMENT | 投資会社 | 持分法 | 8 | 8 | 8 | 8 | ベルギー |
| Vermilion (Beijing) Advisory Company Limited (c) | M&A助言サービス | 全部連結 | 72 | 72 | 51 | 51 | 中国 |
| Natixis Partners Iberia, S.A. (d) | M&A助言サービス | 全部連結 | 89 | 89 | 85 | 85 | スペイン |
| NATIXIS NORTH AMERICA LLC | 持株会社 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| Solomon Partners, LP (旧Peter J. Solomon Company LP)* (p) | M&A助言サービス | 全部連結 | 58 | 58 | 53 | 53 | 米国 |
| Solomon Partners Securities Company LLC (旧Peter J. Solomon Securities Company LLC)* (p) | 証券会社 | 全部連結 | 58 | 58 | 53 | 53 | 米国 |
| NATIXIS FUNDING CORP | その他の金融会社 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| Versailles | 証券化ビークル | 全部連結 | 100 | 0 | 100 | 0 | 米国 |
| NATIXIS SECURITIES AMERICAS LLC | 証券会社 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| NATIXIS FINANCIAL PRODUCTS LLC | デリバティブ取引 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| NATIXIS REAL ESTATE HOLDINGS LLC | 不動産金融 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| NATIXIS REAL ESTATE CAPITAL LLC | 不動産金融 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| CM REO HOLDINGS TRUST | 流通市場ファイナンス | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| CM REO TRUST | 流通市場ファイナンス | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| MSR TRUST | 不動産金融 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| Natixis US MTN Program LLC | 発行ビークル | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| NATIXIS S.A. | 銀行 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | フランス |
| NATIXIS IMMO DEVELOPPEMENT | 居住用不動産の開発 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | フランス |
| CONTANGO TRADING S.A. | 証券会社 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | フランス |
| Natixis Partners | M&A助言サービス | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | フランス |
| FCT Liquidité Short 1 (w) | 証券化ビークル | 100 | 100 | フランス | |||
| EOLE Collateral (w) | 証券化ビークル | 100 | 100 | フランス | |||
| SPG | SICAV | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | フランス |
| NATIXIS MARCO | 投資会社 -(事業拡大) | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | フランス |
| NATIXIS INNOV | 持株会社 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | フランス |
| Investima 77 | 持株会社 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | フランス |
| Natixis Alternative Holding Limited | 持株会社 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 英国 |
| Fenchurch Partners LLP | M&A助言サービス | 全部連結 | 51 | 51 | 51 | 51 | 英国 |
| Vermilion Partners (UK) Limited (c) | 持株会社 | 全部連結 | 72 | 72 | 51 | 51 | 英国 |
| Vermilion Partners LLP (c) | M&A助言サービス | 全部連結 | 72 | 72 | 51 | 51 | 英国 |
| NATIXIS ASIA LTD | その他の金融会社 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 香港 |
| Natixis Holdings (Hong Kong) Limited | 持株会社 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 香港 |
| Vermilion Partners (Holdings) Limited (c) | 持株会社 | 全部連結 | 72 | 72 | 51 | 51 | 香港 |
| Vermilion Partners Limited (c) | 持株会社 | 全部連結 | 72 | 72 | 51 | 51 | 香港 |
| Natixis Global Services (India) Private Limited | 業務支援 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | インド |
| NATINIUM FINANCIAL PRODUCTS (j) | 証券化ビークル | 100 | 100 | アイルランド | |||
| Bleachers finance | 証券化ビークル | 100 | 0 | 100 | 0 | アイルランド | |
| DF EFG3 Limited | 持株会社 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | ケイマン諸島 |
| NATIXIS JAPAN SECURITIES CO, Ltd | 金融機関 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 日本 |
| NATIXIS STRUCTURED PRODUCTS LTD | 発行ビークル | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | ジャージー |
| NATIXIS TRUST | 持株会社 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | ルクセンブルク |
| NATIXIS REAL ESTATE FEEDER SARL | 投資会社 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | ルクセンブルク |
| NATIXIS ALTERNATIVE ASSETS | 持株会社 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | ルクセンブルク |
| Natixis Structured Issuance | 発行ビークル | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | ルクセンブルク |
| Natixis Bank JSC, Moscow | 銀行 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | ロシア |
| 支店 | |||||||
| NATIXIS Zweigniederlassung Deutschland | 金融機関 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | ドイツ |
| NATIXIS CANADA | 金融機関 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | カナダ |
| NATIXIS SHANGHAI | 金融機関 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 中国 |
| NATIXIS BEIJING | 金融機関 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 中国 |
| NATIXIS DUBAI | 金融機関 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | アラブ首長国連邦 |
| NATIXIS NEW YORK | 金融機関 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| NATIXIS MADRID | 金融機関 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | スペイン |
| NATIXIS LONDON | 金融機関 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 英国 |
| NATIXIS HONG KONG | 金融機関 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 香港 |
| NATIXIS MILAN | 金融機関 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | イタリア |
| NATIXIS TOKYO | 金融機関 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 日本 |
| NATIXIS LABUAN | 金融機関 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | マレーシア |
| NATIXIS PORTO | 金融機関 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | ポルトガル |
| Natixis Seoul (x) | 金融機関 | 全部連結 | 100 | 100 | 大韓民国 | ||
| NATIXIS SINGAPORE | 金融機関 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | シンガポール |
| NATIXIS TAIWAN | 金融機関 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 台湾 |
| 映画産業金融 | |||||||
| NATIXIS COFICINE** | 金融会社(音響・映像) | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | フランス |
| 資産運用および ウェルス・マネジメント | |||||||
| 資産運用 | |||||||
| NATIXIS Investment Managers グループ | |||||||
| AEW Invest GmbH (k) | 販売 | 全部連結 | 100 | 100 | 60 | 60 | ドイツ |
| Natixis Investment Managers Australia Pty Limited | 販売 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | オーストラリア |
| Investors Mutual Limited (v) | 資産運用 | 全部連結 | 68 | 68 | 68 | 68 | オーストラリア |
| AEW Australia Pty Ltd (aa) | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | オーストラリア | ||
| Mirova Natural Capital Brazil Consultoria e Assessoria LTDA (u) | コンサルティング | 100 | 100 | ブラジル | |||
| Natixis IM Canada Holdings Ltd | 持株会社 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | カナダ |
| Natixis Investment Managers Korea Limited | 販売 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 大韓民国 |
| AEW Korea LLC | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 大韓民国 |
| Natixis IM Korea Limited (NIMKL) (aa) | 販売 | 全部連結 | 100 | 100 | 大韓民国 | ||
| AEW CAPITAL MANAGEMENT, INC. | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| AEW CAPITAL MANAGEMENT, LP | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| AEW PARTNERS V, INC. | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| AEW PARTNERS VI, INC. | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| AEW PARTNERS VII, INC. | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| AEW SENIOR HOUSING INVESTORS II INC. | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| AEW Partners X GP, LLC (aa) | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 米国 | ||
| AEW Value Investors Asia II GP Limited | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | ジャージー |
| AEW VIA INVESTORS, LTD (h) | 資産運用 | 100 | 100 | ケイマン諸島 | |||
| AEW Partners Real Estate Fund VIII LLC | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| AEW Senior Housing Investors III LLC | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| AEW Senior Housing Investors IV LLC | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| AEW Partners Real Estate Fund IX, LLC | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| AEW Cold Ops MM, LLC | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| AEW EHF GP, LLC | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| AEW Core Property (US) GP, LLC | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| Seaport Strategic Property Program I Co-Investors, LLC | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| ALPHASIMPLEX GROUP LLC | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| AURORA INVESTMENT MANAGEMENT LLC | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| CASPIAN CAPITAL MANAGEMENT, LLC | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| EPI SLP LLC (k) | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 60 | 60 | 米国 |
| EPI SO SLP LLC (k) | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 60 | 60 | 米国 |
| GATEWAY INVESTMENT ADVISERS, LLC | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| HARRIS ALTERNATIVES HOLDING INC. | 持株会社 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| HARRIS ASSOCIATES LP | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| HARRIS ASSOCIATES SECURITIES, LP | 販売 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| HARRIS ASSOCIATES, INC. | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| LOOMIS SAYLES & COMPANY, INC. | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| LOOMIS SAYLES & COMPANY, LP | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| LOOMIS SAYLES ALPHA, LLC | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| LOOMIS SAYLES DISTRIBUTORS, INC. | 販売 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| LOOMIS SAYLES DISTRIBUTORS, LP | 販売 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| LOOMIS SAYLES TRUST COMPANY, LLC | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| Loomis Sayles Operating Services, LLC (y) | 資産運用 | 100 | 100 | 米国 | |||
| Ostrum AM US LLC | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| NATIXIS ASG HOLDINGS, INC. | 販売 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| Flexstone Partners LLC | 資産運用 | 全部連結 | 87 | 87 | 87 | 87 | 米国 |
| Natixis Investment Managers, LLC | 持株会社 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| Natixis Advisors, LLC(旧Natixis Advisors, LP) | 販売 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| Natixis Distribution, LLC(旧Natixis Distribution, LP) | 販売 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| NATIXIS Investment Managers INTERNATIONAL, LLC | 販売 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| NIM-os, LLC | メディア・デジタル | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| VAUGHAN NELSON INVESTMENT MANAGEMENT, INC. | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| VAUGHAN NELSON INVESTMENT MANAGEMENT, LP | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| Mirova US LLC | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| Natixis Investment Managers S.A. Holdings, LLC | 持株会社 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 米国 |
| Mirova US Holdings LLC (m) | 持株会社 | 全部連結 | 100 | 100 | 米国 | ||
| SunFunder Inc. (m) | プライベート・デット運用会社 | 全部連結 | 100 | 100 | 米国 | ||
| Natixis IM innovation | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | フランス |
| AEW Europe S.A.(旧AEW S.A.)(k) | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 60 | 60 | フランス |
| AEW(旧AEW Ciloger)(k) | 不動産管理 | 全部連結 | 100 | 100 | 60 | 60 | フランス |
| ALLIANCE ENTREPRENDRE (o) | 資産運用 | 100 | 100 | フランス | |||
| DARIUS CAPITAL CONSEIL | 投資助言サービス | 全部連結 | 70 | 70 | 70 | 70 | フランス |
| DNCA Finance | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 87 | 100 | 87 | フランス |
| Dorval Asset Management (i) | 資産運用 | 全部連結 | 99 | 99 | 89 | 89 | フランス |
| Flexstone Partners SAS (cc) | 資産運用 | 全部連結 | 87 | 87 | 87 | 87 | フランス |
| Mirova | ベンチャーキャピタル・ミューチュアルファンドの運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | フランス |
| Natixis Investment Managers International | 販売 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | フランス |
| Ostrum AM (新規) (k) | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 55 | 55 | フランス |
| Natixis TradEx Solutions** | 持株会社 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | フランス |
| NATIXIS Investment Managers | 持株会社 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | フランス |
| NATIXIS Investment Managers PARTICIPATIONS 1 | 持株会社 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | フランス |
| NATIXIS Investment Managers PARTICIPATIONS 3 | 持株会社 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | フランス |
| NAXICAP PARTNERS | ベンチャーキャピタル・ミューチュアルファンドの運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | フランス |
| OSSIAM (q) | 資産運用 | 全部連結 | 82 | 83 | 71 | 71 | フランス |
| SEVENTURE PARTNERS | 資産運用 | 全部連結 | 59 | 59 | 59 | 59 | フランス |
| SEEYOND | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | フランス |
| Natixis Investment Managers Participations 5(旧MV Credit France)* | 持株会社 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | フランス |
| H2O AM Europe (g) | 資産運用 | 50 | 50 | フランス | |||
| Thematics Asset Management | 資産運用 | 全部連結 | 50 | 50 | 50 | 50 | フランス |
| Vauban Infrastructure Partners (dd) | 資産運用 | 全部連結 | 61 | 59 | 61 | 62 | フランス |
| Loomis Sayles Capital Re (s) | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | フランス | ||
| AEW EUROPE ADVISORY LTD (k) | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 60 | 60 | 英国 |
| AEW EUROPE CC LTD (k) | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 60 | 60 | 英国 |
| AEW EUROPE HOLDING LTD (k) | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 60 | 60 | 英国 |
| AEW EUROPE INVESTMENT LTD (k) | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 60 | 60 | 英国 |
| AEW EUROPE LLP (k) | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 60 | 60 | 英国 |
| AEW EUROPE PARTNERSHIP (z) | 資産運用 | 60 | 60 | 英国 | |||
| AEW GLOBAL ADVISORS (EUROPE) LTD | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 英国 |
| AEW GLOBAL LTD (k) | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 60 | 60 | 英国 |
| AEW GLOBAL UK LTD (k) | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 60 | 60 | 英国 |
| AEW UK INVESTMENT MANAGEMENT LLP (k) | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 60 | 英国 |
| AEW Promote LP Ltd (k) | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 60 | 英国 |
| AEW EVP GP LLP (k) | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 60 | 英国 |
| H2O Asset Management LLP (g) | 資産運用 | 50 | 50 | 英国 | |||
| H2O Asset Management Corporate member (g) | 資産運用 | 50 | 50 | 英国 | |||
| LOOMIS SAYLES INVESTMENTS LTD (UK) | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 英国 |
| NATIXIS Investment Managers UK LTD | 販売 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 英国 |
| Natixis Investment Managers UK (Funds) Limited (UK), LLC | 業務支援 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 英国 |
| Mirova UK Limited(旧Mirova Natural Capital Limited)* | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 英国 |
| MV Credit Limited | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 英国 |
| MV Credit LLP | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 英国 |
| AEW ASIA LIMITED | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 香港 |
| NATIXIS Investment Managers HONG KONG LIMITED | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 香港 |
| Poincaré Holdings Ltd (g) | 資産運用 | 50 | 25 | 香港 | |||
| Poincaré Capital Management Ltd (g) | 資産運用 | 50 | 25 | 香港 | |||
| Natixis Investment Managers International Hong Kong Limited | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 香港 |
| PURPLE FINANCE CLO 1 | 証券化ビークル | 全部連結 | 89 | 89 | 89 | 89 | アイルランド |
| PURPLE FINANCE CLO 2 | 証券化ビークル | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | アイルランド |
| Asahi Natixis Investment Managers Co. Ltd | 販売 | 持分法 | 49 | 49 | 49 | 49 | 日本 |
| NATIXIS Investment Managers JAPAN CO., LTD | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 日本 |
| AEW Japan Corporation | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 日本 |
| AEW Value Investors Asia III GP Limited | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | ジャージー |
| AEW APREF Investors, LP (n) | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | ジャージー | ||
| SunFunder East Africa Ltd (m) | プライベート・デット運用会社 | 全部連結 | 100 | 100 | ケニア | ||
| AEW EUROPE SARL (k) | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 60 | 60 | ルクセンブルク |
| AEW EUROPE GLOBAL LUX (k) | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 60 | ルクセンブルク |
| AEW VIA IV GP Partners S.à RL | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | ルクセンブルク |
| AEW VIA V GP Partners S.à RL (s) | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | ルクセンブルク | ||
| AEW APREF GP S.à RL | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | ルクセンブルク |
| AEW Core Property (US) Lux GP, SARL | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | ルクセンブルク |
| H2O Asset Management HOLDING (g) | 資産運用 | 50 | 50 | ルクセンブルク | |||
| KENNEDY FINANCEMENT Luxembourg | 投資会社 - 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | ルクセンブルク |
| KENNEDY FINANCEMENT Luxembourg 2 | 財務部本部 - 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | ルクセンブルク |
| Loomis Sayles Alpha Luxembourg, LLC | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | ルクセンブルク |
| Loomis Sayles Euro Investment Grade Credit (f) | 資産運用 | 全部連結 | 34 | 34 | ルクセンブルク | ||
| NATIXIS Investment Managers S.A. | 販売 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | ルクセンブルク |
| MV Credit SARL | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | ルクセンブルク |
| Thematics Subscription Economy Fund (z) | 資産運用 | 44 | 44 | ルクセンブルク | |||
| Natixis IM Mexico, S. de R.L. de C.V | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | メキシコ |
| H2O AM Monaco SAM (g) | 資産運用 | 50 | 50 | モナコ | |||
| Prometheus Wealth Management SAM (g) | 資産運用 | 50 | 25 | モナコ | |||
| Loomis Sayles (Netherlands) BV | 販売 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | オランダ |
| AEW CENTRAL EUROPE (k) | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 60 | 60 | ポーランド |
| Natixis Investment Managers Singapore Limited | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | シンガポール |
| AEW Asia Pte Ltd | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | シンガポール |
| LOOMIS SAYLES INVESTMENTS ASIA Pte Ltd | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | シンガポール |
| H2O AM Asia Pte Ltd (g) | 資産運用 | 50 | 50 | シンガポール | |||
| Flexstone Partners SARL | 資産運用 | 全部連結 | 87 | 87 | 87 | 87 | スイス |
| Natixis Investment Managers Switzerland Sarl | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | スイス |
| NATIXIS Investment ManagerS SECURITIES INVESTMENT CONSULTING Co. LTD | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | 台湾 |
| Natixis Investment Managers Uruguay S.A. | 販売 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | ウルグアイ |
| NATIXIS INTÉREPARGNE | 従業員貯蓄制度口座管理 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | フランス |
| 支店 | |||||||
| Natixis Investment Managers S.A., Zweignierderlaasung Deutschland | 販売 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | ドイツ |
| Natixis Investment Managers International, Zweigniederlassung Deutschland (x) | 販売 | 全部連結 | 100 | 100 | ドイツ | ||
| AEW Asia Limited オーストラリア支店 | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | オーストラリア |
| Natixis Investment Managers S.A.,ベルギー支店 | 販売 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | ベルギー |
| Natixis Investment Managers Middle East | 販売 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | アラブ首長国連邦 |
| Natixis Investment Managers, スペイン支店 | 販売 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | スペイン |
| AEW Europe LLPスペイン支店 (k) | 販売 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 60 | スペイン |
| Natixis Investment Managers International, スペイン支店 (r) | 販売 | 全部連結 | 100 | 100 | スペイン | ||
| Mirova Natural Capital Limited, フランス支店 (h) | 資産運用 | 100 | 100 | フランス | |||
| MV Credit SARL, フランス支店 (e) | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | フランス | ||
| AEWイタリア支店(旧AEW Cilogerイタリア支店)(k) | 販売 | 全部連結 | 100 | 100 | 60 | 60 | イタリア |
| Natixis Investment Managers S.A., イタリア支店 (t) | 販売 | 100 | 100 | イタリア | |||
| DNCA Finance ミラノ支店 | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 87 | 100 | 87 | イタリア |
| Natixis Investment Managers International, イタリア支店 (e) | 販売 | 全部連結 | 100 | 100 | イタリア | ||
| Seeyond, イタリア支店 (l) | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | イタリア | ||
| Ostrum Asset Management Italia (x) | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | イタリア | ||
| DNCA Finance ルクセンブルグ支店 | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 87 | 100 | 87 | ルクセンブルク |
| Natixis Investment Managers, Nederlands (t) | 販売 | 100 | 100 | オランダ | |||
| Loomis Sayles & Company, LP, オランダ支店 | 販売 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | オランダ |
| AEW - オランダ支店 (k) | 不動産管理 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 60 | オランダ |
| Natixis Investment Managers International, Nederlands (e) | 販売 | 全部連結 | 100 | 100 | オランダ | ||
| AEW Central Europe Czech (k) | 販売 | 全部連結 | 100 | 100 | 60 | 60 | チェコ共和国 |
| Natixis Investment Managers, 北欧子会社 (t) | 販売 | 100 | 100 | スウェーデン | |||
| Mirova スウェーデン子会社 | 資産運用 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | スウェーデン |
| Natixis Investment Managers International, 北欧子会社 (e) | 販売 | 全部連結 | 100 | 100 | スウェーデン | ||
| プライベート・エクイティ - 第三者資産運用 | |||||||
| NATIXIS Private Equity | プライベート・エクイティ | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | フランス |
| DAHLIA A SICAR SCA (bb) | プライベート・エクイティ | 100 | 100 | ルクセンブルク | |||
| ウェルス・マネジメント | |||||||
| NATIXIS Wealth Management Luxembourg | 銀行 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | ルクセンブルク |
| Natixis Wealth Management グループ | |||||||
| Natixis Wealth Management** | 銀行 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | フランス |
| VEGA Investment ManagerS | ミューチュアルファンド持株会社 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | フランス |
| 1818 IMMOBILIER | 不動産業 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | フランス |
| TEORA | 保険仲介会社 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | フランス |
| Massena Partners S.A. | 資産運用および投資助言サービス | 全部連結 | 98 | 98 | 98 | 98 | ルクセンブルク |
| Massena Wealth Management SARL | 資産運用および投資助言サービス | 全部連結 | 98 | 98 | 98 | 98 | ルクセンブルク |
| 支店 | |||||||
| Massena Partners - 支店 | 資産運用および投資助言サービス | 全部連結 | 98 | 98 | 98 | 98 | フランス |
| 保険 | |||||||
| NATIXIS ASSURANCES (a) | 保険会社持株会社 | 100 | 100 | フランス | |||
| NATIXIS LIFE (a) | 生命保険 | 100 | 100 | ルクセンブルク | |||
| BPCE IARD(旧ASSURANCES Banque Populaire IARD)(a) | 損害保険 | 50 | 50 | フランス | |||
| BPCE Prévoyance (a) | 個人向け保障保険 | 100 | 100 | フランス | |||
| ADIR (a) | 損害保険 | 34 | 34 | レバノン | |||
| FRUCTIFONCIER (a) | 保険・不動産投資 | 100 | 100 | フランス | |||
| BPCE Vie (a) | 保険 | 100 | 100 | フランス | |||
| REAUMUR ACTIONS (a) | 保険投資ミューチュアルファンド | 100 | 100 | フランス | |||
| NAMI INVESTMENT (a) | 保険・不動産投資 | 100 | 100 | フランス | |||
| ECUREUIL VIE DÉVELOPPEMENT (a) | 保険 | 51 | 51 | フランス | |||
| BPCE RELATION ASSURANCES (a) | ミューチュアルファンド | 100 | 100 | フランス | |||
| SCI DUO PARIS (a) | 不動産管理 | 50 | 50 | フランス | |||
| Fonds TULIP (a) | 保険投資(証券化ファンド) | 100 | 100 | フランス | |||
| FCT NA Financement de l'économie - compartiment Immocorp II (a) | 保険投資(証券化ファンド) | 100 | 100 | フランス | |||
| DNCA INVEST NORDEN (a) | 保険投資ミューチュアルファンド | 39 | 39 | ルクセンブルク | |||
| THEMATICS AI AND ROBOTICS (a) | 資産運用 | 37 | 37 | ルクセンブルク | |||
| AAA ACTIONS AGRO ALIMENTAIRE (a) | 保険投資ミューチュアルファンド | 37 | 37 | フランス | |||
| SCPI IMMOB EVOLUTIF (a) | 保険・不動産投資 | 48 | 48 | フランス | |||
| OPCI FRANCEUROPE IMMO (a) | 保険投資ミューチュアルファンド | 57 | 57 | フランス | |||
| SELECTIZ (a) | 保険投資ミューチュアルファンド | 58 | 58 | フランス | |||
| SELECTIZ PLUS FCP 4DEC (a) | 保険投資ミューチュアルファンド | 57 | 57 | フランス | |||
| ALLOCATION PILOTÉE ÉQUILIBRE C (a) | 保険投資ミューチュアルファンド | 47 | 47 | フランス | |||
| MIROVA EUROPE ENVIRONNEMENT C (a) | 保険投資ミューチュアルファンド | 37 | 37 | フランス | |||
| Vega Euro Rendement FCP RC (a) | 保険投資ミューチュアルファンド | 31 | 31 | フランス | |||
| BPCE ASSURANCES (a) | 保険会社 | 100 | 100 | フランス | |||
| BPCE APS (a) | サービス・プロバイダー | 53 | 53 | フランス | |||
| 支店 | |||||||
| NATIXIS LIFE (a) | 生命保険 | 100 | 100 | フランス | |||
| 決済 | |||||||
| 決済 | |||||||
| Natixis Payment Solutions** (a) | 銀行業 | 100 | 100 | フランス | |||
| NATIXIS PAYMENT HOLDING (a) | 持株会社 | 100 | 100 | フランス | |||
| XPOLLENS(旧S-MONEY)(a) | 決済サービス | 100 | 100 | フランス | |||
| PAYPLUG (a) | 決済サービス | 100 | 100 | フランス | |||
| BIMPLI (a) | 労使協議会向け決済サービス、クーポン券提供、オンライン・サービス | 100 | 100 | フランス | |||
| Dalenysグループ | |||||||
| DALENYS S.A. (a) | 持株会社 | 100 | 100 | ベルギー | |||
| DALENYS INTERNATIONAL (a) | 持株会社 | 100 | 100 | オランダ | |||
| DALENYS FINANCE (a) | 持株会社 | 100 | 100 | オランダ | |||
| DALENYS PAYMENT (a) | 決済サービス | 100 | 100 | フランス | |||
| DALENYS SERVICES (a) | 内部サービス・プロバイダー | 100 | 100 | フランス | |||
| DALENYS MARKETING (a) | オンライン・サービス | 100 | 100 | フランス | |||
| DALENYS TECHNOLOGIES (a) | オンライン・サービス | 100 | 100 | フランス | |||
| RECOMMERCE (a) | オンライン・サービス | 100 | 100 | フランス | |||
| コーポレート・センター | |||||||
| NATIXIS ALGÉRIE | 銀行 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | アルジェリア |
| SCI ALTAIR 1 | 不動産業 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | フランス |
| SCI ALTAIR 2 | 不動産業 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | フランス |
| NATIXIS IMMO EXPLOITATION (b) | 不動産業 | 100 | 100 | フランス | |||
| FONCIERE KUPKA | 不動産業 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | フランス |
| NATIXIS FONCIERE S.A. | 不動産投資 | 全部連結 | 100 | 100 | 100 | 100 | フランス |
* 2022**年登記社名変更。
** 金融機関に適用されるプルーデンス要件に関する2013年6月26日付欧州議会および欧州理事会のEU規則第575/2013号第7条の規定に従い、個別のプルーデンス要件の適用を免除されたフランス子会社。
(a) 決済および保険の事業部門の全企業が、2022年第1四半期にBPCEに移管された。
(b) 2022**年3月1日にBPCEに売却された。
(c) 2022**年第1四半期、少数持分についてプット・オプションが行使され、Vermilionの企業の持分比率が51%から71.60%に上昇した。
(d) 2022**年第1四半期、少数持分についてプット・オプションが行使され、Natixis Partners Iberiaの持分比率が85%から89.22%に上昇した。
(e) 2022**年第1四半期における支店の設立と連結。
(f) 2022**年第1四半期、閾値を超えたため連結された。
(g) 2022**年第1四半期に、Natixis IMは、H2Oに対する持分の一部を、H2Oの経営者に売却した。この取引を受け、NIMは、H2Oの資本の残存持分23.4%を保持するが、議決権またはH2Oの経営体における代表を持たない。したがって、H2O傘下のすべての会社が連結対象から除外される。
(h) 清算後、2022年第1四半期に連結対象から除外。
(i) 2022**年第1四半期と第3四半期におけるDorvalの経営者によるプット・オプションの行使に伴い、Natixis IMは、同社に対する追加の持分10.2%を取得した。これらの取引後、Dorval Asset Managementに対するNIMの支配および持分の比率は99.4%に上昇した。
(j) 清算(満期)後、2022年第2四半期に連結対象から除外。
(k) Ostrum AM**およびAEW Europeの持分は2022年第2四半期に、LBP(La Banque Postale)からの非支配持分の買取りを行い100%に増大した。
(l) 2021**年第2四半期における支店の設立と連結。
(m) 2022**年第2四半期に、アフリカとアジアにおける再生可能エネルギー・プロジェクトヘの融資を専門とするプライベート・デット運用会社SunFunderを買収し連結。
(n) 2022**年第2四半期における子会社の設立と連結。
(o) Naxicap**が完全所有するAlliance Entreprendreは2022年4月、親会社によって2022年1月1日まで遡って吸収された。
(p) Solomon Partners**の2社の持株比率は、2022年第2四半期におけるパートナーによるプット・オプションの行使に伴い、53.28%から58.49%に上昇した。
(q) Ossiam**に対する支配比率は、2022年第2四半期と第3四半期における経営者によるプット・オプションの行使と、第4四半期におけるOssiamの経営者への株式売却に伴い、11.5%上昇した。
(r) 2022**年第3四半期における支店の設立と連結。
(s) 2022**年第3四半期における子会社の設立と連結。
(t) 2022**年第3四半期における支店の閉鎖。
(u) 2022**年第3四半期に処分。
(v) 第3四半期におけるDorvalの経営者によるプット・オプションの行使に伴い、Natixis IMは、同社に対する追加の持分0.2%を取得した。これらの取引後、Dorval Asset Managementに対するNIMの支配および持分の比率は68%に上昇した。
(w) 清算後、2022年第3四半期に連結対象から除外。
(x) 2022**年第4四半期における支店の閉鎖。
(y) 清算後、2022年第4四半期に連結対象から除外。
(z) 閾値を下回ったため、2022年第4四半期に連結対象から除外。
(aa) 2022**年第4四半期における子会社の設立と連結。
(bb) ファンドを連結対象から除外。Dahlia A Sicarファンドに対するNatixis Private Equity(NPE)の投資は、2022年10月に外部へ売却された。
(cc) Natixis IM**は、離職する経営者が保有する株式を2022年11月に購入した後、Flexstone SASの資本に対して0.5%の追加の持分を取得した。この取引後、Flexstone SASに対する所有権および持分比率は86.6%から87.1%に上昇した。
(dd) Vauban**の株主の経済的権利を計算する方法の見直しにより、持分比率が62%から58.5%に補正された。
16.1 2022年12月31日現在の非連結企業
排他的支配もしくは共同支配下にある、または重要な影響力が及ぶ企業、および支配下にある組成された企業のうち、連結範囲に含めていない企業に関する情報は、ナティクシスのウェブサイトに掲載している。
https://natixis.groupebpce.com/about-us/financial-information/?lang=eng
16.2 2022年12月31日現在の非連結投資
2022年12月31日現在の正味帳簿価額が5百万ユーロ以上ある非連結持分投資のうち、株式資本の10%以上に投資しているものは以下のとおりである。
| 企業 | 国 | 保有資本比率(a) | 株主資本の額 (単位:百万ユーロ) | 利益の額 (単位:百万ユーロ) |
|---|---|---|---|---|
| NYBEQ LLC (b) | 米国 | 100% | 9 | 0 |
| Investima 6 SAS (b) | フランス | 100% | 7 | (0) |
| Clipperton Finance (b) | フランス | 45% | 8 | 3 |
| BP Dev (b) | フランス | 30% | 682 | 110 |
| EURO CAPITAL (b) | フランス | 26% | 31 | 0 |
| WCM Investment Management (b) | 米国 | 25% | 118 | 309 |
| CE DÉVELOPPEMENT (b) | フランス | 15% | 149 | 14 |
| EFG - HERMES HOLDING (b) | エジプト | 12% | 97 | (9) |
(a) 直接または間接的な保有。
(b) 株主総会で承認された直近の事業年度の株主資本および収益に関する情報(2021年12月31日現在)。
(3) 個別財務諸表および注記
ナティクシス比較****個別貸借対照表
| 参照注記 番号 | 12月31日に終了した年度 | 2022年 | 2021年 | ||
| 百万ユーロ | 億円 | 百万ユーロ | 億円 | ||
| 資産 | |||||
| 4 | 現金および中央銀行預け金、郵便小切手口座 | 41,331 | 60,901 | 43,921 | 64,718 |
| 6 | 政府債および政府債同等物 | 12,095 | 17,822 | 13,911 | 20,498 |
| 4 | 金融機関預け金 | 106,178 | 156,453 | 123,685 | 182,250 |
| 5 | 顧客との取引 | 126,085 | 185,786 | 118,326 | 174,353 |
| 23 | うち、政府代行業務 | 904 | 1,332 | 904 | 1,332 |
| 6 | 債券およびその他の固定利付有価証券 | 8,424 | 12,413 | 9,361 | 13,793 |
| 6 | 株式およびその他の変動利付有価証券 | 34,149 | 50,319 | 49,498 | 72,935 |
| 7 | 投資およびその他の長期保有する有価証券 | 161 | 237 | 316 | 466 |
| 7 | 子会社および関係会社に対する投資 | 11,260 | 16,592 | 12,803 | 18,865 |
| 11 | 無形資産 | 191 | 281 | 114 | 168 |
| 11 | 有形固定資産 | 72 | 106 | 95 | 140 |
| 発行済未払込資本 | |||||
| 7 | 自己株式 | 10 | 15 | 10 | 15 |
| 12 | その他の資産 | 28,426 | 41,886 | 25,835 | 38,068 |
| 12 | 未収勘定 | 9,318 | 13,730 | 5,392 | 7,945 |
| うち、政府代行業務 | 7 | 10 | |||
| 資産合計 | 377,701 | 556,542 | 403,268 | 594,215 | |
| 参照注記 番号 | オフバランスシート項目-受取コミットメント | 2022年 | 2021年 | ||
| 百万ユーロ | 億円 | 百万ユーロ | 億円 | ||
| 36 | 貸出コミットメント | 28,345 | 41,766 | 40,566 | 59,774 |
| 銀行からの受取コミットメント | 20,659 | 30,441 | 36,073 | 53,154 | |
| 顧客からの受取コミットメント | 7,686 | 11,325 | 4,493 | 6,620 | |
| 36 | 保証コミットメント | 33,628 | 49,551 | 20,418 | 30,086 |
| 銀行からの受取コミットメント | 33,628 | 49,551 | 20,418 | 30,086 | |
| 36 | 有価証券に関するコミットメント | 6,706 | 9,881 | 6,738 | 9,928 |
| 36 | その他の受取コミットメント | 12,268 | 18,077 | 12,156 | 17,912 |
| 参照注記 番号 | 12月31日に終了した年度 | 2022年 | 2021年 | |||
| 百万ユーロ | 億円 | 百万ユーロ | 億円 | |||
| 負債 | ||||||
| 13 | 中央銀行預り金、郵便小切手口座 | |||||
| 13 | 金融機関に対する債務 | 138,777 | 204,488 | 178,313 | 262,744 | |
| 23 | うち、政府代行業務 | 46 | 68 | 46 | 68 | |
| 14 | 顧客との取引 | 97,772 | 144,067 | 94,977 | 139,949 | |
| 23 | うち、政府代行業務 | 994 | 1,465 | 1,007 | 1,484 | |
| 15 | 債務証券 | 64,554 | 95,120 | 54,829 | 80,791 | |
| 16 | その他の負債 | 46,539 | 68,575 | 46,104 | 67,934 | |
| 16 | 未払勘定 | 4,717 | 6,950 | 2,510 | 3,698 | |
| 23 | うち、政府代行業務 | 38 | 56 | |||
| 17 | リスクおよびその他費用引当金 | 2,339 | 3,447 | 2,076 | 3,059 | |
| 19 | 劣後債務 | 5,286 | 7,789 | 6,443 | 9,494 | |
| 一般的銀行リスク準備金 | ||||||
| 一般的銀行リスク準備金を除く資本 | 17,716 | 26,105 | 18,015 | 26,545 | ||
| 21 | 発行済資本 | 5,894 | 8,685 | 5,053 | 7,446 | |
| 21 | 発行時額面超過額 | 6,508 | 9,590 | 7,426 | 10,942 | |
| 21 | 準備金 | 1,728 | 2,546 | 1,732 | 2,552 | |
| 20 | 規制引当金および投資補助金 | 45 | 66 | |||
| 23 | うち、政府代行業務 | 45 | 66 | |||
| 21 | 利益剰余金 | 2,838 | 4,182 | 3,204 | 4,721 | |
| 当期純利益/(損失) | 748 | 1,102 | 555 | 818 | ||
| 負債合計 | 377,701 | 556,542 | 403,268 | 594,215 | ||
| 参照注記 番号 | オフバランスシート項目-供与コミットメント | 2022年 | 2021年 | ||
| 百万ユーロ | 億円 | 百万ユーロ | 億円 | ||
| 36 | 貸出コミットメント | 96,805 | 142,642 | 97,864 | 144,203 |
| 銀行への供与コミットメント | 22,970 | 33,846 | 27,953 | 41,189 | |
| 顧客への供与コミットメント | 73,835 | 108,796 | 69,911 | 103,014 | |
| 36 | 保証コミットメント | 41,658 | 61,383 | 36,972 | 54,478 |
| 銀行への供与コミットメント | 6,991 | 10,301 | 7,060 | 10,403 | |
| 顧客への供与コミットメント | 34,667 | 51,082 | 29,912 | 44,075 | |
| 36 | 有価証券に関するコミットメント | 6,767 | 9,971 | 6,771 | 9,977 |
| 36 | その他の供与コミットメント | 13,474 | 19,854 | 19,015 | 28,019 |
**
**
ナティクシス比較損益計算書
| 参照注記 番号 | 12月31日に終了した年度 | 2022年 | 2021年 | ||
| 百万ユーロ | 億円 | 百万ユーロ | 億円 | ||
| 24 | 受取利息および類似収益 | 7,952 | 11,717 | 5,167 | 7,614 |
| 24 | 支払利息および類似費用 | (7,473) | (11,011) | (4,067) | (5,993) |
| 25 | 変動利付有価証券による収益 | 624 | 919 | 307 | 452 |
| 26 | 受取報酬および受取手数料 | 757 | 1,115 | 801 | 1,180 |
| 支払報酬および支払手数料 | (464) | (684) | (373) | (550) | |
| 27 | トレーディング勘定取引に係る 純利得/(損失) | 2,483 | 3,659 | 1,295 | 1,908 |
| 28 | 売却目的で保有する有価証券取引に係る 純利得/(損失) | (56) | (83) | 110 | 162 |
| 29 | その他銀行業務営業収益 | 930 | 1,370 | 654 | 964 |
| その他銀行業務営業費用 | (1,047) | (1,543) | (467) | (688) | |
| 銀行業務純利益 | 3,705 | 5,459 | 3,426 | 5,048 | |
| 30 | 営業費用 | (2,472) | (3,642) | (2,634) | (3,881) |
| ・人件費 | (1,297) | (1,911) | (1,434) | (2,113) | |
| ・その他一般管理費 | (1,175) | (1,731) | (1,200) | (1,768) | |
| 有形固定資産および無形資産の減価償却、償却 および減損 | (47) | (69) | (71) | (105) | |
| 営業総利益 | 1,186 | 1,748 | 720 | 1,061 | |
| 31 | リスク費用 | (143) | (211) | 33 | 49 |
| 営業純利益 | 1,043 | 1,537 | 753 | 1,110 | |
| 32 | 固定資産に係る利得/(損失) | 66 | 97 | (114) | (168) |
| 税引前利益 | 1,109 | 1,634 | 639 | 942 | |
| 非経常収益 | |||||
| 33 | 法人所得税 | (361) | (532) | (84) | (124) |
| 20 | 一般的銀行リスク準備金および規制引当金 引当/戻入額 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 当期純利益/(損失) | 748 | 1,102 | 555 | 818 | |
個別財務諸表注記
注記および付録
| * | * | |||||
| 注記1 | 重大な事象 | 396 | 注記12 | 未収勘定およびその他の資産-資産 | 409 | |
| 1.1 保険および決済の事業部門ならびにNatixis Immo Exploitationの企業のBPCEへの移管 | 396 | 注記13 | インターバンク取引および類似取引 | 409 | ||
| 注記14 | 顧客との取引 | 409 | ||||
| 1.2 また、ナティクシスは一部の機能別の従業員をBPCEおよびその子会社に移管 | 396 | 注記15 | 債務証券 | 410 | ||
| 注記16 | 未払勘定およびその他の負債-負債 | 410 | ||||
| 1.3 ウクライナ紛争の影響 | 396 | 注記17 | 引当金および減損 | 410 | ||
| 注記2 | 会計原則および評価方法 | 397 | 注記18 | 従業員数および社会的責任(従業員維持および業績報酬制度を除く) | 411 | |
| 2.1 顧客および銀行に対する貸出金 | 397 | |||||
| 2.2 有価証券ポートフォリオ | 398 | 注記19 | 劣後債務 | 413 | ||
| 2.3 有形固定資産および無形資産 | 399 | 注記20 | 規制引当金 | 414 | ||
| 2.4 債務証券 | 400 | 注記21 | 株式資本、発行プレミアム、準備金および利益剰余金 | 414 | ||
| 2.5 劣後債務 | 400 | |||||
| 2.6 先渡金融商品(先物およびオプション) | 400 | 注記22 | 子会社および関連会社との取引 | 415 | ||
| 2.7 政府代行業務 | 400 | 注記23 | 公的手続の管理に関連した資産、負債およびコミットメントに係る計算書 | 415 | ||
| 2.8 従業員給付 | 401 | |||||
| 2.9 従業員維持および業績報酬制度 | 401 | 注記24 | 受取利息および類似収益 | 416 | ||
| 2.10 リスクに対する引当金 | 402 | 注記25 | 変動利付有価証券による収益 | 416 | ||
| 2.11 外貨建て取引 | 402 | 注記26 | 手数料 | 416 | ||
| 2.12 海外支店の統合 | 402 | 注記27 | トレーディング・ポートフォリオ | 417 | ||
| 2.13 銀行破綻処理メカニズムへの拠出 | 402 | 注記28 | 投資および類似のポートフォリオ取引に係る利得または損失 | 417 | ||
| 2.14 非経常収益 | 402 | |||||
| 2.15 法人所得税 | 403 | 注記29 | その他銀行業務営業収益および費用 | 417 | ||
| 注記3 | 後発事象 | 403 | 注記30 | 営業費用 | 418 | |
| 注記4 | インターバンク取引および類似取引 | 403 | 注記31 | リスク費用 | 418 | |
| 注記5 | 顧客との取引 | 403 | 注記32 | 固定資産に係る利得/(損失) | 419 | |
| 注記6 | 債券、株式およびその他の固定・変動利付有価証券 | 404 | 注記33 | 法人所得税 | 419 | |
| 注記34 | 地域別情報 | 420 | ||||
| 注記7 | 子会社および関連会社に対する投資、投資、その他の長期投資ならびに自己株式 | 405 | 注記35 | オフバランスシート項目-先渡金融商品 | 420 | |
| 注記36 | オフバランスシート項目-コミットメント | 421 | ||||
| 注記8 | 2022年度中のフランス企業に対する持分投資後の連結閾値の超過に関する情報 | 405 | 注記37 | 外国為替取引、通貨の貸出および借入 | 422 | |
| 注記38 | 期限別業務およびリソース | 422 | ||||
| 注記9 | 子会社および投資に関する開示 | 406 | 注記39 | フランス一般税法第238-0A条の定義の範囲内の非協力的な国または地域における組織および事業 | 423 | |
| 注記10 | 自己株式-資産 | 408 | ||||
| 注記11 | 固定資産 | 408 | ||||
| * (訳者注:原文のページ) | ||||||
注記1 重大な事象
1.1 保険および決済の事業部門ならびにNatixis Immo Exploitationの企業のBPCEへの移管
保険および決済の事業部門の移管は以下のとおり実施された。
i. BPCEによって完全所有される持株会社2社に対する、決済の子会社(すなわち、NPS、PartecisおよびNPH)の株式の100%、ならびにNatixis Assurancesの株式の100%の、それぞれ2022年3月1日における現物拠出(これらの拠出は持株会社2社の新規株式の発行によってその対価が支払われる)
ii. 保険事業の拠出および決済事業の拠出の対価としてそれぞれ受領したHolding AssuranceおよびHolding Paiementsの株式の、ナティクシスからその株主に対する、2022年3月23日における分配
iii. 流動性契約において規定された売却合意の行使の結果として、無償株式の受益者が受領したHolding AssuranceおよびHolding Paiementsのすべての株式のBPCEによる取得
取引の完了時に、BPCEは、Holding Assurance(Assurance du Groupe BPCEに社名変更された)およびHolding Paiements(BPCE Paymentsに社名変更された)の株式資本および議決権のすべてを直接保有することとなった。
また、上記の分配と同時にナティクシスは、BPCEによって全額が引き受けられる約1.7十億ユーロの増資を実施した。
ナティクシスによる持株会社への拠出は、共通支配下にある取引であるため、正味帳簿価額で行われた。
フランス一般税法第115-2条に従い、拠出金の対価として受け取った株式をBPCEに無償で割り当てた結果、次のようになった。
・ 資産側では、(拠出に用いられる処理に沿って)帳簿価額に割り当てられた株式を消却した。これらの有価証券は、所有権譲渡日である2022年3月23日をもって認識が中止された。
・ 負債側では、「資本剰余金」項目において株主資本が1,782百万ユーロ減少した。
この譲渡操作は、2022年12月31日現在の純利益には影響を与えない。
2021年に開始し2022年1月31日に完了した決済部門に関する継続中の再編は、同部門をBPCEへ移管するための前提条件であった。
よって、2022年1月に実施された増資をはじめとするこれらの取引を考慮に入れて、2021年12月31日現在の親会社の財務諸表においてNPH株式についてなされるべき減損の金額が決定された。
拠出プロジェクトで使用された評価額に相当する220百万ユーロの評価額に基づき、減損は(84.8)百万ユーロとなった。
決済部門の再構築の一環として、2021年12月31日現在のNatixis Marco株式に係る(92.8)百万ユーロの減損を認識した点にも留意いただきたい。後者は、2021年にNPHに60百万ユーロで売却されたNatixis Marcoの子会社、Natixis Belgique Investissementが当初保有していたDalenys株式に関する連鎖的な引当金に関連している。
加えて、ナティクシスはNatixis Immo Exploitation(NIE)の株式のすべてをBPCEに売却した。この移管は、不動産関連の専門知識のすべてを集約したBPCE S.A.内のシェアード・サービス・センター(ワークプレイス「SSC」)を設置するプロジェクトの一環である。NIEのすべての株式は2022年3月1日に売却され、続いて当該職域の人員の移管が行われた。
NIEの処分による純利益は、2022年12月31日現在で(20.9)百万ユーロとなった。
1.2 また、ナティクシスは一部の機能別の従業員をBPCEおよびその子会社に移管
ナティクシスのサポート機能において勤務する約1,100人の従業員が、2022年3月1日にBPCEに移管された。
これらの従業員を受け入れる企業は、該当する従業員の移管に関連する社会的義務を、これらのコミットメントに関連する数理的負債のナティクシスからの支払いと引換えに引き受けると規定する覚書が、ナティクシスとBPCEおよびその子会社の一部の間で2022年2月15日に締結された。同時に、ナティクシスはもはやこれらの従業員に対する法的義務を負わないことから、これらのコミットメントについてナティクシスの財務諸表において計上された引当金が戻し入れられた。よって、当該移管は2022年12月31日現在のナティクシスの連結純利益に影響を及ぼさなかった。
1.3 ウクライナ紛争の影響
2022年2月24日以降、2022事業年度はウクライナ紛争に見舞われた。欧州連合、米国およびその他多くの国が過去に例のない一連の制裁(ロシア中央銀行の海外資産の凍結、ロシアの特定銀行のSWIFTからの排除、多数の自然人および企業の資産の凍結を含む)を協調的な方法で採択しているほか、多数の欧米諸国のグループがロシア連邦からの撤退を発表している。ロシア連邦は報復的な経済的措置および制裁を導入している。
こうした状況下で、Groupe BPCEは2022年4月13日、ロシアにおけるすべての新規融資活動を停止したことを発表した。
この紛争はロシア経済、欧米経済、そしてより広くグローバル経済に波紋を引き起こしている。特にエネルギーおよびコモディティ価格への重大な影響を伴うだけでなく、特定の国については食料安全保障リスクによる人道的な影響も伴う。
この紛争が2022年12月31日現在の親会社の財務諸表に及ぼす主要な影響は、ロシアおよびウクライナの取引相手方に関わるエクスポージャーに関連している。
Natixis Moscowの貸借対照表の資産側に計上されている、ロシアの顧客に供与された外貨(ドルおよびユーロ)建ての貸出金は、2022年2月28日から3月3日の間にナティクシスに移管された。ロシアの取引相手方については、その一部が不良に分類され、145.9百万ユーロ相当の総エクスポージャーについて38.5百万ユーロ相当が引当計上された。
その他の正常に分類されたロシアの取引相手方の総担保エクスポージャーは、2022年12月31日現在で748.8百万ユーロ相当に達している。
注記2 会計原則および評価方法
ナティクシスの個別財務諸表は、銀行セクターの会社の財務諸表に関する2014年11月26日付Autorité des Normes Comptables(ANC-フランス国家会計基準局)規則第2014-07号(改正)およびフランス一般会計計画(PCG-Plan Comptable Général)に関する規則第2014-03号(改正)に準拠して作成され、表示されている。
現地のルールに従って作成された海外支店の財務諸表は、個別財務諸表を作成するために、フランスで一般に公正妥当と認められている会計原則に従って修正再表示されている。
当年度の財務諸表は、前年度の財務諸表と同一の形式で表示されている。一般に認められている会計原則は、次の原則に基づき慎重性の原則に従って適用されている。
・ 継続企業
・ 年ごとの会計処理方法の一貫性
・ 会計年度中の独立性
2.1 顧客および銀行に対する貸出金
銀行貸出金には、金融機関との銀行取引に関連して保有する債権のうち、有価証券によって表章されるものを除くすべての債権が該当し、劣後貸出金およびリバース・レポ取引のなかで取得した株式および有価証券も含まれる。銀行貸出金は、要求払いの貸出金・預け金ならびに定期貸出金および定期預け金に分類される。
顧客貸出金は、有価証券によって表章されるものを除く銀行以外の事業者に対する貸出金と、リバース・レポの株式・有価証券で構成される。顧客貸出金は、貸出金の種類別(当座貸越、商業貸出金、短期融資、設備貸出金、輸出信用、劣後貸出金など)に分類される。
経過利息については、損益計算書の対応する債権勘定に貸方計上する。
貸出金の供与または取得に係る受取報酬は、限界取引費用と併せて、実効金利を用いた数理計算により貸出金の有効期間にわたって認識を行う。認識は、銀行業務純収益(NBI)における正味の受取利息として表示する。認識すべき報酬および取引費用は、該当する貸出残高に計上されている。
解約不能条件で付与されたが、資金の引出しが行われていない貸出金の場合、オフバランスシート項目の「供与された貸出コミットメント」に計上する。
正常債権および不良債権は、個別に識別する。
信用リスクが識別され、その結果、融資契約の条件に基づき取引相手方が弁済義務を負う貸出金の全額または一部につきナティクシスが回収できないおそれがあるときは、保証の有無を問わずその貸出金は不良債権とみなされる。とりわけ、支払いが3ヶ月超延滞している返済がある貸出金は不良債権に分類される。
信用リスクは、EU規則第575/2013号第178条の規定に従い、2016年9月28日のEBAガイドラインおよび債権に係る延滞の重要性を評価する際の閾値に関する欧州中央銀行のEU規則第2018/1845号の規定を考慮して、これらの債権についてデフォルト事象が特定されたときに認識される。後者の規則では、延滞に適用される閾値を規定し、債務不履行の状況を識別するために支払遅延に適用する相対的規準と絶対的規準、および正常債権への復帰の基準を定めている。
貸手が期限の利益喪失条項を発動した貸出金および不良債権として1年超分類されており貸倒償却を予定している債権は、回収不能とみなされる。
不良債権の減損時に行った割引の影響の時間の経過に伴う戻入れは、損益計算書における「受取利息および類似収益」として認識される。
債務者の財政状態により条件が緩和された貸出金の具体的な事例
条件緩和債権は、ナティクシスが、財政的困難に直面している、または直面する可能性の高い借手に対して与えた譲歩に関わる条件変更を伴う貸出金に相当する。それらは、ナティクシスが与えた譲歩および借手に生じている財政的困難が組み合わさった結果である。
条件緩和債権の条件変更は、借手をより有利な状況に置くものでなければならず(例えば、利息または元本の支払いの一時停止、返済期間の延長等)、既存契約の条件を修正する改訂の使用または既存貸出金の全部または一部のリファイナンスにより確定される。
財政的困難は、30日超延滞の金額またはリスク格付け等の複数の規準を観察することにより判断される。財政的困難は取引相手方がバーゼルの債務不履行カテゴリーに降格する前に対処されることから、貸出金の条件緩和により、必ずしも取引相手方がバーゼルの債務不履行カテゴリーに分類される結果にはならない。
個別の減損および引当金
貸出金の一部または全額に回収不能リスクがある場合、または借手に条項違反があった場合、(不良債権については)減損損失または(オフバランスシートのコミットメントに関しては)予想損失額に相当する引当金を損益計算書の「リスク費用」に計上する。これらの減損および引当金は、リスクおよび利用可能な担保の分析を検討したうえで、四半期ごとに個別に評価を行う。
減損した貸出金および債権からの回収または割引の影響の戻入れに伴う利息は受取利息として認識する。
減損損失は、債権の総額での帳簿価額と回収可能と考えられる額(保証の実現から得られるフローを含む。)、すなわち固定金利債権の場合は契約当初の実効金利で割引いた額、または変動金利債権の場合は契約条件に従って取り決めた直近の実効金利で割引いた額との差異を計算して算出する。
リスクを踏まえた不良債権に係る減損は、貸借対照表の資産の部に計上し、当該資産からその減損を控除している。
オフバランスシートのコミットメントを原因とする予想損失額は、貸借対照表の負債側に引当金として認識する。
一般信用リスクに関する引当金
個別には自己の信用リスクに引当金を割り当てていない金融資産は、類似のリスク特性を有する資産グループに含める。類似資産のポートフォリオの構成は、地理的リスクおよびセクター・リスクの2種類の規準に基づいている。
ポートフォリオについては四半期ごとに見直され、経済状況に問題の発生が予想されるセクターや国における貸出金は、適宜正常債権に対する引当金の基準で組み入れる。
資産の各グループは、当該資産グループに関する見積回収可能キャッシュ・フローが減少する可能性が高いことを示す観察可能なデータに基づく減損の客観的証拠について評価を行う。減損の客観的な証拠を示す資産グループについては、貸借対照表の負債側において集合的に減損を計上する。そのような資産グループで、その後に(個別債権リスクとしての)減損と識別されたものは、集合的な減損の計算基礎から除外する。
地理的リスクに対する引当金は、主に各国のさまざまなパラメーターおよび指標(政治情勢、景気動向、景気見通し、銀行システムの状況等)を反映させた内部格付けに基づく。減損損失の算定は、内部格付けと引当率の相関表を基に行う。必要な場合は、引当金の規模に割り当てられた率を改訂する。
セクター・リスクに対する引当金は、各セクター独自のインデックス(セクター成長率、当該セクターにおいて業界が保有する現金、コモディティ・コスト等)の組み合わせに基づく。評価損失の計算方法は、満期日現在で計算される「予想損失」方式である。
要注意先リストに記載される貸出金がバーゼル合意による債務不履行として識別された場合、斯かる貸出金は、セクターごとに集合的に減損が計上される。ただし、すでに個別の減損の対象となっている場合を除く。
セクター・リスクおよびカントリー・リスクに対する引当金は、貸借対照表の負債側に表示される。
2.2 有価証券ポートフォリオ
有価証券は、ANC規則第2014-07号のBook II - Title 3「有価証券取引の会計処理」に従い、次の基準によって分類している。
・ 有価証券の種類:政府証券(財務省短期証券およびこれに準ずる有価証券)、債券およびその他の固定利付有価証券(譲渡可能債券およびインターバンク市場証書)、株式およびその他の変動利付有価証券
・ 有価証券を保有する経済的目的。次のいずれかのカテゴリーに分類される:トレーディング目的保有、売却目的保有、投資目的保有、その他の長期有価証券、関連会社に対する投資、子会社および関係会社に対する投資
有価証券の売買は、決済・引渡日に貸借対照表に計上される。
証券貸付取引の場合、貸し出した有価証券は貸借対照表に表示されなくなり、貸し出した有価証券の帳簿価額に相当する債権が資産として認識される。
証券借入取引の場合、借入有価証券はトレーディング目的で保有する有価証券の区分に計上され、貸手に対する債務である有価証券に相当する対応する負債を、借入日時点の借入有価証券の市場価格と同額で認識する。借入有価証券(貸し出した借入有価証券を含む)は、借入有価証券の評価額に相当する債務控除後の金額で貸借対照表に表示される。
適用される分類および測定に関する規則は以下のとおりである。
・ **トレーディング目的で保有する有価証券:**当初、短期間での転売または買戻しを意図して購入または売却する有価証券、およびマーケット・メイキング業務の一環として保有する有価証券。トレーディング・ポートフォリオの専門的運用を目的として売買される有価証券も、トレーディング目的の保有に分類される。このカテゴリーに分類されるには、有価証券が当初認識日において活発な市場で売買可能であり、その市場価格が容易に入手可能で、実際の取引が通常の取引条件の下で定期的に行われていることを示していなければならない。
取得に際しては、トレーディング目的で保有する有価証券は、経過利息を含む支払価格で計上する。取引コストは、費用として認識する。
各貸借対照表日においては、市場価額で測定を行い、評価差額の総額は、損益計算書の「トレーディング目的で保有する有価証券取引の残高」という表示項目で認識する。
・ 売却****目的で保有する有価証券:他のカテゴリーのいずれにも分類されていない有価証券は、売却目的で保有する有価証券とみなす。
取得コストを除外した購入価格で貸借対照表に計上する。購入価格(クーポンの既経過分を除く)と償還価格の差異は、有価証券の残存期間にわたり按分して収益として認識される。
期末には、帳簿価額と市場価格のいずれか低い方の金額で評価する。未実現損失が生じた場合、減損損失の認識を行うが、この計算には、実施されたヘッジ取引による利得を織り込む。未実現利得については認識しない。
・ 投資目的で保有する有価証券:投資目的で保有する有価証券とは満期まで保有する意思を表明して取得した期限付固定利付有価証券で、ナティクシスに満期まで保有する能力が備わっているものをいう。
取得コストを除外した購入価格で貸借対照表に計上する。購入価格と償還価格の差異は、有価証券の残存期間にわたり按分して収益として計上される。
未実現損失は、規制の要件に従って、減損の対象とはならない。ただし、不測の状況により満期前に売却される可能性が高い場合または当該金融商品の発行体にデフォルト・リスクがある場合には、この限りではない。未実現利得については認識しない。
・ 持分投資、子会社および関係会社に対する投資ならびにその他の長期投資:
・ **その他の長期投資:**ナティクシスが専門家としての立場から発行会社との持続的で特別な関係の構築を意図して行った有価証券投資であるが、保有議決権の割合が低いため投資先の企業の経営に影響を及ぼさない投資。
取得コストを除外した購入価格で取得日に認識される。
これらは、取得原価と使用価値のいずれか低い方の金額で貸借対照表に計上する。未実現損失については、減損損失引当金の対象となる。
・ 持分投資:長期的な保有がナティクシスの事業にとって有益と考えられる有価証券の形態による投資。
取得コストを除外した購入価格で取得日に認識を行う。
当該有価証券は評価を個別に行い、評価額は報告日の使用価値と取得原価のいずれか低い方の金額とする。未実現損失については、減損損失引当金の対象となる。
・ **子会社および関係会社に対する投資:**ナティクシスが独占的な支配力を行使する関係会社、すなわちナティクシスの連結対象として全部連結される可能性の高い会社の株式およびその他の変動利付有価証券。
取得コストを除外した購入価格で取得日に認識を行う。
当該有価証券は評価を個別に行い、評価額は報告日の使用価値と取得原価のいずれか低い方の金額とする。未実現損失については、減損損失引当金の対象となる。
使用価値の決定に使用される測定アプローチは、次のいずれかを適宜採用する。
・ 純資産価額方式(修正再表示有りまたは無し)
・ 同業他社との比較方式
・ 割引将来キャッシュ・フロー(DCF)法
・ 市場株価
・ 上記を組み合わせた方法
DCF法は、対象となる子会社の経営陣が作成し、ナティクシスの上級経営陣が承認した事業計画の設定に基づくものである。将来キャッシュ・フローの割引率は、次の値の結果とする。
・ 無リスクとみなされる投資収益率の平均値
・ 子会社が上場する市場における平均信用スプレッド
・ 同等の企業をサンプルとして反映される平均ベータ値
・ **自己株式:**ナティクシスは、流動性に関する取決めに基づき株価を調整するため自己株式を保有する場合がある。当該自己株式は、トレーディング目的で保有する有価証券として認識されており、これと同じカテゴリーに属する他の有価証券と同一の規則に従う。また、株式市場のインデックスに対する裁定取引を通じて取得した自己株式は、トレーディング目的で保有する有価証券として認識される。上場廃止後、ナティクシスはこの種の取引を実行しなくなった。
従業員への交付を目的として保有する自己株式は、売却目的で保有する有価証券に分類され、それに対応する規則に従う。
証券ポートフォリオの処分による収益、価値調整および収入は、次に定めるところに従い認識を行う。
・ 変動利付有価証券による収益は、受取時または支払いが株主総会の決議対象となった時点にその認識を行う。
・ 固定利付有価証券による収益は、発生主義に基づき認識を行う。
・ 価値調整および有価証券処分による収入は、かかる有価証券が属するポートフォリオによって、それぞれの表示項目で認識を行う。
・ トレーディング目的で保有する有価証券および売却目的で保有する有価証券は、銀行業務純利益により
・ 価値調整が取引相手方リスクに関連する場合には、売却目的または投資目的で保有する有価証券のポートフォリオにおける固定利付有価証券に係るリスク費用として
・ 固定資産に係る純利得/(損失):
・ 予測不能な状況のため当該投資目的で保有する有価証券の処分の可能性が高い場合における、当該投資目的で保有する有価証券の価値の調整(取引相手方リスクに関する減損を除く)、および同有価証券の処分による全収入に関するもの
・ 関連会社、子会社および関係会社に対する投資ならびにその他の長期有価証券に関するもの
取得後に戦略変更が必要となる特別な市場環境が発生した場合、または活発な市場における当該有価証券の取引が停止された場合、「トレーディング目的で保有する有価証券」カテゴリーから「売却目的で保有する有価証券」および「投資目的で保有する有価証券」カテゴリーへ、また、「売却目的で保有する有価証券」カテゴリーから「投資目的で保有する有価証券」カテゴリーへの分類変更が認められる。
次の2つの条件を満たした場合、規制により、銀行が「投資目的保有」カテゴリーに分類変更された有価証券の全部または一部を売却することが認められる。
・ 例外的な状況による振替の場合
・ 当該有価証券の市場が再度活発になった場合
ナティクシスは、個別財務諸表においてこのような振替を行っていない。
2.3 有形固定資産および無形資産
固定資産は、取得原価に、直接帰属する取引コストおよび利用可能となる前に建設または据付の段階で発生した借入コストを加算した金額で認識を行う。
自己創設ソフトウェアは、貸借対照表の資産側に直接的にかかった開発コストで計上するが、このコストには、これらが資産化の規準を満たす場合、その開発および準備に直接帰属する外注費および人件費を含む。
取得後、固定資産は取得原価から減損、償却および減損損失の累計額を差し引いて計上される。
固定資産については、ナティクシスがそれらの意図する方法により使用が可能となる状態になり次第、定額法または経済的な償却/減価償却をより良く反映する場合においては定率法によって見積耐用年数にわたってその減価償却または償却を行う。資産の残存価額は、信頼性をもって測定が可能な場合、減価償却可能価額または償却可能価額から控除する。
耐用年数がそれぞれ異なる、または将来の経済的便益が項目ごとに異なることが全体として見込まれる有形固定資産項目の場合、それら重要な構成要素それぞれにつき、適用される会計原則に従って特定の減価償却スケジュールを定める。事業目的および投資目的の資産である建物の場合、次の構成要素および減価償却年数が適用される。
・ 土地:非減価償却
・ 破壊できないファサード:非減価償却
・ ファサード、屋根および防水処理:20年から40年
・ 基礎および骨組:30年から60年
・ 外部下塗り:10年から20年
・ 装置および付帯設備:10年から20年
・ 内部の什器備品および器具:8年から15年
有形固定資産のその他の項目は、通常5年から10年の見積耐用年数にわたって減価償却を行う。
購入したソフトウェアは、定額法によって見積耐用年数(ほとんどの場合5年未満)にわたって償却される。自己創設ソフトウェアは、見積耐用年数(15年を超えてはならない)にわたって償却される。
固定資産が賃借建物に関するものであるときは、その減価償却期間をリース期間に合致させる。とりわけ、ナティクシスが(例えば、いわゆる3-6-9リースに基づく)リースを更新しないと決定したときは、リースに関連する当該固定資産(例えば、什器備品および器具)の減価償却期間は、当該リースの残存期間が上限となる。
減価償却/償却期間は1年に1回見直す必要があり、該当する場合、見積りの変更による影響は、変更日から将来に向かって損益計算書に認識される。
2.4 債務証券
本表示項目は、劣後債務として認識された劣後商品を除き、ナティクシスがフランスまたは国外で発行した、売却目的保有の自由に取引できる有価証券に帰属する債務から成る。
本表示項目は、中期債、インターバンク市場商品、譲渡性債務証券および債券ならびにその他の固定利付有価証券を主に含む。
これらの発行証券に関連する未払利息は、損益計算書上の相殺項目とあわせて関連債務として別途開示する。
発行債券に対する発行プレミアムまたは償還プレミアムは、該当する発行債券の有効期間で償却し、関連費用は、損益計算書の「支払利息および類似費用」の項目で認識する。
2.5 劣後債務
この項目は、清算時における償還が他の全債権者の債権が弁済された後に限定される永久劣後債および期限付劣後債を意味する。未収利息は、損益計算書のこれに対応する債権項目に貸方計上する。
永久劣後債が償還可能証券として取り扱われる場合、各約定弁済は、額面価額から控除される元本返済部分と、損益計算書の「支払利息および類似費用」の項目に借方計上される利息部分に分解される。
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2.6 先渡金融商品(先物およびオプション)
これらの金融商品の想定元本は、社内監視活動および規制目的上オフバランスシート扱いであるが、オフバランスシート項目の公表済計算書には含まれていない。これらの金融商品の詳細は、注記に記載される。
適用される会計原則は、関係する金融商品および取引目的(ヘッジまたはトレーディング目的)により左右される。
金利および為替取引
本取引は、次の4つの目的で実施される。
・ ミクロヘッジ(特定のヘッジ)
・ マクロヘッジ(全体的なバランスシートの管理)
・ 投機的ポジション建て
・ トレーディング・ポートフォリオの専門的管理
特定のヘッジに係る損益は、ヘッジ対象のポジションまたは取引の損益と対称的に損益計算書で認識される。
ナティクシス全体の金利リスクのヘッジと管理のために使用された先渡金融商品から生じた損益は、比例按分方式で認識を行う。未実現損益は認識しない。
投機的ポジションの会計処理は、利息フローと同様とする。契約は、各報告日の市場価額で評価し、未実現損失については引当金繰入額として損益計算書に認識する。
最後のカテゴリーの各金融商品は、個別に時価評価を行う。期間中の価値の変動は、損益計算書に直ちに認識を行う。評価額は取引相手方リスク、ポジションの資金調達コストおよび将来の契約管理コストの割引現在価値に応じて調整を行う。
先渡外国為替契約
他の外国通貨先物のヘッジを行うアウトライト外国通貨先物商品または取引は、該当通貨の決済日までの期間に対応する先渡外国為替レートに基づき測定される。ヘッジされた通貨先物取引に関連する金利またはプレミアム/ディスカウントの差異は、取引の有効期間中の支払利息または受取利息として段階的に認識を行う。
オプション(金利、通貨および株式)および先物
各オプションまたは先物契約の基礎となる金融商品の想定元本は、ヘッジ契約およびトレーディング契約で区別を行い認識する。
ヘッジ取引については、損益は、ヘッジ対象の損益と対称的な損益として認識される。
非ヘッジ活動については、オプションまたは先渡契約のポジションは、報告日に時価評価されている。時価の変動は損益計算書に直接認識される。ただし、店頭市場で取引されている金融商品に関しては、当該取引が決済された場合に限り損益が損益計算書に認識され、当該金融商品の存続期間にわたり生じる正味リスクに対して計上する可能性のある引当金には影響しない。
2.7 政府代行業務
2022****年12月31日まで
2008年改正財政法第121条(2008年12月30日付第2008-1443号)によって改正された1997年改正財政法第41条(1997年12月29日付第97-1239号)、2014年改正財政法第5条(2014年12月29日付第2014-1655号)および2019年12月24日にフランス政府との間で交わされた契約に従い、ナティクシスはフランス政府による一定の公的手続を代行管理しており、主として政府開発援助の枠組内で行われる外国への貸出および補助金、外国への非譲許的融資、フランスの「民間セクターの支援および研究のための基金」への補助金、ならびにフランス政府によって保証された輸出信用に係る金利の固定化から成っている。これに関連する取引は、政府保証が付いているものも含め、財務諸表において区別して認識されている。政府およびその他の関連する債権者は、これらの公的手続に割り当てられたナティクシスの資産および負債に対する特定の権利を有する。これらの業務に関連する当行の資産および負債は、貸借対照表においてこれらの業務に関連する各表示項目を示すことで識別されている。
2023****年1月1日現在
2022年12月30日の2023年財政法第151条に従い、2022年12月31日に官報に掲載され、ナティクシスがフランス政府の代理として行うこれらの業務は2023年1月1日にBpifrance Assurance Exportへ移管された。
しかし、2022年12月31日より前にナティクシスが自社名義でフランス政府の(輸出信用に係る金利固定化手続による)金利リスクをヘッジするためにフランス政府に代わって締結した先渡金融商品は移管されない。ナティクシスは、2036年9月29日に最後の契約が終了するまで、これらの契約を管理する責任を負う。
2.8 従業員給付
従業員給付は、「人件費」として認識される。
次の4カテゴリーに分離される。
**「短期給付」:**帰属決定後12ヶ月間に支払われる給料、社会保障負担、年次休暇、従業員利益分配、奨励制度、追加負担および各種報酬が含まれ、対応する役務が提供された期間に費用計上される。
**「解雇給付」:**退職日前に従業員の雇用を終了する場合に従業員に付与される。当該給付には引当金が計上される。
**「退職後給付」:**年金、銀行業界に適用されるその他の補足的退職給付、退職時報奨および退職者に支払われるその他の契約上の給付等。ナティクシスは、退職後給付を2種類に分類している。
・ **確定拠出制度:**主に社会保障基礎年金制度および補足的制度であるAGIRCおよびARRCOで構成される。これにより、企業は特定の給付額を支払う義務を一切負わない。確定拠出制度に基づき支払う拠出金については、該当する期間において費用として計上される。
・ **確定給付制度:**これに基づき、ナティクシスは特定の給付額を支払う法的または推定的な義務を負うため、その評価額が計上されると共に資金の積立が行われる。
予測単位積増方式を用いた保険数理士による給付債務の査定に基づき、確定給付制度に対する引当金が設定される。この方法は、人口統計および財務上の仮定を活用したものである。制度資産の価値は、数理計算上の債務から控除される。この評価は独立保険数理士によって定期的に実施される。
数理計算上の仮定については年に1回見直しを行う。数理計算上の仮定の変動および実績による修正(数理計算上の仮定と実績の差異の影響)により、数理計算上の差異が生じる。
退職および類似のコミットメントの測定および認識の規則に関するANCの勧告第2013-02号(2013年11月7日付)(2012年6月に欧州連合によって採用されたIAS第19号(改訂)の部分適用を容認する勧告)に従い、ナティクシスは、個別財務諸表でコリドー方式のアプローチを維持することを選択した。
この方式の下で、ナティクシスは、正味の数理計算上の差異累積額のうち(i)確定給付債務の現在価値の10%と(ii)前会計期間末の制度資産の公正価値の10%のいずれか多い金額を下回る部分を認識しない。したがって、この「コリドー」を超える数理計算上の差異の一部は、該当する制度に加入している従業員の平均残存勤務期間にわたって認識される。
既存の制度が変更された場合、または新規制度が開始された場合、過去勤務費用は、給付の権利が確定するまでの期間にわたって損益として認識される。
ナティクシスの確定給付制度コミットメントの全部または一部への資金調達を目的とし、ナティクシスの関連当事者によって引き受けられた保険契約は、貸借対照表の資産の部の「その他の資産」に計上されている。
貸借対照表の引当金として認識された金額は、確定給付制度に基づく債務の決算日における現在価値から以下を考慮したものを表す。
・ 損益として未認識の過去勤務費用を減算。
・ 次の事項から生じた未認識の数理計算上の差異をコリドーの原則に従って加算または減算。
・ 人口動態の変数に関連する実績による調整
・ 数理計算上の仮定における変動
・ 割引率の変更
・ 制度資産および補填の権利に係る期待運用収益と実際の運用収益の差異
・ 決算日における制度資産の市場価額を減算。
確定給付制度につき認識された年間人件費は、以下により構成される。
・ 当期中に受益者について確定された権利
・ 債務に対する割引の戻入れに相当する財務費用
・ 制度資産の期待運用収益
・ 数理計算上の差異および過去勤務費用の償却
・ 制度の縮小および清算の影響
「その他の長期給付」:「従業員維持および業績報酬制度」の一部を構成する、長期勤続報酬、ならびに現金決済型および公正価値を表さない評価方式に連動する現金決済型の繰延報酬を含む(注記2.9参照)。その他の長期給付は、退職後確定給付に使用されるものと同一の数理計算方法を使用して測定される。ただし、コリドー方式が適用されない数理計算上の差異および費用として直接認識される過去勤務費用は、この限りではない。
現金決済型変動報酬に関連する費用の見積金額は、従業員維持および業績報酬制度に従い、従業員の継続勤務を条件として、権利確定期間にわたって認識を行う。
2.9 従業員維持および業績報酬制度
ナティクシスは特定の区分の従業員に対して制度を割り当てている。これらの制度は2つの方法で決済される。株式による決済あるいは株価または評価方式に連動する現金による決済である。
これらの制度は、すべて勤続要件および/または業績要件を満たすことが条件となる。
**
**
ナティクシス株価に連動する現金決済型従業員繰延変動報酬制度
株価連動現金決済型制度により、人件費の認識を行う。この場合、貸借対照表日現在の株価の公正価値の変動ならびに業績および/または勤続要件を満たす可能性を考慮して測定を行う。勤続要件がある場合、計算された費用は定額法で権利確定期間にわたって認識する。勤続要件がない場合は、費用は直ちに債務として認識する。後者はその後、業績条件および基礎となる株式の価値の変動を考慮に入れて、各決算日に再測定する。
ナティクシス株価に連動する現金決済型従業員繰延変動報酬制度の条件変更によって、当該制度が株式決済型従業員繰延変動報酬制度として再分類される場合、当該制度が発行済株式の割り当てを規定している場合は、ナティクシス株価に連動する従前の制度について計上されていた債務の認識が中止されるとともに、新たな株式決済型従業員繰延変動報酬制度に対する引当金として負債の認識が行われる。新たな制度の下で認識する負債と、認識を中止する従前の債務との間の差額は、直接損益に計上される。当該制度が新株の割り当てを規定している場合、ナティクシス株価に連動する従前の制度について計上された債務の認識の中止のみが損益に計上される。
ナティクシス株式の公正価値を表さない評価方式に連動する現金で決済される繰延変動報酬制度
2021年7月21日のナティクシス株式の上場廃止を受け、連動した現金で決済される従業員維持および業績報酬制度(それらの構成要素はまだ確定していない)は修正された。現在、決済はナティクシス株式の簡易株式公開買付の株価(4ユーロ)とGoupe BPCEの純利益の変化(グループ持分)に基づく方式に連動している。これらの制度は株式の公正価値を表すものではないため、「その他の長期給付」に相当する。原則は、株価に連動する現金決済型制度と類似している。
2.10 リスクに対する引当金
引当金は、時期または金額が不確実な負債である。負債は、過去の事象によって生じる現在の債務であり、それを清算すると、信頼性をもって測定できる経済的便益を包含する資源の流出をもたらすと予想される。
引当金として認識される金額は、決算日における現在の債務を清算するのに要する支出の最善の見積りでなければならない。この金額は、割引の影響が重大である場合は割引かれる。引当金は、決算日ごとに見直され、必要に応じて調整がなされる。従業員給付をカバーするための引当金とセクター・リスクおよびカントリー・リスクに対する引当金を除き、貸借対照表上で認識される引当金は、主にリストラ引当金、紛争、手続、課徴金および罰金に対する引当金、ならびにその他のリスクに対する引当金に関係する。
ナティクシスは過年度について監査を受けている。指摘された修正点についてナティクシスが同意しない場合は理由を付して異議を申し立て、その適用においては、見込まれるリスクに対して引当金が計上される。
2.11 外貨建て取引
オフバランスシート上の外貨建ての債権、債務およびコミットメントは、為替ポジションの再評価を通じて、貸借対照表日現在の実勢為替レートでユーロに換算される。ユーロ建て外国為替ポジションの評価による金額とユーロ建て外国為替ポジション相当で報告された金額の差異は、損益計算書に計上される。
ただし、政府代行業務に関連する為替差額については、未収・未払勘定において認識を行う。
2.12 海外支店の統合
現地規則に準拠して作成された海外支店の財務諸表については、フランスで一般に認められている会計原則に準拠して修正再表示され、機能通貨がユーロでない場合はユーロへの換算を行い、内部取引を消去したうえでナティクシスの財務諸表に統合される。
貸借対照表および損益計算書の項目は、報告期間の末日に換算される。
海外支店の資本配賦額の換算から生ずる差額は、未収・未払勘定に計上される。
2.13 銀行破綻処理メカニズムへの拠出
フランスでの2015年10月27日付省令によって預金保証・破綻処理基金の設立手続が変更になった。預金保証・破綻処理基金に基づく拠出は、株主証明書または共同出資証明書、ならびに、貸借対照表上で資産として認識される現金保証金および純損益に認識される拠出金(承認を自主的に撤回する場合には払い戻しされない拠出)の形で支払うことができる。
銀行や投資会社の再生や破綻処理の枠組み構築に関するEU指令第2014/59号(BRRD - 銀行再生・破綻処理指令)およびEU規則第806/2014号(単一破綻処理制度(SRM)規則)によって、2015年時点で破綻処理基金の創設が定められた。2016年に、当該基金は単一監督メカニズム(SSM)の参加国間での単一破綻処理基金(SRF)となった。このSRFは破綻処理のための資金調達メカニズムであり、破綻処理当局である単一破綻処理理事会が利用できる。単一破綻処理理事会は、破綻処理手続の実施に際して当該基金を利用することができる。
委任規則第2015/63号および破綻処理のための資金調達メカニズムへの事前拠出に関するBRRD指令の補足となる実施規則第2015/81号に従って、単一破綻処理理事会は2022年度の単一破綻処理基金への拠出水準を設定した。基金への拠出は貸借対照表上に資産として計上される現金保証金(請求された拠出金の15%以下)および損益計算書に認識される拠出金の形で支払うことができる。
**
**
2.14 非経常収益
非経常損益項目か否かの判断は、金額、現在の営業における非経常的な性質および対象となる事象が繰り返す可能性に基づき行われる。
2.15 法人所得税
追加拠出のため、当年度のフランスにおける税金費用の計算に使用された法人所得税率は25.83%であった。海外支店については、適用される現地法人所得税率が使用された。
注記3 後発事象
後発事象は発生しなかった。
注記4 インターバンク取引および類似取引
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
|---|---|---|
| 現金、郵便小切手口座および中央銀行預け金 | 41,331 | 43,921 |
| 金融機関預け金* | 106,178 | 123,685 |
| 要求払い | 5,020 | 4,929 |
| 定期預金 | 101,158 | 118,756 |
| インターバンク取引および類似取引 | 147,509 | 167,606 |
| * うち、劣後貸出金 | 0 | 0 |
| うち、リバース・レポ契約 | 27,452 | 34,592 |
| うち、未収利息 | 244 | 34 |
2022年12月31日現在の不良債権は、2021年12月31日現在の24百万ユーロに対し30百万ユーロであった。ナティクシスは、2022年12月31日および2021年12月31日の両時点において、金融機関に対する回収不能貸出金を有していなかった。
2021年12月31日現在、不良債権引当金は(24)百万ユーロであった。
2021年以降の銀行間取引の変動額には、2021年6月30日に強制適用となった安定調達比率(NSFR)の要件を満たすために、2022年12月31日時点で47十億ユーロ(2021年12月31日時点では54.2十億ユーロ)にのぼるGroupe BPCEとの定期貸出および借入の設定が含まれる。これらの短期金融市場取引は、ナティクシスが100%の最低比率を遵守できるように、貸出取引と借入取引の権利行使通知期間を別々にして締結されている。
注記5 顧客との取引
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
|---|---|---|
| 当座貸越 | 2,450 | 1,925 |
| 商業貸出金 | 769 | 526 |
| その他の顧客貸出金 | 122,866 | 115,875 |
| 現金および消費者信用 | 38,405 | 35,742 |
| 設備貸出金 | 5,535 | 6,192 |
| 輸出信用 | 2,449 | 2,427 |
| 住宅ローン | 2 | 2 |
| リバース・レポ契約 | 57,574 | 50,703 |
| 劣後貸出金 | 17 | 1,234 |
| その他の貸出金 | 18,884 | 19,575 |
| 顧客との取引 | 126,085 | 118,326 |
| うち、未収利息 | 401 | 124 |
2022年12月31日現在の永久劣後貸出金の額は、2021年12月31日現在の合計812百万ユーロに対して17百万ユーロであった。
注記1に定義されている条件緩和債権のうち、減損控除前の正常債権は、2021年12月31日現在の518百万ユーロに対して2022年12月31日現在は1,276百万ユーロであった。減損控除後の額は、2021年12月31日現在の509百万ユーロに対して2022年12月31日現在は1,202百万ユーロであった。
注記1に記載した条件緩和債権のうち、減損控除前の不良債権または回収不能債権の額は、2021年12月31日現在の1,809百万ユーロに対して2022年12月31日現在は1,016百万ユーロであった。減損控除後の額は、2021年12月31日現在の1,404百万ユーロに対して2022年12月31日現在は586百万ユーロであった。
不良債権は、2021年12月31日現在の3,382百万ユーロに対して2022年12月31日現在は2,504百万ユーロであった(うち回収不能債権額は、2021年12月31日現在の181百万ユーロに対して2022年12月31日現在は135百万ユーロであった)。
不良債権引当金は、2021年12月31日現在の(1,375)百万ユーロに対して2022年12月31日現在は(1,131)百万ユーロであった(うち回収不能債権に係る引当金は、2021年12月31日現在の(168)百万ユーロに対して2022年12月31日現在は(123)百万ユーロであった)。
2022年12月31日現在、2021年12月31日現在と同様に、Banque de Franceまたは欧州中央銀行による買入適格債権はなかった。
**
**
注記6 債券、株式およびその他の固定・変動利付有価証券
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 | ||||||
| トレーディング目的で保有する有価証券 | 売却目的で保有する有価証券 | 投資目的で保有する有価証券 | 合計 | トレーディング目的で保有する有価証券 | 売却目的で保有する有価証券 | 投資目的で保有する有価証券 | 合計 | |
| 政府証券およびその同等物(b) | ||||||||
| 総価額(a) | 7,978 | 3,152 | 1,025 | 12,155 | 8,327 | 5,126 | 457 | 13,910 |
| プレミアム/ディスカウント | 0 | (74) | (4) | (78) | 0 | (26) | 0 | (26) |
| 未収利息 | 2 | 14 | 2 | 18 | 2 | 25 | 0 | 27 |
| 減損 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 帳簿価額 | 7,980 | 3,092 | 1,023 | 12,095 | 8,329 | 5,125 | 457 | 13,911 |
| 債券およびその他の固定利付有価証券(b)(c) | ||||||||
| 総価額(a) | 2,762 | 5,456 | 265 | 8,483 | 3,609 | 5,512 | 236 | 9,357 |
| プレミアム/ディスカウント | 0 | (42) | 0 | (42) | 0 | 2 | 0 | 2 |
| 未収利息 | 0 | 22 | 1 | 23 | 0 | 16 | 0 | 16 |
| 減損 | 0 | (40) | 0 | (40) | 0 | (14) | 0 | (14) |
| 帳簿価額 | 2,762 | 5,396 | 266 | 8,424 | 3,609 | 5,516 | 236 | 9,361 |
| 株式およびその他の変動利付有価証券(b)(d) | ||||||||
| 総価額 | 33,325 | 861 | 0 | 34,186 | 48,020 | 1,478 | 0 | 49,498 |
| 未収利息 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 減損 | 0 | (37) | 0 | (37) | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 帳簿価額 | 33,325 | 824 | 0 | 34,149 | 48,020 | 1,478 | 0 | 49,498 |
(a) 上記カテゴリーの有価証券については、「売却目的で保有する有価証券」および「投資目的で保有する有価証券」の欄に記載されている総価額は償還価額である。
(b) うち貸付有価証券は、2021年12月31日現在の32,420百万ユーロに対して2022年12月31日現在は42,487百万ユーロであった。
(c) うち債券およびその他の上場固定利付有価証券は、2021年12月31日現在の8,535百万ユーロに対して2022年12月31日現在は7,808百万ユーロであった。
(d) うち株式およびその他の上場変動利付有価証券は、2021年12月31日現在の49,344百万ユーロに対して2022年12月31日現在は32,610百万ユーロであった。
短期投資、トレーディング目的で保有する有価証券および投資有価証券に認識されている、活発な市場で取引されていない金融商品は2022年12月31日現在、2,155百万ユーロであった。
ナティクシスは2020年12月31日、特に貸借対照表上での証券貸付の表示に関するANC規則第2014-07号を改訂する2020年12月22日付ANC規則第2020-10号を初度適用した。この変更により、借入有価証券の評価額(貸借対照表上ではトレーディング目的で保有する有価証券に分類)と貸し出した借入有価証券の評価額(これも貸借対照表上ではトレーディング目的で保有する有価証券に分類)を控除後の借入有価証券に相当する債務を「その他の負債」に表示している。
有価証券のカテゴリー間の振替
2021年度および2022年度においては有価証券のカテゴリー間の振替は行われなかった。
投資ポートフォリオにおける未実現キャピタル・ゲインおよびロス:
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
|---|---|---|
| 政府証券およびその同等物 | ||
| 未実現キャピタル・ゲイン | 21 | 37 |
| 未実現キャピタル・ロス | 0 | (26) |
| 債券およびその他の固定利付有価証券 | ||
| 未実現キャピタル・ゲイン | 26 | 10 |
| 未実現キャピタル・ロス | (54) | (29) |
| 株式およびその他の変動利付有価証券 | ||
| 未実現キャピタル・ゲイン | 5 | 74 |
| 未実現キャピタル・ロス | (36) | (14) |
注記7 子会社および関連会社に対する投資、投資、その他の長期投資ならびに自己株式
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
|---|---|---|
| 投資 | 96 | 97 |
| 残高 | 99 | 99 |
| 当座勘定貸付金 | 0 | 0 |
| 為替換算調整額 | 1 | 1 |
| 減損 | (4) | (3) |
| 貸付有価証券 | 0 | 0 |
| その他の長期投資 | 65 | 218 |
| 残高(a) | 78 | 230 |
| 当座勘定貸付金 | 0 | |
| 為替換算調整額 | 0 | |
| 減損 | (13) | (12) |
| 貸付有価証券 | 0 | |
| 未収利息 | 0 | 1 |
| 投資およびその他の長期保有する有価証券 | 161 | 316 |
| 子会社および関係会社に対する投資 | 11,260 | 12,803 |
| 残高(b) | 11,498 | 13,205 |
| 当座勘定貸付金 | 0 | 6 |
| 為替換算調整額 | 53 | 65 |
| 減損(c) | (290) | (473) |
| 貸付有価証券 | 0 | |
| 未収利息 | 0 | |
| 子会社および関係会社に対する投資 | 11,260 | 12,803 |
| 自己株式 | 10 | 10 |
| トレーディング目的で保有する有価証券 | 10 | 10 |
| 売却目的で保有する有価証券 | 0 | 0 |
| 貸付有価証券 | 0 | 0 |
| 自己株式 | 10 | 10 |
*(a) Coface S.A.*の処分による155百万ユーロを含む。
(b) 2022**年度の主な変動は、次のとおり決済および保険事業の移管に関係する(合計(1,835.25)百万ユーロ)。
・ Natixis Assurances:(1,497)百万ユーロ
・ Natixis Payment Holding:(239)百万ユーロ
・ Natixis Payment Solutions:(64)百万ユーロ
・ Natixis Immo Exploitation:(34)百万ユーロ
・ Partecis:(1.25)百万ユーロ
一方、次の変動もあった。
・ Natixis North Americaの増資70百万ユーロ
・ Natixis North Americaの増資57百万ユーロ
・ Natixis Interépargneの株式の売却(57)百万ユーロ
・ Natixis Investment Managersの増資30百万ユーロ
(c) 2022**年度中の主な変動は以下に関するものであった。
・ Natixis Payment Holdingの株式の売却による引当金の戻入れ153百万ユーロとPartecisの処分による引当金の戻入れ1.25百万ユーロ
・ Natixis Wealth Managementの引当金の戻入れ22百万ユーロ
・ Contangoの引当金の戻入れ9.8百万ユーロ
・ Contangoの追加引当金(6.9)百万ユーロ
注記8 2022年度中のフランス企業に対する持分投資後の連結閾値の超過に関する情報
次の表は、フランス商法第L.247-1条に従い作成された。
| 株式資本の5%の閾値の超過 | 保有比率(2022年 12月31日現在) | 株式数(2022年12月31日現在) | |
|---|---|---|---|
| COFIMAGE 29 | 無格付 | 73% | 2,932 |
注記9 子会社および投資に関する開示
フランス商法第L.233-15条および第R.123-197条
| 上場/ 非上場 | 株式資本 (単位:千) | 株式資本を除く 株主持分(A) (単位:千) | 2022年 12月31日現在 株式資本比率 (単位:%) | 保有持分の帳簿価額 (単位:千ユーロ) | 付与済だが 未返済の貸出金および債権 (単位: 千ユーロ) | 保証金、 裏書その他の 保証金額 (単位: 千ユーロ) | 前年度の税を 除くNBI または収益(a) (単位: 千ユーロ) | 前事業年度 損益(a) (単位: 千ユーロ) | 2022年度に 取得した 配当金 (単位: 千ユーロ) | ||||
| 企業またはグループ | 総額 | 純額 | |||||||||||
| A - 総価額が報告企業の株式資本のうち1%を超える投資の内訳 | |||||||||||||
| 子会社および投資(10%を超える持分) | |||||||||||||
| NATIXIS INVESTMENT MANAGERS 75013 パリ ピエール・マンデス-フランス通り43 | 非上場 | 241,783 EUR | 4,942,692 EUR | 100.00% | 61,168 | 828,507 | |||||||
| NATIXIS Marco 75013 パリ アウスターリッツ通り47 | 非上場 | 700,119 EUR | (92,223)EUR | 100.00% | 9,248 | 9,227 | |||||||
| NATIXIS TRUST L-1855 ルクセンブルク ジョン・F・ケネディ通り51 | 非上場 | 609,865 EUR | 141,287 EUR | 100.00% | 3,239 | 4,002 | |||||||
| NATIXIS WEALTH MANAGEMENT 75002 パリ モンマルトル通り115 | 非上場 | 166,118 EUR | 149,361 EUR | 100.00% | 89,003 | 17,025 | |||||||
| NATIXIS NORTH AMERICA LLC NY 10020 ニューヨーク アベニュー・オブ・ザ・アメリカズ1251 | 非上場 | 2,526,579 USD | (554,055)USD | 100.00% | (13,756) | (33,246) | |||||||
| NATIXIS JAPAN SECURITIES CO., Ltd. 100-6226 東京都千代田区丸の内1-11-1 | 非上場 | 18,000,000 JPY | 3,841,979 JPY | 100.00% | 8,656,311 | 5,022,624 | |||||||
| NATIXIS INNOV 75013 パリ アウスターリッツ通り47 | 非上場 | 150,060 EUR | 3,909 EUR | 100.00% | (253) | (272) | |||||||
| NATIXIS ALGÉRIE 16311 アルジェ バブ・エズアール市34/35区 メルキュール・ビジネス地区 エル・クサール ビル | 非上場 | 20,000,000 DZD | 1,377,316 DZD | 100.00% | 9,707,640 | 2,798,101 | |||||||
| NATIXIS Pfandbriefbank AG D-60322 フランクフルト・アム・マイン イム・トルツ・フランクフルト55 | 非上場 | 120,000 EUR | 5,500 EUR | 100.00% | 27,056 | 3,170 | |||||||
| 上場/ 非上場 | 株式資本 (単位:千) | 株式資本を除く 株主持分(A) (単位:千) | 2022年 12月31日現在株式資本比率 (単位:%) | 保有持分の帳簿価額 (単位:千ユーロ) | 付与済だが 未返済の貸出金および債権 (単位: 千ユーロ) | 保証金、 裏書その他の 保証金額 (単位: 千ユーロ) | 前年度の税を 除くNBI または収益(a) (単位: 千ユーロ) | 前事業年度 損益(a) (単位: 千ユーロ) | 2022年度に 取得した 配当金 (単位: 千ユーロ) | ||
| 企業またはグループ | 総額 | 純額 | |||||||||
| CONTANGO TRADING S.A. 75013 パリ ピエール・マンデス-フランス通り30 | 非上場 | 13,325 EUR | 0 EUR | 100.00% | 25,430 | (6,875) | |||||
| DF EFG3 LIMITED KY1-1104 グランド・ケイマン ウグランドハウス 私書箱309 メープル・コーポレート・サービセズ・リミテッド | 非上場 | 105,720 USD | 7,068 USD | 100.00% | (9,163) | (9,168) | |||||
| NATIXIS ASIA LIMITED ウエスト・カオルーン オースティン・ロード・ウエスト1 環球貿易広場72階 | 非上場 | 574,912 HKD | 145,760 HKD | 100.00% | 19,644 | 9,178 | |||||
| B - その他の子会社および投資の開示総額* | |||||||||||
| 21 - フランス国内企業(総計) | 232,705 | 226,684 | 20,367 | ||||||||
| 22 - 国外企業(総計) | 208,653 | 173,368 | 7,042 | ||||||||
| * うちA項に該当しない子会社および投資。 (A) 当期純利益/(損失)を除く。 (a) 2021事業年度。 | |||||||||||
注記10 自己株式-資産
2022年は自己株式の売買がなかった。2022年12月31日現在、2021年12月31日現在と同様に、ナティクシスは株式資本の0.07%に相当する2,461,581株を保有していた。
注記11 固定資産
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021度 | ||||
| 総額 | 減価償却および償却 | 純額 | 総額 | 減価償却および償却 | 純額 | |
| 営業固定資産 | 2,156 | (1,894) | 262 | 2,066 | (1,857) | 209 |
| 無形資産 | 1,512 | (1,321) | 191 | 1,426 | (1,312) | 114 |
| 有形固定資産 | 644 | (573) | 71 | 640 | (545) | 95 |
| 営業外固定資産 | 1 | 0 | 1 | 1 | (1) | 0 |
| 無形資産 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 有形固定資産 | 1 | 0 | 1 | 1 | (1) | 0 |
| 無形資産 | 1,512 | (1,321) | 191 | 1,426 | (1,312) | 114 |
| 有形固定資産 | 645 | (573) | 72 | 641 | (546) | 95 |
| 2022年1月 1日現在 | 取得 | 譲渡 | その他 | 2022年12月31日現在 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 総価額 | |||||
| 営業無形資産 | 1,426 | 86 | 0 | 0 | 1,512 |
| のれん | 864 | 0 | 0 | 0 | 864 |
| ソフトウェア | 474 | 2 | 0 | 0 | 476 |
| その他の無形資産 | 88 | 84 | 0 | 0 | 172 |
| 営業有形固定資産 | 640 | 10 | (11) | 5 | 644 |
| 土地および建物 | 207 | 4 | (2) | 1 | 210 |
| その他の有形固定資産 | 433 | 6 | (9) | 4 | 434 |
| 営業外有形固定資産 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
| 土地および建物 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
| その他の有形固定資産 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 合計 | 2,066 | 96 | (11) | 5 | 2,156 |
| 2022年1月 1日現在 | 繰入れ | 戻入れ | その他 | 2022年12月31日現在 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 減価償却および償却 | |||||
| 営業無形資産 | (1,312) | (11) | 0 | 0 | (1,321) |
| のれん | (862) | 0 | 0 | 0 | (862) |
| ソフトウェア | (448) | (11) | 0 | 0 | (459) |
| その他の無形資産 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 営業有形固定資産 | (545) | (36) | 11 | (3) | (573) |
| 土地および建物 | (159) | (19) | 2 | 2 | (174) |
| その他の有形固定資産 | (386) | (17) | 9 | (5) | (399) |
| 営業外有形固定資産 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 土地および建物 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| その他の有形固定資産 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 合計 | (1,857) | (47) | 11 | (3) | (1,894) |
注記12 未収勘定およびその他の資産-資産
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
|---|---|---|
| オプション | 7,313 | 8,205 |
| 決済勘定 | 6 | 21 |
| その他の債務者 | 20,586 | 17,102 |
| 在庫勘定およびその他の類似勘定 | 521 | 507 |
| その他の資産 | 28,426 | 25,835 |
| 回収勘定 | 0 | 0 |
| 調整勘定 | 7,013 | 3,858 |
| 金融商品に係る利得 | 204 | 129 |
| 繰延費用および繰上返済 | 310 | 330 |
| 未収収益 | 518 | 277 |
| その他の未収勘定 | 1,273 | 798 |
| 未収勘定 | 9,318 | 5,392 |
注記13 インターバンク取引および類似取引
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
|---|---|---|
| 中央銀行預り金、郵便小切手口座 | ||
| 金融機関に対する債務* | 138,777 | 178,313 |
| 要求払い | 13,452 | 10,998 |
| 定期預金 | 125,325 | 167,315 |
| インターバンク取引および類似取引 | 138,777 | 178,313 |
| *うち、レポ契約 | 27,219 | 44,853 |
| *うち、未払利息 | 337 | 0 |
2021年以降の銀行間取引の変動額には、2021年6月30日に強制適用となった安定調達比率(NSFR)の要件を満たすために、2022年12月31日時点で47十億ユーロ(2021年12月31日時点では54.2十億ユーロ)にのぼるGroupe BPCEとの定期貸出および借入の設定が含まれる。これらの短期金融市場取引は、ナティクシスが100%の最低比率を遵守できるように、貸出取引と借入取引の権利行使通知期間を別々にして締結されている。
注記14 顧客との取引
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
|---|---|---|
| 特殊貯蓄預金 | 2 | 35 |
| 要求払い | 0 | 0 |
| 定期預金 | 2 | 35 |
| その他の債務* | 97,770 | 94,942 |
| 要求払い | 29,932 | 26,140 |
| 定期預金 | 67,838 | 68,802 |
| 顧客との取引 | 97,772 | 94,977 |
| *うち、レポ契約 | 59,128 | 58,114 |
| *うち、未払利息 | 143 | 11 |
注記15 債務証券
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
|---|---|---|
| インターバンク市場証券および市場性のある負債性金融商品 | 39,926 | 33,040 |
| 債券 | 24,628 | 21,789 |
| 債務証券 | 64,554 | 54,829 |
| うち、償却不能な株式プレミアム | 273 | 275 |
注記16 未払勘定およびその他の負債-負債
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
|---|---|---|
| 雑債務 | 17,957 | 14,751 |
| 有価証券取引 | 22,092 | 24,628 |
| うち、トレーディング目的有価証券、有価証券に係るその他の負債 | 22,084 | 24,622 |
| うち、未払利息 | 8 | 6 |
| 売建てオプション | 6,484 | 6,715 |
| 有価証券取引決済勘定 | 6 | 10 |
| その他の負債 | 46,539 | 46,104 |
| 凍結勘定 | 6 | 22 |
| 調整勘定および仮勘定 | 1,565 | 270 |
| 金融商品に係る損失 | 472 | 340 |
| 繰延収益および繰上返済 | 46 | 20 |
| 未払費用 | 1,174 | 805 |
| その他の未払勘定 | 1,454 | 1,053 |
| 未払勘定 | 4,717 | 2,510 |
注記17 引当金および減損
| (単位:百万ユーロ) | 2022年1月 1日現在 | 繰入れ | 戻入れ | 為替換算 調整額 | その他 | 2022年12月 31日現在 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 資産から控除される減損引当金 | (1,909) | (493) | 962 | (54) | 0 | (1,494) |
| 銀行 | (24) | 0 | 1 | 0 | 0 | (23) |
| 顧客 | (1,375) | (463) | 759 | (53) | 0 | (1,132) |
| 投資 | (3) | (6) | 4 | 0 | 1 | (4) |
| その他の長期投資 | (12) | (1) | 1 | 0 | (1) | (13) |
| 子会社および関連会社に対する投資 | (473) | (7) | 190 | 0 | 0 | (290) |
| その他の有価証券および債務者 | (22) | (16) | 7 | (1) | 0 | (32) |
| 負債性引当金 | 2,076 | 827 | (600) | 38 | (2) | 2,339 |
| 従業員給付 | 370 | 85 | (141) | 2 | (5) | 311 |
| オフバランス・コミットメント | 38 | 62 | (80) | 0 | 0 | 20 |
| カントリー・リスク | 283 | 166 | (139) | 1 | 0 | 311 |
| 個別の信用リスク | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
| 訴訟引当金 | 425 | 7 | (10) | 28 | 0 | 450 |
| セクター・リスク | 244 | 47 | (76) | 6 | 0 | 221 |
| 先渡金融商品に係るリスク | 28 | (8) | (3) | 0 | 0 | 17 |
| その他 | 688 | 467 | (151) | 1 | 3 | 1,008 |
| (単位:百万ユーロ) | 2021年1月 1日現在 | 繰入れ | 戻入れ | 為替換算 調整額 | その他 | 2021年12月 31日現在 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 資産から控除される減損引当金 | (1,896) | (661) | 654 | (35) | 29 | (1,909) |
| 銀行 | (30) | 0 | 6 | 0 | 0 | (24) |
| 顧客 | (1,404) | (426) | 507 | (60) | 8 | (1,375) |
| 投資 | (7) | (1) | 7 | 0 | (2) | (3) |
| その他の長期投資 | (17) | (2) | 37 | 0 | (30) | (12) |
| 子会社および関連会社に対する投資 | (363) | (210) | 47 | 0 | 53 | (473) |
| その他の有価証券および債務者 | (75) | (22) | 50 | 25 | 0 | (22) |
| 負債性引当金 | 2,021 | 554 | (532) | 42 | (9) | 2,076 |
| 従業員給付 | 296 | 134 | (56) | 0 | (4) | 370 |
| オフバランス・コミットメント | 35 | 48 | (45) | 1 | (1) | 38 |
| カントリー・リスク | 325 | 59 | (102) | 1 | 0 | 283 |
| 個別の信用リスク | 1 | 0 | (1) | 0 | 0 | 0 |
| 訴訟引当金 | 453 | 6 | (66) | 30 | 2 | 425 |
| セクター・リスク | 297 | 75 | (135) | 7 | 0 | 244 |
| 先渡金融商品に係るリスク | 56 | (3) | (25) | 0 | 0 | 28 |
| その他 | 558 | 235 | (102) | 3 | (6) | 688 |
注記18 従業員数および社会的責任(従業員維持および業績報酬制度を除く)
従業員数の変動
| 2022年12月31日 現在 | 2021年12月31日 現在 | |
|---|---|---|
| テクニカル・スタッフ | 2,952 | 2,640 |
| マネージャー | 3,841 | 4,802 |
| 従業員数 | 6,793 | 7,442 |
退職後給付およびその他の長期給付
主な数理計算上の仮定
| 債務の種類別 | 2022年度 | 2021年度 | ||||||
| 退職後確定給付制度 | その他の長期従業員給付 | 退職後確定給付制度 | その他の長期従業員給付 | |||||
| 補足的年金 給付等 | 退職時報奨 | 長期勤続報奨 | その他の 給付 | 補足的年金 給付等 | 退職時報奨 | 長期勤続報奨 | その他の 給付 | |
| 割引率 | 3.72% | 3.71% | 3.64% | 3.66% | 0.86% | 0.75% | 0.55% | 0.70% |
| 制度資産期待 運用収益 | 3.72% | 2.83% | 0.86% | 2.86% | 0.00% | |||
給与上昇率は、従業員数を一定とし、3年間の平均を用いて等級別に計算されている。平均値(インフレを含む。)は、2021年12月31日現在の2.68%に対して2022年12月31日現在は2.96%であった。
全制度に関する従業員の平均残余勤務年数は、2021年12月31日現在の11.5年に対して11.0年であった。
従業員給付、制度資産および分離資産債務
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日 現在 | 2021年12月31日 現在 |
|---|---|---|
| 給付債務総額 | 453 | 552 |
| 制度資産の公正価値 | (212) | (245) |
| 分離資産の公正価値 | (28) | (64) |
| 正味債務額 | 213 | 243 |
制度種類別正味債務額の内訳
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 | ||||||||
| 退職後確定給付制度 | その他の長期従業員給付 | 合計 | 退職後確定給付制度 | その他の長期従業員給付 | 合計 | |||||
| 補足的年金 給付等 | 退職時 報奨 | 長期勤続 報奨 | その他の 給付 | 補足的年金 給付等 | 退職時 報奨 | 長期勤続 報奨 | その他の 給付 | |||
| 1月1日現在の給付債務 | ||||||||||
| 認識正味債務額 | 33 | 26 | 33 | 180 | 272 | 35 | 28 | 33 | 115 | 211 |
| 未認識の数理計算上の差異 | (21) | (12) | (2) | 1 | (34) | 6 | (8) | (2) | 2 | (2) |
| 未認識の過去勤務費用 | 0 | 2 | 3 | 0 | 5 | 1 | 6 | 3 | 0 | 10 |
| 1月1日現在の正味債務額合計 | 12 | 16 | 34 | 181 | 243 | 42 | 26 | 34 | 117 | 219 |
| 期中支払給付金 | (2) | 3 | (1) | (39) | (39) | (3) | (9) | (1) | (33) | (46) |
| 期中権利給付金 | 1 | 6 | 3 | 76 | 86 | 1 | 8 | 3 | 66 | 78 |
| 利息費用 | 1 | 1 | 2 | 1 | 1 | |||||
| 制度資産期待運用収益総額 | (6) | (3) | 0 | 0 | (9) | (4) | (3) | 0 | 0 | (7) |
| 管理報酬の変動 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 期中の基金への支払額 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 支払報酬 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 期中に認識された制度の修正 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 3 |
| 期中に計上された数理計算上の差異 | 0 | (1) | (7) | 0 | (8) | 0 | 0 | (1) | 0 | (1) |
| その他の項目 | 3 | (24) | (6) | (17) | (44) | 3 | 0 | 0 | 32 | 35 |
| 損益に計上された債務の変動 | (3) | (18) | (11) | 20 | (12) | (2) | (1) | 1 | 65 | 63 |
| その他の項目(連結範囲の変更など) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 認識されたその他の変動 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 給付債務に係る数理計算上の差異 | (29) | (34) | (6) | (3) | (72) | (13) | (5) | (1) | (1) | (20) |
| 制度資産の運用収益に係る数理計算上の差異 | 44 | 0 | 0 | 0 | 44 | (15) | 0 | 0 | 0 | (15) |
| その他の数理計算上の差異 | 0 | 4 | 0 | 0 | 4 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 |
| 未認識の数理計算上の差異の変動 | 15 | (30) | (6) | (3) | (24) | (28) | (4) | (1) | (1) | (34) |
| 期中に認識された制度の修正 | (1) | 0 | 0 | 0 | (1) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| その他の項目 | 0 | (1) | 0 | 0 | (1) | 0 | (1) | 0 | 0 | (1) |
| 未認識のその他の変動 | (1) | (1) | 0 | 0 | (2) | 0 | (1) | 0 | 0 | (1) |
| 12月31日現在の給付 債務 | ||||||||||
| 認識正味債務額 | 30 | 8 | 23 | 200 | 261 | 33 | 26 | 33 | 180 | 272 |
| 未認識の数理計算上の差異 | (7) | (40) | (1) | (3) | (51) | (21) | (12) | (2) | 1 | (34) |
| 未認識の過去勤務費用 | 0 | 1 | 2 | 0 | 3 | 0 | 2 | 3 | 0 | 5 |
| 12月31日現在の正味債務額合計 | 23 | (31) | 24 | 197 | 213 | 12 | 16 | 34 | 181 | 243 |
注記19 劣後債務
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
|---|---|---|
| 期限付劣後債務 | 2,956 | 4,076 |
| 劣後債 | 106 | 226 |
| 劣後借入金 | 2,850 | 3,850 |
| 永久劣後債務 | 2,306 | 2,344 |
| 配当参加権付借入金 | 0 | 0 |
| 劣後債 | 972 | 1,466 |
| 劣後借入金 | 1,334 | 878 |
| 未払利息 | 24 | 23 |
| 5,286 | 6,443 |
劣後債務合計金額の10%を占める債務:
| 発行日 | 満期日 | 通貨 | 発行額 | 利払いの頻度 | 最初の 償還日前の利率と期間 | 最初の償還日後の 利率 | 2022年 | 2021年 | 株式に転換できる負債 | 劣後条件(直前の上位者) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2021年 6月14日 | 2031年 6月14日 | EUR | 900,000,000 | 毎四半期 | €STR +133 bp | €STR +133 bp | 900,000,000.00 | 900,000,000.00 | 転換不能 | SNP |
| 2021年12月13日 | 2033年3月14日 | EUR | 900,000,000 | 毎四半期 | €STR + 156 bp | €STR +156 bp | 900,000,000.00 | 900,000,000.00 | 転換不能 | SNP |
| 2016年 2月25日 | 2028年 2月25日 | EUR | 300,000,000 | 毎四半期 | E3M +292 bp | E3M +292 bp | 300,000,000.00 | 0.00 | 転換不能 | SNP |
| 2018年12月6日 | 2030年12月6日 | EUR | 300,000,000 | 毎四半期 | E3M +223 bp | E3M +223 bp | 300,000,000.00 | 0.00 | 転換不能 | SNP |
| 2020年10月20日 | 2035年10月20日 | EUR | 350,000,000 | 毎年 | 0.01388 | 0.01388 | 350,000,000.00 | 0.00 | 転換不能 | SNP |
| 2015年7月29日 | 2027年7月29日 | EUR | 1,000,000,000 | 毎四半期 | Euribor3ヵ月物+230 bp | 償還条項無し | 0.00 | 1,000,000,000.00 | 転換不能 | 無担保債権者 |
永久超劣後債
ナティクシスは、ユニット保有者に固定利率または変動利率の報酬を提供し、所定の期間経過後および各利払い応当日に償還できる永久超劣後債を発行した。これら債券の一部について、当該期間経過時に償還しないときは、EuriborまたはLiborに連動する変動クーポンを支払うことになる。
超劣後債に係る契約条件の規定によると、発行体は利息の支払いを(全部または一部)一時停止することができ、未払いクーポンは繰り延べられない。
損失吸収条項があるため、規制自己資本が所要水準を割り込んだときは、この証券の額面価額は減額され、利払い額を計算する新しい基礎が設定される。ただし、一定の条件が満たされれば、当初の額面価額に回復する場合がある。
ナティクシスが清算される場合、その有価証券の当初の額面価額が減額されているかどうかを問わず、ユニット保有者は当初の額面価額で自己の有価証券を保有することになる。
償還可能劣後債
ナティクシスが発行した償還可能劣後債には、通常の劣後債と同等の中長期貸出金または有価証券が含まれる。これは、発行体が清算されるときは契約上の満期日前に償還でき、他の債権者より支払い順位が低いが、貸出債権や無議決権株の保有者よりは順位が高い。
銀行監督機関が承認するときは、償還可能劣後債は、発行会社の主導で、株式市場で買い戻すか、または私募債の場合は店頭で買い戻すことで、発行公告もしくは購入契約に定められている日以降、または現行の税規則および規制の変更時に、早期償還される場合がある。いずれの場合も、償還するには、銀行監督機関による承認を得なければならない。
注記20 規制引当金
| (単位:百万ユーロ) | 減価償却可能固定資産 再評価準備金 | 投資引当金 | 加速減価償却 | 公的資金の割当 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年1月1日現在 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 |
| 繰入れ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 戻入れ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| その他 | 0 | 0 | 0 | 43 | 43 |
| 2021年度の動き | 0 | 0 | 0 | 43 | 43 |
| 2021年12月31日現在の残高 | 0 | 0 | 0 | 45 | 45 |
| 2022年1月1日現在 | 0 | 0 | 0 | 45 | 45 |
| 繰入れ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 戻入れ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| その他 | 0 | 0 | 0 | (45) | (45) |
| 2022年度の動き | 0 | 0 | 0 | (45) | (45) |
| 2022年12月31日現在の残高 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
注記21 株式資本、発行プレミアム、準備金および利益剰余金
| (単位:百万ユーロ) | 株式資本 | 発行プレミアム | 法定 準備金 | 別途 積立金 | 長期キャピ タル・ゲイン規制準備金 | その他の準備金 | 利益剰余金 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2021年1月1日現在 | 5,050 | 7,426 | 533 | 1,200 | 0 | 2 | 3,250 | 17,461 |
| 2020年度利益の処分 | (46) | (46) | ||||||
| 無償株式の割当 | 3 | (3) | 0 | |||||
| 2021年度の動き | 3 | 0 | 0 | (3) | 0 | 0 | (46) | (46) |
| 2021年12月31日現在の残高 | 5,053 | 7,426 | 533 | 1,197 | 0 | 2 | 3,204 | 17,415 |
| 2022年1月1日現在 | 5,053 | 7,426 | 533 | 1,197 | 0 | 2 | 3,204 | 17,415 |
| 2021年度利益の処分 | 555 | 555 | ||||||
| 配当金の支払 | (921) | (921) | ||||||
| 無償株式の割当 | 4 | (4) | 0 | |||||
| 保険および決済の事業部門に関する資本の増加 | 837 | 837 | ||||||
| 発行プレミアムの増加と保険および決済の事業部門の移転 | 864 | 864 | ||||||
| 保険および決済の事業部門の移管 | (1,782) | (1,782) | ||||||
| 準備金の組み入れ | 2 | (2) | 0 | |||||
| 2022年度の動き | 841 | (918) | 0 | (2) | 0 | (2) | (366) | (447) |
| 2022年12月31日現在の残高 | 5,894 | 6,508 | 533 | 1,195 | 0 | 0 | 2,838 | 16,968 |
2022年12月31日現在、株式資本は3,684,053,471株で構成され、各株式の額面価額は1.60ユーロであった。議決権がない自己株式を除き、株式が保有者に付与している権利はすべて同じである。
2021年度の増資は、従業員維持および業績報酬制度におけるナティクシスの一部の従業員への無償株式2,006,829株の割当によるものである。
2022年度の増資は、従業員維持および業績報酬制度(ERPP)におけるナティクシスの一部の従業員への無償株式2,743,346株の割当によるものである。
2022年3月22日の株主総会では、BPCEへの保険および決済の事業部門の移管に関連して、523,351,794株の普通株式の発行により、株式交付と現金による株式プレミアムの特別分配を決定した。
2022年5月24日の株主総会では、その他の準備金をすべて別途積立金の項目に割り当てることを決定した。
注記22 子会社および関連会社との取引
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
|---|---|---|
| 資産 | ||
| 銀行預け金 | 83,835 | 96,945 |
| 顧客貸出金 | 36,310 | 37,337 |
| 債券およびその他の固定利付有価証券 | 2,709 | 4,037 |
| 株式およびその他の変動利付有価証券 | 3,379 | 3,028 |
| 負債 | ||
| 金融機関預り金 | 92,283 | 119,262 |
| 顧客預り金 | 18,783 | 20,470 |
| 債務証券 | 375 | 322 |
| 劣後債務 | 3,807 | 5,300 |
| オフバランスシート | ||
| 供与された貸出コミットメント: | ||
| ・ 銀行 | 131 | 3,302 |
| ・ 顧客 | 13,026 | 9,776 |
| 代理として提供された保証 | ||
| ・ 銀行 | 1,661 | 3,706 |
| ・ 顧客 | 7,245 | 6,517 |
関連当事者間の取引に係る規則第2014-07号第1124-61条に基づき、関連当事者間の取引が報告範囲(100%子会社)外で実施されているか、または通常の市場条件で実施されたため、ナティクシスには開示すべき追加情報はない。
注記23 公的手続の管理に関連した資産、負債およびコミットメントに係る計算書
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
|---|---|---|
| 顧客との取引 | 904 | 904 |
| その他の資産勘定 | 0 | 7 |
| 資産合計 | 904 | 911 |
| インターバンク取引および類似取引 | 46 | 46 |
| 顧客との取引 | 994 | 1,007 |
| その他の負債 | 38 | 0 |
| 公的資金割当 | 0 | 45 |
| 負債合計 | 1,078 | 1,098 |
注記24 受取利息および類似収益
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
|---|---|---|
| 受取利息および類似収益 | 7,952 | 5,167 |
| インターバンク取引 | 3,431 | 1,150 |
| 顧客との取引 | 2,969 | 2,015 |
| 債券およびその他の固定利付有価証券 | 156 | 151 |
| その他の受取利息および類似収益 | 1,396 | 1,851 |
| 支払利息および類似費用 | (7,473) | (4,067) |
| インターバンク取引 | (3,097) | (1,108) |
| 顧客との取引 | (1,833) | (755) |
| 債券およびその他の固定利付有価証券 | (1,275) | (1,095) |
| その他の支払利息および類似費用 | (1,268) | (1,109) |
| 479 | 1,100 |
うち劣後債に係る支払利息は、2021年12月31日現在の(159)百万ユーロに対して2022年12月31日現在は(198)百万ユーロであった。
資産に係るマイナス金利は「支払利息および類似費用」に表示し、負債に係るマイナス金利は「受取利息および類似収益」に表示している。2022年12月31日現在、金融資産および金融負債に係るマイナス金利はそれぞれ(283)百万ユーロおよび249百万ユーロであった。
注記25 変動利付有価証券による収益
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
|---|---|---|
| 子会社および関係会社に対する投資 | 600 | 300 |
| 関連会社に対する投資およびその他の長期投資 | 0 | 0 |
| 株式およびその他の変動利付有価証券 | 24 | 7 |
| 合計 | 624 | 307 |
注記26 手数料
| 2022年度 | 2021年度 | |||
| (単位:百万ユーロ) | 収益 | 費用 | 収益 | 費用 |
| 顧客との取引 | 448 | (4) | 436 | (5) |
| 有価証券取引 | 2 | (134) | 2 | (144) |
| 先渡金融商品 | 18 | (50) | 55 | (45) |
| 貸出および保証コミットメント | 123 | (108) | 117 | (78) |
| その他のオフバランス・コミットメント | 96 | (102) | 114 | (37) |
| 外国為替取引 | 0 | (15) | 0 | (10) |
| その他の金融サービス | 14 | (11) | 11 | (9) |
| 支払サービス | 38 | (40) | 38 | (45) |
| 付帯収益 | 3 | 0 | 7 | 0 |
| その他 | 15 | 0 | 21 | 0 |
| 合計 | 757 | (464) | 801 | (373) |
注記27 トレーディング・ポートフォリオ
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
|---|---|---|
| トレーディング目的で保有する有価証券に係る純利得/(損失) | (2,807) | 9,777 |
| 外国為替取引に係る純利得/(損失) | 63 | (713) |
| 先渡金融商品に係る純利得/(損失) | 5,227 | (7,769) |
| 合計 | 2,483 | 1,295 |
注記28 投資および類似のポートフォリオ取引に係る利得または損失
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
|---|---|---|
| 売却目的で保有する有価証券 | ||
| 処分に係る利得 | 84 | 69 |
| 処分に係る損失 | (101) | (25) |
| 正味減損(損失)/戻入益 | (39) | 66 |
| 合計 | (56) | 110 |
注記29 その他銀行業務営業収益および費用
| 2022年度 | 2021年度 | |||
| (単位:百万ユーロ) | 収益 | 費用 | 収益 | 費用 |
| 利益分配契約による費用 | 0 | (1) | 0 | 0 |
| 銀行業務営業費用の振替 | 0 | (1,046) | 0 | (466) |
| NBIに割り当てられた税金および賦課金 | 0 | 0 | 0 | (1) |
| その他銀行業務営業収益 | 860 | 0 | 419 | 0 |
| 付帯収益 | 67 | 0 | 245 | 0 |
| 共同銀行事業からの収益の当行帰属分 | 5 | 0 | 4 | 0 |
| 銀行業務営業費用の振替 | 2 | 0 | 2 | 0 |
| その他の雑営業収益 - その他の営業費用 | 1 | 0 | 0 | 0 |
| 負債および費用に対する引当金の割当および戻入れ - その他の営業費用 | (5) | 0 | (17) | 0 |
| 合計 | 930 | (1,047) | 654 | (467) |
注記30 営業費用
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
|---|---|---|
| 人件費 | (1,297) | (1,434) |
| 賃金および給料 | (865) | (876) |
| 社会保障費(a) | (358) | (352) |
| インセンティブおよび利益分配制度 | (61) | (82) |
| 所得税 | (48) | (70) |
| 再請求費用 | 21 | 24 |
| リスクに対する引当金および費用(b) | 14 | (78) |
| その他の管理費用 | (1,175) | (1,200) |
| 税金および賦課金(c) | (269) | (186) |
| 外部委託費 | (1,320) | (1,258) |
| 再請求費用 | 414 | 244 |
| 有形固定資産および無形資産の減価償却、償却および減損 | (47) | (71) |
| 繰入れ | (47) | (71) |
| 合計 | (2,518) | (2,705) |
(a) うち年金費用は、2021年12月31日現在の77百万ユーロに対して2022年12月31日現在は125百万ユーロであった。
(b) 雇用保護制度に関する10百万ユーロの戻入れを含む。
(c) 単一破綻処理基金(SRF)への拠出を含む。同基金への拠出は2021年12月31日現在の130百万ユーロに対し、2022年12月31日現在は222百万ユーロであった。
注記31 リスク費用
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
|---|---|---|
| 資産に係るリスク費用 | (167) | (134) |
| 不良債権: | (161) | (130) |
| 減損損失 | (370) | (303) |
| 減損損失戻入れ | 542 | 417 |
| 補填損失 | (333) | (241) |
| 非補填損失 | (12) | (7) |
| 償却済貸倒債権の回収 | 12 | 4 |
| 有価証券: | (6) | (4) |
| 減損損失 | (6) | (4) |
| 減損損失戻入れ | 0 | 43 |
| 補填損失 | 0 | (43) |
| 負債に係るリスク費用 | 24 | 167 |
| カントリー・リスクおよびセクター・リスク: | 1 | 103 |
| 引当金繰入れ | (213) | (134) |
| 引当金戻入れ | 214 | 237 |
| リスクおよび費用: | 23 | 64 |
| 引当金繰入れ | (68) | (54) |
| 引当金戻入れ | 91 | 118 |
| 合計 | (143) | 33 |
注記32 固定資産に係る利得/(損失)
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
|---|---|---|
| 長期投資 | ||
| 投資およびその他の長期保有する有価証券 | 65 | (114) |
| 利得 | 38 | 13 |
| 損失 | (155) | (10) |
| 減損損失 | (14) | (213) |
| 減損損失戻入れ | 194 | 92 |
| リスクおよびその他の費用引当金 | 0 | (1) |
| リスクおよびその他の費用引当金戻入れ | 2 | 5 |
| 投資目的で保有する有価証券 | 1 | 0 |
| 利得 | 1 | 0 |
| 有形固定資産および無形資産 | 0 | 0 |
| 合計 | 66 | (114) |
注記33 法人所得税
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
|---|---|---|
| 標準税率による税金 | (44) | (60) |
| 軽減税率による税金 | 0 | 0 |
| 税額控除 | 4 | 5 |
| 連結納税およびその他の項目の影響 | (321) | (29) |
| 合計 | (361) | (84) |
税額計算
2021年12月31日までナティクシスにて適用していた連結納税の合意は中立原則に基づくものであり、これにより各子会社は、あたかも連結されていないかのように自らの税額を決定し、グループとしての税金に拠出を行っていた。2021年にBPCEが実施した少数株主からのナティクシス株式の買戻しの結果、ナティクシスの連結納税グループは2021年12月31日をもって終了した。当該連結納税グループの終了による影響は、2021年12月31日現在で認識されている。
2022年1月1日から、ナティクシスとその子会社はBPCE S.A.の連結納税グループに加わった。ナティクシスとBPCEの間の連結納税契約では、BPCE S.A.の連結納税グループの税金に対するナティクシスの負担分は、BPCE S.A.が95%超の支配権を取得していなければナティクシスが子会社とともに設立していた可能性がある納税グループ(すなわち、ナティクシスとの契約に基づくサブグループの設立)の親会社としてナティクシスがフランス財務省に支払ったであろう税額に相当すると規定されている。さらに、いわゆる拡張ベース・メカニズムに基づいて旧ナティクシスの連結納税グループの損失を相殺するオプションにより、BPCEは節税を実現する可能性が高く、これはナティクシスの税負担の計算に以前に影響を与えていなかった限りでナティクシスに還元される。最後に、ナティクシスはその子会社とともに、ナティクシスとの契約に基づくサブグループ内で税金の配分と損失補償の手続を整理している。
**
**
注記34 地域別情報
| 2022年度 | 2021年度 | |||||||||||
| (単位:百万ユーロ) | フランス | その他の欧州 | 北米および南米 | アジア | その他 | 合計 | フランス | その他の欧州 | 北米および南米 | アジア | その他 | 合計 |
| 受取・支払利息および類似収益・費用 | (351) | 255 | 277 | 293 | 5 | 479 | 269 | 213 | 381 | 232 | 5 | 1,100 |
| 変動利付有価証券による収益 | 624 | 0 | 0 | 0 | 0 | 624 | 307 | 0 | 0 | 0 | 0 | 307 |
| 受取・支払報酬および手数料 | 29 | 69 | 142 | 53 | 0 | 293 | 146 | 74 | 151 | 57 | 0 | 428 |
| 投資およびトレーディング・ポートフォリオ取引による純利益 | 2,405 | 213 | 10 | (185) | (16) | 2,427 | 1,363 | 11 | 3 | 32 | (4) | 1,405 |
| その他銀行業務営業収益および費用 | (68) | 2 | (47) | (5) | 0 | (118) | 198 | 4 | (16) | 0 | 0 | 186 |
| 銀行業務純利益合計 | 2,639 | 539 | 382 | 156 | (11) | 3,705 | 2,283 | 302 | 519 | 321 | 1 | 3,426 |
注記35 オフバランスシート項目-先渡金融商品
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度名目 | 2021年度名目 |
|---|---|---|
| 組織的市場取引 | 260,815 | 305,422 |
| 先渡取引 | 260,806 | 301,393 |
| オプション | 9 | 4,029 |
| 店頭取引 | 9,392,868 | 7,777,598 |
| 先渡取引 | 8,817,410 | 7,245,640 |
| オプション | 575,458 | 531,958 |
| 金利商品 | 9,653,683 | 8,083,020 |
| 組織的市場取引 | 5 | 200 |
| 先渡取引 | 5 | 200 |
| オプション | 0 | 0 |
| 店頭取引 | 339,211 | 268,061 |
| 先渡取引 | 65,147 | 55,762 |
| オプション | 274,064 | 212,299 |
| 外国為替商品 | 339,216 | 268,261 |
| 組織的市場取引 | 128,885 | 121,463 |
| 先渡取引 | 75,989 | 56,323 |
| オプション | 52,896 | 65,140 |
| 店頭取引 | 203,330 | 184,134 |
| 先渡取引 | 109,015 | 127,898 |
| オプション | 94,315 | 56,236 |
| その他の金融商品 | 332,215 | 305,597 |
| うち、ヘッジ | ||
| ・ 金利商品に係るもの | 28,129 | 24,424 |
| ・ 外国為替商品に係るもの | 3 | 3 |
| ・ その他の金融商品に係るもの | 3,850 | 3,148 |
| うち、マクロ・ヘッジ | 242,510 | 533,370 |
| うち、分離している未決済残高 | 5 | 222 |
取引相手方リスク・エクスポージャー
| 取引相手方リスク・エクスポージャー(a) | |
|---|---|
| 政府および中央銀行 | 12,381 |
| 金融機関 | 33,139 |
| その他 | 13,976 |
| 合計 | 59,496 |
(a) 現行のバーゼル3基準に基づいて計算したエクスポージャー。
リスク管理に関する情報は、第[3]章の第[3.2.4]節「信用リスクと取引相手方リスク」(訳者注:原文の章および節)に記載されている。
先渡金融商品の公正価値
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
|---|---|---|
| 金利商品 | ||
| プラスの公正価値 | 35,652 | 30,277 |
| マイナスの公正価値 | 35,249 | 26,709 |
| 外国為替商品 | ||
| プラスの公正価値 | 28,439 | 18,624 |
| マイナスの公正価値 | 28,047 | 18,681 |
| その他の金融商品 | ||
| プラスの公正価値 | 5,561 | 6,176 |
| マイナスの公正価値 | 5,284 | 7,015 |
注記36 オフバランスシート項目-コミットメント
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
|---|---|---|
| 貸出コミットメント | 96,805 | 97,864 |
| 銀行 | 22,970 | 27,953 |
| 顧客 | 73,835 | 69,911 |
| 保証コミットメント | 41,658 | 36,972 |
| 銀行 | 6,991 | 7,060 |
| 顧客 | 34,667 | 29,912 |
| 有価証券に関するコミットメント | 6,767 | 6,771 |
| その他のコミットメント | 13,474 | 19,015 |
| 供与コミットメント合計 | 158,704 | 160,622 |
| 貸出コミットメント | 28,345 | 40,566 |
| 銀行 | 20,659 | 36,073 |
| 顧客 | 7,686 | 4,493 |
| 保証コミットメント | 33,628 | 20,418 |
| 銀行 | 33,628 | 20,418 |
| 有価証券に関するコミットメント | 6,706 | 6,738 |
| その他のコミットメント | 12,268 | 12,156 |
| 受取コミットメント合計 | 80,947 | 79,878 |
注記37 外国為替取引、通貨の貸出および借入
| (単位:百万ユーロ) | 2022年度 | 2021年度 |
|---|---|---|
| スポット取引 | ||
| 購入したが未受領の通貨 | 30,728 | 23,548 |
| 売却したが未引渡の通貨 | 30,809 | 23,486 |
| 外国通貨貸借 | ||
| 貸与したが未引渡の通貨 | 0 | 0 |
| 借用したが未受領の通貨 | 0 | 0 |
| 為替先渡 | ||
| ユーロ受領予定/通貨引渡予定 | 598,017 | 528,585 |
| 通貨受領予定/ユーロ引渡予定 | 620,129 | 562,396 |
| 通貨受領予定/通貨引渡予定 | 301,842 | 293,657 |
| 通貨引渡予定/通貨受領予定 | 301,489 | 293,048 |
| プレミアム/ディスカウント受領予定 | 4,518 | 1,762 |
| プレミアム/ディスカウント支払予定 | 4,152 | 1,577 |
注記38 期限別業務およびリソース
| (単位:百万ユーロ) | 3ヶ月以下 | 3ヶ月~1年 | 1~5年 | 5年超 | 無期限 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 金融機関預け金 | 28,344 | 56,071 | 11,964 | 9,799 | 0 | 106,178 |
| 顧客との取引 | 83,967 | 6,820 | 26,337 | 8,944 | 17 | 126,085 |
| 債券およびその他の固定利付有価証券 | 6,385 | 1,136 | 3,784 | 1,709 | 0 | 13,013 |
| 業務 | 118,697 | 64,027 | 42,085 | 20,452 | 17 | 245,276 |
| 金融機関に対する債務 | 48,519 | 22,206 | 64,567 | 3,485 | 0 | 138,777 |
| 顧客との取引 | 88,346 | 4,146 | 1,311 | 3,969 | 0 | 97,772 |
| 債務証券 | 34,603 | 7,320 | 5,195 | 17,436 | 0 | 64,554 |
| リソース | 171,468 | 33,672 | 71,073 | 24,890 | 0 | 301,103 |
注記39 フランス一般税法第238-0A条の定義の範囲内の非協力的な国または地域における組織および事業
2022年12月31日現在、ナティクシスは、直接的にも間接的にも、フランス一般税法第230-0A条の定義の範囲内で非協力的な国または地域における事業を有していなかった。
**
**
過去5事業年度分の会社の財務成績
(営利企業に関する法令第133条、135条および148条)
| カテゴリー | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 期末現在の財政状態 | |||||
| 株式資本 | 5,040,461,747.20 | 5,044,925,571.20 | 5,049,522,403.20 | 5,052,733,329.60 | 5,894,485,553.60 |
| 発行済株式数 | 3,150,288,592 | 3,153,078,482 | 3,155,951,502 | 3,157,958,331 | 3,684,053,471 |
| 株式で償還可能な債券の数 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 株式に転換可能な債券の数 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 有効な経営に係る全体的成績 | |||||
| 税引後収益 | 31,465,230,299.13 | 23,040,275,032.80 | 26,296,468,149.97 | 32,895,241,124.13 | 34,931,041,349.70 |
| 税金、減価償却、償却および引当金控除前利益 | 1,610,377,425.74 | 2,205,278,559.53 | 369,564,682.90 | 526,221,628.27 | 700,317,846.18 |
| 法人所得税 | 269,538,633.33 | 120,723,077.77 | 211,515,956.27 | (84,376,911.41) | (361,817,090.75) |
| 税金、減価償却、償却および引当金控除後利益 | 1,834,308,793.77 | 2,242,111,898.15 | 142,691,880.31 | 555,173,956.59 | 747,524,492.42 |
| 配当金分配額(a) | 2,457,225,101.76 | 0.00 | 189,357,090.12 | 920,397,972.50 | 442,086,416.52 |
| 1株当たりの経営成績 | |||||
| 税金後、減価償却、償却および引当金控除前利益 | 0.60 | 0.74 | 0.18 | 0.14 | 0.09 |
| 税金、減価償却、償却および引当金控除後利益 | 0.58 | 0.71 | 0.05 | 0.18 | 0.20 |
| 1株当たり配当金 | 0.78 | 0.00 | 0.06 | 0.25 | 0.12 |
| 従業員 | |||||
| 従業員数 | 7,462 | 7,255 | 7,504 | 7,442 | 6,794 |
| 人件費総額 | 916,160,105.76 | 916,358,847.83 | 801,847,788.90 | 876,012,387.95 | 865,082,165.03 |
| 社会保障費およびその他の従業員給付 | 421,145,026.49 | 523,163,629.26 | 317,843,440.76 | 433,842,274.88 | 419,385,538.01 |
(a) うち、2018年度に関しては次のとおり。
- 普通配当が945,086,577.60ユーロ
- 特別配当が1,512,138,524.16ユーロ
2021**年度については、2022年5月24日の定時株主総会後。
うち、2022年度分は定時株主総会による承認を必要とする。
**(2)**プロフォーマ財務情報
2022****年第1四半期における特定の事業部門および事業のBPCEへの移管/処分についての記述
2021年第1四半期にナティクシスの上場廃止と同時に開始されたGroupe BPCEの簡素化プロジェクトは、主として、保険および決済の事業のBPCE S.A.への移管、ならびにサポートおよびIT機能の再編成(従業員および業務リソースのBPCEへの移管を含む)について規定していた。
BPCE S.A.とナティクシスの間で2021年9月22日に締結された交渉プロトコルに従い、以下が行われた。
・ ナティクシスは2022年3月1日に、その保有する保険および決済の企業の株式をBPCEによって完全所有される持株会社に拠出し、引き換えにこれらの持株会社の株式を受領した。
その後これらの株式は、2022年3月22日の臨時株主総会の終わりに、BPCE、および分配日時点で権利確定期間が終了済みであるが依然としてロックアップ期間中であるナティクシスの無償株式の保有者に対して分配された。
またBPCEは、ナティクシスが自行の事業部門を発展させ、かつ規制上の比率を遵守することを可能にするため、1,701百万ユーロの増資を引き受けた。
・ *2022***年3月1日、ナティクシスはNatixis Immo Exploitationに対する持分をBPCEに売却した。**この売却は、不動産関連の専門知識のすべてを集約し、かつBPCE S.A.への従業員の移管を含めた、BPCE S.A.内のシェアード・サービス・センター(ワークプレイス「SSC」)を設置するプロジェクトの一環であった。
移管/処分取引が2022年12月31日現在のナティクシスの連結財務諸表に及ぼす影響
会計の観点から見て、保険部門および決済部門の企業の支配の喪失は、取引完了の先行条件が取り除かれた後、2022年1月に効力を生じたとみなされた。簡素化のため、該当する企業は2022年1月1日付で連結の範囲から除外された。
保険および決済の事業部門の拠出/分配取引は、ナティクシスの連結財務諸表において実質価額で計上された。これは以下を含む。
・ 株主資本(株式資本および利益剰余金)の3,650百万ユーロの減少。
・ これらの企業の実質価額と、会計上の取得原価価額(該当する会社がナティクシスの連結納税グループから離脱することによる税務上の損失の補償に関連する影響の考慮後)の間の差額に相当する985.3百万ユーロのキャピタル・ゲインの認識。これは2022年12月31日現在の連結損益計算書の表示項目「非継続事業からの利益」に表示されている。
上記の分配と同時にナティクシスは、BPCEによって全額が引き受けられる1.7十億ユーロの増資を実施した。
加えて、BPCEに対するNIEの54.7百万ユーロの価格での売却は、いかなる重要な利益(税効果を除く)も発生させなかった。
比較財務情報-作成の仮定
以下に表示されたプロフォーマ項目のすべては純粋な説明目的である。これらはその性質上仮想的な状況を取り扱っており、したがってナティクシスの実際の業績を表しているのではなく、比較情報を提供することを意図している。
2022****年12月31日現在のプロフォーマ損益計算書
プロフォーマ損益計算書は公表された2022年12月31日現在の損益計算書に基づいているが、以下の項目について修正再表示されている。
・ 保険および決済の事業部門の拠出/分配によって生じた985.3百万ユーロのキャピタル・ゲイン。
・ ナティクシス・エス・エーの事業に係る決済事業部門の残余寄与分。
・ 2022年3月1日に移管されたITチームおよびサポート機能の残余費用。ナティクシスに対して提供されたサービスに係る2022事業年度の最初の2ヶ月間の人件費は、本部組織に対する寄与分(NBIからの控除として認識)またはグループのサービス/機能に対する寄与分(営業費用として認識)の形で、BPCEによる請求によって置き換えられた。
プロフォーマ損益計算書
| (単位:百万ユーロ) | 2022年12月31日 報告済(1) | 修正再表示項目(2) | 2022年12月31日 プロフォーマ (1) - (2) |
|---|---|---|---|
| 受取利息および類似収益 | 4,398 | 4,398 | |
| 支払利息および類似費用 | (3,090) | (3,090) | |
| 受取報酬および受取手数料 | 4,916 | 4,916 | |
| 支払報酬および支払手数料 | (1,041) | (1,041) | |
| 純損益を通じて公正価値で測定される金融商品に係る純損益 | 1,987 | 1,987 | |
| その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産に係る損益 | 49 | 49 | |
| 償却原価で測定される金融商品の認識中止による純損益 | (52) | (52) | |
| 保険事業からの純利益 | 0 | 0 | |
| その他業務収益 | 93 | 38 | 55 |
| その他業務費用 | (96) | (96) | |
| 銀行業務純利益 | 7,164 | 38 | 7,126 |
| 営業費用 | (5,390) | (51) | (5,339) |
| 有形固定資産および無形資産の減価償却、償却および減損引当金 | (266) | (266) | |
| 営業総利益 | 1,508 | (13) | 1,521 |
| リスク費用 | (287) | (287) | |
| 営業純利益 | 1,221 | (13) | 1,234 |
| 持分法による投資利益 | 13 | 13 | |
| その他の資産に係る損益 | 31 | 31 | |
| のれんの価値の変動 | |||
| 税引前利益 | 1,265 | (13) | 1,278 |
| 法人所得税 | (393) | 3 | (396) |
| 非継続事業からの利益 | 985 | 985 | 0 |
| 当期純利益/(損失) | 1,857 | 976 | 881 |
| うち、グループ持分 | 1,800 | 976 | 824 |
| うち、非支配持分に帰属 | 58 | 58 |
プロフォーマ要約損益計算書のセグメント別内訳、および公表された損益計算書との調整
| 2022年12月31日 | |||||||||
| (単位:百万ユーロ) | 資産運用およびウェルス・マネジメント | コーポレート・バンキングおよびインベストメント・バンキング | コーポレート・センター | 修正再表示合計(1) | H20(2) | 処分に係る純利益(3) | プロフォーマ合計 (4) = (1) + (2) + (3) | 非継続事業からの残余項目(5) | 報告済 合計 (6) = (4) + (5) - (3) |
| 銀行業務純利益 | 3,337 | 3,594 | 183 | 7,114 | 13 | 7,126 | 38 | 7,164 | |
| 費用 | (2,630) | (2,469) | (498) | (5,597) | (8) | (5,605) | (51) | (5,656) | |
| 営業総利益 | 706 | 1,125 | (315) | 1,516 | 4 | 1,521 | (13) | 1,508 | |
| リスク費用 | 5 | (252) | (40) | (287) | (287) | (287) | |||
| 営業純利益 | 711 | 872 | (354) | 1,229 | 4 | 1,234 | (13) | 1,221 | |
| 関連会社 | 0 | 12 | 0 | 13 | 13 | 13 | |||
| その他 | (10) | 0 | 25 | 15 | 16 | 31 | 31 | ||
| 税引前利益 | 701 | 884 | (329) | 1,257 | 21 | 1,277 | (13) | 1,265 | |
| 非継続事業からの利益 | 985 | 985 | (985) | 0 | 985 | ||||
| 当期純利益 (グループ持分) | 461 | 651 | 680 | 1,791 | 18 | (985) | 824 | (9) | 1,800 |
「修正再表示合計」の列は、連結純利益に対するH2Oの処分日までの寄与分を除いた経営者の視点に相当する。この列の情報は、2022年の連結財務諸表において修正再表示されている2021年12月31日現在のセグメント情報に関する注記に関連付けられているが(第[5]章「連結財務諸表」の注記8.4参照)、本章に表示されたプロフォーマ損益計算書には含まれていない。本章では、保険および決済の事業部門の移管ならびにNIEの企業の売却の影響についてのみ修正再表示された損益計算書の概要を提示している。プロフォーマ利益は、当該期間の利益に対するH2Oの寄与分も含んでいる。
連結財務諸表に対する法定監査人の監査報告書
(2022年12月31日に終了した年度)
ナティクシス株主総会御中
監査意見
株主総会により私たちに委託された契約に則り、私たちは2022年12月31日に終了した年度のナティクシスS.A.の添付の連結財務諸表について監査を実施した。
私たちの意見では、当該連結財務諸表は、欧州連合によって採用されている国際財務報告基準(IFRS)に準拠して、グループの過去1年度にわたる資産・負債および財政状態ならびに同日に終了した年度の経営成績について真実かつ公正な概観を与えている。
上に表明した意見は、監査委員会に対する私たちの報告内容と一致する。
意見の根拠
監査の枠組み
私たちは、フランスにおいて適用される職業的専門家としての基準に準拠して監査を行った。私たちは、監査意見の根拠となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと考えている。
当該基準に基づく私たちの責任については、本報告書の「連結財務諸表の監査に関する法定監査人の責任」にて詳しく説明されている。
独立性
私たちは、2022年1月1日から本報告書の日付までの期間にわたり、私たちに適用される独立性に関する規則に従って監査業務を実施した。とりわけ、EU規則第537/2014号第5条(1)またはフランス商法もしくはフランスの法定監査人の倫理規定に基づき禁止されている業務は、一切提供しなかった。
私たちの評価の妥当性‐監査上の主要な検討事項
私たちの評価の妥当性に関するフランス商法第L.823-9条および第R.823-7条の規定に従い、当年度の連結財務諸表の監査にとって極めて重要であると職業的専門家として私たちが判断した重要な虚偽表示リスクに関する監査上の主要な検討事項、ならびに私たちが示したそれらリスクへの対処方法に留意いただきたい。
これらの評価は、連結財務諸表全体の監査と先に表明した私たちの意見の形成という観点から実施された。私たちは、連結財務諸表の特定の項目について個別の意見を示すことはしていない。
**
**
保険および決済の事業部門のBPCEへの移管に係る分配の会計処理
| 識別されたリスクと主な判断 | 私たちの監査アプローチ |
|---|---|
| ナティクシス・グループは、2022年度にBPCEへの保険および決済の事業部門の移管を完了した。保険および決済の事業部門の移管は次のように実行された: Ⅰ. 2022年3月1日に実施された、BPCEによって完全所有される持株会社2社に対する、決済の子会社およびNatixis Assurancesの株式の100%の現物拠出(これらの拠出は持株会社2社の新規株式の発行によってその対価が支払われる) Ⅱ. 2022年3月23日に実施された、保険事業の拠出および決済事業の拠出の対価としてそれぞれ受領したHolding AssuranceおよびHolding Paiementsの株式の分配 Ⅲ. 流動性契約において規定された売却合意の行使の結果として、無償株式の受益者が受領するHolding Assurance及びHolding Paiementsのすべての株式のBPCEによる取得 共通支配下にある企業間の拠出-分配の会計上の取扱いは、IFRSにおいて具体的に取り上げられていない。結果として、具体的に適用される基準または解釈指針がない状況において、採用された会計上の取扱いはIFRIC第17号の解釈指針が根拠となった。当該解釈指針は企業によるその所有者の利益のための対価を伴わない資産の分配に関連しており、分配された資産はその公正価値で測定されなければならないことを明示している。 したがって、これらの取引の完了により、割り当てられた無償株式の公正価値と、売却された企業の連結正味帳簿価額の間の差額に相当する、処分による利得又は損失が連結財務諸表において認識された。これらの移管業務の重要性や複雑性に鑑み、これらの会計処理および連結財務諸表注記に示されているこれらに関する情報は、2022年度の監査上の主要な検討事項であると私たちは考えた。 拠出の対価としてナティクシスが受領した株式の分配は、結果としてナティクシスの株主資本および利益剰余金の3,650百万ユーロの減少を生じさせた。 これは保険部門及び決済部門から拠出された企業の実質価値(保険部門が2,700百万ユーロ、決済部門が950百万ユーロ)に相当する。 2022年12月31日現在、当該移管による包括利益は985.3百万ユーロであった 詳しくは連結財務諸表注記1.2.1、2.6、3.1.3、3.1.4、6.11および7.10を参照されたい。 | 私たちは、ナティクシスから入手したこれらの取引に関する法的書類をレビューし、2022年12月31日現在におけるそれらの会計処理を評価した。 私たちは次の作業を実施した: ・ 共通支配下にある企業間の拠出-分配の会計上の取扱いのIFRIC第17号の 解釈指針への準拠性 ・ 適用されたコントロールの喪失日 ・ 移管された事業部門を保有する事業体の連結範囲からの除外 ・ 取引結果全体の測定と認識 私たちはこれらの取引および会計処理に関して、連結財務諸表注記に示されている情報の適切性についても評価した。 |
顧客貸出金および債権の減損(ステージ1、2および3)
| 識別されたリスクと主な判断 | 私たちの監査アプローチ |
|---|---|
| ナティクシスは、コーポレート・バンキングおよびインベストメント・バンキング部門における金融事業の一環として、顧客に供与した貸出金および債権ならびに貸出コミットメントに関係して、信用リスクにさらされている。 IFRS第9号の「減損」規定に従い、ナティクシスは、ステージ1、2または3への分類に応じたそれらの残高に係る予想信用損失をカバーするために減損および引当金を認識している。それらの残高に割り当てられるステージは、当初認識以降に観察される信用リスクの増加に左右される。2022年度中の信用リスクの悪化は、連結財務諸表注記5.3に示されている定量的規準および定性的規準を基に評価された。 ステージ1または2の残高に係る予想信用損失に対する減損は、将来予測的な情報を含む各予想年度におけるデフォルト時エクスポージャー(EAD)、デフォルト確率(PD)およびデフォルト時損失率(LGD)に関するインプットの積和を割り引いて算定されている。 ナティクシスはこれらのインプットを定義するのに既存の概念とメカニズムを利用している。具体的には、規制上の自己資本要件(自己資本比率)を計算するために開発された内部モデルや、ストレス・テスト・メカニズムで使用されるものと類似の予測モデルを利用している。 2022 年2月24日からのロシアとウクライナの紛争は、世界経済に影響を与え、特に一部の借手の返済能力に影響を与える可能性が高いエネルギーやコモディティの価格に重大な影響を与えた。これらの影響によりインフレが再燃したことから、金融緩和政策は終了し、当年度中の主要金利は上昇した。この状況は、今後数年間の成長予測に影響を与える。 この経済的な不確実性を鑑み、ナティクシスは経済的な不確実性の影響を考慮に入れるためにIFRS第9号の減損に関するパラメータの決定における2022年度のマクロ経済シナリオにいくつかの調整を実施した。2022年度に加重の決定と適用に使用される手法に変更が加えられた。変更された手法では、定義されたシナリオに関連するマクロ経済環境において地域の特定の地理的特徴とポジショニングを考慮して加重を決定する。フランス、フランスを除く欧州、および米国の3つの地域に対して個別の加重が定められた。 既知の取引相手方リスク(ステージ3)がある貸出金残高については、基本的に個別ベースで算定される減損が計上されている。これらの減損は、債権の回収可能価額、すなわち、担保による影響を考慮に入れた回収可能な将来キャッシュ・フローの見積りの現在価値を基に測定されている。 これらの減損は、貸出金残高のステージ1、2または3への分類、ステージ1および2の残高に関係する減損の計算に必要なインプットおよび手続の決定、ならびにステージ3に区分される貸出金残高の個別の引当金繰入水準の評価のいずれの観点からも、特に経済的に不確実な状況下での財務諸表の作成において判断が重要な役割を果たす領域であるため、監査上の主要な検討事項であると私たちは考えた。 2022年12月31日現在、償却原価で測定される顧客貸出金および債権に関係する正味エクスポージャーは72,676百万ユーロであった。2022年12月31日現在、リスク費用は287百万ユーロであった。 詳しくは連結財務諸表注記1.4.2、5.1、5.3、5.22、6.8、7.6.2および9.1を参照されたい。 | 私たちは、リスクの変動と不確実性の高まりを考慮に入れるために作業を調整した。私たちは、ナティクシスの内部統制システムの妥当性、特に不確実なマクロ経済環境への適合性を評価した。 ステージ1および2に属する貸出金残高の減損 私たちは主に次の作業を実施した: ・ 次の項目を網羅するナティクシスの統制システムの評価 ・ 信用リスクの重大な悪化の定義に用いられている指標に応じたステージ1または2への残高の分類 ・ 内部モデルの妥当性 ・ 以下の事項の適切性の評価 ・ 2022年12月31日現在の減損の測定に使用したパラメータ ・ マクロ経済環境の不確実性を考慮したマクロ経済シナリオの調整 ・ 当該モデルから得られる予想信用損失の推定値を補足する専門家による調整 ・ 量的金融の専門家の協力を得て、予想信用損失を推定するために使用されたモデルの適切性の評価 ・ 契約のサンプルに関する確認計算の実施 ステージ3に属する貸出金残高の減損 私たちは、次の項目に関連する統制をはじめとする、ナティクシス・グループが整備している主な統制の設計を評価し、その有効性をテストした: ・ 減損の兆候(期限を過ぎた支払いや返済条件の緩和など)の識別および取引相手方の格付プロセス ・ ステージ3へのエクスポージャーの分類 ・ 保証のモニタリング、その分析および評価 ・ 個別の減損損失の算定および関連するガバナンスおよび妥当性の確認システム また、重要性およびリスク規準を基に抽出したファイル、特に、ロシアとウクライナの紛争の影響に晒されているファイルのサンプルに基づいて、私たちは与信レビューを実施した。このレビューの中で私たちは: ・ リスクが著しく増加した取引相手方の状況について入手可能な最新の情報を確認した。 ・ 機関が提出した情報および外部データを基に、経営陣が使用した仮定および算定した引当金の見積りについて独立した立場から分析を実施した。 ・ 減損引当金の見積りが正確に認識されていたかを検証した。 この作業の一環として、当該の危機に鑑みて顧客に認められた措置(返済猶予、政府保証ローンなど)が実際にリスク評価に組み込まれていたかを検証した。 私たちはまた、信用リスクに関連するものを含む、顧客貸出金および債権の減損に関する注記に詳述されている情報の関連性も検証した。 |
訴訟リスクに関する引当金
| 識別されたリスクと主な判断 | 私たちの監査アプローチ |
|---|---|
| 引当金は、過去の事象の結果として有する義務を決済するために経済的便益をもつ資源の流出が必要となる可能性が高く、かつ、当該義務の金額を信頼性をもって見積ることができる場合に計上される。この金額を計算するために、ナティクシスはリスクが発生する可能性を評価する必要がある。割引計算の影響が大きい場合は、将来キャッシュ・フローは割り引かれる。引当金の認識およびその金額の算定、ならびに連結財務諸表注記に開示される情報には、まさにその性質により、とりわけ現在進行中の訴訟の結果および財務的影響の見積りが難しいため、判断の行使が必要となる。 したがって、私たちは、経営陣が採用した仮定および選択肢に対するこれらの引当金の感応度に鑑み、訴訟リスクに関する引当金は監査上の主要な検討事項だと考えた。 2022年12月31日現在、訴訟引当金は532百万ユーロであった。 詳しくは連結財務諸表注記5.13、5.22および7.17を参照されたい。 | 私たちは、訴訟リスクの識別、評価および引当金計上手続を検証した。 私たちは、現在進行中の訴訟の状況およびナティクシス・グループが識別した主なリスクを、主に経営陣(およびより具体的には、ナティクシスのコンプライアンス部門および法務・税務部門)との定期的な議論および入手した文書のレビューを通じて確認した。 私たちの作業においては、報告日に認識した引当金額を見積もるのに経営陣が使用した仮定およびデータの合理性についても評価した。とりわけ、税法の専門家に、ナティクシスが識別した税務リスクの分析および関連引当金の批判的レビューを行わせた。 私たちはまた、現在進行中の訴訟について、ナティクシス・グループの法務顧問とともに確認手続を実施した。 最後に、そのように測定された引当金が正しく計上されているかを確認し、連結財務諸表注記における関連開示を検証した。 |
複雑な金融商品の評価
| 識別されたリスクと主な判断 | 私たちの監査アプローチ |
|---|---|
| コーポレート・バンキングおよびインベストメント・バンキング部門における資本市場事業の中でナティクシス・グループが貸借対照表上に保有する金融商品の多くの部分が、公正価値で認識されている。 これらの金融商品の性質および複雑性に応じて次の異なるアプローチが用いられて、市場価額が算定されている:直接観察可能な相場価格の使用(公正価値ヒエラルキーのレベル1に分類される金融商品)、概ね観察可能なインプットによる評価モデル(レベル2に分類される金融商品)、概ね観察不能なインプットによる評価モデル(レベル3に分類される金融商品)。 複雑な金融商品、とりわけ公正価値ヒエラルキーのレベル3に分類されるものやレベル2の一部に関しては、以下を考えるとこれらのアプローチにはかなりの判断が含まれている場合がある: ・ 内部評価モデルの使用 ・ 市場において観察不能な評価インプットの使用 ・ 一定の市場リスク、取引相手方リスク、または流動性リスクを反映させるために実施される補足的な評価調整 私たちは、複雑な金融商品の評価は、エクスポージャーの重要性と公正価値および経済的な不確実性の影響の算定における判断の使用という理由から、監査上の主要な検討事項だと考えた。 2022年12月31日現在、レベル2の金融商品は、資産が145,752百万ユーロ、負債が155,351百万ユーロであった。 2022年12月31日現在、レベル3の金融商品は、資産が9,799百万ユーロ、負債が11,518百万ユーロであった。 詳しくは連結財務諸表注記5.6、5.22.1および7.5を参照されたい。 | 私たちは、レベル2および3に分類されるものを中心とする複雑な金融商品の識別、評価、認識および分類に関する内部統制の手続およびシステムを検証した。 私たちは、次の項目に関連するものを含め、私たちの監査に関係があると判断した重要な統制の有効性をテストした: ・ リスク部門による評価モデルおよび関連する調整の妥当性の確認と定期的なレビュー ・ 評価インプットの独立した検証 ・ 主な評価調整額の算定 ・ 公正価値ヒエラルキーにおける複雑な金融商品の分類に用いられる観察可能性の規準の文書化と定期的なレビューおよび初日利益への影響の検討 私たちは、評価専門家による支援を受けてこれらの確認作業を実施した。また、評価専門家とともに、2022年12月31日現在の主な評価調整額の見積りに用いられた仮定、方法および評価モデルの市場インプットをサンプル・ベースで検証することにより、独立した評価を行った。 また、ナティクシスの市場の取引相手方との証拠金の差異も、サンプル・ベースで検証した。この検証は、評価の適切性を評価するのに役立った。 最後に、2022年12月31日現在の金融商品に関する注記に表示されている情報を、金融商品の公正価値に対する経済的な不確実性の影響に関連する情報を含め検証した。 |
繰越欠損金に関連する繰延税金資産
| 識別されたリスクと主な判断 | 私たちの監査アプローチ |
|---|---|
| ナティクシス・グループは、関係する課税主体が、所定の期限(最長10年)までに繰越欠損金と相殺できる課税所得を将来的に稼得する可能性が高いと判断したときは、繰越欠損金に関係する繰延税金資産を報告日に認識している。 当該期間内に課税所得を生む力を見積り、繰延税金資産の認識の正当性を証明するには、中期事業計画に基づく税務の面の事業計画の策定など、経営陣の判断の行使が求められる。 ナティクシスは2022年1月1日からBPCEの連結納税グループに加わったため、将来の税務上の損失の相殺および節税効果を考慮して繰延税金の見積額を修正した。 このBPCEの連結納税グループへの参入には、拡張ベースと呼ばれる法的メカニズムのためにBPCEによって定式化されたオプションが付随しており、これにより、旧ナティクシス・グループの損失を連結納税グループの各社の利益と相殺することができる。このオプションは、将来において、損失の相殺を十分に行い節税効果を得る能力を向上させる。 私たちは、このように認識される繰延税金資産の経営陣が採用する仮定、選択肢、および繰越欠損金を実際に使用できるか否かに関する判断に対する感応度に鑑み、本問題を監査上の主要な検討事項として識別した。 2022年12月31日現在、ナティクシスの連結貸借対照表には、繰延税金資産のもと1,338百万ユーロが認識されていた。うち881百万ユーロは繰越欠損金である。 詳しくは連結財務諸表注記5.22および7.8を参照されたい。 | 私たちは、予算データがどのように集計され将来の課税所得が見積もられているかという情報を収集し、税務の面から見た事業計画の策定プロセスの信頼性を評価した。その信頼性を基に、グループが繰延税金資産を回収できる確率を、以下の手段により評価した: ・ 当該見積りの根拠として用いられた直近の事業計画の策定および承認方法の検証 ・ 過年度の予測損益と、それらの年度の実際損益との比較分析 ・ 将来の所得を見積もるのに経営陣が使用した予測上の仮定およびインプットの合理性、ならびに認識された繰延税金資産の回収可能性を、私たちの経験およびナティクシス・グループの活動および戦略に関する私たちの理解を基に評価 専門家の手を借りて、繰延税金負債または将来の課税所得を通じて使用する予定の既存の繰越欠損金を識別するのに経営陣が採用したモデルの適切性を検証した。 繰延税金資産に関して税務部門が年次で作成する書類を検証した。 繰延税金資産の額が適切に計算されているか、および正しい税率が使用されているかを確認するために、経営陣が立てた予測に基づいて、テストを実施した。 専門家の手を借りて、新しいBPCEとの連結納税契約が適切に適用されているか評価した。 最後に、2022年12月31日に終了した会計年度に係る連結財務諸表注記に記載されている繰延税金資産に関する情報の適切性について検証した。 |
のれんの回収可能価額の変動
| 識別されたリスクと主な判断 | 私たちの監査アプローチ |
|---|---|
| ナティクシスは、自己が発展するなか、取得した企業の取得価格と取得日に引き受けた識別可能な資産および負債の公正価値の差額に相当するのれんを、連結財務諸表の資産の部に認識した。 こののれんは、特定の資金生成単位(CGU)に割り当てられ、その正味帳簿価額と回収可能価額(使用価値である場合、将来キャッシュ・フローを割り引くことで算定される)を比較することで特別に監視されている。 回収可能価額の算定、特に使用した評価方法の選択および計算において考慮した主な仮定(特に各事業部門の中期計画における予想キャッシュ・フローの成長率および割引率に関する仮定)に伴う経営陣による判断を踏まえ、かつ経済的に不確実な現在の状況を鑑み、のれんの回収可能価額の評価は監査上の主要な検討事項であると私たちは考えた。 2022年12月31日現在、貸借対照表に計上されたのれんは3,496百万ユーロであった。 詳しくは連結財務諸表注記2.5.4、5.22.3および7.13を参照されたい。 | 私たちは、ナティクシスが減損の客観的な兆候を識別し、のれんの減損を認識する必要性を評価するために実施した手順および統制をレビューした。 そのうえで、企業評価の専門家の助けを借りて、IAS第36号の手法の適用として用いられた方法の批判的レビューを実施し、各種CGUの回収可能価額の計算を評価した。 よって、私たちは次の項目を検証した: ・ ナティクシスが選択した評価方法の市場慣行と照らしたときの適合性 ・ キャッシュ・フロー予測と経営陣による最新の見積りとの整合性、および経済的な不確実性と関連付けたときのそれらの合理性 ・ 外部の市場データと比較したときの主な仮定(成長率、割引率など)の整合性 ・ ナティクシス・グループが行った計算の妥当性。私たち自身が算術計算を実施することによりこれを確認した。 私たちはまた、主な仮定の変更に対する評価額の感応度分析を実施した。 さらに、2022年12月31日に終了した年度の連結財務諸表注記に示されたのれんに関する情報の適切性を評価した。 |
所定の検証
私たちはまた、貴社の取締役会による経営陣報告書に開示されているグループに関する情報について、法規制で要求されている所定の検証を、フランスにおいて適用される職業的専門家としての基準に準拠して実施した。
情報の公正な表示および連結財務諸表との整合性について、私たちが報告すべき事項はない。
フランスの法規制が定めているその他の検証または情報
年次財務報告に組み込まれた連結財務諸表の表示書式
欧州単一電子報告書式を用いて表示される年次財務諸表および連結財務諸表に関連する法定監査人の手続に係る職業的専門家としての基準に従い、私たちは、最高経営責任者の責任のもと作成された、フランス通貨金融法典第L.451-1-2条Iに明記されている年次財務報告に組み込まれる連結財務諸表の表示における、2018年12月17日付委員会委任規則(EU)第2019/815号が定めている同書式の遵守も検証した。連結財務諸表の場合においては、私たちの手続では、当該財務諸表のマークアップが上記規則の定める書式に従っているかの検証も行う。
私たちの作業に基づき、私たちは、年次財務報告に含まれている連結財務諸表の表示が、すべての重要な点において、欧州単一電子報告書式を遵守していると結論付けた。
欧州単一電子報告書式を使用した連結財務諸表のマクロのタグ付けには固有の技術的限界があり、財務諸表注記の特定のタグ付けの内容は、本レポートに添付された連結財務諸表と同じ方法で再現できない場合がある 。
法定監査人の任命
私たちは、株主総会によって任命されたナティクシスの法定監査人であり、それらの株主総会が開催されたのは、プライスウォーターハウスクーパース・オーディットについては2016年5月24日、マザーについては2022年5月24日である。
2022年12月31日現在、プライスウォーターハウスクーパース・オーディットは任命されてから7年目の年にあり、その間中断は無かった。マザーは1年目の年にある。
連結財務諸表に関する経営陣および統治責任者の責任
経営陣は、欧州連合が採用しているIFRSに準拠した連結財務諸表の作成および公正な表示、ならびに不正または誤謬によるかを問わず重要な虚偽表示のない連結財務諸表の作成を可能にするために必要だと経営陣が判断する内部統制の整備について責任を負う。
連結財務諸表の作成において経営陣には、会社を清算しまたは営業を停止することが予想されない限り、継続企業として存続する会社の能力を評価し、継続企業に関する事項を適宜開示し、かつ継続企業を前提とした会計を使用する責任がある。
監査委員会には、財務報告プロセスに加え、内部統制およびリスク管理システムの有効性、ならびに該当する場合は、会計および財務情報の作成および処理に係る手続の全般検証を監視する責任がある。
本連結財務諸表は、取締役会によって承認されている。
連結財務諸表の監査に関する法定監査人の責任
目的および監査アプローチ
私たちの役割は、連結財務諸表について報告書を発行することにある。私たちの目的は、連結財務諸表に、全体として、重要な虚偽表示がないかについて合理的な保証を得ることにある。合理的な保証とは、高水準の保証であるが、職業的専門家としての基準に従って監査を実施すれば、重要な虚偽表示が存在する場合は必ず発見されるという保証ではない。虚偽表示は、不正または誤謬によって生じる可能性があり、連結財務諸表を根拠になされる財務諸表利用者の経済的な意思決定に、単独でまたは合算して影響を及ぼすことが合理的に予想されるときは、重要であるとみなされる。
フランス商法第L.823-10-1条の規定により、私たちの法定監査は、会社の存続能力、または会社の経営の質に関する保証を含んでいない。
フランスにおいて適用される職業的専門家としての基準に従って実施される監査の中で、法定監査人は、監査中一貫して職業的専門家としての判断を行使する。法定監査人はまた:
・ 不正または誤謬によるかを問わず連結財務諸表に重要な虚偽表示が生じるリスクを識別・評価したうえで、それらのリスクに応じた監査手続を設計し実施する。また、自己の意見を裏付けるのに十分かつ適切だと自らが考える監査証拠を入手する。不正は共謀やねつ造、故意の脱漏、不実表示、内部統制の無効化を伴う場合があるため、誤謬よりも不正による重要な虚偽表示の方が、発見できないリスクが高い。
・ その状況に適した監査手続を設計するために、監査に関連のある内部統制を把握する。ただし、これは内部統制の有効性について意見を表明するためではない。
・ 連結財務諸表において経営陣が使用した会計方針の適切性ならびに経営陣が行った会計上の見積りおよび関連する開示の合理性を評価する。
・ 継続企業を前提とした会計の経営陣による使用の適切性を評価し、かつ、入手した監査証拠を基に、継続企業として存続する会社の能力に重要な疑念を投げ掛ける事象または状況に関係して重要な不確実性が存在するかどうかを評価する。この評価は、自己の監査報告日までに入手した監査証拠に基づいて行う。ただし、将来の事象または状況が原因になって、会社が継続企業として存続できなくなる場合もある。重要な不確実性が存在すると法定監査人が結論付けるときは、監査報告書において、連結財務諸表内の関連する開示に注意を向けることを要求される。あるいは、かかる開示がなされていないまたは不十分である場合は、限定適正意見または意見差控を表明する必要がある。
・ 連結財務諸表の全般的な表示を評価し、かつ、連結財務諸表が、公正な表示を達成する形で、基礎となる取引および事象を表しているかどうかを評価する。
・ 連結範囲に含まれている人または企業の財務情報について、連結財務諸表に関する意見を表明するうえで十分かつ適切だと考える監査証拠を入手する。法定監査人は、連結財務諸表の監査を指示、監督および遂行する責任ならびに連結財務諸表について表明した意見に対する責任を負う。
監査委員会への報告
私たちは監査委員会に対し、監査の範囲および実施した監査計画、ならびに監査結果の説明が主に含められた報告書を提出する。私たちはまた、会計・財務情報の作成および処理に係る手続に関する内部統制システムにおいて重要な不備を識別したときは、必要に応じて通知する。
監査委員会への私たちの報告書には、職業的専門家としての判断によると当期の連結財務諸表の監査において極めて重要であり、よって本報告書にて説明する必要がある監査上の主要な検討事項に該当する重要な虚偽表示リスクも含まれている。
私たちはまた、EU規則第537/2014号第6条に定められている宣誓を監査委員会に対して行い、特にフランス商法第L.822-10条から第L.822-14条およびフランスの法定監査人の倫理規定に定められているものなど、フランスにおいて適用される規則上の解釈に則った独立性を表明した。私たちの独立性についてリスクが生じたときは、必要に応じて、関連するセーフガード措置とともに監査委員会と協議する。
ヌイイ・シュール・セーヌ市およびパリ・ラ・デファンス、2023年3月23日
| 法定監査人 | |
| プライスウォーターハウスクーパース・オーディット | オーディット・マザー |
| エマニュエル・ベノア | エマニュエル・ドゥーズマン オリバー・ガタール |
親会社財務諸表に対する法定監査人の監査報告書
2022****年12月31日に終了した年度
ナティクシス株主総会御中
ナティクシスS.A.
75013 パリ市プロムナード・ジェルメーヌ・サブロン7番地
監査意見
株主総会により私たちに委託された任務に則り、私たちは2022年12月31日に終了した年度のナティクシスS.A.の年次財務諸表の監査を、本報告書に記載したとおり実施した。
私たちの意見では、当該年次財務諸表は、フランスの会計原則に準拠して、同社の過去1年度にわたる資産・負債および財政状態ならびに同日に終了した年度の経営成績について真実かつ公正な概観を与えている。
上に表明した監査意見は、監査委員会に対する私たちの報告内容と一致する。
意見の根拠
監査の枠組み
私たちは、フランスにおいて適用される職業的専門家としての基準に準拠して監査を行った。私たちは、監査意見の根拠となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと考えている。
当該基準に基づく私たちの責任については、本報告書の「年次財務諸表の監査に関する法定監査人の責任」にて詳しく説明されている。
独立性
私たちは、2022年1月1日から本報告書の日付までの期間にわたり、私たちに適用される独立性に関する規則に従って監査業務を実施した。とりわけ、EU規則第537/2014号第5条(1)またはフランス商法もしくはフランスの法定監査人の倫理規定に基づき禁止されている業務は、一切提供しなかった。
私たちの評価の妥当性‐監査上の主要な検討事項
私たちの評価の妥当性に関するフランス商法第L.823-9条および第R.823-7条の規定に従い、当年度の年次財務諸表の監査にとって極めて重要であると職業的専門家として私たちが判断した重要な虚偽表示リスクに関する監査上の主要な検討事項、ならびに私たちが示したそれらリスクへの対処方法に留意いただきたい。
これらの評価は、連結財務諸表全体の監査と先に表明した私たちの意見の形成という観点から実施された。私たちは、年次財務諸表の特定の項目について個別の意見を示すことはしていない。
個別ベースでの顧客取引の減損
| 識別されたリスクと主な判断 | 私たちの監査アプローチ |
|---|---|
| 顧客取引には、有価証券または他の金融商品によって裏付けられたリバース・レポ契約に基づいて受領された有価証券や有価証券によって表彰されるものを除き、信用機関以外の経済主体に対して行われた貸出金が含まれる。債権の一部または全額に回収不能リスクがある場合、予測損失額まで減損を認識する。これらの減損は、リスクおよび利用可能な担保の分析を考慮した上で、四半期ごとに個別に評価を行う。減損損失は、回収可能と考えられる金額(保証の実現から得られるフローを含む)、すなわち固定金利債権については契約当初の実効金利で割り引いた額または変動金利債権については契約条件に従って取り決めた直近の実効金利で割り引いた額、と債権の帳簿価額の差額として算出される。 2022年2月24日以降のロシアとウクライナの紛争は、その直接的な影響及びそれが引き起こす制裁によって、世界経済に重大な影響を及ぼし、一部の借手の返済能力に影響を与える可能性が高いエネルギーやコモディティの価格に重大な影響を与えている。このインフレの再燃により、金融緩和政策は終了し、当年度中の主要金利は上昇した。これは今後の成長予測に影響を与える。 不良債権に関する減損引当金額を個別に算定するには、かなりの判断を必要とする。とりわけ、減損の識別と、認識すべき減損損失の計算には、かなりの判断が求められる。 特に不確実な経済環境においては、個別の減損は、財務諸表の作成において見積りが重要な役割を果たす領域の一つであるため、監査上の主要な検討事項であると私たちは考えた。 2022年12月31日現在、顧客に対する債権は126,085百万ユーロであった。うち2,504百万ユーロは不良債権である。2022年12月31日現在、不良債権に係るリスク費用は161百万ユーロであった。 詳しくは財務諸表注記2の第1項、注記5および注記31を参照されたい。 | 私たちは、リスクの変動と不確実性の高まりを考慮に入れるために作業を調整した。私たちは、ナティクシスの内部統制システムの妥当性、特に不確実性なマクロ経済環境への適合性を評価した。 私たちは、次の項目に関連する統制をはじめとする、ナティクシスが整備している主な統制の設計を評価し、その有効性をテストした: ・ 減損の兆候(期限を過ぎた支払いなど)の識別および取引相手方の格付プロセス ・ 不良区分へのエクスポージャーの分類 ・ 保証のモニタリングおよび評価 ・ 不良債権に係る個別の減損損失の算定および関連するガバナンスおよび妥当性の確認システム また、重要性およびリスク規準を基に抽出したファイル、特に、ロシアとウクライナの紛争の影響に晒されているファイルのサンプルに基づいて、私たちは与信レビューを実施した。このレビューの中で私たちは: ・ 慎重な扱いを要する不履行取引相手方の状況について入手可能な最新の情報を確認した。 ・ 機関が提出した情報および外部データを基に、経営陣が使用した仮定および算定した引当金の見積りについて独立した立場から分析を実施した。 ・ 減損引当金の見積りが正確に認識されていたかを検証した。 私たちはまた、顧客貸出金および債権の減損に関する注記に詳述されている情報の関連性も検証した。 |
訴訟リスクおよびその他のリスクに関する引当金
| 識別されたリスクと主な判断 | 私たちの監査アプローチ |
|---|---|
| リスクに対する引当金は、時期または金額が不確実な負債である。負債は、過去の事象によって生じる現在の債務であり、その決済により、信頼性をもって測定できる経済的便益を包含する資源の流出をもたらすと予想される。引当金として認識される金額は、決算日における現在の債務を決済するのに要する支出の最善の見積でなければならない。引当金は決算日ごとに見直され、必要に応じて調整される。 それらに伴う(税務を含む)法的リスクおよびコンプライアンス・リスクの評価には、報告日現在の経営陣の見積りが反映されている。 引当金の認識およびその金額の算定、ならびに開示される財務情報には、まさにその性質により、とりわけ現在進行中の訴訟の結果および経済的影響の見積りが難しいため、判断の行使が必要となる。 したがって、私たちは、経営陣が採用した仮定および選択肢に対するこれら引当金の感応度に鑑み、法的リスクおよびコンプライアンス・リスクに関する引当金は監査上の主要な検討事項だと考えた。 2022年12月31日現在、訴訟およびその他のリスクに係る引当金は1,458百万ユーロであった。 詳しくは財務諸表注記2の第10項および注記17を参照されたい。 | 私たちは、訴訟リスクおよびその他のリスクの識別、評価および引当金計上手続を検証した。 私たちは、現在進行中の訴訟の状況およびナティクシスが識別した主なリスクを、経営陣(およびより具体的には、ナティクシスの法務部門、コンプライアンス部門および税務部門)との定期的な議論および入手した文書のレビューを通じて把握した。 私たちの作業においては、報告日に認識した引当金額を見積もるのに経営陣が使用した仮定およびデータの合理性についても検証した。とりわけ、税法の専門家に、ナティクシスが識別した税務リスクの分析および関連引当金の批判的レビューを行わせた。 私たちはまた、現在進行中の訴訟について、ナティクシスの法務顧問とともに確認手続を実施した。 最後に、そのように測定された引当金が正しく認識されているかを確認し、年次財務諸表注記における関連開示を検証した。 |
活発な市場での相場価格がない金融商品の評価
| 識別されたリスクと主な判断 | 私たちの監査アプローチ |
|---|---|
| コーポレート・バンキングおよびインベストメント・バンキング部門における資本市場事業の一環として、ナティクシスは多額の金融商品を貸借対照表に計上しているが、その多くが、活発な市場での相場価格がない金融商品である。(短期投資として計上されている2,155百万ユーロを含む) そうした金融商品の市場価値の算定は、用いる方法およびデータの選択においてかなりの判断を要する評価技法に基づいて行われる。 私たちは、活発な市場での相場価格がない金融商品は、エクスポージャーの重要性と公正価値の算定における判断の使用という理由から、監査上の主要な検討事項だと考えた。 活発な市場に上場されていない金融商品は、政府証券および同等物、金融機関預け金、顧客との取引に分けられている。 詳しくは年次財務諸表注記2の第1項および第2項、注記4、5、6、27および28を参照されたい。 | 私たちは、活発な市場での相場価格がない金融商品の識別、評価および会計処理に関する内部統制手続を検証した。 私たちは、次の項目に関連するものを含め、私たちの監査に関係があると判断した統制の有効性をテストした: ・ リスク部門による評価モデルおよび関連する調整の妥当性の確認と定期的なレビュー ・ 評価インプットの独立した検証 ・ 主な評価調整額の算定および評価調整の実行 私たちは、評価専門家による支援を受けてこれらの確認作業を実施した。また、評価専門家とともに、2022年12月31日現在の主な評価調整額の見積りに用いられた仮定、方法およびモデルをサンプル・ベースで検証することにより、独立した評価を行った。 また、ナティクシスの市場の取引相手方との証拠金の差異も、サンプル・ベースで検証した。この検証は、評価の適切性を評価するのに役立った。 |
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所定の検証
私たちはまた、フランスの法規制で要求されている所定の検証を、フランスにおいて適用される職業的専門家としての基準に準拠して実施した。
経営陣報告書ならびに株主宛の財政状態および財務諸表に関するその他の文書で開示されている情報
取締役会の経営陣報告書ならびに株主宛の財政状態および年次財務諸表に関するその他の文書に示されている情報の公正な表示および財務諸表との整合性について、下記の事項を除き、私たちが報告すべき事項はない。
フランス商法第D.441-6条に記載されている支払条件に関する情報の公正な表示および財務諸表との整合性について、私たちは次の事項を観察している:経営陣報告書に示されているとおり、銀行取引および関連取引は報告すべき情報の範疇にないと貴社は考えているため、この情報にそれらの取引は含まれていない。
コーポレート・ガバナンスに関する情報
私たちは、フランス商法第L.225-37-4条および第L.22-10-10条に基づき要求されている情報が、取締役会の経営陣報告書におけるコーポレート・ガバナンスのセクションに存在することを証明する。
フランスの法規制が定めているその他の検証または情報
年次財務報告に組み込まれた年次財務諸表の表示書式
欧州単一電子報告書式を用いて表示される年次連結財務諸表および連結財務諸表に関連する法定監査人の手続に係る職業的専門家としての基準に従い、私たちは、最高経営責任者の責任のもと作成された、フランス通貨金融法典第L.451-1-2条Iに明記されている年次財務報告に組み込まれる年次財務諸表の表示における、2018年12月17日付委員会委任規則(EU)第2019/815号が定めている同書式の遵守も検証した。
私たちの作業に基づき、私たちは、年次財務報告に含まれている年次財務諸表の表示が、すべての重要な点において、欧州単一電子報告書式を遵守していると結論付けた。
法定監査人の任命
私たちは、株主総会によって任命されたナティクシスの法定監査人であり、それらの株主総会が開催されたのは、プライスウォーターハウスクーパース・オーディットについては2016年5月24日、マザーについては2022年5月24日である。
2022年12月31日現在、プライスウォーターハウスクーパース・オーディットは任命されてから7年目の年にあり、その間中断は無かった。マザーは1年目の年にある。
年次財務諸表に関する経営陣および統治責任者の責任
経営陣は、フランスの会計原則に準拠した年次財務諸表の作成および公正な表示、ならびに不正または誤謬によるかを問わず重要な虚偽表示のない年次財務諸表の作成を可能にするために必要だと経営陣が判断する内部統制の整備について責任を負う。
年次財務諸表の作成において経営陣には、会社を清算しまたは営業を停止することが予想されない限り、継続企業として存続する会社の能力を評価し、継続企業に関する事項を適宜開示し、かつ継続企業を前提とした会計を使用する責任がある。
監査委員会には、財務報告プロセスに加え、内部統制およびリスク管理システムの有効性、ならびに該当する場合は、会計および財務情報の作成および処理に係る手続の全般検証の有効性を監視する責任がある。
本年次財務諸表は、取締役会によって承認されている。
年次財務諸表の監査に関する法定監査人の責任
目的および監査アプローチ
私たちの役割は、財務諸表について報告書を発行することにある。私たちの目的は、財務諸表に、全体として、重要な虚偽表示がないかについて合理的な保証を得ることにある。合理的な保証とは、高水準の保証であるが、職業的専門家としての基準に従って監査を実施すれば、重要な虚偽表示が存在する場合は必ず発見されるという保証ではない。虚偽表示は、不正または誤謬によって生じる可能性があり、年次財務諸表を根拠になされる財務諸表利用者の経済的な意思決定に、単独でまたは合算して影響を及ぼすことが合理的に予想されるときは、重要であるとみなされる。
フランス商法第L.823-10-1条の規定により、私たちの法定監査は、会社の存続能力、または会社の業務管理の質に関する保証を含んでいない。
フランスにおいて適用される職業的専門家としての基準に従って実施される監査の中で、法定監査人は、監査中一貫して職業的専門家としての判断を行使する。法定監査人はまた:
・ 不正または誤謬によるかを問わず財務諸表に重要な虚偽表示が生じるリスクを識別・評価したうえで、それらのリスクに応じた監査手続を設計し実施する。また、自己の意見を裏付けるのに十分かつ適切だと考えられる監査証拠を入手する。不正は共謀やねつ造、故意の脱漏、不実表示、内部統制の無効化を伴う場合があるため、誤謬よりも不正による重要な虚偽表示の方が、発見できないリスクが高い。
・ その状況に適した監査手続を設計するために、監査に関連する内部統制を把握する。ただし、これは内部統制の有効性について意見を表明するためではない。
・ 年次財務諸表において経営陣が使用した会計方針の適切性ならびに経営陣が行った会計上の見積りおよび関連する開示の合理性を評価する。
・ 継続企業を前提とした会計の経営陣による使用の適切性を評価し、かつ、入手した監査証拠を基に、継続企業として存続する会社の能力に重要な疑念を投げ掛ける事象または状況に関係して重要な不確実性が存在するかどうかを評価する。この評価は、自己の監査報告日までに入手した監査証拠に基づいて行う。ただし、将来の事象または状況が原因になって、会社が継続企業として存続できなくなる場合もある。重要な不確実性が存在すると法定監査人が結論付けるときは、監査報告書において、年次財務諸表内の関連する開示に注意を向けることを要求される。あるいは、かかる開示がなされていないまたは不十分である場合は、限定適正意見または意見差控を表明する必要がある。
・ 財務諸表の全般的な表示を評価し、かつ、財務諸表が、公正な表示を達成する形で、基礎となる取引および事象を表しているかどうかを評価する。
監査委員会への報告
私たちは監査委員会に対し、監査の範囲および実施した監査計画、ならびに監査結果の説明が主に含められた報告書を提出する。私たちはまた、会計・財務情報の作成および処理に係る手続に関する内部統制システムにおいて重要な不備を識別したときは、必要に応じて通知する。
監査委員会への私たちの報告書には、職業的専門家としての判断によると当期の年次財務諸表の監査において極めて重要であり、よって本報告書にて説明する必要がある監査上の主要な検討事項に該当する重要な虚偽表示リスクも含まれている。
私たちはまた、EU規則第537/2014号第6条に定められている宣誓を監査委員会に対して行い、特にフランス商法第L.822-10条から第L.822-14条およびフランスの法定監査人の倫理規定に定められているものなど、フランスにおいて適用される規則上の解釈に則った独立性を表明する。私たちの独立性についてリスクが生じたときは、必要に応じて、関連するセーフガード措置とともに監査委員会と協議する。
ヌイイ・シュール・セーヌ市およびパリ・ラ・デファンス、2023年3月23日
| 法定監査人 | |
| プライスウォーターハウスクーパース・オーディット | オーディット・マザー |
| エマニュエル・ベノア | エマニュエル・ドゥーズマン オリバー・ガタール |